
Python
Pythonからオブジェクト指向を簡単に学んでみる
オブジェクト指向とは? オブジェクト指向とは、プログラムを記述する際に一つの構成要素をまとめる考え方のことです。現場では主にプログラミングとソフトウェア設計の際に用いられます。オブジェクト指向は抽象的な考え方となるため、その定義は個人によって認識が異なる場合もあります。 しかし一般的には、データとコードの複合体であるobjectを活用してプログラムを記述する考え方をオブジェクト指向と称している場合が多くなります。オブジェクト指向では複数のコードやプロパティが含まれたデータを一つの要素として考えるため、解析と組立が分かりやすくなるという特徴もあります。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Pythonからオブジェクト指向の理解を深められるか? オブジェクト指向の基本的な理解はデータを一つの要素として考える考え方であり、カプセル化や継承といった言葉で説明されることもあります。 しかしオブジェクト指向は考え方の概念でもあるため一言で説明できるものではなく、プログラムを記述する中で理解が深まっていくことが少なくありません。 ではPythonからオブジェクト指向の理解を深めることはできるのでしょうか? 結論から述べるとオブジェクト指向の理解はPythonでも、Java、C++など他の言語でも深めることができます。 なぜならオブジェクト指向とはobjectを活用してプログラミングを進める考え方でもあり、実際に手を動かすことで理解を深めることが期待できるからです。 複数のobjectをカプセル化や継承で組み合わせることでプログラムを完成させる作業は、文章で読むだけでは理解できる範囲に限界があります。 そのためPythonなどのプログラム言語で実際にobjectを組み立てる作業をすることは、理解を深める助けになると考えることができます。 またPythonは、プログラミング初心者にも習得しやすいスクリプト言語としても知られています。 Pythonはライブラリも充実したプログラム言語でもあるため、プログラミング初心者が、オブジェクト指向を理解するために学ぶのは賢明な選択の一つだといえます。 Pythonからオブジェクト指向を理解するためのキーワード一覧 Pythonからオブジェクト指向を理解するためには、オブジェクト指向に関連するキーワードの意味を理解することも大切です。 ではオブジェクト指向に関連したキーワードはどのようなものがあるのか、順番に見ていきましょう。 Python シンプルで比較的扱いやすく設計されているプログラミング言語。 ツールやライブラリがインターネットで数多く公開されているため、状況に応じて機能を拡張して利用できるという特徴があります。 またPythonはオブジェクト指向だけでなく、命令型や関数型などでも記述することができます。 Pythonは柔軟に機能を拡張できることから、人工知能やWebアプリ、ブロックチェーン関連の開発にも用いられています。 そしてPythonは一つの動作を起こすための記述方法が基本的に一つであるため、誰が書いても似たようなコードになるという特徴もあります。 インスタンス インスタンスとは処理を実行できる状態のデータ構造を意味する言葉です。 そしてメインメモリ上で展開されることを前提としており、プログラムなどがデータ構造の中には含まれています。 クラス定義に基づいていることも要素の一つですが、インスタンスはオブジェクトの一種でもあります。 object オブジェクト指向ではプログラムなどを含むデータの集合体をobjectと言います。 そしてobjectにはプロパティや属性などの固有のデータだけでなく、外部からのメッセージを受けて実行されるメソッドが含まれています。 プロパティ プロパティとはobjectが持っている設定や属性などの情報を指す言葉です。 オブジェクト指向ではobjectのメソッドは外部から呼び出されますが、内部的な動作としてはプロパティが変換機能を有しています。 メソッド メソッドとはオブジェクト指向におけるobjectに属している操作などを指す言葉。 メソッドには処理だけでなく、通信プロトコルの要求の種類も含まれます。 またobjectにはデータとデータに対する処理に関するプログラムが含まれていますが、これらはカプセル化されて定義されています。 このカプセル化された要素のうち、データに対する処理に関するプログラムもメソッドの意味に含まれます。 カプセル化 カプセル化とは、オブジェクト指向におけるobjectを一つの単位にまとめることです。 まとめられる内容は複数のデータと、データに対する操作です。 オブジェクト指向におけるobjectがカプセル化されることはobject内部の変更が外部のプログラムに対する影響を防ぐことにもつながります。 クラス(class) オブジェクト指向におけるクラスとは、クラスベースのオブジェクト指向プログラミングのobjectの雛形を意味する言葉。 クラスはプログラムが実行される際に実体化してデータの操作などを行います。 またクラスのプログラムが実行化される際は、インスタンスとして実体化されます。 継承 継承とは、オブジェクト指向におけるクラスに一部の機能を追加、変更して別のクラスを作成することです。 継承をすることはゼロからプログラムを作るのではなく既存のクラスを利用してすみやかに新しいクラスを作成することができます。 継承はクラスベースのオブジェクト指向で開発するなら、開発をすみやかに進めるために欠かせない操作でもあります。 ライブラリ ライブラリとは単体では実行することができないプログラムの集合を指す言葉。 オブジェクトコードの集合がライブラリと呼ばれる場合もあり、汎用性が高い機能がライブラリとされていることが少なくありません。 ライブラリは複数のプログラムが集められたファイルでもあります。 オブジェクト指向言語 オブジェクト指向言語とは、プログラム言語の分類の一つであり、JavaやC++、Pythonなどが含まれています。 またオブジェクト指向言語はオブジェクト指向的な言語であることを意味しており、操作対象に重点を置いているという特徴があります。 def(デフ) defとはPythonでプログラムを記述する際に、関数を定義することを意味しています。 関数を利用すれば関数で定義づけした処理を実行できるため、オブジェクト指向を理解するためには欠かせない概念だといえるでしょう。 関数を利用しなければ、ソースコードはどうしても多くなってしまうものです。 Pythonでオブジェクト指向の理解を目指すなら、defを活用したプログラミングについても学ぶことが大切です。 インスタンス変数 インスタンス変数とはオブジェクト指向が持っている情報を格納するために利用される変数。 インスタンス変数は「@」を用いて記述しますが、メソッドで定義した情報を、メソッドをまたいだ箇所でも利用できるという特徴があります。 Pythonでオブジェクト指向を学ぶなら、理解しておきたい操作の一つです。 まとめ オブジェクト指向とは、ある特定のモノ(class)とモノ(class)を定義することが大前提ですが、さらにその関係性まで定義します。 このような定義づけは小規模なシステム開発ではそこまで重要ではありませんが、開発の規模が大きくなるにしたがってその重要性は増していきます。 業務で大規模なシステム開発に携わるなら、オブジェクト指向の理解は欠かせません。 またPythonはオブジェクト指向言語の中でも比較的初心者が学びやすいプログラム言語でもあります。 これからオブジェクト指向を学ぶなら、まずはPythonによる基本的なプログラミングから学んでみてはいかがでしょうか。 参考:Python Japan テクフリでフリーランス案件を探してみる

PHP
PHP技術者認定試験とは?初級〜上級の難易度と勉強方法を解説
2020年春の情報処理技術者試験が新型コロナウィルスの影響を受けて中止になる、という衝撃発表がありましたが、情報処理技術者試験以外にも様々なIT業界関係者、ITエンジニア向け資格試験が存在します。 今回は、ブログ・コンテンツ管理システム(CMS)としてよく使われるWordpressの開発言語としても知られる『PHP』のスキルを認定するPHP技術者認定試験について、見ていきたいと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる PHP技術者認定試験とは 冒頭でも書いた通り、PHP技術者認定試験とはWeb開発を得意とするプログラミング言語であるPHPの知識・スキルを試される資格試験です。実施団体は2011年に設立されたPHP技術者認定機構という日本の社団法人です。 社団法人というと、少し胡散臭さを感じる方もいるかもしれません。しかし、協賛には、技術解説書で有名なオライリーメディアの日本法人である、オライリー・ジャパン、インターネットサービスプロバイダー(ISP)のニフティ、日本マイクロソフト、そしてNTTコミュニケーションズといった大手企業が名前を並べています。まっとうな団体だと言えるでしょう。 PHP技術者認定試験の中身を見ていくと、2020年3月現在、「初級試験」「上級試験/準上級試験」の二つの試験が行われています。いずれも、CBT(Computer Based Testing)方式のため、基本的には、年中いつでも受験可能です。 ※CBT方式とは、指定された試験会場のパソコンを使って試験を受ける方式です。情報処理技術者試験のITパスポートと同じ受験方法というと、イメージが湧きやすい方もいるかもしれません。 「上級試験/準上級試験」は7割以上の得点で上級、5割以上7割未満の得点で準上級という風に点数に応じて、認定される方式です。 さらにいうと、9割以上得点したうえで、所定の文章(論文)を添えて、PHP技術者認定機構に申請すると、「PHP 技術者認定ウィザード」の選考対象になります。提出された論文は、他の上級試験/準上級試験合格者に展開・有効性に関する投票が行われ、肯定的な投票結果が一定数を超えると、ウィザードの資格を取得することができるようになります。 PHP技術者認定試験の難易度 試験の難易度ですが、初級試験から順番に見ていきましょう。 初級試験 初級試験は学生やWebデザイナー、新人プログラマーなど、初学者を主な対象としており、それほど難しくありません。認定教材である、オライリー社の『はじめてのPHP』からの素直な出題も多く、運営団体である、PHP技術者認定機構も、独学者の合格率は75%、認定スクール受講生の合格率は85%、という数値を一つの目安としています。 上級試験/準上級試験 上級試験/準上級試験は3年以上の実務経験のある、一人前のPHPプログラマーを対象にしています。そのため、初級試験から、一気に難易度が上がります。 実は準上級試験という区分が生まれたのは、2015年からで、それまでは上級試験と初級試験しかありませんでした。この二つの試験のレベル差があまりに大きかったため、準上級試験という“ギャップを埋める区分”ができたと言われています。 ウィザード ウィザード取得者は年に2、3人しかいません。論文の内容がウィザードと認定する水準に満たしていないという理由で合格者がいない年度、さらに、そもそも、応募者0人という年度すらあります。 PHPというプログラミング言語でソースコードが書ける、ということだけでなく『PHPの発展に貢献できる知識と発想力を持つこと』(PHP技術者認定機構HPから引用)が求められるのです。 PHP技術者認定試験の勉強方法 基本的には初級試験であっても上級試験/準上級試験であっても、主教材を読み込んで、記載されているスキル・テクニックを理解し頭に入れたうえで、実際に自分でコーディングして、身に着ける流れとなります。 なお、主教材は初級試験の場合はオライリー社の『はじめてのPHP』、上級試験/準上級試験は『プログラミングPHP』(どちらもオライリー社の出版物)となります。 ちなみに、どちらも定価がそれなりにするため、ブックオフなどで中古本を買っても良いですが、“版”には気を付けてください。例えば、『プログラミングPHP』は2020年時点の最新版は2014年リリースの第三版です。2007年に発売された第二版から、いくつか記載が変わっています。 なお、学習時間ですが、初級試験はまったくの初学者の場合1~3か月、3年程度の経験者の場合、1日~1週間程度の学習を行って受験する方が多いようです。やはり、初学者の場合、最初から、ソースコードを書く感覚がつかめる人と、そうでない人で、学習時間に差がついてしまいます。 上級試験/準上級試験は上でもご紹介した通り、一気に難易度が上がるため、3年程度の経験者でも、1~3か月程度、時間数にすると、50時間~150時間程度の学習を行っている方が多いようです。 PHP技術者認定試験は転職で有利なのか 転職活動時、履歴書の資格欄が埋まっていないより、埋まっている方が良いに決まっています。 繰り返しになりますが、特にPHP技術者認定試験の上級・ウィザードは難関資格です。PHPの利用頻度が高い会社・現場への応募の際は、非常に効果のある資格だと言えます。 また、PHP自体、Webサイト開発案件で非常にニーズの高いプログラミング言語の一つです。求人件数も安定しています。 初級試験についても、IT業界で働きたいと考えている方が、自己アピールのために取得するのに“丁度良い資格”だと思います。 初学者の自己研鑽という意味でも、良い資格です。情報処理技術者試験と比較して、ITパスポートより難しく、基本情報処理技術者試験よりも簡単で、しかも、今後のITエンジニア人生で必須となるコーディングスキルを身に着けられる資格試験です。 そうしたことを勘案すると、PHP技術者認定試験は、転職で有利となる資格試験の一つと言って、間違いありません。 PHP技術者認定試験の必要性 上記の通り、PHP技術者認定試験の取得にはメリットがありますが、正直ベースでいえば、必須の資格という訳ではありません。 もっというと、PHP技術者認定試験を取得していないからと言って、困る場面、不利になる場面はあまりない、というのが現実です。 PHP技術者認定試験を持っていなくても、PHPを巧みに操れるプログラマーはたくさんいます。そもそも、PHP技術者認定試験は2012年開始と歴史が浅いです。受験者数も限られています。「他の応募者はPHP技術者認定試験を取得していたのに、自分だけ取得しておらず、書類落ちになった」という状況は、まずあり得ません。 PHP技術者認定機構は怪しい社団法人ではないことは、すでにご紹介しましたが、やはり、国家試験である情報処理技術者試験や、MicrosoftやAWS、ORACLEなどの大手ベンダーが実施する各種ベンダー資格や、海外でも実施されている、LPIC やPMPなどよりも、転職市場で“格の低い資格”なのも事実です。 まとめ PHP技術者認定試験に限らずですが、資格試験に合格するために学習した過程は一生の財産になります。また、自分でどれだけ「私は優秀なPHPプログラマーだ」と言ったところで、見せられる成果がなければ、意味がありません。 すでにお伝えした通り、PHP技術者認定試験は必須という訳ではありません。しかし、PHPに関わっているエンジニア、これから関わりたいと考えている人たちは、一度、受験しておいた方が良い資格試験なのは間違いありません。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

PHP
PHPでできることとは?初心者がPHPを習得するポイントも解説!
PHPを勉強したいと思うものの、PHPで何が作れるのか分からないという方は多いのではないでしょうか。プログラミング言語によって開発できるものは異なります。どの開発分野に参入したいかによって、学ぶべき言語は変わるので注意が必要です。 本記事ではPHPでできることについて解説します。また、初心者がPHPを習得するポイントについてもまとめました。本記事を読むことでPHPを学ぶべきか判断できるようになります。PHPに興味がある方はぜひお読みください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる PHPとは PHPは動的なプログラミング言語の1つです。特にWebアプリ開発で多く使われていることで知られています。PHPは「コードをHTMLに埋め込んで書ける」という他言語にはない特徴を持っており、実務で多く使われている理由の1つです。 また、PHPは習得が比較的簡単であることでも知られています。他言語に比べて文法がシンプルなうえに開発環境も整えやすく、学習ハードルが低いです。加えて、優秀なPHPフレームワークも多く、効率的にWebアプリを構築できます。 PHPでできること PHPはさまざまな用途で使うことが可能な言語です。特に次の4つの分野ではPHPが使われることが多いでしょう。これらの開発に関わりたい方にはPHPはおすすめです。 Webアプリの構築 WordPress開発 問い合わせフォームの実装 データベースとの連携 それぞれについて、さらに詳しく解説していきます。 Webアプリの構築 PHPはWebアプリ開発でもっとも使われているプログラミング言語です。WebアプリとはECサイトやSNS、動画配信サービスといった、インターネットに接続した状態でWebブラウザから使えるアプリのことです。Facebookの開発にも、PHPが使われています。 スマホの普及によってWebアプリは人々にとってより身近なものになっており、従来より利便性に優れたWebアプリが求められています。PHPは学習コストが低いため、多くの人材を開発に参加させることが可能です。加えて、ソースコードの修正も素早く行うことができます。そのためPHPはWebアプリ開発と相性が良いのです。 また、PHPにはWebアプリ開発に使えるフレームワークが多くあります。フレームワークを使うことで、Webアプリで必ず使われる機能(ログイン画面、会員登録画面など)を1から開発する必要がなくなり、開発効率を高めることが可能です。PHPでWebアプリ開発を行いたいなら、PHPフレームワークもあわせて習得しておくといいでしょう。 WordPress開発 PHPはWordPress開発も行うことが可能です。WordPress本体をはじめ、テーマやプラグインなどはPHPによって作られています。WordPressはブログやWebサイトを構築する際に多く使われています。WordPressを使えばHTML・CSSを覚えなくても構築が可能です。 PHPによるWordPress開発の需要も高い傾向があります。WordPress開発に参入したい方も、PHPを学ぶことをおすすめします。 問い合わせフォームの実装 PHPは問い合わせフォームの実装も可能です。問い合わせフォームとは、ユーザーが質問や意見をサイト管理者に送ることができるフォームのことです。HTML・CSSだけでも問い合わせフォームの見た目は作成することが可能ですが、ユーザーが入力した内容をチェックしたり、入力内容を管理者のメールに送ったりするのにはPHPが必要となります。 データベースとの連携 PHPはデータベース管理システムとの連携も可能です。データベースとは後で追加・修正・削除などを操作がしやすいように、まとめられたデータの集合群を指します。そして、データベースを管理するためのシステムをデータベース管理システムと呼び、MySQLやSQLiteなどが該当します。 PHPからMySQLやSQLiteにアクセスすることができ、そのままデータベースを操作することが可能です。Webアプリや社内システムでは、ユーザー情報や商品情報を保持するために データベースが多く使われています。そのため、PHPでこういった開発を行いたいなら、データベースとの連携方法も抑えておいた方がいいでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる PHPができないこと PHPは万能な言語というわけでもなく、PHPができないこともいくつかあります。特に次の2つの分野でPHPが使えない点は注意が必要です。 フロントエンド開発 スマホアプリの開発 これらの分野でPHPが使えると勘違いしてしまう方は多くいます。なぜこれらの分野でPHPが使えないのか、1つずつ詳しく解説しましょう。 フロントエンド開発 PHPはフロントエンド開発には使うことができません。フロントエンド開発では、Webブラウザ上で動くプログラムの処理を実装します。ChromeなどのWebブラウザには、JavaScriptというプログラミング言語を実行するための環境があらかじめ組み込まれています。そのため、フロントエンド開発ではJavaScriptが用いられることが大半であり、PHPが使われることはありません。 Webアプリ開発ではフロントエンド側でJavaScript、サーバーサイド側でPHPなどの言語が使われます。Webアプリ開発を行いたい方は、この点に気をつける必要があります。 スマホアプリの開発 PHPはスマホアプリ開発にもほとんど使われることはありません。スマホは現在AndroidとiPhoneの2種類が主流ですが、Androidアプリ開発ではKotlinやJava、iPhoneアプリ開発ではSwiftなどの言語が使われることが多いです。スマホアプリ開発に携わりたい方は、このような言語を最初に学ぶ方が近道でしょう。 PHPの将来性 PHPは、プログラミング言語の中でも人気が高いです。とはいえ、PHPが今後も開発現場で使われていくのか気になる方も多いかと思います。結論としては、PHPは今後しばらく使われ続ける可能性が高いです。 最近のWebアプリ開発の分野では、Pythonの人気が高まっています。Pythonはソースコードの可読性が高いうえに、機械学習ライブラリが豊富なため人工知能を搭載したアプリを作りやすいのが魅力的です。 フリーランスエージェントのテクフリでは、PHPの案件数は1,223件でPythonは946件(2023年6月時点)となっており、pythonと同様にPHPの案件数は多いです。また、万が一PHPの需要が今後減ってしまったとしても、そこまで不安視する必要はありません。PHPを通じて得たスキルは他のプログラミング言語を学ぶ際にも活かせるためです。PHPを習得した人なら、他言語を学ぶのにさほど時間はかからないでしょう。 初心者がPHPを習得するポイント ここまでお読み頂いた方の中には、PHPを1から勉強する方も多いでしょう。そこで、初心者がPHPを習得するポイントについて解説します。ポイントは次の3つです。 簡単なWebアプリを作成してみる プログラミング学習サイトを利用する プログラミングスクールを利用する 一つひとつのポイントについて詳しく解説していきます。 簡単なWebアプリを作成してみる PHPを学びたいなら、簡単なWebアプリを自分で作成してみることをおすすめします。1からWebアプリを作成することで、実践的なスキルを身につけることが可能です。例えば、後で改良しやすいようにプログラムを組み立てる手法などを習得できます。PHPエンジニアとして活躍するには、こういったスキルも必要になるでしょう。また、HTML・CSSやMySQLといった周辺スキルも理解できます。 加えて、作成したWebアプリは転職時にポートフォリオとして活用することが可能です。ポートフォリオを提出することで、どの程度スキルがあるのか採用担当者がイメージしやすくなり、採用される確率を高められます。 プログラミング学習サイトを利用する 1からPHPを学ぶ方はプログラミング学習サイトを利用するのがおすすめです。例えばProgateやドットインストールといった学習サイトは特に教材が充実しています。学習サイトは月額1,000円程度で利用できるため、手軽に学習できるのがメリットです。また、教材の難易度が低めであり、分かりやすく噛み砕いて要点を説明してくれるため、初心者でも挫折せずに学習を進められます。 プログラミングスクールを利用する 独学が難しいと感じる方はプログラミングスクールを利用するのもおすすめです。プログラミングスクールに入会すれば、講師の方が学習サポートをしてくれます。効率的な学習カリキュラムを立ててくれますし、勉強していて分からない点は質問すればいつでも教えてくれます。また、最近ではオンラインのスクールが主流になってきているため、現職が忙しい方でも活用しやすいというのもメリットです。受講料はかかりますが、本格的にPHPを学びたい方はスクールの活用も視野に入れてみるといいでしょう。 PHPエンジニアの年収 参考:PHPの案件・求人情報 | フリーランスエンジニアの案件・求人なら【テクフリ】 PHPエンジニアの年収について解説します。フリーランスエージェントであるテクフリのPHP案件・求人の月額単価相場のデータを見てみましょう。PHP案件・求人の平均月額単価は76.8万円となっており、年収に単純換算すると約922万円です。 これはあくまでフリーランスエンジニアに限定したデータではあります。ただ、年収922万円というのは非常に高く、PHPエンジニア全体の年収もそれなりに高いことが予想されます。「エンジニアに転職して年収を上げたい」という方にもPHPはおすすめです。 PHPの案件情報 テクフリではPHP案件を豊富に取り扱っております。 求められるスキルや単価感などについて、ぜひご確認くださいませ。 PHP案件を探してみる まとめ 本記事ではPHPでできることについて解説しました。PHPはどういった開発分野で使われているのか、逆にどういった分野では活用が難しいのか、お分かりいただけたかと思います。PHPは特にWebアプリ開発の分野で活躍している言語です。Pythonなどの人気言語よりも現状案件数が多く、平均単価も高めであるため、これからPHPを学ぶのはおすすめできます。 PHPを1から習得する方は、まずは学習サイトを使ってみるのが良いでしょう。学習サイトを使ってみて独学が難しいと判断した場合は、プログラミングスクールの活用も視野に入れましょう。また、ある程度基礎文法をマスターしたら、実際にPHPでWebアプリや簡単なツールを作ってみるのも有意義な勉強になります。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

データベースエンジニア
データベーススペシャリストを参考書と過去問で攻略!オススメの参考書・学習法を紹介
データベーススペシャリスト試験とは? データベーススペシャリスト試験とは、IPA(情報処理推進機構)が実施している国家試験の一つ。情報処理技術者試験の一区分でもあり、スキルレベルとしては高めの高度情報処理技術者試験に含まれています。試験内容はデータベースに関する運用、開発、保守、要件定義、用語や技術への理解を要するものとなっているため、試験に合格することでデータベースへの理解を客観的に証明することに役立ちます。 国家試験としての難易度が高い資格となるため、システムエンジニアとしてデータベースに関係する業務をしている場合は、社内で評価される可能性が充分にある資格です。社会的な認知度もある資格試験となるため転職前に取得していれば、書類選考で評価されることも期待できます。 参考:IPA「データベーススペシャリスト試験(DB) ~ ビッグデータ時代に求められる、データ志向の担い手 ~」 テクフリでフリーランス案件を探してみる データベーススペシャリスト試験に有効な過去問の使い方 データベーススペシャリスト試験は前述の通り、高度情報処理技術者試験に含まれる難易度が高い資格です。 そのため試験対策で過去問を使う場合は、計画的な対応が必要となります。 では過去問集はどのように使うことが有用なのでしょうか。 データベーススペシャリストの過去問は午後問題から対策する データベーススペシャリスト試験は午後問題が記述式で、午前問題は選択式です。 午前問題は選択式なので暗記で対策することができます。 しかし午後問題は知識だけでなく知識を様々な問題の解消に応用する視点と、適切な回答をまとめる文章力も求められます。 また午後問題は出題数が2~3問程度と少ないため、一つの回答ミスが試験の結果を不合格にしてしまうリスクがあります。 そのため過去問は午後問題から対策することをおすすめします。 データベーススペシャリストの過去問は3か月以上の余裕を持って取り組もう データベーススペシャリスト試験対のための過去問は、最低でも3か月以上の余裕をもって取り組みましょう。 またデータベーススペシャリスト試験の実施は基本的に年に1回であり、平成30年度の合格率は13.9%。 難易度が高い試験となるためベースとなる知識に自信がない場合は、半年から一年ほどかけて反復学習することをおすすめします。 午後問題の過去問は難しいものばかりですが、何度も解いていれば知識は自然と定着します。 難しい過去問も諦めずに繰り返して学習しましょう。 午前問題はデータベーススペシャリストの過去問と問題と解答をセットで暗記しよう 午前問題は暗記によって正答率を高めることができます。 なぜなら午前問題は過去問から出題される傾向があるからです。 記憶を定着させるためには、同じ問題を反復して解くことが有用です。 つまり過去問の午後問題も午後問題と同じように、繰り返し解くことが試験対策となります。 説明が丁寧なデータベーススペシャリストの過去問集を活用しよう 過去問はIPA(情報処理推進機構)のHPで公開されているため、単純に問題を確認することだけで目的なら過去問集は必要ありません。 しかし丁寧な解説がついている過去問集は、過去問に対する理解をより深めることができるためデータベーススペシャリスト試験の対策として有用です。 過去問集はできるだけ説明が丁寧な過去問集を選んで、一つ一つの過去問への理解を深めることを意識することをおすすめします。 通勤時間を有効活用しよう 過去問が掲載された参考書は、通勤時間の勉強にも有用です。 仮に通勤時間が1時間以上ある場合は毎日2時間の学習時間を捻出することができます。 これが毎月20日間あると考えればいかがでしょうか。 通勤時間の学習だけで、月間40時間の学習時間を確保することができます。 データベーススペシャリスト試験の合格率を高めるためには学習時間の確保が重要な課題となります。 隙間時間を有効に活用して、過去問と向き合う時間を確保することを考えましょう。 データベーススペシャリスト試験にオススメの参考書5選 データベーススペシャリスト試験対策には、丁寧な解説がしている参考書が有用です。 では具体的にどの参考書がデータベーススペシャリスト試験対策として使えるのでしょうか。 ここからはデータベーススペシャリスト試験対策としてオススメの参考書を紹介します。 情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2019年版 三好 康之 (著) 「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」はほとんどの大きな本屋で見つけることができる、データベーススペシャリスト試験の定番の参考書。 本書は576ページとかなりボリュームがある内容となっているため、全てを網羅することは簡単ではありませんが、じっくりと時間をかけて勉強すれば着実に知識を身につけることができます。 過去問の解説はもちろん、過去問の読み解き方や正しい回答を導くためのテクニックなど、本書ならではの内容も充実しています。 一冊の参考書を徹底的に勉強したい、という場合にもおすすめできる参考書です。 平成30年度 データベーススペシャリスト合格教本 金子 則彦 (著) 本書は午後問題だけでなく午前問題の解説も充実しているデータベーススペシャリスト試験対策の良著。 レビューの評判も比較的良いものが多く、一冊の参考書を徹底的に勉強したい方におすすめです。 試験特有の文章表現に慣れるだけでなく、問題解決のコツを掴むことにも有用な参考書です。 ポケットスタディ データベーススペシャリスト[第2版] (情報処理技術者試験) 具志堅 融 (著), 河科 湊 (著) 本書は2015年に発売データベーススペシャリスト試験の参考書。 解説は丁寧ですが分かりやすさは充分ではないため、本書を手にとるのは参考書としては二冊目以降の方がいいかもしれません。 実務経験などでデータベースの知識がある程度ある方にはおすすめできる参考書です。 2019徹底解説データベーススペシャリスト本試験問題 (情報処理技術者試験対策書) アイテックIT人材教育研究部 (著) 本書は平成30年度の過去問など、比較的新しい過去問の解説が丁寧な参考書。 解答シートのダウンロードサービスもあるため、マークシートを見て試験の雰囲気を掴みたい場合にもおすすめです。 データベース技術の教科書 (技術の教科書シリーズ) 山本森樹 (著) データベーススペシャリスト試験の対策として勉強する際は、過去問対策が最重要であることは間違いありませんが、その前提にはデータベースの基本的な理解が必要です。 そのためデータベース関連の実務経験が浅いなど、データベースの基本的な理解に自信がない場合はデータベースの基本について学ぶことをおすすめします。 本著は書籍のタイトルから分かるように、データベースの基本について内容が充実しています。 データベースの基本の解説だけでなく、演習問題も含まれているため知識の定着にも有用です。 データベーススペシャリスト試験対策にじっくりと取り組みたい場合におすすめの参考書です。 まとめ データベーススペシャリスト試験は、基本情報処理技術者試験の中でも高度試験に分類される難易度の高い試験です。 そして試験は年に一回しか実施されないため、入念な対策が必要な資格試験であることは間違いありません。 そのため一度受験して不合格になった場合は基本情報処理技術者試験の基本である、基本情報処理技術者試験から段階的に合格を目指すというのも有用な選択肢となります。 いずれにせよデータベーススペシャリスト試験は無計画に勉強して合格できるほど簡単な試験ではありません。 データベーススペシャリスト試験の合格を目指す場合は自分自身の現状の知識を客観的に考えて、計画的に学習することを検討してみてはいかがでしょうか。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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テストエンジニアとは?年収・スキル・将来性を徹底調査!
IT業界には、「エンジニア」と名前のつく職種が非常に多くあります。どれがどんな仕事を担当するのか、きちんと把握できている人は多くないでしょう。しかしそれぞれの職種について正確な知識を備えることで、転職やキャリアアップの助けです。ここでは混乱しがちな21のエンジニア系職種のうち、「テストエンジニア」と呼ばれる仕事について解説していきます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる テストエンジニアとは テストエンジニアは、職種名に「テスト」とついていることから分かる通り、システム開発におけるさまざまなテスト・検査・調査を行うポジションです。アプリやWebサービスの品質を守り、不具合やバグを発見・修正する役目を担っています。 テストエンジニアの中でも勤める会社によって業務範囲は異なり、デジタル機器のハード面をチェックするエンジニアもいれば、システムやアプリといったソフト面に携わるエンジニアも存在します。 いずれの場合にも共通するのは、製品を世の中に発表する前に、不具合がないかを確認して分析・解析し、製品の完成度を高めること。海外ではこのような仕事を担当するエンジニアのことを「テクニシャン」と呼ぶこともあります。 テストエンジニアの大きな特徴として、未経験や初心者でも内定を取りやすいことがあげられます。システムエンジニアやプログラマーとして採用された場合にも、まずはテストエンジニアとして研修を積むカリキュラムを組んでいる会社もあるほどで、ITに詳しくない人でもスタートしやすい特徴を持っています。 まずはテストエンジニアとして入社し、プログラミング言語などを見つけてから別の職種へジョブチェンジする…という道を選ぶこともできますので、未経験からIT業界に飛び込みたいと考えている方におすすめな職種の1つです。 気になる年収は 平均よりも高額な報酬も 未経験や初心者でも始めやすいからといって、テストエンジニアの年収が低いというわけではありません。どんな仕事でもそうですが、効率よく仕事を進め、高い成果をあげられる人は平均年収よりも高額な報酬を手にできるのが普通です。 具体的な数字としては、入社直後のテストエンジニアで年収300万円、経験を積んで一定の開発スキルを身につけ、かつチームのマネジメントもできるような人材であれば、年収600万円以上を手にすることも珍しくなくなります。 高い年収を狙いたい場合には、テスト結果を的確かつ簡潔にまとめて文書化できるスキルを身につけたり、リーダーとしてチームをマネジメント、あるいは後輩を指導できる能力を身につけておくと昇給の可能性が高まります。 年収1000万円以上も手にしたいと考えるなら、テストエンジニアの経験をもとにキャリアアップを果たし、専門性の高い上位職へ昇格することで、高い評価を得るという方法も有効です。いずれの場合にも、未経験・初心者のマインドのままでいるのではなく、常に向上心を持ってスキルアップに励む姿勢が大切になるでしょう。 必要な技術/資格 テストエンジニアには未経験から挑戦できるため、必須の資格や技術は特にありません。しかし取得しておけば採用されやすくなると思われる資格はいくつかあります。 たとえば、日本ソフトウェアテスト資格認定委員会(通称JSTQB)が実施している「JSTQB認定テスト技術者資格」もその1つです。この資格は3つのランクに区分されており、ソフトウェアに関するテスト・評価能力を客観的に測ることができるものです。 あるいは、一般社団法人IT検証産業協会が実施する「IT検証技術者認定試験」も有力な選択肢となるでしょう。こちらもテストエンジニア向けの資格試験の1つで、テスト実行に関する実務レベルを証明してくれる資格です。 それ以外にも、テスト結果をまとめて提出するための、WordやExcelといったソフトを扱うスキルもあると有利です。「マイクロソフトオフィススペシャリスト(通称MOS)」を取得しておくことで、Officeソフトを使える証としてアピール材料とすることができるでしょう。 テストエンジニアは、周囲のエンジニア・プログラマーとの連携が欠かせない職種でもあるため、コミュニケーション能力をおろそかにはできません。あまり人との関わりに自信がないという方も、コミュニケーションスキルによってライバルと差別化するためにも、今から磨いておくことをお勧めします。 活躍できる業界 テストエンジニアの活躍の場は、基本的にIT業界となります。ただし昨今ではメーカーや商社などでもIT部門を内包するところが珍しくなくなっているので、IT業界以外でも採用されるチャンスはゼロではありません。 IoT化が進み、私たちの生活のあらゆるものがインターネットに接続することになれば、それだけテストエンジニアの需要も高まり、さまざまな業界の企業から声がかかることも考えられます。 ただし将来的にシステムエンジニアやプログラマーといったキャリアに進みたいのであれば、IT業界で就職したほうが後々有利に働くことでしょう。まずはテストエンジニアとして採用し、研修を受けて経験を積んだ後はシステムエンジニアやプログラマーなどにジョブチェンジさせる企業も少なくないからです。 よほどの理由がない限りは、IT業界で活躍する企業を転職先と選ぶべきでしょう。未経験・初心者の方は、研修体制が充実している大手の企業を選ぶと、さらに安心して仕事を始めることができるはずです。 将来性について テストの自動化? IT業界の近年のトレンドとして、「テストの自動化」がもてはやされています。従来テストエンジニアが担当していた仕事内容を、AI(人工知能)に任せて人員削減・効率化を図ろうとする動きがあるのです。 そうしたニュースを見聞きすると、「テストエンジニアの需要は少なくなっていくんじゃないか」と思われるかもしれません。確かに、学生アルバイトでもできるレベルの簡単なテスト作業であれば、AIに置き換わる可能性は高いでしょう。 しかしAIが不具合・バグのすべてを指摘できるようになるまでは、まだまだ時間がかかると考えられます。今の段階では、人の目によるチェックが必要不可欠。その傾向は、この先数年、数十年は続くことでしょう。 また、テストの自動化を行うためのシステムを開発したとしても、そのシステムをテストするためのエンジニアが必要とされることは間違いありません。ですので、業界での市場価値を高めてあらゆる企業から必要とされるテストエンジニアを目指せば、将来も安定した地位を獲得できるといえます。 どうしても将来性に不安が残ってしまう場合には、システムエンジニアやプログラマーといった別のエンジニア系職種へのジョブチェンジを果たすことを、早めに検討しておくといいかもしれません。 まとめ:未経験・初心者でも始めやすい 未経験・初心者でも始めやすいテストエンジニアは、IT業界に挑戦する上での取っ掛かりとしておすすめの職種の1つです。若い人材であればテストエンジニアとして採用してもらえる可能性も高く、将来の道が大きく開けてくることでしょう。 「テストの自動化」のように、テストエンジニアにとってはネガティブなニュースを見聞きすることもあるかもしれませんが、しっかりとスキルアップ・キャリアアップの努力をしていれば、あなたに対する需要はなくならないはず。理想のキャリア選択の参考として、テストエンジニアという職種についても検討してみてくださいね。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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ヘルプデスクの年収と将来性とは?
IT業界で活躍しているエンジニアの中には、「ヘルプデスク」と呼ばれる種類の仕事も存在します。「どんな仕事を担当しているのか?」「年収はどのくらいもらえるのか?」について気になる方もいるかもしれません。今回はエンジニア系職種の1つであるヘルプデスクの仕事・年収・将来性などを深掘りしていきます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる ヘルプデスクとは ヘルプデスクは、クライアントや社員の問い合わせに対してソリューションを提供する役目を担う職種です。システムの使い方やアプリを使う上でのトラブルに対応し、問題を解決に導くのが仕事です。 ヘルプデスクには、一般的に「社内ヘルプデスク」「社外ヘルプデスク」の2種類が存在します。 社内ヘルプデスクは、社内のIT部署やシステム管理部に在籍し、社員からの問い合わせに応える業務を担当します。社内で導入しているシステムの使い方や、エラー画面への対処、画面の操作方法のレクチャーまで、幅広い業務を担当することになります。 新しいパソコンやツールを導入する際には、本体のセットアップやインストールを手がけることもあり、ハード・ソフトを問わず幅広い知識が求められるポジションです。新入社員向けに初歩的なことを教えることもあれば、技術的なトラブルに対し専門的な知識を持って対処することもあります。 一方の社外ヘルプデスクは、その会社で提供しているアプリやサービスに関する、ユーザーやクライアントからの問い合わせを受け付ける職種です。顧客からの問い合わせに対応するコールセンタースタッフのような立ち位置になります。 業務内容が似通っていることから、コールセンタースタッフがヘルプデスクを兼任している例も珍しくありません。従来は電話・メールでの問い合わせ対応がメインでしたが、最近ではチャットを使ったリアルタイム対応を行なうところも増えてきました。 ITヘルプデスクの年収 転職サイト「doda」の調査によれば、ヘルプデスクの平均年収は342万円。男性で354万円、女性は321万円というデータが得られます。20代で299万円、30代で367万円、40代になると423万円と経験年数に応じて報酬額がアップする傾向にあります。 IT業界全体の平均年収が456万円とされているので、平均よりはやや劣る数字と言えます。しかしヘルプデスクの仕事内容がコールセンタースタッフと似通ったものであることを踏まえ、コールセンタースタッフの年収額として考えれば平均的か、やや多めの年収額と考えられます。 また、ヘルプデスクの求人には未経験OKとされるものが多いことも、平均年収を押し下げている原因となりそうです。ヘルプデスクといっても、社内SEのように高度な知識・経験を必要とするものではないため、ある程度ITに関する知識のある人であれば未経験でも採用してもらえる可能性は高まります。 ITヘルプデスクのキャリアプラン もっと高額な年収を得たいと考える場合には、まずは未経験でも入社できるヘルプデスクの求人に応募して、その会社の研修や実務を通じて得た経験を活かし、別のエンジニア系職種にジョブチェンジするという方法が考えられます。 未経験でシステムエンジニア・プログラマーといった職種に応募するよりも、ヘルプデスクの経験を身につけてからこれらの職種に応募するほうが内定を勝ち取れる可能性は高くなります。 サーバーエンジニアやネットワークエンジニアといった職種なら、ヘルプデスクの知識・経験がダイレクトに生かされてくる可能性も十分考えられますので、年収が低いからといって軽視すべきではありません。 ITヘルプデスクに必要な技術/資格 イチからヘルプデスクを目指そうと考えるのであれば、IT関連の基本知識と、パソコンやOfficeソフトに関する操作スキルを身につけておくとよいでしょう。 たとえば、「ITパスポート試験」に合格しておけばITに関する一定の知識があると見なされますし、「マイクロソフトオフィススペシャリスト」の資格を取得しておくことで、Officeソフトの扱いに精通している人という評価を得ることができます。 また、趣味で自作パソコンを組み立てたことがあったり、さまざまなパソコン向けソフト・アプリを扱ったことがある人なら、その経験をアピールすることでヘルプデスクとして採用してもらえる可能性が高くなります。 また、社内ヘルプデスク・社外ヘルプデスクを問わず、多種多様な悩みを抱えた人からの相談を受ける立場になりますので、コミュニケーション能力は不可欠とされます。相手の困りごとを正確に理解し、見当違いのソリューションを渡してしまわないよう、理解力や共感力も求められるでしょう。 ITに関する知識はもちろんですが、こうしたヒューマンスキルも求められる立場であることを念頭に置いて、日頃からコミュニケーションスキルや共感力を高める努力を重ねるのがおすすめです。 ITヘルプデスクが活躍できる業界 ヘルプデスクはコールセンタースタッフとよく似た性質を持っているため、基本的にIT業界を含めたあらゆる業界で活躍することが可能になります。今やパソコンを使用せずに仕事をしている会社はそれほど多くないでしょうから、社内ヘルプデスクはどんな企業にも必要とされている職種といえます。 コールセンタースタッフとして勤務してもいいと考えるなら、メーカー・商社・運送・接客などジャンルを問わず採用してもらえる可能性があります。多くの候補の中から就職先を選ぶことができるので、希望の業界がはっきりしていない人にはおすすめです。 ただし、ヘルプデスクの経験を生かしてIT業界で今後活躍していきたいと考えるなら、迷わずIT業界で内定をもらえるよう努力すべきでしょう。ヘルプデスクとして採用された後、実績やスキルを買われて別の部署へ転属となるケースも考えられます。 また、IT業界の中に身を置くことで将来のキャリアビジョンを描きやすくなるほか、エンジニア系職種に携わる先輩とコネクションができる可能性もあります。こうした経験・人脈が後々役立つことも珍しくありませんので、積極的にIT業界を選びたいところです。 ITヘルプデスクの将来性は? 電話とメールが主流だった従来のコールセンター業務に代わり、AIを使った自動応答システムが、主にチャットでのカスタマーサポートで取り入れられるようになっています。チャットで困りごとを入力するだけで、それにマッチした回答やヘルプページを案内してくれるというサービスです。 現状はテンプレート化されたメッセージしか返信できないものがほとんどですが、AIが進化するにつれて、まるで本物の人間と同じようにメッセージのやりとりができるチャットサポートが誕生する可能性もゼロではありません。 そうした未来を前提とすれば、今後ヘルプデスクの需要は少なくなり、将来性に乏しいと思う人も出てくるでしょう。しかしAIであっても「いつでも頼れる人がいる」という安心感を代替することはできません。 生身の人間が相談に乗ってくれるヘルプデスクは、その市場規模が少なくなることはあっても、決してゼロになることはないでしょう。コミュニケーション能力に優れ共感力もあり、かつITに関する知識も十分に備えていれば、今後も必要とされる人物として評価され続けると思われます。 まとめ エンジニア系職種の中でも、コールセンタースタッフと似た性質を持ったヘルプデスク。ITに関する知識を活かして仲間の社員や顧客の困りごとを解決する、やりがいにあふれる職種でもあります。ヘルプデスクの経験を生かすことでキャリアップやジョブチェンジの可能性も見えてくるので、IT業界に踏み出す第一歩としてヘルプデスクを転職先候補として検討してみてもいいかもしれません。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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iOSエンジニア
iOSエンジニアの仕事内容や必要なスキルとは?【年収や将来性・案件情報を徹底解説】
iOSエンジニアとは、iOS上で動作するアプリケーションを開発するエンジニアです。 iOSとは、Apple社のスマートフォンやタブレット端末向けのソフトウェアです。 Apple社の製品は、世界中で多くのユーザーに愛用されています。 iOSエンジニアは、ユーザーエクスペリエンスの向上や新技術を活用してユーザーのニーズに応えるアプリケーションの開発が求められます。iOSエンジニアの需要は高く、モバイルテクノロジーの進化が続く限り、将来性のある職種といえるでしょう。この記事ではiOSエンジニアの仕事内容や必要なスキル、将来性、年収、そして案件情報について紹介します。 iOSエンジニアの仕事内容が気になる iOSエンジニアになるために必要なスキルや知識が何か気になる iOSエンジニアの年収や将来性が気になる という方は、ぜひ参考にしてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる iOSエンジニアとは iOSエンジニアは、Apple社のモバイルオペレーティングシステムであるiOS向けにアプリケーションを開発するプロフェッショナルです。 iOSエンジニアは、アプリケーションの設計からテスト、リリース、そしてメンテナンスまで、アプリのライフサイクル全体に関与します。 具体的には、SwiftやObjective-Cなどのプログラミング言語を用いて、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスで動作するアプリを設計・実装します。 また、UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)の設計に携わることも多く、ユーザーに使いやすく魅力的なアプリを開発するスキルも重要です。iOSのバージョンやデバイスは定期的に更新されます。iOSエンジニアは、新しいiOSバージョンやデバイスの登場に対応するために、常に最新の開発ツールやテクノロジーに関する知識を保持している必要があります。開発したアプリケーションの品質向上やバグ修正などの保守対応も、iOSエンジニアの仕事です。 iOSエンジニアとは、ユーザーエクスペリエンスの向上と技術の進化を結びつけ、革新的なモバイルアプリケーションの開発に貢献するエンジニアです。iOSエンジニアは、技術だけでなくコミュニケーションやチームワークも大切であり、両者のバランスを保ちながら成長していくことが求められると覚えておきましょう。 iOSエンジニアの仕事内容 iOSエンジニアはユーザーに価値あるアプリケーションを提供するため、設計からメンテナンスまで幅広い業務に携わります。iOSエンジニアの仕事内容は、以下のとおりです。 アプリケーションの開発 Apple社から最新情報をキャッチアップ アプリ運用に必要なメンテナンス ここでは、それぞれについて紹介します。 アプリケーションの開発 iOSエンジニアの業務内容として1番重要なのは、アプリケーションの開発です。アプリの開発には、iOSアプリとWebアプリの2つの方法があります。iOSアプリはiPhoneやiPadなどのiOSデバイス向けのアプリで、WebアプリはWebブラウザで動作するアプリです。 iOSアプリはネイティブコードで構築されており、iOSデバイスのハードウェアやソフトウェアと密接に連携できます。そのため、Webアプリに比べてパフォーマンスが優れていることや、ユーザーインターフェースがより洗練されている点が特徴です。 iOSアプリの開発には、SwiftやObjective-Cなどのプログラミング言語、Xcodeなどの開発ツール、そしてiOSのフレームワークやライブラリを使用します。 Webアプリは、HTML、CSS、JavaScriptなどのWeb技術で開発されており、Webブラウザで動作します。そのため、iOSアプリに比べて開発が容易で、マルチプラットフォームに対応している点が特徴です。しかし、iOSアプリに比べてパフォーマンスが劣ることや、ユーザーインターフェースがiOSデバイスに最適化されていないというデメリットもあると覚えておきましょう。 アプリの開発方法は、アプリの目的やターゲットユーザーを加味して決めるのが一般的です。iOSアプリは、パフォーマンスやユーザーインターフェースを重視するアプリに適しています。一方でWebアプリは、開発の容易さやマルチプラットフォームへの対応を重視するアプリに適しています。エンジニアとしての市場価値を高めたいのであれば、iOSアプリとWebアプリの両方に対応できるエンジニアを目指すのもいいでしょう。 Apple社から最新情報をキャッチアップ iOSエンジニアは、Apple社から提供される最新の情報に常にキャッチアップする必要があります。Appleは定期的に新しいバージョンのiOSをリリースして、新しい機能やフレームワークを導入します。Apple社から発信される最新情報の例は、以下のとおりです。 新しいiOSのリリース情報 新しいフレームワークやライブラリの情報 セキュリティに関する情報 iOSエンジニアは、これらの最新情報を理解して開発済みのアプリに影響がないか確認します。iOSの更新内容によっては、アプリの修正が必要になることもあると押さえておきましょう。 アプリ運用に必要なメンテナンス アプリケーションの開発が終わった後も、iOSエンジニアの仕事は終わりません。iOSエンジニアは、アプリのリリース後も、アプリの運用に必要なメンテナンスを継続する必要があります。アプリの運用に必要なメンテナンスとしては、以下のようなものがあります。 アプリのアップデート バグの修正 セキュリティの脆弱性への対応 iOSエンジニアに必要なスキル iOSエンジニアになるために必要なスキルは以下のとおりです。 プログラミングスキル 開発環境に関する知識 英語力 これらのスキルは、iOSエンジニアとして活躍するために必要な基礎的なスキルです。iOSエンジニアとしてのキャリアアップを目指している人は、まずは基礎的なスキルの習得からチャレンジしてみましょう。 プログラミングスキル iOSエンジニアにとって、プログラミングスキルは不可欠です。主に使用されるプログラミング言語にはSwiftとObjective-Cがあります。SwiftはAppleによって開発された近代的な言語で、直感的な文法と高速な実行性能を備えています。一方、Objective-Cは以前から使われている言語で、既存のアプリケーションのメンテナンスやレガシーコードの取り扱いに必要です。 これらの言語に加え、データ構造やアルゴリズムの理解も重要です。また、コードの品質を保つためのテストやデバッグのスキルも求められます。プログラミングスキルの高さは、アプリの品質やパフォーマンスに直結します。iOSエンジニアを目指す人は、まずプログラミングスキルを身につけましょう。 開発環境に関する知識 iOSエンジニアは、Xcodeという開発環境を使用します。Xcodeは、Appleが開発した統合開発環境で、iOSアプリの開発に必要なツールがすべて揃っています。iOS向けのアプリを開発するなら、まずはXcodeの使い方を習得しましょう。また、Xcodeは、iOSシミュレータを用いてアプリの動作をテストできます。iOSアプリを開発するには、実際のデバイスでの挙動を確認するスキルも必要です。 この他にも、Xcodeにはバージョン管理システムやデバッグツールといった機能も搭載されているので、合わせて理解しておくとよいでしょう。Xcodeを活用して効率的にiOSアプリを開発しましょう。 英語力 iOSエンジニアは、英語を読み解く力が求められます。Appleは英語で技術ドキュメントやアップデート情報を提供しており、これらの情報を正しく理解するためには、ある程度の語学力が必要です。また、開発コミュニティやフォーラムでの情報交換やコードの共有も英語で行われることが多いため、コミュニケーション能力も重要です。英語力があれば、最新の技術情報にアクセスしたり、他のエンジニアと交流したりできます。英語力を身に着けてトレンドに強いiOSエンジニアを目指しましょう。 iOSエンジニアの需要と将来性 iOSエンジニアは、将来性のある職業です。 iOSデバイスの市場規模は年々拡大しており、iOSエンジニアの需要も高まっています。 iOSアプリ提供者は、トレンドやニーズの変化に合わせて、新しいアプリの開発や既存のアプリをアップデートする必要があります。 企業やクライアントと一緒にユーザーエクスペリエンスの向上やビジネス戦略を検討できるスキルがあると、より需要が高いエンジニアになれるでしょう。 このように、iOSアプリに対するユーザーの期待は高まり続けており、iOSエンジニアには以下のような多岐にわたるスキルと知識が求められます。 ユーザーインターフェースの向上 パフォーマンスの向上 セキュリティの強化 iOSアプリを開発するスキルだけではなく、より使いやすく安全なアプリを開発できるスキルを身に着けると良いでしょう。 また、Appleは定期的に新しいiOSバージョンやデバイスを発表しており、これに対応するアプリ開発が求められます。 これにより、iOSエンジニアは常に最新技術をキャッチアップして、アプリの互換性や最適化を保つ役割を果たします。 モバイルテクノロジーの進化が続く限り、iOSエンジニアの需要は高い傾向が続くと言えるでしょう。 iOSエンジニアには、新しい技術やトレンドに適応できる能力が求められるため、常にスキルの向上を意識し続けることが重要です。 iOSエンジニアの年収 求人ボックスによると、iOSエンジニアの平均年収は650万円です。 参考求人ボックス また、さまざまなフリーランスエージェントの案件を取りまとめているフリーランススタートによると、iOSエンジニアの平均月収は70万円です。税金などの計算もあるので一概にはいえませんが、年収にすると840万円になります。 参考フリーランススタート ちなみに、国税庁による令和3年度の平均年収は443万円です。 iOSエンジニアの平均年収は、全給与所得者の平均年収よりも200万以上も高い水準ともいえるでしょう。 参考国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」 とはいえ、iOSエンジニアの年収は、経験や能力、所在地などによって異なります。 求人ボックスやフリーランススタートの統計を見ても年収が1000万円を超えている人もいます。 iOSエンジニアとしてのスキルや経験を積み上げて、さらなる年収アップを狙いましょう。 iOSエンジニアの案件情報 iOSエンジニアの案件は、実務経験やスキルによって大きく異なります。このため、自分の経験やスキルに合った案件を探すことが重要です。iOSエンジニアの案件情報は、以下のようなサイトで検索できます。 求人サイト 転職サイト フリーランスエージェント テクフリで掲載中のiOSエンジニアの案件情報は、こちらからご確認ください。 iOSエンジニア案件を探してみる まとめ iOSエンジニアは、AppleのiOSプラットフォーム上で動作するアプリケーションを開発します。 iOSエンジニアの仕事内容は以下のとおりです。 アプリケーションの開発 Apple社から最新情報をキャッチアップ アプリ運用に必要なメンテナンス iOSエンジニアに求められるスキルは以下のとおりです。 プログラミングスキル 開発環境に関する知識 英語力 iOSエンジニアは、ユーザーエクスペリエンス向上や新技術への対応を通じて、革新的なアプリを生み出すことが求められます。 Appleの新バージョンやデバイスの登場にも対応していく必要もあるため、市場価値や需要は高く、将来性のある職種といえるでしょう。 iOSエンジニアは、やりがいのある仕事ですが、技術的なスキルや知識が必要な職業です。その分、平均年収も高い傾向にあります。 今回紹介した内容を参考に、iOSエンジニアとしての一歩を踏み出してみましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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ChatGPTでのプロンプトエンジニアリングのコツとは?代表的な例を紹介します
AI技術の進歩によって、ビジネスシーンにおいても生成AIの活用が急速に広まっています。 生成AIはテキストだけにとどまらず画像・音声などのさまざまな形式のコンテンツを生成できます。 ChatGPTをはじめとする生成AIが最適な出力を生成するためには、適切な指示(プロンプト)を与えることが重要です。この指示を与える技術を、プロンプトエンジニアリングと呼びます。 さまざまな研究により、効果的なプロンプトエンジニアリングを行うことでAIの回答の精度を最大化できるということが明らかになっています。 この記事では、ChatGPTにおけるプロンプトエンジニアリングのコツを具体的な手法と合わせてご紹介し、現在のプロンプトエンジニアリングの課題についても詳しく解説します。 ChatGPTを実際に活用しているという方だけではなく、これから使ってみようと考えている方にも役立つ内容となっておりますので、ぜひ最後までご一読ください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる プロンプトエンジニアリングとは プロンプトエンジニアリングとは人工知能(AI)から正しい回答を得るために適切なプロンプトを設計する技術やアプローチのことです。 中でも、大規模言語モデル(LLM)と呼ばれるChatGPTのようなAIに対して適切なプロンプトを設計する役割のことを指す場合が多いです。 生成AIは大量のテキストデータで事前に学習されており、その知識をもとにして新しいテキストを生成します。しかしその生成結果は必ずしも一様ではなく、提示するプロンプトの内容によって異なります。 したがって、回答の精度を向上させるためにプロンプトエンジニアリングのスキルが必要とされるのです。 優れたプロンプトエンジニアリングスキルをもつ、「プロンプトエンジニア」という職種も近年では話題となっています。 プロンプトエンジニアについてはこちらの記事で詳しく解説しています。 プロンプトエンジニアとは?必要なスキルや将来性について解説 プロンプトエンジニアになるには?未経験から目指すステップや関連資格を徹底解説 ChatGPTでのプロンプトエンジニアリングのコツ ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模言語モデル(LLM)です。 大規模言語モデルとは膨大なデータとディープラーニング技術によって構築された言語モデルであり、自然言語でのやり取りが可能なため、チャットボットサービスなどでも活用されています。 ディープラーニングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。 ディープラーニングとは?仕組みや実用例をわかりやすく解説 ChatGPTのプロンプトエンジニアリングのコツとしては、以下が挙げられます。 前提条件を指定する 出力形式を指定する 出力の具体例を提示する それぞれのコツについて、具体例と合わせて詳しく解説していきます。 前提条件を指定する 前提条件を指定したプロンプトを与えることによって、目的に沿った回答を得やすくなります。 例えば友人へのプレゼントのアイデアを出したい場合は、以下のような前提条件を含むプロンプトを作成するとより良いアイデアを得られるでしょう。 友人とは10年以上の付き合いです 友人は甘い食べ物が苦手です また、専門的な知識を必要とする質問の場合は「あなたは〇〇の専門家です」という前提条件を含むプロンプトを与えることで回答内容が変化します。 ChatGPTにおけるプロンプトエンジニアリングでは前提条件をなるべく詳しく指定することで、より適切な回答を生成できるのです。 求めている回答が得られない場合には、前提条件を付け加えて質問してみましょう。 出力形式を指定する 出力形式を指定するということも、ChatGPTにおけるプロンプトエンジニアリングでは重要です。 先述の通り、前提条件を与えることで回答の精度をコントロールできますが、その結果を適切な形式で回答させるためのプロンプトも必要となります。 まずは先ほどの例に沿って、友人へのプレゼントについて以下のように質問してみましょう。 どれも素敵なアイデアですが、プロンプトを変化させて出力形式を指定してみましょう。 アイデアとその説明、予算を表形式でまとめてから出力してくれました。 このように出力形式を指定することによって、質問者が見やすい形で回答を得ることも可能です。 出力の具体例を提示する ChatGPTは出力の具体例を提示することで、より精度の高い回答を生成してくれることが分かっています。 問題解決のアプローチや文章のスタイル、情報の提示方法など具体例を挙げて期待する回答を詳しく示すことが重要です。 抽象的な質問を投げかける場合などは特に有効な手法であり、回答例を与えることによって得たい答えのニュアンスを伝えることができるでしょう。 ChatGPTでのプロンプトエンジニアリングの例 ChatGPTにおけるプロンプトエンジニアリングのコツを3つご紹介しましたが、ここからはさらに具体的な手法をいくつかご紹介します。 回答精度を向上させることができるので、ChatGPTをさらに有効活用したいという方はぜひチェックしてみてください。 Zero-shot prompting 「Zero-shot prompting」は、AIに特定のタスクや問題について事前のトレーニングや例を与えずに回答させる手法です。 Zero-shot promptingのプロンプト例としては、以下のような質問があります。 事前に知識を与えることなく簡単に回答が得られるため、ChatGPTを初めて使用する人でも簡単にできる手法と言えるでしょう。 しかし事前知識が少ないことで、質問の種類によっては正確な回答が得られない場合もありますので注意しましょう。 Few-shot prompting 「Few-shot prompting」とは前もって少数の回答例を提示しておくことによって、それらを参考にして新しいタスクを解決するように求める手法です。 AIは提示された例から一定のパターンを学習することによって、類似の問題に対応することができます。 このように、日本語から英語へと変換するというタスクをいくつか提示しておくことによって、新しいキーワード「馬」に対しても同様の処理を実施することができます。 Few-shot promptingは少ないデータをもとに新しいタスクを処理することを目的としたプロンプトエンジニアリングであり、様々なケースで役立ちます。 上記の例以外にも、ChatGPTでは計算処理におけるミスが発生するケースがありますが、正しい計算例をいくつか示すことによって防ぐこともできます。 提示するパターンの個数が多いほど回答の精度が向上する傾向があるため、難易度の高い質問を投げかける際には特にこの手法を活用してみるといいでしょう。 Chain-of-Thought prompting 「Chain-of-Thought prompting」は、問題解決の過程を段階的に思考させることによって、複雑な問題に対する回答の精度を向上させる手法です。 Chain-of-Thought promptingを利用することで、このような算数の文章問題なども順を追って解くことができます。 問題を解く上で必要となるそれぞれのステップについて説明させることで、AIの理解を深められます。 この手法を用いることで思考の過程を確認できるため、間違ったステップが発生した場合にも修正しやすいというメリットがあります。 Generate Knowledge prompting 「Generate Knowledge prompting」は、AIに知識を与えることで、そこから得られた情報をもとに新しい回答を生成させるテクニックです。 こちらもまずはプロンプト例をご紹介します。 事前知識が与えられていない状態では、ChatGPTが間違った回答を出力してしまうケースもあります。(実際には千葉県の方が大きい) そこで以下のように正しい事前知識を与えることによって、学習結果をもとに正しい回答を出力できるようになります。 上記は極端な例のため、ChatGPTに質問する必要がないように感じられるかもしれませんが、既存の情報から新しいアイデアを導き出す場合にも活用できる手法です。 プロンプトには正確な知識や情報を含む必要があるため、事前知識についてユーザーが正しく理解しておく必要があります。 Self-Consistency 「Self-Consistency」は、論理思考を伴うプロンプトを大量に与えることによって、複雑な質問でも整合性の取れた回答が得られるようにするプロンプトエンジニアリングの手法です。 例として、まずは以下の問題をChatGPTに解かせてみましょう。 こちらも一般的な算数の文章問題ですが、得られた回答結果は正しくないようです。 (正解は70歳) そこでSelf-Consistencyを活用して、新たに以下のようなプロンプトを与えてみます。 今回は正しい結果を得ることができました。 与えたプロンプトに含まれるその他の質問と回答は、もとの質問とは関係無い質問のようにも見えます。 しかしプロンプトにこれらの質問を含めることでChatGPTに論理的な思考を学習させることができ、結果的にもとの問題にも正しく回答することができるのです。 先述した「Few-Shotプロンプティング」とも似ていますが、事前に与える質問の質や量を変化させることによってさらに対応能力を向上させる手法ということになります。 ChatGPTでのプロンプトエンジニアリングの課題 ChatGPTにおけるプロンプトエンジニアリングには、以下のような課題もあります。 最新バージョンが有料である 情報が正確でない場合がある 情報漏洩のリスクがある ChatGPTでプロンプトエンジニアを行う際にはこれらの課題に留意すべきであり、全てをChatGPT任せにしないように注意しましょう。 それぞれの課題について詳しく説明します。 最新バージョンが有料である 現在、ChatGPTの最新バージョン(ChatGPT4.0)は、有料で提供されています。 最新バージョンとそうでないものを比べると、性能や情報の鮮度において差が生じる場合があります。 より高品質な回答を得たい場合には、最新バージョンを利用する必要があるでしょう。 とはいえ、無料で利用できる範囲でもプロンプトエンジニアリングの重要性は十分に理解できますので、まずは自分の手を動かしてChatGPTを体験してみてください。 情報が正確でない場合がある ChatGPTを含む言語モデルはトレーニングデータに含まれる情報をもとに回答を生成しますが、常に正確な情報を提供できるとは限りません。 特に専門的な知識や最新のニュースに関しては、誤った情報を提供してしまうリスクを孕んでいます。 ChatGPTはまだ開発途上にあり、改善され続けている段階です。 したがって、最新のバージョンを利用している場合でも出力結果が100%正確とは限りません。 ChatGPTの回答だけを情報源とするのではなく、信頼できる外部のソースなどを合わせて確認することが大切です。 情報漏洩のリスクがある ChatGPTに機密情報や個人データを含むプロンプトを入力することによって、情報漏洩のリスクを高める可能性があります。 ChatGPTにおけるプロンプトエンジニアリングでは、個人情報や機密情報の取り扱いに十分注意しましょう。 まとめ ChatGPTを利用する際には、回答のクオリティを向上させてその成果を最大化するためにプロンプトエンジニアリングの技術が求められます。 本記事ではChatGPTのプロンプトエンジニアリングにおけるさまざまなテクニックを紹介しましたが、これらをケースに応じて使い分けることによって生成AIの可能性はさらに広がるでしょう。 また、今回紹介した手法を参考に実際に手を動かして実行してみることで、プロンプトエンジニアリングの楽しさに気づけるのではないでしょうか。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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Linuxのおすすめソフト(アプリ)17選 これだけは入れておけ!
Linuxとは? LinuxとはWindowsと比較されることが多い、OSの一つ。 プログラマーやエンジニアなどIT系の職種でなければ操作することはあまりないOSですが、プログラマーやエンジニアであれば、Linuxの操作スキルを求められることが少なくありません。 関連記事:Linuxエンジニアの需要は? おすすめできる6つの理由を紹介 OSとはオペレーティングシステムの略語であり、コンピュータがアプリケーションを動作させるために欠かせない部分です。 LinuxやWindows以外にはMacOSなど様々な種類があります。 スマートフォンを動作させるOSとしてはiOSやAndroidなどがあります。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Linuxの特徴 Linuxは先に述べたようにOSの一種ですが、オープンソースのOSという特徴があります。 オープンソースとは、無料で利用できる改変も可能なプログラムです。 オープンソースのソフトウェアとしてはWebサイト制作やブログ作成において人気があるワードプレスも知られていますが、基本的にライセンス費用がかかりません。 そのためLinuxはコストを抑えてOSを利用したい場合にも有用なOSです。 ちなみにWindows OS を利用する場合は、ライセンス費用として安くても1台につき1万円以上の費用がかかるのが一般的です。 ExcelやWordを使うことはできませんが、互換性のあるソフトウェアをインストールすることでExcelやWordと同程度の機能を持つ文書ソフトや表計算ソフトを利用できます。 そのためLinuxの操作に慣れてしまえば、基本的にはWindowと比較しても不便なく利用できるという特徴があります。 Linuxサーバーも利用できる Windows サーバーを構築しようとすると、先に述べたようにOSのライセンス費用の支払いが必要です。 しかしLinuxを活用すれば、ライセンス費用の支払いをせずにLinuxサーバーとしてサーバーを構築できます。 サーバーは基本的にWebサービスにおけるサービスを提供する機能を担います。 そして一定以上の規模の企業であればクライアント端末を管理するアプリケーションを導入しているケースが多く、クライアント端末の管理機能を有するためにはサーバーOSが必要となる場面が少なくありません。 そういったサーバーOSが求められる場面でもLinuxを活用すればラインセンス費用の支払いなく、Linuxサーバーとしてサーバーを利用できます。 一般的にIT企業で利用されるサーバーの種類にはプロキシサーバー、SSHサーバー、DNSサーバー、メールサーバー、データベースサーバ、FTPサーバー、Webサーバーなど様々な種類がありますが、こういった機能を有するサーバーもLinuxサーバーは担うことができます。 Linuxのおすすめソフト(アプリ)一覧 LinuxをWindowsなど他のOSと同じように使えるようにする為には、様々なソフトウェアをインストールしなければいけません。 Linuxの利用を始める際にはどのようなソフトをインストールするべきなのでしょうか。 ここからはLinuxにおすすめのソフトを紹介していきます。 【ブラウザのおすすめソフト(アプリ)】 Linuxのおすすめのブラウザソフトは以下の通りです。 ・Google Chrome いわずと知れたGoogleが提供しているブラウザです。快適なブラウジングが可能であり、ブラウザを利用する様々なソフトウェアの動作要件に含まれているブラウザソフトです。 ・Firefox Firefoxは無料かつ軽量なブラウザとして一定の人気があるブラウザです。 インストールする際はLinux版を選択してbit数も利用する端末に合わせたものを選択しましょう。 ・Opera Operaは現在中国系企業の傘下にあるソフトウェア開発会社Operaによって開発されたブラウザです。 WindowsやMacOSだけでなくLinuxにも対応しているという特徴があります。 Linuxのブラウザソフトは一つインストールしておけば、ネットサーフィン程度であれば問題ありません。 アプリ開発やWebサイト制作にコンピュータを利用するのであれば、複数のブラウザソフトのインストールを検討することをおすすめします。 【ログインマネージャーのおすすめソフト(アプリ)】 Linuxで利用できるログインマネージャーのおすすめソフトは以下の通りです。 ・SLiM Linuxで利用できるログインマネージャーのソフト。 インストールすることでWindowsなど他のOSと同じようなログイン機能が利用できるようになります。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 【おすすめのデスクトップ環境】 Linuxはデスクトップ環境をインストールすることで、他のOSと同じようにGUIでの操作が可能となります。 Linuxで利用できるおすすめのデスクトップ環境は以下の通りです。 ・KDE KDEはシンプルなデスクトップ環境を実現できるだけでなく、カスタマイズが比較的容易という特徴があります。 KDEアプリケーションを利用すればスムーズにLinux環境を整えることも可能です。 ・GNOME GNOMEはLinuxでも利用できるデスクトップ環境。 スタイリッシュなデザインとシンプルなデスクトップ環境を構築できます。 Windowsのデスクトップに慣れている場合、最初は使いづらく感じるかもしれません。 しかし検索機能が優れておりインストールされているソフトウェアだけでなく、ファイル名まで対象にして検索をできるという便利な特徴があります。 ・Xfce XfceもLinuxで利用できるデスクトップ環境であり、軽量かつ高速という特徴があります。 前述の二つのサイトとは異なり、日本語版のWebページも準備されているため導入のハードルは比較的低いといえるでしょう。 【おすすめのターミナルエミュレータ】 Linuxで利用できるおすすめのターミナルエミュレータは以下の通りです。 ・GNOME Terminal(グノーム端末) GNOME Terminalは前述のGHONEに付属するターミナルエミュレータ。 デスクトップ環境を停止させることなく、コマンドラインシェルを操作できます。 ・Konsole KonsoleはLinuxだけでなくUnixでも動作するターミナルエミュレータ。 タブで複数のセッションを扱うことができ、履歴もサポートしています。 【おすすめのテキストエディタ】 OSに関わらず、テキストエディタは開発業務に取り掛かる上では最も重要なソフトの一つです。 Linuxにおすすめのテキストエディタは以下の通りです。 ・Vim(ビム) Vimとは高機能なテキストエディタでありLinuxにもインストールが可能です。 CUIで操作できプラグインを利用したカスタマイズも可能であるため、好みに合わせた状態で利用できます。 ・Atom AtomはGitHubが開発したモダンで多くのエンジニアから支持を集めているテキストエディタ。 Linux以外のMacOSやWindowsでも利用可能です。 ・Sublime Text Sublime Textは無料でも利用できる定番のテキストエディタ。 プログラム言語を入力すると自動的に分かりやすく色がつくという特徴があり、プラグインで機能を拡張していくこともできます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 【おすすめのバージョン管理ソフト(アプリ)】 ・GitHub GitHubはLinuxでも利用できるおすすめのバージョン管理ソフト。 開発業務に携わるなら事前にインストールしてアカウントを作っておきたいソフトの一つです。 ブランチを使ってプログラミングの記録段階的に残すことができるため、進捗状況のチェックが容易です。 また遡って更新した内容を確認できるため共同開発には欠かせないソフトでもあります。 【おすすめの表計算ソフト(アプリ)】 ・OpenOffice OpenOfficeはExcelやWordと互換性がある表計算や表計算、プレゼンテーション機能があるソフト。 無料で利用することができ、Windows OSのWordやExcelで作成された文書を開く時に有用です。 【おすすめの動画再生ソフト(アプリ)】 ・VLC VLCは無料でインストールできる動画再生ソフト。 Linux用のインストーラがあり、再生可能な拡張しも充実しているため動画再生ソフトのインストールに迷った場合はおすすめです。 【スクリーンショット用のおすすめソフト(アプリ)】 maim maimはLinuxでスクリーンショットを取得する際におすすめのソフト。 スクリーンショットで取得した画像を他のユーザと共有することを想定するなら事前にインストールすることをおすすめします。 【ファイルマネージャ用のおすすめソフト(アプリ)】 ・SpaceFM SpaceFMはLinuxでも利用できるファイルマネージャのソフト。 ファイル検索機能を備えており、圧縮ファイルの展開も容易に可能です。 【まとめ】Linuxのソフト(アプリ)は目的に合わせてインストールするのがおすすめ ここまで紹介してきたように、Linuxを満足に利用するためには様々なソフトをインストールすることが欠かせません。 しかし利用しないソフトをインストールしても無駄に容量を圧迫するだけです。 例えばLinuxをインストールした端末をそもそもネットサーフィンのみで活用するのであれば、高度なテキストエディタやGitHubは必要なくなります。 その一方で開発のためにLinuxをインストールして端末を構築するのであれば、開発環境を整えるために高度なテキストエディタやバージョン管理ソフトであるGitHubは欠かせないといえるでしょう。 このように必要なソフトは目的に応じて異なります。 そのためLinuxにソフトをインストールする際は、まずは利用の目的を明確にすることをおすすめします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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Linuxエンジニアの需要は? おすすめできる6つの理由を紹介
Linuxとは? Linuxは、UNIX互換のOSです。1991年にフィンランドのリーナス・トーバルズ氏によって開発され、公開されました。もともとはPC AT互換機向けに開発されたOSですが、各種サーバーや業務システム、組み込みシステム(スマホや家電など)へと利用範囲が拡大しています。 利用拡大の理由としては、GPL(General Public License)というライセンス体系を採用して自由に改変と再配布を行えるようにしたことが大きいです。OSS(Open Source Software)としたことで、世界中の開発者によって日々改良や機能拡張などが行われるようになったからです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Linuxは基本無料で利用できる もうひとつ、基本的に使用が無料であることもあります(サポートは有償のものが多いです)。従来のサーバーソフトに比べ、運用コストを大幅に減らせることから、Webサーバーやクラウドなどにおいて飛躍的に普及しています。 今後、LinuxがサーバーOSの主流となることはほぼ間違いないでしょう。 インフラエンジニアはLinuxを利用することが多い Linuxの知識が必要とされるシーンはいくつかありますが、なかでもインフラエンジニアにとってLinuxに関するスキルは非常に重要です。インフラエンジニアは、基本的にサーバーやネットワークの運用保守を行う役割を担っています。 このサーバーやネットワークの運用保守のためには、Linuxの知識が必ず必要になってくるんですね。 「インフラエンジニアを目指して勉強を始めたい」という場合にはぜひLinuxを学習しておきたいところですし、「Linuxの知識を活かしてエンジニアになりたい」と考えるなら、インフラエンジニアを目標に掲げてみるのがおすすめです。 Linuxディストリビューションとは Linuxとは、厳密にはLinuxカーネルと呼ばれるOSの中核部分だけを指します。 Linuxカーネルにアプリケーションやライブラリ等を加えてパッケージとしてまとめたものを「Linuxディストリビューション」と呼びます。 一般的にはLinuxディストリビューションがLinuxと呼ばれています。 代表的なLinuxディストリビューションには、以下の3系統があります。 Debian系(UbuntuやKnoppixなどを含む) slackware系(SuSEなどを含む) RedHat系(FedoraやCentOSを含む) Linuxの利用は基本的に無料ですが、サポートは有料の場合が多いです。 Linuxの利用分野 アプリケーション開発 Linux上で様々なプログラミング言語を動かすことができます。Windows上で動くプログラミング言語は、Linux上でもほぼ動きます。 また、Linux用の統合開発環境も多数揃っています。 これらを利用して、業務用やスマホ用などのアプリケーションを開発することができます。 電化製品や自動車などの組み込みシステム あらゆるモノがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)の時代になりました。ネットにつながって動作できるのは、モノの中に組み込みシステムが入っているからです。 組み込みシステムは、そのモノがある特定の機能を実現するためのシステムです。 例えばテレビやエアコンや冷蔵庫などの家庭用電化製品の中に組み込みシステムが入っており、これらにはLinuxが使われています。 サーバー構築 Linuxには、ユーザー端末でクライアントOSとして利用できるものも、サーバーでサーバーOSとしても利用できるものもあります。 各サーバーに導入されたサーバーOSにより、ファイル共有やメール送受信などのサーバー機能を実現できます。 Linuxは無料で利用可能で、サーバーの開発コストや運用コストを抑えられるため、従来利用されたきたUnixやWindowsに代わってサーバーOSに採用されることが多くなりました。 これが、インフラエンジニアにLinuxのスキルが要求されるようになった理由です。inuxを使えるエンジニアは、現状では不足気味です。 Linuxを使えるインフラエンジニアの需要が高い理由 インフラ(Infrastructure)とは、基礎構造、土台、基礎施設、社会的生産基盤という意味で、一般的には水道・電気・ガスなどのことです。 IT業界のインフラとは ITの世界においては、何らかの情報システムを正常に稼動させるための基盤という意味で、インフラという言葉が使われています。これは、情報システムの動作基盤となる、サーバーやネットワークのことを指しています。 IT業界のインフラエンジニアとは インフラエンジニアは、ITインフラの設計や構築、および運用保守を専門に担うエンジニアです。 サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの総称として使用されることもあります。 ここで、サーバーやネットワークには、前述したLinuxが使われているケースが多いです。そのため、インフラエンジニアは何らかのLinuxディストリビューションに通じていることが事実上必須条件となっています。 裏を返せば、いくつものITエンジニア職種の中で、Linuxのスキルを最も活用できる職種のひとつと言えるかもしれません。 インフラエンジニアの業務内容 インフラエンジニアは、ITインフラを設計・構築し、さらにそれらのITインフラの運用・保守を行います。 設計 クライアントの要望をヒアリングするなどの後、要件定義を行います。次に、それらを実現するための性能や容量、予算や開発期間などをシミュレーションし、数値に落とし込みます。 具体的な構成と、使用するハードウェアやソフトウェアも決めます。設定値や運用方針も決めておきます。 これらを設計書(企画書、提案書)にまとめ、クライアントに提案します。 構築 設計書を元に、実際にITインフラを構築していきます。 現場でサーバーや通信機器などの設置をし、サーバーの導入やネットワークの設定などを行います。ここで使用するOSは、Linuxのものが多くなります。 導入・設定後には各種のテストを行い、構築したインフラがきちんと想定された機能や性能を満たしているかを確認します。 ここで構築したITインフラが、企業活動や社会生活を支えています。 運用・保守・監視 構築までで仕事が完了したわけではありません。ITインフラを安定的に稼動させ続けることが、インフラエンジニアにとって最も重要な任務です。 日常業務としては、システムの起動・停止やバックアップ取得などの運用業務のほか、正常に動作しているかを監視したり、各部を点検したりといったことがあります。必要に応じて、部分的にアップデートするなどの変更を行うこともあるかもしれません。 障害が発生したときには、すぐに緊急対応を行います。インフラエンジニアの仕事の中で、一番プレッシャーのかかる場面です。 ハードウェアの故障、設定ミス、操作ミス、アクセス集中、または不正侵入など、さまざまな原因が考えられます。障害や故障の原因を特定し、復旧作業を行います。その後、再発防止策を考え、システムや運用の改善をします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる インフラエンジニアにおすすめの資格 インフラエンジニアが取得しておきたい資格として、3種類が挙げられます。担当職務に関連するものから取得しておくとよいでしょう。 ネットワーク系の資格「Cisco」 Cisco Systems社が認定するベンダー資格です。 難易度は、CCIE(エキスパート)、CCNP(プロフェッショナル)、CCNA(アソシエイト)、CCENT(エントリー)の順になっています。 まずはCCNAレベルを目指しましょう。 サーバー系の資格「LPIC」 LPIが認定するLinux技術者認定資格です。 LPICを取得した社員に一時報奨金を支給する企業があり、転職の際にも有利になります。 LPICレベル1~3、またはLinuCレベル1~3があります。インフラエンジニアとしてはレベル1は取得しておきたいところです。 データベース系の資格「Oracle Master」 Oracle社がオラクル社製品の知識を認定する資格です。 難易度は4段階で、Platinum、Gold、Silver、Bronzeの順になっています。 未経験の人はBronzeから挑戦し、Silverを目指しましょう。 Linuxが使えるインフラエンジニアの年収 2017年9月から2018年8月の期間にdodaが行った調査によりますと、エンジニアの年収は以下のような結果となりました。 技術系(IT/通信)全体 456万円 サーバーエンジニア 469万円 ネットワークエンジニア 449万円 ITエンジニア全体の年収と比べると、サーバー系のインフラエンジニアは高め、ネットワーク系は少し低めのようです。 ネットワークエンジニアよりも、よりLinuxスキルなどを求められるサーバーエンジニアのほうが、需要に対して不足気味であることを反映しているものと考えられます。 ほかにもインフラエンジニアの年収が低く出る原因として、単にサーバー監視を行っているだけのエンジニアの年収もカウントされていることが考えられます。サーバー監視の仕事はマニュアル通りに監視作業を行うだけであり、報酬額が低めに出てしまいます。 これが計算対象に含まれているため、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアの年収が押し下げられ、平均がやや低めの数字になっていると判断できます。 *参考 平均年収ランキング 最新版|転職・求人doda インフラエンジニアの需要 ITやインターネットが広く社会に普及し、日々利用されるようになりました。 これらは、企業活動や日常生活など、さまざまな場面でなくてはならないものになりつつあります。 しかし、便利で必要不可欠なITサービスも、ITインフラが正常に機能していなければ使うことができません。 インフラエンジニアには、ITサービスを24時間365日稼動させるために必要なITインフラを担う「ITの縁の下の力持ち」という役割があります。 このようにITへの需要や必要性が高まっている現在ですが、エンジニアは慢性的な人手不足の状況にあり、その人手不足は今後もさらに拡大していくと見られています。 IT業界のインフラエンジニアの需要はこれからさらに高くなる ITインフラを支えるインフラエンジニアへの需要もますます高まっていくことが予想されます。 ただ、AI(人工知能)の発達により、現在エンジニアが行っている業務のうち、定型業務などから次第にAIに代替されていく可能性が考えられます。 とはいえ、仮にそうなったとしても、そもそもエンジニア自体が人手不足なのですから、インフラエンジニアの需要が短期間で急減する確率は低いでしょう。 まとめ:インフラエンジニアはIT業界未経験からでも始められる可能性のある職種 インフラエンジニアについて見てきました。 LinuxはサーバーOSとしての利用が拡大している ITインフラとは情報システムの稼動基盤となるサーバーやネットワークを指す Linuxが使える、がインフラエンジニアのMUST インフラエンジニアの仕事は、設計・構築、運用・保守 インフラエンジニアの年収はやや高め インフラエンジニアの需要は今後も継続する見込み インフラエンジニアは、IT業界未経験からでも始められる可能性のある職種です。 まずはインフラの運用保守から入って、次第にインフラの設計や構築などへと進んでいく、というようにステップアップしていくのが一般的です。 その後のキャリアパスとしては、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアなどのテクニカル系か、プロジェクトマネージャーや管理職などのマネジメント系か、大きく分けて2つが考えられます。 その他には、ITコンサルタントになる方もおられるかもしれません。 「ITに関する専門スキルを身につけ、そのスキルを生かして長期的に安定したキャリアを築いていきたい」とお考えの方におすすめできる職種です。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニア向け資格2つを紹介! これだけは取得せよ
Webサイトやアプリの開発において、フロントエンド側の業務を担当するフロントエンドエンジニアは、HTMLやCSSなどコーディングのスキルだけでなくJavaScriptやPHPなどのスキルが求められ、複数のプログラム言語やWebフレームワークのスキルが求められる職種です。また未経験からでも始めやすい職種になっています。そんなフロントエンジニアの資格について解説します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フロントエンドエンジニアに役立つ資格って何がある? 現在、フロントエンドエンジニア は需要も多く、多種の言語を身に付ける必要があります。そのため資格はスキルの証明になります。 しかしフロントエンドエンジニアには特定の資格は必要ありません。一方で、資格取得は大きなアピールポイントになり、転職や社内で社内での人事評価にもプラスの材料となるといえるでしょう。 フロントエンドエンジニアに役立つ資格①:HTML5プロフェッショナル認定資格 HTML5やCSS3、JavaScriptなどのマークアップに関する知識と技術を評価する試験です。特定非営利活動法人LPI-Japanが実施しています。 試験は2種類で初級の「レベル1」と上級の「レベル2」です。レベル1ではHTML5を用いた静的コンテンツの作成やWebサイト制作について問われます。レベル2は動的コンテンツの作成とシステム間連携を行うWebアプリケーションの開発です。 LPI-Japanのアンケート調査によると、2016年3月末時点で、7割以上の受験者が所属企業より支援を受けています。また、同試験の受験者の所属企業では、受験および認定取得を奨励するために、受験料の補助や合格者に対する報奨や奨励金などを提供する企業が前年度に比較して約100社増加しています。 それではレベル1に求められるスキルをみてみましょう。 HTML5を使ってWebコンテンツを制作することができる。 ユーザ体験を考慮したWebコンテンツを設計・制作できる。 スマートフォンや組み込み機器など、ブラウザが利用可能な様々なデバイスに対応したコンテンツを制作できる。 HTML5で何ができるか、どういった技術を使うべきかの広範囲の基礎知識を有する。 次に出題範囲をみてみましょう。かなり広範囲の内容が問われています。 Webの基礎知識 CSS 要素 レスポンシブWebデザイン APIの基礎知識 レベル1の難易度は、初学者向けのため広範囲な内容にも関わらず、参考書や過去問題集などを熟読することで突破できるレベルといえるでしょう。 レベル2は、 システム間連携や最新のマルチメディア技術に対応したWebアプリケーションや動的Webコンテンツの開発・設計ができるスキルを求められます。 出題範囲は下記の通りです。 JavaScript WebブラウザにおけるJavaScript API グラフィックス・アニメーション マルチメディア ストレージ 通信 デバイスアクセス パフォーマンスとオフライン セキュリティモデル レベル2は出題範囲がさらに広がり、難易度が高く、レベル1に合格しないと受けれません。 フロントエンドエンジニアに役立つ資格②:Webクリエイター能力認定試験 WWWで利用される技術の世界的な標準化を図るW3Cに完全準拠した、セマンテックなマークアップスキルを測定する認定試験です。2005年より開始されサーティファイWeb利用・技術認定委員会が主催、認定しています。 初級の「スタンダード」はWeb業界未経験でWeb業界を目指す方向けです。上級の「エキスパート」は現在Webクリエイターとして実務経験のある方向けです。 スタンダードの実技問題 HTMLタグの記述によるページ作成 HTMLタグの変換 CSSの記述と読み込み 画像の表示等について 配布された問題データおよび素材データに基づき作成・編集を行い、解答データを提出 エキスパートの知識問題 Webサイトに関する知識について エキスパート実技問題 HTMLタグの記述によるページ作成 CSSの記述と読み込み 画像の表示 JavaScriptの読み込み等について 配布された問題データおよび素材データに基づき作成・編集を行い、解答データを提出 難易度は低めで比較的取りやすい資格といえます。 まとめ 資格に関して全般的に弊社エージェントが任意で企業に独自調査したところ「必要ない」という意見が多数であることが判明していますが、HTML5やJavaScriptの基礎を勉強する上で有効とみられます。 これらの資格は未経験からIT業界を目指す方以外にもフリーランスの方なら取得しておいて損はありません。ぜひ挑戦してみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

freelance
Webエンジニア
Laravelで年収アップ!? Webエンジニアについて徹底調査
Webエンジニアとは? Webエンジニアとは主にWebサイトの作成や運用、保守などを担当するエンジニア。 Webサイトの作成といえば、HTMLやCSSなど比較的難しくないプログラミング言語の操作でも可能ではありますが、近年のコーポレートサイトでは専門的な技術を駆使したものが少なくありません。 そのため高いスキルを身につけることで、高い年収を目指せる職種でもあります。 またWebエンジニアの活躍の場面Webサイト以外のWebブラウザを駆使したアプリケーションの開発があります。 Webアプリの開発で一定以上のスキルを身につけることができれば、リモートワークの案件なども対応できるようになるという特徴もあります。 Webエンジニアはインフラ系のエンジニアに比べると柔軟な働き方がしやすい職種だといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Web エンジニアの年収をスキル別で調査した結果 Webエンジニアが含まれると考えられるSE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)の平均年収は、経済産業省の公表資料「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると568.5万円です。 これはあくまでも平均年収ですが想定されているスキルレベルは3.4です。 「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」におけるレベル3は、独立して仕事ができる中堅人材レベルです。 そのため部下を指導できるレベルまでスキルアップすることができれば、より高い年収を目指せる可能性は十分にあるといえるでしょう。 では具体的にWebエンジニアとしてキャリアを形成していく場合、どのようなスキルを身につけることが高い年収の獲得へとつながっていくのでしょうか。 そのスキルについて見ていきましょう。 プロジェクトマネジメントスキル プロジェクトマネージメントのスキルを身につけることができれば、Webエンジニアとしてより高い年収を獲得できる可能性が高くなります。 なぜなら一定以上のWebエンジニアとしての経験とスキルを備えていてマネジメントまでできる人材はそう多くはないからです。 またマネジメント業務はストレス耐性やリーダーシップなどそもそもの適性も問われるため、単純にスキルを身につければ誰にでもできることではありません。 そのためプロジェクトマネジメントスキルを身につけることができれば、社内で一定の評価を獲得できることが期待できます。 またプロジェクトマネジメントスキルを身につけることができれば将来的にWebエンジニアからキャリアアップをしてプPMを目指すこともできます。 前述のIT関連産業の給与等に関する実態調査結果ではPMの平均年収は891.5万円です。 HTML/CSS/CSSフレームワーク ¥ HTML、CSS、CSSフレームワーク、これらの技術はWebエンジニアの初級から中級者が身につけておくべきスキルです。 そのためこれらのスキルがあることによって特別評価されるわけではありませんが、これらの基礎的なスキルがなければ今後のスキルアップを目指すこともできません。 そのため他のエンジニア職種や未経験からWebエンジニアを目指す場合、まずはこれらのスキル習得を目指すことをおすすめします。 しかしこれらのスキルだけでは高い年収を期待することは難しいため、Webエンジニアとして最低限必要なスキルと認識しておきましょう。 JavaScript、Laravelなどのフレームワーク、サーバーサイドレンダリング Webエンジニアも中堅以上の経験者になってくると様々なフレームワークを使いこなせることが求められます。 そのためエンジニアの年収として高い金額を目指すならJavaScriptフレームワークをはじめとした様々なフレームワークの習得に励むことも年収アップのための施策になると考えられます。 サーバーサイドレンダリングとは、HTMLをサーバー側でJavaScriptによって構築する技術です。 Webエンジニアの中でもフロントエンドエンジニアとしての活躍を目指すなら、これらのスキルも身につけていくことでより高い年収を目指すことができます。 またLaravelのフレームワーク、AWS、PHP、GitHubのスキルをある程度身につけることができれば年収が高い案件も目指すことができるようになります。 しっかりとスキルと経験を身につけた上でFintech分野など比較的報酬が良い分野で活躍することができれば、年収として1,000万円を目指すことも不可能な話ではありません。 参考;経済産業省「IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果」 Web エンジニアの年収 業界別で調査した結果 Webエンジニアの活躍できる業界は基本的にはIT業界がメインになりますが、それ以外の業界の求人がないわけではありません。 また受託開発を行う企業の場合、どの業界のWebアプリケーションを開発するのかによってある程度予算にも違いがあるのが実際のところです。 では各業界についてどのような特徴があるのか、順番に見ていきましょう。 法律関係 法律関係のWebエンジニアの仕事としては、法律関係の業務効率化を目的としてWebアプリケーションや法律関係の企業のWebサイトの作成、運用保守などがあります。 弊社が提供している求人サービスtechcareerでは法律関係のWebエンジニアの求人として提示される年収は350~600万円程度の案件が掲載されることがあります。 健康分野 医療や健康分野のWebアプリケーション開発などもWebエンジニアが活躍できる領域です。 WebサイトやWebアプリケーションの運用保守となると、機能改善や利用率の向上などマーケティング担当と連携して業務を進めていく場面も少なくありません。 弊社が提供している求人サービスtechcareer では法律関係のWebエンジニアの求人として提示される年収は350~500万円程度の案件が掲載されることがあります。 金融業界 金融や保険などのFintech分野でもWebエンジニアは活躍することができます。 基本的に求められる技術は他の分野と共通していますが、バックエンドのスキルもあると活躍できる幅は拡がります。 弊社が提供している求人サービスtechcareer では法律関係のWebエンジニアの求人として提示される年収は450~1000万円程度の案件が掲載されることがあります。 マスコミ/メディア分野 メディア運営企業のWebアプリケーション開発やWebサイト開発、運営もWebエンジニアが活躍できるフィールドの一つです。 サービスの成長が前提に開発に取り組むため、エンジニアとしてのスキルだけでなくサービスそのものへの理解を深めることも大切になります。 Web エンジニア 将来性のあるスキルは? Webエンジニアの将来性のあるスキルは、プログラミングスキルであることは間違いありませんが、その中でもPHPとRubyの二つは将来性があると考えられます。 まずPHPはバックエンドのプログラミング言語として現在まで長く一定の需要があり、今後の需要も見込めるという特徴があります。 WebアプリケーションやWebサイトで活用されることが多いプログラミング言語でもあるため、PHPに関連した高いスキルを身につけることは、将来役立つ可能性が高いといえるでしょう。 Rubyについては現在では主にWebアプリケーション、Webシステムの開発で活用されています。 Gemというライブラリが充実しており、自由度が高いオブジェクト言語という特徴もあります。 汎用性が高いためWebアプリケーションの開発以外の場面で役立つこともあるため、見につけることで活躍の幅が広かる可能性は充分にあります。 機械学習分野に関心がある場合、人工知能に活用されるPythonも将来性があるプログラミングスキルだといえるでしょう。 【まとめ】Webエンジニアはスキルがあれば年収アップだけでなくフリーランスとしての独立が目指せる Webエンジニアは柔軟な働き方ができるエンジニア職種でもあるため、一定以上のスキルと実績を身につけることができれば、フリーランスとしての独立を目指すことができます。 2020年は感染症対策としてリモートワークが以前よりも注目を集めていますが、Webエンジニアなら在宅勤務になったとしても開発環境さえあれば、業務への影響が少ないという特徴もあります。 また平均年収は先に述べた通り、568.5万円と飛びぬけて高いわけではありませんが、フリーランスとして独立することで平均年収を大きく上回る収入も目指すことができます。 どのようなキャリアを形成するにせよ、Webエンジニアとして高い年収を目指すためにはまずは^スキルアップが必要になるといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる