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R言語

R言語の歴史についてどこよりも分かりやすく解説

プログラミング言語の歴史:R(アール)とは? R言語は簡単に言うと、統計解析に使えるプログラミング言語です。1995年に科学者ロス・イハカ氏とオークランド大学のロバート・ジェントルマン氏によって開発され、1997年以降はR Development Core Teamによって開発されています。 これ以前ではS言語というAT&Tベル研究所で開発されたデータ解析や統計プログラミングができる言語があり、これをベースにしてR言語が開発されました。 R言語はライブラリやパッケージが充実しており、ユーザーにとってかなり使いやすい言語となっているので、現在はデータ解析や統計プログラミングにおいてS言語よりもR(アール)言語を使うことが一般的です。 R言語はこのように統計解析に使えるプログラミング言語であるため、データ解析が必要な学術研究として大学や研究所にて使われる他に、企業のマーケティングチームや開発チームにてデータ解析のために使われます。 最近だと、機械学習・人工知能というキーワードがトレンドですが、実際にそれらの開発や利用にR言語が使われています。機械学習・人工知能というキーワードを聞くとPythonを思い浮かべる方が多いと思いますが、R言語でもそちらに関わることはできます。 とはいえ、Pythonの方がpandasやnumpyといった機械学習・人工知能のライブラリが豊富なので、国内では機械学習・人工知能の実装はほとんどPythonで行われています。R言語は機械学習・人工知能がトレンドになっている影響もあり、電気工学・電子工学技術の学会IEEEで行われた2017年の人気プログラミング言語調査ではR(アール)言語が6位に輝いています。 R言語は今これほどホットな言語であり、今後も注目は集まりそうです。 R言語の案件を探す R言語が誕生したきっかけは? 続いてR言語が誕生したきっかけについて見ていきましょう。1995年にR言語は開発されましたが、S言語というデータ解析や統計プログラミング用の言語をベースにして作られています。科学者ロス・イハカ氏とオークランド大学のロバート・ジェントルマン氏によって開発され、どちらもRから始める名前だったので、R言語と命名されたと言われています。 また、二人はS言語と同じようなデータ解析や統計プログラミング用の言語であるSchemeに関して使いにくさと必要機能の欠如に関して問題に感じていました。そこで、その2つの言語の良いところ取りをした使いやすくて実用的な言語作ろうと考え、R言語の開発に至りました。 当時にニュージーランドにあるオークランド大学でこの二人が開発したR言語が統計学の授業で使えるのではないかとなり、実際にR言語が使われました。ここからR言語が少しずつ使われるようになります。 R言語はフリーソフトウェアとして無料で使えることができます。ただ当時は有料の商用ソフトウェアとしてリリースすることを考えていましたが、それだと数名に使われて終わりだろうと考えを改めることになり、無料のフリーソフトウェアとしてオープンソースの形で公開されました。 オープンソースで公開することで、開発者が便利な機能をR言語に付け加えるために改善やライブラリ・パッケージの開発をすることができ、これによりR言語は使いやすく実用性を増すように更に進化していきました。 R言語の黎明期・成長期について 続いてR言語の黎明期・成長期について見ていきましょう。 R言語は初期において学術や研究において使われることが一般的でしたが、年を経るにつれて企業が様々なデータを取れるようになり、企業においてマーケティングや開発にデータ解析を活かす必要性が出てきました。そこで、民間企業にもR言語が使われるようになり、学術研究のみならずビジネスの世界でも現在使われています。 2003年頃だとR言語が日本に普及し始めた頃で、その頃からR言語に関する書籍が発売される等しました。その後はR言語への知名度・人気が上がり、実際に研究や企業にも使われ始めました。 R言語は小規模データしか分析ができませんでしたが、時代を経るにつれて企業が取れるデータ量が多くなり、小規模データの分析ができるだけでは追いつかなくなったため、大規模のビッグデータにも対応できるようにバージョンアップやパッケージ開発がありました。 このビッグデータの高速かつ並列なデータ抽出ができるようになり、R上でETLという複数あるデータ情報を再処理してまとめる環境にアクセスできるようになりました。 現在はETL環境との連携、その周辺技術に関してや、解析したデータのビジュアライゼーション化についても開発やバージョンアップが続いており、R言語に付随するスキルについても求められているため、データ解析エンジニアは更なるスキルアップが必要となりそうです。 また、R言語に関するコミュニティも年々盛んになっており、日本でもこうしたコミュニティがあります。 このようにR(アール)言語はまだまだ成長期と言えそうです。 R言語は現在どのように使われている? R言語の誕生秘話や黎明期・成長期などの歴史ついてみてきました。それでは現在R言語はどのように使われているのでしょうか? 現在はデータ解析が必要な学術研究として大学や研究所にて使われる他に、企業のマーケティングチームや開発チームにてデータ解析のために使われています。 この記事を読んでいる方は民間企業に勤めている方が多いと思いますが、民間企業ではビッグデータ解析に関わる求人が多いです。 海外だとGoogleやFacebookなどといった有名IT企業はサービスから得たユーザーデータの分析のためにR言語を使用しています。国内だと、DeNAやドリコムといった主にベンチャー企業がR言語を使用しています。 これらの企業はWebサービスやアプリを提供しており、ユーザー獲得やユーザー滞在のためにどのような施策を打ったら良いかということの意思決定をR言語によるデータ分析を元に決定しています。 そのため、R言語を扱えると施策の意思決定の根底部分に携われるので、やりがいがあるという方は多いです。もちろん、やりがい以外の待遇面でも良い企業が多く、R言語を使いこなせるエンジニアは不足していますが、企業からの需要は非常に高いため、R言語を使いこなせるエンジニアの希少価値は高いです。 このように機械学習・人工知能が今トレンドであり、これからもこの分野では積極的に投資が行われていくと予想されているので今後も需要は高いでしょう。今見てきたように高待遇の求人が多いというリターンが大きさが大きな魅力となっているので、転職についても一度考えてみてはいかがでしょうか。 まとめ 今回はプログラミング言語であるR言語の歴史について見てきました。 R言語が誕生した背景やその後の歴史についてなかなか興味深い話が多かったでしょう。 今回の内容をまとめると R言語は統計解析に使えるプログラミング言語 R言語は機械学習・人工知能の利用と開発に使える R言語を使えるエンジニアの需要は高まっており、転職の条件が良い となります。 プログラミング言語の歴史については様々な話があり、常に人々の手によって進化しています。R言語もその言語の一つで変化をしながらも従来の信頼度の高さは変わらずに、不動の地位になっています。 今回でR言語に興味を持った方はまずR言語を使ってみてください! フリーランス案件を探す
C言語

C言語の歴史についてどこよりもわかりやすく解説

C言語とは さて皆さん一度は『C言語』という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。言うまでもありませんが、これはプログラミング言語の一種です。 このC言語を一言で説明すれば、非常に汎用性が高い”万能言語”。現在においても、システム開発や、ソフトウェア開発・ゲーム開発・ハードウェア開発など、実に様々な開発現場で『C』の技術を取り入れられています。 まさに、プログラミング言語の中心的存在といっても過言ではありません。そんなC言語ですが、これからプログラミングそのものを勉強していきたい方であれば、皆さん知っておいて損はない言語だと言えるでしょう。そんな方々のために今回は『C言語の歴史』について、あらためて振り返っていきたいと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる C言語が誕生したきっかけ C言語は1972年、アメリカの地で誕生しました。開発者は、計算機科学者のケン・トンプソン氏。すでに存在していた高級言語『B言語』の、改良版としてリリースされました。その後、トンプソン氏は2015年にGoogle社で Go言語の開発にも携わっていたことでも有名です。まさにプログラミング言語の第一人者と言えるでしょう。 さてC言語についてですが、名前からも想像できる通り、『B』の次だから『C』ということです。しかしながら『B言語』の前が、単純に『A言語』かというと、そうではありません。B言語は、1966年にケンブリッジ大学のマーティン・リチャーズ氏が開発した『BCPL』という言語が、元になっています。 BCPLの詳細はさておき、このB言語と、改良版であるC言語の違いは、「どこにあるのか」ついて見ていきましょう。 一番は、C言語では、データの『型』が指定できるようになったことです。B言語に関しては、その概念がありませんでした。 別な言い方をすると、B言語では一切データの『型』を意識する必要がなかったのです。それを今度は、エンジニアたち自身が、意識しなければならなくなりました。そう言うとなんとなく、B言語の方が先進的な言語に見えるかもしれません。 ただ実際はもちろんその逆で、それによってコンパクトかつ、より効率的なプログラムを記述できるようになりました。世のエンジニアたちは、処理速度が速いとされるアセンブラに近いコードが、記述できるようになったのです。 念のため「アセンブラとは何か」ご説明しますと、アセンブリという言語を使ったプログラムのことを言います。イメージとしては、機械語(0・1)を、人間でも理解できる状態に変換した言語です。 プログラミング言語には、CPUが直接理解することが可能な機械語と、人間が見て理解しやすい高級言語が存在します。アセンブリ言語は、その中間のポジション(やや機械語より)に位置しているため「低級言語」と呼ばれています。 さて話をC言語に戻していきましょう。 C言語が誕生した頃、社会のIT事情はどんなものだったのでしょう。その当時のコンピュータは、今の時代とは比べ物にならないくらい性能が低いものでした。そんな中、パフォーマンスに優れたC言語は非常に重宝されることになります。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Unixと共に成長の一途をたどるC言語 誕生から、現在に至るまで需要を保ち続けるC言語。その人気を確かなものにしたきっかけは、どこにあったのでしょうか。 それは、Unixの誕生と、その後の成長を振り返ると答えが見えてきます。なぜなら世に広まることになったUnixは、C言語によって作られたものだからです。 Unixとは、今で言うWindowsやMacといったOSの一種を指します。まず初めにこのUnixが誕生した背景から見ていきます。 当時、このUnixが存在する以前は、アプリケーションごとにコンピュータを用意する必要がありました。例えて言うなら、インターネットをするためのパソコン。メールを送受信するためのパソコン。デザイン作業をするためのパソコンetc…一台一役、それぞれが必要だったというイメージです。 それだと、大規模な開発になると、膨大な数の機械が必要になります。 そんな苦労を解決するために、各アプリケーションの間に立って機能してくれる中継役が必要になってきました。その役割を担っているのが、今となっては当たり前に存在しているOSです。 当時、OSを開発しようと、アメリカのベル研究所でMulticsというOSが作られたこともありました。 しかしながら、OSの機能を充実させすぎたこともあり、複雑になりすぎたのです。結果、当時のコンピュータのスペックでは、うまく動きませんでした。そこで出てきたものが、ミニコンピュータ用に開発されたOSのUnixだったのです。 その、コンパクトで効率的なプログラムを実現したのがC言語。当初アセンブリ言語のみで開発されたこのOSですが、1973年にほぼ全体をC言語で書き直しを行われました。 生産性の高いUnixは、その後も多くのエンジニアたちの注目を集めます。言わずと知れたMac OSも、Unixの技術を受け継いだものでした。当時から現在に至るまで、そのMac OSがどれほど市場を拡大していったかは、説明するまでもありません。その他、LinuxもUnixから派生したOSです。 こういった様々な場面でUnixが応用されると共に、その母体となるC言語の需要も拡大していくことになりました。 C言語は現代においても、いまだ存在感は絶大 そんなC言語ですが、今では数多くのプログラミング言語がCの血を受け継いでいます。その一つが、C++。既存のC言語にオブジェクト指向の考え方を導入したものです。この言語は、産業ロボットの制御や、家電の制御、大規模な基幹システム、国の公共機関のシステム、といった数多くの現場で活用されています。 名前からも想像できる通り、アップル社が開発したObjective-Cもまた、C言語がルーツとなったプログラミング言語です。iPhoneユーザーが普段、アプリを利用できているのも、C言語が存在していたおかげといっても過言ではありません。 C#に至っても、現代における主流のプログラミング言語として、その地位を確立しています。このように、現在のプログラミング言語の多くが、C言語の後継、もしくは影響を受けた言語だということが、よくわかります。 もちろんC言語そのものも、いまだ健在です。今やその歴史は、45年以上にも及びました。長い歴史と実績から、非常に信頼性の高い言語として認識されています。年を重ねるとともに、サンプルコードや、基盤コードも豊富に蓄積されてきました。 そのおかげで、新しいアルゴリズムや機能であっても、比較的スピーディに実装できるようになっています。 また、最近テレビや新聞などでよく耳にするビッグデータ解析や、人工知能(AI)、VR(Virtual Reality)。これらは、大量のデータを高速で処理する必要があります。そこで出番となっているのが、C言語というわけです。つまりC言語に対するニーズは全くもって衰えていません。 まとめ:C言語はオールマイティなプログラミング言語 何度も申し上げていることではありますが、C言語とは、まさにオールマイティなプログラミング言語です。家電製品、ゲームソフトなど、私たちの身の回りにある製品の多くがC言語の技術が取り入れられています。 そんなC言語ができるエンジニアを求めている企業は、後を絶ちません。「C言語 求人」で検索すると、実に多くの企業が、その能力を持ったエンジニアを欲していることがわかります。 これからプログラミングを勉強する方、またはすでにプログラミングに取り組んでいる方も、これを機に一度C言語の魅力に触れてみてはいかがですか。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
PHP

PHPの将来性は?オワコンと言われる理由や需要について解説

PHPとは? 今回は、一部では“オワコン”ともいわれるPHPについて、ご紹介したいと思います。 PHPの誕生は特殊で、カナダ人プログラマーのラスマス・ラードフ氏が作った”Personal Home Page Tools”(略してPHP Tools)を起源としています。このPHP Toolsは簡単に動的Webページを作るためのツールであり、プログラミング言語ではありませんでした。 そんなPHP Toolsですが、ラードフ氏によってオープンソースで公開されたところ、多くの人が利用し、数多の機能要望が提示されました。そして、提示された数多の要求への対応策として、PHP Toolsのプログラミング言語化、つまりプログラミング言語PHPと進化したのです。 現在のPHP(2019年現在の最新版はPHP7)は数度の改定を得て、Webページの作成、Web開発以外でも利用できる汎用性を獲得しています。 このような経緯で生まれたPHPですので、誰でも簡単にWebサイトの開発ができるプログラミング言語として知られています。ただし、“雑に書いても動くプログラミング言語”でもあり、意識的に処理効率の高いソースコードを書かないと、“とりあえず動くけれど、重たいプログラム”になりがちです。 PHPのデメリットとしてよく聞かれる、“PHPプログラマーは能力が低い”、“非効率で重いプログラミング言語”、という悪評もこれに起因します。特に初学者は自分の書いたプログラミングが動いたことに満足して、ブラッシュアップしない傾向にあるので要注意です。 ところで、なぜPHPがオワコンと言われているのでしょうか? 理由は簡単で、ライバル言語の躍進です。 Webシステム開発に強いPHPですが、PHPの代わりに使えるプログラミング言語としては、ぱっと思いつくだけでも、Ruby、Python、Java、JavaScript、Go言語などがあります。ここでは一つ一つのプログラミング言語の特徴まで紹介しませんが、数多のライバルたちを前に、PHPの地位・利用率が相対的に低下していくのでは?という危機感から現れたものです。 実際、「GitHubPullRequest」のプログラミング言語のシェア率を見ても、2013年時点との比較で2019年は半減しています。しかし、これはあくまで、シェア率です。そもそも、システム開発自体が増えているため、シェア率が下がったからと言って、実際にPHPの利用件数も減ったのか判断できません。 例えば、日本のIT大手サイバーエージェントの事業部の一つで、ゲーム事業などを手掛けるサイバーエージェント SGEや飲食店情報サイト「くるなび」を運営するぐるなび社は、PHPを利用していることで知られます。また、WikipediaもPHPですし、オープンソースのブログソフトウェアとして有名なWordPressもPHPです。 少なくとも2019年現在、一部の人が騒いでいるような「PHPのオワコン」感はないように思います。強いて言えば、オワコンと騒がれてたことで、若手エンジニアがPHPを習得するのを敬遠しがち、というのは感じます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる PHPの現状 給与から業界の動向まで検証 今回は、求人市場の実態を知る参考値として、求人検索エンジン「スタンバイ」(株式会社ビズリーチ)に掲載された求人情報を分析した、【求人検索エンジン「スタンバイ」調べ】を利用させていただきたいと思います。 求人検索エンジン「スタンバイ」プログラミング言語別年収ランキング2018 (提示年収の中央値ベスト10) 順位 言語 年収中央値(万円) 最大提示年収(万円) 求人数(件) 1 Go 600 1,600 2,202 2 Scala 600 1,300 1,489 3 Python 575.1 1,499 9,344 4 Kotlin 575 1,200 961 5 TypeScript 575 1,200 667 6 R 574.8 1,000 220 7 Ruby 550 1,200 11,676 8 Swift 550 1,200 3,353 9 Perl 525 1,200 4,509 10 C 525 1,000 9,347 はい、PHPはランク外です。「やっぱり、オワコンじゃないですか?」と言われそうです。ただ、敢えて言わせていただくと、このスタンバイのランキングはPHPにとって、とても不利なものになっています。 このランキングは年収中央値(平均年収)で上から10言語を並べたものですが、上位、1位から6位に並んだプログラミング言語は、いずれも、ここ10年弱で日本でも注目されるようになったものです。いずれも扱えるエンジニアが不足しており、提示年収が全体的に高額化しています。 一方で、PHPやJavaなど、20年近く日本でポピュラーなプログラミング言語は、全体的に単価が安定しているため、年収中央値で評価付けされると、どうしても順位を落としがちです。もし、案件数や最大提示年収で集計したランキングも作成されれば、順位に変動があり、PHPやJavaが上位に食い込んでくるでしょう。 実際、スタンバイにてPHPの求人情報を探したところ、東京都内の正社員求人だけでも3万件ありました。全然、オワコンで廃れている感じがしないですよね。 なお、Indeedに過去3年間(2017年10月から2019年9月末)に掲載されたPHPの求人案件の平均年収は504万円だそうです。たしかに、ブームとなっている新進プログラミング言語には劣るものの、そこまで低単価ではありません。 PHPの将来性 給与から業界の動向まで検証 最後にPHPの将来性についても見ておきましょう。 PHPの将来性について、ネガティブな要素としては、以下の二つが挙げられます。 〇ライバルとなる言語が多く、相対的に地位が低下する可能性。 〇学習しやすい言語である。 一つ目の要素ですが、すでにご紹介した通り、PHPと同じことができるプログラミング言語がいくつも登場しており、今後、それらの言語に取って変わられる可能性は否定できません。 二つ目の学習しやすい言語というのも一見、ポジティブな理由に見えるかもしれませんが、将来性という意味では、ネガティブな要素にもなります。なぜならば、エンジニアの数が増えて、案件数に対して求人者が多くなってしまうと、どうしても単価が下がってしまうからです。 まして、他の言語に取って変われて案件が減っている局面で、エンジニ数が維持されたり、増えた場合、単価がガクッと下がってしまうでしょう。 しかし、PHPの将来性について、ポジティブな要素も沢山あります。 〇実際のところ、PHPで動いているWebはまだまだ多い。 〇ニーズに対して、PHPエンジニアが足りていない。 これも、すでにご紹介済みですが、オープンソースのブログソフトウェアとして有名なWordPressもPHPです。WordPressをベースに作ったWebサイトに手を加える(拡張機能を作成する)際も、基本的には、PHPを利用します。 実は、レンタルサーバ上でWordPressを使って自社HPを公開している会社も多いですが、これには、レンタルサーバの仕様上、他のプログラミング言語の強みである、フレームワークが利用できないとい事情を抱えていることも多いです。つまり、PHP以外のプログラミング言語では、WordPress並みのクオリティのサイトが構築できない、という訳です。 今後、技術の進化で状況は変わるかもしれませんが、よほどのメリットがなければ、これまでの経験、実績を捨てて、PHPから他のプログラミング言語に移行しない企業が多いと思います。そういう意味では、今後5年~10年のスパンで考えてもPHPは安定かもしれません。 さらに、これも上で少々、触れましたが、「PHPがオワコン」と言われている一方で、「PythonやGo言語が熱い」と世間で言われている影響もあり、PHPエンジニア志望者は確実に減ってきています。今後、PHPエンジニアの需要に対して供給が先細り、結果、単価が押し上げられる可能性もあります。 まとめ:PHPをオワコンと呼ぶなかれ PHPに限らずですが、あるプログラミング言語のことをオワコンと声高に主張する方ほど、その言語を使ったことがなかったり、歴史を知らない場合が多いように感じます。 PHPはもともとプログラミング言語ではなかったものが、プログラミング言語化されたものです。そして、途中でオブジェクト指向を取り入れたり、処理効率を上げたりと、時代に合わせて改良されてきました。今後も時代に合わせた進化をしていくと考えられます。 さらに、すでにPHPで動いているシステムが沢山ある以上、相対的に他の言語との比較で地位を低下させるかもしれませんが、“終わったコンテンツ”になる可能性は、世間で騒がれているよりもずっと低いのではないでしょうか? テクフリでフリーランス案件を探してみる
Ruby

Rubyの将来性は?年収や業界の動向についてわかりやすく解説

Rubyとは? Rubyとはまつもとひろゆき氏によって作成され1995年に公開されたプログラミング言語です。2006年頃からは特に注目を集め、世界的に多くのサービス開発に使用されているプログラミング言語でもあります。Rubyでアプリ開発を行う場合は、Ruby on Rails というフレームワークが活用されるケースが少なくありません。Ruby on RailsとはRubyのフレームワークであり、webアプリ開発の効率化に有用です。 Ruby on Railsには多くの基本的な構文が用意されているため、優れた技術をスピーディにwebアプリ開発に取り入れることができます。Ruby on Railsを活用する技術は、Rubyでwebアプリの開発や運用をするエンジニアにとって欠かせません。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Rubyの特徴 Rubyはそのシンプルさと柔軟性で多くの開発者に愛されているプログラミング言語です。開発者が直感的にコードを書けるよう設計されており、生産性の向上を強く意識しています。Rubyは多様な用途で利用可能な汎用性、簡潔に記述できるシンタックス、そしてオブジェクト指向の強力な機能を持つため、幅広いプロジェクトで活躍しています。ここからはRubyの具体的な特徴について、さらに詳しく解説します。 汎用性がある Rubyは非常に汎用性が高いプログラミング言語であり、様々な用途で利用されています。Windows、Linux、Mac OSなど主要なOS全てにおいて動作するため、開発環境を選びません。また、Rubyのライブラリは「gem」というパッケージ形式で提供されており、現在は何千種類ものgemが公開されています。gemを利用することで、必要な機能を簡単に追加できます。例えばWebアプリ開発には「Rails」、テスト自動化には「RSpec」など、様々な用途に対応するgemが揃っています。さらに、Rubyは簡潔で読みやすいシンタックスを持ち、開発の生産性を高めます。このように、Rubyはその汎用性と豊富なライブラリによって、多岐にわたる開発ニーズに応えられるのです。 シンプルに記述できる Rubyは他のプログラミング言語と比べると非常にシンプルであり、最低限の記述で動作するように設計されています。そのおかげで開発者は迅速にコードを書くことができ、メンテナンスも容易に行えます。例えばJavaでは、データ型を明示する必要があります。変数を宣言する際には [int]や[double]などのデータ型を記述して、その後に変数名を記述して値を代入します。この手順は、特に初心者にとっては理解しづらく、エラーの原因にもなります。 一方で、Rubyではデータ型を明示する必要がなく、以下の例のように変数から直接記述を始めて値を代入することが可能です。Rubyのシンプルさと効率性は開発速度を向上させるだけでなく、コードの保守性も向上させます。また、自然言語に近い形で設計されているということもあり、コードを読むだけでその意図が理解しやすいのも特徴です。このように、Rubyはシンプルで効率的な記述が可能であり、開発者が迅速に作業を進めるための強力なツールとなっています。 オブジェクト指向言語 Rubyはオブジェクト指向言語でもあります。オブジェクト指向言語はプログラムをオブジェクトとして捉え、それらが相互作用することで動作するという考え方に基づいています。Rubyではすべてがオブジェクトとして扱われ、これにより柔軟かつ直感的なコードを書くことができます。他のオブジェクト指向言語であるJavaと同様に、Rubyでもクラスを定義してオブジェクトを生成し、そのオブジェクトに対してメソッドを呼び出すことができます。クラス定義や継承といった基本的なオブジェクト指向の概念は、Rubyにおいても簡潔に記述できます。Rubyのクラス定義はシンプルで読みやすく、他のプログラミング言語でオブジェクト指向に慣れている開発者にとっても理解しやすいです。また、Rubyのシンタックスは自然言語に近いため、クラスやメソッドの定義が直感的に行えます。 さらに、Rubyはメタプログラミングと呼ばれる高度なオブジェクト指向技術をサポートしています。メタプログラミングとは、プログラムが自身のコードを操作する能力を指し、動的にクラスやメソッドを定義・変更することができます。これにより、より柔軟で強力なプログラムの設計が可能となります。 Rubyの現状~給与と業界の動向について~ Rubyは2019年時点ではまだまだ需要があるプログラミング言語であり、実際に国内では都内を中心に多くの求人ニーズがあります。Rubyは国内では大手企業からスタートアップまで、様々なプロジェクトで取り入れられています。保険や医療、不動産など業界問わずwebアプリやサービスは開発・保守の需要があるためRubyを身につけることはエンジニアにとって有用な選択肢の一つになるといえるでしょう。 また、給与は弊社が提供しているフリーランス案件の転職支援サービス、テクフリではRubyのスキルが求められるエンジニアの場合、月額40万円代~100万円程度です。スキルや内容によって報酬には幅がありますが、ある程度の経験と実績があれば1000万円以上を目指すことも不可能ではありません。しかしフラーランスの報酬は正社員の給与と比べると高く設定されていることが少なくないため、Rubyのスキルを身につけて正社員を目指す場合、正社員の給与を事前にチェックしておきましょう。経済産業省が公表している「IT関連産業の給与等に関する実態調査」では、Rubyを含むと考えられる、SE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)の平均年収は603.9万円です。 参考:経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査」 参考:テクフリ Rubyの将来性~業界の動向について~ Rubyは、大手Webサービスである「食べログ」や「Twitter」など、さまざまな人気サービスで活用されているプログラミング言語です。これらのサービスは世界中で数百万ものユーザーを抱えており、その運用や保守に対する要求は非常に高いものです。Webサービスは規模が大きくなるにつれて、運用や保守にかける費用が増大する傾向があります。そのため、効率的な開発と運用が可能な言語の選択が重要です。この点において、Rubyはその簡潔で直感的なシンタックスにより、開発効率を大幅に向上させることができます。さらに、Rubyの需要については将来性があるといえるでしょう。 また、Rubyは前述の通り、他のプログラミング言語に比べるとシンプルに記述できるという特徴があります。これは特に初学者にとって大きな利点です。Rubyのコードは直感的で読みやすいため、学習曲線が緩やかで、初心者でも比較的短期間で実用的なスキルを身につけることができます。さらに、Rubyの豊富なライブラリ(gem)は、多様な機能を簡単に追加できるため、プロジェクトに応じて最適なツールを選択し、効率的に開発を進めることができます。これにより、初心者からベテランまで幅広い層の開発者に支持されているのです。これらの要素が相まって、Rubyは現在でも非常に人気があり、将来的にも高い需要が見込まれる言語といえるでしょう。 Githubの公開ページに掲載されている「Top languages over time」では、2014年時点のRubyの人気はC++を上回る5位。2018年には10位までそのランクを落としていますが、それでもトップ10に入っている人気のプログラミング言語であることに間違いはありません。 今後新たな技術やプログラミング言語が生まれていけば、Rubyの人気や需要が現在よりも低くなる可能性は考えられます。しかし1959年に開発されたCOBOLが現在でも国内の多くの利用されていることを考慮すれば、Rubyの需要が長期に渡って残る可能性は充分にあるといえるでしょう。 参考:Github「Top languages over time」 Rubyの将来性~給与について~ Rubyはある程度将来性があるプログラミング言語ですが、ただRubyのスキルを習得しているだけでは高い給与を目指すことはできません。2014年の人気がピークだと仮定した場合、将来性として需要はあったとしてもスキルの評価が急激に高まることは期待できないからです。そのためRubyは習得した後どのように働くのかも重要となります。経済産業省の「IT関連産業の給与等に関する実態調査」では、IT業界の職種別の平均年収が公開されています。Rubyの技術が関連する職種として年収が高い職種は以下の通りです。 コンサルタント 928.5万円 プロジェクトマネージャ 891.5万円 基盤設計担当/基盤アーキテクチャ 778.2万円 SE/プログラマ 603.9万円 上記は職種についてですが、Rubyエンジニアに対する報酬は勤める会社や勤務形態によっても異なります。Rubyのスキルを習得して高い給与を目指すなら、職種や雇用形態の選択も大切なポイントです。 また、求人検索エンジン「スタンバイ」の「プログラミング言語別 平均年収」(2017年)によると4位で平均年収は562万円です。正社員の求人情報約250万件のうち、各プログラミング言語名が含まれる求人情報の給与金額の平均値を集計しています。 同サイトに掲載されている正社員の求人情報約324万件を対象に集計した「プログラミング言語別年収ランキング2018」(提示年収の中央値ベスト10)では7位と順位を落としていますが550万円です。 引用:「スタンバイ(https://jp.stanby.com/)調べ」 Githubの公開ページに掲載されている「Top languages over time」では、2020年に15位までそのランクを落としていますが、それでもトップ20に入っています。 参考:Github「Top languages over time」 Rubyの案件数推移 Rubyの求人掲載数の推移(弊社調べ)をみてみましょう。2017年5月の30案件からスタートし2020年2月には145件に達しています。なんと増加率は約5倍です。月間案件数では2019年5月の22件を期に現在(2020年2月)に到るまで、案件数の爆上げが続いています。今後も案件数の増加が期待されます。 まとめ:Rubyには将来性があるがスキルアップは必要 ここまで紹介してきたように、Rubyは将来性があるプログラミング言語ではありますが、需要は続いたいとしても同じだけの需要や報酬が提供されるとは限りません。どのプログラミング言語を習得したとしても、エンジニアの最終的な価値はスキルと経験によって決まるからです。多くの企業はエンジニアの給与はマネジメント経験や開発したwebアプリやwebサービス、携わったプロジェクトの内容など様々な経験とスキルが評価されて決定しています。そのためRubyを取り扱うエンジニアになった場合、日々スキルアップを目指すことは欠かせないといえるでしょう。 またRubyエンジニアとして将来性がある立場で働き続けることを目指すなら、需要が伸びてきているプログラミング言語のスキルアップも大切です。前述の「Top languages over time」で1位となっているJavaScriptや4位のPHPはwebサービスを開発する際には欠かせないプログラミング言語でもあるからです。Rubyエンジニアとしてある程度の実績ができれば、フリーランスとして独立して高単価の案件を獲得することも目指せるようになります。Rubyエンジジニアの将来性を見越して高い報酬を目指すなら、フリーランスとしての独立することも視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
Unity

Unityエンジニアとは?仕事内容や年収・将来性について解説

Unityでのゲーム開発に憧れているものの、Unityエンジニアの仕事内容や必要なスキルが分からないという方は多いのではないでしょうか。ゲームは身近な存在ではあるものの、ゲーム開発の現場ではどのようなことを行っているのか知らない方は多いです。 本記事ではUnityエンジニアについて詳しく解説します。Unityエンジニアの仕事内容や必要なスキル、需要・将来性についてまとめました。本記事を読むことでUnityエンジニアを目指すために、まず何から始めれば良いのか分かります。Unityエンジニアに興味がある方はぜひ参考にしてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Unityとは Unityはユニティ・テクノロジーズ社が開発したプラットフォームです。Unityは一言で言えば、ゲームを作るために必要な機能が一通りまとめられている開発環境です。ゲーム開発は非常にハードルが高いイメージを持つ方も多いかもしれませんが、Unityには必要な機能があらかじめ入っているため、誰でも簡単にゲームを作ることができます。 ゲームといってもさまざまな種類のものがあります。Nintendo Switchなどの家庭用ゲーム、スマホにインストールして使うスマホゲーム、WindowsやMacで遊べるPCゲーム、など。Unityならそれらすべてのゲームを開発することが可能です。 なお、Unityをプログラミング言語と勘違いしている方も多いですが、厳密にはそうではありません。Unityはプログラミング言語ではなく、プログラミング言語で書かれたコードを実行するための環境を指します。 Unityエンジニアとは Unityエンジニアは、文字通りUnityを使ってゲーム開発などを行うエンジニアのことです。UnityエンジニアにはUnityを使いこなし、魅力的なゲームを作れるスキルが求められます。 また、企業によってはUnityエンジニアは開発だけでなく、開発前の要件定義・設計も担当することがあります。また、開発後のテストやリリース後の運用・保守も担当することが多いです。 Unityはゲームエンジンの中でも圧倒的なシェア率を誇っています。そのため、ゲーム開発に携わりたいと考えるなら、Unityエンジニアを目指すのは近道と言えるでしょう。 Unityエンジニアの仕事内容 Unityエンジニアの仕事内容について解説します。Unityエンジニアの仕事は次の3つに分けることが可能です。 ゲーム開発 フロントエンド開発 サーバーサイド開発 まずはこの3つのうち、どれに関わりたいかを考えることが大切です。Unityエンジニアの仕事内容について、1つずつ詳しく解説していきます。 ゲーム開発 Unityを学ぶことで、ゲーム開発に携わることが可能です。Unityエンジニアはゲームキャラクターの実装やアクションの実装などを行っていきます。ゲーム開発を行うには、Unityの知識はもちろん、プログラミング言語やアルゴリズム、ライブラリの知識が必要です。 また、ゲームの実装だけでなく、ゲームの企画に携わったり開発プロジェクトをマネジメントする立場に立ったりする人もいます。実績・経験を積むことでUnity関連だけでなく、幅広い仕事を担当できる場合もあるでしょう。 フロントエンド開発 Unityエンジニアは、PCゲームにおけるフロントエンドの開発にも携わります。フロントエンドとは、Webブラウザ側の処理のことです。具体的には表示されたWebサイトにアニメーションを付けたり、ユーザーの操作に合わせてアラートやポップアップを表示させたり、サーバーと通信して必要なデータを取得したりします。 サーバーサイド開発 l Unityエンジニアは、PCゲームにおけるサーバーサイド開発にも携わります。サーバーサイドとは、サーバー側の処理のことです。たとえば、データベースに格納されたユーザー情報や商品情報を更新・追加したり、ユーザーが課金を行った場合に決済処理を行ったり、不正行為を働いたユーザーへのペナルティ対応を行ったりするプログラムを作成します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Unityエンジニアに必要なスキル 続いて、Unityエンジニアに必要なスキルについて解説します。Unityエンジニアを目指すなら、最低限次の3つのスキルが必要です。 Unity関連の知識 プログラミングスキル UI/UXに関する知識 転職活動ではこれらのスキルを持っていることを、制作物や過去の実績などを通じてアピールすることが大切です。1つ1つの求められるスキルについて詳しく解説します。 Unity関連の知識 まずはUnityの使い方を抑える必要があります。Unity関連の知識は、ドットインストールなどの学習サイトを使って学ぶのがおすすめです。学習サイトの中には、Unityで実際にゲームを作るところまで学べるものもあります。 学習サイトで基礎を学んだら、実際にUnityで簡単なゲームを作ってみましょう。UnityにはAsset Storeというものがあります。Asset Storeとは、有志の方が作ったゲーム素材のことです。Asset Storeをダウンロードして組み合わせることで、簡単なゲームなら作成可能です。 プログラミングスキル Unityエンジニアにはプログラミングスキルも必要です。Unityでゲームを作る場合、プログラミングをしなくてもGUI操作のみで作成することができます。最初のうちはそれで問題ありませんが、GUI操作のみでは簡単なゲームしか作れないため、より高度なゲームを作れるようになるためにもプログラミングを学ぶことをおすすめします。 Unityで使えるプログラミング言語はC#とJavaScriptの2つです。昔はBooも使えましたが、現在は非推奨となっています。JavaScriptはゲーム開発だけでなく、Webアプリのフロントエンド開発やスマホアプリ開発でも使われている言語です。ゲーム開発に特化したいならC#、マルチに活躍できるエンジニアを目指したいならJavaScriptがおすすめです。 UI/UXに関する知識 UnityエンジニアにはUI/UXに関する知識も必要です。UIはUser Interfaceの略であり、ユーザーとサービスを繋ぐ接点のことです。UXはUser Experienceの略であり、ユーザーがサービスによって得られる体験のことを指しています。 UI/UXについて学ぶことで、よりユーザーが遊びやすい魅力的なゲームを作成することが可能です。特にスマホゲームやPCゲームの場合は手軽にインストールできる反面、ユーザーは遊びにくいと感じたらすぐにやめてしまうため、UI/UXの重要性は高いでしょう。 UI/UXは、参考書などを通じて体系的に学ぶのがおすすめです。基礎知識を抑えたら自分が使いやすいと感じるWebサイトを探して、「なぜ使いやすいのか」を分析することで知識を深めていきましょう。 Unityエンジニアの需要と将来性 続いて、Unityエンジニアの需要・将来性について解説します。結論として、Unityエンジニアは今後さらに需要が伸びることが予想されるでしょう。なぜなら、ゲームはあらゆるエンタメの中でも突出した人気を誇っているためです。 特に、スマホで手軽に遊べるモバイルゲームは、さらに人気が高まっていくことが推測されます。SensorTowerが発表した「2023年世界のモバイルゲーム市場予測」では、「2022年の世界のモバイルゲーム収益は788億ドル、そして2027年には920億ドルを超えることが予想される」と言われています。 参考レポートシェアリング「2023年世界のモバイルゲーム市場予測」 また、UnityはAR/VRゲームの開発に使うことができるという点も、将来性が高い理由です。AR/VR分野も今後市場価値が高まると言われています。株式会社グローバルインフォメーションが発表した市場調査レポートによると、世界のAR・VRディスプレイの市場規模は、「2023年の18億米ドルから、2028年には82億米ドルに成長する」と予想されています。 参考市場調査レポート:AR・VRディスプレイの世界市場 Unityはやはり、幅広いプラットフォームで使うことができるのが魅力でしょう。将来どの分野のゲームが伸びたとしても、Unityが使われる可能性は高いと言えます。 Unityエンジニアの年収 テクフリに掲載中の案件情報によると、Unityエンジニア案件の平均単価は約61万円となっており、年収換算すると約730万円となります。中でもNFTやVRといった先端技術に関連する案件においては、単価が高くなる傾向が見られます。 まとめ 本記事では、Unityエンジニアの仕事内容や必要なスキルなどについてまとめました。Unityエンジニアの仕事内容や必要なスキルなどがお分かりいただけたかと思います。Unityはゲームエンジンの中でもシェア率が圧倒的に高いため、ゲーム開発に携わりたいならUnityを使ってみるところから始めるのがおすすめです。 ゲームは今後もエンタメの中心を担う存在になることが予想されます。そのため、Unityエンジニアの需要もこれからさらに高まる可能性が高いでしょう。 ただし、ゲーム開発の需要が増加していけば、さらに高度なゲーム開発スキルが求められていきます。Unityエンジニアは日々スキルを磨き、ユーザーを満足させられるだけのゲームを開発できるようになることが大切です。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
Scala

Scala言語とは?注目される理由やできることを徹底解説

Scalaは比較的新しい言語で、最近では、急速にシェアを拡大しています。Javaの伝統的なエコシステムを持ち、オブジェクト指向と関数型の両方を扱えるプログラミング言語です。近年国際的に注目を集めており、大手IT企業からの後押しもあります。Webサイトやアプリ開発で使われる言語なので、覚えておきましょう。 この記事では、Scalaの特徴からデメリット、さらには将来性までを詳しく説明していきます。実際の案件情報についても紹介しますので、Scala関連の案件情報が気になる人はぜひ確認してみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Scalaとは Scalaは、複雑な条件分岐を簡潔に記載することができる革新的なプログラミング言語として、世界中の多くの開発者から支持を受けています。その名前である「Scalable Language」は、言語の中核的な特徴である高いスケーラビリティを示していると言えるでしょう。 このスケーラビリティにより、小さなスタートアップの初期フェーズから大手企業の大規模プロジェクトまで、さまざまなステージでの開発が可能となります。Javaの欠点を補うように開発されたScalaは、Javaの堅牢で信頼性の高いインフラやライブラリ群を活用しつつ、さらに柔軟でモダンなプログラミングの特性を併せ持つ言語です。 これにより、Javaの経験がある開発者の場合は特に、Scalaにスムーズに移行することができ、既存のJavaアプリケーションとの連携や移行も効率的に行えます。加えて、オブジェクト指向言語と関数型言語の両方の特性を併せ持つScalaは、開発の多様なシチュエーションでその真価を発揮します。これが、経験豊富なプロフェッショナルが高度なシステムを構築する際の強力なツールとして、選ばれている理由です。大規模なデータ処理からモバイルアプリケーション、業務システムの開発まで、Scalaはあらゆるシーンで使われています。 Scalaの特徴 Scalaは、現代の開発ニーズに応えるユニークな特性を持ち合わせたプログラミング言語として、多くの技術者たちの注目を集めています。ここでは、Scalaが持っている代表的な特徴を3つみていきましょう。 オブジェクト指向と関数型の特性がある Scalaはオブジェクト指向の堅牢さと、関数型プログラミングの効率を持ち合わせています。この特性により、開発者は複雑なシステムをモジュラーに構築するとともに、効率的な並列処理や非同期処理の利点を最大限に活かすことが可能となるでしょう。関数型プログラミングが強調する不変性や純粋関数は、並行処理の際の競合やデータの不整合を大幅に減少させ、高いパフォーマンスを実現します。 Javaとの互換性が高い ScalaがJavaのJVM上で動作するというのは、かなり大きなメリットと言えるでしょう。既存のJavaライブラリやフレームワークとの統合はスムーズで、それにより、Scalaプロジェクトの開始時には、膨大なリソースやツールを利用することができます。このシームレスな統合性は、組織の移行コストを抑えるだけでなく、JavaとScalaを同時に使用するようなプロジェクトを実現することも可能です。 コードがシンプルである Scalaは、Javaと比べても、さまざまな面において、コードをシンプルに書くことが可能です。特に、パターンマッチングやトレイトのような機能により、複雑なロジックや状態をわかりやすく表現することができます。これにより、エンジニアは短いコードで高い生産性を実現しつつ、そのコードの品質や可読性を犠牲にすることなく、安定したシステムを構築することができるでしょう。 Scalaのデメリット 多くのメリットがある一方で、Scalaにはデメリットといえる部分もあります。デメリットを把握しておくことで、よりこの言語を有効活用することができるでしょう。 習得における難易度が高い Scalaの独自性と多機能性は、新しいアプローチや思考法を学ぶ必要があるため、学習難易度が高いと感じることがあるかもしれません。特に、オブジェクト指向プログラミングと関数型プログラミングのハイブリッドな性質は、それぞれの思考法を習得する必要があります。これにより、特に初学者や他の言語からの移行者は、Scalaに慣れるまではある程度の時間がかかるでしょう。 また、関数型プログラミングが他の主流の言語とは異なる特性を持っているため、その理解と習得するためには、ある程度の努力が必要となります。 統合開発環境(IDE)が発展途上である ScalaをサポートするIDEは増えつつありますが、まだその発展途上にあります。JavaやPythonといったプログラミング言語と比べると、Scalaは高度な機能やツールがそれほど充実しているわけではありません。そのため、コードのリファクタリングやデバッグ作業において、一部の機能が不足していると感じることがあります。また、IDEの更新に伴い、新しいScalaの機能への追従が遅れる場合もあるため、最新の機能を使う際には手動での調整が求められることもあるでしょう。 Scalaでできること Scalaでできる代表的な2つのことについて、詳しくみていきましょう。 アプリ開発 Scalaを使用すると、スマートフォン向けのネイティブアプリの開発はもちろん、ウェブアプリケーションやデスクトップ向けのアプリケーションも開発することができます。そのシンプルかつ強力なコードベースにより、高いパフォーマンスを持つアプリケーションを効率的に構築することが可能です。 特に、非同期処理を効果的に取り入れることで、ユーザー体験の向上を実現するアプリを作成することができるでしょう。加えて、Scalaで開発されたアプリは、省エネで効率的な動きをするため、利用者にとっても快適に利用することができます。 業務システム開発 企業の核となる業務システムの構築においても、Scalaは高いパフォーマンスとスケーラビリティを武器に、多くの企業で利用されている言語となっています。特に、データの取り扱いが多いシステムや、多数のユーザーからのアクセスを迅速に処理する必要があるシステムで、Scalaの能力が際立つでしょう。 分散システムの設計やリアルタイムデータ処理、さらには大量のデータを効率的に処理するバッチ処理など、さまざまなシナリオでScalaの持つ特性やライブラリが最大限に活かされています。このような背景から、多くの大手企業やスタートアップがScalaを採用しており、ビジネスの成長に貢献していると言えるでしょう。 Scalaの将来性 Scalaは革新的な特性と高い柔軟性から、国際的なプログラミングコミュニティ内での注目度が急速に高まっています。特に、大手IT企業によって後押しされており、これらの企業がScalaのプロジェクトに投資をしていることを考えれば、非常に将来性のある言語といえるでしょう。このようにScalaが注目されている理由のひとつに、ScalaがJavaとの高い互換性を持つことで、大規模なシステムのリプレースを行わずに済むことが挙げられます。 それに加えて、バグの少なさや機能改善の簡単さ、開発納期を短縮できることなどからも、変化の激しい昨今のIT業界に最適な言語ということになります。一方で、国内で広く用いられている主要な言語と比べれば、まだ実績が豊富とは言えません。しかし、Scalaの特性をうまく活かすことによって、長年管理が杜撰になっていたサービスのソースコードを移行して、運用をシンプルにできる可能性が高まります。これらを考えるとScalaの将来性は高く、今後も引き続きシェアは伸び続けるでしょう。また、Scalaを扱えるエンジニアへの需要が高いことは年収データにも表れています。 テクフリのデータベース上にあるScala案件は約120件で、その平均単価は83.1万円となっております。(2024年11月時点 非公開案件を含む) テクフリでフリーランス案件を探してみる まとめ 本記事を通して、Scalaが、近年注目されていることがわかっていただけたのではないでしょうか。Scalaは、Javaのエコシステムを引き継ぎながら、オブジェクト指向と関数型プログラミングを結合したプログラミング言語です。高いスケーラビリティを備え、小規模から大規模プロジェクトに適しています。 しかし、関連する言語の経験がない場合は学習難易度が高いということや、IDEが発展途上であるというデメリットも把握しておく必要があります。最近では、アプリ開発や業務システム開発などで幅広く使用され、大手IT企業の支援を受けていることから、将来性は高く、Scalaエンジニアの活躍の場が広まっています。今後に大きな期待が持てる言語であるため、初心者、未経験でも興味のあるエンジニアの方は今のうちから学習を始めてみるのもいいのではないでしょうか。
Vue.js

Vue.jsは学習コストが低い?特徴や将来性を調査してみた

この記事の読者の方には、未経験からエンジニアを目指しているという方や、既にエンジニアとして働いているけれど、違うプログラミング言語を学び、職種を変えてエンジニアとしてチャレンジしようか悩んでいるという方が多いと思います。 一概にエンジニアといっても、ユーザーが触れる部分を設計・開発するフロントエンドエンジニアや、システムの裏側にあるロジックを設計・開発するバックエンドエンジニア、開発したシステムを正常に動かすための環境づくりをするインフラエンジニア、システムの運用や保守をサポートするカスタマーサポートなど、エンジニア内で様々な職種があります。 というのも、システムの開発にあたっては、ユーザーが使う画面やユーザーが画面上で行った行動に対する処理などシステム全体を動かすために、それぞれのシステムが複合的に絡み合っており、またシステムの機能を維持するためのメンテンスが必要になるため、このようにエンジニアの中でも職種が分かれています。 その職種の中でも、年収に差があったり、独立のしやすさに差があるので、エンジニアとして働くにあたってどの職種で働くのかという観点は非常に重要になってきます。そして、エンジニアとして職種を変えようと思った場合には、新たなプログラミング言語を学ぶ場合が非常に多いです。例えば、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアでは使うプログラミング言語が異なってきます。 今回はその中でもVue.jsというプログラミング言語に重点を置いて、現状と将来性を比較していき、Vue.jsを学ぶべきか否か見ていきます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Vue.jsとは? Vue.jsとは簡単に言うと、JavaScriptによるフロントエンド開発を効率的にするフレームワークです。 Vue.jsはJavaScriptのフレームワークの一種であり、JavaScriptのフレームワークはVue.js以外にもAngular,React,jQueryなど様々なフレームワークがあります。どれもJavaScriptでのフロントエンド開発を効率的にするフレームワークです。 JavaScriptはフロントエンド開発にて主に使われており、HTML+CSSで作られたブラウザ上のページに動きを付ける役割を担っています。例えば、文字をクリックすると写真を表示させる、ページをスクロールさせると広告を表示させるようにするといったように、ページに動きをつけることができます。 動きがあるページとないページでは、デザインや利便性が異なってくるので、今日ほとんどのWebサイトにてJavaScriptは使われています。Vue.jsはEvan You氏によって開発がなされ、最初のリリースは2014年ですので比較的新しいJavaScriptのフレームワークです。 Evan You氏はもともとGoogleにて働いており、AngularJSの開発に携わった後に、AngularJSの有用な部分を取り出しそれ以外を削ぎ落としたJavaScriptのフレームワークを開発したいと考え、Vue.jsをリリースしました。そんなVue.jsの特徴について次で解説していきます。 Vue.jsの特徴 Vue.jsには大きく以下の3つの特徴があります。それぞれについて、さらに詳しく解説していきます。 学習コストが低い 小規模開発にも向いている SPA(Single Page Application)開発が可能 学習コストが低い Vue.jsはAngularJSの有用な部分を取り出し、それ以外を削ぎ落としたJavaScriptのフレームワークを開発したいという考えのもと生まれたフレームワークです。AngularやReactに比べるとフレームワークの規模が小さく、覚えることは少なく利用できます。JavaScriptやjQueryの知識があれば、習得は容易といえるでしょう。 小規模開発にも向いている Angularは中規模から大規模の開発に適しており、個人開発などの規模の小さい開発には向いていません。Vue.jsですと、そのような小規模開発がしやすいと共に、中規模から大規模の開発もできます。 SPA(Single Page Application)開発が可能 SPA(Single Page Application)とは、ブラウザ上で可能な処理をJavaScriptで完結させる処理方法です。これにより、サーバー側との通信を最低限に抑え、高速な処理を実現させることができます。アプリケーションを使用するユーザーの視点からすると、素早いレスポンスによって使い勝手が良く、気持ちよくアプリケーションを使うことができます。 Vue.jsの現状 テクフリにて掲載中のVue.js案件は約70件で、平均単価は79.3万円となっております。単純計算で年収を算出すると、約950万円程度となります。(2024年11月時点) 他のプログラミング言語フレームワークの案件に比べると、比較的高い水準となっております。Vue.jsは比較的新しいフレームワークであること、導入のしやすさから多くの企業で使用されていることから需要の高い技術であることが伺えます。 Vue.jsの将来性 続いてVue.jsの将来性について見ていきます。 まず、給与ですが、今後も現在のように高い単価であることが予想されます。なぜなら、Vue.jsを扱えるエンジニアが不足していることや、SPA(Single Page Application)開発の需要が高まっていることが挙げられるからです。 Vue.jsは歴史が浅いものの、これだけ注目がされているので、数多くの企業に今後も利用されていくでしょう。また、AngularやReactに比べると、Vue.jsは開発に導入する敷居が低いので、その利用のしやすさから案件数は増えると予想されます。 ただ、Vue.js関連の案件を受注するには、HTML+CSS等の他のフロントエンド開発の知識・経験はもちろんのこと、他のフレームワークと併用して使われることも多いので、それらの知識・経験が必要となってくるでしょう。 まとめ Vue.jsには将来性がある? 現状から踏まえて検証してみた というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか? 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。 Vue.jsはJavaScriptによるフロントエンド開発を効率的にするフレームワーク Vue.jsには学習コストの低さ・個人開発などの規模の小さい開発にも向いている・SPA(Single Page Application)開発が可能という特徴がある Vue.jsを扱えるエンジニアが不足していることや、SPA(Single Page Application)開発の需要が高まっていることからVue.jsの将来性は高いと言える Vue.jsは学習コストも低いので、気になった方はぜひチェックしてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
AWS (Amazon Web Services)

AWSエンジニアになるには?仕事内容や年収・将来性について解説

AWSエンジニアとは、クラウドサービスであるAmazon Web Services(AWS)を活用して、企業や組織の IT インフラストラクチャを設計、構築、運用、およびサポートするエンジニアです。この記事ではAWSエンジニアの業務内容や必要なスキル、将来性、年収、そして案件情報について紹介します。 AWSエンジニアになるために必要なスキルや知識が何か気になる AWSエンジニアとしての将来性や市場動向が気になる 未経験からでもAWSエンジニアに転職することは可能なのか不安 という人は、ぜひ参考にしてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる AWSエンジニアとは AWSエンジニアとは、Amazon Web Service(AWS)のクラウドコンピューティングサービスを利用し、システムの設計、構築、運用を行うエンジニアです。 AWSは、世界で最も利用されているクラウドコンピューティングサービスであり、その市場シェアは約30%に達しています。 参考:https://www.publickey1.jp/blog/23/awsazure920231synergy_researchcanalys.html AWSエンジニアはAWS プラットフォームのさまざまなサービスを理解して、それらを組み合わせて企業や組織の特定のニーズを満たすソリューションを作成する必要があります。AWSエンジニアは、クラウド コンピューティングの最新のトレンドと技術を常に把握し、それらを活用して企業や組織の IT インフラストラクチャを最適化するスキルが求められる職種です。 クラウドコンピューティングが主流になっていく中で、AWSエンジニアの需要は今後も高まり続けるでしょう。 AWSエンジニアの仕事内容 AWSエンジニアは、AWSを活用してWebサービスやシステムの設計・構築・運用を行う職種だと紹介しました。ここではAWSエンジニアの具体的な仕事内容として、以下の3つを紹介します。 AWS環境の設計 AWS環境の構築 AWS環境の運用 AWS環境の設計 AWS環境の設計とは企業のニーズに合ったAWSサービスの組み合わせを検討して、システムの構成図を作成することです。AWSでは、以下のようなさまざまなサービスが提供されています。 仮想マシン データベース ストレージ ネットワーク AWSエンジニアはこれらのサービスを組み合わせて、企業のニーズに合ったシステムを設計します。 要件にあったインフラ設計をするだけではなくセキュリティや運用面も考慮した環境の設定が求められるため、AWSサービスの特徴や仕様をしっかり理解している必要があります。 AWS環境の構築 AWS環境の構築とは、AWS環境を実際に構築してシステムを稼働させることです。 AWS環境の構築には、以下のようなさまざまな作業が必要です。 仮想マシンの作成 データベースの構築 ストレージの設定 ネットワークの構成 AWSエンジニアは、これらの作業を適切に行う必要があります。設計したとおりにAWS環境を構築するためには、各サービスのどの設定をどう変更すればよいのかを理解しておきましょう。 AWS環境の運用 AWS環境の運用とは、AWS環境を継続的に監視し、問題が発生した場合に迅速に対応することです。 AWS環境の運用には、以下のようなさまざまな作業が必要です。 セキュリティ対策 パフォーマンスの監視 障害対応 AWSエンジニアは、これらの作業を適切に行う必要があります。AWSには運用監視のためのサービスがいくつも用意されているため、適切な監視サービスを組み合わせてシステムを安定稼働させることが業務内容になります。 AWSエンジニアにおすすめの資格 AWSエンジニアになるには、AWS 認定資格を取得することがおすすめです。 AWS認定資格は、AWSエンジニアのスキルと知識を認定する資格です。 AWS認定資格には、初心者向けから上級者向けまで、さまざまなレベルの資格が用意されています。 AWS エンジニアにおすすめの資格は、以下のとおりです。 AWS認定クラウドプラクティショナー AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト AWS認定資格を取得することで、AWS エンジニアとしてのスキルと知識の証明になります。 また、AWS認定資格を取得することで転職や昇進の際に有利になる可能性があります。 AWSエンジニアになりたい人は、AWS認定資格の取得を検討してみましょう。 AWS認定(クラウドプラクティショナー) AWS認定クラウドプラクティショナーは、AWS認定資格の中で最も難易度が低い資格試験です。 AWS未経験からでも取得可能な資格のため、これからAWSエンジニアとしてのキャリアパスを築いていきたい人におすすめの試験です。 クラウドプラクティショナーでは、AWSの基本的なサービスやアーキテクチャ、セキュリティなどが問われます。 AWSの基本的なサービスの例は以下のとおりです。 VPC:仮想ネットワーク環境を作成し、AWSリソースをセキュアに接続するためのサービス EC2:クラウド上で仮想サーバーを作成し、実行するためのサービス S3:スケーラブルなオブジェクトストレージサービスで、データの保存と取得を提供します クラウドプラクティショナーの勉強を通じてAWSの全体像を把握し、クラウドの基礎知識を身につけましょう。 AWS認定(ソリューションアーキテクトアソシエイト) AWSエンジニアにおすすめの資格としては「ソリューションアーキテクトアソシエイト」があります。 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトは、クラウドプラクティショナーより難易度が高い試験です。クラウドプラクティショナーに合格したあとや、AWSの経験をある程度積んでいる人におすすめの資格試験です。 ソリューションアーキテクトアソシエイトでは、AWS環境の設計やアーキテクチャに関するスキルが問われます。試験対策として、AWSを使用したシステムの設計パターンやベストプラクティス、セキュリティの実装などについての知識を身に着けておくとよいでしょう。 ソリューションアーキテクトアソシエイトを取得することで、より高度なAWS環境の設計を担当できるスキルが身に付きます。AWSエンジニアとして活躍するための実践的なスキルが身につけたい人におすすめの資格試験です。 AWSエンジニアの年収 AWSエンジニアの年収は経験やスキルレベル、地域などによって異なりますが、一般的には高い水準に位置していると言われています。 初級のAWSエンジニアの年収は、400万円以上からスタートすることが多いです。 経験を積み重ね、スキルを磨くことで、年収は600万円以上になることもあります。 また、企業のニーズに合わせてAWS環境を設計から運用できる高度なスキルを持っている場合には、さらに高い年収を得ることも可能です。 AWSエンジニアの年収は高い?他エンジニアとの違いを徹底比較 | 侍エンジニアブログ クラウドサービスの活用は今後も広がっていくことが予測され、AWSは多くのシステムに使われているクラウドサービスの一つです。 AWSエンジニアの需要が高まるにつれて、AWSエンジニアの年収もあがっていくことが予測されます。AWSに関するスキルや経験を身に着けて、高収入を目指しましょう。 未経験からAWSエンジニアになるには 未経験からAWSエンジニアになるには、以下の流れがおすすめです。 AWSの基本的な知識とスキルを学ぶ AWS関連の資格を取得する 転職エージェントを利用する まずは、AWSの公式ドキュメントやオンラインの学習リソースを活用して、AWSの基本的な概念やサービスについて学びましょう。 また、先ほど紹介したAWS関連の資格を取得することで、AWSエンジニアとしてのスキルを証明できます。AWSに関する知識を習得してそれを証明する資格を取得したあとは、転職エージェントなどを活用してAWSエンジニアの求人を紹介してもらいましょう。 ここでは、AWSエンジニアへの転職という観点で以下の2パターンについて紹介します。 インフラエンジニアから転職する プログラマーから転職する インフラエンジニアから転職する 未経験からAWSエンジニアを目指す場合、まずはクラウドやインフラに関連する技術や知識を学ぶことが重要です。 インフラエンジニアとしての経験がある場合は、既にネットワークやサーバの基礎知識があるため、AWSの学習をスタートしやすいでしょう。 AWSの公式ドキュメントやトレーニングコース、オンラインの学習リソースを活用して、AWSのサービスやアーキテクチャについて学びましょう。 転職エージェントを利用する場合は、インフラエンジニアとして身につけたインフラの知識をアピールしつつ、AWSのスキルも身につけている点をアピールするのがおすすめです。 プログラマーから転職する プログラマーの場合は、プログラミングの経験を活かしてAWSエンジニアを目指す方法があります。 プログラミングの基礎知識がある場合は、AWSの開発サービスやインフラストラクチャコードの学習に集中することが重要です。 AWSのLambdaやAPI Gatewayなどのサーバーレスアーキテクチャや、TerraformやCloudFormationなどのインフラストラクチャコードツールを学ぶことで、AWSエンジニアとしてのスキルセットを構築できます。 AWSというとインフラ構築のための設定をするというイメージがありますが、実はコードを書いてインフラ構築を自動化する業務も多いです。 また、近年ではREST APIのようなAPI呼び出しを使用するサーバーレスアーキテクチャもよく使われます。 プログラミングができるという強みを活かして、AWS環境のコード化やサーバーレスサービスを構築できるエンジニアを目指しましょう。 AWSエンジニアの将来性 AWSエンジニアは、将来的に需要や成長が期待できる業種です。 AWSエンジニアの需要は安定しており、将来的にも高まると予想されるでしょう。 クラウドコンピューティングの需要は増え続けているため、多くの企業がAWSを利用しています。また、AWSは常に新しいサービスや機能を提供しており、クラウドテクノロジーの進歩にも積極的に取り組んでいます。 そのため、AWSエンジニアは常に最新の技術やトレンドを習得していく必要がある点に注意が必要です。 継続的な学習と成長が求められる反面、自身のスキルを進化させることで需要に対応できるエンジニアとしての価値を高められるでしょう。 また、AWSはグローバルなクラウドプラットフォームであり、国内外の様々な企業や組織が利用しています。 このため、AWSエンジニアは国内外での就業や異なる業界での活躍のチャンスも広がっています。 さらに、AWSは幅広い業務領域にわたって活用されているため、クラウドインフラストラクチャの設計・構築・運用を担当するだけでなく、セキュリティ、データ分析、マシンラーニングなどの領域でも活躍できることもあるでしょう。 ここまで紹介してきたように、AWSエンジニアの将来性は非常に明るいと言えます。 AWSエンジニアとしてのスキルを磨き、継続的な学習と成長に取り組むことで、将来的にも安定したキャリアを築いていきましょう。 まとめ 今回はAWSエンジニアについて紹介しました。AWSエンジニアとは、クラウドサービスであるAmazon Web Services(AWS)を活用して、企業や組織の IT インフラストラクチャを設計、構築、運用、およびサポートするエンジニアです。AWSエンジニアのおもな業務は以下のとおりです。 企業のニーズに合ったAWSサービスの組み合わせを検討し、システムの構成図を設計する AWS環境を実際に構築し、システムを稼働させる AWS環境を継続的に監視し、問題が発生した場合に迅速に対応する AWSが提供するさまざまなサービスを適切に組み合わせて、クライアントの要望を満たす最適なシステムを構築するスキルが求められます。AWSエンジニアはAWS未経験からでも目指せます。未経験からAWSエンジニアを目指す場合は、以下の流れがおすすめです。 AWSの基本的な知識とスキルを学ぶ AWS関連の資格を取得する 転職エージェントを利用する クラウドコンピューティングの需要の拡大やAWSの技術の進化により、AWSエンジニアの将来性は非常に高いと言えます。AWSエンジニアはさまざまな業務領域で活躍できるだけでなく、国内外での就業やキャリアの成長も見込める業種です。今回紹介した資格や転職エージェントを活用した転職方法を参考に、自分のスキルや経験に合わせてキャリアアップを目指していきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
Python

Pythonの歴史について起源から分かりやすく解説

Python(パイソン)というプログラミング言語について さて、皆さんはPython(パイソン)というプログラミング言語をご存知でしょうか。プログラミング経験がない方にとっては、馴染みのない名前かもしれません。ただ一方で海外に目を向けると、非常に多くのエンジニアたちに利用されている汎用プログラミング言語です。 世界最大のIT企業Googleは、Python(パイソン)を自社の三大プログラミング言語として捉えています。その他、MicrosoftやFacebookなどの一流IT企業も、Python(パイソン)を導入しています。今回は、そんなPython(パイソン)の歴史について見ていきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Python(パイソン)は意外な誕生秘話を持った言語 Python(パイソン)が誕生したのは1990年。グイド・ヴァンロッサム(Guido van Rossum)という人物によって生み出されました。彼の出身地はオランダです。同国のアムステルダム大学で、数学と計算機科学の修士号を取得しました。 大学を卒業してからはCWI(オランダ国立情報数学研究所)、その後NIST(アメリカ国立標準技術研究所)といった研究機関で働いていました。2015年にはGoogleでも働いています。翌年には、ACM(ニューヨークに本部のあるコンピュータ科学分野の国際学会)からDistinguished Engineerの称号も得ました。まさにIT分野における第一人者と言える存在です。 そんなグイド氏が開発を手がけたPython(パイソン)。開発の起源をたどると、大学卒業後に勤めたCWIにまでさかのぼります。その頃グイド氏は『ABC』というプログラミング言語の開発プロジェクトに携わっていました。これは、当時難解だったBASIC言語に代わる、教育用言語の開発を目的としたプロジェクトです。 結局このプロジェクト自体は成功しませんでしたが、グイド氏は「このABC言語からPython(パイソン)を開発するにあたってのインスピレーションを与えられた」とのことを述べています。 ABCプロジェクトの後、今度はAmoebaというプロジェクトのメンバーになりました。しかしながら、このAmoebaという分散システムが、かなり複雑なシステムだったようです。既存のプログラミング言語では思うように開発が進みませんでした。その時彼は「もっと使いやすい言語があればな」と考えるようになったそうです。その想いがカタチとなったものこそ、『Python(パイソン)』だったのです。 ただそのPython(パイソン)は、1989年12月に「クリスマスの暇つぶし」として開発がスタートしました。現代における超主要プログラミング言語は、実に意外なカタチで開発がスタートしたのです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Python(パイソン)言語の由来 Python(パイソン)という名前の由来は何なのでしょうか。それもABCの影響を受けています。そもそもABCの由来は、「ローマ字の先頭三文字ABCと同じくらい、シンプルで分かりやすく」という意味を込めて、名付けられました。そうは言うものの、先ほど申し上げた通り、その想いと現実にはギャップがありました。 そういったこともあり「由来はあまり深く考えず付けてしまおう」とグイド氏は考えたのです。当初はオフィシャルな開発プロジェクトではなかっただけに、彼はBBCのコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』のパイソンから、名前を取りました。もはや悪ふざけに近いレベルだったのです。 Python(パイソン)言語が登場した頃のIT情勢 同言語が誕生した1990年頃は、世界各国でIT技術が目覚ましく発展する時代でもありました。Python(パイソン)との直接的な因果関係はありませんが、IT最先端国家であるアメリカでは、この頃に『政府主導による情報化の発展と、新しい合意の形成』を進めています。 Python(パイソン)が誕生した翌年の1991年には、『高性能コンピューティング法(HPCA)』が成立。 これは、 ①アメリカの安全と発展にとって、コンピューター科学技術の発達は非常に重要 ②ただ、ここ最近は他国の技術が向上している ③それに負けないよう、アメリカがITの領域をリードしていかなければならない。といった目的から生まれた法律です。 アメリカがそのように言う通り、1990年代には各国で新しいプログラミング言語が、次々生み出されています。中でも、1993年のRuby、1995年のPHPといった、Python(パイソン)同様の軽量プログラミング言語の隆盛が目立ちます。 軽量プログラミング言語とは、HTML内に記述できる言語、特定のOSや開発環境に依存しないこと、オープンソースで誰もが利用で手に入れることができることを言います。この頃まさに、後に起こるインターネット革命の、礎が築かれたといっても過言ではありません。 Python(パイソン)言語の成長を確かなものにしたきっかけ Python(パイソン)の人気が拡大したきっかけは2000年10月に公開されたバージョン2の登場です。このアップデートにより、様々な機能が向上しました。例えば、ガベージコレクションの導入。これは、プログラムが確保したメモリ領域のうち、不要になった箇所だけを自動で解放してくれる機能のことを指します。 従来は、メモリの確保・解放それぞれをプログラマ自身が明示する必要がありました。そうすると、メモリを解放する処理を書き忘れて、使用可能なメモリを食いつぶしてしまい、エラーを起こすといった問題がよく起きていたのです。その問題が解消されるということで、プログラマたちにとっては非常に便利な機能として重宝されました。 2005年にはDjango(ジャンゴ)という、Python(パイソン)で実装されたWebアプリケーションフレームワークが誕生します。これは今となってはPython(パイソン)の代表的なフルスタックフレームワークです。 このフレームワークを使うことで、複雑なデータベース主体のWebサイト構築を簡略化出来るようになります。その後2009年にはBottle、翌年にはFlaskなど、続々とフレームワークが追加されました。シンプルにまとめると、開発効率がより一層高まったということです。 関連記事:Pythonフレームワークのおすすめ7選【2024年最新版】 関連記事:Pythonはサーバーサイド開発におすすめ? 必要スキル5選! Python(パイソン)は根強い人気の言語 Python(パイソン)人気は現在に至っても衰えることは知りません。今や、Facebookをしのぐ勢いのInstagramもPython(パイソン)によって開発されています。その他、オンラインストレージサービスのDropboxもベースはPython(パイソン)。 またPython(パイソン)は、機械学習のシステムを開発する際などにも採用されています。機械学習とは一言で説明すると、『コンピューターが、膨大なデータの中に潜むデータの法則性を見つけ出すこと』です。ビッグデータの増加に伴って、機械学習システムの需要は年々高まっています。 昨今の国内求人市場はどうでしょうか。『IT投資動向調査2016』によれば、Python(パイソン)エンジニアの平均年収は約651万円。200を優に超えるプログラミング言語の中で、トップに輝きました。どの企業も、喉から手が出るほどPython(パイソン)エンジニアを求めているということでしょう。 関連記事:Pythonの将来性は高い?他言語との比較や業界の動向を詳しく解説します まとめ 冒頭でもお伝えした通り、Python(パイソン)は、Googleが三大プログラミング言語としてPython(パイソン)を挙げているほど。その利便性・需要の高さは言うまでもありません。今後におけるPython(パイソン)の発展に益々期待が持てそうです。 また、日本国内以上に、海外での人気が高いことから、「世界に羽ばたくプログラマ」を目指してPython(パイソン)の学習に着手するのかいいかもしれません。 Python(パイソン)はコードがシンプルで分かりやすいプログラミング言語。気になる方は、1冊の参考書を手にとってみてはいかがでしょうか? テクフリでフリーランス案件を探してみる
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SQL

SQLとは?データベース言語の基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説

SQLとは SQLとは、「Structured Query Language(構造化照会言語)」の略称で、データベースを操作するための言語です。データベースにデータの登録、検索、更新、削除といった命令を送り、情報を管理します。SQLは、特定のデータベース製品に依存しないように設計された標準的な言語であり、さまざまなデータベースシステムで利用されています。そのため、一度SQLを習得すれば、MySQL、PostgreSQL、Oracle Databaseなど、異なるデータベースにも応用できます。 SQLの特徴は以下のとおりです。 データベース言語:リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)で使用される言語です。データベース内のテーブル間の関係を定義し、データの操作を行います。 標準化:国際標準化機構(ISO)やアメリカ国家規格協会(ANSI)によって標準化されているため、異なるDBMS間でも一貫した操作が可能です。 宣言型言語:ユーザーは「何をするか」を指定しますが、「どのようにするか」はDBMSに任せます。これにより、複雑なデータ操作を簡潔に記述できます。 SQLの基本的な機能には、データの検索(SELECT文)、挿入(INSERT文)、更新(UPDATE文)、削除(DELETE文)などがあります。SQLはデータベース内のデータを管理する言語だと覚えておきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる SQLとPythonの違い SQLとPythonはいずれもデータ操作に使用することができますが、目的や使用方法において違いがあります。 SQL(Structured Query Language) データベース言語:SQLは主にデータベース管理システムと対話するために使用される言語です。データの格納、取得、更新、削除などの操作を行います。 宣言型言語:SQLは宣言型言語であり、ユーザーは「何をするか」を指定します。ユーザーは結果を指定し、具体的な処理方法はDBMSに任せる点が特徴です。 用途:SQLはデータベース内のデータ操作に特化しており、データのクエリや管理に使用されます。 Python プログラミング言語:Pythonは汎用的なプログラミング言語であり、ウェブ開発、データ分析、人工知能(AI)、機械学習(ML)など、幅広い用途に使用されます。 命令型・オブジェクト指向:Pythonは「どのようにするか」を記述する命令型の言語です。ユーザーが詳細な手続きを記述し、その手順に従って処理を行います。 用途:Pythonは、データ処理、ウェブアプリケーションのシステム開発、スクリプト作成、科学計算など、多岐にわたる用途に使用されます。 SQLとPythonはそれぞれ得意な領域が異なるため、組み合わせて使用されるケースも多いです。例えばPythonでWebアプリケーションを開発し、その中でSQLを用いてデータベースにアクセスしデータを取得・操作する、といった使い方ができます。このように、SQLとPythonはそれぞれ異なる役割を持つ言語であり、目的に応じて使い分けることが重要です。 SQLを構成する言語 SQLは、大きく分けて以下の3つの言語で構成されています。それぞれの言語は異なる役割を担い、データベースの操作や管理を行います。 DML(データ操作言語) DDL(データ定義言語) DCL(データ制御言語) DML(データ操作言語) DML(Data Manipulation Language)は、データベース内のデータを操作するための言語です。主な命令には、SELECT(データの取得)、INSERT(データの挿入)、UPDATE(データの更新)、DELETE(データの削除)があります。これらの命令を使用することで、データベース内のテーブルに対して、データの読み取り、追加、変更、削除といった基本的な操作を行えます。DMLは、日常的なデータベース操作の中で最も頻繁に使用される言語グループであり、アプリケーションとデータベース間のデータのやり取りに不可欠です。 DDL(データ定義言語) DDL(Data Definition Language)は、データベースの構造を定義するための言語です。主な命令には、CREATE(オブジェクトの作成)、ALTER(オブジェクトの変更)、DROP(オブジェクトの削除)、TRUNCATE(テーブルのデータを全て削除)があります。これらの命令を使用することで、データベース、テーブル、インデックス、ビューなどのデータベースオブジェクトを作成、変更、削除できます。DDLはデータベースのスキーマ定義や変更を行う言語です。データベースの設計・構築段階や、既存のデータベース構造を変更するときに使用します。 DCL(データ制御言語) DCL(Data Control Language)は、データベースのセキュリティとアクセス権限を管理するための言語です。主な命令には、GRANT(権限の付与)、REVOKE(権限の取り消し)があります。これらの命令を使用することで、ユーザーやロールに対して、特定のデータベースオブジェクトへのアクセス権限を付与したり、取り消したりできます。DCLは、データベースのセキュリティを確保して、適切なユーザーのみが必要なデータにアクセスできるようにするために重要な言語です。 SQLを学習するメリット SQLを学習することには多くのメリットがあります。ここでは以下のメリットについて説明します。 汎用性が高い キャリアの幅が広がる 市場価値向上 学習しやすい 業務効率化につながる 汎用性が高い SQLはISOによって標準化されており、世界中の多くのデータベース管理システム(DBMS)で使用されています。これにより、一度習得したSQLの知識は、異なるDBMS間でも応用が利きます。SQLは、MySQL、PostgreSQL、Oracle Databaseなど、主要なDBMSで共通して使用できるため、どの企業やプロジェクトでも役立つスキルとなるでしょう。 キャリアの幅が広がる SQLを理解することで、データベースエンジニア、サーバーサイドエンジニア、データサイエンティストなど、幅広い職種に応募できるようになります。これらの職種では、データの管理や操作が重要な役割を果たすため、SQLのスキルは必須です。また、SQLの知識があることで、データベースの設計や最適化、パフォーマンスチューニングなど、専門的なスキルを身につけることができます。今とは違う職種のエンジニアになりたいと思っている人は、SQLの習得にチャレンジしてみましょう。 市場価値向上 データ活用が重視される現代において、SQLはさまざまな職種で求められるスキルとなっています。Webエンジニア、データアナリスト、マーケターなど、データに触れる機会のある職種において、SQLのスキルを持つ人材の需要は非常に高いです。多くの企業がデータベースを基盤としたシステムを運用しており、SQLのスキルは市場価値を高める上で大きな武器となるでしょう。 学習のしやすさ SQLは比較的シンプルな構文を持ち、学習が容易です。プログラミング言語と比べても習得のハードルが低く、初心者でも簡単に習得可能です。書籍やオンラインコース、チュートリアルWebサイトなど、学習リソースも豊富に揃っており、自分のペースで学習できます。初心者向けの無料で学べる学習サイトも多いので、探してみましょう。 業務効率化につながる SQLを習得することで、膨大なデータの中から必要な情報を効率的に抽出することができるようになります。検索条件を指定したり、複数のテーブルを結合したりすることで、複雑なデータ分析も容易になります。データベースを使用する業務でSQLのスキルを活用することで、データ分析業務の効率化に繋がり、業務全体の効率を向上させることにも繋がるともいえるでしょう。 SQLが使えるデータベース SQLは、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)で広く使用されるデータベース言語です。SQLが使える主要なデータベースには、以下のものがあります。 MySQL PostgreSQL Oracle Database これらのデータベースは、企業のシステムから個人のプロジェクトまで、多岐にわたる用途で使われています。SQLを学ぶことで、これらのデータベースを効率的に操作でき、データベースの管理や開発が容易になります。それでは、SQLが使えるデータベースについて学んでいきましょう。 MySQL MySQLは、世界中で広く利用されているオープンソースのリレーショナルデータベース管理システムです。高い処理速度と柔軟性を持ち、Webアプリケーションやクラウドサービスで広く利用されています。MySQLは、高速な処理性能、高い信頼性、使いやすさなどが特徴で、初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されています。高いスケーラビリティとセキュリティ機能を持つため、中小企業から大企業まで幅広く採用されている点も特徴です。また、MySQLは、LAMPスタックと言われるオープンソースソフトウェアの組み合わせの一部とされています。Linux、Apache、MySQL、PHP/Perl/Pythonの組み合わせで構成される環境でよく利用されるということも覚えておきましょう。 PostgreSQL PostgreSQLは、高機能なオープンソースのオブジェクト関係データベース管理システム(ORDBMS)です。MySQLと比較して、より複雑なデータ構造やトランザクション処理に対応できるなど、高度な機能を備えています。PostgreSQLは、多くのデータ型や複雑なクエリをサポートし、トランザクション管理やデータ整合性の機能が充実しています。そのため、金融業界や政府機関など、信頼性とデータ整合性が求められるシステムでの利用が多いです。また、マルチプラットフォームに対応しており、Linux、Windows、macOSなどさまざまなOSで動作します。 Oracle Database Oracle Databaseは、世界中の企業で利用されている商用のRDBMSです。高い堅牢性と拡張性を持ち、大規模なシステムやミッションクリティカルなアプリケーションに適しています。Oracle Databaseは、データの冗長化や複製をサポートし、障害に強い設計が特徴です。また、クラウド環境との統合が進んでおり、Oracle Cloud Infrastructure上での利用も増えています。商用製品であるため、サポート契約を結ぶことで、バグ修正や最新の機能を利用できる点も特徴のひとつです。 SQLでできること SQLを使用すると、データベースに対してさまざまな操作が行えます。SQLでできることは以下のとおりです。 データの検索と取得 データの挿入、更新、削除 データベースの構造管理 アクセス制御とセキュリティ データの集計と分析 以下では、それぞれについて解説します。 データの検索と取得 SQLの最も基本的な機能は、データベース内のデータを検索し、取得することです。SELECT文を使用して、特定の条件に一致するデータを抽出することで、必要な情報を迅速に取得し、データ分析やレポート作成に活用できます。顧客情報から特定の条件を満たす顧客を抽出したり、商品の販売データから売上ランキングを作成するなど、さまざまなデータ分析に活用できると覚えておきましょう。 データの挿入、更新、削除 SQLを使用して、データベース内のデータを挿入(INSERT文)、更新(UPDATE文)、削除(DELETE文)ができます。これにより、データベースの内容を柔軟に管理し、最新の情報を維持できます。データの挿入、更新、削除は、新規顧客の登録や商品の追加など、データベースの更新に利用される機能です。 データベースの構造管理 SQLは、データベースの構造を定義し、管理するためのDDL(データ定義言語)を提供します。CREATE文を使用して新しいテーブルやインデックスを作成し、ALTER文で既存のテーブルの構造を変更し、DROP文で不要なオブジェクトを削除できます。データベースの設計や運用に必要不可欠な操作です。 アクセス制御とセキュリティ SQLのDCL(データ制御言語)を使用して、データベースのアクセス権限を管理できます。アクセス制御にはGRANT文やREVOLE文が使われます。GRANT文を使用して特定のユーザーに権限を付与し、REVOKE文で権限を取り消します。これにより、データベースのセキュリティを強化し、適切なユーザーのみがデータにアクセスできます。セキュリティの確保や情報漏洩の防止に役立つ機能だと覚えておきましょう。 データの集計と分析 SQLは、データの集計や分析を効率的に行うための機能も提供します。GROUP BY句を使用してデータをグループ化し、SUMやAVGなどの集計関数を使用してデータを集計します。これにより、大量のデータを効率的に処理し、ビジネスインサイトを得ることができるでしょう。 SQLの将来性 SQLの将来性は非常に高いとされています。データの重要性がますます増している現代において、SQLはデータベース管理の中心的な役割を果たしています。ビッグデータを扱う機会が増えるにつれて、膨大なデータを効率的に処理し分析する需要が高まっており、SQLのスキルを持つ人材はますます求められるようになるでしょう。 SQLはデータ分析の基礎となるスキルであり、データサイエンティストやデータアナリストといった専門職を目指す人にとっても必須の知識です。データ分析ツールの中にはSQLの知識を前提としたものも多いため、SQLを習得することで、より高度なデータ分析に取り組めるようになります。さらに、近年では従来のRDBMSだけでなく、NoSQLデータベースやクラウドデータベースなど、さまざまなデータベースが登場しています。これらのデータベースでもSQLをベースとしたクエリ言語が採用されているケースが多く、SQLのスキルはデータベース技術の進化にも対応できる汎用性の高いスキルと言えるでしょう。 まとめ SQLは、データベース管理システム(DBMS)を操作するための標準的な言語であり、データの検索、挿入、更新、削除などの操作を効率的に行えます。SQLを学ぶことで、データベースエンジニアやデータサイエンティストとしてのキャリアの幅が広がり、業務効率の向上にもつながります。また、SQLは標準化されておりさまざまなDBMSで利用できるため、一度習得すれば多くの場面で応用が可能です。SQLの将来性も非常に高く、ビッグデータやクラウドコンピューティングの普及拡大につれて、SQLを扱える人材の需要も増加しています。 データベースの管理やデータ分析においてSQLのスキルは不可欠であり、求人応募や案件獲得時のアピールポイントにもなるでしょう。SQLを習得することで、データベースの操作や管理が効率的に行えるようになり、データを活用したビジネス戦略の立案や実行ができるようになります。SQLは今後も需要が高いスキルであり、習得することで、IT業界でのキャリアアップにも繋がる技術だと覚えておきましょう。 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Visual Basic .NET

VB.NETの歴史についてどこよりも丁寧に解説

VB.NETとは? VB.NET(Visual Basic .NET)とはマイクロソフト社が開発したプログラミング言語で、これを用いてWindowsで動作するプログラムを作ることができます。VB.NETと略されることが多いです。 JavaやC言語のような他のプログラミング言語と比較すると、我々が日常的に使用している言語に文法が近いため、初心者でも習得しやすいプログラミング言語と言われています。 初心者でも習得しやすいとなると、簡単なアプリケーションしか作れないのではないか?と思う方がいるかもしれません。 しかし、学習コストが低いが高性能のアプリケーションを開発することができるのがVB.NETの大きな特徴です。そのため、初心者から上級者まで幅広い層がVB.NETを好んで使用しています。 実際に、アプリケーションの開発において、マウスでボタンなどのGUIパーツを配置できるため、初心者からすると直感的な操作で開発ができるため、開発がしやすいはずです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる VB.NETが誕生したきっかけは? VB.NETは2002年に誕生したプログラミング言語です。 実は同じマイクロソフト社がVB.NETの前身となるVisual Basic1.0を1991年に発表しています。オブジェクト指向の基本的な部分を実装しているものですが、日本では発売されませんでした。 一方、翌年の1992年に発表されたVisual Basic for MS-DOSは、日本語版も出たため、日本国内でも普及しました。 マイクロソフト社は長年BASIC言語という1964年(昭和39年)5月1日に開発がされたプログラミング言語の開発に努めていました。 このBASIC言語は世界で初めて命令に成功したプログラミング言語であり、BASIC言語のさらなる発展のためにマイクロソフト社はBASIC言語の開発に乗り出しました。 その後、Windows OS内で使えるアプリケーションを開発するためのプログラミング言語としてBASIC言語に代わり、Visual Basicを発表しました。実際にオペレーションシステムであるWindows3.0の発表などオペレーションシステムの進化に伴い、Visual Basicが発表され、Visual Basic自体も次々とバージョンアップを繰り返しました。 VB.NETの黎明期/成長期について Visual Basic .NETとは数あるVisual Basicシリーズの中で2002年以降のものを指します。1999年にはVisual Basic6.0が、そして2002年にVisual Basic .NET2002、2003年にVisual Basic .NET2003が登場しました。 その後は2007年にVisual Basic2008が、2010年にVisual Basic2010、2012年Visual Basic2012、2013年にVisual Basic2013が登場しました。この2007年に登場したものの名前はVisual Basicとなっていますが、全て一括りでVisual Basic .NETと呼ばれています。 なぜ今後もこのようにVisual Basic .NETという呼び方で統一されているかというと、2002年に出たVisual Basic .NET2002が1999年に出たVisual Basic6.0から大きな進化を遂げ、比較すると機能面や使いやすさでグレードアップしたことで、その後のVisual BasicについてはVisual Basic .NETと一括りにされているためです。 現在、Visual Basic .NETは他のプログラミング言語に比べて改善やバージョンアップが進んでおらず、マイクロソフト社もVisual Basic .NETの更なる開発に関しては積極的ではないです。そのため、Visual Basic .NETは黎明期・成長期を超え、現在は成熟期と言えるかもしれません。 VB.NETは現在どのように使われている? Visual Basic .NETを使うことでWindowsで動くアプリケーションを作れると共に、モバイル上で動作するアプリケーションも開発することができます。ちょっとしたアプリケーションからゲームまで作ることができ、3D機能を搭載することもできます。Visual Basic .NETはかなり万能なプログラミング言語であることがわかると思います。 Visual Basic .NETは現在システム会社や企業の情報部門にて使用されています。TIOBE Softwareによる2018年12月のTIOBE Programming Community Index (PCI)という調査では、12月時点での人気プログラミング言語ランキングを公開していますが、Visual Basic .NETは5位となっています。 これはTIOBE Programming Community Index (PCI)が調査始めてからVisual Basic .NETのランキングとして最も高い順位に位置しているとのことです。 Visual Basic .NETはこうしてトレンドとして上昇中ですが、Visual Basic .NETの手軽さや開発の高速性から中小企業を中心に開発に使われているとのことです。Visual Basic .NETの求人に関して日本国内で見ると、新しい事にチャレンジしていくベンチャー企業よりも歴史のある中小企業の求人が多いです。 主に情報処理サービス業界が多く、エンジニアとしてシステム開発をし、お客様に納品するという形の仕事が多いです。 将来性に関しては、マイクロソフト社がVisual Basic .NETの開発にもうそこまで積極的ではないことから今後はこのトレンドが下落傾向になるのではないかと発表しています。今後の動向に注目が集まります。 まとめ:VB.NETは今後衰退が予想される言語 今回はプログラミング言語であるVisual Basic .NETの歴史について見てきました。 Visual Basic .NETが誕生した背景やその後の歴史についてなかなか興味深い話が多かったでしょう。 今回の内容をまとめると Visual Basic .NETはWindowsとモバイルで動作するアプリケーションを開発するためのプログラミング言語 Visual Basic .NETは直感的な操作と自然言語に近い表現方法のため、初心者でも開発がしやすい Visual Basic .NETは現在トレンドとして人気が高いが、今後は衰退していくと予想されている となります。 プログラミング言語の歴史については様々な話があり、常に人々の手によって進化しています。Visual Basic .NETもその言語の一つで変化をしながらも従来の信頼度の高さは変わらずに、不動の地位になっています。 Visual Basic .NETの場合は衰退傾向にありますが、初心者に優しいプログラミング言語なので、Visual Basic .NETに興味を持った方はまずVisual Basic .NETを使ってみてください! テクフリでフリーランス案件を探してみる
Javascript

Ajaxでフリーランスから大人気 JavaScriptを徹底調査

JavaScriptはWebサイトに華やかさをもたらしました。マウスポインタを動かしただけで画面が動くサイトがこれだけ爆発的に増えたのは、JavaScriptの汎用性のおかげといっても異論は出ないでしょう。 ホームページやスマホアプリのデザイン性や視認性の向上は、HTML/CSSによってもたらされました。JavaScriptはそこに動きの楽しさを加えたのです。 JavaScriptエンジニアはフリーランスになるチャンスが十分あります。多くの企業が、ホームページやスマホアプリの製作をフリーランスのJavaScriptエンジニアに発注しているからです。 JavaScriptの歴史や強みを紹介しながら、JavaScript案件の最新トレンドについて解説していきます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる JavaScriptの特徴とは JavaScriptの特徴を、その歴史を追いながら解説していきます。JavaScriptは別言語のJavaとは関係ありません。JavaScriptは当初LiveScriptという名称でしたが、開発をしているころにJavaが注目されていたので名称を拝借したわけです。 ブレンダン・アイク氏が開発したJavaScriptは1995年、ネットスケープ・ナビゲーターというWebブラウザに搭載される形で「世界デビュー」を果たしました。 HTMLとの相性のよさとJavaScriptによるビジュアルのよさから、ネットスケープ・ナビゲーターは瞬く間に普及しました。 しかしその後JavaScriptは紆余曲折することになります。Webサイトに動きを加えられることで多くのエンジニアがJavaScriptを使うようになったのですが、JavaScriptは独自開発した部分が多く、それゆえ互換性が低く「使いにくい」という評判も広がってしまったのです。さらにJavaScriptの脆弱性をついたウイルスが現れ、「使いたくない」言語になってしまったのです。 ところが2005年ごろ、状況が一変します。マイクロソフトが、AjaxというJavaScriptの非同期通信を利用した技術を開発しました。 Ajaxを使えば、サーバーから入手したデータを使ってパソコンで業務ができるようになったのです。サーバーと通信する必要がないので、開発スピードが格段に向上したのです。 Ajaxの実力はすぐに証明されました。 2005年に登場したグーグルマップは、地図の移動、拡大縮小が驚くほどスムーズで世界を驚かせましたが、これにAjaxが搭載されていたのです。「JavaScriptでできること」を目の当たりにしたエンジニアたちがこぞって使い始め、第2次JavaScriptブームが起きたのです。 さらにJavaScriptは、ライブラリが充実していることでも知られ、それが現在まで続くWebサイト製作ならJavaScript」という評価につながったのです。 JavaScriptの強みとニーズ 現代のWebサイトは、「構造のHTML、デザインのCSS、動きのJavaScript」でつくられているといっても過言ではありません。 したがってJavaScriptエンジニアの強みはWebサイト製作です。 Eコマース企業やフィンテック企業は、素早くWebサイトをつくり、素早く更新・改善していきたいと考えています。そのためWebサイトの製作者には、速さが求められます。 その点、サーバーとのやり取りを必要としないWebサイト製作ができるJavaScriptは、スピードを求めるエンジニアの武器になります。 JavaScriptで気を付けること JavaScriptは優秀な言語ですが、このスキルだけでフリーランスになることは難しいでしょう。少なくともHTML/CSSは獲得しておく必要があります。 さらにJavaScriptエンジニアはjQueryやNode.js、Vue.jsなどのライブラリやフレームワークを使えるようにしておいたほうがいいでしょう。ライブラリやフレームワークを多用することでクライアントが望むクオリティをしのぐWebサイトを、しかも短期間でつくることができるようになります。 JavaScriptエンジニアのほうからクライアントに「このような機能を持たせたい」と逆提案できるようになれば、次の仕事やギャランティアップにつながるでしょう。 JavaScriptエンジニアに求められるポジション 企業がJavaScriptエンジニアに求めるポジションはフロントエンドエンジニアです。 「フロントエンドエンジニア」という単語にはさまざまな意味がありますが、ここではフロントエンドエンジニアは、Webコーダーやマークアップエンジニアより上位のポジション、としておきます。 Webコーダーやマークアップエンジニアからステップアップする JavaScriptエンジニアがキャリアアップするには、まずはWebコーダーやマークアップエンジニアとして経験を積み、そのなかで徐々にクラアントのニーズをとらえられるようにします。 そしてクライアントにクオリティの高いデザインと機能を提案し、それを実行できるようになると、フロントエンドエンジニアに昇格できるでしょう。 クライアントの事業内容を把握できるようになると仕事の幅が広がる 企業は、フロントエンドエンジニアに事業の理解を求めます。というのも企業はWebサイトを立ち上げることを目的としているわけではなく、「Webサイトでビジネスすること」を目標にしているからです。 クライアント企業の担当者は、Webサイト素人かもしれません。そのような担当者は「当社の事業目的を達成できるWebサイトをつくってほしい」と発注するでしょう。 もちろん、クライアントのそうした希望を汲み取るのは、第一義的にはディレクターです。しかしディレクションスキルがあるJavaScriptエンジニアなら、ディレクターと一緒にクライアントとの打ち合わせに同席できます。 そうなるとフロントエンドエンジニアからバックエンドエンジニアに提案できるようになります。 Web業界には役割と職種がありますが、1人何役担ってもかまわないのがWeb業界の特徴です。1人のフリーランスがいくつもの役割や職種を担うことができれば高単価案件を獲得できるチャンスが巡ってくるはずです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる JavaScriptエンジニアが活躍している業界、分野 フリーランスのJavaScriptエンジニアが活躍できる業界や分野は、「Webサイトやスマホアプリしかつくれない」と考えるか、「どの業界・業種の企業も、使いやすくて見やすいWebサイトやスマホアプリを求めている」と考えるかで違ってきます。 もちろんフリーランスに方には、「どの業界・業種の企業も、使いやすくて見やすいWebサイトやスマホアプリを求めている」と考え、活躍できる場面を増やしていくことをおすすめします。 すべての業界・業種が求めている 多くの企業が、コーポレートアイデンティティ(CI、企業文化の構築)やブランディングのあり方に悩んでいます。そしてそのほとんどが、Webサイトを使ったCIやブランディングを検討しています。 起業家がベンチャー企業を立ち上げようとするとき、必ず「かっこいいホームページ」をつくろうとするでしょう。既存のホームページを「今風の動くタイプ」にしたいと考えている企業も少なくありません。 JavaScriptエンジニアは、こうした企業に適切なソリューションを提供できるのです。 Eコマースの知見は案件確保を容易にする フリーランスのJavaScriptエンジニアがEコマース企業のビジネスモデルを学べば、仕事の幅はさらに拡大するはずです。いま、これまでEコマースをしてこなかった企業が続々Eコマースに参入しています。 Eコマース向けWebサイトは、遷移ページが多く、各ページに高いデザイン性と機能性が要求されるという特徴があります。Eコマースサイトは閲覧者(消費者)に「買わせる魅力」を備えていなければなりません。 こうした高い技術を要するWebサイトを開発できるフリーランスのJavaScriptエンジニアは、仕事の確保に困ることはないでしょう。 JavaScriptのフレームワーク事情 JavaScriptによる開発で多用されるフレームワークや便利なライブラリを紹介します。 jQueryとは これからJavaScripを学ぶ方は、一緒にjQueryのスキルも取得してしまったほうがいいでしょう。一度に覚えることが増えるので勉強は大変ですが、「JavaScrip+jQuery」エンジニアは現場で重宝されるはずです。 jQueryの最大のメリットは手間が省けることです。JavaScripで数十行書かなければならないプログラムも、jQueryなら数行で済みます。 Webサイトの画面の入れ替えやアニメーションの活用などが簡単に実行できるようになります。 Backbone.jsとは Backbone.jsを使うと、サーバーサイドのフレームワークをクライアントサイドで利用できるようになります。軽量で単純な構造のためスキルを獲得しやすいメリットがあります。 Backbone.jsはツイッターでも使われていることから注目を集めています。 AngularJSとは AngularJSはグーグルが中心となって開発しているフレームワークで、その信頼性の高さから人気になっています。 AngularJSはWebアプリ向けライブラリが集約されたフルスタックフレームワークなので、それぞれのライブラリの相性が問題になることがありません。 大企業のエンジニアが多く使っているので、AngularJSが使えるフリーランスのJavaScriptエンジニアは、大型プロジェクトに参加しやすいでしょう。 Vue.jsとは Vue.jsはユーザーインターフェースを作成するのに適したフレームワークです。ルーティングや状態管理、アニメーションの実装が可能です。依存オブジェクトが少なく高性能で、エンジニアからの評価が高くユーザー数が増えています。 Node.jsとは ブラウザ上で動くことがメリットのJavaScriptを、サーバーサイドでも動かせるようにしたのがNode.jsです。 WebサイトづくりのメーンになりつつあるJavaScriptが、サーバーサイドとクライアントサイドの両方で処理できるようになれば、作業がさらに効率化できます。 またNode.jsはサーバーのパフォーマンスが急激に落ちる「C10K問題」を解決できます。 JavaScript案件単価事情 フリーランスのJavaScriptエンジニアにはどのような業務が発注されるのでしょうか。案件の単価などを紹介します。 中古品買い取りWebサイトの開発、月95万円 こちらのフリーランスのJavaScripエンジニア向け案件は、中古品買い取り専門Webサイトの開発です。報酬は月95万円という高額ですが、この案件に応募するには次のスキルと経験を持っていなければなりません。 HTML/CSSスキル、Webアプリ開発経験3年以上、JavaScripフレームワークを使った実務2年以上、REST APIとの連携を用いた開発経験、BtoCのWebサービス経験 かなり要求が高い案件といえるでしょう。 医療用アプリ開発、月80万円 次に紹介するのは医療用アプリ開発で、こちらも月80万円と高額です。業務内容はプロダクトの改善や情報収集、自動化のための整備のほか、チームのマネジメントも含まれます。 必須スキルは、Apache Hadoopエコシステムを用いたビッグデータ解析、Gitでの開発、UNIXコマンドやNode.jsを使った開発などの経験です。 技術的なスキルだけでなく、チームを統括、管理した経験があると高単価案件を獲得しやすいといえるでしょう。 JavaScript案件の具体的な業務 フリーランスのJavaScriptエンジニアは収入が安定している傾向があります。フリーランスのJavaScriptエンジニアに仕事を発注する企業が多いからです。 JavaScriptは他言語との組み合わせで使うことが多い言語ですが、ある言語を獲得した企業の社員がわざわざJavaScriptのスキルを身につけることは面倒です。「それならJavaScript案件だけ外注に出そう」という発想になります。また異業種からのWebビジネス参入が活性化するなかで、JavaScript案件自体が純増しています。 しかも主要ブラウザはJavaScriptに対応しているので、現在の旺盛な需要が継続する可能性が高いのです。フリーランスのJavaScriptエンジニアが働きにくくなる要因をみつけるほうが難しいといえます。 まとめ~JavaScript需要の今後と未来 JavaScripの需要は増えることはあっても減ることはないでしょう。すでにフリーランスとして働き始めているJavaScriptエンジニアも、日々そのことを感じているのではないでしょうか。 ただ魅力の高さゆえにライバルが多いのも事実です。ライバルより多くの仕事を獲得し、なおかつ高単価案件を得るには「+アルファ」が必要です。もはやHTML/CSSは+アルファではなくマストスキル(必須スキル)と考えておくべきです。 JavaScriptエンジニアは他言語やフレームワークを増やすことでさらに高収入を得ることができる「恵まれた」環境にあるといえます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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