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C言語

C言語のフレームワークとは?案件情報のトレンドと合わせて解説

C言語のことを「永遠に古くならない言語」という人がいます。もちろん誇張した表現ですが、1973年に開発された(1972年説もあり)C言語は50年近く経ったいまでも現役どころかトップランナーにいます。プログラミング初学者のなかには、C言語に興味を持てない人もいるかもしれません。例えば、スマホアプリ開発ならJava(Android用)やSwift(iPhone用)がよく知られていますし、WEBサイト関連の仕事(案件)ならPHPがよく使われています。 このような言語と並べると、確かにC言語は「華」がないかもしれません。しかしC言語は一般の人があまり知らない場所で使われていて、そういった場所では「C言語でなければならない」地位を築いています。その場所とは「産業分野」です。自動車、家電、通信、ロボット、IoT(ネットとモノ)では、C言語の存在感が際立っています。そしてなんといってもAI(人工知能)分野です。AI開発で使われる3大言語は、C言語、C++、Pythonです。もちろんJavaやScalaでもAIのプログラムを書くことはできますが、C言語の大量のデータを高速で処理する能力は、ビッグデータを扱うAIにうってつけなのです。 歴史と伝統と実績、そのうえ将来性も備えたC言語のスキルを持ったフリーランスのエンジニアは、業界で重用されています。本記事ではフリーランス向けC言語案件のトレンドなどについてもあわせて解説します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる C言語の特徴とは C言語の特徴を、C言語の歴史を追いながら解説していきます。C言語のルーツをたどると、1960年代にマーティン・リチャーズ氏が開発したBCPL言語に行きつきます。その後1970年代に入って、ケン・トンプソン氏がBCPL言語をベースにしてB言語を開発しました。このB言語をベースにしてつくられたのがC言語です。C言語の生みの親は、デニス・マカリスター・リッチー氏といいます。ではなぜ、BCPL言語やB言語ではなく、C言語が世界を席巻したのでしょうか。もしくは、なぜC言語の次の言語ではなく、C言語が世界中のエンジニアの支持を集めることができたのでしょうか。 それは、やはりリッチー氏がつくったオペレーティングシステム「UNIX」がC言語で書かれていたからです。UNIXは現役で活躍しているOSのなかで最古のOSです。UNIXは安全性が高く機能がシンプルで、何より安価だったため、いまでもUNIXを使う企業は少なくありません。UNIXの価格については「現在はそれほど安くない」という声もありますが。無料OSのLinuxもUNIXをベースにしてつくられています。リッチー氏は当初、別の言語でUNIXをつくっていましたが、途中からC言語に変更しました。 これがC言語を確固たる地位に押し上げました。UNIXが広まることでC言語が広まり、C言語が広まることでUNIXが広まりました。そして大型コンピュータからパソコンまで「C言語=UNIX」色に染まると、IT関係者やWeb関係者はもう「C言語=UNIX」圏から逃れられなくなったのです。 使わない理由がなく、使う理由がある言語 では、C言語は呪縛によって仕方なく使われているかというと、もちろんそのようなことはありません。C言語にはさまざまな強みがあるので、C言語でシステムやソフトを構築してほしいというニーズが途絶えないのです。つまりC言語は、使わない理由がなく、使う理由がある言語なのです。 C言語の強みとニーズ C言語の強みは産業界を「牛耳っている」点です。家電、自動車、航空、基幹システム、携帯・スマホ、IoT、AIなどは何らかの形で必ずC言語と関わっています。基幹システム、IoT、AIは、すべての産業の基礎技術にもなっているので、C言語とまったく関係しない業界は存在しないといえます。つまり極端に言えば、フリーランスのC言語エンジニアはどこからでも仕事(案件)を獲得することができるわけです。 <いまだに世界2位> その証拠に人気言語ランキングを集計すれば、C言語は必ずトップ10には入りますし、調査によってはいまだにトップ3に入ります。例えばオランダのTIOBE Softwareが2018年12月に行った言語別世界シェアランキング(*)では、 1位Java、シェア16% 2位C言語、シェア14% 3位Python、シェア8% 4位C++、シェア7.5% となっています。 *:https://www.tiobe.com/tiobe-index/ このランキングでは、C言語は2016年も2017年も2位でした。C言語は数々の「後輩言語」を寄せ付けない圧倒的な強さと魅力を持っているのです。 <「AIに強いC言語」はフリーランス・エンジニアの強力な武器> 自動車や家電はいわば伝統的な工業製品なので、これらがコンピュータ化されるときに伝統的な言語であるC言語が使われ、それが現代に受け継がれているのは理解できます。しかしAIは、最近ようやく日の目を見るようになった最新技術です。それにも関わらずC言語でAIを開発することが多いのは、C言語が高速処理を得意とするからです。AIはある意味単純で、「無限に情報を与えれば解けない問題はない」という仕組みです。例えば囲碁のAIが世界チャンピオンを倒すことができたのは、人間が一生をかけても読み込むことができない量の棋譜を読み込み、世界最高の一手を打つことができたからです。 その他、画像認識AIも音声認識AIも客の好みを言い当てるAIも、AIに大量の情報を与えることで法則性を探させているのです。つまりAIの生命線は大量のデータや情報であり、それらを総称してビッグデータといいます。AI開発はビッグデータを短時間で処理しなければならないので、シンプルで高速処理が可能なC言語が選ばれているのです。 フリーランスのエンジニアが高額案件を獲得するには、AIに関する知見とスキルが必要です。 ということはフリーのエンジニアこそC言語をマスターしておくべきなのです。 C言語で気を付けること C言語は強力なプログラミング言語ですが、古さゆえの課題もあります。例えばC言語は、GUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)をつくることが苦手です。ただC言語から派生したC++はGUIが得意です。そしてC言語を習得しておけばC++スキルを獲得することは比較的難しくないので、「C言語はGUIと完全に無縁」とまではいえません。 またC言語はコンピュータ言語の基本をしっかり学ばないと身につきません。そのため学習コストは小さくありません。学習コストとは、言語を習得するために必要な費用や時間や労力のことです。例えばHTMLやCSSは簡単に習得でき、Webサイトをつくることができます。それで「そこそこ稼ぐ」こともできます。しかし仕事の幅、個々の案件の単価、将来性、安定性、経済性のどれをとっても、HTMLコーダーよりC言語エンジニアのほうが格段に有利です。C言語を獲得するために支払った学習コストは、確実に回収できます。 C言語エンジニアの募集要項のトレンドとは C言語エンジニアは、どのようなポジションで働くことが求められているのでしょうか。案件票の募集要項などを参考に、C言語エンジニアの働き方のトレンドを探っていきます。結論からいうと、C言語エンジニアにはどのポジションも用意されています。簡単なプログラミングしかしなくてよい年収300万円ほどのプログラマーの職も用意されています。このポジションは年収は低いのですが、その代わり自由があります。例えば家賃や新鮮な魚や野菜が安い地方なら、年収300万円でも十分豊かに生活できます。 地方には空き家がたくさんあり、格安で借りることができます。パソコンとネット環境さえあればどこでも「開業」できるフリーランスのC言語エンジニアは、地方移住ができます。例えば日中、サーフィンや山登りや陶芸などをして過ごし、夕方から深夜にかけて東京の開発企業から受注したアプリ開発を手掛け、翌朝10時ごろに起きてまた遊びに行く、といった生活も不可能ではありません。年収500万円をゆうに超えるシステムエンジニアのポジションも用意されています。 それ以上のポジションを目指すなら、プログラム・マネージャーというポジションもあります。PMになれば年収1,000万円越えも可能です。実際、PMに年収1,500万円を提示している案件票もあります。IBMはPMの業務として次の6つを想定しています(*)。 基幹システムやWebサービスの構築などのプロジェクトの企画案を評価して承認する 見積書を作成してプロジェクトに必要な資金を調達する 資金を確保して予算をつくる コスト計算、スケジュールづくり、スタッフ確保 プロジェクトの全般について経営陣と協議する PMはまさにプロジェクトの総監督です。そして基幹システムやWebサービスなどの構築は企業の経営に直結するので、PMの仕事の成否は経営に大きな影響を与えます。そのためPMのポジションは社内でも上位に位置します。大企業では営業部長や総務部長や経理部長などが年収1,000万円プレイヤーになることは珍しくありませんが、それらと同じポジションをPMに用意している企業もあります。C言語エンジニアはその位置に就くことができるのです。 *:https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSFCZ3_10.5.2/com.ibm.tri.doc/wpm_roles_portals/r_program_manager.html テクフリでフリーランス案件を探してみる C言語エンジニアが活躍している業界・分野 C言語エンジニアは「どの業界、分野でも活躍できます」が、その説明では活躍のイメージをつかむことができないでしょう。そこであえて対象を絞って、C言語エンジニアが活躍しているシーンを紹介してみます。 ロボット産業 ロボットには、人型ロボットや動物型ロボットなどのコミュニケーション型ロボットと、工場の危険作業などを行う産業ロボットがあります。ロボットを動かすために組み込まれるコンピュータプログラムはC言語で書かれることが多い傾向にあります。 通信環境を整備する事業 インターネット環境を構築したり、ルーターやモデムなどの通信機器を開発・製造したり、テレビ会議やIP電話などのシステムを構築したりするときもC言語が使われます。ただこの分野ではC++やJavaの存在感も増しています。 自動車や家電や住宅をIoT化する分野 IoTは「ネットとモノ」と訳されます。数年前からものすごい勢いでさまざまなモノがインターネットにつながっています。自動運転車はネットに接続することを前提につくられています。また、スマホを使って遠隔地から動かすことができる家電や住宅設備が登場していますが、いずれもネットを介しています。自動車や家電や住宅のIoT化の分野では、C言語エンジニアが活躍しています。 C言語のフレームワーク事情 C言語はフレームワークが少ない言語といわれています。実際ベテランC言語エンジニアは、あまりフレームワークを多用しません。それは、C言語開発はライブラリに依存することが多いので、フレームワークをつくろうとするとカバーする範囲が大きくなってしまい、利便性が低下してしまうからです。それでC言語向けのフレームワークをつくろうとする企業や個人が少ないのです。 またそもそもフレームワークは小規模なプロジェクトを短期間に効率よく進めるために使われるものなので、C言語案件によくある大規模プロジェクトにはフレームワークは向いていないのです。小規模のスマホアプリ開発ならPHPやPythonで、PHPやPython向けのフレームワークを使って進めたほうがはるかに効率的です。こうした事情を承知していただいたうえで、C言語のフレームワークを紹介します。 Treefrog TreefrogはWebアプリ製作向けのフルスタック型のフレームワークです。ただTreefrogはC++向けのフレームワークです。したがって「C言語の習得→C++の習得→Treefrogの習得」という順にスキルアップしていく必要があります。Treefrogスキルを習得しておけば、小規模案件を獲得するチャンスが広がります。 フリーランスのC言語エンジニアは単価が高い大型案件を獲得できますが、大型案件は相対的に発注数が少なく、またライバルフリーランスと争奪戦を繰り広げることもあります。フリーランスのC言語エンジニアが収入を安定させるには、C++やTreefrogを習得して小規模案件に対応できるようにしておいたほうがいいのです。 CSpec CSpecはDSLを志向しているBDDフレームワークです。仕様を書くようにユニットテストを記述できるメリットがあります。分析技法のTDDとの親和性の高さもCSpecの強みです。 Cmockery Cmockeryは、グーグル製品向けのユニットテスト用のフレームワークです。サポート機能が充実し、簡素なつくりになっています。契約による設計との親和性が高いメリットがあります。 C言語の案件情報 テクフリで掲載中のC言語案件の平均単価は約70万円となっており、案件数は30件程度となっています。(2024年11月時点で掲載中)案件の内容としてはカメラファームウェア開発やロボティクスソリューション関連、車載系ソフトウェア開発などがあります。フリーランスとして案件をお探しの方はもちろん、キャリアの選択肢を広げたいとお考えの方はぜひ参考にしてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる まとめ~日本経済の基礎部分をつくるC言語 どの業界も分野も、ITとネットを使ってビジネスを展開しています。そのうちネット通販やスマホゲーム産業やWebサイトサービスなどはとても華やかで、新業態が現れると経済系マスコミが報道するので認知度も高まっています。その分野では比較的新しいプログラミング言語が使われていて、注目が集まっています。 しかしそれでもなお日本経済の基礎部分をつくっているのはインフラなどの基幹産業で、その領域ではC言語がいまだに健在です。質実剛健な仕事をするフリーランス・エンジニアになりたい人は、まだしばらく優位性が続くであろうC言語の習得をおすすめします。
C言語

C言語の歴史についてどこよりもわかりやすく解説

C言語とは さて皆さん一度は『C言語』という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。言うまでもありませんが、これはプログラミング言語の一種です。 このC言語を一言で説明すれば、非常に汎用性が高い”万能言語”。現在においても、システム開発や、ソフトウェア開発・ゲーム開発・ハードウェア開発など、実に様々な開発現場で『C』の技術を取り入れられています。 まさに、プログラミング言語の中心的存在といっても過言ではありません。そんなC言語ですが、これからプログラミングそのものを勉強していきたい方であれば、皆さん知っておいて損はない言語だと言えるでしょう。そんな方々のために今回は『C言語の歴史』について、あらためて振り返っていきたいと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる C言語が誕生したきっかけ C言語は1972年、アメリカの地で誕生しました。開発者は、計算機科学者のケン・トンプソン氏。すでに存在していた高級言語『B言語』の、改良版としてリリースされました。その後、トンプソン氏は2015年にGoogle社で Go言語の開発にも携わっていたことでも有名です。まさにプログラミング言語の第一人者と言えるでしょう。 さてC言語についてですが、名前からも想像できる通り、『B』の次だから『C』ということです。しかしながら『B言語』の前が、単純に『A言語』かというと、そうではありません。B言語は、1966年にケンブリッジ大学のマーティン・リチャーズ氏が開発した『BCPL』という言語が、元になっています。 BCPLの詳細はさておき、このB言語と、改良版であるC言語の違いは、「どこにあるのか」ついて見ていきましょう。 一番は、C言語では、データの『型』が指定できるようになったことです。B言語に関しては、その概念がありませんでした。 別な言い方をすると、B言語では一切データの『型』を意識する必要がなかったのです。それを今度は、エンジニアたち自身が、意識しなければならなくなりました。そう言うとなんとなく、B言語の方が先進的な言語に見えるかもしれません。 ただ実際はもちろんその逆で、それによってコンパクトかつ、より効率的なプログラムを記述できるようになりました。世のエンジニアたちは、処理速度が速いとされるアセンブラに近いコードが、記述できるようになったのです。 念のため「アセンブラとは何か」ご説明しますと、アセンブリという言語を使ったプログラムのことを言います。イメージとしては、機械語(0・1)を、人間でも理解できる状態に変換した言語です。 プログラミング言語には、CPUが直接理解することが可能な機械語と、人間が見て理解しやすい高級言語が存在します。アセンブリ言語は、その中間のポジション(やや機械語より)に位置しているため「低級言語」と呼ばれています。 さて話をC言語に戻していきましょう。 C言語が誕生した頃、社会のIT事情はどんなものだったのでしょう。その当時のコンピュータは、今の時代とは比べ物にならないくらい性能が低いものでした。そんな中、パフォーマンスに優れたC言語は非常に重宝されることになります。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Unixと共に成長の一途をたどるC言語 誕生から、現在に至るまで需要を保ち続けるC言語。その人気を確かなものにしたきっかけは、どこにあったのでしょうか。 それは、Unixの誕生と、その後の成長を振り返ると答えが見えてきます。なぜなら世に広まることになったUnixは、C言語によって作られたものだからです。 Unixとは、今で言うWindowsやMacといったOSの一種を指します。まず初めにこのUnixが誕生した背景から見ていきます。 当時、このUnixが存在する以前は、アプリケーションごとにコンピュータを用意する必要がありました。例えて言うなら、インターネットをするためのパソコン。メールを送受信するためのパソコン。デザイン作業をするためのパソコンetc…一台一役、それぞれが必要だったというイメージです。 それだと、大規模な開発になると、膨大な数の機械が必要になります。 そんな苦労を解決するために、各アプリケーションの間に立って機能してくれる中継役が必要になってきました。その役割を担っているのが、今となっては当たり前に存在しているOSです。 当時、OSを開発しようと、アメリカのベル研究所でMulticsというOSが作られたこともありました。 しかしながら、OSの機能を充実させすぎたこともあり、複雑になりすぎたのです。結果、当時のコンピュータのスペックでは、うまく動きませんでした。そこで出てきたものが、ミニコンピュータ用に開発されたOSのUnixだったのです。 その、コンパクトで効率的なプログラムを実現したのがC言語。当初アセンブリ言語のみで開発されたこのOSですが、1973年にほぼ全体をC言語で書き直しを行われました。 生産性の高いUnixは、その後も多くのエンジニアたちの注目を集めます。言わずと知れたMac OSも、Unixの技術を受け継いだものでした。当時から現在に至るまで、そのMac OSがどれほど市場を拡大していったかは、説明するまでもありません。その他、LinuxもUnixから派生したOSです。 こういった様々な場面でUnixが応用されると共に、その母体となるC言語の需要も拡大していくことになりました。 C言語は現代においても、いまだ存在感は絶大 そんなC言語ですが、今では数多くのプログラミング言語がCの血を受け継いでいます。その一つが、C++。既存のC言語にオブジェクト指向の考え方を導入したものです。この言語は、産業ロボットの制御や、家電の制御、大規模な基幹システム、国の公共機関のシステム、といった数多くの現場で活用されています。 名前からも想像できる通り、アップル社が開発したObjective-Cもまた、C言語がルーツとなったプログラミング言語です。iPhoneユーザーが普段、アプリを利用できているのも、C言語が存在していたおかげといっても過言ではありません。 C#に至っても、現代における主流のプログラミング言語として、その地位を確立しています。このように、現在のプログラミング言語の多くが、C言語の後継、もしくは影響を受けた言語だということが、よくわかります。 もちろんC言語そのものも、いまだ健在です。今やその歴史は、45年以上にも及びました。長い歴史と実績から、非常に信頼性の高い言語として認識されています。年を重ねるとともに、サンプルコードや、基盤コードも豊富に蓄積されてきました。 そのおかげで、新しいアルゴリズムや機能であっても、比較的スピーディに実装できるようになっています。 また、最近テレビや新聞などでよく耳にするビッグデータ解析や、人工知能(AI)、VR(Virtual Reality)。これらは、大量のデータを高速で処理する必要があります。そこで出番となっているのが、C言語というわけです。つまりC言語に対するニーズは全くもって衰えていません。 まとめ:C言語はオールマイティなプログラミング言語 何度も申し上げていることではありますが、C言語とは、まさにオールマイティなプログラミング言語です。家電製品、ゲームソフトなど、私たちの身の回りにある製品の多くがC言語の技術が取り入れられています。 そんなC言語ができるエンジニアを求めている企業は、後を絶ちません。「C言語 求人」で検索すると、実に多くの企業が、その能力を持ったエンジニアを欲していることがわかります。 これからプログラミングを勉強する方、またはすでにプログラミングに取り組んでいる方も、これを機に一度C言語の魅力に触れてみてはいかがですか。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
C言語

C言語の需要と将来性は?【年収データなどをもとに解説します】

C言語とは? C言語の将来性についてお話しする前に、まずはC言語というプログラミング言語について確認しておきましょう。 C言語は、1972年にAT&Tベル研究所のデニス・リッチーによって生まれた汎用言語です。高水準言語と低水準言語の特徴を併せ持つ、非常に革新的なプログラミング言語であり、俗に「C系」と言われる派生言語(Objective-CやJavaなど)がいくつも生まれました。 テクフリでフリーランス案件を探してみる さて、高水準言語や低水準言語というのは言語の性質です。簡単に言ってしまうと、高水準言語とは、「人間には分かりやすいが機械にはわかりにくい表現をする言語」のことを言い、低水準言語とは「機械には分かりやすいが人間にはわかりにくい表現をする言語」のことです。 C言語だけでなく、JavaでもPythonなど、自分が書いたプログラムのコードを実行する前に“コンパイル”が必要な言語って多いですよね。このように“コンパイル”が必要な言語が高水準言語です。 そして、この“コンパイル”ですが、簡単に言うと「人間にとって分かりやすく書かれたソースコードを、機械が間違えなく理解できるように翻訳」しているのです。 ただ、C言語はJavaやPythonと違い、基本的には「人間には分かりやすいが機械にはわかりにくい表現」でソースコードを記述していくものの、随所で、「機械にも分かる表現」を取り入れている言語なのです。 C言語のこの特徴は、「他のプログラミング言語よりも実行速度が速い」、「ハードウェアに対して細やかなコントロールを行うことができる」、といったメリットにも繋がっており、大量のデータを高速で処理させたいAI(人工知能)開発などの現場では、C言語の利用も多いです。 なお、C言語で実装されたものとしては、他にも以下のようなものがあります。 UNIXやLinuxなどのコンピューターのOS Webブラウザーの「Chrome」やWindows標準ソフトの「メモ帳」などのソフトウェア データベース管理システムの「MySQL」やWebサーバシステムの「Apache」などのミドルウェア 電化製品や車に搭載されているような組み込み系システム 工場の製造ライン上で使われる産業用ロボットの制御系システム 銀行の基盤システム(勘定系システム)などのエンタープライズシステム このように、C言語は汎用言語と言われるだけあって、実に多くの現場で利用されています。 ちなみに、C言語のことをC/C++と表記することも多いですが、その理由も簡単に説明しておきましょう。 C++とは、簡単に言うと、C言語の規格を拡張してオブジェクト指向にも対応させたC言語の上位規格です。C言語を拡張した言語規格なので、互換性もあり、一緒に使われることが多いです。そのため、ひとまとめにしてC/C++と記載されることがあるのです。 なお、多くのシステム開発でオブジェクト指向という考え方を取り入れているため、募集要項などでは「C言語を利用」と書かれていたものの、実際は「C++を含めたC言語」が使われている現場が多いです。 C言語の現状 給与から業界の動向まで検証 将来性を語る前に、現状分析から行いましょう。 C言語の現状としては、上でも紹介した通り、多くの場面で利用されています。ただし、Javaのように“多くの場面で使われているものの、エンジニアの数も多いので、市場と供給のバランスが調整されて、単価はあまり高くない”という言語もあります。 C言語の場合はどうでしょうか? ということで、求人市場の実態を知る参考値として、求人検索エンジン「スタンバイ」(株式会社ビズリーチ)に掲載された求人情報を分析した、【求人検索エンジン「スタンバイ」調べ】を利用させていただきたいと思います。 求人検索エンジン「スタンバイ」プログラミング言語別年収ランキング2018 (提示年収の中央値ベスト10) 順位 言語 年収中央値(万円) 最大提示年収(万円) 求人数(件) 1 Go 600 1,600 2,202 2 Scala 600 1,300 1,489 3 Python 575.1 1,499 9,344 4 Kotlin 575 1,200 961 5 TypeScript 575 1,200 667 6 R 574.8 1,000 220 7 Ruby 550 1,200 11,676 8 Swift 550 1,200 3,353 9 Perl 525 1,200 4,509 10 C 525 1,000 9,347 C言語は提示年収中央値(つまりは期待平均年収)で第10位という成績を残しています。しかも、求人件数という意味でも、Ruby、Pythonに続く第3位です。年収、案件の件数どちらの観点からみても、C言語は労働市場で武器となるプログラミング言語である、ということが一目瞭然です。 また、募集内容の中身を見ても、最先端のAIを研究するベンチャー系、電化製品や産業用ロボット向けの組み込みシステム・制御システムを開発する製造業系、エンタープライズシステムを開発するSIerなど、様々な領域から求人が行われていることが見て取れます。 C言語の将来性 給与から業界の動向まで検証 C言語の現状が見えてきたところで、改めてC言語の将来性を分析したいと思います。 C言語の将来性を考える上でポジティブな要素も多くあります。 C言語で動いているシステムは多い。 AI分野でC言語の注目度は高まっている。 C言語はPythonやJavaはもちろん習得難易度が高く、エンジニア数が増えない。 すでに何度も触れましたが、C言語はこれまでも多くのシステム開発で使われてきました。それらを保守するためにも、C言語がわかるエンジニア・プログラマーが必要とされ続けると考えられます。 また、AI開発において、C言語はもっとも好ましい言語の一つと考えられています。AI開発といえば、Pythonの利用が有名ですし、実際、Pythonで作られたAIはたくさんあります。しかし、PythonからC言語を呼び出すことも可能なため、“ほとんどPythonで作られているけれど、処理効率を上げるため、部分的にC言語を使っているAI”も少なくありません。 そして、C言語はPythonやJavaよりも習得難易度が高く、「人気が高まったことによって、急激にエンジニアが増えて単価が下がるリスク」が低い、という点も魅力の一つです。 逆にC言語の将来性を考える上で、ネガティブな要素としては以下の事項が指摘されます。 C言語からJava(JVM言語)など新世代の言語へ移行する動きがある。 習得難易度が高く、エンジニア数が増えないという点は、システムを保有・利用する企業からすると、人材確保に苦労する、ひいては保守費が高くなりがち、という欠点にもなります。また、技術の発達に伴う環境変化(次世代のプログラミング言語の登場など)もあり、C言語にこだわる必要がなくなった領域もあります。上記の事情や、その他の理由で、C言語から、例えばC系言語のJavaに移行するといった例は確かに増えています。 もちろん、移行にあたって、C言語がわかるエンジニアが必要ですから、そういう意味では、仕事はなくなりませんし、移行作業は規模が大きくなるため、比較的、期間も長く、単価も高い、おいしい仕事になるかもしれません(その分、デスマーチ化するリスクも高いですが)。C言語の将来性の結論としては、近い未来(5年~10年)では、劇的にニーズが減って単価が下がることはないです。むしろ、AI分野からのニーズは増えるかもしれません。 ただ、その先まで見据えると、「どうしてもC言語を使いたいAIや特殊なエンタープライズシステム」などを除いて、C言語から他言語で置き換えが進み、C言語が動くシステムが減っている可能性は十分に考えられます。ただ、まったくC言語がなくなる可能性は低いため、言語としての将来性は高い部類に入るでしょう。 まとめ:C言語は将来性が高い! 繰り返しになりますが、C言語は現在、安定した地位を得ており、さらにAI時代の最先端を行く、将来性の高いプログラミング言語です。 また、学習難易度が高い理由としては、ハードウェアを繊細に制御できるプログラミング言語であるということは、ハードウェアの動きを理解していないと、まともなプログラムが書けない言語、ということもでもあります。 筆者の経験からいって、ハードウェアリソース的に無駄が多く、さらにはメモリリーク(メモリ開放せずに、最終的にはシステムを止めてしまう重大なバグ)を起こす欠陥プログラムを書く人というのは、ハードウェアの動きが分かっていない人です。 逆にC言語が扱えるエンジニア、プログラマーで、そのようなバグを作る人を見たことがありません。 プログラミング言語初心者には相当ハードルが高いため、最初の言語にはなりにくいですが、学習という意味でも、C言語は学ぶ価値の高いプログラミング言語ではないかと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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