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Perl

Perl(パール)とは?プログラミング言語の歴史

Perl(パール)の概要 今回はプログラミング言語の一つPerl(パール)の歴史について見ていきたいと思います。 が、「そもそもPerl(パール)って、どんなプログラミング言語なの?」という方もいらっしゃるかと思いますので、Perl(パール)の歴史の前に、Perl(パール)というプログラミング言語のことを知ってもらえるよう、プログラミング言語としての概要を簡単にご紹介いたします。 プログラミング言語を分類ごとに整理したときの特性を強調して、〇〇言語(〇〇に特性が入る)と表現することがありますが、Perl(パール)は“汎用スクリプト言語”と表現することが多いです。 汎用の意味は普遍性があるだとか、広く使えるという意味であることはみなさんご存知かと思いますが、“スクリプト言語”という言葉は非ITエンジニアの方にとっては「なんだそれ」だと思います。 “スクリプト言語”とは「ソースコードの記述が比較的簡単なプログラミング言語」のことを指しますが、Perl(パール)の場合はコンパイル(書いたソースコードを機械語に翻訳する作業)が不要でソースコードを書くとすぐに利用できる、という点が特に重要なポイントです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Perl(パール)プログラミング言語としての特性 もう少し現場的なPerl(パール)のプログラミング言語としての特性についても見ておきましょう。 Web系の方だと、言語をサーバ上で動くプログラミング言語のことを“サーバーサイドの言語”、Webブラウザ上で動くプログラミング言語のことを“フロントエンドの言語”と表現することが多いですが、この分類だと、Perl(パール)はサーバーサイドの言語になります。 「この商品をカートに入れる」をクリックすると「カートに追加されました」とポップアップが出るような“動きのあるWebページ”のことを動的ページと呼びますが、あるタイプの動的ページの実現方法の一つとしてCGI(Common Gateway Interface)と呼ばれる仕組みがあります。 このCGIは、どのように表示するかの処理をサーバ側で行ったうえで、処理結果をサーバからWebブラウザに転送して、表示してもらうというものです。 そして、サーバ上で動く。どのように表示するかの処理を行うプログラムにPerl(パール)が使われている、という構図になります。 ですので、ベテランプログラマーを中心にPerl(パール)案件といえばCGIのイメージを持っている方も多いと感じます。 Perl(パール)の歴史《黎明期》 Perl(パール)のことがなんとなくわかったところで、Perl(パール)の歴史を紐解いていきましょう。 Perl(パール)が誕生したのは1987年で、開発者は「怠惰(Laziness)」「短気(Impatience)」「傲慢(Hubris)」をプログラマーの三大美徳と提唱したことで有名なラリー・ウォールです。 Perl(パール)開発当時は、いまほどプログラミング言語の種類も多くなく、ちょっとしたサーバ上のテキスト処理をするにしても、コンパイルが必要なC言語か、あるいはUNIXコマンドをプログラミング言語のように扱うシェルでプログラミングを作成する、というのが一般的でした。 ですが、コンパイル言語はコンパイルの手間がかかりますし、シェルはドキュメント処理なども一応は可能でしたが、中身としてはいわゆるUNIXコマンドです。 そもそも論として、テキスト処理のために作られたものではなく、処理は早くないし、複雑な処理に対応するのは大変、という問題がありました。 そこで、コンパイルが不要でテキスト処理に強い言語として編み出されたのが、Perl(パール)となります。 ドキュメントが充実した言語、Perl(パール) Perl(パール)が広く世間に知られるようになったのは、時代のニーズに適合したプログラム言語であると同時にドキュメントの充実にも触れておくべきでしょう。 Perl(パール)が世間に公開されたのは開発から4年後の1991年ですが、この年、表紙にラクダのイラストがあることから“ラクダ本”という通称で知られる、オライリーメディア社の『プログラミングPerl』が発売されています。 なお、『プログラミングPerl』の執筆者には、Perl(パール)開発者のラリー・ウォール自身も参加しています。 ちなみに、現在もラリー・ウォールはPerl(パール)プロジェクトのBDFL(Benevolent Dictator For Life、優しい終身の独裁者。内部で対立があった際、最終的な決定権を持つ人物に対する称号)として、重要な役割を担っています。 Perl(パール)の歴史《成長期》 黎明期で触れたように、時代のニーズにあったプログラム言語として人気を集めたPerl(パール)ですが、よりPerl(パール)がメジャーな言語になったのは、言語の概要でも紹介した通り、CGIにPerl(パール)を使うのがスタンダードになったことが挙げられます。 そもそも、なぜPerl(パール)でCGIを使うのがスタンダードになったかというと、スクリプト言語で取り扱いが容易である、という点、CGIで動的ページを作るというのは、結局のところHTMLの生成、つまりテキスト処理であった、という点、そして、OSのサポート状態です。 今でもサーバ用OSといえばRed HatのようなLinux系OSが多いですが、90年代というのはWindowsがやっと登場したばかりで、サーバ用OSといえば、UNIXやLinuxが当たり前という時代でしたが、すでにその頃にはUNIXやLinuxには標準でPerl(パール)がインストールされていました。 わざわざPerl(パール)以外のプログラミング言語を利用しようと思う人も少なかったため、Perl(パール)でCGIを書くのが当たり前になったわけです。 Perl(パール)の弱点 こうして、一時代を築いたPerl(パール)ですが、やはり完ぺきな言語ではなく、いくつか欠点があり、その欠点に対応できる新たなプログラミング言語の誕生・発展も発生しています。 例えば、「やり方は一つではない」という有名なPerl(パール)のモットーは、機能Aを持ったプログラムのソースコードの書き方はいくつもあることを意味しています。 人によって書き方が違うと、あとあと確認するのが面倒ですし、デバックの際、解析するのも大変です。 生産性・保守性という意味ではデメリットでしかありません。 結果、「やり方はいつも同じ」になることを目指したPythonが注目され、人気を集めるようになったのです。 あるいは、Perl(パール)はオブジェクト指向言語でもあるものの、オブジェクト指向に対応するようになったのは1994年のバージョン5.0からと、いわば後付けであり、一部のプログラマーから、オブジェクト指向により最適なプログラミング言語を求める声も出てきました。 その声を具体化したのが日本発の国際プログラミング言語である、Rubyです。 RubyはPerl・Pythonと異なり、最初からオブジェクト指向言語として設計されたプログラミング言語です。 そして、CGIというやり方自体、どうだろうか、という考え方も出てきました。 CGIにおいてPerl(パール)で書かれた実行ソースコードはHTML本体に書かれているのではありません。 処理の度に、いちいち呼び出し処理が必要になります。 その手間をなくすために、最初からHTML内に記載するタイプの、より動的ページ作成に向いたプログラム言語があると良いのでは?というアイデアから生まれたのがPHPです。 Perl(パール)の歴史《現在》 Perl(パール)の欠点を解消するための新たなプログラム言語が登場し、それらが活躍していることはすでに触れた通りです。 では、それらに取って代わられてPerl(パール)は衰退・消滅している流れかというと、そういうわけではありません。 現在も開発が進められていますし、Perl(パール)には新しい言語より歴史が長い分、ドキュメントの充実、ノウハウの蓄積がある、という強みがあります。 すでにPerl(パール)で書かれたシステムを保有している企業においては、それらとの親和性を考えて、新規システムにおいてもPerl(パール)を選択するというのは普通のことです。 今後もライバル言語と比較検討されながら、使われ続けると思われます。 まとめ:様々なプログラミング言語が互いに影響を与えながら進化 今回はPerl(パール)の歴史を見ていきました。 Perl(パール)の歴史を知ることで、他のサーバーサイド言語との関係、それぞれの特徴も見えてきたかと思います。 このように、それぞれのプログラミング言語は、互いに影響を与えながら進化しているのです。 歴史を知ることで、プログラミング言語の特性がわかり、システム開発の際、どの言語を選択するべきかの判断材料にもなるので、知識として持っておくことをおススメします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
Vue.js

Vue.jsの単価相場を徹底調査 平均単価は75万円!?

Vue.jsエンジニアのフリーランス案件の単価・相場 弊社調べのVue.jsの平均単価は75万円です。単価の幅は下限で66万円、上限が85万円となっています。案件数が最多で16件の単価は73万円です。 Vue.jsの案件数はトップクラスのため、仕事に困ることも少ないでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる テクフリ調べ(2020年2月15日) Vue.jsエンジニアの案件数推移 続いてはVue.jsエンジニアの求人掲載数の推移をみてみましょう。2017年5月の案件数4件からスタートし2020年2月には累積で84件に達しています。なんと増加率は21倍です。 また月間案件数では2019年4月の35件を期に現在に到るまで案件数の爆上げが続いています。今後も案件数の増加が期待されます。 テクフリ調べ(2020年2月15日) Vue.jsエンジニアの業種別求人数と平均単価 それではVue.jsエンジニアの業種別求人数と平均単価をみてみましょう。最も高額な平均単価はソフトウェア系で85万円です。 案件数の多さでは16 件のweb系で、SPA(Single Page Application)開発の需要の高まりを受け伸びています。そして平均単価は71万円とかなり高額です。 Vue.jsは他のプログラミング言語、フレームワークの案件に比べると比較的高く、他の業種でも求められ、表の通り多くの業種に需要があることが判明しております。またVue.jsは学習コストも低いので、習得にチャレンジしても良いのではないでしょうか。 業種 平均単価 案件数 EC 66 3 Web 71 16 ソフトウェア 85 1 広告 75 2 通信 72 2 エンタメ 71 3 金融 73 2 医療 80 1 テクフリ調べ(2020年2月15日) テクフリでフリーランス案件を探してみる
Laravel

Laravelの人気を大検証 何が凄いの?

「Laravel」という言葉をご存知でしょうか?LaravelはPHPで人気のフレームワークで、WEBフレームワークの一種です。イチからコードを書いていたら何週間、何ヶ月とかかってしまうところを、Laravelのようなフレームワークを用いることで圧倒的に工期を短縮することが可能になります。 Laravelの特徴や魅力、使用するメリットはどんな点にあるのでしょうか?Laravelの将来性とともにお伝えしていきます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Laravelとは? Laravel(ララベル)は、PHPのフレームワークの1つです。プログラムを開発する際に、工程を簡素化してスピーディーに機能を実装するために生み出されたのがフレームワークという存在です。 LaravelはPHPのコーディングを圧倒的に楽にしてくれるフレームワークであり、メンテナンスも容易になります。PHPのフレームワークの中でも、今最も人気なのがLaravelなのです。 Laravelを使いこなすためには、まず何よりPHPの知識が必要です。特にPHPのバージョン管理を行う「Composer」というソフトを利用しますので、Composerの扱いにも慣れておくと良いでしょう。 PHPのほかにも、HTMLやCSSの知識が必須です。とはいえ専門的なスキルを求められるわけではないので、基本的な知識があれば十分です。 Laravelの機能は? そんなLaravelが人気を博しているのにはさまざまな理由があります。 たとえば、「日本語での情報量が多い」点があげられます。Laravelは世界中で注目されているフレームワークですが、日本にもLaravelを支持するエンジニアが多く、ブログなどで詳しく説明されていることが多くなります。 もちろん英語圏を探せばさらなる情報が手に入りますので、機能を学んだりトラブルシューティングを行ったりする際には大きく役に立ちます。その意味では学習コストが低く、初心者が手軽に学びやすいフレームワークと言えます。 なお、PHPフレームワークとしては、日本のエンジニアで広く使われている「CakePHP」というフレームワークもあります。こちらは海外ではあまり使われなくなってきており、利用者は減少傾向にあります。 LaravelよりもCakePHPのほうが動作は早いという特徴はありますが、今から習得するのであれば圧倒的にLaravelがおすすめです。 というのも、Laravelには先進的な機能が数多く実装されている利点があるからです。今後は間違いなくLaravelがメジャーなフレームワークへシフトしていくと考えられるため、優先して学習しておくに越したことはないのです。 ちなみに、Laravelの公式サイトには「The PHP Framework For Web Artisans」というコピーが載っています。「Web職人のためのPHPフレームワーク」という意味合いです。Webアプリ開発に携わりたい、新たなスキルを身につけたいと考える方にぴったりのフレームワークと言えるでしょう。 Laravelを使用するメリットは? Laravelには、従来のフレームワークと比べて「学習コストが低い」「自由度が高い」「利用者が増加傾向にある」という特徴を持ちます。非常に使い勝手の良いフレームワークであったために、ここまで大きな人気を博すまでになったのです。 そうした特徴を踏まえると、まずLaravelを使う大きなメリットとして「簡単にマスターすることができる」という点があげられます。PHPに馴染みがない人ですら扱えるほどの難易度のため、イチから学び始める場合にもハードルが低くなるのです。 学習コストが低ければ短時間で習得することができるため、すぐさま仕事に活かすことも可能になります。転職で年収アップを考えている方や、今の職場でキャリアアップを考えている人にとって大きな利点となるでしょう。 なお、Laravelには「Artisan」というコマンドが用意されており、これを使うことによってシンプルに設定・更新などを行うことができるようになります。Artisanコマンドと少しのコードを打ち込むだけで、タスク管理アプリのようなちょっとしたWebアプリを開発できることもポイントです。 Laravelはその自由度の高さにより、さまざまなニーズに応じてプログラムを組むことが可能になります。CakePHPのような他のフレームワークの場合、コードの記述箇所などに多くの規約があります。それと比べると、Laravelは自由に開発を進めることができるメリットを持ちます。 もちろん機能性を高めたWebアプリを作るなら相応の知識が必要となるものの、一定のスキルを持つエンジニアであれば自由に開発を行えるようになります。 この特徴を活かすことにより、クライアントのニーズにも細かく応えられる開発が可能になります。クライアントからの満足度が上がったり、あるいはユーザーからの評価が高まったりすることも多くなるでしょう。 また、国内外で利用者が増加傾向にあることから、情報が入手しやすく、学習も容易になるメリットが得られます。「ここはどうすればいいんだろう?」と悩んだときにも、ネット上の資料や書籍を検索することで対処法を見つけやすくなるわけです。 今後Laravelがメジャーなフレームワークとなれば、経験者が高待遇で迎えられることも多くなり、年収アップに繋がることでしょう。今後の将来性に投資して、今から勉強しておくことで大きなリターンに結びつくかもしれません。 Laravelの将来性は? 続いて、Laravelのこれからの将来性についてもみていきましょう。 まずPHPのフレームワークに関して言えば、日本国内では「CakePHP」が長らくトップシェアを誇っていました(Googleトレンドより)。しかし2018年や2019年ごろになってくると、だんだんとCakePHPのシェアをLaravelが追い抜く形になっており、Laravelの人気が急上昇していることがわかっています。 全世界のシェアを見てみても、CakePHPの利用者が年々減少していく傾向にあります。代わって「Symfony」や「Laravel」のシェアが高まっており、最近ではこの2つのフレームワークが世界の主流となっています。 日本でも世界中でも、Laravelの人気度は右肩上がりに上昇しています。このトレンドは今後しばらくは続くことになるでしょう。そうなれば自然とLaravelのスキルが求められることも多くなり、Laravelを通じた開発経験を持つエンジニアを重宝する企業も増えてきます。 今からLaravelを学びスキルを磨いておけば、将来高く評価される人材となることも難しくないでしょう。あなたも今からLaravelを学習してみてはいかがでしょうか? まとめ:近年人気が急上昇 LaravelはPHP向けのフレームワークの1つで、近年人気が急上昇しているという特徴を持ちます。比較的学習コストが低く情報量も多いため、初学者にとってもマスターしやすいフレームワークとなっています。 今後も将来性も期待が持てるため、今から学習を始めてみることをおすすめします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
Kotlin

Kotlinの歴史とこれからを解説

Kotlin(コトリン)は、誕生してから10年と経たない、新しいプログラミング言語です。そんなKotlin(コトリン)は今、世界中のエンジニアたちの間で注目を集めつつあります。国内で見ても、IT企業の最王手であるYahoo! JAPANが、『ヤフオク』や『GYAO』といった超有名アプリ(Android)開発で、この言語を導入しています。今後、さらに盛り上がりを見せることでしょう。今回は、そんなKotlin(コトリン)の誕生から現在に到るまでの歴史を見ていきたいと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Kotlin(コトリン)の由来、開発されたきっかけとは 2011年7月にKotlin(コトリン)は、誕生しました。開発者は主にアンドリー・ブレスラフ、ドミトリー・ジェメロフの二人。彼らは、ロシアのサンクトペテルブルグにある『ジェットブレインズ社』の研究所で、この言語の開発に取り組みました。ソフトウェア開発企業である同社は、Javaをはじめとした、数多くのプログラミング言語に対応するIntelliJ IDEA(インテリジェイ アイディア)という統合開発環境を開発した会社としても有名です。 Kotlin(コトリン)という名前の由来ですが、これは開発拠点であるサンクトペテルブルグ脇、バルト海に浮かぶ『コトリン島』にちなんで命名されたそうです。こちらの島は、日本でいう淡路島のようなもので、全長約12kmほどしかないとても小さな島です。 そもそもKotlin(コトリン)は『Javaを、もっと簡潔・安全になるように』との想いから、開発がスタートしました。 Kotlin(コトリン)はJavaよりも簡潔に書ける言語 言葉通りKotlin(コトリン)は、コードを簡潔に書くことができます。例えばJavaでは7行ほど書く必要があったコードを、たったの1行で済ますことができるものもあります。 それだけではありません。比較的面倒な、文の末尾にセミコロンが不要。そして、初期値がない変数を定義することも可能です。 エンジニアたちにとっては、非常に使い勝手の良い機能が豊富に搭載されています。専門的な用語を使うと、この言語は型推論やラムダ式,トレイトなどのモダンな文法,機能を持った静的型付けの本格的なオブジェクト指向言語です。 ただ気になるのは「なぜJavaではなくKotlin(コトリン)が必要だったのか」ということ。Javaは、リリースから20年以上の歴史を誇る、言わずと歴史あるプログラミング言語です。時間の経過とともに、ライブラリの数も豊富に蓄積されて聞きました。もちろん現在でも、世界各国のエンジニアたちに愛用されています。 一方でその歴史の古さゆえに、過去の問題点を踏まえて開発された新興言語と比べると、コードがやや冗長になるという側面もありました。そして、以前のバージョンをサポートするために、流行りの言語を取り入れづらくなっていたのです。 そんな課題を解決すべく開発が始まったKotlin(コトリン)ですが、非常に強くJavaの血を受け継いでいます。だからこそ、Javaとの親和性が非常に高いという、他の言語にはない利点を持っています。 基本的にプログラミング言語は、新しい言語を利用すると、それまで使っていた言語のソースは利用できなくなります。要するに、今まで開発してきたプログラムを、作り直すor移植する必要が出てくるのです。 その点、Kotlin(コトリン)はJavaで書いたコードを流用することができます。逆に、Kotlin(コトリン)で書いたコードをJavaで利用することもできるのです。つまりは、これまでのように、コードを書き換える必要がないのです。 それでいて、Javaよりも開発効率が高い。記述ルールが簡潔でコードがシンプルに書ける。コードがシンプルに書けると、入力の回数が減ります。それは結果的に、不要な文字などを、誤って打ち込む危険性を減らすことにも繋がります。 Kotlin(コトリン)が激しく変化する時代に残るわけ 実はこの頃のIT業界は、Kotlin(コトリン)以外にも実に様々なプログラミング言語が誕生する時代にありました。「いかに効率よく開発を進めるか」が、これまで以上に重要になってきたからです。 同言語がリリースされる1年前の2010年には、すでに、Scalaが流行り始めている状況でした。また2011年にKotlin(コトリン)が誕生した後も、Apple社が開発したSwift(2014年にベータ版をリリース)、Mozillaが開発に携わったRust(2015)など、非常に多くのプログラミング言語が生み出されています。 そしてそのほとんどが『型推論付きの静的型』の言語です。型推論とは、変数や関数の型を、エンジニア自身が明示せずとも、プログラムがそれを推論してくれることを言います。シンプルに説明すると、余計な手間が減ったということです。 現在もそうですが、その頃も「流行していたサービスが、気付くと市場から消え去っていた」なんてことが、珍しくない世の中でした。そんなことにならないために、企業やエンジニアたちは、めまぐるしく変化する状況に、素早く柔軟に対応する姿勢が求められます。 そんな中で、開発やメンテナンスに手間がかかってしまうというのは、命取りにもなるということです。つまりは、より開発効率の高いツール・環境が求められます。Kotlin(コトリン)はそんな状況かで、ある種必然的な流れとして生み出されたのでした。 Kotlin(コトリン)の成長の歴史 Kotlin(コトリン)は、かつてない速さで人気が高まっていきます。それほど広く世の中に知られるようになった要因は何でしょう。 一概には言えませんが、OSS(Open Source Software)として、開発環境とそのソースコードが、一般公開されていることが一つとして挙げられるでしょう。またその人気と実績を証明したのは、2017年5月です。あのGoogleが「Kotlin(コトリン)を公式言語に追加する」と発表しました。 それがどう影響しているのかは、調査会社のRedmonk社が発表した、プログラミング言語の人気ランキングを見ると明らかです。 同言語は元々65位からスタートしましたが、2017年の6月頃には46位に。2018年には27位まで上昇しました。近々「Javaをも超えるのではないか」とまで言われています。 今なお進化を続ける言語、Kotlin(コトリン) そんなKotlin(コトリン)ですが、現在も着々と改良が進められています。2017年11月にKotlin1.2が発表されましたが、その最新版としてKotlin 1.2.30のバージョンがリリースされています。IntelliJ IDEAのプラグインを強化するなど、機能性を高めただけでなく、細かなバグを修正しパフォーマンスも改善されました。 また、気になる国内の求人市場ですが、年々それが拡大しているようです。例を挙げるとレシピサイトのクックパッドや、名刺アプリのSansan、グルメ情報サイトRettyなど、名のある数々の企業が、Kotlin(コトリン)のスキルを持ったエンジニアの募集を開始しています。 印象としては、スピード感を重視したベンチャー系企業での採用が多いようです。応募条件としては、ほとんどがMustではなく、歓迎条件Wantとして位置付けています。歴史の浅い言語なだけに、まだまだ情報が十分とまでは言えないですが、新しい流れを掴むには、絶好のチャンスと言えます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
Swift

Swiftの歴史|開発元やいつからあるのかを解説

はじめに C言語・Java・PHPなど、世の中には実に様々なプログラミング言語が存在します。その中でもSwift(スウィフト)というプログラミング言語をご存知でしょうか。 この言語は、iPhoneやiPadなどでお馴染みのApple社が開発したプログラミング言語です。Swift(スウィフト)を使えば、AppleのiOS 7以降・OS X version 10.9以降のOSを搭載しているデバイス、全てのアプリケーションを開発することができます。その他、Apple TV・Apple Watchなどのアプリを作ることも。 そんなSwift(スウィフト)言語の、誕生から現在に至るまでの軌跡について見ていきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Swift(スウィフト)が誕生するまで Swift(スウィフト)が一般公開されたのは2014年6月。Apple社が毎年開催している、開発者向けイベントWWDC(Worldwide Developers Conference)で、世間に初めて披露されました。イベント開催時まで、事前のリークや予想がなく、誰もが意表を突かれる結果となりました。 Swift(スウィフト)言語における開発メンバーの中心人物は、クリス・ラットナー氏(Chris Lattner)。ラットナー氏は、コンパイラ基盤であるLLVMの生みの親としても有名です。彼いわく、Swift(スウィフト)開発にあたっては「Objective-Cをはじめ、Rust、Haskell、Ruby、Python、C#、CLUなど…挙げるとキリがないほど、多くの言語を参考にした」と述べています。 ここで気になるのは、そもそも何故Swift(スウィフト)が必要だったのかということ。Apple社は元々、Objective-Cという自社オリジナルのプログラミング言語を所有しておりました。 ただ、このObjective-Cが誕生したのは、今から30年以上前の1983年です。何事も年を重ねるごとに古くなるものですが、それはプログラミング言語にも言えること。開発の利便性を向上させるためには、既存言語のアップデートではなく、抜本的な手直し、つまりは新しい言語が必要になってきたのです。 事実、2000年以降は、実に様々な新興プログラミング言語が誕生しました。2002年にはマイクロソフト社がC#を。2001年にはスイス連邦工科大学 (EPFL) のマーティン・オーダスキー教授がScalaを。2011年にはジェットブレインズ社によるKotlinなど。そのうちの一つがSwift(スウィフト)です。 Swift(スウィフト)の開発がスタートしたのは、一般公開の4年前の2010年。その頃ラットナー氏が、バージョン管理システムに、開発のログをファーストコミットした記録が残っています。ラットナー氏のブログによると、開発当初は本人と、数名程度の規模で開発が進められたとのことです。 2011年後半になると少しずつ社内での評判が広まり、協力者が増えていったそう。そして、2013年7月には、Apple社内のDeveloper Tools グループにおける中心的関心事になるまで発展しました。 Swift(スウィフト)の特徴 折角なので、ここで少し「Swift(スウィフト)とはどういった特徴を持つプログラミング言語なのか」見ていきましょう。当時のWWDCでAppleが言っていた通り、Swift(スウィフト)は『モダン』『安全』『高速』『インタラクティブ』の4つがキーワードになっています。 『モダン』とはプログラミングの世界でいう「コードが分かりやすく、読みやすいこと」を意味します。先のObjective-Cと比べてもコードは明らかにシンプルになっているのです。 なぜ『安全』と言えるのかというと、それまでの言語と違って、記述ミスによるバグが発生しやすい部分を、文法的にブロックしてエラーを防ぐことができるからです。 『高速』に関しては、後ほど詳しく説明しますが、最後の『インタラクティブ』とは以下のような理由から、そう言われています。 そもそもインタラクティブとは日本語訳をすると、『対話』・『双方向』といった意味です。その意味の通り、Swift(スウィフト)ではXcodeに内蔵されているPlaygraundというツールを使って、記述したプログラムの実行結果を、リアルタイムでチェックすることができます。そうすることで、文法の誤りや記述エラーなどにもいち早く気付くことができるようになります。(※普通はコンパイルという作業を行い、都度プログラマ自身が確認する必要があります。) 評判と不満の声が入り混じっていた、リリース当初 Swift(スウィフト)の一般公開直後は、ベースとなったObjective-Cよりも「良い」との評判が上がりました。その一方で、コンパイラやXcode(※Appleがオリジナルで開発した統合開発環境)が、頻繁にクラッシュするという問題も生じていたようです。そういった問題を解消すべく、2014年6月のSwift(スウィフト)発表から、バグの修正や言語仕様の微調整がなされました。そして3ヶ月後の9月に、正式版であるSwift 1.0がリリースされたのです。 ハイスピードで機能のアップデートが行われるSwift(スウィフト) 巨大企業Appleが発表した新しいプログラミング言語なだけに、リリース当初から大きな話題を呼びました。そのSwift(スウィフト)が、プログラマの信頼をより強固なものにしたきっかけは、Swift1.2へのアップデートが行われたタイミングでしょう。この段階で、様々な機能が改善されました。例えば『クラスのメソッドやプロパティを、staticで宣言可能』になったり『ビルドが高速化』したりしました。 その後、2015年6月には、WWDC 2015でSwift 2.0が発表されています。要するに、わずか1年ほどでメジャーアップデートが行われる程、早いスピードで機能の改善・向上がなされているのです。 現在では、名だたるサービスで導入されているSwift(スウィフト) Swift(スウィフト)は現在に至るまで、継続的に機能のアップデートが実施されています。公式サイトによると、現在のSwift(スウィフト)では、一般的な検索アルゴリズムがこれまでよりも大幅に速いスピードで完了すると述べています。 そのスピードはObjective-Cの最大2.6倍、Python2.7の最大8.4倍高速。その利便性と簡易的なコードから、すでに多くの企業がSwift(スウィフト)を使ってサービスを開発しています。例えば、世界最大のファンディングプラットフォーム、Kickstarterや、世界最大のビジネスSNS、LinkedInなど。また一方で、スタンフォード大学といった教育機関も重要性を考慮し、Swift(スウィフト)を講義に取り入れています。 まとめ:シンプルで非常にわかりやすいコード まだまだ歴史は浅いswift(スウィフト)言語ではありますが、Appleという超巨大企業が有するものだけに、将来性にも期待が持てそうです。また、『誰もが圧倒的に優れたアプリケーションを作れる、パワフルなオープンソースの言語です』と大々的にうたっている通り、Swift(スウィフト)のコードはシンプルで非常にわかりやすいのが特徴です。 Apple公式のドキュメントがあり、iTunes Uの無料講座も用意されているため、学習材料に困ることもないでしょう。プログラミング初心者の方も安心して学習に取り組める言語です。ぜひ一度Swift(スウィフト)をチェックしてみてはいかがですか? テクフリでフリーランス案件を探してみる
C言語

C言語のフレームワークをご紹介! 特徴や案件など徹底調査

C言語のことを「永遠に古くならない言語」という人がいます。もちろん誇張した表現ですが、1973年に開発された(1972年説もあり)C言語は50年近く経ったいまでも現役どころかトップランナーにいます。 プログラミング初学者のなかには、C言語に興味を持てない人もいるかもしれません。例えば、スマホアプリ開発ならJava(Android用)やSwift(iPhone用)がよく知られていますし、WEBサイト関連の仕事(案件)ならPHPがよく使われています。 このような言語と並べると、確かにC言語は「華」がないかもしれません。 しかしC言語は一般の人があまり知らない場所で使われていて、そういった場所では「C言語でなければならない」地位を築いています。 その場所とは「産業分野」です。自動車、家電、通信、ロボット、IoT(ネットとモノ)では、C言語の存在感が際立っています。 そしてなんといってもAI(人工知能)分野です。AI開発で使われる3大言語は、C言語、C++、Pythonです。もちろんJavaやScalaでもAIのプログラムを書くことはできますが、C言語の大量のデータを高速で処理する能力は、ビッグデータを扱うAIにうってつけなのです。 歴史と伝統と実績、そのうえ将来性も備えたC言語のスキルを持ったフリーランスのエンジニアは、業界で重用されています。 フリーランス向けC言語案件のトレンドなどについて解説します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる C言語の特徴とは C言語の特徴を、C言語の歴史を追いながら解説していきます。 C言語のルーツをたどると、1960年代にマーティン・リチャーズ氏が開発したBCPL言語に行きつきます。 その後1970年代に入って、ケン・トンプソン氏がBCPL言語をベースにしてB言語を開発しました。このB言語をベースにしてつくられたのがC言語です。 C言語の生みの親は、デニス・マカリスター・リッチー氏といいます。 ではなぜ、BCPL言語やB言語ではなく、C言語が世界を席巻したのでしょうか。もしくは、なぜC言語の次の言語ではなく、C言語が世界中のエンジニアの支持を集めることができたのでしょうか。 それは、やはりリッチー氏がつくったオペレーティングシステム「UNIX」がC言語で書かれていたからです。UNIXは現役で活躍しているOSのなかで最古のOSです。UNIXは安全性が高く機能がシンプルで、何より安価だったため、いまでもUNIXを使う企業は少なくありません。 UNIXの価格については「現在はそれほど安くない」という声もありますが。 無料OSのLinuxもUNIXをベースにしてつくられています。 リッチー氏は当初、別の言語でUNIXをつくっていましたが、途中からC言語に変更しました。 これがC言語を確固たる地位に押し上げました。UNIXが広まることでC言語が広まり、C言語が広まることでUNIXが広まりました。 そして大型コンピュータからパソコンまで「C言語=UNIX」色に染まると、IT関係者やWeb関係者はもう「C言語=UNIX」圏から逃れられなくなったのです。 使わない理由がなく、使う理由がある言語 では、C言語は呪縛によって仕方なく使われているかというと、もちろんそのようなことはありません。C言語にはさまざまな強みがあるので、C言語でシステムやソフトを構築してほしいというニーズが途絶えないのです。 つまりC言語は、使わない理由がなく、使う理由がある言語なのです。 C言語の強みとニーズ C言語の強みは産業界を「牛耳っている」点です。 家電、自動車、航空、基幹システム、携帯・スマホ、IoT、AI これらは何らかの形で必ずC言語と関わっています。基幹システム、IoT、AIは、すべての産業の基礎技術にもなっているので、C言語とまったく関係しない業界は存在しないといえます。 極論すれば、フリーランスのC言語エンジニアは、どこからでも仕事(案件)を獲得することができるわけです。 <いまだに世界2位> その証拠に人気言語ランキングを集計すれば、C言語は必ずトップ10には入りますし、調査によってはいまだにトップ3に入ります。 例えばオランダのTIOBE Softwareが2018年12月に行った言語別世界シェアランキング(*)では、 1位Java、シェア16% 2位C言語、シェア14% 3位Python、シェア8% 4位C++、シェア7.5% となっています。 *:https://www.tiobe.com/tiobe-index/ このランキングでは、C言語は2016年も2017年も2位でした。C言語は数々の「後輩言語」を寄せ付けない圧倒的な強さと魅力を持っているのです。 <「AIに強いC言語」はフリーランス・エンジニアの強力な武器> 自動車や家電はいわば伝統的な工業製品なので、これらがコンピュータ化されるときに伝統的な言語であるC言語が使われ、それが現代に受け継がれているのは理解できます。 しかしAIは、最近ようやく日の目を見るようになった最新技術です。それにも関わらずC言語でAIを開発することが多いのは、C言語が高速処理を得意とするからです。 AIはある意味単純で、「無限に情報を与えれば解けない問題はない」という仕組みです。例えば囲碁のAIが世界チャンピオンを倒すことができたのは、人間が一生をかけても読み込むことができない量の棋譜を読み込み、世界最高の一手を打つことができたからです。 その他、画像認識AIも音声認識AIも客の好みを言い当てるAIも、AIに大量の情報を与えることで法則性を探させているのです。 つまりAIの生命線は大量のデータや情報であり、それらを総称してビッグデータといいます。AI開発はビッグデータを短時間で処理しなければならないので、シンプルで高速処理が可能なC言語が選ばれているのです。 フリーランスのエンジニアが高額案件を獲得するには、AIに関する知見とスキルが必要です。 ということはフリーのエンジニアこそC言語をマスターしておくべきなのです。 C言語で気を付けること C言語は強力なプログラミング言語ですが、古さゆえの課題もあります。例えばC言語は、GUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)をつくることが苦手です。 ただC言語から派生したC++はGUIが得意です。そしてC言語を習得しておけばC++スキルを獲得することは比較的難しくないので、「C言語はGUIと完全に無縁」とまではいえません。 またC言語はコンピュータ言語の基本をしっかり学ばないと身につきません。そのため学習コストは小さくありません。学習コストとは、言語を習得するために必要な費用や時間や労力のことです。 例えばHTMLやCSSは簡単に習得でき、Webサイトをつくることができます。それで「そこそこ稼ぐ」こともできます。 しかし仕事の幅、個々の案件の単価、将来性、安定性、経済性のどれをとっても、HTMLコーダーよりC言語エンジニアのほうが格段に有利です。 C言語を獲得するために支払った学習コストは、確実に回収できます。 C言語エンジニアの募集要項のトレンドとは C言語エンジニアは、どのようなポジションで働くことが求められているのでしょうか。案件票の募集要項などを参考に、C言語エンジニアの働き方のトレンドを探っていきます。 結論からいうと、C言語エンジニアにはどのポジションも用意されています。 簡単なプログラミングしかしなくてよい年収300万円ほどのプログラマーの職も用意されています。このポジションは年収は低いのですが、その代わり自由があります。例えば家賃や新鮮な魚や野菜が安い地方なら、年収300万円でも十分豊かに生活できます。 地方には空き家がたくさんあり、格安で借りることができます。パソコンとネット環境さえあればどこでも「開業」できるフリーランスのC言語エンジニアは、地方移住ができます。 例えば日中、サーフィンや山登りや陶芸などをして過ごし、夕方から深夜にかけて東京の開発企業から受注したアプリ開発を手掛け、翌朝10時ごろに起きてまた遊びに行く、といった生活も不可能ではありません。 またC言語エンジニアには、年収500万円をゆうに超えるシステムエンジニアのポジションも用意されています。 それ以上のポジションを目指すなら、プログラム・マネージャーというポジションもあります。PMになれば年収1,000万円越えも可能です。実際、PMに年収1,500万円を提示している案件票もあります。 IBMはPMの業務として次の6つを想定しています(*)。 ・基幹システムやWebサービスの構築などのプロジェクトの企画案を評価して承認する ・見積書を作成してプロジェクトに必要な資金を調達する ・資金を確保して予算をつくる ・コスト計算、スケジュールづくり、スタッフ確保 ・コスト管理、スケジュール管理、スタッフ管理 ・プロジェクトの全般について経営陣と協議する PMはまさにプロジェクトの総監督です。そして基幹システムやWebサービスなどの構築は企業の経営に直結するので、PMの仕事の成否は経営に大きな影響を与えます。そのためPMのポジションは社内でも上位に位置します。 大企業では営業部長や総務部長や経理部長などが年収1,000万円プレイヤーになることは珍しくありませんが、それらと同じポジションをPMに用意している企業もあります。 C言語エンジニアはその位置に就くことができるのです。 *:https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSFCZ3_10.5.2/com.ibm.tri.doc/wpm_roles_portals/r_program_manager.html テクフリでフリーランス案件を探してみる C言語エンジニアが活躍している業界・分野 C言語エンジニアは「どの業界、分野でも活躍できます」が、その説明では活躍のイメージをつかむことができないでしょう。 そこであえて対象を絞って、C言語エンジニアが活躍しているシーンを紹介してみます。 ロボット産業 ロボットには、人型ロボットや動物型ロボットなどのコミュニケーション型ロボットと、工場の危険作業などを行う産業ロボットがあります。 ロボットを動かすために組み込まれるコンピュータプログラムはC言語で書かれることが多い傾向にあります。 通信環境を整備する事業 インターネット環境を構築したり、ルーターやモデムなどの通信機器を開発・製造したり、テレビ会議やIP電話などのシステムを構築したりするときもC言語が使われます。ただこの分野ではC++やJavaの存在感も増しています。 自動車や家電や住宅をIoT化する分野 IoTは「ネットとモノ」と訳されます。数年前からものすごい勢いでさまざまなモノがインターネットにつながっています。 自動運転車はネットに接続することを前提につくられています。また、スマホを使って遠隔地から動かすことができる家電や住宅設備が登場していますが、いずれもネットを介しています。 自動車や家電や住宅のIoT化の分野では、C言語エンジニアが活躍しています。 C言語のフレームワーク事情 C言語はフレームワークが少ない言語といわれています。実際ベテランC言語エンジニアは、あまりフレームワークを多用しません。 それは、C言語開発はライブラリに依存することが多いので、フレームワークをつくろうとするとカバーする範囲が大きくなってしまい、利便性が低下してしまうからです。それでC言語向けのフレームワークをつくろうとする企業や個人が少ないのです。 またそもそもフレームワークは小規模なプロジェクトを短期間に効率よく進めるために使われるものなので、C言語案件によくある大規模プロジェクトにはフレームワークは向いていないのです。 小規模のスマホアプリ開発ならPHPやPythonで、PHPやPython向けのフレームワークを使って進めたほうがはるかに効率的です。 こうした事情を承知していただいたうえで、C言語のフレームワークを紹介します。 Treefrogとは TreefrogはWebアプリ製作向けのフルスタック型のフレームワークです。ただTreefrogはC++向けのフレームワークです。したがって「C言語の習得→C++の習得→Treefrogの習得」という順にスキルアップしていく必要があります。 Treefrogスキルを習得しておけば、小規模案件を獲得するチャンスが広がります。 フリーランスのC言語エンジニアは単価が高い大型案件を獲得できますが、大型案件は相対的に発注数が少なく、またライバルフリーランスと争奪戦を繰り広げることもあります。 フリーランスのC言語エンジニアが収入を安定させるには、C++やTreefrogを習得して小規模案件に対応できるようにしておいたほうがいいのです。 CSpecとは CSpecはDSLを志向しているBDDフレームワークです。仕様を書くようにユニットテストを記述できるメリットがあります。分析技法のTDDとの親和性の高さもCSpecの強みです。 Cmockeryとは Cmockeryは、グーグル製品向けのユニットテスト用のフレームワークです。サポート機能が充実し、簡素なつくりになっています。契約による設計との親和性が高いメリットがあります。 C言語案件単価事情 フリーランスのC言語エンジニアにはどのような業務が発注されるのでしょうか。案件の単価などを紹介します。 航空システムの機能追加、月58万円 この案件は既存の航空システムに機能を追加する仕事で、報酬は月58万円です。新規案件ではないため超高額ではありませんが、こうした案件を積み重ねて「稼げる」のもフリーランスのC言語エンジニアの特権といえます。 具体的な業務は、C言語を使ってクライアントサーバーシステム(C/Sシステム)の詳細設計から、製造、結合テストまでを行います。 必須スキルは同類の業務経験とSQLの読解力、エンジニア経験3年以上となっています。案件票には「航空分野の知識は特に必要としない」と記されています。 ガソリンスタンドのセルフ給油機システムの開発、月55万円 ガソリンスタンドのセルフ給油には、かなり大がかりなシステムが搭載されています。現金の受け払いからクレジット決済、レギュラーやハイオクなどの油種の選択、給油量を計測するセンサーなど、コンピュータで制御しなければならないものばかりです。 この案件では、そのセルフ給油機に組み込むコンピュータの開発を手掛けます。 報酬は月55万円です。 担当するのは詳細設計からテストまでです。OSはウィンドウズです。 必須スキルは類似業務の経験とウィンドウズ上でのC言語を使った製造経験です。 歓迎スキルはVisual Studioの使用経験やプロセス間通信の経験です。 テクフリでフリーランス案件を探してみる C言語案件の具体的な業務 フリーランスのエンジニアになるなら、大規模プロジェクトの案件が多いC言語は有利です。なぜならフリーランス・エンジニアにとって最も頭が痛い問題は、営業だからです。つまりフリーランス・エンジニアの最大の課題は、仕事の確保です。 大規模プロジェクトなら業務が長期化するので、その間は営業活動をしなくて済みます。 企業に常駐するスタイルが一般的 大規模プロジェクトでは、フリーランスといえども企業に常駐することになるでしょう。したがって朝9時に出勤して残業して帰宅するという、サラリーマンのような生活に逆戻りすることになります。 勉強をすることは大切、AIはモノにしたい フリーランスのC言語エンジニアは、毎日を忙しく過ごしていると思います。そのため、つい勉強を怠りがちです。 会社員エンジニアであれば、上司や先輩からいい意味での「無茶ぶり」があるので、その試練に耐えれば一気にスキルアップ、キャリアアップできます。 しかしフリーランスは、これまで培ってきたスキルを切り売りしていくことになります。そしてスキルが陳腐化したら、途端に仕事を確保できなくなってしまいます。 「去年あんなに忙しかったのに、今年は低単価案件しか獲得できない」と悩んでいるフリーランスのC言語エンジニアは少なくないはずです。 フリーランスのC言語エンジニアにおすすめしたい勉強は、AIです。 AIを開発している企業は、プログラムを書いたり実装したりするだけでなく、アルゴリズムをつくることができる人材を求めています。 またAIエンジニアには、サーバーについての知識や数学の知識も必要になります。数学では、微分積分、線形代数、確率統計の分野を習得しておく必要があります。 AIはいままさに開発が進んでいる領域なので、実務レベルで使えるフレームワークやライブラリは多くはありません。そのため、勉強の差が大きく出ます。 AIは、インターネットの波、スマホの波に続く、第3の波になるでしょう。いまここで苦労して勉強をすることは、最も効率がよい投資といえます。 C言語案件の案件をみてみよう フリーランスのエンジニアも、企業の正社員エンジニアの働き方や待遇、福利厚生などを知っておくことは大切です。フリーランスがクライアントと報酬交渉をするときの材料になるからです。 そこでC言語エンジニアを正社員で採用する企業の案件をみてみましょう。 C言語の案件を探す まとめ~日本経済の基礎部分をつくるC言語 どの業界も分野も、ITとネットを使ってビジネスを展開しています。そのうちネット通販やスマホゲーム産業やWebサイトサービスなどはとても華やかで、新業態が現れると経済系マスコミが報道するので認知度も高まっています。 その分野では比較的新しいプログラミング言語が使われていて、注目が集まっています。 しかしそれでもなお日本経済の基礎部分をつくっているのはインフラなどの基幹産業で、その領域ではC言語がいまだに健在です。 質実剛健な仕事をするフリーランス・エンジニアになりたい人は、まだしばらく優位性が続くであろうC言語の習得をおすすめします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
C言語

C言語の歴史を誕生したきっかけから解説!

C言語とは さて皆さん一度は『C言語』という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。言うまでもありませんが、これはプログラミング言語の一種です。 このC言語を一言で説明すれば、非常に汎用性が高い”万能言語”。現在においても、システム開発や、ソフトウェア開発・ゲーム開発・ハードウェア開発など、実に様々な開発現場で『C』の技術を取り入れられています。 まさに、プログラミング言語の中心的存在といっても過言ではありません。そんなC言語ですが、これからプログラミングそのものを勉強していきたい方であれば、皆さん知っておいて損はない言語だと言えるでしょう。そんな方々のために今回は『C言語の歴史』について、あらためて振り返っていきたいと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる C言語が誕生したきっかけ C言語は1972年、アメリカの地で誕生しました。開発者は、計算機科学者のケン・トンプソン氏。すでに存在していた高級言語『B言語』の、改良版としてリリースされました。その後、トンプソン氏は2015年にGoogle社で Go言語の開発にも携わっていたことでも有名です。まさにプログラミング言語の第一人者と言えるでしょう。 さてC言語についてですが、名前からも想像できる通り、『B』の次だから『C』ということです。しかしながら『B言語』の前が、単純に『A言語』かというと、そうではありません。B言語は、1966年にケンブリッジ大学のマーティン・リチャーズ氏が開発した『BCPL』という言語が、元になっています。 BCPLの詳細はさておき、このB言語と、改良版であるC言語の違いは、「どこにあるのか」ついて見ていきましょう。 一番は、C言語では、データの『型』が指定できるようになったことです。B言語に関しては、その概念がありませんでした。 別な言い方をすると、B言語では一切データの『型』を意識する必要がなかったのです。それを今度は、エンジニアたち自身が、意識しなければならなくなりました。そう言うとなんとなく、B言語の方が先進的な言語に見えるかもしれません。 ただ実際はもちろんその逆で、それによってコンパクトかつ、より効率的なプログラムを記述できるようになりました。世のエンジニアたちは、処理速度が速いとされるアセンブラに近いコードが、記述できるようになったのです。 念のため「アセンブラとは何か」ご説明しますと、アセンブリという言語を使ったプログラムのことを言います。イメージとしては、機械語(0・1)を、人間でも理解できる状態に変換した言語です。 プログラミング言語には、CPUが直接理解することが可能な機械語と、人間が見て理解しやすい高級言語が存在します。アセンブリ言語は、その中間のポジション(やや機械語より)に位置しているため「低級言語」と呼ばれています。 さて話をC言語に戻していきましょう。 C言語が誕生した頃、社会のIT事情はどんなものだったのでしょう。その当時のコンピュータは、今の時代とは比べ物にならないくらい性能が低いものでした。そんな中、パフォーマンスに優れたC言語は非常に重宝されることになります。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Unixと共に成長の一途をたどるC言語 誕生から、現在に至るまで需要を保ち続けるC言語。その人気を確かなものにしたきっかけは、どこにあったのでしょうか。 それは、Unixの誕生と、その後の成長を振り返ると答えが見えてきます。なぜなら世に広まることになったUnixは、C言語によって作られたものだからです。 Unixとは、今で言うWindowsやMacといったOSの一種を指します。まず初めにこのUnixが誕生した背景から見ていきます。 当時、このUnixが存在する以前は、アプリケーションごとにコンピュータを用意する必要がありました。例えて言うなら、インターネットをするためのパソコン。メールを送受信するためのパソコン。デザイン作業をするためのパソコンetc…一台一役、それぞれが必要だったというイメージです。 それだと、大規模な開発になると、膨大な数の機械が必要になります。 そんな苦労を解決するために、各アプリケーションの間に立って機能してくれる中継役が必要になってきました。その役割を担っているのが、今となっては当たり前に存在しているOSです。 当時、OSを開発しようと、アメリカのベル研究所でMulticsというOSが作られたこともありました。 しかしながら、OSの機能を充実させすぎたこともあり、複雑になりすぎたのです。結果、当時のコンピュータのスペックでは、うまく動きませんでした。そこで出てきたものが、ミニコンピュータ用に開発されたOSのUnixだったのです。 その、コンパクトで効率的なプログラムを実現したのがC言語。当初アセンブリ言語のみで開発されたこのOSですが、1973年にほぼ全体をC言語で書き直しを行われました。 生産性の高いUnixは、その後も多くのエンジニアたちの注目を集めます。言わずと知れたMac OSも、Unixの技術を受け継いだものでした。当時から現在に至るまで、そのMac OSがどれほど市場を拡大していったかは、説明するまでもありません。その他、LinuxもUnixから派生したOSです。 こういった様々な場面でUnixが応用されると共に、その母体となるC言語の需要も拡大していくことになりました。 C言語は現代においても、いまだ存在感は絶大 そんなC言語ですが、今では数多くのプログラミング言語がCの血を受け継いでいます。その一つが、C++。既存のC言語にオブジェクト指向の考え方を導入したものです。この言語は、産業ロボットの制御や、家電の制御、大規模な基幹システム、国の公共機関のシステム、といった数多くの現場で活用されています。 名前からも想像できる通り、アップル社が開発したObjective-Cもまた、C言語がルーツとなったプログラミング言語です。iPhoneユーザーが普段、アプリを利用できているのも、C言語が存在していたおかげといっても過言ではありません。 C#に至っても、現代における主流のプログラミング言語として、その地位を確立しています。このように、現在のプログラミング言語の多くが、C言語の後継、もしくは影響を受けた言語だということが、よくわかります。 もちろんC言語そのものも、いまだ健在です。今やその歴史は、45年以上にも及びました。長い歴史と実績から、非常に信頼性の高い言語として認識されています。年を重ねるとともに、サンプルコードや、基盤コードも豊富に蓄積されてきました。 そのおかげで、新しいアルゴリズムや機能であっても、比較的スピーディに実装できるようになっています。 また、最近テレビや新聞などでよく耳にするビッグデータ解析や、人工知能(AI)、VR(Virtual Reality)。これらは、大量のデータを高速で処理する必要があります。そこで出番となっているのが、C言語というわけです。つまりC言語に対するニーズは全くもって衰えていません。 まとめ:C言語はオールマイティなプログラミング言語 何度も申し上げていることではありますが、C言語とは、まさにオールマイティなプログラミング言語です。家電製品、ゲームソフトなど、私たちの身の回りにある製品の多くがC言語の技術が取り入れられています。 そんなC言語ができるエンジニアを求めている企業は、後を絶ちません。「C言語 求人」で検索すると、実に多くの企業が、その能力を持ったエンジニアを欲していることがわかります。 これからプログラミングを勉強する方、またはすでにプログラミングに取り組んでいる方も、これを機に一度C言語の魅力に触れてみてはいかがですか。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
C++

C++(シープラスプラス)の歴史を解説!

C++とは 皆さんはC++というプログラミング言語をご存知でしょうか。こちらは、かの有名なC言語に、オブジェクト指向の概念を追加する意味で、開発されました。この2つの言語は密接に関係しており、現代でも『C言語』を勉強した次のステップとして『C++』に挑戦する方が多くいます。逆に『C++』を勉強して、その後Cを詳しく知った方も多々いるようです。 今回は、そんな『C++』が、誕生してから今日に至るまで、「どういった歴史を歩んできたのか」について見ていきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる C++が誕生したきっかけ C++の始まりは1979年と言われています。考案者は、デンマーク人のビャーネ・ストロヴストルップ(Bjarne Stroustrup)という人物です。彼は当時、ケンブリッジ大学の計算機研究所に属し、分散システム(※)上で動作するソフトウェアの研究に没頭する日々を送っていました。 ※複数あるコンピュータ同士、ネットワークを介して接続し、作業を分担しながら稼働するシステムのこと 彼はその時の実証として、コンピュータ間における、複雑な通信を再現する大規模なシミュレーション(いわゆる模擬的な実験)を書く必要がありました。それをSimulaというプログラミング言語で書いたのです。 Simulaは1960年代に作られた、世界初のオブジェクト指向プログラミング言語と言われています。その当時はオブジェクト指向という概念が、まだ世の中に浸透していませんでした。そんな中Simulaは 、全体の大きなプログラムを、プログラムごとの集合体として小さく分けて作る、という方式を取り入れていました。詳細な説明は控えますが、それによって開発効率や、保守性を高めることができるのです。 しかしながら、Simulaは今の時代のような優れた言語ではありませんでした。何か一つするにしても動作が重く、大規模なプログラムをコンパイルするのに、とにかく時間を要したのです。「このままではプロジェクトが完結しないかもしれない」彼は、そんな危機感を抱くようになりました。 そこで彼は、Simulaを使った研究を中断します。代わってBCPLという言語を、新たに取り入れることにしました。これは1966年に開発されたプログラミング言語で、C言語のルーツにもなったものです。細かく言えばBCPL→B言語→C言語と、順を追って改良されています。しかしながら彼は、それでも十分に満足のいく結果を得られませんでした。 しばらく時間が経ったケンブリッジ大学卒業後に、彼は、自ら新たなプログラミング言語の開発に乗り出します。その時に注目したのが『C言語』だったのです。元々BCPLに触れていたビャーネにとって、進化を遂げたC言語にフォーカスするのは、不思議な流れではありませんでした。 「Cは基本的な機能をほぼ全て兼ね備えている。その上、無駄な機能が加えられていないため実行速度が早い」そんな風に思っていたそうです。 そして、彼はC言語にSimulaのクラス機能を持たせたCpreというツール開発を経て、『C with Classes』という言語を作りました。この言語は高い実行効率と、他の言語と互換性を持ったバイナリ互換の機能を、兼ね備えていたのです。 『C with Classes』言語は、Cと同等レベルの実行速度をもつこと。コードがコンパクトであること。データがコンパクトであること。それらすべてを実現することが、開発の目的だったのです。その後、改良に改良を重ねた結果『C++』と名付けられました。名前の由来は『C』にインクリメントの意味を持つ『++(1つ足す)』を付け加えることで、Cより一歩前進した言語という意味から来ています。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 開発の効率性を強く求められるようになった C++が出来上がった時代は、コンピュータの性能が向上し始めているころでした。それに連れて、開発は、多くのエンジニアが集って行う、大規模なものが主流になっていたのです。 すでに信頼性の高かったC言語に、オブジェクト指向的な拡張を施したC++言語は、まさに時代のニーズとマッチしていました。そういったことがきっかけでC++は、着々と利用者を拡大していったのです。 再三オブジェクト指向という言葉を使っていますが、オブジェクトとは「もの」や「物体」などを意味する言葉です。プログラミングを勉強する方であれば、必ず触れることになるであろう概念と言えます。 今回のテーマから逸れるため詳細は控えますが、オブジェクト指向を取り入れることで、1つ1つの機能・プログラムを理解せずとも、それらを使って効率よく開発が進められるというメリットがあります。 例えて言うなら、車の運転。普段運転される方の中で、「どういった仕組みで車が動いているか」まで理解している人は、多くないでしょう。車には、エンジンやメーター、ヘッドライト、もっと細かく見るとネジなど、無数のパーツの集合体で出来上がっています。 ですが、我々が知っておくべきことはアクセルを踏めば進むこと。ブレーキを踏めば止まること。ハンドルを回せば左右に方向転換ができる、といったことくらいです。細かな部分を気にしなくとも、車が使えるという点で、オブジェクト指向と似ている部分があるのです。 現在有名なJavaやObjective-c、Python・Ruby・PHP・JavaScriptといったプログラミング言語も、このオブジェクト指向の考えを取り入れています。気になる方は一度「オブジェクト指向とは何か」勉強してみると良いかもしれません。確実に、今後のプログラミング学習の役に立つことになります。 着々と評価を集めるC++ さて、C++の歴史に話を戻しましょう。その後C++は1998年にISO基準の認定を受け、国際的に通用するものであることが認められました。2002年にはマイクロソフト社が開発した『C#』のベースにもなっています。 ちなみにですが同年、C++の生みの親であるビャーネは、テキサス州テキサスA&M大学の計算機科学教授を務めました。2004年には、優れた工学者・技術者の表彰を行う、全米技術アカデミーの会員に選出されました。これは工学の分野で活躍する人たちの間で最高の栄誉。まさに、彼が数々残してきた功績が評価された結果でしょう。 そして今年2018年にはC++の開発を評して、チャールズ・スターク・ドレイパーという賞も受賞しました。この賞は別名で工学分野のノーベル賞とまで言われています。いまなお世間からの評価を集めている存在です。 まとめ:C++は様々な開発現場で活用されている C++言語の設計原則に『C++ は今現在役に立つ言語でなければならない』という言葉があります。その名の通り、現在も、サーバー系のソフトウェアやミドルウェア・OS。パッケージソフトウェア。組込ソフトウェアなど、様々な開発現場で活用されています。 C++、RubyやPHPといったここ最近人気が高まっているプログラミング言語に比べると、学習の難易度がほんの少し高いと感じる方がいるかもしれません。ただそれは人によって好みはあります。何より、Cの血を受け継ぐ、C++。そのスキルを磨くと、実に様々な開発を手がけることができることができるのは事実です。気になる方はぜひ一度、チェックしてみてはいかがですか? テクフリでフリーランス案件を探してみる
C++

C++の将来性について 現状から踏まえて検証した結果

C++とは? C++とはC言語がベースとなっているプログラミング言語です。 C言語が拡張されてオブジェクト指向言語となっているため、Javaなど他のオブジェクト指向言語と同じようにオブジェクトの要素を引き継ぐことが可能です。 開発されたのは1983年であり既に30年以上の歴史があるプログラミング言語ですが、現在でもIT業界では一定の需要があります。 またC++にはいくつかの種類があります。 その中でも代表的なC++には、Microsoft Visual C++とBorland C++があります。 Microsoft Visual C++はWindows OSのパソコンへアプリケーションをインストールする際にシステム要件として求められることがあるため、Windowsユーザーには比較的馴染みがあるプログラミング言語だといえるでしょう。 Borland C++はボーランド社が開発した、パッケージするためのものでC++をコンパイルする機能が提供されています。 テクフリでフリーランス案件を探してみる C++の特徴 C++は開発から30年以上経過しているプログラミング言語ではありますが、規格は定期的に改良されており、2017年12月にはISO/IEC 14882:2017が公開されています。 国内でもC++の需要はあるため、C++を習得するならできるだけ新しいバージョンのC++を学ぶことが大切です。 ではそんなC++にはどのような特徴があるのか、順番に見ていきましょう。 C++はスマートフォンアプリの開発で利用できる スマートフォンアプリの開発といえば、JavaやSwiftが近年のトレンドですが、C++で開発することもできます。 統合開発環境を用意することでAndroidアプリの開発もできるため、スマートフォンアプリの開発をメインにしていきたい場合は習得する価値はあるといえるでしょう。 C++は企業の業務システムで利用されている C++は金融機関や保険会社など大きな企業の業務システムの開発に利用されているケースが少なくありません。 C++はOSを制御できるプログラミング言語でもあり実行速度にも信頼性があるからです。 そのためC++を習得すれば、大規模な業務システムの改修や保守関係の仕事に対応できる可能性が高くなります。 C++は大規模な開発に携わりたい場合にも有用なプログラミング言語だといえるでしょう。 C++はコーディングをシンプルにできる Apple製品やMacOSのアプリ開発にはObjective-Cが多く活用されてきました。 SwiftはObjective-Cと比較するとセミコロンが不要であること、そして高速なコンパイラが採用されているという違いがあります。 そのためObjective-Cによるアプリ開発よりも、シンプルにコーディングできるという特徴があります。 C++はゲームエンジニアとして活躍できる C++はゲームエンジニアの募集で必須スキルとして求められることがあります。 C++はゲーム開発でも利用されているプログラミング言語だからです。 オンラインゲームやAndroidアプリのゲーム開発の現場で活躍したい場合にもC++は有用です。 参考:Microsoft「Microsoft Visual C++のダウンロード」 Microsoft「C++ 言語リファレンス」 C++の現状 ~給与と業界の動向について~ C++は国内だけでなく世界的に利用されているプログラミング言語です。 また、30年以上前に開発されたプログラミング言語であるため、C++に関連した情報や教材は充実しています。 C++は簡単なプログラミング言語ではありませんが、学習するために必要な情報は手に入れやすいプログラミング言語だといえるでしょう。 そして長く利用され続けていることは、それだけC++によって開発された業務システムやアプリケーションも存在していることを意味しています。 実際に大規模な業務システムの改修や保守の案件ではC++が必須スキルとして記載されていることが少なくありません。 C++は1983年に開発されたプログラミング言語ではありますが、2023年現在でも需要は続いているのです。 しかしJavaやJavaScript、PythonやPHPなど現在多くの開発現場で主流となっているプログラミング言語と比べると、求人案件の数は少なくなります。 そのため将来性について考えるなら他の言語を習得することを前提に考えた方が活躍の幅は広くなるといえるでしょう。 ではC++のスキルを習得してエンジニアとして活躍した場合、どの程度の報酬が見込めるのでしょうか。 C++の技術を習得してからフリーランスエンジニアとして独立できれば月収は50万円~90万円程度が見込めます。 この報酬は弊社が提供しているマッチング案件提供サイト、テクフリに掲載されているC++のスキルが必要なエンジニアの月額報酬です。 月額報酬100万円以上の案件が存在するSwiftやRubyと比較すると、安く見えるかもしれませんがエンジニア全体の平均年収から考えれば低い金額ではありません。 経済産業省が公表している「IT関連産業の給与等に関する実態調査」では、C++ の技術を含むと考えられる、SE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)の平均年収は603.9万円です。 IT保守(顧客向け業務システムの保守・サポート)の平均年収は592.2万円です。 フリーランスは正社員のように長期に渡り業務があることを約束されているわけではありませんが、フリーランスとして独立できれば、平均以上の給与を稼ぐことは難しくありません。 参考:経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査」 参考:テクフリ(techcareer freelance) テクフリでフリーランス案件を探してみる C++の将来性 ~業界の動向について~ C++は自動車業界や金融、保険など規模の大きな業務システムを有する企業からは現状でも一定のニーズがあります。 今後すぐにこういったニーズが失われることは考えにくいため、C++は将来性がまだあるプログラミング言語だといえるでしょう。 ではここでGithubの公開ページに掲載されている「Top languages over time」からC++がどの程度使用されているのか、見ていきましょう。 ランキングに多少の波はありますが、2014年から2016年まではRubyに次ぐ6位の使用状況です。 しかし2017年と2018年には5位となりPHPに次ぐランキングに位置しています。 この結果から分かることは、C++の使用状況や人気は決して落ち目ではないということです。 RubyやObjective-Cは一時期と比較すると使用状況に陰りがありますが、C++はむしろ使用状況が増えているのです。 今回参照したTop languages over timeは世界的な統計の結果となるため、国内の状況が同じとは限りません。 それでも少なくとも世界的な視野で見ればC++はまだまだ将来性があるといえるのではないでしょうか。 参考:Github「Top languages over time」 C++の将来性 ~給与について~ Github「Top languages over time」のランキングで述べたようにC++の需要は充分にありますが、給与が将来今以上に水準が上がることにはあまり期待できません。 なぜなら、プログラム言語の需要は時代の流れによって変化するものであり、他のプログラム言語の需要が高まることで、C++の需要が下がる可能性を否定することはできないからです。 しかしC++はマイクロソフトが開発した言語であるため、一定の需要は残り続けると予想することができます。 C++を習得するだけでは平均年収を大きく上回ることは期待できませんが、プロジェクトリーダーの経験やマネジメントスキルの習得によって、管理者としてより高い年収を目指すことも可能となります。 ではここで参考として経済産業省の「IT関連産業の給与等に関する実態調査」が公開しているIT業界の職種別の平均年収を見ていきましょう。 C++の技術が関連する職種だと考えられるSE/プログラマの年収は603.9万円です。 それに対してプロジェクトマネージャは891.5万円です。 これらの年収からC++の技術を習得してプロジェクトマネージャとしての管理業務もできるようになれば、堅実に高い年収を目指すことができるといえるでしょう。 C++は人気があり今後も需要が見込めるプログラミング言語 C++はWeb系だけでなく組み込み系の開発にも利用できる対応範囲が広いプログラミング言語であり、長く安定した需要があるプログラミング言語です。 そのためC++は今後も需要が見込めるプログラミング言語だと考えることができます。 またC++の技術を習得して転職活動をする際は、実務経験があれば転職活動は比較的すみやかに進めることができます。 実務未経験となるとポートフォリオの作成など入念な面接対策が必要となりますが、ある程度のキャリアを形成することができれば転職市場でも評価されるようになります。 しかしIT業界の技術の需要は日進月歩で変化するため、将来性について考慮することや市場の変化に敏感になることは欠かせません。 C++の技術を身につけてエンジニアとしてのキャリアを考えるなら、ただ技術を磨くだけでなく市場の動向に合わせて学習を続ける姿勢も大切になるといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる C++の将来性についてよくある質問 C++の将来性について、良くある質問を3つまとめました。 C++とは? C++とはC言語がベースとなっているプログラミング言語です。 開発されたのは1983年であり既に30年以上の歴史があるプログラミング言語ですが、現在でもIT業界では一定の需要があります。 C言語が拡張されてオブジェクト指向言語となっているため、Javaなど他のオブジェクト指向言語と同じようにオブジェクトの要素を引き継ぐことが可能です。 C++の特徴は? C++の特徴は「C++はスマートフォンアプリの開発で利用できる」「C++は企業の業務システムで利用されている」「C++はコーディングをシンプルにできる」「C++はゲームエンジニアとして活躍できる」の4つが大きく挙げられます。 C++の将来性は? C++は国内だけでなく世界的に利用されているプログラミング言語で、大規模な業務システムの改修や保守の案件ではC++が必須スキルとして記載されていることが少なくありません。 しかしJavaやJavaScript、PythonやPHPなど現在多くの開発現場で主流となっているプログラミング言語と比べると、求人案件の数は少なくなります。 そのため将来性について考えるなら他の言語を習得することを前提に考えた方が活躍の幅は広くなるといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
Javascript

JavaScriptの歴史〜名前の由来とは?〜

JavaScript(ジャバスクリプト)というプログラミング言語の名前を聞いたことがあるでしょうか。現役プログラマーの方はもちろんのこと「これからプログラミングを勉強する」という方も、恐らく一度は聞いたことがあるかと思います。 とはいえ「JavaScript(ジャバスクリプト)がどういった歴史を歩んできたのか」については聞いたことがない方が多いはず。そんな方のために今回は、誕生から現在に至るまでの、JavaScript(ジャバスクリプト)の歴史についてみていきたいと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる JavaScript(ジャバスクリプト)誕生の背景 JavaScript(ジャバスクリプト)が初めて世にリリースされたのは、今から20年以上前の1995年。イギリス人プログラマ、ブレンダン・アイク氏(Brendan Eich)によって開発されました。その頃ブレンダン氏は、アメリカにあるネットスケープコミュニケーションズ社 (Netscape Communications)に所属していました。 同社はRDF/RSS・SSLといった、今なお重宝されている技術を生み出した会社でもあります。そんなネットスケープ社が開発した『Netscape Navigator』というブラウザに、JavaScript(ジャバスクリプト)が実装されたのです。バージョンでいうと2.0の頃でした。 JavaScriptの名前の由来 JavaScript(ジャバスクリプト)は元々LiveScriptと呼ばれていたそうです。そこからJavaScript(ジャバスクリプト)という名前になった背景には、当時流行していたSun Microsystems(現Oracle)製の、Java言語が関係しています。 当時JavaはIT業界における注目の的。そんなJava人気にあやかって、JavaScript(ジャバスクリプト)という名前が付けられたそうです。名前が似ているため勘違いされる方も多いですが、JavaとJavaScript(ジャバスクリプト)には何の関係もありません。 とは言え、ネーミングの効果があってか、Netscape Navigatorは、リリース直後からかなりのシェアを獲得しました。 ブラウザ戦争の時代が到来 Netscape Navigator人気の勢いは、マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏も触発されるほど。マイクロソフト社は遅れてInternet Exproler(IE)というブラウザを開発し、1995年にリリースしたWindows 95にもIEが搭載されました。 それと合わせて『Jscript』というスクリプト言語も自社独自で開発しました。これを機に両社をはじめとした、ブラウザ戦争が幕開けすることになったのです。 『Jscript』という字面が『JavaScript』と非常に似ているので混同しますが、それぞれに互換性はあまりないプログラミング言語です。Navigator上で動くJavaScript(ジャバスクリプト)がIEでは動かない。IE上では動くJscriptはNavigatorでは動かない。といった問題が頻繁に発生していました。こういった問題を解消するために、Webページを作る際は2つのブラウザを考慮しなければなりません。 つまりはWeb開発者にとっては、作業が2倍に増えるようなもの。不便が大きく、不満を招く種となっていました。 そこでNetscape社は、エクマ・インターナショナル(Ecma International)という外部機関に依頼して、JavaScript(ジャバスクリプト)の標準化を進めることにします。エクマ・インターナショナルは情報通信システムの分野の国際的な標準化を行う団体です。その結果、JavaScript(ジャバスクリプト)の主要機能を標準化仕様として定義がなされた言語、ECMAScript(ES)が誕生しました。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 他技術の人気に影をひそめたリリース当初 Netscape自体の人気は高かったものの、JavaScript(ジャバスクリプト)におけるプログラミング言語としての評価は、それほど高いものではありませんでした。JavaScript(ジャバスクリプト)には型の仕様がなかったこと、制御構造が不足していること、などがその理由だと言われています。 すでに登場していた、C言語やJavaに比べると、プログラマ達を満足させるレベルには到達していなかったのです。またJavaScript(ジャバスクリプト)が登場した当時はAdobe社製のFlash(グラフィックを特別な技術を用いてデータサイズを軽くする技術)が脚光を浴び、JavaScript(ジャバスクリプト)はそれらの影に隠れた存在でした。 JavaScript(ジャバスクリプト)の評判を一変させたAjaxの登場 そんなJavaScript(ジャバスクリプト)が、一躍存在感を増した出来事が起きました。2005年2月のことです。 JavaScript(ジャバスクリプト)の技術を活用した『Ajax』の登場でした。『Ajax』とは『Asynchronous JavaScript + XML』の略です。Asynchronousは日本語に訳すと『非同期』です。JavaScript(ジャバスクリプト)とXMLを使って、非同期にサーバとの通信を行うという意味になります。そのAjaxの技術を活用したサービスが、いわずと知れたGoogle Mapだったのです。 普段Google Mapのスマホアプリお使いの方はお分かりかと思いますが、Google Mapは歩けば、リアルタイムに位置情報や周辺の地図が変化します。しかしながらWebサイトの更新ボタンを押した時のように、画面全体を真っ白にして情報が更新されることはありません。これはまさにAjaxだからこそ、実現できている機能です。そんなAjaxの技術を支えるものこそ、JavaScript(ジャバスクリプト)なのです。 益々利便性が向上するJavaScript(ジャバスクリプト) それ以外にも、JavaScript(ジャバスクリプト)の存在感を増した要因を挙げるとすれば、ライブラリ・フレームワークの拡充でしょう。当初のJavaScript(ジャバスクリプト)の致命的な問題は、moduleが使えないことでした。moduleとは、特定の処理を行う部品のようなものです。「このモジュールを使います」と一行、コードを書けば、そのモジュールに書かれた様々な処理を利用することができます。そうすると、毎回イチから開発する必要がなくなり、開発効率も高くなります。 CommonJSというJavaScript(ジャバスクリプト)の仕様ができて以来、その仕様に従って『Node.js』という、サーバサイドで使うJavaScript(ジャバスクリプト)環境ができました。そのほかjQueryといったライブラリや、ReactというFacebook社製のフレームワークができたりと、開発効率を上げる様々なものが開発されました。 今となってはブラウザだけでなく、サーバーサイドの開発も一手に担えるようになったJavaScript(ジャバスクリプト)。その言語が活用される領域は広く、JavaScript(ジャバスクリプト)プログラマの需要は衰えることを知りません。数あるプログラミング言語の中でも、JavaScript(ジャバスクリプト)の求人数は、常にトップ10にランクインしています。 まとめ:JavaScriptは誕生から多くの人に利用されている 我々が普段からよく利用するインターネットなだけに、身近なところでJavaScript(ジャバスクリプト)は多く利用されています。例えば、削除ボタンを押した後に「本当に削除しますか」といったポップアップウィンドウが表示されたり、プルダウンを選択すると自動的にソートがかけられるのも、JavaScript(ジャバスクリプト)が存在しているおかげ。 書いたコードが、視覚的にわかりやすい結果につながることから、いざ学習するとその面白さに魅了される人も多いはず。気になる方はチェックしてみてはいかがですか? テクフリでフリーランス案件を探してみる
Go言語

Go言語の歴史を解説!

Go言語とは? Go言語は2009年にGoogleによって開発されたプログラミング言語です。シンプルな構文と動作の速さが大きな特徴となっています。 Go言語はUNIXやOSの開発に携わり、Limboという言語を開発したロブ・パイク氏、UNIXの開発と共にそれを構成するC言語を開発したケン・トンプソン氏の2人によって設計されました。 この2人はITエンジニア界隈では有名な人物となっています。効率よく生産的な作業が行えるという実用性の部分を背景に設計・開発された言語となっており、Go言語の特徴を理解することでこの背景も理解できるはずです。 まずGo言語の特徴であるシンプルな構文という部分ですが、ケン・トンプソン氏が開発したC言語の構文を意識しながらもC言語よりもよりシンプルで記述の方法が最小限となっているので、誰が書いても似たような構文となります。 そのため、多くのエンジニアがプロジェクトに関わっている場合でも書かれた記述を理解することが容易になります。 続いてGo言語の特徴である動作の速さという部分について見ていきます。 プログラムを実行する際には、書かれたソースコードを機械が読めるように機械語に翻訳する必要があるのですが、Go言語では全てのソースコードを翻訳した後に実行するコンパイルという方式をとっているのでプログラムの実行スピードが非常に速くなっています。これはC言語でも同様となっています。 まとめると、C言語の動作の速さとC言語にはない構文のシンプルさを合わせた言語がGo言語となります。C言語を更に便利にしたものがGo言語ということです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Go言語が誕生したきっかけは? Go言語は2009年にGoogleによって開発がされました。Googleというと皆さんがいつもお使いの検索エンジンを提供している企業で、なぜGoogleが開発しているのかと思う方も多いかもしれません。 Go言語はUNIXやOSの開発に携わり、Limboという言語を開発したロブ・パイク氏、UNIXの開発と共にそれを構成するC言語を開発したケン・トンプソン氏の2人によって設計されました。 設計された当時はマイクロソフトからC#が登場していましたが、その後にコンピューター処理速度の向上やマルチコアコンピューターの出現、動的な型言語の人気、プログラミングの複雑化など環境がガラッと変わり、その変化する環境に対応する言語が求められました。 そこで、実行速度や安全性、書きやすさの面で群を抜いているGo言語が登場しました。 2012年にGo言語がリリースされましたが、当初の反応はイマイチでGoogleしか使わないのではないか、将来性はあるのか、Go言語でなくても既存の言語で十分対応できるのではないかと言われており、認知はあったものの全然使われないという状況が続きました。 Go言語の黎明期・成長期について 続いてGo言語の黎明期・成長期についてです。世間の反応がイマイチだったGo言語はその後どのように進化していったのでしょうか。 2014年にはGo言語バージョン1.4がリリースされ、ついにAndroidアプリの開発にGo言語が使えるようになりました。Go言語はバージョンアップと改善を繰り返し、当時のイマイチだったという評判を払拭しました。 実際には海外だとDropbox, Amazon Web Services, Youtube等の有名IT企業の開発に使われるようになり、国内だとドワンゴやメルカリなどのITベンチャー企業の開発に使われるようになりました。 やはりGo言語の特徴である実用性の部分とコードの書きやすさの部分が開発者からウケて使われているようです。 実際に海外だとアプリケーションやWebサービスの開発にGo言語を使っている企業は多いですが、国内だとまだまだだと言えます。実際にこれからC言語で開発していたものをGo言語で開発しようと思っている企業も多いのでまだまだ成長期だと言えます。 Go言語は現在どのように使われている? では現在Go言語はどのように使われているのでしょうか? Go言語は比較的新しい言語なので主にインターネット・Web業界で使われていることが多く、情報処理サービス業界、ソフトウェア業界、ハードウェア業界で使われることはあまりありません。 インターネット・Web業界はWebメディア・ショッピングサイトなどの自社サイトを運営している企業が多いです。Go言語の転職の求人ではこのインターネット・Web業界がほとんどであり、自社のプラットフォームの設計・開発・運用やデータ基盤の構築などで使われています。 また、今話題の仮想通貨やAI関連の求人もあり、最先端技術に関する開発もあります。 Go言語の求人案件では、インターネット・Web業界がほとんどなので、自社開発の案件が多いです。またバックエンドエンジニアとインフラエンジニアの募集が多いことも特徴です。 古くからあるお堅いイメージのある企業のシステムはC言語で書かれているものが多く、逆にベンチャー企業のような新しい企業ではGo言語を採用している企業が多いです。そのため比較的ベンチャー企業が多いインターネット・Web業界でのGo求人が多くなっています。 Go言語がどのように使われているかはわかりましたが、転職のしやすさや条件に関してはどうでしょうか。 求人検索エンジンスタンバイが発表したプログラミング言語別年収ランキング2018では、Go言語が1位となる600万円に輝いています。最大提示年収は1600万円となっており、求人数は2202件となっています。歴史が浅い言語にしては年収も高く、求人数はかなり多いほうです。 このように需要が大きいので転職もしやすく、高待遇になりやすいGoエンジニアをキャリアアップで目指すことは非常におすすめできる選択肢です。 また、Go言語を使いこなせて要件定義や基本設計などの上流工程まで出来るエンジニアはなかなかいないので、ここができるだけで更に高待遇を受けやすいです。年収1000万円も夢ではありません。 転職の際はGo言語を用いた開発経験があることがベストですが、もし無い場合はC言語のサーバーサイド開発経験があると有利に転職を進められます。 現在、Go言語は成長期にあるので今後更に多くの企業が開発言語として採用していくことを考えると、将来性もあるので転職のしやすさや条件に困るということはそこまで無いでしょう。転職やキャリアアップを目指している方に是非オススメできるプログラミング言語となっています。 まとめ 今回はプログラミング言語であるGo言語の歴史について見てきました。 Go言語が誕生した背景やその後の歴史についてなかなか興味深い話が多かったでしょう。 今回の内容をまとめると Go言語は動作の速さとシンプルさを追求したプログラミング言語 Go言語はGoogle社によって開発がされ、トレンドになっている Go言語は転職のしやすさと条件が非常に良い となります。 プログラミング言語の歴史については様々な話があり、常に人々の手によって進化しています。Go言語もその言語の一つで、変化をしながらも従来の信頼度の高さは変わらずに、不動の地位になっています。 今回でGo言語に興味を持った方はまずGo言語を使ってみてください! テクフリでフリーランス案件を探してみる
Python

Pythonの歴史|開発元や由来、いつからあるのかを解説

Python(パイソン)というプログラミング言語について さて、皆さんはPython(パイソン)というプログラミング言語をご存知でしょうか。プログラミング経験がない方にとっては、馴染みのない名前かもしれません。ただ一方で海外に目を向けると、非常に多くのエンジニアたちに利用されている汎用プログラミング言語です。 世界最大のIT企業Googleは、Python(パイソン)を自社の三大プログラミング言語として捉えています。その他、MicrosoftやFacebookなどの一流IT企業も、Python(パイソン)を導入しています。今回は、そんなPython(パイソン)の歴史について見ていきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Python(パイソン)は意外な誕生秘話を持った言語 Python(パイソン)が誕生したのは1990年。グイド・ヴァンロッサム(Guido van Rossum)という人物によって生み出されました。彼の出身地はオランダです。同国のアムステルダム大学で、数学と計算機科学の修士号を取得しました。 大学を卒業してからはCWI(オランダ国立情報数学研究所)、その後NIST(アメリカ国立標準技術研究所)といった研究機関で働いていました。2015年にはGoogleでも働いています。翌年には、ACM(ニューヨークに本部のあるコンピュータ科学分野の国際学会)からDistinguished Engineerの称号も得ました。まさにIT分野における第一人者と言える存在です。 そんなグイド氏が開発を手がけたPython(パイソン)。開発の起源をたどると、大学卒業後に勤めたCWIにまでさかのぼります。その頃グイド氏は『ABC』というプログラミング言語の開発プロジェクトに携わっていました。これは、当時難解だったBASIC言語に代わる、教育用言語の開発を目的としたプロジェクトです。 結局このプロジェクト自体は成功しませんでしたが、グイド氏は「このABC言語からPython(パイソン)を開発するにあたってのインスピレーションを与えられた」とのことを述べています。 ABCプロジェクトの後、今度はAmoebaというプロジェクトのメンバーになりました。しかしながら、このAmoebaという分散システムが、かなり複雑なシステムだったようです。既存のプログラミング言語では思うように開発が進みませんでした。その時彼は「もっと使いやすい言語があればな」と考えるようになったそうです。その想いがカタチとなったものこそ、『Python(パイソン)』だったのです。 ただそのPython(パイソン)は、1989年12月に「クリスマスの暇つぶし」として開発がスタートしました。現代における超主要プログラミング言語は、実に意外なカタチで開発がスタートしたのです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Python(パイソン)言語の由来 Python(パイソン)という名前の由来は何なのでしょうか。それもABCの影響を受けています。そもそもABCの由来は、「ローマ字の先頭三文字ABCと同じくらい、シンプルで分かりやすく」という意味を込めて、名付けられました。そうは言うものの、先ほど申し上げた通り、その想いと現実にはギャップがありました。 そういったこともあり「由来はあまり深く考えず付けてしまおう」とグイド氏は考えたのです。当初はオフィシャルな開発プロジェクトではなかっただけに、彼はBBCのコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』のパイソンから、名前を取りました。もはや悪ふざけに近いレベルだったのです。 Python(パイソン)言語が登場した頃のIT情勢 同言語が誕生した1990年頃は、世界各国でIT技術が目覚ましく発展する時代でもありました。Python(パイソン)との直接的な因果関係はありませんが、IT最先端国家であるアメリカでは、この頃に『政府主導による情報化の発展と、新しい合意の形成』を進めています。 Python(パイソン)が誕生した翌年の1991年には、『高性能コンピューティング法(HPCA)』が成立。 これは、 ①アメリカの安全と発展にとって、コンピューター科学技術の発達は非常に重要 ②ただ、ここ最近は他国の技術が向上している ③それに負けないよう、アメリカがITの領域をリードしていかなければならない。といった目的から生まれた法律です。 アメリカがそのように言う通り、1990年代には各国で新しいプログラミング言語が、次々生み出されています。中でも、1993年のRuby、1995年のPHPといった、Python(パイソン)同様の軽量プログラミング言語の隆盛が目立ちます。 軽量プログラミング言語とは、HTML内に記述できる言語、特定のOSや開発環境に依存しないこと、オープンソースで誰もが利用で手に入れることができることを言います。この頃まさに、後に起こるインターネット革命の、礎が築かれたといっても過言ではありません。 Python(パイソン)言語の成長を確かなものにしたきっかけ Python(パイソン)の人気が拡大したきっかけは2000年10月に公開されたバージョン2の登場です。このアップデートにより、様々な機能が向上しました。例えば、ガベージコレクションの導入。これは、プログラムが確保したメモリ領域のうち、不要になった箇所だけを自動で解放してくれる機能のことを指します。 従来は、メモリの確保・解放それぞれをプログラマ自身が明示する必要がありました。そうすると、メモリを解放する処理を書き忘れて、使用可能なメモリを食いつぶしてしまい、エラーを起こすといった問題がよく起きていたのです。その問題が解消されるということで、プログラマたちにとっては非常に便利な機能として重宝されました。 2005年にはDjango(ジャンゴ)という、Python(パイソン)で実装されたWebアプリケーションフレームワークが誕生します。これは今となってはPython(パイソン)の代表的なフルスタックフレームワークです。 このフレームワークを使うことで、複雑なデータベース主体のWebサイト構築を簡略化出来るようになります。その後2009年にはBottle、翌年にはFlaskなど、続々とフレームワークが追加されました。シンプルにまとめると、開発効率がより一層高まったということです。 Python(パイソン)は根強い人気の言語 Python(パイソン)人気は現在に至っても衰えることは知りません。今や、Facebookをしのぐ勢いのInstagramもPython(パイソン)によって開発されています。その他、オンラインストレージサービスのDropboxもベースはPython(パイソン)。 またPython(パイソン)は、機械学習のシステムを開発する際などにも採用されています。機械学習とは一言で説明すると、『コンピューターが、膨大なデータの中に潜むデータの法則性を見つけ出すこと』です。ビッグデータの増加に伴って、機械学習システムの需要は年々高まっています。 昨今の国内求人市場はどうでしょうか。『IT投資動向調査2016』によれば、Python(パイソン)エンジニアの平均年収は約651万円。200を優に超えるプログラミング言語の中で、トップに輝きました。どの企業も、喉から手が出るほどPython(パイソン)エンジニアを求めているということでしょう。 まとめ 冒頭でもお伝えした通り、Python(パイソン)は、Googleが三大プログラミング言語としてPython(パイソン)を挙げているほど。その利便性・需要の高さは言うまでもありません。今後におけるPython(パイソン)の発展に益々期待が持てそうです。 また、日本国内以上に、海外での人気が高いことから、「世界に羽ばたくプログラマ」を目指してPython(パイソン)の学習に着手するのかいいかもしれません。 Python(パイソン)はコードがシンプルで分かりやすいプログラミング言語。気になる方は、1冊の参考書を手にとってみてはいかがでしょうか? テクフリでフリーランス案件を探してみる
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