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Javaメソッドの定義と呼び出し方【初心者にもわかりやすく解説】

Javaメソッドは、プログラムの処理を分割して整理するための重要な機能であり、可読性や保守性の向上、再利用性の実現に役立ちます。本記事では、「Javaメソッドの使い方を知りたい」、「Javaメソッド使ってプログラミングするときのポイントを知りたい」というあなたのために、Javaメソッドの基本構文や戻り値の設定方法、メソッドの呼び出し方などを分かりやすく解説します。 さらに、メソッドの応用技術であるメソッド参照やstaticメソッド、メソッドチェーンについても解説するので、経験者の人もJavaメソッドについて再確認してみましょう。 関連記事:Javaのおすすめフレームワーク13選を紹介!【2025年最新版】 フリーランスのJava案件を探してみる Javaメソッドとは Javaメソッドは、プログラムの処理を分割して整理するための機能です。ここでは、Javaメソッドの概要を解説します。 Javaメソッドの概要 繰り返しになりますが、Javaメソッドはプログラムの処理を分割して整理するための機能です。複数の文や式をまとめ、特定の処理をひとつの単位として扱います。メソッドは再利用性を高められるため、コードの冗長さを減らしてプログラムの保守性を向上させます。また、コードの可読性も向上し、プログラムの開発効率が高まる効果があるという点も特徴です。 ちなみにメソッドという概念は、Javaに限らず多くのプログラミング言語で使用されています。メソッドは、エンジニアを目指す上で欠かせない概念なのでこれを機会にしっかり覚えておきましょう。 Javaメソッドの種類 Javaメソッドの種類は、インスタンスメソッドと静的メソッドの2種類です。インスタンスメソッドは、特定のオブジェクトに属するメソッドであり、そのオブジェクトの状態を変更する処理に使用されます。一方、静的メソッドは、特定のオブジェクトに属さず、クラス自体に関連する処理に使用されます。 静的メソッドは、staticメソッドとも呼ばれるメソッドです。Javaエンジニアにとって、インスタンスメソッドと静的メソッドの違いを理解しておくことはとても重要です。今回解説した内容をしっかり覚えておきましょう。 Javaメソッドの構文 ここでは、Javaメソッドの基本構文について説明します。メソッドは、プログラムの処理を組織化し、再利用可能なコードのブロックを作成するための重要な要素です。正しい基本構文を理解し、適切にメソッドを活用しましょう。 Javaメソッドの基本構文 Javaメソッドの基本構文は、以下の通りです。 修飾子 戻り値の型 メソッド名(引数のリスト) { // メソッドの処理 return 戻り値; } 修飾子 戻り値の型 メソッド名 引数のリスト メソッドの本体処理 修飾子はメソッドのアクセスレベルを指定し、戻り値の型はメソッドが返す値のデータ型を示します。メソッド名はメソッドを一意に識別するための名前です。引数のリストはメソッドに渡すデータを指定します。 そして、メソッドの本体では具体的な処理が記述されます。最後に、return文を使用してメソッドの結果を返すという構成が、メソッドの基本構文です。 Javaメソッドの戻り値の型と引数の設定方法 Javaメソッドでは、戻り値の型と引数の設定が重要です。戻り値の型はメソッドが返す値のデータ型を指定します。void型を指定すると、メソッドは戻り値を返さないという意味です。 引数はメソッドに渡すデータであり、複数の引数をカンマで区切って指定します。メソッドを定義するとき、引数にはデータ型と引数名の両方を指定します。メソッドに引数を定義した場合、メソッドを呼び出す際には引数の値を渡す必要があるという決まりです。 Javaメソッドの定義方法と呼び出し方 ここではJavaメソッドの定義方法と呼び出し方を解説します。先ほど解説したJavaメソッドの基本構文を元に、実際にどのようなコードを書いてJavaメソッドを定義したり呼び出したりするのかを解説します。正しいメソッドの定義と呼び出し方を理解し、効果的なプログラミングに役立てましょう。 Javaメソッドの定義方法 Javaメソッドの基本構文に従って、Javaメソッドを定義してみましょう。Javaメソッドの定義例は、以下の通りです。 public returnType methodName(parameter1, parameter2, ..., parameterN) { // メソッド本体 } Javaメソッドの基本構文でも解説しましたが、Javaでメソッドを定義するには、まず修飾子(public、privateなど)を指定し、次に戻り値の型を指定します。戻り値の型がない場合はvoidを指定します。 その後、メソッド名と引数のリストを指定し、メソッドの本体を中括弧で囲んで記述するというのがJavaメソッドの定義方法です。メソッドの本体では、処理の記述や条件分岐、ループなどを行えます。 Javaメソッドの呼び出し方 Javaメソッドの呼び出し方は、以下の通りです。 objectName.methodName(parameter1, parameter2, ..., parameterN); Javaでメソッドを呼び出すには、メソッド名と引数を指定します。呼び出し元のコードで、呼び出したいメソッド名と引数の値を指定することで、対応するメソッドが実行されます。 Javaメソッドに定義した引数の型と一致する値を指定する必要がある点に注意しましょう。また、メソッドの戻り値がある場合は、呼び出し元でその値を使用できます。戻り値についてはこのあと解説します。 Javaメソッドの戻り値の受け取り方 Javaメソッドの戻り値の受け取り方は、以下の通りです。 returnType returnValue = objectName.methodName(parameter1, parameter2, ..., parameterN); Javaのメソッドの戻り値を受け取るには、メソッド呼び出しの際に変数に代入します。メソッドが戻り値を返す場合、呼び出し元ではその戻り値を受け取るための変数を用意し、メソッド呼び出しの結果を代入します。その後、受け取った値をメソッド実行後の必要な処理に使用するという流れです。 フリーランスのJava案件を探してみる Javaメソッドの応用的な使い方 ここではJavaメソッドの応用的な使い方を解説します。今回解説する応用的な使い方は、以下の通りです。 メソッド参照 staticメソッド メソッドチェーン プログラミング解説の入門書には出てこない内容もあるかもしれませんが、効果的なプログラミングに役立つ機能なので、しっかり押さえておきましょう。 メソッド参照 メソッド参照とは、メソッドを呼び出す際に、メソッドの名前ではなく、メソッドのオブジェクトを参照して呼び出す方法です。メソッド参照を使用すると、既存のメソッドを直接参照してラムダ式を簡潔に表現できます。 メソッド参照は「クラス名::メソッド名」の形式で表され、「a -> クラス名.メソッド名(a)」というようなラムダ式よりも簡単に書ける点が特徴です。メソッド参照により、コードの可読性と保守性が向上し、より簡潔で柔軟なプログラミングができます。 staticメソッド staticメソッドは、特定のオブジェクトに属さないメソッドです。staticメソッドは静的メソッドとも呼ばれ、インスタンス化せずにクラス自体から直接呼び出せます。通常、インスタンスメソッドは特定のオブジェクトに対して操作を行いますが、staticメソッドはオブジェクトに依存しない操作や共通の処理を実行するために使用されます。 なお、staticメソッド内ではstatic変数のみにアクセスできるという仕様に注意が必要です。staticなメソッドや変数と、インスタンスなメソッドや変数間のアクセスを間違えてコンパイルエラーになることはよくあるので、注意しましょう。 メソッドチェーン メソッドチェーンは、複数のメソッド呼び出しを連結して一つの式として表現する手法です。例えばよく見かける以下の標準出力処理も、メソッドチェーンを使用しています。 System.out.println(“Hello World!”); Systemクラスのoutフィールドが持つprintlnというstaticメソッドを呼び出すという意味です。Javaでは、メソッドの戻り値がオブジェクト自身であるような場合にメソッドチェーンを利用できます。メソッドチェーンを使用することで、コードがスッキリとした記述になります。 ただし、メソッドチェーンを使用する際には、各メソッドが正しく結果を返すように注意が必要です。Javaの処理でメソッドを使用するときは、リファレンスを見て、メソッドの仕様を確認してから使用しましょう。 Javaのメソッド設計におけるポイント ここでは、Javaのメソッド設計におけるポイントを解説します。Javaのメソッド設計におけるポイントは、以下の通りです。 引数と戻り値を適切に設計する 適切な命名規則に従う 他の設計者が理解しやすいように設計する それぞれについて詳しく解説します。 引数と戻り値を適切に設計する メソッドの引数は、そのメソッドが必要とするデータや情報を受け取るための手段です。引数の数や型を適切に設計し、メソッドが必要なデータにアクセスできるようにします。また、戻り値はメソッドが処理の結果として返す値です。メソッドの目的や要件に応じて適切な戻り値の型を設定し、呼び出し元が結果を適切に利用できるようにします。引数と返り値を適切に設計して、メソッドの処理を明確にし、コードの可読性を向上させましょう。 適切な命名規則に従う Javaでは、メソッド名の命名には特定の規則があります。メソッド名は英字で始まり、英数字やアンダースコアを組み合わせて命名します。また、メソッド名はわかりやすく、その役割や目的を表現するようにすることが重要です。 Javaの命名規則では、メソッド名の最初の英単語は小文字で始め、複数の単語を結合する場合はキャメルケース(camelCase)を使用します。例えば、「calculateSum」や「printMessage」などのように命名します。 また、メソッド名は予約語や既存のクラス名と重複しないように定義する必要がある点にも注意しましょう。メソッド名や引数名、変数名などの命名には適切な規則に従うことが重要です。命名規則に沿って、誰が見ても分かるような名前をつけるように心がけましょう。 他の設計者が理解しやすいように設計する メソッドを設計する際には、他の開発者がコードを理解しやすくすることも考慮しましょう。コメントやドキュメンテーションを適切に記述し、メソッドの目的や動作を説明します。また、メソッドの処理やフローが明確で、冗長な部分がないように設計することも重要です。これにより、他の開発者がメソッドを理解しやすくなり、コードの保守性も向上します。 まとめ Javaメソッドの基本構文や戻り値の設定方法、引数の設計、命名規則などについて解説しました。さらに、メソッドの応用技術としてメソッド参照、staticメソッド、メソッドチェーンについても触れました。 正しいメソッドの定義と呼び出し方を理解して、適切な設計により保守性や可読性を高めることが重要です。今回解説した知識を実践に活かして、より効率的なプログラミングを実現しましょう。 フリーランスのJava案件を探してみる
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Pythonの資格はエンジニア就職に有利?種類や難易度を解説

Python資格試験について、種類やその概要を詳しく解説しました。具体的な勉強の仕方も紹介しています。Pythonの資格試験にはどんな種類があるのか知りたい方や、それぞれの試験がどのくらいの難易度なのかを知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。実際就職に有利になるの?という、気になる疑問にも答えています。 Python案件を探してみる Python資格試験の種類 Pythonの資格試験は、3つあります。その3つは国内の資格試験と、国際的な資格試験の2つに分類されます。 国内資格 Python3エンジニア認定基礎試験 国内資格 Python3エンジニア認定データ分析試験 海外資格 Python Certifications 国内の資格試験は、「Python3エンジニア認定基礎試験」と「Python3エンジニア認定データ分析試験」があります。どちらも、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が認定している民間の資格試験です。 海外のものでは、「Python Certifications」という資格があります。ポーランドを拠点に活動している、OpenEDG Python Institute が実施している資格試験です。 以降、3つの資格試験について詳しく説明します。 Python3エンジニア認定基礎試験 Python3エンジニア認定基礎試験は、CBTという、全国にあるテストセンター(オデッセイコミュニケーションズ)でいつでも、受験可能な試験です。 試験は、Pythonチュートリアルという本を元に作られていて、その中から出題されます。問題の配分は、ウェブサイトより確認可能です。 参考:Python 3 エンジニア認定基礎試験 出題形式 CBT方式(マウス選択問題) 試験時間 60分 問題数 40問 内容 文法などの基礎的な問題 合格基準 70%以上で合格 受験料 11,000円(学割5,500円) Python3エンジニア認定データ分析試験 Python3エンジニア認定データ分析試験は、Pythonを用いて行うデータ分析の基礎や、その方法についてが出題される試験です。この試験も、CBTという全国にあるテストセンター(オデッセイコミュニケーションズ)でいつでも、受験可能です。試験内容は、Pythonを使ったデータ分析の基礎知識で、範囲も限定されています。 参考:Python3エンジニア認定データ分析試験 出題形式CBT方式(マウス選択問題)試験時間60分問題数40問内容Pythonを用いた、データ分析の基礎や方法について合格基準70%以上で合格受験料11,000円(学割5,500円) Python資格は就職に有利? Python資格は就職に必要なのでしょうか?資格を持っていることで、就職に有利になるなら、取得する価値がありますよね。Python資格の取得で得られるメリットを3つ紹介します。 スキルレベルの証明 キャリアアップにつながる スキルアップにつながる スキルレベルの証明になるというのは、採用側が履歴書を見た時点で、どのくらいのレベルなのかを測ることができます。特に国内資格2つは、未経験者がPythonスキルを求められる企業への転職をするときに役立ちます。初心者でも基礎は最低限理解していることを証明できます。 ある程度経験を積んだプログラマーの方は、より充実した福利厚生や収入を目指しての転職であれば、Python Certificationsのレベル3.4が有利に働くでしょう。高い技術を証明できるので、企業に自分をアピールできます。 キャリアアップについては、Python資格が企業や研究機関で利用されていることから、エンジニアとしてのキャリアを積み上げていくことに、プラスに働くでしょう。 スキルアップにつながるというのは、学習のモチベーションになる、学習効率の向上につながります。 資格をとるということは、自分のスキルがどのくらいなのかを証明できるので、取得することにメリットはあります。ですが、資格を取ったから採用される、というわけではありません。採用側の指標になり、一定の評価を受けることができますが、それ以降採用につなげられるかどうかは個人の努力次第です。 Python資格の難易度と勉強時間は? Python資格を取得することは、どのくらい難しいのか、どのくらいの時間を必要とするのかを解説します。 難易度 まず難易度についてです。 ・Python3エンジニア認定基礎試験:合格率77%。基礎的なことが出題されるため、難易度は比較的高くはない。 ・Python3エンジニア認定データ分析試験:合格率不明(基礎試験よりは合格率が下がる可能性が高いが、出題範囲や教材が明確なので、ある程度高い合格率になると予想される) ・Python Certifications:前提として、英語で出題される レベル1.PCEP=プログラマーエントリーレベル。Python3エンジニア認定試験とほとんど同じレベル レベル2.PCAP=Pythonを使った実務遂行レベル。基礎知識に加えて、実務に必要とされる、応用のような問題もあり。 レベル3.PCPP32-1=プログラマーとして、高い技術力を証明できるレベル。証明できるレベルが高く、転職にも有利に働く。 レベル4.PCPP32-2=レベル3のさらなる上級レベル。レベル3を保有していることが受験の条件。 勉強時間 必要な勉強時間は、それぞれ試験ごと、個人の経験やスキルによって異なります。紹介する勉強時間は、目安であるため、合格できるかできないかは個人の努力次第です。 ・Python3エンジニア認定基礎試験、Python3エンジニア認定データ分析試験 →Python実務経験がある人:4時間程度 Python以外の言語の実務経験がある人:8時間程度 未経験:40時間以上 ・Python Certifications レベル1.PCEP→Python3エンジニア認定基礎試験と同等レベル、同等の時間(+英語力) レベル2.PCAP→実務経験があれば比較的少ない時間で合格可能。応用問題が出題されるので、初心者には難易度が高いため、かなりの時間を必要とする(+英語力) レベル3.PCPP32-1→プログラマーとして技術の高さの証明になるほどの試験なので、実務経験があっても、時間をかけて勉強が必要。(+英語力) レベル4.PCPP32-2→レベル3のさらなる上級レベルなので、資格試験の勉強としてしっかり時間をかけて取り組む必要がある。受験条件として、レベル3.PCPP32-1を取得しておかなければならない。(+英語力) Python資格の勉強方法 Python資格を取得するための勉強方法を紹介します。どの試験も、出題範囲が限定されていたり、過去問があるため、学生時代のように勉強するのが一番近道だと思います。具体的な方法を3つ紹介します。 過去問を活用する どんな問題が出題されるのかを知るため、実際に問題に慣れることを目的に、過去問を活用しましょう。出題範囲にないものを勉強しても、資格試験に合格するという目標においては時間の無駄になるので、効率よく勉強していくためには、出題範囲を理解し、それに沿った学習を進めていく必要があります。公式サイトにも、出題範囲が一部公開してあるので、確認しておきましょう。 模擬試験を受ける 問題や試験を受ける感覚に慣れるために、模擬試験を受けましょう。自宅で勉強するのと、会場で受けるのは、雰囲気や緊張感が全く違います。それらを学習しながら感じ取れるのは、模擬試験で体験してみることが重要です。 本・参考書で勉強をする 問題の数をこなして、たくさんの問題に触れましょう。たくさんこなしていくことで、問題を解くスピードが上がります。実際の試験でも、わからない問題があれば焦ってペースをみだしてしまう可能性がありますが、数をこなした努力から、自信を持って試験に挑むことができます。 Python資格試験のフロー 最後にPython資格試験を受けるためのフローを説明します。 申し込み→当日会場で受験(→その場で結果が出る) という流れです。 資格試験へ申し込み Python3エンジニア認定基礎試験とPython3エンジニア認定データ分析試験は、通年で受験ができます。各都道府県に設置されている、試験会場で日程を選択し、受験日程と場所を決めます。 申し込みの方法は、「odyssey ID」を登録し、個別に試験会場へ問い合わせて日程を調整します。 当日の持ち物 試験当日の持参物は以下の3つです。 Odyssey IDとパスワード 受験票 本人確認書類(免許証など) 本人確認ができないと、受験ができなくなる場合があるので、忘れないように気をつけましょう。 まとめ Pythonの資格試験について解説をしました。資格を取得することで、自分のスキルを証明できることや、学習効率向上、モチベーションにつながるなどのメリットがあります。Pythonは今後も需要が高まっていくと予想されているので、習得におすすめの言語です。 これから学習を始める方も、Pythonを使って転職を考えている方も、資格取得を初めて見てはいかがでしょうか。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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Pythonフレームワークのおすすめ7選【2025年最新版】

PythonはWebアプリケーション開発だけでなく、データ解析や人工知能(AI)開発にも活用できる言語です。本記事ではPythonのフレームワークについて解説していきます。最後まで読んでいただければ、開発目的に沿ったフレームワークの選定に役立てられるでしょう。 Python案件を探してみる おすすめPythonフレームワーク7選 目的によって有用なPythonフレームワークについて、その特徴を解説していきます。 Django Djangoは2005年にリリースされたフレームワークで、ワシントンポストやNASAで利用されています。Webアプリケーション開発に利用されている、多機能フレームワークです。 Pythonのフレームワークの中でもトップレベルで人気度が高く、どれから学ぶべきか分からない場合、Djangoを選んでおけば間違いないでしょう。また、Djangoは利用者が多いため、分からないことがあっても調べれば解決方法が見つかりやすいというのも初心者にやさしい点です。 参考:Django公式サイト Flask Flaskは2010年にリリースされたフレームワークです。Flaskの大きな特徴は、最低限の機能のみをまとめたフレームワークであり、多機能なDjangoとは正反対の性能をしています。一見すると、Djangoに性能で劣っているように見えますが、コンパクトにまとめられているので分かりやすく、処理が軽いという利点を持っています。 また、Flaskは最小限の機能でまとめられているため、他のフレームワークに比べて自由がきくというのも人気の理由です。しかし、機能が少ないので、必要なものは自分で用意しなければならないという見方もでき、開発工数がかかってしまう点には注意が必要でしょう。 参考:Flask公式サイト Bottle Bottleは2009年にリリースされたWebアプリケーションフレームワークです。前述のFlaskよりもさらにシンプルであり、Bottleはひとつのファイルで構成されています。シンプルすぎるため複雑なアプリケーション開発には不向きではありますが、学習コストはとても低いので、小規模な開発などに使われています。 参考:Bottle公式サイト Tornado Tornadoは2009年にリリースされたWebアプリケーションフレームワークです。Tornadoの特徴は、非同期フレームワークがある点です。処理の際にI/O処理(入出力処理)を後回しにすることで、同時に多数の処理をすることが可能になっています。長時間の接続が必要とされる、ユーザー向けのアプリケーション開発をする方に向いているフレームワークです。 参考:Tornado公式サイト Pyramid Pyramidは、小規模から大規模開発を満遍なくカバーしているフレームワークです。コンパクトさを持ちながらも、さまざまなモジュールを組み合わせることで、大規模開発にも対応できるようになっています。 参考:Pyramid公式サイト Plone PloneはWebアプリ用フレームワークでありながら、企業向けCMSでもあるという、少し変わったPythonフレームワークです。フルスタックフレームワークに近く、Plone1つに多くの機能が備わっています。特にPloneは、データベースも備えているという点が特徴的です。 Ploneを使う場合、MySQLなどのデータベース管理システムを別途使わなくても良くなります。現時点では日本語の情報が少ないため、英語ができないと勉強しにくいかもしれませんが、今後日本でも流行する可能性はあるので、興味のある方は学習を始めておくのも良いでしょう。 参考:Plone公式サイト web2py web2pyは勉強用として開発されたPythonフレームワークです。勉強用であるためPythonフレームワークの中でも習得難易度が低く、覚えることも少ないのが特徴です。他のPythonフレームワークを学んだものの途中で挫折してしまった、という方は、web2pなら習得できるかもしれません。 また、勉強用とはいえセキュリティを強化するための機能も含まれていて本格的なのも特徴です。web2pyを求められる案件数は多いわけではないですが、最近ではアジャイル開発用としても使われています。 web2py公式サイト Pythonフレームワークを利用するメリット Pythonによる開発においてフレームワークを利用すると、以下のようなメリットがあります。 開発スピードが上がる コードの統一性を保持(多人数開発にも対応しやすくなる) バグの減少 セキュリティ面の不安を減らせる フリーランスとして仕事が取りやすくなる 開発スピードが上がる MVP開発やリーンスタートアップという言葉が注目されているように、IT/Web業界では特に、サービスを高速で市場に投下することが重要です。Pythonのフレームワークを利用するのとしないのでは、開発スピードにかなりの差が生じます。 例えばPythonのフレームワークには、データベースアクセスの機能やログイン機能、フォーム作成機能などが備わっているのですが、それらをフレームワークなしでエラー無く完成させるには、かなりの時間を要してしまうのです。 コードの統一性を保持(多人数開発にも対応しやすくなる) プログラミングに限らず全ての仕事にいえますが、コードの書き方にはその人の個性やクセがでます。経験、スキル、年齢、性格、キャリアなど様々な要因によって差が生じるのですが、人が書いたコードを修正するのは、かなり大変な作業です。 フレームワークを利用すれば、コードの統一性を保持させることができます。統一性を保持することにより、多人数開発にも対応しやすくなるでしょう。 バグの減少 Pythonのフレームワークは多くのエンジニアに利用されており、バグが発見されてもすぐに解消されていることが多いです。それに伴い、フレームワークを用いて開発をしたプログラムもバグが少なくなるでしょう。 セキュリティ面の不安を減らせる Pythonフレームワークを使うことは、セキュリティ面の不安を減らすことにもつながります。Webアプリは不特定多数の人が使うものなので、Webアプリ経由でユーザーの個人情報を抜き取られるなどの攻撃を受けることがないように、セキュリティを強化しなくてはいけません。 個人情報が抜き取られてしまうと、何億円もの損害が発生する可能性もあります。ただ、セキュリティの穴が一切ないようにプログラムを構築するのは大変ですし、デバッグの手間もかかってくるでしょう。Pythonフレームワークを使えば、あらかじめセキュリティ対策が備わったプログラムを活用できるため、セキュリティ対策が容易になります。 フリーランスとして仕事が取りやすくなる Pythonの中規模、大規模以上案件では、フレームワークが利用されていることがほとんどです。特にDjango、Flaskの2つは人気のフレームワークとなっており、使える人材と使えない人材では、Pythonエンジニアとして仕事を獲得する難易度に差が生じるでしょう。 Pythonフレームワークを使用するデメリット 一方で、Pythonフレームワークを使用することのデメリットは次の4点が挙げられます。 学習期間が必要 イレギュラーに対応できないことがある 開発現場によって使われるフレームワークは異なる フレームワークなしでプログラミングできなくなる 学習期間が必要 フレームワークを使いこなすにはPythonの理解がある前提で、最低でも数週間は学習をする必要があります。概要を抑えられても、細かい要望を実現しようとすると学習に更に時間がかかることはよくあります。特に使用者が多くないフレームワークの場合、情報量が少なく学習が難しいこともあるでしょう。 また、ドキュメントは基本的に英語で書かれていることが多いため、英語ができないとスムーズに学習を進められない可能性があります。 イレギュラーに対応できないことがある フレームワークはいわゆる「よくある機能」を開発する際には有用です。 しかし、前例が少ない機能を開発したい場合、対応できないことが多々あります。フレームワークは決められたルールに則ってサービスを開発していかなければならないため、イレギュラーが多発するようなサービスではフレームワークを利用しないほうが作りやすいことがあるのです。 ただ、PyramidやFlaskのように最小限の機能で構成されたフレームワークは、他のライブラリと組み合わせて使えるため比較的自由度が高いです。 このようなPythonフレームワークを使うという手もあるでしょう。 開発現場によって使われるフレームワークは異なる Pythonエンジニアは場合によっては、複数のフレームワークを学ばないといけなくなる可能性があります。開発現場によって使われるフレームワークは異なるため、転職する際は新しいフレームワークを1から学ぶ必要が出てくるのです。 特に、フリーランスエンジニアとして働く場合、参画する案件によってフレームワークが変わるため、最低でも2〜3つはPythonフレームワークを習得したいところです。 とはいえ、いきなり多くのフレームワークを学ぶことは簡単ではないというのも事実です。まずは多く使われているフレームワークを優先的に勉強すると良いでしょう。 フレームワークなしでプログラミングできなくなる Pythonフレームワークを使い続けていると、フレームワークなしでプログラミングできなくなってしまう可能性もあります。フレームワークでの開発に慣れてしまい、1からプログラムを構築するとなると、どこから手を付けて良いのか分からなくなるエンジニアも多いです。 Python案件にはフレームワークをまったく使わないものや、その企業独自のフレームワークを使うものもあります。そういった案件に参画できないとなると、案件へ参画する機会を失ってしまいます。Pythonフレームワークを使わずにWebアプリのログイン画面や会員登録画面などを作成する練習も、ある程度は必要になってくるでしょう。 まとめ この記事では、Pythonのフレームワークについて解説してきました。Pythonがプログラミング言語の中で人気を獲得していく以上、フレームワークの必要性も同時にあがってきます。適切なフレームワークを採用することで作業効率を上げて、より良い開発ライフを送りましょう! テクフリでフリーランス案件を探してみる
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Pythonの歴史について起源から分かりやすく解説

Python(パイソン)というプログラミング言語について さて、皆さんはPython(パイソン)というプログラミング言語をご存知でしょうか。プログラミング経験がない方にとっては、馴染みのない名前かもしれません。ただ一方で海外に目を向けると、非常に多くのエンジニアたちに利用されている汎用プログラミング言語です。 世界最大のIT企業Googleは、Python(パイソン)を自社の三大プログラミング言語として捉えています。その他、MicrosoftやFacebookなどの一流IT企業も、Python(パイソン)を導入しています。今回は、そんなPython(パイソン)の歴史について見ていきましょう。 Python案件を探してみる Python(パイソン)は意外な誕生秘話を持った言語 Python(パイソン)が誕生したのは1990年。グイド・ヴァンロッサム(Guido van Rossum)という人物によって生み出されました。彼の出身地はオランダです。同国のアムステルダム大学で、数学と計算機科学の修士号を取得しました。 大学を卒業してからはCWI(オランダ国立情報数学研究所)、その後NIST(アメリカ国立標準技術研究所)といった研究機関で働いていました。2015年にはGoogleでも働いています。翌年には、ACM(ニューヨークに本部のあるコンピュータ科学分野の国際学会)からDistinguished Engineerの称号も得ました。まさにIT分野における第一人者と言える存在です。 そんなグイド氏が開発を手がけたPython(パイソン)。開発の起源をたどると、大学卒業後に勤めたCWIにまでさかのぼります。その頃グイド氏は『ABC』というプログラミング言語の開発プロジェクトに携わっていました。これは、当時難解だったBASIC言語に代わる、教育用言語の開発を目的としたプロジェクトです。 結局このプロジェクト自体は成功しませんでしたが、グイド氏は「このABC言語からPython(パイソン)を開発するにあたってのインスピレーションを与えられた」とのことを述べています。 ABCプロジェクトの後、今度はAmoebaというプロジェクトのメンバーになりました。しかしながら、このAmoebaという分散システムが、かなり複雑なシステムだったようです。既存のプログラミング言語では思うように開発が進みませんでした。その時彼は「もっと使いやすい言語があればな」と考えるようになったそうです。その想いがカタチとなったものこそ、『Python(パイソン)』だったのです。 ただそのPython(パイソン)は、1989年12月に「クリスマスの暇つぶし」として開発がスタートしました。現代における超主要プログラミング言語は、実に意外なカタチで開発がスタートしたのです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Python(パイソン)言語の由来 Python(パイソン)という名前の由来は何なのでしょうか。それもABCの影響を受けています。そもそもABCの由来は、「ローマ字の先頭三文字ABCと同じくらい、シンプルで分かりやすく」という意味を込めて、名付けられました。そうは言うものの、先ほど申し上げた通り、その想いと現実にはギャップがありました。 そういったこともあり「由来はあまり深く考えず付けてしまおう」とグイド氏は考えたのです。当初はオフィシャルな開発プロジェクトではなかっただけに、彼はBBCのコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』のパイソンから、名前を取りました。もはや悪ふざけに近いレベルだったのです。 Python(パイソン)言語が登場した頃のIT情勢 同言語が誕生した1990年頃は、世界各国でIT技術が目覚ましく発展する時代でもありました。Python(パイソン)との直接的な因果関係はありませんが、IT最先端国家であるアメリカでは、この頃に『政府主導による情報化の発展と、新しい合意の形成』を進めています。 Python(パイソン)が誕生した翌年の1991年には、『高性能コンピューティング法(HPCA)』が成立。 これは、 ①アメリカの安全と発展にとって、コンピューター科学技術の発達は非常に重要 ②ただ、ここ最近は他国の技術が向上している ③それに負けないよう、アメリカがITの領域をリードしていかなければならない。といった目的から生まれた法律です。 アメリカがそのように言う通り、1990年代には各国で新しいプログラミング言語が、次々生み出されています。中でも、1993年のRuby、1995年のPHPといった、Python(パイソン)同様の軽量プログラミング言語の隆盛が目立ちます。 軽量プログラミング言語とは、HTML内に記述できる言語、特定のOSや開発環境に依存しないこと、オープンソースで誰もが利用で手に入れることができることを言います。この頃まさに、後に起こるインターネット革命の、礎が築かれたといっても過言ではありません。 Python(パイソン)言語の成長を確かなものにしたきっかけ Python(パイソン)の人気が拡大したきっかけは2000年10月に公開されたバージョン2の登場です。このアップデートにより、様々な機能が向上しました。例えば、ガベージコレクションの導入。これは、プログラムが確保したメモリ領域のうち、不要になった箇所だけを自動で解放してくれる機能のことを指します。 従来は、メモリの確保・解放それぞれをプログラマ自身が明示する必要がありました。そうすると、メモリを解放する処理を書き忘れて、使用可能なメモリを食いつぶしてしまい、エラーを起こすといった問題がよく起きていたのです。その問題が解消されるということで、プログラマたちにとっては非常に便利な機能として重宝されました。 2005年にはDjango(ジャンゴ)という、Python(パイソン)で実装されたWebアプリケーションフレームワークが誕生します。これは今となってはPython(パイソン)の代表的なフルスタックフレームワークです。 このフレームワークを使うことで、複雑なデータベース主体のWebサイト構築を簡略化出来るようになります。その後2009年にはBottle、翌年にはFlaskなど、続々とフレームワークが追加されました。シンプルにまとめると、開発効率がより一層高まったということです。 関連記事:Pythonフレームワークのおすすめ7選【2024年最新版】 関連記事:Pythonはサーバーサイド開発におすすめ? 必要スキル5選! Python(パイソン)は根強い人気の言語 Python(パイソン)人気は現在に至っても衰えることは知りません。今や、Facebookをしのぐ勢いのInstagramもPython(パイソン)によって開発されています。その他、オンラインストレージサービスのDropboxもベースはPython(パイソン)。 またPython(パイソン)は、機械学習のシステムを開発する際などにも採用されています。機械学習とは一言で説明すると、『コンピューターが、膨大なデータの中に潜むデータの法則性を見つけ出すこと』です。ビッグデータの増加に伴って、機械学習システムの需要は年々高まっています。 昨今の国内求人市場はどうでしょうか。『IT投資動向調査2016』によれば、Python(パイソン)エンジニアの平均年収は約651万円。200を優に超えるプログラミング言語の中で、トップに輝きました。どの企業も、喉から手が出るほどPython(パイソン)エンジニアを求めているということでしょう。 関連記事:Pythonの将来性は高い?他言語との比較や業界の動向を詳しく解説します まとめ 冒頭でもお伝えした通り、Python(パイソン)は、Googleが三大プログラミング言語としてPython(パイソン)を挙げているほど。その利便性・需要の高さは言うまでもありません。今後におけるPython(パイソン)の発展に益々期待が持てそうです。 また、日本国内以上に、海外での人気が高いことから、「世界に羽ばたくプログラマ」を目指してPython(パイソン)の学習に着手するのかいいかもしれません。 Python(パイソン)はコードがシンプルで分かりやすいプログラミング言語。気になる方は、1冊の参考書を手にとってみてはいかがでしょうか? テクフリでフリーランス案件を探してみる
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Pythonでできることは?特徴と合わせてわかりやすく解説

Pythonは非常に人気の高いプログラミング言語のひとつで、世界中で多くの人に使用されています。 シンプルな文法と豊富なライブラリを備えており、データ分析や人工知能、Web開発など幅広い分野における開発で使用できます。Pythonは現代のソフトウェア開発における重要な役割を果たしていると言えるでしょう。 本記事ではPythonでできること・できないこと(苦手なこと)について、プログラミング言語としての特徴と合わせて解説します。初心者でも分かりやすい内容となっておりますので、Pythonを利用しているという方だけでなく、Pythonでの開発に少しでも興味のある方はぜひご一読ください。 Python案件を探してみる Pythonの特徴 冒頭でもお伝えした通り、Pythonの特徴は柔軟性と多様性です。シンプルかつ直感的な文法と豊富なライブラリによって開発効率を高めることができ、さまざまなプロジェクトに対応できるでしょう。オープンソースのコミュニティが支えるPythonは初心者でも学習ハードルが低い一方で、プロのエンジニアのニーズもしっかり満たせる能力を持っています。 Pythonの特徴について、さらに詳しく解説していきます。 コードがシンプルでわかりやすい Pythonのコードはシンプルでわかりやすいため、初心者にも扱いやすい言語として知られています。 例えば、他のプログラミング言語では複雑な構文を必要とする操作も、Pythonでは数行のコードで簡潔な記述が可能です。このシンプルさは、プログラミングを学ぶ際の障壁を大きく下げてくれるでしょう。また、Pythonは字下げを利用してコードブロックを区切るため、他の言語よりも読み書きが容易なのも特徴です。コードのデバッグが容易になり、プログラミング初心者がつまづきがちなポイントをクリアしやすくなるでしょう。 ライブラリが豊富である Pythonのもうひとつの大きな特徴は、豊富なライブラリです。 Web開発やデータ分析、機械学習、画像処理など、幅広い用途に対応するためのライブラリが用意されています。例えばデータ分析においては「Pandas」や「NumPy」、機械学習には「TensorFlow」や「Scikit-learn」といったフレームワークが広く使われています。こうしたフレームワークを利用することで複雑な機能も簡単に実装しやすくなるため、開発者が新しいアプリケーションを構築する際も非常に役立ちます。 さらにPythonのライブラリはコミュニティによって常に更新・改善され続けており、最新の技術トレンドに対して迅速に対応できるという点も魅力です。 Pythonのフレームワークについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。 Pythonフレームワークのおすすめ7選【2025年最新版】 Pythonでできること 先述の通り、Pythonが利用されている分野は非常に多岐にわたります。 Pythonを用いると実際に何ができるのか、具体的に利用されるフレームワークやライブラリと合わせてさらに詳しくご紹介します。 Webアプリの開発 さまざまな機能を実装するためのフレームワークやライブラリが豊富であることから、PythonはWebアプリ開発において広く利用されています。InstagramなどのSNSやECサイト、業務効率化ツールなど身近なサービスの開発にも使用されていることが多いです。Webアプリの開発には「Django」や 「Flask」などのフレームワークがよく用いられています。 データの自動収集 Pythonを活用すれば、Web上のデータを抽出(Webスクレイピング)することもできます。Webスクレイピングは、Web上の情報を自動で抽出して解析するための技術です。PythonはWebスクレイピングを実施するのに適したプログラミング言語であり、「Beautiful Soup」や「Scrapy」といったライブラリを活用することで効率的にデータ収集を行えます。 このような技術は市場調査や競合分析、ソーシャルメディアのトレンド把握などビジネスの意思決定に役立つデータを集める上で非常に有効です。Pythonを活用すれば複雑なウェブサイトの構造にも対応でき、非技術者でも比較的短期間でスクレイピング技術を習得することができます。ただし、サーバーへの負荷などの観点からスクレイピングを禁止しているWebサイトもあるため、利用規約などを確認したうえで適切に利用しましょう。 データ処理・分析 Pythonは、データサイエンス分野での利用が特に目覚ましいです。例えば「Pandas」はデータ分析を行う際に欠かせないライブラリで、複雑なデータセットの処理や変換を簡単に行うことができます。一方で「NumPy」は、数値計算を効率化して大規模な数値データの操作を高速に行うことができるため、科学計算や工学計算などの分野で広く利用されています。 Pythonのライブラリを利用して複雑な数理計算や膨大なデータの処理をコンピュータに任せることができれば、データサイエンティストはより多くの時間を重要度の高いデータ解析に費やすことができるでしょう。 AI・機械学習の開発 Pythonは、AIや機械学習など現代のテクノロジーを牽引する重要な分野の開発において中心的な役割を果たしています。 「TensorFlow」や「PyTorch」といったフレームワークを利用すれば、深層学習モデルの構築とトレーニングを簡素化して画像認識、自然言語処理、予測モデリングなどの複雑なタスクを実現することができます。AIや機械学習について知識が豊富でない開発者であったとしても、基本的なモデルであれば比較的気軽に構築できるでしょう。 ブロックチェーンの開発 Pythonはブロックチェーンの開発においても利用されています。ブロックチェーンは取引履歴を分散させて記録する技術で、仮想通貨取引などに使用されている技術です。Pythonはハッシュ関数や暗号化ライブラリといった、ブロックチェーン開発に必要なライブラリが豊富にあります。ブロックチェーンは近年注目を浴び続けている技術であるため、Pythonでブロックチェーン開発ができるエンジニアの需要が伸びていくことも予想できます。 組み込みアプリの開発 IoTデバイスや家庭用自動化システム、環境監視システムなどさまざまな用途においてもPythonを活用することができます。 Pythonには、GPIO(汎用入出力)ピンを制御するためのライブラリや、データ収集、センサーからの読み取り値の処理など、組み込み開発に特化した多くのリソースがある点も強みです。そのため、Pythonでの開発経験が浅いエンジニアでも比較的簡単にハードウェアの制御が行え、創造的なプロジェクトに挑戦することができます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Pythonができないこと・苦手なこと Pythonがさまざまな分野の開発において使用されていることをお伝えしてきましたが、適切な用途においてPythonを活用するために、できないことや苦手なことについても理解しておきましょう。 スマホアプリ・デスクトップアプリの開発 Pythonはスマホアプリやデスクトップアプリの開発においてはあまり用いられていません。これはPythonが実行速度においてCやC++、Swift、Kotlinなどに比べて劣るためです。また、スマートフォン向けのアプリ開発には、それぞれのプラットフォームに特化した言語やフレームワークが存在し、それらを使用した方が効率的であるということも理由として挙げられます。「Kivy」のようなライブラリを使用すればPythonでデスクトップやモバイルアプリケーションを開発することも可能ですが、一般的に強く推奨されることはありません。 高速処理が必要な開発 Pythonは高速処理が必要とされる開発を比較的苦手としています。Pythonは動的型付け言語であり、処理速度が他の言語よりも少し遅いのがデメリットです。特に大規模なデータセットや複雑な計算を必要とする場合、処理にかかる時間が課題となってしまう可能性があります。リアルタイム処理や大量のデータを高速処理する必要のあるアプリケーションでは、CやC++のような言語が適しているでしょう。 しかし性能が最優先される場合を除き、プロトタイピングや中規模のアプリケーション開発では、Pythonの生産性の高さによってこのデメリットを補うことが可能です。NumPyやPandasなどの高性能なライブラリを使用することで処理速度を向上させることもできますが、完全な解決策とはいえないでしょう。 Pythonの将来性 Pythonの人気は近年ますます高まっており、AI、データサイエンス、Web開発など、多くの分野において需要がさらに拡大すると考えられています。特にAIとデータサイエンスの分野では、Pythonの簡潔な構文と強力なライブラリが研究者や開発者から高い評価を受けています。 非常に人気が高い言語であるPythonは、利用者のコミュニティも大規模であり、世界中の開発者が日々新しいライブラリやツールを開発しています。したがってPythonは新しい技術トレンドに対しても迅速に適応することができ、こうした点からも将来性の高い言語と言えるのではないでしょうか。Pythonはオープンソースであるため、多くの企業や教育機関がPythonを採用しやすく、プログラミングの入門言語としても導入されるケースが増えています。これは将来的にPythonを使える人材が増えることを意味しており、Pythonは今後も長期にわたって重要な技術スキルのひとつとして位置づけられるでしょう。 Python初心者におすすめの勉強法 Pythonはさまざまな開発に役立てられることがお分かりいただけたのではないでしょうか。何かしらのプログラミング言語を用いた開発経験のある方なら、比較的簡単に習得することができるかもしれません。一方でプログラミング言語に触れたことのない方でも、Pythonは学習ハードルが比較的低い言語です。Pythonでの開発経験がない初心者の方にも効果的な勉強法を紹介しますので、学習を始めようと思っている方の参考になれば幸いです。 Udemyなどの動画で学習する 視覚的に学ぶことを好む方には、「Udemy」などのオンライン動画学習がおすすめです。Udemyでは、Pythonの基礎から応用まで、幅広いレベルの学習コースが用意されています。動画を用いた学習は実際のコードの書き方や動作の様子をリアルタイムで見ることができるため、プログラミング初心者でも視覚的に理解しやすいのがメリットです。 講師がコードを書く過程での考え方やデバッグの方法なども学べるため、テキストのみを用いて独学を進める場合と比べてより実践的なスキルが身につきやすいのも魅力でしょう。 参考書で学習する 基礎からしっかりと学びたい方や、自分のペースでじっくりと学習したい方には、参考書を用いたテキストベースの学習がおすすめです。市販の参考書は多岐にわたるため、初心者向けから上級者向けまで自身の学習レベルに合わせて選ぶことができます。参考書を使った学習の良い点は、理解できなかった部分を繰り返し読むことができること、そして、辞書や参考書としても長く使えることです。ご自身のプログラミングレベルや目的に合った参考書を探してみてはいかがでしょうか。 まとめ Pythonはその汎用性により、世界中で愛用されているプログラミング言語です。Web開発からAI、データサイエンスまで幅広い分野での活用が可能であり、初心者にも学びやすい言語とされています。しかし全ての領域において最適というわけではなく、学ぶ目的や将来のキャリアパスに合わせて、適切な言語を選択する必要があります。Pythonの学習に限らず、プログラミングの学習においては、基礎的な部分の理解から始めて実践的な演習を通じて知識を深め、コミュニティでの交流などを通じてさらに習熟度を高めていくのが有効です。 Pythonは比較的学習ハードルの低いプログラミング言語としてご紹介しましたが、プログラミング初心者にとっては決して簡単とは限りません。自身のペースで学習を楽しみながらも、Python活用の可能性に触れてみてはいかがでしょうか。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
Javascript

jQueryは終わった?そう言われる理由や将来性について解説

「jQueryは終わった」と言われる理由 jQueryは2000年代の初頭ごろ、ウェブ開発に革命を起こしました。DOM操作を簡潔に行うために作られたそのライブラリは、ブラウザ間での互換性問題を解決し、開発者にとって欠かせない存在となりました。 しかし近年はReactやVue.jsといったフレームワークが勢いを増しており、jQueryの使用は減少傾向にあります。これらのフレームワークは、状態管理やコンポーネントベースの開発といったより大規模なアプリケーションに対応できる機能を提供しており、特に複雑な開発環境においては、jQueryよりも適していると言えるでしょう。 このような背景から、「jQueryは終わった」と考える声も増えてきています。 テクフリでフリーランス案件を探してみる jQueryのメリットとデメリット jQueryのメリットとデメリットについて、改めて整理してみましょう。 jQueryのメリット 少ないコードでブラウザ間の互換性を確保できる点や、DOM操作やイベント処理を簡単に記述できるという点は、jQueryのメリットと言えるでしょう。 また、jQueryには豊富なプラグインがあり、開発者はすぐに機能を追加することができます。例えば、フォームのバリデーションや画像のスライダー、モーダルウィンドウなど、よく使われる機能があらかじめ用意されています。 jQueryのデメリット 一方で、パフォーマンス面での問題が指摘されています。大量のDOM操作を行う場合、jQueryはその特性上、処理が重くなりがちです。 また、コードが冗長になりやすく、保守性が低くなることもあります。モダンなフレームワークはこれらの課題を解決しており、より複雑なアプリケーションでもスムーズに動作します。そのため、大規模なプロジェクトではjQueryの使用は避けられることが増えています。 jQueryの効果的な活用 jQueryの利用が減少傾向にあるとはいえ、すべてのケースにおいて「時代遅れ」となるわけではありません。 プロジェクトの規模や要件によっては、jQueryが今でも有効な選択肢となる場合があります。 例えば、軽量なスクリプトが求められる小規模なサイトや、レガシーなシステムの保守・運用では、jQueryの手軽さが大きなメリットになります。 jQueryが役立つケース 小規模なプロジェクトや、既存のレガシーシステムにおいて有用です。 特に、動的なインタラクションや簡単なアニメーションをすばやく実装したい場合に適しています。また、WordPressなどのCMSを使っている場合、多くのプラグインがjQueryを前提に作られているため、開発に欠かせません。 サーバーサイドで複雑な処理を行っている場合でも、フロントエンドでのインタラクションを簡単に追加するためにはjQueryが重宝されます。 jQueryを避けるべきケース 大規模なSPA(シングルページアプリケーション)や、動的な状態管理が必要な場合、jQueryは選ばれることは少なくなります。 特に、複雑なUIやリアクティブなコンポーネントを作成する場合、ReactやVue.jsなどのモダンなフレームワークが適しています。これらは、より効率的でスケーラブルなアーキテクチャを提供し、jQueryに比べて保守性やパフォーマンスが格段に向上します。 jQueryの現状と将来性 現在でも、jQueryは一定の市場シェアを保持しています。 特に、既存のCMSやレガシーなシステムでは、引き続きjQueryが使用されており、これからも簡単なウェブサイトや小規模なプロジェクトで利用されることはあるでしょう。 単純な動的コンテンツを追加したり、小規模なプロジェクトを進める際には依然として便利なツールです。モダンなフレームワークに移行できない場合や、既存のシステムにおいてメンテナンスを行う場合には、今後も役立つ場面があると考えられます。 とはいえ、ウェブ開発の主流としてはReactやVue.jsに取って代わられ、今後はニッチな領域での利用に限られていくと予想されます。 参考までにGoogleトレンドにおける検索ボリュームの推移を見てみると、ここ数年で下降トレンドにあることがうかがえます。 jQueryの代替技術 先述の通り、近年はjQueryの利用が減少傾向にありますが、その理由のひとつがモダンなフレームワークやライブラリの登場です。 特に、React・Vue.js・Angularといった技術は、開発の効率化やパフォーマンスの向上を目的に、多くのプロジェクトで採用されています。 それぞれの特徴を理解し、プロジェクトに適した技術を選ぶことが重要となってきます。 React Reactは、Facebook(現Meta)が開発したJavaScriptライブラリで、コンポーネントベースの設計が特徴です。仮想DOM(Virtual DOM)を活用し、効率的なレンダリングを実現するため、パフォーマンスが求められる大規模アプリケーションに適しています。 また、TypeScriptとの相性も良く、型安全な開発が可能です。近年はNext.jsなどのフレームワークと組み合わせて使われることが増えています。 Reactのメリット コンポーネント単位での開発が可能で再利用性が高い 仮想DOMによる高速なレンダリング 豊富なエコシステム(Next.js、Reduxなど) Reactのデメリット 設定や環境構築が複雑になりがち JSXの記述に慣れが必要 関連記事:Reactでできることは?特徴や具体例とともにわかりやすく解説 Vue.js Vue.jsは、シンプルで学習コストが低いことが特徴のJavaScriptフレームワークです。テンプレート構文がHTMLに近く、既存のプロジェクトにも導入しやすいため、初心者から上級者まで幅広く使われています。 軽量でパフォーマンスが良いため、小〜中規模のプロジェクトに向いています。 Vue.jsのメリット シンプルな構文で学習しやすい 小規模プロジェクトでも導入しやすい Vue.jsのデメリット 大規模開発においてはエコシステムが小さい プロジェクト規模によっては設計の自由度が裏目に出ることもある 関連記事:Vue.jsでできることとは?メリットやデメリットと合わせて解説 Angular Angularは、Googleが開発したフルスタックのフレームワークで、大規模な企業システムやWebアプリケーションに採用されることが多いです。 TypeScriptを前提とした構築が可能で、堅牢な設計が求められるプロジェクトに適しています。公式のCLI(コマンドラインツール)を利用すれば、プロジェクトの初期設定や管理が容易になります。 Angularのメリット 保守性が高い 多機能なシステム開発が可能 Googleのサポートがある Angularのデメリット 学習コストが高い(設定が複雑、コンポーネント管理のルールが厳格) 他のフレームワークに比べて開発速度が落ちることがある 最後に jQueryはかつてWeb開発の主流でしたが、現在はモダンなフレームワークやライブラリの台頭により、その役割が変わりつつあります。とはいえ、シンプルなDOM操作やレガシーシステムの保守など、依然として活用できるケースもあります。 一方で、React・Vue.js・Angularといった最新技術は、開発の効率化やパフォーマンスの向上を実現し、多くのプロジェクトで採用されています。これらの技術を学ぶことで、より柔軟で拡張性のあるWeb開発が可能になるでしょう。 今後のWeb開発においては、jQueryを適切に使い分けながら、必要に応じてモダンな技術へ移行する判断力が求められます。プロジェクトの要件や開発チームのスキルセットを考慮し、最適な技術選定を行いましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
PHP

PHPのおすすめフレームワーク10選をくわしく解説【2025年最新】

PHPフレームワークのおすすめ10選 おすすめのPHPフレームワークを10個紹介します。自身のキャリアの中で触れた経験のないフレームワークにも、興味を持っていただくきっかけになれば幸いです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Laravel Laravelは2011年6月に初版がリリースされた、PHPフレームワークです。日本に限らず世界中で人気が急上昇しています。PHPフレームワークのなかでは後発ではありますが、高い頻度でバージョンアップが行われており、2013年にはSymfonyをベースとして大きな変更が行われました。 メモリを使用する量は多く、リクエスト処理数は少ないとはよく言われますが、基本的な機能が全てそろっているフルスタックのWebアプリケーションフレームワークです。またWeb上や本の情報、セミナーの開催などが多いので学習はしやすいでしょう。ちなみにLaravelの名前の由来は「ナルニア国物語」に登場する王都名からきています。 関連:CakePHPとLaravelの違いを完全理解!メリット・デメリットや将来性を徹底比較 CakePHP CakePHP(ケイク・ピー・エイチ・ピー)は「ケーキ作りのように簡単にPHPで開発ができるように」をコンセプトとして、2005年に初版がリリースされました。Ruby on Railsと同様に「設定より規約」を設計理念としており、他フレームワークのように設定を細かく記述するのではなく、規約を守ってコードを書くことで、開発者は本質的な業務に集中することができます。日本語のドキュメントは豊富ですが、覚えることが多いため学習コストは高めです。 FuelPHP FuelPHPは後述するCodeIgniterをベースとして2011年にリリースされました。Laravelと同様に後発のPHPフレームワークですが、他のフレームワークの優れているところを参考にして設計がされています。CakePHPの「設定より規約」とは反対にFuelPHPは「規約よりも設定」 が設計理念です。 そのため、コードを書く量は多めになりますが、自由度が高くなっています。覚えることは比較的少ないため、学習コストは低めです。小規模の開発案件との相性が良いフレームワークと言えるでしょう。 ZendFramework ZendFramework(ゼンド・フレームワーク)は2006年にゼンド・テクノロジーズよりリリースされたPHPフレームワークです。シンプルで柔軟な使い方ができ、拡張性に優れています。コードを非公開にすることができるので企業利用に向いている点も特徴のひとつです。 Symfony Symfonyは2007年にリリースされたPHPフレームワークで、CakePHPと同様にRuby on Railsの影響を強く受けています。Laravelの台頭によって、シェアを奪われているものの、大規模の開発案件と相性が特に良いと言えるでしょう。堅牢でメンテナンス性の高いアプリケーションを開発することに向いています。ドキュメントは整っているものの、学習コストは高めです。 CodeIgniter CodeIgniter(コードイグナイター)は2006年2月に初版がリリースされました。特徴は軽量でスピード重視な点です。規約が厳しくないため、PHPの理解があるエンジニアであればドキュメントを数時間読めば、開発に入れるほど学習コストは低めとなっています。環境構築も非常に簡単と言われているので、ぜひチャレンジしてみて下さい。 Phalcon Phalconはその処理速度の高さから、”爆速フレームワーク”と言われることもあるようです。基本的にPHPのフレームワークはPHPで書かれている場合が多いですが、PhalconはC言語で実装されています。BSDライセンスを使用しており、商用利用できるという点も大きな特徴と言えるでしょう。 ベンチマークではCodeIgniterの約2倍の速度で、メモリ使用量は3割ほど消費が少ないという結果が出ている点も注目すべきところです。そんな速くて、軽いPhalconですが、日本語ドキュメントが少ないため、英語が読めないと習得に少し苦戦してしまうかもしれません。 Slim Slimは「マイクロフレームワーク」と呼ばれる、PHPフレームワークです。LaravelやCakePHPなどの「フルスタックフレームワーク」とよく比較をされます。必要最低限の機能のみが備わっているためとても軽量で、様々な機能を簡単に呼び出すことができます。シンプルなアプリケーションを開発したい場合などは、非常に相性がよいでしょう。 Yii Yii(イー)は2008年にリリースされました。中国のエンジニアである、チアン・シュエによって開発されたPHPフレームワークです。「高速で安全で効率的なPHPフレームワーク」と公式サイトには記述があります。軽量で高負荷にも耐えられる設計となっていますが、日本での利用率はあまり多くはないのが現状です。 Flight Flightは、「高速、シンプル、拡張可能なPHPのフレームワーク」と公式サイトには記載があります。Flightは、アメリカのTwitter社によって生み出されたフレームワークです。ルーティングも簡単に行えますが、現状フリーランスの案件はほとんどないのが現状です。 PHPフレームワーク別の案件情報 テクフリの案件データベースの情報をもとに、PHPのフレームワーク別の案件情報をご紹介します。本記事で解説したフレームワークを用いる案件もありますので、案件をお探しの方や新たにフレームワークのスキルを習得しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。 Laravel(案件数 909件 / 平均単価 77.5万円) CakePHP(案件数 127件 / 平均単価 76.7万円) FuelPHP(案件数 66件 / 平均単価 76.0万円) CodeIgniter(案件数 53件 / 平均単価 76.5万円) Zend Framework(案件数 51件 / 平均単価 75.9万円) Symfony(案件数 50件 / 平均単価 77.0万円) Phalcon(案件数 18件 / 平均単価 75.3万円) Slim(案件数 13件 / 平均単価 78.7万円) Yii(案件数 9件 / 平均単価 86.3万円) ※2024年10月時点(非公開中の案件を含む) テクフリでフリーランス案件を探してみる PHPフレームワークを利用するメリット PHPの開発においてフレームワークを利用するメリットとして、おもに以下の4つについて解説します。 開発スピードが上がる コードの統一性を保持できる バグの減少につながる フリーランスとして仕事が取りやすくなる 開発スピードが上がる MVP開発やリーンスタートアップという言葉が注目されているように、IT/Web業界では特にサービスを高速で市場に投下することが重要です。PHPのフレームワークを利用するのとしないのでは、開発スピードにかなりの差が生じます。 例えばPHPのフレームワークには、データベースアクセスの機能やログイン機能などが備わっているのですが、それらをフレームワークなしでエラー無く完成させるには、かなりの時間を要してしまうのです。 コードの統一性を保持できる プログラミングに限らず全ての仕事にいえますが、コードの書き方にはその人の個性やクセがでます。経験、スキル、年齢、性格、キャリアなど様々な要因によって差が生じるのですが、人が書いたコードを修正するのは、かなり大変な作業です。フレームワークを利用すれば、コードの統一性を保持させることができます。統一性を保持することにより、多人数開発にも対応しやすくなるでしょう。 バグの減少につながる PHPのフレームワークは基本的に大人数のエンジニアに利用されています。そのため、バグはすでに解決されていることが多いです。それらのバグが少ないフレームワークを利用して開発を進めると、開発をしたプログラムもバグが少なくなる可能性が高まるといえます。 フリーランスとして仕事が取りやすくなる PHPの中規模、大規模以上案件では、フレームワークが利用されていることがほとんどです。特にLaravelは年々ニーズが上昇しているため、PHPエンジニアのフリーランスとして仕事を安定的に獲得するにはキャッチアップは必須といえるでしょう。 PHPフレームワークを利用するデメリット PHPフレームワークを利用するにあたって、メリットだけではなくデメリットもあるということを認識しておきましょう。ここでは以下の4つのデメリットについて解説します。 学習期間が必要 種類によっては利用に費用がかかる イレギュラーに対応できないことがある PHPフレームワークトレンド状況 学習期間が必要 フレームワークを使いこなすにはPHPの理解がある前提で、最低でも数週間は学習をする必要があります。概要を抑えることができても、細かい要望を実現しようとすると調査に更に時間がかかることはよくあります。また、ドキュメントは基本的に英語で書かれていることが多いです。 さらに、特定のフレームワークが提供する各種機能や設計パターンについても把握することが求められます。全体像を理解するだけではなく、具体的な実装の詳細や微細な要望に対応するためには、細かい箇所まで理解をする必要があるため、ある程度の学習時間が必要となるでしょう。 種類によっては利用に費用がかかる フレームワークによっては利用に費用がかかることがあります。学習をする前に、無料で利用ができるか調べることをおすすめします。また、有料のフレームワークの場合、その価格はフレームワークの機能や提供されるサポートの範囲によって異なります。そのためコストと利益を慎重に比較して、予算内で最も効果的な選択をすることが重要となります。 イレギュラーに対応できないことがある フレームワークはいわゆる「よくある機能」を開発する際には有用です。しかし、前例が少ない機能を開発したい場合、対応できないことが多々あります。フレームワークは決められたルールに則ってサービスを開発していかなければならないため、イレギュラーが多発するようなサービスではフレームワークを利用しないほうが作りやすいことがあるのです。 まとめ フレームワークは開発において必要な機能を凝縮させたものであり、開発効率や成果を向上させる重要なツールです。フレームワークを使うことで、複雑な機能を少ないコードで実現でき、複数人による開発にも対応しやすくなります。また、バグの減少やコードの統一性を保持することも可能です。 一方で、学習期間が必要であったり、利用に費用がかかることもあるため、選択には慎重さが必要となります。最近ではLaravelが人気を集めており、フリーランスエンジニアとして活躍する際にはLaravelやCakePHPを選ぶのがおすすめです。PHPを活かす案件は多数存在し、PHPフレームワークをマスターすることでより多くの仕事を獲得できるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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CakePHPとLaravelの違いは?どっちがおすすめ?メリット・デメリットを徹底比較

CakePHPとLaravelの違い CakePHPとLaravelはどちらもPHPで開発されたWebアプリケーションフレームワークですが、それぞれに異なる特徴があります。 CakePHPは「シンプルさ」と「迅速な開発」を重視しており、規約重視の考え方に基づいて開発されたフレームワークです。一方、Laravelは「柔軟性」と「モダンな開発体験」を提供することを目指しており、豊富な機能を持っています。 CakePHPは初心者でも扱いやすい設計がされており、短期間でのシステム開発に向いています。これに対してLaravelは、拡張性が高く複雑なプロジェクトやモダンなウェブアプリケーションの開発に適しています。プロジェクトの規模や目的に応じて適切なフレームワークを選定することが重要です。 参考:PHPのおすすめフレームワーク10選をくわしく解説【2025年最新】 テクフリでフリーランス案件を探してみる CakePHPの特徴 CakePHPは、シンプルかつ効率的にWebアプリケーションを開発できるオープンソースのPHPフレームワークです。「規約重視(Convention over Configuration)」という設計思想を強く持っており、開発者が従うべきルールやディレクトリ構成があらかじめ決められています。 主な特徴としては、「オールインワンフレームワーク」として、フォームのバリデーション、データベース操作、セキュリティ機能など、Webアプリケーション開発に必要な機能が標準で組み込まれている点が挙げられます。 メリット CakePHPの主なメリットは以下のとおりです。 迅速な開発が可能 学習コストが低い 日本語の情報が豊富 安定性が高い CakePHPは「規約重視」の思想により、開発のルールが明確です。これにより、チーム開発での認識齟齬が減り、コーディングスタイルも統一されやすいため、開発効率化や品質向上につながるというメリットがあります。 また、「bake」と呼ばれるコード自動生成機能を使えば、データベースのテーブル定義から基本的なCRUD(作成・読み取り・更新・削除)処理のコードをコマンド一つで生成でき、開発初期の工数を大幅に削減可能です。 CakePHPは、シンプルな設計とわかりやすいドキュメントが用意されているため、初心者でも比較的簡単に習得できます。長い歴史を持つフレームワークであり、安定した動作が期待できる点も特徴です。 デメリット CakePHPのデメリットは以下のとおりです。 拡張性が低い 最新の技術に対応しづらい 市場での需要が減少傾向 CakePHPのメリットである「規約重視」は、裏を返せば自由度の低さにつながります。CakePHPのルールから外れた独自の実装をしようとすると、かえって手間がかかる場合があります。 また、近年ではLaravelの人気が高まっており、コミュニティの規模やライブラリ・ツール群の発展速度ではLaravelのほうが優れているといえます。このため、最新技術への追従性や、利用できるパッケージの豊富さという点では、Laravelに比べてやや見劣りすることがある点もデメリットの一つです。 CakePHPは小〜中規模の一般的なWebアプリケーション開発には適していますが、大規模なプロジェクトや複雑な要件には不向きな場合があると覚えておきましょう。 CakePHPで作れるもの CakePHPの「規約重視」と「迅速な開発」という特徴は、シンプルで小規模な動的ウェブサイトなどのアプリケーション開発に向いています。CakePHPで作れるアプリケーションの例は以下のとおりです。 企業のWebサイト 業務システム・社内ツール ブログシステム ECサイト(小〜中規模)・予約システム 企業のWebサイトとしては、コーポレートサイトやサービス紹介サイトなど、比較的更新頻度が低く、決まった構成で情報を発信するタイプのWebサイトの開発に向いています。 また、顧客管理(CRM)システム、在庫管理システム、予約システム、社内向けの申請・承認ワークフローなど、特定の業務プロセスを効率化するためのシステムや、管理画面の開発にも向いています。 このようにCakePHPは、特に短期間での開発が求められるプロジェクトや、複雑な機能を必要としないアプリケーションに適したフレームワークです。 Laravelの特徴 Laravelは、2011年にリリースされたPHPフレームワークで、開発者が迅速かつ効率的に開発できることを目的としています。 CakePHPが「規約重視」であるのに対し、Laravelはより「設定重視(Configuration over Convention)」に近い側面も持ち合わせており、開発の自由度が高いのが特徴です。 また、「Composer」と呼ばれるパッケージ管理ツールを利用して簡単にパッケージを管理できるため、必要な機能を柔軟に追加できます。さらに、BladeテンプレートエンジンやEloquent ORMによるデータベース操作など、開発を効率化する機能が豊富に用意されている点も特徴です。 メリット Laravelのメリットは以下のとおりです。 高い開発効率と生産性 豊富な機能と拡張性 学習リソースが豊富 コミュニティが活発 モダンな開発手法との親和性が高い Laravelは、認証、キャッシュ、セッション管理、メール送信など、Webアプリケーション開発に必要な機能を標準で備えています。また、Composerを利用して簡単にパッケージを追加できるため、柔軟な開発が可能です。 また、Laravelは世界中で非常に人気があり、活発なコミュニティが存在します。公式ドキュメントを中心とした学習リソースが充実しているほか、フォーラムやSNSでの情報交換がしやすい点も特徴です。 さらに、PHPUnitをベースとしたテスト環境の標準装備、DI(Dependency Injection)コンテナなど、現代的なソフトウェア開発の手法を取り入れやすい設計になっています。テスト駆動開発(TDD)や継続的インテグレーション(CI)との連携もスムーズに行える点もメリットといえるでしょう。 デメリット Laravelには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。 学習コストが比較的高め 依存関係の管理が複雑 CakePHPと比較した場合の規約の緩さ LaravelはCakePHPに比べて機能が多く自由度が高い分、フレームワーク全体の概念や提供されている機能を理解するには相応の学習時間が必要です。PHPの基礎知識に加えて、オブジェクト指向プログラミングやモダンな開発パターンへの理解も求められるため、プログラミング初心者にとってはややハードルが高いと感じることもあるでしょう。 また、メリットとしてあげた柔軟性の高さは、裏を返せば設計の選択肢が多いということです。明確なコーディング規約や設計方針がない場合、開発者によって実装方法にばらつきが出て、コードの可読性や保守性が低下する可能性があります。Laravelを使用してチーム開発をするときは、事前のルール作りが重要になると覚えておきましょう。 Laravelで作れるもの Laravelは拡張性が高いため、大規模なWebアプリケーションの開発に適しています。Laravelで作れるWebアプリケーションの例は以下のとおりです。 大規模で複雑なWebアプリケーション APIサーバー SaaS (Software as a Service) ECサイト(中〜大規模) 企業の基幹システム・業務システム コンテンツ管理システム (CMS) Laravelは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、ユーザー間のマッチングプラットフォーム、動画共有サイト、多機能な予約システムなど、高度な機能や大量のアクセスが想定されるサービスの開発に適しています。 また、サブスクリプションモデルのビジネスを展開するためのWebサービスにも利用でき、顧客管理、決済連携、機能制限など、複雑な要件にも対応可能です。 Laravelは比較的小規模なプロジェクトから大規模で複雑なシステムまで幅広いニーズに対応できる汎用性の高いフレームワークと言えるでしょう。特に、最新の技術トレンドを取り入れたい場合や、拡張性の高いサービスを構築したい場合におすすめのフレームワークです。 CakePHPとLaravelの案件情報 テクフリにて掲載中の案件情報によると、CakePHPの案件数は約20件程度、Laravelの案件数は約100件程度となっています。(2025年3月時点・非公開案件を除く) 平均単価はCakePHPが約87万円、Laravelが約80万円となっています。 Laravelはそのモダンな設計や豊富なエコシステムにより、多数の企業やプロジェクトで採用されており、特に中〜大規模な案件での利用が目立ちます。一方、CakePHPは歴史のあるフレームワークであり、安定性を重視する中小規模のプロジェクトや、既存システムの保守・運用案件で採用されることが多いです。 どちらのフレームワークも一定数の求人が存在しますが、案件の種類や求められるスキルセットに違いがある点を理解しておくことが重要です。 テクフリでフリーランス案件を探してみる CakePHPとLaravelの将来性 CakePHPは長年の実績と導入事例の多さから、今後も安定した需要が見込まれます。しかし、近年では新規プロジェクトでの採用が減少しており、Laravelや他のモダンなフレームワークにシェアを奪われつつあるのが現状です。このため、CakePHPの将来性は限定的であり、主に既存システムの保守や運用に特化した需要が続くと予想されます。 一方、LaravelはPHPフレームワークの中でも勢いがあり、今後もその人気が続くと考えられます。特に、モダンな開発手法やトレンドに対応している点が評価されており、企業や開発者からの支持が厚いです。また、Laravelのエコシステムは拡大を続けており、今後も新しいツールやパッケージが登場することで、さらに多くのプロジェクトで採用される可能性があります。 Googleトレンドにおける検索ボリュームの推移を見ても、2016年ごろからCakePHPとLaravelのボリュームが逆転していることがわかります。 CakePHPとLaravelの将来性を比較すると、Laravelの方が勢いがあると言えるでしょう。新しい技術を積極的に学びたい、さまざまな開発に挑戦したいエンジニアにとっては、Laravelのスキルは今後ますます重要になるでしょう。 CakePHPとLaravelどっちがおすすめ? CakePHPとLaravelのどちらを選ぶべきかは、プロジェクトの規模や目的、そしてエンジニアとしてのキャリアプランによって異なります。CakePHPがおすすめのケースは、以下のとおりです。 短期間で中小規模のWebアプリケーションを開発したい場合 シンプルな設計で学習コストを抑えたい場合 既存のCakePHPプロジェクトの保守や運用に携わる予定がある場合 CakePHPは、シンプルで効率的な開発が可能なため、初心者や小規模なプロジェクトに向いています。ただし、案件数や将来性を考慮すると、長期的なキャリア形成にはやや不利な側面もあるでしょう。 一方、以下のような人はLaravelがおすすめです。 モダンなWebアプリケーションを開発したい場合 大規模なプロジェクトや複雑な要件に対応したい場合 案件数が多く、キャリア形成に有利なスキルを身につけたい場 Laravelは、柔軟性や拡張性が高くモダンな開発手法に対応しているため、幅広いプロジェクトで活用できます。また、案件数が多く単価も高い傾向にあるため、エンジニアとしての市場価値を高める可能性も秘めています。 どちらを学ぶか悩んでいる人は、実際に両方のフレームワークのチュートリアルなどに触れてみて、自分に合うと感じる方を選ぶのが良いでしょう。 最後に この記事では、PHPの代表的なフレームワークであるCakePHPとLaravelについて、それぞれの特徴、メリット・デメリット、作れるもの、案件情報、将来性、そしてどちらを選ぶべきかについて説明しました。 各フレームワークの特徴をまとめます。 CakePHP: 規約重視で迅速な開発が可能。学習コストが比較的低く、日本語情報が豊富。既存システムの保守・運用案件も多い。 Laravel: 機能豊富で自由度が高く、モダンな開発が可能。世界的に人気が高く、コミュニティも活発。新規開発案件や大規模開発に向いている。 どちらのフレームワークにも長所と短所があり、どちらが絶対的に優れているというわけではありません。重要なのは、それぞれの違いを理解して自身の目的や状況に合わせて最適なフレームワークを選択することです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
Unity

Unityエンジニアの仕事内容・年収は?需要増加の理由を解説

Unityでのゲーム開発に憧れているものの、Unityエンジニアの仕事内容や必要なスキルが分からないという方は多いのではないでしょうか。ゲームは身近な存在ではあるものの、ゲーム開発の現場ではどのようなことを行っているのか知らない方は多いです。 本記事ではUnityエンジニアについて詳しく解説します。Unityエンジニアの仕事内容や必要なスキル、需要・将来性についてまとめました。本記事を読むことでUnityエンジニアを目指すために、まず何から始めれば良いのか分かります。Unityエンジニアに興味がある方はぜひ参考にしてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Unityとは Unityはユニティ・テクノロジーズ社が開発したプラットフォームです。Unityは一言で言えば、ゲームを作るために必要な機能が一通りまとめられている開発環境です。ゲーム開発は非常にハードルが高いイメージを持つ方も多いかもしれませんが、Unityには必要な機能があらかじめ入っているため、誰でも簡単にゲームを作ることができます。 ゲームといってもさまざまな種類のものがあります。Nintendo Switchなどの家庭用ゲーム、スマホにインストールして使うスマホゲーム、WindowsやMacで遊べるPCゲーム、など。Unityならそれらすべてのゲームを開発することが可能です。 なお、Unityをプログラミング言語と勘違いしている方も多いですが、厳密にはそうではありません。Unityはプログラミング言語ではなく、プログラミング言語で書かれたコードを実行するための環境を指します。 Unityエンジニアとは Unityエンジニアは、文字通りUnityを使ってゲーム開発などを行うエンジニアのことです。UnityエンジニアにはUnityを使いこなし、魅力的なゲームを作れるスキルが求められます。 また、企業によってはUnityエンジニアは開発だけでなく、開発前の要件定義・設計も担当することがあります。また、開発後のテストやリリース後の運用・保守も担当することが多いです。 Unityはゲームエンジンの中でも圧倒的なシェア率を誇っています。そのため、ゲーム開発に携わりたいと考えるなら、Unityエンジニアを目指すのは近道と言えるでしょう。 Unityエンジニアの仕事内容 Unityエンジニアの仕事内容について解説します。Unityエンジニアの仕事は次の3つに分けることが可能です。 ゲーム開発 フロントエンド開発 サーバーサイド開発 まずはこの3つのうち、どれに関わりたいかを考えることが大切です。Unityエンジニアの仕事内容について、1つずつ詳しく解説していきます。 ゲーム開発 Unityを学ぶことで、ゲーム開発に携わることが可能です。Unityエンジニアはゲームキャラクターの実装やアクションの実装などを行っていきます。ゲーム開発を行うには、Unityの知識はもちろん、プログラミング言語やアルゴリズム、ライブラリの知識が必要です。 また、ゲームの実装だけでなく、ゲームの企画に携わったり開発プロジェクトをマネジメントする立場に立ったりする人もいます。実績・経験を積むことでUnity関連だけでなく、幅広い仕事を担当できる場合もあるでしょう。 フロントエンド開発 Unityエンジニアは、PCゲームにおけるフロントエンドの開発にも携わります。フロントエンドとは、Webブラウザ側の処理のことです。具体的には表示されたWebサイトにアニメーションを付けたり、ユーザーの操作に合わせてアラートやポップアップを表示させたり、サーバーと通信して必要なデータを取得したりします。 サーバーサイド開発 l Unityエンジニアは、PCゲームにおけるサーバーサイド開発にも携わります。サーバーサイドとは、サーバー側の処理のことです。たとえば、データベースに格納されたユーザー情報や商品情報を更新・追加したり、ユーザーが課金を行った場合に決済処理を行ったり、不正行為を働いたユーザーへのペナルティ対応を行ったりするプログラムを作成します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Unityエンジニアに必要なスキル 続いて、Unityエンジニアに必要なスキルについて解説します。Unityエンジニアを目指すなら、最低限次の3つのスキルが必要です。 Unity関連の知識 プログラミングスキル UI/UXに関する知識 転職活動ではこれらのスキルを持っていることを、制作物や過去の実績などを通じてアピールすることが大切です。1つ1つの求められるスキルについて詳しく解説します。 Unity関連の知識 まずはUnityの使い方を抑える必要があります。Unity関連の知識は、ドットインストールなどの学習サイトを使って学ぶのがおすすめです。学習サイトの中には、Unityで実際にゲームを作るところまで学べるものもあります。 学習サイトで基礎を学んだら、実際にUnityで簡単なゲームを作ってみましょう。UnityにはAsset Storeというものがあります。Asset Storeとは、有志の方が作ったゲーム素材のことです。Asset Storeをダウンロードして組み合わせることで、簡単なゲームなら作成可能です。 プログラミングスキル Unityエンジニアにはプログラミングスキルも必要です。Unityでゲームを作る場合、プログラミングをしなくてもGUI操作のみで作成することができます。最初のうちはそれで問題ありませんが、GUI操作のみでは簡単なゲームしか作れないため、より高度なゲームを作れるようになるためにもプログラミングを学ぶことをおすすめします。 Unityで使えるプログラミング言語はC#とJavaScriptの2つです。昔はBooも使えましたが、現在は非推奨となっています。JavaScriptはゲーム開発だけでなく、Webアプリのフロントエンド開発やスマホアプリ開発でも使われている言語です。ゲーム開発に特化したいならC#、マルチに活躍できるエンジニアを目指したいならJavaScriptがおすすめです。 UI/UXに関する知識 UnityエンジニアにはUI/UXに関する知識も必要です。UIはUser Interfaceの略であり、ユーザーとサービスを繋ぐ接点のことです。UXはUser Experienceの略であり、ユーザーがサービスによって得られる体験のことを指しています。 UI/UXについて学ぶことで、よりユーザーが遊びやすい魅力的なゲームを作成することが可能です。特にスマホゲームやPCゲームの場合は手軽にインストールできる反面、ユーザーは遊びにくいと感じたらすぐにやめてしまうため、UI/UXの重要性は高いでしょう。 UI/UXは、参考書などを通じて体系的に学ぶのがおすすめです。基礎知識を抑えたら自分が使いやすいと感じるWebサイトを探して、「なぜ使いやすいのか」を分析することで知識を深めていきましょう。 Unityエンジニアの需要と将来性 続いて、Unityエンジニアの需要・将来性について解説します。結論として、Unityエンジニアは今後さらに需要が伸びることが予想されるでしょう。なぜなら、ゲームはあらゆるエンタメの中でも突出した人気を誇っているためです。 特に、スマホで手軽に遊べるモバイルゲームは、さらに人気が高まっていくことが推測されます。SensorTowerが発表した「2023年世界のモバイルゲーム市場予測」では、「2022年の世界のモバイルゲーム収益は788億ドル、そして2027年には920億ドルを超えることが予想される」と言われています。 参考レポートシェアリング「2023年世界のモバイルゲーム市場予測」 また、UnityはAR/VRゲームの開発に使うことができるという点も、将来性が高い理由です。AR/VR分野も今後市場価値が高まると言われています。株式会社グローバルインフォメーションが発表した市場調査レポートによると、世界のAR・VRディスプレイの市場規模は、「2023年の18億米ドルから、2028年には82億米ドルに成長する」と予想されています。 参考市場調査レポート:AR・VRディスプレイの世界市場 Unityはやはり、幅広いプラットフォームで使うことができるのが魅力でしょう。将来どの分野のゲームが伸びたとしても、Unityが使われる可能性は高いと言えます。 Unityエンジニアの年収 テクフリに掲載中の案件情報によると、Unityエンジニア案件の平均単価は約61万円となっており、年収換算すると約730万円となります。中でもNFTやVRといった先端技術に関連する案件においては、単価が高くなる傾向が見られます。 まとめ 本記事では、Unityエンジニアの仕事内容や必要なスキルなどについてまとめました。Unityエンジニアの仕事内容や必要なスキルなどがお分かりいただけたかと思います。Unityはゲームエンジンの中でもシェア率が圧倒的に高いため、ゲーム開発に携わりたいならUnityを使ってみるところから始めるのがおすすめです。 ゲームは今後もエンタメの中心を担う存在になることが予想されます。そのため、Unityエンジニアの需要もこれからさらに高まる可能性が高いでしょう。 ただし、ゲーム開発の需要が増加していけば、さらに高度なゲーム開発スキルが求められていきます。Unityエンジニアは日々スキルを磨き、ユーザーを満足させられるだけのゲームを開発できるようになることが大切です。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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iOSエンジニアの需要は今後どうなる?将来性について解説

スマートフォンアプリの普及が進む中、iOSエンジニアの需要は今後どのように変化していくのでしょうか? 「iOSエンジニアは不足している」「年収が高い」「将来性がある」といった声を耳にすることも多いですが、実際の市場動向を正しく把握している方は意外と少ないかもしれません。 本記事ではiOSエンジニア向けの案件募集のトレンドや、活躍できる業界、今後の需要について詳しく解説します。 これからiOSエンジニアを目指す方やキャリアアップを考えている方は、ぜひ最後までご覧ください! テクフリでフリーランス案件を探してみる iOSエンジニアの市場規模 2007年にアメリカで発売された初代iPhoneは、アプリを追加できませんでした。アプリビジネスがこれだけ加熱している現代からすると、隔世の感があります。 App StoreがオープンしてiPhoneにアプリを追加できるようになったのは2008年の夏ごろです。それと同時にiPhone OS2(現iOS)が公開され開発競争は一気に加速し、当初500本にすぎなかったアプリは2018年には210万本へと4,200倍にも膨らみました。 2017年時点の数字ですが、iOSエンジニアたちがiPhoneアプリで稼ぎ出した金額は累計約8兆円にのぼります。つまりiPhoneユーザーが8兆円もアプリ利用に支払ったのです。 そして、このアプリ市場はまだまだ成長すると考えられます。2020年のApp Storeの売上高は約7兆5,800億円でしたが、2025年には19兆4,700億円へと、約2.6倍に成長すると予測されています。 iOSエンジニアとして働くことの魅力は、この巨大な市場です。市場が大きければ大きいほど、そこで働く人の収入が安定するからです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる iOSエンジニアが気を付けるべきこと iOSエンジニアが気を付けることを強いて挙げるなら、ライバルが多いことです。 そのなかでフリーランスとして生き残るには、さまざまな業界の企業が考える「iPhoneを使ったソリューションに関する情報」を集めることです。 後段で紹介しますが、さまざまな業界のさまざまな企業がiPhoneを使って「何かをしよう」としています。そこにフリーランスのiOSエンジニアの「仕事の種」が眠っているはずです。 iOSエンジニアの募集要項のトレンドとは iOSエンジニアは、どのようなポジションで働くことが求められているのでしょうか。求人案件の募集要項などを参考に、iOSエンジニアの働き方や仕事内容の傾向を探っていきます。 ドライブシェアアプリの開発 ITやスマホとは無縁だった企業もiPhoneの驚異的な普及率に注目しています。例えばあるベンチャー企業は、ドライブシェアのアプリを開発するiOSエンジニアを募集しています。 そのため、iOSエンジニアを雇用してiPhoneアプリをつくろうとしているのです。この案件元企業が求職者に求めるスキルはSwiftを使ったiOSアプリの開発経験やUNIX系OSでの開発、運用の経験です。iOSエンジニアはiPhoneアプリで「未来の自動車」づくりに貢献できるのです。 マンガ専用電子書籍アプリの開発 次に紹介する会社は、iPhone向けマンガ専用電子書籍アプリを開発するiOSエンジニアを募集しています。Xcodeでの開発経験がある人やAndroidでの開発経験者も募集しています。 マンガ産業は安定期に入って久しいですが、古いマンガをスマホ画面で読みたいという中高年は多く、この市場は底堅さがあります。古いコンテンツをリバイバルさせるビジネスはテレビや雑誌、インターネット動画でも盛んです。 もちろん新作マンガも依然として日本の有力なコンテンツの一角を占めています。マンガを読むことができるiPhoneアプリが増えれば、マンガ産業はかつての勢いを取り戻すかもしれません。 iOSエンジニアが活躍している業界、分野 iOSエンジニアが最も活躍できる分野はiPhoneアプリ開発ですが、世の中の企業や人々はさまざまな用途にiPhoneを使っています。多くのビジネスシーンでiPhoneアプリが使われると、新しいiPhoneアプリビジネスが誕生します。このようにiPhoneを起点にした好循環が生まれています。 拡大を続ける「スマホのゲーム」 ゲーム開発に興味があるiOSエンジニアは、ソーシャルゲームやスマホゲームに注目してみてはいかがでしょうか。スマホで楽しめるゲームには、SNSを介して遊ぶソーシャルゲームと、スマホにアプリをダウンロードするスマホゲームがあります。 ゲーム雑誌「ファミ通」のゲーム白書2022によると、2022年の国内のゲームアプリ市場は 1兆3000億円で、2017年の1兆580億と比較すると伸び続けていることがわかります。 少子高齢化と人口減少が続く日本で、成長している分野は貴重な存在です。この有望な市場に参加できることは、iOSエンジニアでいることの非常に大きなメリットといえます。 https://onl.bz/S8JWZPP ソリューションとしてのアプリ開発も有望 様々ば産業で「とりあえずスマホで動かしてみよう」という取り組みが流行しています。例えば住宅をインターネットにつなぐスマートホーム事業では、スマホを使って留守中の住宅内を監視したり、家の外からカーテンを開け閉めしたり、電灯をON・OFFしたり、Iot家電を操作する仕組みをつくっています。 この他にも自動車業界の自動運転技術では、スマホで自動車を遠隔操作しようとしています。 このようなソリューション系のiPhoneアプリ開発は、1つひとつのプロジェクトは決して大きなビジネスではありませんが、プロジェクトの数は確実に増加しています。また小規模案件だけにフリーランスのiOSエンジニアが獲得しやすい仕事といえます。 VR(拡張現実、仮想現実)をiPhoneで実行 VRとは大型のゴーグル「ヘッドマウントディスプレイ」を頭に装着して360度の全視野に3D映像を展開する技術です。リアルの世界(現実世界)では上を向けば上の景色が見え、下を見れば下の景色を見ることができます。これと同じことが、ヘッドマウントディスプレイのなかの仮想の世界で起きるのです。 Appleはいま、このVRの開発に力を入れています。そしてVRを展開する媒体として iPhoneを利用しようとしているのです。VRは没入感を増幅させるので、ゲームに応用すればこれまでにない臨場感を味わえるものができるでしょう。またVRは外科医の手術シミュレーションや実際の治療現場で活用できます。 ゲーム業界も医療業界も市場規模が大きいので、この分野でiPhoneが活用されればiOSエンジニアの仕事の幅はさらに広がるはずです。 iOSの案件情報 フリーランス向け案件サイト「テクフリ」にて公開中の案件情報によると、iOSエンジニアポジションの平均単価は約82万円となっており、年収に換算すると約980万円ということになります。 あくまでフリーランスのiOSエンジニアの案件が対象ですが、今後フリーランスとしてのキャリアをお考えの方はぜひ参考にしてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる iOS案件の具体的な業務 時間に縛られない働き方をしたい人にとって、iOSエンジニアという職業はうってつけといえるでしょう。 コンピュータエンジニアの働き方と聞いて、「激務」「長時間労働」「泊まり込み」といったネガティブなイメージを持つ人は少なくないでしょう。しかし、それは事実の一部でしかありません。 幼い子供の育児をしながらフルタイムで働いている女性エンジニアもいます。定時に出勤し定時に退勤でき、残業ゼロを確約する会社は(それほど多くはありませんが)存在します。 特にiOSエンジニアは、自由な時間に稼働する働き方がしやすいといえます。iOSの開発案件には、計画が立てやすく、なおかつ計画通りに業務が進みやすい小型のプロジェクトが多いからです。 そのためプロジェクトリーダーは、チームのなかに時間制限があるエンジニアが1人いたとしても、自宅作業で進めることができる仕事を時間制限があるメンバーに重点的に割り振るように「やりくり」できます。 もちろんこうした体制づくりは、経営者の意思にかかっています。 しかし優秀なエンジニアをつなぎとめるために働き方改革を進めなければ、システム開発会社自体が生き残れないという事情もあります。 最後に iOSエンジニアはアプリ市場の成長や企業のデジタルシフトの影響を受け、今後も高い需要が続く職種です。特にECやフィンテック、ヘルスケアといった成長産業では、iOSアプリの開発スキルを持つエンジニアが強く求められています。 今後もiOSエンジニアとして安定したキャリアを築くためには、市場の動向を把握しつつ、トレンドの技術や業界ニーズに対応できるスキルを磨いていくことが重要です。ぜひ本記事の内容を参考に、今後のキャリアプランを考えてみてください! テクフリでフリーランス案件を探してみる
Vue.js

Vue.jsでできることとは?メリットやデメリットと合わせて解説

Vue.jsはJavaScriptフレームワークの1つで、シンプルな構造ながら幅広い用途に対応できるため多くの開発者に支持されています。 本記事ではVue.jsでできることについて、そのメリットやデメリットも併せて解説します。Vue.js関連のフリーランス案件情報についてもご紹介しますので、これからVue.jsを学びたい方やフリーランスとして活躍したい方は必見です! テクフリでフリーランス案件を探してみる Vue.jsでできること Vue.jsは、そのシンプルさと柔軟性で、多くのウェブアプリケーションに適用可能です。Vue.jsを活用することで、主に以下のようなことができま シングルページアプリケーション(SPA)の開発 動的なユーザーインターフェースの作成 コンポーネントベースの開発 状態管理(Vuex)の活用 サーバーサイドレンダリング(SSR)の実現 モバイルアプリの開発(Vue Native) それぞれについてさらに詳しくご紹介していきます。 シングルページアプリケーション(SPA)の開発 Vue.jsは、SPA(Single Page Application)の開発に最適です。 ページ遷移をクライアントサイドで管理するため、ユーザーにスムーズな操作感を実現できます。Vue Routerを使用することで、複雑なルーティングを簡単に設定し、動的なコンテンツを表示することができます。 動的なユーザーインターフェースの作成 Vue.jsはデータバインディングの機能を提供しており、データの変更がリアルタイムでUIに反映されます。 これにより、インタラクティブで直感的なユーザーインターフェースを簡単に作成できます。フォームの入力やボタンの状態など、ユーザーの操作に応じた変化をリアルタイムで反映できます。 コンポーネントベースの開発 Vue.jsでは、アプリケーションを小さな「コンポーネント」に分割して開発できます。これにより、コードが整理され、再利用性が高まります。 例えば、ボタンやモーダルウィンドウ、フォームなどのUI要素を独立したコンポーネントとして作成し、必要に応じて使い回すことができます。 状態管理(Vuex)の活用 複雑なアプリケーションでは、状態管理が重要です。 Vue.jsでは、Vuexという公式の状態管理ライブラリを使うことで、アプリケーション全体でデータを一元的に管理できます。Vuexを使えば、異なるコンポーネント間でデータのやり取りがスムーズに行え、アプリケーションの保守性が向上します。 サーバーサイドレンダリング(SSR)の実現 Vue.jsを使ってサーバーサイドレンダリング(SSR)を行うことができます。 Nuxt.jsというフレームワークを使用すれば、SEOに強いアプリケーションを構築できます。サーバー側でコンテンツをレンダリングするため、検索エンジンによるインデックスが容易になり、ページの表示速度も向上します。 モバイルアプリの開発(Vue Native) Vue.jsのエコシステムには、Vue Nativeというモバイルアプリケーション開発用のフレームワークもあります。 これを使うと、Vue.jsの知識を活かして、iOSやAndroid向けのネイティブアプリケーションを作成することができます。モバイルアプリ開発においても、Vue.jsのシンプルで効率的なアプローチを活用できるのです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Vue.jsのメリット vue.jsを使用するメリットについて、簡単にご紹介していきます。 学習コストが低い Vue.jsはそのシンプルな構造により、初心者でも比較的早く学習できます。HTMLやCSS、JavaScriptの基本を理解している人であれば、Vue.jsを使ってすぐにアプリケーション開発を始められるでしょう。 公式ドキュメントも非常に充実しており、サンプルコードやチュートリアルを参考にしながら学習できるのも魅力的です。 参考:Vue.js 関連記事:Vue.jsは学習コストが低い?特徴や将来性を調査してみた コンポーネントベースの開発が可能 Vue.jsでは、アプリケーションを小さな部品(コンポーネント)に分割することができます。このコンポーネント化により、コードの再利用性が高まり、保守性や拡張性が向上します。 例えば、ボタンやフォーム、ナビゲーションバーなどを独立したコンポーネントとして開発し、必要な場所で再利用することが可能です。これにより、コードの重複を避けることができ、プロジェクトの規模が大きくなっても効率的に管理できます。 リアクティブなデータバインディング Vue.jsはデータバインディング機能が非常に強力で、データが変更されるとUIがリアルタイムで更新されます。 ユーザーの操作や入力に応じて素早くインタラクティブなユーザーインターフェースを構築できます。これにより、煩雑な操作を減らして開発の効率化を図れます。 豊富な公式ツールとエコシステム Vue.jsは単なるフレームワークにとどまらず、Vue Router(ルーティング機能)、Vuex(状態管理)、Nuxt.js(サーバーサイドレンダリング)など、多くの公式ライブラリが揃っています。 これらを活用すれば、アプリケーションの規模が大きくなっても、構造を保ちながら効率的に開発を進めることができます。Vue.jsは特にモダンなWebアプリケーションの開発において、非常に頼りになります。 高いパフォーマンス Vue.jsは非常に軽量であり、最適化されたレンダリングエンジンを持っています。パフォーマンスが重要なWebアプリケーションにおいても、高速に動作します。 特に、動的なコンテンツを大量に扱う場合でも、Vue.jsの仮想DOMは高速に更新され、レンダリングの効率が高いです。そのため、ユーザーにストレスの少ない体験を提供できます。 Vue.jsのデメリット デメリットについても同様に理解しておきましょう。 企業での採用事例が少ない Vue.jsは非常に人気の高いフレームワークですが、ReactやAngularに比べると、企業での採用事例が少ないという点が挙げられます。 特に大手企業での導入事例が少ないため、Vue.jsのスキルを求める求人が少ない場合があります。このため、特にキャリア面でReactやAngularのほうが選ばれることが多い状況です。 大規模アプリケーションの管理が複雑 Vue.jsは小規模や中規模のアプリケーションには最適ですが、大規模なアプリケーションになると、状態管理やコンポーネント間のデータフローが複雑になることがあります。 Vuexを使用した状態管理が強力ですが、その設定や使い方が初心者にとっては難しい場合もあるでしょう。 バージョンアップと互換性の問題 Vue.jsは活発に進化しており、バージョンアップが頻繁に行われます。これにより、新しいバージョンでは新機能が追加されますが、古いバージョンのサポートが打ち切られたり、互換性の問題が発生することもあります。 特に、大規模なプロジェクトで新しいバージョンに移行する場合、コードの書き換えや再テストが必要になるため、注意が必要です。 学習リソースの偏り Vue.jsは世界中で人気がありますが、ReactやAngularと比較すると、日本国内における学習リソースがやや少ない傾向にあります。 そのため、学習したい場合には英語のドキュメントやチュートリアルを参考にする必要があり、言語の壁を感じることがあります。 Vue.jsのフリーランス案件情報 フリーランス向け案件の中にも、Vue.jsを使えるエンジニアを募集するものは多くあります。テクフリの案件情報によると、Vue.js関連案件の平均単価は約80万円程度となっており、比較的高水準と言えるでしょう。 JavaScriptおよびVue.jsでの開発経験に加えて、ReactやAngularなどの経験が求められるケースもあります。また、ゲーム業界や不動産業界などさまざまな領域での案件情報があることから、活躍の幅の広さが伺えます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる まとめ ここでは今から学ぼうとしている人向けに、Vue.jsについて基本的な知識を解説してきました。HTMLとCSS、JavaScriptの知識とともにVue.jsを覚えることで、フリーランスとしての大きな成果につながります。 これからフロントエンドエンジニアを目指すなら、JavaScriptのフレームワーク学習の手始めとして、Vue.jsを選択してみてはいかがでしょうか。
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JavaScriptフレームワークのおすすめ9選を比較【2025年最新】

JavaScriptのフレームワークには数多くの種類があり、サーバーサイドでの利用やスマホアプリの開発もできるようになっています。そんなJavaScriptフレームワークの特徴やトレンドを元におすすめ9選を紹介します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる JavaScriptフレームワークとは JavaScriptのフレームワークとは、JavaScriptを利用して開発をする際に必要な機能を、ある法則に則ってつかえるよう標準化したものです。例えばJavaScriptを1から書く場合には200行必要な機能が、JavaScriptのフレームワークを利用すると20行だけで済むことがあります。 フレームワークと似た言葉としてライブラリがありますが、フレームワークはプログラム全体の枠組みとして機能するものであるのに対し、ライブラリはプログラムの部品の1つとして扱われる、という違いがあります。 フレームワークは開発に必要な機能を一通り提供する一方で、ライブラリは1つの機能のみに絞って提供するという違いがあるのです。つまり、ソフトウェアとしての規模はフレームワークの方が大きいということになります。とはいえ、両者に明確な違いがあるわけではありません。ライブラリもフレームワークも、「開発に使えるソフトウェアがパッケージ化されたもの」です。 テクフリでフリーランス案件を探してみる JavaScriptフレームワークを利用するメリット 続いて、JavaScriptフレームワークを利用するメリットを解説します。メリットは次の4つです。 開発スピードが上がる コードの統一性を保持(多人数開発にも対応しやすくなる) バグの減少 フリーランスとして仕事が取りやすくなる 1つ1つのメリットについて詳しく解説します。 開発スピードが上がる MVP開発やリーンスタートアップという言葉が注目されているように、IT/Web業界では特にサービスを高速で市場に投下することが重要です。JavaScriptのフレームワークを利用するのとしないのでは、開発スピードにかなりの差が生じます。 例えばJavaScriptのフレームワークには、データベースアクセスの機能やログイン機能などが備わっているのですが、それらをフレームワークなしでエラー無く完成させるには、かなりの時間を要してしまうのです。 フレームワークを使えば、Webアプリの機能の一部を自分達で開発する必要がなくなるため、開発およびテストにかかる工数が大幅に削減します。 コードの統一性を保持(多人数開発にも対応しやすくなる) コードの書き方にはその人の個性やクセがでます。 経験、スキル、年齢、性格、キャリアなど様々な要因によって差が生じるのですが、人が書いたコードを修正するのは、かなり大変な作業です。コードの内容を正確に読み取らなくてはいけませんし、修正箇所がどの範囲まで影響が及ぶかも確認しなくてはいけません。 フレームワークを利用すれば、コードの統一性を保持させることができます。 統一性を保持することにより、多人数開発にも対応しやすくなります。 バグの減少 JavaScriptのフレームワークは基本的に大人数のエンジニアに利用されています。そのため、バグはすでに解決されていることが多いです。 それらのバグが少ないフレームワークを利用して開発を進めると、開発をしたプログラムもバグが少なくなる可能性が高まるといえます。 フリーランスとして仕事が取りやすくなる JavaScriptの中規模、大規模以上案件では、フレームワークが利用されていることがほとんどです。そのため、フレームワークを習得することでフリーランスは仕事を獲得しやすくなります。 特にReact・Angular・Vue.jsは年々ニーズが上昇しているため、JavaScriptエンジニアのフリーランスとして仕事を安定的に獲得するにはキャッチアップは必須といえるでしょう。 JavaScriptフレームワークを利用するデメリット 続いて、JavaScriptフレームワークを利用するデメリットを解説します。デメリットは次の2つです。 学習期間が必要 イレギュラーに対応できないことがある これらのデメリットを留意したうえでフレームワークを導入する必要があります。1つ1つのデメリットについて詳しく解説しましょう。 学習期間が必要 フレームワークを使いこなすにはJavaScriptの理解がある前提で、最低でも数週間は学習をする必要があります。概要を抑えることができても、細かい要望を実現しようとすると調査に更に時間がかかることはよくあります。 また、フレームワークの情報は英語で書かれていることが多いです。特に日本であまり普及していないフレームワークを習得する場合、日本語のドキュメントが少なくて学習に苦労するかもしれません。英語が苦手な方は、Reactなど日本でも人気が高いフレームワークから勉強してみることをおすすめします。 イレギュラーに対応できないことがある フレームワークはいわゆる「よくある機能」を開発する際には有用です。しかし、前例が少ない機能を開発したい場合、対応できないことが多々あります。フレームワークは決められたルールに則ってサービスを開発していかなければならないため、イレギュラーが多発するようなサービスではフレームワークを利用しないほうが作りやすいことがあるのです。 おすすめのJavaScriptフレームワーク9選 最後に、おすすめのJavaScriptフレームワークを9つまとめました。 jQuery React Angular Vue.js Backbone.js Riot.js Knockout.js Ember.js Hyperapp この中でも上4つは需要が特に高いため、優先的に学習すると良いでしょう。各フレームワークの特徴や学習難易度について解説していきます。 jQuery jQueryはブラウザ用のJavaScriptコードをより簡略的に書けるようにする目的でつくられたライブラリです。非常に人気が高く、Webサイトのうち7割強に利用されているといわれています。厳密にはフレームワークではないのですが、他フレームワークと比較されることが多いため、今回は対象としました。 jQueryの学習コストは低いうえに、オンライン学習サービスなどでもjQuery教材は用意されている場合が多いため、初心者にもおすすめです。加えて、ファイルを読み込むにはHTMLにコードを一行追加するだけで良いため、すぐに導入できます。 React React.jsはマーク・ザッカーバーグ率いるFacebook(現Meta)によって開発されている、JavaScriptライブラリです。ボタンやテキストボックスなどのUI制作にメインに使われており、HTMLで使うようなタグを埋め込んで実装をします。 扱いやすさは他のJavaScriptフレームワークと比較すると、やや劣ることはありますが、処理スピードが速いのと(更新が必要な箇所のみ書き換える技術が備わっているため)、UIの各パーツごとにプログラムを管理できるため拡張しやすいのがメリットです。 日本ではVueのライバル的なポジションですが、海外ではReactの人気が圧倒的でFacebookだけでなく、Yahoo、Instagram、Netflixに利用されています。 関連記事:Reactでできることは?特徴や具体例とともにわかりやすく解説 Angular AngularはGoogleをメインに開発されている、オープンソースのフレームワークです。AngularJSの後継フレームワークという位置づけとなっています。 Angularの特徴は、「MVW」という考えに基づいて構築されていることです。Model(データ)・View(画面)・Whatever(その他)の3つをそれぞれ独立させることで、「担当者を割り振りやすい」というメリットがあります。 また、フルスタックフレームワークのため、他のフレームワークを導入しなくてもAngular単体でWebアプリ開発を行えるのも特徴と言えるでしょう。ただし、その分覚えるべきことは多いので、学習期間が長くなることを想定しておくことが大切です。 Vue.js Vue.jsはシンプルな設計が特徴のJavaScriptフレームワークです。 学習コストは低く、日本語ドキュメントが充実しているため始めやすいフレームワークです。また、jQuery同様にコードを一行追加するだけで使うことができます。 Vue.jsは2014年2月、GoogleでAngularJSの開発に関わったエンジニアによって初版がリリースされました。SPAのようなシンプルで小規模な開発に適しています。 しかしながらAngularとは対称的に、大規模な開発は苦手です。大規模開発ならAngular、小規模開発ならVue.jsがそれぞれ適しています。 Backbone.js Backbone.jsは名前の通りMVCの骨組みを提供するJavaScriptのフレームワークです。 最小限の機能で構成されたフレームワークのため、実際に実装するにはjQuery、Underscore.jsなどの併用が必須となります。Backbone.jsはフレームワークというよりもライブラリ感覚で使うことが多いでしょう。 Riot.js Riot.jsは、非常にシンプルで学習コストが低いJavaScriptのフレームワークです。 カスタムタグを作成することができて、HTML、CSS、JSを1つのタグにまとめることができ、見通しがよいのが特徴です。 小規模開発にむいているのですが、CoC(設定より規約)のようなルールがないので、当人でルール決めが必要なことに注意です。 現状ではまだシェア率は低いものの、初心者にも分かりやすいことを追求したフレームワークであり、今後伸びる可能性もあるでしょう。 Knockout.js Knockout.jsは大規模開発にも簡潔なプログラムを組めます。 機能はBackbone.js以上、Angular以下といったイメージです。 Vue.jsと同じMVVMを採用しているので、HTMLとJavaScriptの分離が簡単に行えるのが特徴となります。運用・保守の効率化ができるのが魅力と言えるでしょう。 Ember.js Ember.jsは複雑なwebアプリを管理するための機能と、生産性の高く高速化が可能なツールキットが特徴的なフレームワークです。 データバインディングやコンポーネントなどの機能もあります。 特にUI制作を得意としており、一部の有名企業も導入しています。 Hyperapp わずか1KBの超軽量フレームワークといえば、Hyperappです。 TypeScriptにも対応をしておりReactやVueをもっと効率よくプログラミングできるように設定されています。 学習コストは少ないのですが、情報がネットにあまりないので、そちらは注意が必要です。英語の情報ならそれなりにあるため、英語が得意な方なら習得しやすいでしょう。 JavaScript案件の単価や案件数一覧比較 JavaScript案件の単価や案件数はどのくらいなのでしょうか。テクフリに掲載されている案件を参考に以下にまとめました。 JavaScript案件の単価データ 弊社調べによるとJavaScript案件の平均単価は72万円です。単価の幅は下限で30万円、上限が190万円となっています。 2023/04/17 テクフリ調べ JavaScriptフレームワークの案件数比較 JavaScriptフレームワークを下記のように比較をしてみました。 JavaScriptのフリーランスエンジニアとして案件を受注したいのであれば、現状、選ぶべきはReactもしくはVueといえそうです。 フレームワーク テクフリ案件数 Qiitaの記事数 stackoverflowでの質問数 学習コスト jQuery 248 16427 619 低 React 712 20989 291 高 Angular 148 6659 261 高 Vue 757 17468 273 低 Backbone.js 9 668 17 低 Riot.js 5 496 2 低 Knockout.js 4 255 25 低 Ember.js 0 219 0 中 Hyperapp 0 60 0 中 JavaScript(TypeScript)を使用する案件紹介 フレームワーク Vue.js 案件名 JavaScript/Vue.js/Nuxt.js/大手金融業界でのフロントエンドエンジニア/週1リモート 月額単価 〜880,000円/月 最寄駅 青山一丁目駅 業務内容 本企業で開発を進めているWeb申込フォームのAPI化に伴うJavaScript(Vue.js)でのフロントエンド実装業務。 基本スキル ・Vue.js(Nuxt.jsの経験があれば尚可)を用いた業務での実装経験 ・フロントエンド実務経験3年以上 フレームワーク Angular 案件名 Angular/工場業務システム更新/フロントエンドエンジニア/リモート併用 月額単価 〜770,000円/月 最寄駅 西大路御池 業務内容 工場業務システム更新(現行ASPサービスの移行)をのフロント部分をご担当者いただきます。 基本スキル ・TypeScriptの活用経験または、JavaScript(Angular)の活用経験 フレームワーク jQuery 案件名 Javascript/自社Webサービスのフロントエンド開発/フルリモート 月額単価 〜610,000円/月 最寄駅 フルリモート 業務内容 ・自社Web研修サービスを展開されている会社様になります。 ・フロントエンドエンジニアとしてjQueryからVue.js移行を上流工程から行って頂きます。 基本スキル ・Javascriptを用いて社外向けのWebフロント開発のご経験3年以上 ・jQuery及びVue.jsを利用したご経験 JavaScriptの案件について相談する まとめ 本記事ではJavaScriptフレームワークについて解説しました。JavaScriptフレームワークにはさまざまな種類があることがご理解いただけたかと思います。 Webアプリは何度も改良を繰り返さなくてはいけないため、開発効率を高めるためにフレームワークが利用されることが多いです。JavaScriptエンジニアとして稼ぐなら、フレームワークはぜひ習得しましょう。 また、フレームワークによって得意不得意があるため、使い分けることが大切です。UI制作ならReactが向いてますし、大規模開発ならAngular、小規模開発ならVue.jsが向いています。とはいえもちろん、全てのフレームワークを習得するのは難しいため、まずは需要が高いものから勉強していくのが良いです。
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