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仕事探し

エンジニアの業務委託 おいしい案件を独り占め!

フリーランスエンジニアとクライアントの間で結ばれる契約形態として、業務委託がよく見られます。ですので、フリーランスの方、フリーランスを目指す方は、業務委託とはどういった契約なのか説明できて当然です。 「と、言われても、実は法律用語に詳しくなくて」という方も多いと思います。そこで、まずは請負契約について理解していただけるように、しっかりとご説明したいと思います。 業務委託はクライアント側からみると「外注先が決められた期限内に、契約で定められた成果物を納品してくれることを期待して行う外注(アウトソーシング)」です。 “成果物の納品”というのがミソで、受注側、つまりフリーランスは、クライアント側と定めたサービスレベルで成果物を納品することができるのであれば、基本的(※1)には、いつ・どこで・どのように仕事を進めても構わないのです。 ※1:契約書に、秘密保持の観点などから作業場所の指定などの条件が記載されていた場合、その限りではありません。 もしも請負契約で、契約書内には作業場所の指定などの記載がないにも関わらず、クライアント側が作業の進め方や作業場所の指定をした場合、契約違反になります。労働局、労働基準監督署に相談すれば間違いなく、そのクライアントは指導を受けることになるでしょう。 ついでに、業務委託と並んでよく見られる契約形態である準委任契約についても確認しましょう。 準委任契約は「決められた期限内に、契約で定められた成果物の作成のために労働力を提供する契約」です。つまり、業務委託は“成果物”に報酬が発生するのに対して、“労働”に対して報酬が発生します。 ということは、契約期間内の定められた労働時間内にて、ベストエフォートで仕事をしていれば、納期までに定められた納品物が完成できなくても、契約違反になりません。 その代わり、定期的(短いスパンであれば“仕事をした日”ごと、長いスパンだと“月ごと”の場合もあります)に、「どのくらいの時間をかけて、どんなことを行い、なにができたか」をクライアント側に報告書にして通告する義務があります。 なお、準委任契約もクライアント側から作業者に対して、作業の進め方や作業場所の指定をしてはいけません。「このままでは納期までに完成しないと思うので、残業してください」とクライアント側に言われても、準委任契約の場合、従う必要はありません。 なお、IT業界でよく見るSES契約は準委任契約です。しかし、準委任契約にも関わらず、常駐先でクライアント担当者に労働時間を管理されていたり、直接仕事の進め方を指導されている事例が後を絶ちません。 そのため、“SES契約は準委任契約のはずなのに、実態は派遣である”ということで、偽装請負と呼ばれ、大きな問題になっています。 業務委託で気をつけるポイント さて、業務委託に話を戻して、業務委託契約を結ぶ上で注意しておきたいことを整理しておきましょう。 ところで、経済産業省の「情報システム信頼性向上のための取引慣行・契約に関する研究会」最終報告書 ~情報システム・モデル取引・契約書~」では、超上流(システム化の方向性~要件定義)と外部設計、システムテスト、運用テストは準委任契約、内部設計、プログラミング、ソフトウエアテストは請負契約とすることをモデル(つまり見本)として示しています。 特別な理由がなければ、このモデルに従うのがベターです。 理由としては、請負契約とされた作業、例えば「プログラミング」はクライアントと契約書を取り交わす時点で、「想定通り動くソースコードを作ればいいのね」と成果物とその品質は明確ですよね。 対して、要件定義やシステムテストは、成果物やその品質は漠然としています。結果、契約書にも表現しきれず、後々、失敗した場合、「ここまでやったから支払って」「ここまでしかできてないから払わない」と報酬を巡って泥沼になりがちです。 逆に言うと、納品物と支払い条件を具体化し、クライアントと受注者の間で意識があっている状態でなければ、業務請負は絶対に行ってはいけません。 また、請負契約の場合、受注者側には瑕疵担保責任というものが付いて回ります。 瑕疵担保責任というのは、「購入後一定期間の故障の発生や問題が発覚したときは、納品者として責任をとります」というものです。“購入後一定期間”の範囲や、責任の取り方、すぐに修理すれば良いのか、賠償請求を受けるのかも、契約書にしっかり盛り込んでおく必要があるでしょう。 次に重要なのは、契約期間、納品日です。上でも書いた通り請負契約は契約期限までに成果物を納品すればOKとなる契約です。ターゲットとなる日がいつになるか、明確にしておく必要があります。 他にも、作業を進める上で、クライアント側から指示された条件の確認も必要です。 なお、クライアント側が条件を指示できるのは、基本的には契約書作成時だけです。これも上で書きましたが、クライアント側の人間が受注者側の作業者に直接指導するのは許されません。 受注側は契約書に書かれている条件には従いますが、それ以外の指示には従う義務がありません。クライアント側がどうしても条件を追加したい場合は、契約内容の更新を行う形になります。 そして、昨今、特に重要なのは成果物の著作権といった知的財産権の帰属です。プログラミングしたソースコードも立派な著作物ですので、著作権が発生します。 突然ですが、ここで問題です。請負契約で受注者側がプログラミングした場合の著作権はクライアント側と受注者側、どちらに帰属するでしょうか? 基本情報技術者試験にも出てくる問題なので、答えられる方も多いと思いますが、正解は、実際にプログラミングした受注者側です。昨今は、納品された後、クライアント側でメンテナンスすることを見越して、双方の合意のもと、著作権をクライアント側に引き渡す契約が行われることも多いです。 おいしい!? 業務委託の探し方 業務委託についてわかってきたところで、“おいしい業務委託”の探し方についてお教えいたします。 すでに何度もお伝えしていますが、業務委託は“成果物の納品”に対して報酬が支払われます。作業時間の長さで報酬金額は変わりません。つまり、報酬金額に対して、“納品が必要な成果物を作成するのに必要な正味の作業時間”が短い案件ほど、高単価のおいしい仕事になります。 目先の提示金額は高くても、非常に作業時間がかかる仕事の場合、正味の単価は雀の涙という可能性もあります。請負契約を受ける場合は、報酬金額を想定作業時間で割った“時給”で案件の取捨選択を行うようにしましょう。 ちなみに、1か月80万円が一般的なフリーランスエンジニアの相場ラインと言われていますが、単純に1か月160時間と仮定すると、時給は5000円になります。案件に応募するかどうかの指標にしてください。 なお、業務委託は、納期までに決められた成果物さえ出せば、契約上特別な決まりがなければ、どこでなにをしていても自由です。一度に一案件しかしてはならない、というルールもありません。処理できる範囲で、同時期に複数の高単価案件を受注していても、まったく問題ありません。 ハイスキルなフリーランスエンジニアの中には、まさに“おいしい案件を独り占め”状態の方も、普通にいらっしゃいます。 まとめ:業務委託の肝は時給換算 繰り返しになりますが、業務委託契約は、納品された成果物に報酬が発生する契約です。成果物が納品できなかった場合、報酬が発生しないどころか、賠償金などの名前で制裁金が発生することもあります。着実に完了させられる案件を選びましょう。 また、5日で終わる予定で報酬が決められている案件で、最終的に50日かかったからといって報奨金が増額されることは基本的にはありません(むしろ納品遅れでペナルティを受けるかもしれません)。 業務委託の報酬は時給に換算してから、見合っているか、見合っていないかを判断するべきです。
働き方

個人事業主の派遣 メリット・デメリット含めて大検証

個人でエンジニアとして活動しているフリーランスのなかには、派遣スタッフとして会社で働きたいと考える人も少なくありません。ですが、個人事業主として活動している以上、派遣としては雇ってもらえないんじゃないかと心配する人も多いようです。 ここでは、エンジニアの個人事業主が派遣として働きたいと考えたときに、押さえておきたいポイントやメリット・デメリットについて紹介します。 フリーランス案件を探してみる 個人事業主の派遣は一般的か? 個人事業主が派遣として働くのは、それほど珍しいことではありません。フリーランスとしての収入だけでは生活が成り立たないという場合に、アルバイト感覚で派遣という選択肢を選ぶ人はたくさんいます。 個人事業主も一人の個人ですので、派遣会社に登録できないということはありません。個人事業主だからという理由で、派遣スタッフとして働くことを断られるというのも考えにくいでしょう。むしろ、本業で実績を残しているフリーランスの方であれば、高いスキルを持った人材として歓迎されることもあるかもしれません。 ただ、派遣として働くというよりも、在宅や常駐で働く個人事業主のほうが多いのは確実でしょう。フリーランスとしてクライアントと業務委託契約を結び、自宅やカフェ、もしくは会社のオフィスに出勤して働くスタイルです。 一定のスキルを持ったエンジニアであれば、わざわざ派遣会社を通して仕事を得るよりも、自分でクライアントを探して営業することで、直接契約を結んだほうが報酬が高くなります。すでに稼げているフリーランスが、あえて派遣という働き方を選ぶ必要はあまりないでしょう。 ですが、個人事業主が派遣として働くことにはいくつかのメリットが存在します。 個人事業主の派遣によるメリット 安定収入が手に入る 個人事業主が派遣として働く場合、まず「安定収入が手に入る」というメリットが得られます。特に駆け出しの頃のフリーランスは、毎月安定した収入を確保することが難しいタイミングがあります。 獲得できた案件の数や単価によって、月々の収入が大きく変化します。ガッツリ稼げればそれに越したことはありませんが、クライアント側の都合などによって収入がほとんどなくなってしまうこともあるでしょう。 そんなとき、派遣としても働いていればサラリーマンの給料のように報酬を受け取ることができるので、一定の収入を確保できるようになります。派遣なら数ヶ月ごとの契約が大半なので、これから先数ヶ月は生活費の心配をせずにすむという状況もあるでしょう。 節税になる 2つ目のメリットとして、「節税になる」こともあげられます。個人事業主として得た収入はそのまま売上に計上されますが、派遣として稼いだ給料には「給与所得控除」が適用されます。 つまり、同じ額を稼いだとしても個人事業主としてクライアントから直接報酬を受け取るよりも、派遣で働く給与として受け取ったほうが、支払う税金が安くすむということです。 稼ぎが少ないうちはそれほど気にする必要はありませんが、売上の金額が多くなってきて「今年はちょっと税金が多くなりそうだな」というときに、派遣として働くことで節税するという方法を取るとよいでしょう。 仕事の幅が広がる 3つ目のメリットは、「仕事の幅が広がる」という点です。普段では使わないようなプログラミング言語を扱ってみたり、まったく違う業界のシステム開発をしたりする経験を通じて、個人事業主として働くうえでは身につかなかったスキルを習得できることがあります。 本来であれば独学で学習する必要があった知識を、派遣先で給料をもらいながら教えてもらう…なんてことも可能になります。 さらに、派遣先でさまざまな人と知り合うことで、人脈を広げられることもあるでしょう。派遣先で仲良くなった人から個人的に仕事を依頼されたり、もしくはその人の紹介で案件を獲得できたりといったチャンスが生まれ、幅広く仕事が得られるようになるのです。 派遣会社が福利厚生を用意していれば、それらを利用できるのも派遣のメリットといえます。個人事業主であれば利用できなかった待遇を受けながら、快適に働くことができるかもしれません。 ほかにも、派遣の仕事であれば勤務時間が明確に決まっているため、夜遅くまでダラダラと働き続けてしまうことを防止できます。限られた時間で効率的に作業を進めることができれば、働きすぎを避けることにもつながるでしょう。 個人事業主の派遣によるデメリット 個人事業主が派遣として働くなら、そのデメリットも知っておく必要があります。 たとえば、派遣の仕事が忙しくなってしまえば本業がおろそかになってしまう危険性があります。個人事業主としての実績を残せず、ずっと派遣として働くのであれば通常の派遣社員となにも変わりません。 派遣としての作業が負担となって、個人事業主として活動し続けられなくなれば本末転倒です。派遣の仕事は、あくまでも副業であるという位置づけにして、本業の稼ぎを補完するイメージを持って続けることが大切です。 また、確定申告の手続きがやや複雑になる点もデメリットとしてあげられます。個人事業主としての稼ぎは事業所得ですが、派遣としての稼ぎは給与所得になります。これらは別々に計算して確定申告書に記す必要があるので、収入を区別して記録する必要があります。 クラウド会計ソフトなどを使えば確定申告の手続きに迷うことはあまりないでしょう。年末になったら源泉徴収票をしっかりと取り寄せて、所得を計算することを忘れないようにしてください。 ちなみに、個人事業主としての所得が20万円以下なのであれば、確定申告は必要ありません。派遣先で年末調整の手続きをすれば、確定申告は会社が代行してくれるからです。個人事業主としての稼ぎがあまり見込めないようなら、あえて仕事をセーブして派遣の仕事に集中するのもいいかもしれません。 個人事業主としての仕事と派遣の仕事を掛け持ちするのであれば、自己管理を徹底することも重要になります。派遣の仕事をして、さらに個人事業主としての仕事もするとなれば、休みの時間がうまくとれなくなってしまうこともあるでしょう。 個人事業主は体が資本ですので、もし倒れたり病気になったりしてしまえば、翌月からの収入がゼロになってしまいかねません。派遣先が休みの日にだけ個人事業主としての仕事を進めるなど、計画を立てて仕事をこなすことがポイントになります。 なお、個人事業主と派遣とを掛け持ちするなら、クライアントや家族に対してもそのことを伝えておいたほうがいいでしょう。掛け持ちする理由をしっかりと伝えて納得してもらえれば、周囲の人たちも応援してくれるはず。何も言わずに兼業することで発生するトラブルも防止することができます。 まとめ:自己管理・時間管理を徹底する エンジニアとして働くフリーランスが派遣として働くことは、収入の安定や節税にもつながります。うまく活用することで、本業でもいい結果を残して相乗効果が得られるようになるかもしれません。 ただし、そのためにはこれまで以上に自己管理・時間管理を徹底して、確定申告の際にもミスがないように手続きする必要があります。こうしたメリット・デメリットを踏まえながら、派遣の仕事を探してみてくださいね。 フリーランス案件を探してみる
C#

C#フレームワークについて徹底解説!.NETと関係している?【2022年最新版】

近年、人気のあるプログラミング言語の一つとしてC#が注目されています。 C#は2002年にMicrosoft社によってリリースされたプログラミング言語です。 Webアプリケーションだけでなく、ゲーム開発などで利用されているUnityにおいても使用されているため、ユーザーの多い言語です。 C#を学習しようと考えている人の中には、 「C言語やC++と関係あるの?どっちが使いやすい?」 「フレームワークは存在する?」 などの疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。 そこで、この記事ではC#フレームワークについて解説していきます。 C#についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ! >2022年3月版 人気のプログラミング言語ベスト20 第9位:C# C#とは? C#はマルチパラダイムプログラミング言語であり、複数のスタイルを持ち合わせていますが、クラスとインスタンスで構成されているオブジェクト指向をメインのスタイルとして持った言語です。 C#と聞くとC言語やC++と似たようなプログラミング言語かなと思う方が多いと思いますが、まったく別物といってよいほど異なり、C言語やC++よりも多彩なアプリケーション開発ができます。 ただ、C#の文法がC言語やC++、Javaと似ているのでこれらの文法を一通り習得している方はC#にとっつきやすいでしょう。 実際にC#で、Webアプリケーション、スマートフォン向けアプリケーション、PC向けアプリケーションなどかなり幅広い領域での開発ができます。ただし、Microsoft社が開発しリリースしており、Windows向けに作られているのでMacやLinuxでは開発がしにくいです。 しかし、Windowsでは非常に開発がしやすく、統合開発環境(IDE)の「Visual Studio」を使うことで開発のしやすさがグンと伸びることがC#の良さと言えるでしょう。 また、C#について説明をするうえで外せないのが、「.NET Framework」との関係です。 C#の案件を探してみる .NET Frameworkとは? .NET Frameworkもまた、Microsoft社が2002年に正式リリースしたプラットフォームです。 .NET Frameworkは、主に共通言語ランタイム(CLR)とクラスライブラリの2要素で構成されています。 共通言語ランタイム(CLR)とは、実行中のアプリケーションを処理する動作環境のことです。 .NET Frameworkでは、さまざまなプログラミング言語で書かれたコードを、一度共通中間言語(CIL)に変換してから、プログラムの実行に移ります。 そのため、利用者は特定の言語を使う必要がなく、自身の環境に合ったCLRを用意するだけでいいのです。 クラスライブラリとは、一般的な機能をまとめたライブラリを指します。 具体的には、ファイルの読み書き、データベース接続、描画などのAPIがあります。 なお、.NET Frameworkは現役ではありますが、Microsoft社は2019年以降、Mac環境にも対応した後継の.NET Coreを使うことを推奨しており、現在は.NET6が最新です。 フレームワークとは? 話を戻すとつまり、C#は、.NET Frameworkの機能を強化するために作られたような言語であるという背景があります。 そのため、C#のフレームワークというよりも、.NET環境で使えるフレームワークが存在していて、C#に対応しているという方が近いです。 フレームワークを利用することにはいろいろなメリットがあります。ここでは、 ・開発スピードが上がる ・コードの統一性を保持(多人数開発にも対応しやすくなる) ・バグの減少 ・フリーランスとして仕事が取りやすくなる という4点のメリットについて紹介していきます。 開発スピードが上がる MVP開発やリーンスタートアップという言葉が注目されているように、IT/Web業界では特に、サービスを高速で市場に投下することが重要です。フレームワークを利用するのとしないのでは、開発スピードにかなりの差が生じます。 例えばPythonのフレームワークには、データベースアクセスの機能やログイン機能、フォーム作成機能などが備わっているのですが、それらをフレームワークなしでエラー無く完成させるには、かなりの時間を要してしまうのです。 コードの統一性を保持(多人数開発にも対応しやすくなる) プログラミングに限らず全ての仕事にいえますが、コードの書き方にはその人の個性やクセがでます。 経験、スキル、年齢、性格、キャリアなど様々な要因によって差が生じるのですが、人が書いたコードを修正するのは、かなり大変な作業です。 フレームワークを利用すれば、コードの統一性を保持させることができます。 統一性を保持することにより、多人数開発にも対応しやすくなります。 バグの減少 .NET環境のフレームワークは基本的に大人数のエンジニアに利用されています。そのため、バグはすでに解決されていることが多いです。 それらのバグが少ないフレームワークを利用して開発を進めると、開発をしたプログラムもバグが少なくなる可能性が高まるといえます。 フリーランスとして仕事が取りやすくなる 中規模、大規模以上案件では、フレームワークが利用されていることがほとんどです。 使えると使えないとでは、仕事の獲得しやすさに差が生じるでしょう。 C#の案件を探してみる フレームワークを使用するデメリット 一方で、フレームワークを使用することのデメリットは次の2点が挙げられます。 ・学習期間が必要 ・イレギュラーに対応できないことがある 詳しく見ていきましょう。 学習期間が必要 フレームワークを使いこなすには、言語の理解がある前提で、最低でも数週間は学習をする必要があります。 概要を抑えられても、細かい要望を実現しようとすると調査に更に時間がかかることはよくあります。使用者が多くないフレームワークになると、情報量が少なく、調査が難しいこともあるでしょう。 また、ドキュメントは基本的に英語で書かれていることが多いです。 イレギュラーに対応できないことがある フレームワークはいわゆる「よくある機能」を開発する際には有用です。 しかし、前例が少ない機能を開発したい場合、対応できないことが多々あります。 フレームワークは決められたルールに則ってサービスを開発していかなければならないため、イレギュラーが多発するようなサービスではフレームワークを利用しないほうが作りやすいことがあるのです。 おすすめ.NETフレームワーク ここからは、目的によって有用な.NETフレームワークについて解説していきます。 1.ASP.NET ASP.NETは、こちらもまた、Microsoft社が開発したフレームワークです。 WebアプリケーションやAPI開発をすることができます。 ASP.NETの中には、さまざまな機能がフレームワークとして備わっていて、使い分けをすることが可能です。 ASP.NET Coreは、クラウド上でのアプリケーション開発が可能なフレームワークで、前述の.NET Coreの名前と似ていることからも予想できますが、macOSやLinuxでの開発ができます。 ASP.NET MVCは、M(Model)、V(View)、C(Controller)の3つを合わせたMVC機能が搭載されている、アプリケーションを設定・管理するためのフレームワークです。 ASP.NET Web APIは、HTMLサーバーを構築することができるフレームワークです。 そのため、対応範囲が広くなっています。 ASP.NET Web Formは、Visual StudioというMicrosoft社が提供している統合開発環境に含まれているフレームワークです。 ドラッグ&ドロップのシンプルな操作で開発ができます。 >ASP.NET公式サイト 2.Blazor BlazorもMicrosoft社によって開発されたフレームワークで、正式リリースされたのは2018年と、比較的最近です。 C#を基本としつつ、HTML・CSSも使用してWebアプリケーションの作成ができます。 Blazorにはフロントエンド開発ができるBlazor WebAssemblyと、サーバーサイドの開発ができるBlazor Serverの2種類があり、用途によって使い分けることが可能です。 C#だけでは難しい、かゆいところにはJavaScriptを呼び出せる点も魅力です。 >Blazor公式サイト C#の単価や案件数は? ここまでフレームワークの解説をしてきました。 では実際の単価や案件数はどのようになっているのでしょうか? テクフリに掲載されている案件を参考に以下にまとめました。 C#の単価比較 弊社調べによると、C#の平均単価は68万円です。 また、ASP.NETを使用する案件の平均単価は64万円で、C#全体の平均単価よりやや安価です。 テクフリ調べ 2022/10/20付 他の言語よりも平均単価は安価ですが、単価の最高額は150万円で、他の言語を上回っています。 他言語の参考は以下の記事から確認してください! ・Pythonフレームワークおすすめ5選と選び方【2022】 ・Javaフレームワークとは?おすすめの10選と選び方【2022年最新版】 ・Go言語フレームワークおすすめ6選と選び方【2022】 他にも確認したい方は、以下のページからさまざまな記事を確認できます! >お役立ちコンテンツ | フリーランスエンジニアの案件・求人なら【テクフリ】 まとめ この記事では、C#のフレームワークについて解説してきました。 C#がプログラミング言語の中で人気を獲得していく以上、フレームワークの必要性も同時にあがってきます。 適切なフレームワークを採用することで、作業効率を上げて、良い開発ライフを送りましょう!
働き方

エンジニア必須知識 嫌なクライアントの一言と対処法

今回は、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーなど、クライアントと直接会話する立場のエンジニアであれば、一度は耳にしたことがある、“クライアントからの迷惑な一言”とその対処法について、まとめてみました。 現在、直接的にはクライアントと関わることはない立場の方も、今後、キャリアップ・スキルアップに伴って、クライアントと直接かかわることも出てくるので、知識として知っておいていただきたい内容になっています。 迷惑な一言:いい感じで(その1) 『いい感じで』という言葉は、本当に取り扱い注意です。 なぜか? それは単純に、「なにを持って“いい感じ”とするか、クライアントとエンジニアの間で認識があっているか、保証がない」という点です。もっと言ってしまえば、エンジニアの感覚で、『いい感じで』作ったシステムがクライアントにとっての『いい感じ』のシステムなのか、誰にもわからない、ということです。 そして、『いい感じで』の基準が明確に共有されていなかった結果、本当にクライアントが求めていたものと異なる機能を開発してしまったために、再開発(手戻り)になったり、納品拒否されるなど、“失敗プロジェクト”になってしまうことも少なくありません。 クライアント担当者から『いい感じで』という言葉が飛び出したら、なにをもって『いい感じ』とするか、しっかりとヒアリングして“要件定義”をしましょう。また、要件定義ができた後は、ちょっとしたことでも、メールや議事録などで良いので、後から「クライアント・エンジニア双方が、どのような内容で合意したか?」を確認できる形で記録を残しておきましょう。 なぜ、そこまでするかというと、『いい感じで』という言葉を発するクライアント担当者は“システム開発がわかっていない人”であることが多いからです。 実際、私が相対した、『いい感じで』をやたらと使うクライアント担当者さんは、機能要件・非機能要件という言葉も知りませんでした。知識がないために、うまく要求事項をまとめられず、『いい感じで』を連呼していたというわけです。 そして、『いい感じで』を多用するシステム開発が分かっていないクライアント担当者は、この後紹介する、『なるはやで』、『思ったより工数かかるんだね』『頼んだじゃん!』もよく使う傾向にあるため、慎重に扱った方が良いことが多いのです。 迷惑な一言:なるはやで(その2) 日本では『なるはやで』という言葉が好きな人が多い気がします。「そちらの予定次第で良いですよ」というニュアンスが含まれていて、一見、親切な言葉に見えます。しかし、ビジネスの世界では使ってはいけない言葉です。 なぜならば、『なるはやで』では、いつまでにやってほしいのかが分からないからです。仕事である以上、納期や、ターゲットとなる時期があるはずなのに、それが隠されてしまいます。 私自身、『なるはやで』という言葉で、痛い目に合いかけたことがあります。 「急いでいる訳ではないんですけど、なるはやでネットワーク作業をお願いします」とクライアントから月次会議で伝えられて、“今期中のどこか手隙のタイミングで対応すれば良いか”と考えていたのですが、翌月「健史郎さんのネットワーク作業待ちなんですけど、まだですか?」と催促されたのです。 よくよく聞いていくと、私の対応は、クライアント会社内部で行われた監査に関連したものであり、クライアント社内で「何月何日までに対応完了予定」と会社の上層部にも情宣されている、ということでした。そして、その期限が、催促を受けた月の月末最終営業日だったのです。 このときは催促がきっかけになって納期の確認ができて、問題が起きませんでしたが、危うく「ネットワーク担当の健史郎というエンジニアがスケジュールを守っていない」という話になるところでした。 そのような事態にならないためにも『なるはやで』と言われた場合は、クライアントの担当者と相談して、「いつまでに行うべきか?」を明確にしましょう。 なお、「いつまでに行うべきか?」を相談すると、システム開発が分かっていないクライアント担当者は、その作業の手間や準備期間、さらには後続作業との関連性が見えておらず、非現実的なスケジュールを提示してくることも少なくありません。 こうしたクライアント担当者を逆にコントロールして、現実的なスケジュールをくみ上げていく手腕も上流工程を行うエンジニアには重要です。 迷惑な一言:思ったより工数かかるんだね(その3) 『なるはやで』と同じで、作業の手間や準備期間、さらには後続作業との関連性が見えてないこともあり、思った以上にお金やスケジュールがかかる、という不満を漏らすクライアントも多いです。 結局、クライアント担当者はシステム開発を発注する側、つまり買う側です。より安く、より早く納品してもらった方が嬉しいですし、その観点でしか見積書や請求書を見ない、あいは、その観点でしか評価する能力がないクライアント担当者も多いのです。 さらに言えば、日本ではIT投資はコストという風潮が強く、安ければ安いほど良い、と考える経営者が多いです。そして、IT企業側も人件費(つまりエンジニアの報酬)を圧縮するなどしながら、価格競争をしている状況です。 “適正価格”というか“相場”があってないような状況にあるのが、ITビジネスの現実です。 私の場合、『思ったより工数かかるんだね』と言われたときは、工数の見積もり根拠を説明するようにしています。「このリンクをクリックしたら、この画面が立ち上がるようにしたい、というお話ですが、これを実現するためには、この画面を作るだけではなく、DBにも手を加えます。なぜならば……」といった風に。 そもそもシステム開発が分かっておらず『思ったより工数かかるんだね』と言ったクライアントは、たいていの場合、これで納得してくれます。 たまに、どこぞかで知識を仕入れてきて「もっと安くできるはずだ」とおっしゃるクライアント担当者もいます。そういう方に対しては、管理工数や実績などを絡めながら「安かろう、悪かろうですよ」という趣旨のお話をすることもあります。 迷惑な一言:頼んだじゃん!(その4) 完成したものを見せたら、頼んでいた機能がないとか、思っていたのと違うものが出てきた、と文句を言うクライアント、やっぱりいます。 こういう事態になるのは、『いい感じで』としか言われなかったせいで、ボタンを掛け違ったまま開発を進めていた、というのもありますが、「クライアントが開発スコープを分かっていない」というのもあります。 開発スコープ、つまり、どんなものをいつまでに開発するかは、要件定義で検討され、実装することが確定した機能についてのみ、要件定義書などで明文化されるのが通常です。逆に言えば、検討されたものの、要件定義書などのドキュメントに記載のないものは開発する必要はありません。もっと正確に言えば、開発してはなりません。 ところが、検討した記憶が残っているクライアント担当者の上席にあたる方などから「あれも欲しかったのに」と言われるパターンが一番多いです。 その場合の対応法は、要件定義書などのドキュメントを再確認するようにしています。そして、「スコープ外となったため開発していないんですよ」と説明し、納得してもらうようにしています。 まとめ:クライアント担当者は基本的にはエンジニアではない 結局のところ、クライアント担当者はエンジニアではないため、システム開発やシステム作業について、正しい知識を身に着けている、という期待は持ってはいけません。 分かっていない人、あるいは分かっている風だけど変な知識を持っている扱いが難しいクライアント担当者をうまくコントロールする技術も、ある意味、エンジニアが出世するのに必須となるスキルです。 フリーランス案件を探してみる
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ChatGPTでのプロンプトエンジニアリングのコツとは?代表的な例を紹介します

AI技術の進歩によって、ビジネスシーンにおいても生成AIの活用が急速に広まっています。 生成AIはテキストだけにとどまらず画像・音声などのさまざまな形式のコンテンツを生成できます。 ChatGPTをはじめとする生成AIが最適な出力を生成するためには、適切な指示(プロンプト)を与えることが重要です。この指示を与える技術を、プロンプトエンジニアリングと呼びます。 さまざまな研究により、効果的なプロンプトエンジニアリングを行うことでAIの回答の精度を最大化できるということが明らかになっています。 この記事では、ChatGPTにおけるプロンプトエンジニアリングのコツを具体的な手法と合わせてご紹介し、現在のプロンプトエンジニアリングの課題についても詳しく解説します。 ChatGPTを実際に活用しているという方だけではなく、これから使ってみようと考えている方にも役立つ内容となっておりますので、ぜひ最後までご一読ください。 フリーランス案件を探す プロンプトエンジニアリングとは プロンプトエンジニアリングとは人工知能(AI)から正しい回答を得るために適切なプロンプトを設計する技術やアプローチのことです。 中でも、大規模言語モデル(LLM)と呼ばれるChatGPTのようなAIに対して適切なプロンプトを設計する役割のことを指す場合が多いです。 生成AIは大量のテキストデータで事前に学習されており、その知識をもとにして新しいテキストを生成します。しかしその生成結果は必ずしも一様ではなく、提示するプロンプトの内容によって異なります。 したがって、回答の精度を向上させるためにプロンプトエンジニアリングのスキルが必要とされるのです。 優れたプロンプトエンジニアリングスキルをもつ、「プロンプトエンジニア」という職種も近年では話題となっています。 プロンプトエンジニアについてはこちらの記事で詳しく解説しています。 プロンプトエンジニアとは?必要なスキルや将来性について解説 プロンプトエンジニアになるには?未経験から目指すステップや関連資格を徹底解説 ChatGPTでのプロンプトエンジニアリングのコツ ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模言語モデル(LLM)です。 大規模言語モデルとは膨大なデータとディープラーニング技術によって構築された言語モデルであり、自然言語でのやり取りが可能なため、チャットボットサービスなどでも活用されています。 ディープラーニングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。 ディープラーニングとは?仕組みや実用例をわかりやすく解説 ChatGPTのプロンプトエンジニアリングのコツとしては、以下が挙げられます。 前提条件を指定する 出力形式を指定する 出力の具体例を提示する それぞれのコツについて、具体例と合わせて詳しく解説していきます。 前提条件を指定する 前提条件を指定したプロンプトを与えることによって、目的に沿った回答を得やすくなります。 例えば友人へのプレゼントのアイデアを出したい場合は、以下のような前提条件を含むプロンプトを作成するとより良いアイデアを得られるでしょう。 友人とは10年以上の付き合いです 友人は甘い食べ物が苦手です また、専門的な知識を必要とする質問の場合は「あなたは〇〇の専門家です」という前提条件を含むプロンプトを与えることで回答内容が変化します。 ChatGPTにおけるプロンプトエンジニアリングでは前提条件をなるべく詳しく指定することで、より適切な回答を生成できるのです。 求めている回答が得られない場合には、前提条件を付け加えて質問してみましょう。 出力形式を指定する 出力形式を指定するということも、ChatGPTにおけるプロンプトエンジニアリングでは重要です。 先述の通り、前提条件を与えることで回答の精度をコントロールできますが、その結果を適切な形式で回答させるためのプロンプトも必要となります。 まずは先ほどの例に沿って、友人へのプレゼントについて以下のように質問してみましょう。 どれも素敵なアイデアですが、プロンプトを変化させて出力形式を指定してみましょう。 アイデアとその説明、予算を表形式でまとめてから出力してくれました。 このように出力形式を指定することによって、質問者が見やすい形で回答を得ることも可能です。 出力の具体例を提示する ChatGPTは出力の具体例を提示することで、より精度の高い回答を生成してくれることが分かっています。 問題解決のアプローチや文章のスタイル、情報の提示方法など具体例を挙げて期待する回答を詳しく示すことが重要です。 抽象的な質問を投げかける場合などは特に有効な手法であり、回答例を与えることによって得たい答えのニュアンスを伝えることができるでしょう。 ChatGPTでのプロンプトエンジニアリングの例 ChatGPTにおけるプロンプトエンジニアリングのコツを3つご紹介しましたが、ここからはさらに具体的な手法をいくつかご紹介します。 回答精度を向上させることができるので、ChatGPTをさらに有効活用したいという方はぜひチェックしてみてください。 Zero-shot prompting 「Zero-shot prompting」は、AIに特定のタスクや問題について事前のトレーニングや例を与えずに回答させる手法です。 Zero-shot promptingのプロンプト例としては、以下のような質問があります。 事前に知識を与えることなく簡単に回答が得られるため、ChatGPTを初めて使用する人でも簡単にできる手法と言えるでしょう。 しかし事前知識が少ないことで、質問の種類によっては正確な回答が得られない場合もありますので注意しましょう。 Few-shot prompting 「Few-shot prompting」とは前もって少数の回答例を提示しておくことによって、それらを参考にして新しいタスクを解決するように求める手法です。 AIは提示された例から一定のパターンを学習することによって、類似の問題に対応することができます。 このように、日本語から英語へと変換するというタスクをいくつか提示しておくことによって、新しいキーワード「馬」に対しても同様の処理を実施することができます。 Few-shot promptingは少ないデータをもとに新しいタスクを処理することを目的としたプロンプトエンジニアリングであり、様々なケースで役立ちます。 上記の例以外にも、ChatGPTでは計算処理におけるミスが発生するケースがありますが、正しい計算例をいくつか示すことによって防ぐこともできます。 提示するパターンの個数が多いほど回答の精度が向上する傾向があるため、難易度の高い質問を投げかける際には特にこの手法を活用してみるといいでしょう。 Chain-of-Thought prompting 「Chain-of-Thought prompting」は、問題解決の過程を段階的に思考させることによって、複雑な問題に対する回答の精度を向上させる手法です。 Chain-of-Thought promptingを利用することで、このような算数の文章問題なども順を追って解くことができます。 問題を解く上で必要となるそれぞれのステップについて説明させることで、AIの理解を深められます。 この手法を用いることで思考の過程を確認できるため、間違ったステップが発生した場合にも修正しやすいというメリットがあります。 Generate Knowledge prompting 「Generate Knowledge prompting」は、AIに知識を与えることで、そこから得られた情報をもとに新しい回答を生成させるテクニックです。 こちらもまずはプロンプト例をご紹介します。 事前知識が与えられていない状態では、ChatGPTが間違った回答を出力してしまうケースもあります。(実際には千葉県の方が大きい) そこで以下のように正しい事前知識を与えることによって、学習結果をもとに正しい回答を出力できるようになります。 上記は極端な例のため、ChatGPTに質問する必要がないように感じられるかもしれませんが、既存の情報から新しいアイデアを導き出す場合にも活用できる手法です。 プロンプトには正確な知識や情報を含む必要があるため、事前知識についてユーザーが正しく理解しておく必要があります。 Self-Consistency 「Self-Consistency」は、論理思考を伴うプロンプトを大量に与えることによって、複雑な質問でも整合性の取れた回答が得られるようにするプロンプトエンジニアリングの手法です。 例として、まずは以下の問題をChatGPTに解かせてみましょう。 こちらも一般的な算数の文章問題ですが、得られた回答結果は正しくないようです。 (正解は70歳) そこでSelf-Consistencyを活用して、新たに以下のようなプロンプトを与えてみます。 今回は正しい結果を得ることができました。 与えたプロンプトに含まれるその他の質問と回答は、もとの質問とは関係無い質問のようにも見えます。 しかしプロンプトにこれらの質問を含めることでChatGPTに論理的な思考を学習させることができ、結果的にもとの問題にも正しく回答することができるのです。 先述した「Few-Shotプロンプティング」とも似ていますが、事前に与える質問の質や量を変化させることによってさらに対応能力を向上させる手法ということになります。 ChatGPTでのプロンプトエンジニアリングの課題 ChatGPTにおけるプロンプトエンジニアリングには、以下のような課題もあります。 最新バージョンが有料である 情報が正確でない場合がある 情報漏洩のリスクがある ChatGPTでプロンプトエンジニアを行う際にはこれらの課題に留意すべきであり、全てをChatGPT任せにしないように注意しましょう。 それぞれの課題について詳しく説明します。 最新バージョンが有料である 現在、ChatGPTの最新バージョン(ChatGPT4.0)は、有料で提供されています。 最新バージョンとそうでないものを比べると、性能や情報の鮮度において差が生じる場合があります。 より高品質な回答を得たい場合には、最新バージョンを利用する必要があるでしょう。 とはいえ、無料で利用できる範囲でもプロンプトエンジニアリングの重要性は十分に理解できますので、まずは自分の手を動かしてChatGPTを体験してみてください。 情報が正確でない場合がある ChatGPTを含む言語モデルはトレーニングデータに含まれる情報をもとに回答を生成しますが、常に正確な情報を提供できるとは限りません。 特に専門的な知識や最新のニュースに関しては、誤った情報を提供してしまうリスクを孕んでいます。 ChatGPTはまだ開発途上にあり、改善され続けている段階です。 したがって、最新のバージョンを利用している場合でも出力結果が100%正確とは限りません。 ChatGPTの回答だけを情報源とするのではなく、信頼できる外部のソースなどを合わせて確認することが大切です。 情報漏洩のリスクがある ChatGPTに機密情報や個人データを含むプロンプトを入力することによって、情報漏洩のリスクを高める可能性があります。 ChatGPTにおけるプロンプトエンジニアリングでは、個人情報や機密情報の取り扱いに十分注意しましょう。 まとめ ChatGPTを利用する際には、回答のクオリティを向上させてその成果を最大化するためにプロンプトエンジニアリングの技術が求められます。 本記事ではChatGPTのプロンプトエンジニアリングにおけるさまざまなテクニックを紹介しましたが、これらをケースに応じて使い分けることによって生成AIの可能性はさらに広がるでしょう。 また、今回紹介した手法を参考に実際に手を動かして実行してみることで、プロンプトエンジニアリングの楽しさに気づけるのではないでしょうか。
働き方

IoTエンジニアとは?仕事内容から必要なスキルを徹底解説!

IoTエンジニアという職業をご存知でしょうか。 近年、AI技術やクラウドの発展により耳にする機会が増えたIoTエンジニア。 今回は、そんなIoTエンジニアの概要や必要なスキルなどをまとめました。IoTエンジニアに興味がある方や、目指している方はぜひ参考にしてください。 IoT案件を探してみる IoTエンジニアとは IoTエンジニアは、IoT製品や技術を用いたシステムの開発に携わるエンジニアです。開発したソフトウェアを、あらゆる「モノ(装置、機会、デバイスなど)」に組み込みインターネットと接続することでモニタリングや遠隔操作を可能としています。近年、AI技術やクラウドの発展により需要が高まっています。 IoTとは IoTとはInternet of Thingsの略で、直訳すると「モノのインターネット」という意味となります。簡単に説明すると、「身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながる」ことを言います。 一昔前までは、インターネットに繋がっているモノといえば、大型のPCや銀行のATMなど、大規模なシステムを組み込んだものだけでした。しかし最近では、センサーや通信機器の小型化やネットワーク通信の高速・大容量化により、汎用性が急激に高まっています。今では、スマートフォンなどの小型の情報端末だけでなく、エアコンや自動車など様々なものがインターネットに繋がっており、情報伝達が可能となっています。そのため、センサーなどから取得した情報をクラウドに保管したり、遠隔から情報を把握し、利便性の向上や危機管理などをスムーズに行うことができます。 具体的に、遠隔からのモノを操作することができたり、電気やガスの消費量などの情報を確認することができます。他にも、企業がユーザーの使用状況や操作履歴などの情報を収集・分析することで、よりニーズに合った製品の開発にも役立てています。 IoT技術に関するデバイスの設計やソフトウェアの開発、ネットワークの構築に必要な知識やスキルは非常に専門性が高く、専門家が必要です。その専門家こそがIoTエンジニアなのです。 IoTエンジニアの仕事内容 IoTの開発は、組み込みやアプリケーション、ネットワークなどの多岐にわたる分野の知識とスキルが組み合わさって行われています。IoTエンジニアは、全てを一人で行うのではなく、複数のIoTエンジニアと協力しながら作業を進めていきます。そのため、IoTエンジニアといっても担当する業務によって内容は異なります。全ての業務に共通していることは、端末やデバイスなどのハードウェアとネットワークやOSなどのソフトウェア両方の幅広い知識やスキルが求められる点です。 IoTエンジニアは、企画や設計などの上流工程を担当することが多いのも特徴です。一般的なエンジニアは既存のシステムをベースにしたメインの開発業務や、システムの管理を行います。しかし、IoTエンジニアは日々新しい技術が生まれるIoTの動向を把握しながら、新たな製品やサービスを生み出していくことも求められます。 IoTエンジニアの年収 IoTエンジニアの年収に関しては、比較的新しい職種のため正確なデータはなく、経験や業種、職場によって大きくかわりますが、全体的な年収の相場は約300〜700万円と言われています。 未経験のIoTエンジニアの年収の相場は、約300〜400万円程度で、3年以上の経験者であれば約500〜700万円と言われています。経験や知識が多い人材であれば、1000万円を超える求人を探すこともできます。 IoTエンジニアの需要は年々高まっており、人材も不足していることから、他のエンジニアと比べて、高めの水準からスタートできる企業が多い傾向があり、未経験可の求人募集も見つけることができます。 IoTエンジニアの需要と将来性 近年、IoT技術はAI技術やクラウドの発展により需要が高まっています。さらに、まだIoTエンジニアとして活躍している人材が少ないです。 AI技術やクラウドはこれからも発展が見込まれており、より一層IoT技術の需要が高まることが見込める点や、今後さらに人材不足が進むことが予想される点からも、IoTエンジニアは将来性が高いと言えるでしょう。 しかし、IoTエンジニアは将来性が高い一方で、今後さらに目まぐるしい進歩や変化が予想されることから、専門的な知識やスキルだけでなく、急激な変化に対応できる柔軟性も必要になるでしょう。 IoTエンジニアに必要なスキル・知識は? IoTエンジニアになるにはどのようなスキルや知識が必要なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。 組み込み系のスキル IoTは、家電や自動車などの「モノ」にセンサーをはじめとしたシステムを組み込む必要があるため、ハードウェアやデバイスを操作する組み込み系の開発スキルが必要です。 組み込みシステムの開発には、C言語やC++、Javaなどのプログラミング言語や、WindowsやLinux、Android、iOSなどのOSの知識も必要です。 ネットワークのスキル・知識 IoTは、「モノのインターネット」と言われるように、インターネットとクラウド環境の活用が大前提です。そのため、デバイスをインターネットに接続したり、スマートフォンやパソコンを経由して繋げるには、ネットワークの知識が必要不可欠です。 また、IoTでは、Wi-Fiやモバイル通信だけでなく、Bluetoothなどの無線系の通信方式も使われています。リアルタイムで通信の処理を行うには、ただデバイスをネットワークに繋げるのではなく、効率よくデータの送受信ができるように環境を構築する必要があるので、高度なスキルや知識が必要となってきます。 セキュリティの知識 近年、サイバー攻撃の対象はパソコンからIoTに接続されたデバイスに移行していると言われていて、IoT分野におけるセキュリティ対策はパソコンに比べて遅れています。 パソコンやスマートフォンでインターネットを利用する時と同じように、IoTのデバイスを利用する際にもセキリュティ対策は非常に重要です。 そのためIoTエンジニアは、ネットワークやシステムを安定して機能させる知識だけでなく、ハッキングなどに対するセキュリティに関する知識も必要です。 アプリケーション開発のスキル・知識 IoTのデバイスは、スマートフォンを使って利用されることもあり、操作をする際にアプリケーションと連動することが多いです。実際に、電気を点灯させたり、エアコンの温度の調整などをスマートフォンで行うことができます。 スマートフォンは世界的にも広く普及されていることから、今後さらにスマートフォンを活用したIoTデバイスの増加が見込まれます。そのため、IoTエンジニアはスマートフォンに対応したアプリケーション開発に関する知識が求められるかもしれません。 AI・機械学習のスキル・知識 IoTデバイスで所得したデータの蓄積や解析には機械学習・AIが使われます。データの可視化や、AIによる認識や予測をうまく役立てるためにも、IoTエンジニアは機械学習・AIの知識を身に付けておく必要があるでしょう。 もちろん、自分でAIの開発ができることが望ましいですが、実際の業務では外部の企業やエンジニアに業務委託する場合もあるので、少なくとも関連する知識を身につけておけば良いでしょう。 コミニケーションスキル IoTエンジニアの仕事は、システム開発にかかわる作業が多く、多岐にわたります。そのため、基本的には、社内で作業を分担したり、外注するといった進め方が主流です。 一人で作業を進めるのではなく、各担当者と連携を取りながらプロジェクトを進める必要があるので、スムーズにプロジェクトを進めるためには、「コミュニケーションスキル」が必要です。 時には、企画や設計などを着実に進めるために、社内で打ち合わせをしたり、クライアントとディスカッションする場合があるかもしれません。きちんとメンバーやクライアントの意図を汲み取り、プロジェクトに反映させるためにも、「コミュニケーションスキル」が必要になってくるでしょう。 IoTエンジニアに新卒・未経験からなるには? 新卒・未経験からIoTエンジニアになるにはどうすれば良いのでしょうか。詳しくにていきましょう。 プログラミングスクールを利用する 未経験からIoTエンジニアになるために、まずはプログラミングスクールに通い、まずソフトウェアの知識や開発技術を身につけるといいでしょう。 プログラミングスクールでは、Webサービスやスマートフォンアプリの作り方だけでなく、IoTエンジニアに必要なソフトウェアの知識も身につけることができます。 まずは、プログラミングスクールに通いながら、一定のスキルを身に付けて、エンジニア案件でさらにスキルを磨いたり、IoT案件未経験者でも応募できる案件に挑戦したりすることで、IoTエンジニアになれる可能性は高くなります。 IoTエンジニアになることは、難易度が高く、時間がかかるものであることを理解し、少しでも効率的にスキルを習得するためにプログラミングスクールを利用するといいでしょう。 組み込みシステムやネットワーク・データベースの勉強をする IoTエンジニアには、組み込みシステムのようなハードウェア関連のプログラミングスキルが必要です。組み込み系のエンジニアでなくても、エンジニアとコミニュケーションが取れる程度の基礎知識は最低限持っておくといいでしょう。 また、IoTで使われるデバイスの数は膨大になることもあり、一般のシステム開発では使わないような規模のネットワークとデータベースが使われることもあるため、大規模なネットワーク・データベースを扱えるスキルが必要とされる場合があります。 特に、負荷分散や論理設計などのネットワークスキルや、ビッグデータやNoSQLなどのデータベースに関する知識があると、案件獲得がしやすくなるでしょう。 資格を取得する プログラミングスクールに通い、案件をある程度こなしスキルが身に付いてきた方は、資格を取得するという方法もあります。 中には、幅広い知識を求められる資格や、高度な知識やスキルを求められる資格、複数のレベルに分かれている資格もあるため、自分のレベルに合ったものから挑戦するといいでしょう。 IoTエンジニアに役立つ資格は? IoTエンジニアに役立つ資格はどのようなものがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。 IoT検定 IoT検定は、複数の業界団体や企業、有識者で構成されている「IoT検定制度委員会」が運営している試験で、エンジニアだけでなく、IoTに関わる全ての人のIoTに関する知識やスキルを可視化し、証明することを目的とした検定制度です。 IoT検定では技術的な視点だけでなく、IoTに関連するサービスやマーケティング、ユーザーの視点から必要となるカテゴリ、スキル要件などの幅広い知識が求められます。 IoT検定は、 IoT一般ユーザー向けのIoT検定ユーザー試験(パワー・ユーザー) IoT検定レベル1試験(プロフェッショナル・コーディネータ) IoT検定レベル2試験(プロフェッショナル・コーディネータ) IoT検定レベル3試験(プロフェッショナル・アーキテクト) の4段階に分かれています。2021年5月時点では、レベル2,3の試験は準備中となっています。 概要や試験内容など、詳しい情報が知りたい方はこちらを参照ください。 参照:http://www.iotcert.org/ IoTシステム技術検定試験 IoTシステム技術検定試験は、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が運営する検定制度です。IoTシステムの企画や構築、活用、また、運用改善を効率的かつ効果的に進めるために必要な基本知識の習得など、エンジニアの育成を目的として行われています。そのため、試験では、システムの構築・運用・改善や企画面の知識が問われ、取得することで、IoT技術の基礎知識から専門技術までの知識やスキルを証明することができます。 IoTシステム技術検定試験は、 試験は基礎検定(IoTアドバイザ) 中級検定(IoTエキスパート) 上級検定(IoTプロフェッショナル) の3段階のレベルに分けられていて、どのレベルからでも受験することができます。 概要や試験内容など、詳しい情報が知りたい方はこちらを参照ください。 参照:https://www.mcpc-jp.org/iotkentei/ エンベデッドシステムスペシャリスト試験 エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が運営する試験で、国家試験である情報処理試験の中の1つです。組み込み系のシステム開発に関する高度な知識・スキルが問われる試験なので、家電や情報・通信機器の分野などで組込みエンジニアやIoTエンジニアとして活躍した人に向いています。しかし、2020年度の合格率は16.4%となっていて、難易度は高めです。 概要や試験内容など、詳しい情報が知りたい方はこちらを参照ください。 参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/es.html 情報処理安全確保支援士試験 情報処理安全確保支援士試験は、エンベデッドシステムスペシャリスト試験と同様、IPAが運営する試験で、国家試験である情報処理試験の中の1つです。セキュリティエンジニアや情報システムの管理者を目指す方を対象にしています。サイバーセキュリティ領域の専門的な知識やスキルを証明できます。 概要や試験内容など、詳しい情報が知りたい方はこちらを参照ください。 参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sc.html まとめ 今回は、近年需要が増えてきている「IoTエンジニア」の概要や必要なスキルについてまとめました。 IoTエンジニアは、幅広い知識が求められるため難易度は高いですが、人材不足ということもあり、他の職業に比べて給料が高く、将来性もあります。 この記事を通して、IoTエンジニアに対する理解を深めるために、少しでもお役に立てましたら幸いです。 IoT案件を探してみる
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SAPエンジニアとは?仕事内容や将来性について解説

SAPエンジニアの仕事に興味があるものの、SAPエンジニアの仕事内容がよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。 SAPを導入することで業務の効率化を図れるものの、現在SAPを扱える人材は多くないため、SAPエンジニアは需要の高い職種のひとつです。 本記事では、SAPエンジニアとは何かについて解説します。 SAPエンジニアの仕事内容や必要なスキル、将来性などを詳しく解説していますので、SAPエンジニアに興味がある方はぜひ参考にしてください。 SAPエンジニアの案件を探してみる SAPとは SAPとは、ドイツのソフトウェア企業であるSAPが開発したERPパッケージです。 ERPは「Enterprise Resources Planning」の略であり、経営業務を効率的に管理するために使う統合基幹業務システムのことです。 具体的には製品の売上や生産数、従業員の給与、顧客数といった事業をするうえで欠かせない情報を1つのシステムで管理します。 ERPパッケージを使うことで社内の重要情報を一元管理できるようになり、人事部や経営層が会社の状況を把握しやすくなります。 その結果として事業の改善点などをいち早く見つけられるようになり、事業の成長速度を早められる効果も期待できます。 ERPパッケージにはさまざまな種類がありますが、中でもSAPは世界中で広く使われています。 一般企業だけでなく官公庁などにおいても導入されていることから、その信頼性と利便性の高さがお分かりいただけるでしょう。 なお、SAPについてはSAP2027年問題が注目されています。 SAP 2027年問題とは、SAP社の基幹業務システム「SAP ERP 6.0」の標準サポート期限が2027年末に終了することにより、セキュリティ上の脆弱性や機能の改善が受けられなくなる問題です。 SAP 2027年問題は、SAP ERP 6.0を利用している企業にとって、重要な経営課題となっています。 早期に対策を検討し、自社にとって最適な対応策を策定することが重要といわれているため、適切な提案ができるSAPエンジニアの需要は今後もさらに高まるでしょう。 SAPエンジニアとは SAPエンジニアは、文字通りSAPに関わる業務を担当するエンジニアのことです。 SAPは多くの企業にとって利便性が高いERPパッケージではあるものの、SAPを自社向けにカスタマイズして効率よく使えるようにするには、多くの専門知識が必要となります。 そのため企業は、SAP関連に特化したSAPエンジニアというポジションを設けることがあるのです。 SAPエンジニアとして案件に参画するには、求められるスキルを身につけ、SAPを通じて企業の生産性を高められることをアピールしなくてはいけません。 SAPエンジニアに具体的にどのようなスキルが求められるかについては、後ほど詳しく解説します。 また、SAPエンジニアとして実績を残した後は、SAPコンサルタントやプロジェクトマネージャーといったさらに上流工程の仕事にキャリアアップする方も多いです。 キャリアアップすることでより裁量権を多く与えられるようになり、給与もアップする傾向があります。 SAPエンジニアの仕事内容 SAPエンジニアの仕事内容について解説します。 SAPエンジニアは単にプログラミングをするだけでなく、SAPに関わる幅広い仕事を任せられることが多いです。 SAPエンジニアの仕事内容は大きく次の3つに分けられます。 パラメータ設定 アドオン開発 コンサルティング SAPエンジニアとして働くためには、これらの仕事をこなしていかなくてはいけません。 以下では、SAPエンジニアの仕事内容について詳しく解説していきます。 パラメータ設定 パラメータ設定とは、SAPを自社で使えるようにSAPの管理画面から各パラメータを変更する作業のことです。 たとえば、会社情報や画面に表示させる項目を決めていきます。 SAPはさまざまな企業の業務に対応できるように作られていますが、自社で効率的に活用するためには自社用にカスタマイズしなくてはいけません。 SAPのパラメータは項目数が非常に多く、設定方法も複雑であるため、専門のスキルを持った人材が必要です。 パラメータ設定では具体的に、以下の項目を調整します。 会社情報:会社名や所在地、業種など 業務情報:扱う商品やサービス、取引先など 画面表示:表示する項目や並び替えなど 動作設定:処理の優先度やログの記録など パラメータ設定は、SAPを自社で運用するうえで必須の作業です。 SAPエンジニアは、SAPのパラメータの知識とスキルを身につけて、自社に最適な環境を構築することが求められます。 アドオン開発 アドオン開発とはSAPに追加する機能を開発することです。 アドオンとはプラグインや拡張機能とおおよそ同じ意味と捉えて問題ありません。 Chromeなどのブラウザに拡張機能を追加するとより便利に使えるのと同じように、SAPにアドオンを追加することでより自社向けにカスタマイズできます。 アドオン開発には、以下の2つの種類があります。 カスタマイズ:SAPの標準機能を設定やプログラムの変更により開発する手法です アドオン:SAPの標準機能とは独立した機能を新たに開発する手法です カスタマイズは、比較的簡単にできるため、小規模な変更に適しています。 一方、アドオンは、比較的難易度が高いため、大規模な変更や新機能の追加に適しています。 アドオン開発は、SAPをより効果的に活用するために重要な手段です。 顧客のニーズに合わせたアドオン開発ができるエンジニアを目指しましょう。 コンサルティング SAPエンジニアとしてキャリアを形成していくためには、コンサルティングに関する知識も必要となるでしょう。 SAPエンジニアとして実績を積むと、開発だけでなくコンサルティングも担当することがあります。 コンサルティングでは、クライアントに対してSAPの導入や運用に関するアドバイスをしなくてはいけません。 SAPの導入・運用に関しては、企業課題を分析したうえでアドバイスをする必要があるため、論理的思考力や経営知識が求められます。 コンサルティングに関しては、SAPエンジニアになるために必須のスキルというほどではありませんが、SAPエンジニアとしてより活躍するためには身につけたいスキルです。 コンサルティングなどの上流工程の仕事を担当できれば、収入のアップにも繋がります。 SAPの技術的なスキルだけではなく、それを用いてどう企業の課題を解決するかを考えられるエンジニアを目指していきましょう。 コンサルティング能力を伸ばしていくために必要なスキルは以下のとおりです。 論理的思考力 経営知識 ヒアリングスキル プレゼンテーションスキル コンサルティングスキルを身につけるには、業務プロセス改善の手法や経営戦略などの知識を習得する必要があります。 セミナー受講や資格取得などを通じて業務コンサルティング力を高めていきましょう。 SAPエンジニアの年収 テクフリに掲載されている案件の単価情報をご紹介いたします。 テクフリにはSAPエンジニア関連の案件もいくつかあり、その多くが月単価100万円以上です。 特にプロジェクト全体管理、ベンダー決定後のコントロールといった上流工程の案件は単価が高く、月単価が150万円を超えている案件もあります。 現時点でのSAPエンジニアの案件はそれほど多くはありませんが、SAP関連のスキルを身につけているエンジニアも多くはないため、競争率はそれほど高くないことが予想されます。 SAPエンジニアとしてのスキルをしっかり身につけ、これまでの実績を上手くアピールできれば月単価100万円超えのSAP案件に関われる可能性もあるでしょう。 SAPエンジニアに必要なスキル 続いて、SAPエンジニアに必要なスキルについて解説します。 SAPエンジニアはプログラマーやシステムエンジニアなどとはまた別種類のエンジニア職であり、求められるスキルも全く異なります。 SAPエンジニアを目指すなら、SAPエンジニアに特化したスキルを身につけることが近道と言えるでしょう。 SAPエンジニアに特に必要なスキルは次の3つです。 ABAP Java SAPのモジュールに関するスキル これらのスキルは最低限身につけないと、SAPエンジニアとして案件に関わることが難しくなるため、優先して身につけるようにしましょう。 以下では、SAPエンジニアに必要なスキルについて詳しく解説していきます。 ABAP SAPのアドオンを開発するには、ABAPというプログラミング言語の知識が必要となります。 ABAPはSAPでのみ使われる言語であるため、SAPエンジニアを目指す場合は新たに習得しなくてはいけません。 ABAPは構造化プログラミング言語であり、文法的にはCOBOLと似ています。 ただ、近年はオブジェクト指向も取り入れています。 学習サイトの多くはABAPの教材を用意していないため、ABAPを学びたい方は参考書を購入するのが良いでしょう。 Java 最近のSAPではABAPだけでなくJavaも利用できるようになってきたため、Javaのスキルも身につけた方が良いでしょう。 Javaは業務システムや基幹システムの開発でも使われている有名な言語です。 汎用性が非常に高いため、Javaを身につけることで幅広い案件に参画できるメリットがあります。 SAPのモジュールに関するスキル SAPのモジュールに関するスキルも必要です。 SAPでは関連する業務を1つのモジュールにまとめてあります。 SAPのモジュールは大きく分けて次の4つです。 会計モジュール ロジスティックモジュール 人事モジュール その他のモジュール 会計モジュールには、財務会計や管理会計、販売会計などの機能があります。 ロジスティックモジュールとは、購買、在庫、発注、販売などのサプライチェーン機能を管理するものです。 人事モジュールは、人事部門の業務を支援する機能を持っており、給与計算、勤怠管理、採用管理などができます。 その他にもCRM、BI、PMなど多岐にわたるモジュールがあり、業務要件に合わせてカスタマイズしていきます。 SAPエンジニアには、各モジュールの基本機能、データ構造、処理の流れを理解し、要件に応じて適切なモジュールを提案・構築できるスキルが必要です。 SAPエンジニアのキャリアパス SAPエンジニアには、以下のようなキャリアパスがあります。 プログラミングエンジニア:SAPのシステム開発の基礎を身につける。 システムエンジニア:クライアントの要件をヒアリングし、システム設計をする。 プロジェクトマネージャー:プロジェクトの全体を統括し、開発を進める。 SAPコンサルタント:企業の経営課題を分析し、SAPを活用した解決策を提案する。 プログラミングエンジニアやシステムエンジニアは、SAPの開発実務や構築したシステムの保守運用を担当します。 プロジェクトマネージャーは、プロジェクトのリーダーやマネージャーとして、プロジェクトを成功に導く役割です。 大規模プロジェクトの管理、プロジェクト要員の育成などをします。 以下では、SAPコンサルタントやそれ以外のキャリアについて見ていきましょう。 SAPコンサルタント SAPコンサルタントは、業務要件定義からシステム設計、構築、導入支援までを担当します。 コンサルティングスキルが求められ、プロジェクトリーダーを務めるケースも多いです。 SAPコンサルタントとして活躍するためには、以下のスキルが求められます。 SAPのシステム開発・運用に関するスキル コンサルティングに関するスキル ビジネスに関する知識 SAPコンサルタントは、企業の経営課題解決に貢献できる人材として、高い収入も狙える職種です。 SAP以外のERPエンジニア SAP以外のERPエンジニアは、SAP以外のERPパッケージのシステム開発や運用をする職種です。 SAP以外のERPエンジニアとして活躍するためには、以下のスキルが求められます。 SAP以外のERPパッケージに関するスキル プログラミングに関するスキル ビジネスに関する知識 SAPエンジニアとしての経験を活かして、他のERPパッケージのエンジニアとして転職することも可能なので、幅広いキャリアパスを検討してみましょう。 SAPエンジニアの将来性 SAPエンジニアの案件は多いとは言えないため、SAPエンジニアの将来性を心配する方もいるかもしれません。 ですが、SAPエンジニアの将来性は十分にあると言えます。 SAPは世界中で使われているERPであり、企業のグローバル化が進められている昨今、需要が更に高まる可能性が高いです。 また、日本では少子高齢化が進んでおり、多くの企業にとって業務効率化や意思決定の速度を速めることは重要課題となっています。 そのため優秀なSAPエンジニアの力を借り、SAPを通じて基幹業務の効率化を図りたい企業は多いと予想されるでしょう。 ただし、SAPエンジニアはSAPという1つの会社の製品に依存する仕事であることは頭に入れておきたいポイントです。 つまり、SAPの動向に左右されやすい仕事ということです。 たとえばSAPに大規模な仕様変更があった場合、SAPエンジニアは再度スキルを習得しなおさなければいけない可能性があります。 SAPエンジニアはSAPの動向にも気を配りつつ、最先端のスキルを身につけていくことを意識することが大切です。 未経験からSAPエンジニアになるには 未経験からSAPエンジニアになるためには、以下の方法があります。 SAPのトレーニングを受講する SAPの書籍やWebサイトを活用する SAPの資格を取得する SAPの導入・運用プロジェクトに参加する 未経験からSAPエンジニアになるには、SAPの知識やスキルを身につけることに加え、実践的な経験を積むことが重要です。 また、SAP関連のセミナーやイベントに参加したり、オンラインコミュニティなどに参加するといった仲間づくりをするのも良いでしょう。 未経験からSAPエンジニアになるには、時間と努力が必要です。 しかし、SAPに関する知識やスキルを身につけることで、SAPエンジニアとして活躍できるようになります。 取り組めそうなところから少しずつ取り組んでみましょう。 SAPエンジニアのフリーランス案件 SAPエンジニアの案件の多くは高単価であるため狙い目です。 SAPエンジニアとして案件に参画したい方は、ぜひこちらから案件情報をご確認ください。 SAPエンジニアの案件を探してみる まとめ 本記事では、SAPエンジニアの仕事内容や必要なスキルなどについて解説しました。 SAPはERPの中でもシェア率が高く、日本でも多くの企業で使われています。 しかし、SAPを扱える人材は多くないため、エンジニアとしての市場価値を高めるためにSAPエンジニアを目指すのはおすすめです。 一方で、SAPエンジニアは幅広い仕事をこなす必要があるため、求められるスキルも多岐にわたります。 これからSAPエンジニアを目指す方は、まずは参考書を通じてプログラミング言語であるABAPを学ぶところから初めてみましょう。 そして徐々にパラメータ設定やアドオン開発の技術を身につけていけば、SAPエンジニアとして参画できるようになります。 SAPで開発するための必要なスキルや経験を身につけて、SAPを導入することで企業の課題を解決するという価値を生み出せるSAPエンジニアを目指しましょう。
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IoTエンジニアとは?【仕事内容や年収・関連資格も紹介】

IoTエンジニアは、急速に進歩するIT社会の中で重要な役割を果たしています。 しかし、IoTエンジニアとはどのような仕事をしているのか、イメージしづらい人も多いのではないでしょうか。 本記事では、IoTエンジニアとはどんな仕事なのか、また、年収や必要な資格についても解説していきます。 本記事を読むことで、IoTエンジニアに興味を持っている方やIoTエンジニアの案件除法を知りたい方にとって、役立つ情報を得ることができるでしょう。 IoT案件を探してみる IoTエンジニアとは IoTエンジニアはIoTと呼ばれる技術を活用してさまざまなデバイスやシステムをつなげることで、スマートな環境や効率的な運用を実現する専門家です。 この記事では、IoTエンジニアの役割やスキルセットを確認していきましょう。 IoTエンジニアの役割とは? IoTエンジニアは、インターネット・オブ・シングス(IoT)に関連するシステムやデバイスの設計や開発、実装の役割を担います。 ハードウェアとソフトウェアの両方に精通し、IoTシステム全体を構築するための技術的なスキルと知識を保有している事が多いです。 また、デバイスやセンサーからのデータの収集や解析、クラウドとの連携、データセキュリティの実装など、幅広い業務を担当します。 IoTエンジニアのスキルセット IoTエンジニアには、多岐にわたるスキルセットが求められます。 ハードウェア面では、組み込みシステムやセンサーの選定と統合、通信プロトコルの設定、電子回路の設計とデバッグなどがあります。 ソフトウェア面では、複数のプログラミング言語の知識が必要であり、クラウドプラットフォームやデータベースの構築、セキュリティプロトコルの実装、管理なども必要です。 さらに、問題解決能力やプロジェクト管理のスキルも重要となります。 IoTエンジニアの仕事内容 IoTエンジニアの仕事内容は非常に多岐に渡ります。 以下では、代表的なエンジニアの仕事内容と、組み込みエンジニアとの違いについて探っていきましょう。 システム設計と開発 IoTエンジニアは、要件定義を基にIoTシステムの設計と開発を行います。 具体的には、システムのアーキテクチャ設計や通信プロトコルの選定、センサーデバイスやゲートウェイの統合などです。 システム全体の構築をするうえで、要件を満たすために最適な設計と開発を追求しなければなりません。 デバイスの選定と連携 IoTエンジニアは、さまざまなデバイスを選定し、IoTシステムに統合します。 センサーデバイスやアクチュエータ、ネットワーク機器など、適切なデバイスを選び、システムとの連携を実現する事が重要です。 また、デバイス間の通信やデータの収集、制御などを担当し、シームレスな連携を実現する役割を果たします。 セキュリティの実装と管理 セキュリティの実装と管理にも注力します。 IoTシステムは機密性やデータの安全性が極めて重要です。 セキュリティプロトコルの実装、脆弱性の評価や認証、暗号化の設計などを実装することで、セキュリティリスクを最小限に抑えるための対策をすることができます。 データの収集と分析 デバイスからのデータの収集と分析も大切な仕事です。 センサーデータやログデータなど大量のデータを取得して分析することで、役立つ情報を得ることができます。 その他にもデータベースの設計やデータ処理のアルゴリズム開発などに携わり、データ駆動型の意思決定や予測モデルの構築を支援することも少なくありません。 トラブルシューティング システムが正常な動作を維持するために、問題が発生した場合には、トラブルシューティングも行います。 不具合やエラーの特定、障害の解析と修正、ユーザーからの報告やフィードバックへの対応など、迅速かつ効果的な対策を取ることが重要です。 IoTエンジニアと組み込みエンジニアの違い IoTエンジニアと組み込みエンジニアは似ていますが、違う職種であることを覚えておきましょう。 組み込みエンジニアは、主に組み込みシステムや制御システムの設計と開発に特化しています。 一方、IoTエンジニアは、組み込みシステムを含む広範なIoTシステム全体の構築と管理が主な役割です。 IoTエンジニアは、ハードウェアとソフトウェアの統合、デバイスの連携、クラウドとのデータのやり取りなど、組み込みエンジニアと比べて、より幅広い領域をカバーすることができます。 IoTエンジニアの年収 IoTエンジニアの平均年収は、550万円程度といわれています。 参考:就業情報サイト IoTエンジニア年収について詳しくみていきましょう。 年収の相場と経験による変動 IoTエンジニアの年収は、経験やスキルセット、所属企業の規模など様々な要因に影響されます。 一般的には、初級レベルのIoTエンジニアの年収は平均的なエンジニアと同程度から始まりますが、経験を積んでスキルを高めることで年収も上がりやすいです。 また、IoTエンジニアの需要が高まっているため、競争力のある企業は優秀なエンジニアを確保するために高い年収を提供することもあります。 一方で、経験やスキルが不足している場合や需要が少ない地域では、年収が低めになる可能性もあります。 特に未経験からの場合は、300万円台になることも少なくありません。 IoTエンジニアの収入アップの方法 IoTエンジニアのキャリアパスは、個人の目標や適性によって異なりますが、いくつかの選択肢が存在します。 例えば、プロジェクトリーダーやマネージャーとしての昇進や、特定の技術領域に特化する、ITコンサルタントとしての活動などが考えられるでしょう。 また、収入をアップさせるためには、以下のような方法があります。 ①実務経験を積む プロジェクトへの参加や実務経験を通じてスキルを磨き、実績を積んでいくことで市場価値を高めることが可能です。 ②新しいスキルの習得 新しい技術やプログラミング言語の習得、セキュリティやデータ分析の専門知識の取得など、幅広いスキルセットを持つことが年収アップへと繋がります。 ③資格取得や自己学習 IoT関連の資格を取得することで専門性を高めたり継続的な学習を行い、自身のキャリアに合わせたスキルの開発や市場の動向に常に注意を払うことも重要です。 また、ネットワーキングやコミュニティへの参加も、新たな機会やプロジェクトにつながる可能性があります。 IoTエンジニアにおすすめの資格 IoTエンジニアにおすすめの資格は3つあります。 これらの資格は、IoTエンジニアとしてのスキルを評価してもらうための指標となるので、重要です。 以下、それぞれの資格について詳しく見ていきましょう。 IoT検定 IoT検定は、IoTエンジニアとしての基本的な知識やスキルを証明するための資格です。 IoTの基礎知識や通信プロトコル、セキュリティ、データ解析などの領域をカバーしています。 この資格は初心者からスタートするに適しており、IoTエンジニアとしての基本的な知識を身につけるための一歩となるでしょう。 IoTシステム技術検定試験 IoTシステム技術検定試験は、IoTシステムの設計や開発、運用に関する高度な知識とスキルを評価する資格です。 ハードウェアとソフトウェアの統合、データ管理、クラウドプラットフォームの活用などに焦点を当てています。 この資格を取得することで、より高度なIoTシステムの構築や運用に関わる能力を証明できるでしょう。 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、組み込みシステムの設計や開発に関する知識とスキルを評価する資格です。 IoTエンジニアにとって重要な組み込みシステムの知識を習得し、ハードウェアとソフトウェアの統合において高いレベルの能力を持つことを証明することができます。 この資格を通して、IoTエンジニアが組み込みシステムに深く関与するために必要なスキルを磨くことが可能です。 IoTエンジニアが学ぶべき言語 IoTエンジニアが学ぶべき言語の中で、代表的なものを3つ紹介していきます。 どれを学ぼうか悩んでいる人は参考にしてみてください。 C言語 C言語は、組み込みシステムやマイクロコントローラで広く使用される重要なプログラミング言語です。 ハードウェア制御やリソース効率の高いプログラミングを行う際に必須の言語と言えます。 Java Javaは、クロスプラットフォームのアプリケーション開発や大規模システムの構築に利用される汎用的なプログラミング言語です。 特に大規模なIoTシステムやクラウドアプリケーションの開発に適しています。 Python Pythonは、扱いやすさと多様なライブラリやフレームワークの提供などが魅力です。データ処理や分析、機械学習などの領域で幅広く活用されています。 IoTエンジニアはデータの収集や解析に携わることが多いため、Pythonの学習をすることは非常に大切です。 IoTエンジニアの案件情報 IoTエンジニアの案件には多くの種類があり、産業制御システムの開発やスマートホームデバイスの設計、交通インフラの監視システムの構築など、さまざまなプロジェクトに参加する機会があります。 IoTエンジニアの案件情報を把握するには、専門の求人サイトなどで情報を確認すると良いでしょう。 こうしたプラットフォームでは、IoTエンジニア向けの仕事の募集やプロジェクトの詳細、必要なスキルや経験などが提供されています。 また、経験者の場合は、フリーランスエージェントを活用するとより自分に適した案件を探すことも可能です。 IoT案件を探してみる まとめ IoTエンジニアは、IoTシステムの設計、開発、運用、セキュリティ管理など幅広い役割を果たします。 この分野のプロフェッショナルとして成功するためには、実務経験を積み、スキルの習得をすることが重要です。 また、資格取得や自己学習で新しい技術を身につけることで、収入アップに役立ちます。 IoTエンジニアの案件情報を把握し、自身のキャリアに合ったプロジェクトを選ぶことも必要不可欠です。 IoTエンジニアは、需要がどんどん高まっている職種なので、気になる方は求人情報などを確認してみてください。
Java

Javaの将来性は?【需要の変化や年収について詳しく解説します】

エンジニアとしてIT業界に携わっていると、今自分が扱っているプログラミングスキルが今後も役に立つのか気になってくるものです。「自分のスキルは、どのくらいの将来性があるのだろうか?」と不安になるのも当然のこと。 そこで今回は、プログラミング言語の中でも人気のJavaについて、シェアや将来性をさまざまな角度から検証していきます。 Java案件を探してみる Javaとは? 現在広く使われているJavaは、1995年に初めてリリースされたプログラミング言語です。世界のIT企業を代表するGoogle社でも、「Google三大言語」に定めて社内のシステム開発に用いられています。処理スピードが速く信頼性も高いため、あらゆるシーンで活躍しているプログラミング言語です。現在も需要が高くJavaを扱えるエンジニアの給料水準は高めに推移しており、しばらくの間は仕事に困ることはないはずです。 Javaを用いることにより、パソコン向けアプリやスマホアプリはもちろん、WebアプリやWebサービスを開発することが可能になります。組み込み系システムや、近年話題となっているIoTの分野でも盛んに使われる傾向にあります。 環境に依存せず動作させることが可能な汎用性の高さが大きな特徴としており、WindowsやMacはもちろん、LinuxやAndroidといったさまざまなOS上で動かすことができます。プログラムの動作も軽快で処理も高速。オブジェクト指向の言語であることから、複数のエンジニアがチームになって行う開発案件でも、効率よく作業を進められる利点があります。 比較的歴史の長い言語であり、世界中で人気を集める言語でもあることから、コミュニティや教本などが充実していることもポイントです。Javaを扱うにあたってわからない点が出てきたり、トラブルに遭遇してしまった際にも解決しやすいと言えます。 その反面、Javaは習得までに時間や手間がかかる言語です。プログラミング言語の中でも、特に初心者が挫折しやすい言語とされており、とっつきにくい一面があるのは否めません。さまざまな分野での開発に応用できるということは、それだけ学ばなければならない知識や技術も膨大になってしまうのです。 Javaの現状 給与から業界の動向まで検証 PHPやRubyなど、最近ではさまざまなプログラミング言語が開発されていますが、Javaはその高い安全性や信頼性が評価され、今でも厚い支持を受けている言語です。特に近年では、Android向けのスマホアプリ開発でJavaが用いられるシーンが増加し、スマホアプリ業界ではJavaを扱えるエンジニアの需要が高まり続けています。 日本ではiPhoneの人気が圧倒的ですが、世界的に見るとiPhoneとAndroidとで半々くらいのシェアを占めています。今後はiPhoneの人気が落ち込み、Androidスマホの人気が高まると予想する人も多く、そうなれば必然的にJavaの需要も増加していくことでしょう。 Javaが活躍するのはスマホアプリ開発だけではありません。家電業界や自動車業界で用いられる組み込み系システムの開発にも、Javaは一役買ってくれる存在です。強固なセキュリティを持ち高い安全性を誇るJavaは、今でも組み込み系システムの開発で必ずと言っていいほど用いられる人気の言語なのです。 また、長い歴史の中で構築してきた企業向けの社内システムは、その多くがJavaを用いて開発されています。これから新しく構築するシステムであればJava以外を使うという選択肢もありますが、すでに完成しているシステムのメンテナンスやアップデートを行う場合には、Javaを用いる必要があります。 このことから今もJavaの需要が高い状態が続いており、かつ企業向けの大型プロジェクトが大半を占めるため、これからも安定した需要が発生すると考えられます。 なお、Javaを扱えるエンジニアの年収を調べてみると、およそ500〜700万円が相場になっているようです。経験や実績によってこれ以上の年収を手にすることも十分可能でしょうが、Javaは高い需要に対して供給も多いため、あまり希少性はなく飛び抜けて多い年収を期待することは難しくなります。 「年収1000万円以上を目指さなくてもいいから、安定して年収700万円くらいを稼ぎたい」と考えるエンジニアにはぴったりの選択肢となるでしょう。 Javaの将来性 今後の年収はどうなる? では、今後Javaはどうなっていくのでしょうか? まず年収について考えてみると、それほど大きな伸びは期待できないが、少しずつ上昇していくことが予想されます。歴史が長く世界中で使われているJavaは、今後も必要とされなくなるということは考えにくいです。 圧倒的な高年収とまではいかなくとも、会社員全体の平均と比べればかなり上、エンジニア全体の平均と比べても、やや上の年収を手にできることでしょう。 もちろん、何らかの出来事によりJavaのシェアが急落してしまうことも十分考えられます。PHPやPythonのように、近年急速に人気を集めているプログラミング言語に置き換えられ、案件数が減少してしまうこともあるかもしれません。 とはいえ、Javaの開発案件の多くを占めているのは、安全性・信頼性を第一に考える大手企業。大型のプロジェクトであれば携わるエンジニアの数が多く、給料もアップすることが期待できます。 新たなプログラミングスキルを身につけたり、Javaに関する理解を深めたりといった努力を継続することにより、今より多い年収を手にすることも十分可能でしょう。 Javaの将来性 今後の需要はどうなる? 近年においてJavaの需要を大きく高めている一因は、Android向けのスマホアプリ開発案件の増加にあります。周知の通り、スマホアプリ業界はIT業界の中でも急速に拡大を続けている分野です。世界の二大OSとされるAndroidスマホ向けのアプリ開発に必須となれば、Javaの需要が高まっていくのも当然です。 この傾向は、少なくともこの先10年間は続くことが考えられます。私たちの手にするスマホが、折り畳み型になったり大画面化したりすることはあっても、完全に使われなくなるということは考えにくいからです。 となれば、Javaの需要も今後10年間は高まっていくことでしょう。「今から勉強し始めても遅いんじゃないか?」と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。 実はJavaはオブジェクト指向型の言語の代表格で、オブジェクト指向の概念を身につけておくと、PHPやRubyといった他のオブジェクト指向型言語の習得に大いに役立つのです。マスターするまでに時間や手間はかかるものの、まずはJavaを習得して基礎を固めてしまえば、第2、第3のプログラミング言語を習得する際に大きな助けになるでしょう。 その意味でも、今からでもJavaの勉強を始めることには大きな意味があるのです。 Javaは1995年から世界中で用いられている人気の言語です。その将来性を危惧する声も少なくありませんが、大手企業がJavaを用いたシステムを導入していることや、スマホアプリ開発で用いられていることを考えると、今後も安定した需要が続くことが見込まれます。 今から習得するのも決して遅くはありませんので、まずは初心者向けの書籍から始めてみていかがでしょうか。 Java案件を探してみる
Scala

Scalaエンジニアの案件について

Scalaは2004年にリリースされた比較的新しい言語でありながら、メジャーIT企業にも採用されているたぐいまれな言語です。 ただScalaはJavaのメリットを引き継いでいるので、その実績も当然といえば当然です。 将来フリーランスのエンジニアになりたいと考えている人にとっては、Scalaは強力な武器になるでしょう。それはScalaがJVM上で動作するからです。JVM(Javaバーチャルマシン)は、その名のとおりJavaの仮想マシンです。JavaがどのOSでも動くことができるのはJVMのおかげです。 JVMの大きな恩恵を受けられるのは、Scalaエンジニアの大きな特権といえます。つまりフリーランスのScalaエンジニアは、Mac案件でもWindows案件でもLinux案件でも受注できます。 「仕事を選ばずとにかく稼ぎたい」と考えるフリーランスのScalaエンジニアは、「Scalaを選択してよかった」と感じていることでしょう。 Scalaの成り立ちや特徴を紹介しながら、フリーランスのScalaエンジニアが活躍できる分野などを詳細に解説していきます。 Scala案件を探してみる Scalaの特徴とは Scalaの特徴を、Scalaの歴史を追いながら解説していきます。 Scalaは、スイス連邦工科大学ローザンヌ校のマーティン・オーダスキー教授が2001年に、開発に着手しました。そして2004年に公開されました。 Scalaはオブジェクト指向の言語であり関数型言語でもあります。そのため、クライアントのニーズに合わせて機能を拡張できるアジャイル開発に向いています。 アジャイル方式は従来のウォーターフォールモデルによるはるかに短い期間で開発できます。アジャイルとは「早い」「機敏」という意味で、システムを小さな単位に区切って実装やテストができる特徴があります。 そのため一度アジャイル方式を採用したソフト開発企業は、もう後戻りできないでしょう。すなわち、一度Scalaで開発した経験がある企業は、次のプロジェクトでもScalaエンジニアを使うことになるのです。 Scalaの強みとニーズ Scalaの強みは、Javaのライブラリやフレームワークをほとんどそのまま使えることです。ScalaがJVMで動作するのでそれが可能になっています。 ライブラリとは、よく使う機能や高レベルの機能をまとめてそろえておく「便利グッズ」です。クライアントが「Scalaエンジニアの仕事は早い」と評価するのは、Scalaエンジニアが豊富なライブラリやフレームワークを使いこなしているからです。 したがってエンジニアがScalaの強みを惜しみなく発揮するには、地道にライブラリとフレームワークのスキルを積み重ねていく必要があります。 またScalaは高速処理を得意とし、冗長な記述を必要としません。 こうした魅力が評価され、Scalaはツイッター、アマゾン、ゼロックス、NASA、バンクオブアメリカ、シーメンスなど、欧米のメジャーIT企業やSNS、宇宙産業、メジャー銀行などで採用されています。 日本でもドワンゴ、サイバーエージェント、チャットワークといった、著名なIT企業、ネット企業がScalaでサービスを構築しています。 Scalaのニーズは今後ますます増えるでしょう。 Scalaで気を付けること Scalaには欠点らしい欠点がありません。 唯一「欠点かもしれない」といえるのは、学習コストが高いことです。Scalaは難しい言語なので、スキル獲得に必要な時間や労力が他言語より多くなります。 Scalaのスキル獲得が難しいのは、オブジェクト指向の言語でありながら関数型言語であるためです。どちらの思想も理解していないと、Scalaの長所を生かしたプログラミングができません。 ただ学習コストの高さは「明確な欠点」とはいえません。スキルを獲得できた暁(あかつき)には、オブジェクト指向の言語と関数型言語の2つの特長を生かしたプログラミングができるからです。 先ほど紹介したように短期間での開発やアジャイル開発が可能になるので、Scalaエンジニアは会社やクライアントから重宝されます。 また学習コストが高いので、自然とScalaのスキル獲得を敬遠する人が多くなります。つまりScalaエンジニアには「プレミア」が付くのです。 エンジニアとしてのプレミアは、フリーランスには強力な武器になります。スキルや業務内容が陳腐化しにくいので、長期にわたって高単価の仕事(案件)を獲得することも可能です。 したがってやはりScalaは欠点らしい欠点がない言語なのです。 Scalaエンジニアの募集要項のトレンドとは Scalaエンジニアは、どのようなポジションで働くことが求められているのでしょうか。案件票の募集要項などを参考に、Scalaエンジニアの働き方のトレンドを探っていきます。 サーバーサイドエンジニアのポジションで働くことができる サーバーサイドエンジニアとは、Web開発においてユーザーの目に触れないサーバー側のプログラムを開発するエンジニアのことです。またデータを管理するエンジニアもサーバーサイドエンジニアと呼ばれます。 Scalaエンジニアは、このサーバサイド業務のポジションを得ることができます。 例えばDSP広告やインフィード広告のシステムを手掛ける企業が、年収350万~550万円でサーバーサイドエンジニアとして働く正社員のScalaエンジニアを募集しています。 DSP広告とは広告主のために最適化したオンライン広告のことで、インフィード広告とはSNSに表示される広告のことです。 この会社でのサーバーサイドエンジニアの仕事は、DSP広告やインフィード広告の新規実装や既存商品の改修、アプリの開発、GitやSubversionのバージョン管理、Haskellなどの関数型言語を用いた開発です。 Scalaエンジニアが活躍している業界、分野 Scalaを使っているのはツイッターやアマゾン、バンクオブアメリカ、ドワンゴ、チャットワークなどです。 すなわちScalaエンジニアは少なくとも、SNS、ネット通販、金融、ゲーム、通信の分野で働くことができます。 そしてすでにこれらの分野にScalaエンジニアたちが配置されています。 そしてここで注目したいのはAI(人工知能)分野です。すでにフリーランスとして活躍している方なら、クライアントから「AIのことはわかりますか」と聞かれたことが、一度や二度はあるはずです。さまざまな業界の企業がAIに詳しいフリーランスのエンジニアを探しています。 そして会社員エンジニアも、上司からAIの知見を身につけておくよう指示されているのではないでしょうか。 エンジニアがライバルと差別化できる付加価値を持つには、AI案件への苦手意識を払拭しなければなりません。 ScalaとAI開発の相性 さてScalaとAI開発の相性についてですが、その前に、AIに最も適した言語について紹介します。 例えばこれからエンジニアの勉強を始める若者がいて、その人が将来、AI開発に携わりたいと考えていたとします。ほとんどのベテランエンジニアはその人に、Pythonの取得をすすめるでしょう。 人工知能のプログラムは何万行ものソースコードになることは珍しくありません。そのためAI開発には文法が単純化されている言語が向いています。 その点Pythonは高い汎用性を持ちながら高水準な言語なので、文法を単純化させるニーズにマッチしています。 またPythonは完全なオープンソースなのでライブラリがつくられやすいのです。現にAI開発用のPythonライブラリも多数登場しています。つまりPythonエンジニアなら、世界の人たちと一緒にAIを開発できるのです。 また同じく汎用性が高いJavaもAI開発に向いています。冒頭で紹介したように、JavaはJVM上で動作するので、OSを選びません。MacでもウィンドウズでもLinuxでも動きますし、スマホではMacOSでもAndroidでも動きます。 つまりJavaでつくったAIは、デバイスを選ばないので普及させやすいのです。 さて、ではScalaとAI開発との相性ですが、「現段階では」PythonやJavaよりは劣るといわざるを得ません。しかしScalaでAIを開発している人は少なからず存在します。 Scalaエンジニアであれば、第2言語としてPythonを取得してからPythonでAI開発を手掛ける方法もありますが、なぜScalaでAIを開発するのでしょうか。 それは、ScalaによるAI開発に将来性があるからです。ScalaはすでにSNSや金融やゲームに浸透しています。そしてSNSも金融もゲームも、近い将来にAIを搭載することは間違いありません。それならばScalaで開発したシステムに、Scalaで開発したAIを組み込んだほうが理にかなっています。 これが、「ScalaでもAI開発に携わることができる」理由であり、「ScalaエンジニアがScalaでAIを開発する」モチベーションなのです。 Scalaのフレームワーク事情 Scalaのフレームワークを紹介します。 最初に獲得するのにふさわしいScalatra ScalatraはWebマイクロフレームワークです。アクションが激しく見飽きないホームページやサイトは、Scalatraを使っていることが少なくありません。Scalatraを使えば、高性能なWebページを短期間でつくることができます。 またScalatraは、コンパイル時にエラーを検出できることもユーザーに支持されています。そのほか、拡張のしやすさ、学習の容易さ、メンテナンス性の高さといった長所もあります。Scalatraは「Scalaエンジニアが最初に獲得するフレームワーク」といわれています。 フルスタックを希望するならPlay2 Play2はJava向けのフルスタックフレームワークです。Javaで使えるのでScalaでも使えるのです。 Play2はIDE(統合開発環境)に依存していないので、開発環境の構築が容易で、エンジニアはすぐに開発に着手できます。 AI開発ならDeeplearning4j Deeplearning4jはフレームワークではなくライブラリですが、AI開発の「便利グッズ」としてここで紹介します。 Deeplearning4jはJava用のライブラリなのでScalaでも使うことができます。 AI開発ではPythonのほうが優位なのは説明したとおりですが、Deeplearnig4jはScalaエンジニアがPythonエンジニアを猛追するときに強い味方になるはずです。 日本人が開発したSkinnyフレームワーク Skinnyフレームワークは、フルスタックWebアプリケーションフレームワークです。開発の生産性が高く、保守性に優れた性質があります。 Skinnyフレームワークは日本人が開発したので、日本語の参考書が豊富で独学しやすいメリットがあります。 Webサイトのデザイン性に優れたLIFT LiftもWebアプリケーションフレームワークです。htmlで視認できるのでデザイン性の高いWebサイトを開発するときに向いています。またコントローラーを撤廃したことで開発スピードを上げることができます。 Scala案件単価事情 フリーランスのScalaエンジニアにはどのような業務が発注されるのでしょうか。案件の単価などを紹介します。 コミュニケーションツールアプリ開発、月85万円 この案件はコミュニケーションツールアプリの開発と運用です。報酬は月85万円となっています。 業務内容は、クエリ設計書やインデックス設計書にしたがってサーバーアプリを改修したり、バージョンの切り替え、Elasticsearchのインデックスのデータ移行などとなっています。 必須スキルは、Scalaを使った開発実務2年以上となっています。 位置情報を活用したマーケティングシステムの開発、月90万円 この案件は、スマホユーザーの位置情報と連動させた広告配信サービスや、小売店舗の在庫情報配信サービス、店舗向け売上分析アプリなどの新規の開発です。つまりマーケティングに関するシステムづくりを任されるわけです。 高度な内容だけに報酬も月90万円と高額です。 求められるポジションはシステムエンジニアですが、報酬額は下がりますがプログラマーも募集しています。 Scala案件の具体的な業務 フリーランスを目指す人にとって、Scalaの獲得は有利です。フリーランスのScalaエンジニア向けの仕事には、高額案件が多いからです。 あるサイトの言語別の平均年収ランキングで、Scalaが626万円で1位になっていました。 以下、2位Python601万円、3位Kotlin577万円、4位Swift562万円、5位Ruby562万円、6位Java552万円。 Scala案件が高額になるのは、Scalaで開発するシステムが、発注企業の利益に直結することが多いからです。 例えばScala案件のなかに広告配信アプリやマーケティング関連業務がありますが、これらはいずれも企業の収益に直結します。 一般的なシステムは通常、「システムを開発して→便利になって生産性が上がって→増収につながる」という順に企業業績に貢献します。システムがお金を生むというより、システムによってビジネス環境が整うことでお金を生みやすくなるのです。 しかし広告などのマーケティングに関するシステムは、顧客を集めることを目的とするので、「システムの完成→収入増」となりやすいのです。 またScala案件には、ネット通販などのEコマース関連のアプリやシステムを開発する業務がありますが、これも「システムの開発→収入増」となりやすいのです。 これまで実店舗のみで販売していた小売業がEコマースに進出する場合、単純に販売チャネルが2倍になるので増収増益を期待できます。 そのため企業には「開発コストをしっかりかけて、システムダウンしないユーザーフレンドリーなアプリをつくってほしい」というモチベーションがわき、報酬が高額になるのです。 こうした仕事を確実に獲得できるフリーランスのScalaエンジニアは、収入を増やすことができます。 Scala案件の案件票をみてみよう フリーランスのエンジニアも、企業の正社員エンジニアの働き方や待遇、福利厚生などを知っておくことは大切です。フリーランスがクライアントと報酬交渉をするときの材料になるからです。 そこで次にScalaエンジニアを正社員で採用する企業の案件票をみてみましょう。 アプリ開発、年収400万~800万円 ネット広告を手掛ける企業が、サーバサイド業務に就くScalaエンジニアを募集しています。年収は400万~800万円と、上限と下限で2倍の開きがあります。 業務内容は、広告効果測定ツールのバージョンアップや、広告クリエイティブに関係するテクノロジーの開発、データフィード管理、動画自動生成、広告運用の自動化オペレーション開発などとなっています。 業務内容が多岐にわたっていることから、スタッフ全体を統括できる人材を必要としているはずです。統括業務ができるScalaエンジニアは、上限年収の800万円に近づくでしょう。 最高年収2,000万円の案件票の内容とは 東証マザーズに上場しているネット広告関連企業がScaleを含む各種言語エンジニアを募集していて、最高2,000万円の年収を提示しています。 この案件票の特徴は、自然言語処理や機械学習、アルゴリズム、データ解析、最適化技術など、まだそれほど実用例がない最先端技術に関わる業務を任されることです。 同社は開発インフラをすべてAWS(アマゾン・ウェッブ・サービス)上に構築していて、トラフィック規模は月100億オーダーです。 同社が最大2,000万円もの年収をScalaエンジニアたちに支払うことができるのは、クライアントが大手広告代理店や大手マスコミだからです。アジャイル方式によるスクラム開発で大規模プロジェクトをこなすことができるのが、この会社の強みです。 そして直近の企業業績は、毎期200%超の成長を誇っています。 大規模プロジェクトや多人数のスタッフをまとめ上げることができるエンジニアは「夢の年収」を獲得できるのです。 まとめ~Scala案件はスケールが大きくダイナミック Scalaエンジニアに任される仕事(案件)には、スケールが大きくダイナミックなものが多い特徴があります。それはScalaが高度かつ複雑なシステムやプログラミングに耐えうる言語だからです。 すなわちScalaエンジニアには高額報酬にふさわしい濃密な仕事が求められるわけです。 またScalaを使ったプロジェクトは多人数で取りかかるものが多いため、スタッフをまとめあげるリーダーシップがあるフリーランスのScalaエンジニアは、高額報酬を獲得できます。 Scala案件を探してみる
フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニア必須のスキル5選! 今すぐ習得せよ

フロントエンドエンジニアといえば、HTMLやCSSといった言語を使ってWEBサービスやアプリケーションを作るのがメインの職種です。WEBデザイナー、HTMLコーダーと呼ばれることもありますね。 これからフロントエンドエンジニアを目指し、5年10年と長いスパンで活躍していきたいと考える人も多いでしょう。そんなときには、どんなスキルを身につけておけば安定して稼げるようになるのでしょうか? 今回は長期的に活躍したいフロントエンジニアが、必ず身につけておきたい5つのスキルについて解説していきます。 フロントエンドの案件を探してみる そもそもフロントエンドエンジニアとは? フロントエンドエンジニアが手掛ける「フロントエンド」というのは、私たちがWEBサイトを目にするときにスマホやパソコンで表示されるページのことをいいます。ユーザーが画面越しに触れる部分のことですね。 ちなみにフロントエンドの逆がサーバーエンドで、こちらはユーザーから見えない部分のデータベースやシステムを扱う仕事です。ユーザーから見て手前側がフロントエンド、奥にあるのがサーバーエンドと覚えるとわかりやすいでしょう。 このフロントエンドエンジニアが手掛ける具体的な仕事内容としては、HTML、CSS、JavaScriptといった言語を活用してブラウザで表示するWEBサイトを構築している作業があげられます。デザイナーが設計した仕様書をもとに、最前線でコードを書く役割を担います。 フロントエンドエンジニアは未経験からでもキャリアをスタートさせることが比較的簡単なため、これから目指そうと考えている人も多くいます。しかし長期的に稼げるフロントエンジニアになるためには、大量のライバルと差別化できるスキルを身につけないとならないのです。 長く活躍できるフロントエンドエンジニアに共通するポイントは? フロントエンドエンジニアになるための基本的なスキルとして、まずはHTML、CSS、JavaScriptを書くことができる点があげられます。近年ではWEBアプリケーションに求められるニーズが高度化・専門家していることから、JavaScriptを使いこなせるスキルは必須です。 また、エンジニア系職種すべてに言えることですが、チームのほかのメンバーと意思疎通をしたり、クライアントのニーズをヒアリングしたりするコミュニケーション能力も不可欠です。特にクライアントとの打ち合わせでは、プログラミングの知識を持たない相手に向けてどれだけわかりやすく説明できるかがポイントです。 その意味では、さまざまなエンジニア、社員、クライアントと円滑なコミュニケーションをとれるように、多岐にわたる分野の知識を身につけておくことも必須です。WEBデザインやSEO対策、あるいはRubyやPHPなどのサーバーサイド言語も一通り学んでおくのがベターです。 フロントエンドエンジニアが将来を考えて身につけておきたいスキル それでは具体的に、長期的に活躍するためにフロントエンジニアが身につけておきたいスキルについて取り上げていきましょう。 HTML・CSS・JavaScriptを読み書きするスキル これは基本中の基本ですが、まずはここからスタートしなければフロントエンドエンジニアとしてのキャリアは成り立ちません。HTML、CSS、JavaScriptという3つの言語を身につけ、ミスなくコーディングできるスキルが必須とされます。 時には他人が書いたコードを読んで効率的な書き方を学んだり、既に実装されているWEBサイトのソースコードをチェックしたりすることもあります。その意味では、適切に読みこなすスキルも不可欠と言えるでしょう。 さらにキャリアアップを目指すなら、SEOを意識したマークアップができるエンジニアを目指したり、CSSとJavaScriptを駆使したアニメーション制作のスキルも身につけたおきたいところです。1つでも専門分野を身につけることができると、ライバルとの大きな差別化要因です。 JavaScriptのフレームワークを扱うスキル フロントエンドエンジニアの基本的なプログラミング言語の中でも、JavaScriptでは「フレームワーク」というものが存在します。このフレームワークを活用することで、少ないコードを使って効率的に開発を進めることが可能。 具体的には、jQuery、React、Angularなどのフレームワークが代表的です。このうち1つだけでもフレームワークの扱い方をマスターしておくと、JavaScriptの高いスキルを持っているとみなされて仕事が見つかりやすくなります。 UI/UXデザインのスキル UI/UXデザインは、そのWEBサイトを読んでいるユーザーが自分の得たい情報をスピーディかつ心地よく手に入れられるよう設計することを言います。どれだけ見た目がいいWEBサイトであっても、コンテンツがある場所がバラバラで情報が検索しづらければ、ユーザーが離れていってしまうでしょう。 そうならないためには、常にユーザーの視点になってWEBサイトを訪問してみて、求める情報が素早く手に入れられるか、楽しく発見できるかを整える必要があります。このUI/UXデザインスキルを持っているだけでも、高く評価されるフロントエンドエンジニアを目指すことができますよ。 CMS構築のスキル CMSというのは、WordPressやMovableTypeなどの、WEBサイトを構築するためのベースとなるツールのこと。私たちがWEBサイトを新たに作ろうと考えたときには、必ずと言っていいほどCMSを利用します。 したがって、CMSをイチから構築してエンジニアやクライアントが使いやすいWEBサイトを作れるよう、基礎知識を身につけておくことがポイントです。主要なCMSの機能や特徴、必要な言語などは一通り学んでおくといいですね。 マネジメントスキル フロントエンドエンジニアとして長期的に活躍したいと考えるなら、ゆくゆくは部下を持ってチームを率いるエンジニアになることも意識しておかないといけません。エンジニアたちを束ねる立場になったとき、必要になるのはマネジメントスキルです。 チームメンバー一人ひとりが最大限能力を発揮できる仕事を割り振り、エンジニアそれぞれの進捗を管理するなど、現場でコーディングするのとはまったく違ったスキルが要求されます。ときには部下のモチベーションを高めたり、メンバー同士の交流を深める場を用意したりする必要も出てくるでしょう。 テクフリを活用しよう 「フロントエンドエンジニアを目指したいけど、どうやって案件をとってくればいいかわからない」 そんなふうに感じることがあるかもしれません。特にフリーランスエンジニアの場合は、開発業務で忙しくて新たな案件を探してきたり、営業に行ったりする時間が取れないケースもよくあります。交渉や折衝が苦手で、コミュニケーション力にも自信がない方は多いでしょう。 そんなときには、フリーランス向けの「エージェント」を活用するという方法もおすすめです。エージェントはあなたの代わりに案件を探し、あなたの希望にマッチした仕事を紹介してくれる点が大きな特徴。 techcareer magazineでも、フリーランスエンジニア・クリエイターのための案件情報サイト「テクフリ」を運営しています。 テックキャリアフリーランスでは、10年以上の業界経験を活かし、ただのお仕事紹介ではなく『バリューアップ』をコンセプトにした手厚いサポートで、エンジニアやデザイナーの一人ひとりをご支援しています。 現在は正社員として働いているが、将来的にフリーランスになりたいと考えている方、フリーランスから正社員に戻りたいと考えている方、どちらにもエージェントが真摯に対応しています。 もちろん、単に情報収集目的で利用していただいてもOKです。登録は60秒ほどで完了しますので、ぜひテクフリをチェックしてみてください。 まとめ フロントエンドエンジニアは、未経験からスタートしやすくライバルが多い世界ですが、ここで紹介したスキルを身につけることで市場価値の高いエンジニアになることができます。 あなたもここで取り上げたスキルを磨き、ライバルに差をつけて活躍できるエンジニアを目指しましょう。 フロントエンドの案件を探してみる
Javascript

Ajaxでフリーランスから大人気 JavaScriptを徹底調査

JavaScriptはWebサイトに華やかさをもたらしました。マウスポインタを動かしただけで画面が動くサイトがこれだけ爆発的に増えたのは、JavaScriptの汎用性のおかげといっても異論は出ないでしょう。 ホームページやスマホアプリのデザイン性や視認性の向上は、HTML/CSSによってもたらされました。JavaScriptはそこに動きの楽しさを加えたのです。 JavaScriptエンジニアはフリーランスになるチャンスが十分あります。多くの企業が、ホームページやスマホアプリの製作をフリーランスのJavaScriptエンジニアに発注しているからです。 JavaScriptの歴史や強みを紹介しながら、JavaScript案件の最新トレンドについて解説していきます。 JavaScriptの案件を探してみる JavaScriptの特徴とは JavaScriptの特徴を、その歴史を追いながら解説していきます。JavaScriptは別言語のJavaとは関係ありません。JavaScriptは当初LiveScriptという名称でしたが、開発をしているころにJavaが注目されていたので名称を拝借したわけです。 ブレンダン・アイク氏が開発したJavaScriptは1995年、ネットスケープ・ナビゲーターというWebブラウザに搭載される形で「世界デビュー」を果たしました。 HTMLとの相性のよさとJavaScriptによるビジュアルのよさから、ネットスケープ・ナビゲーターは瞬く間に普及しました。 しかしその後JavaScriptは紆余曲折することになります。Webサイトに動きを加えられることで多くのエンジニアがJavaScriptを使うようになったのですが、JavaScriptは独自開発した部分が多く、それゆえ互換性が低く「使いにくい」という評判も広がってしまったのです。さらにJavaScriptの脆弱性をついたウイルスが現れ、「使いたくない」言語になってしまったのです。 ところが2005年ごろ、状況が一変します。マイクロソフトが、AjaxというJavaScriptの非同期通信を利用した技術を開発しました。 Ajaxを使えば、サーバーから入手したデータを使ってパソコンで業務ができるようになったのです。サーバーと通信する必要がないので、開発スピードが格段に向上したのです。 Ajaxの実力はすぐに証明されました。 2005年に登場したグーグルマップは、地図の移動、拡大縮小が驚くほどスムーズで世界を驚かせましたが、これにAjaxが搭載されていたのです。「JavaScriptでできること」を目の当たりにしたエンジニアたちがこぞって使い始め、第2次JavaScriptブームが起きたのです。 さらにJavaScriptは、ライブラリが充実していることでも知られ、それが現在まで続くWebサイト製作ならJavaScript」という評価につながったのです。 JavaScriptの強みとニーズ 現代のWebサイトは、「構造のHTML、デザインのCSS、動きのJavaScript」でつくられているといっても過言ではありません。 したがってJavaScriptエンジニアの強みはWebサイト製作です。 Eコマース企業やフィンテック企業は、素早くWebサイトをつくり、素早く更新・改善していきたいと考えています。そのためWebサイトの製作者には、速さが求められます。 その点、サーバーとのやり取りを必要としないWebサイト製作ができるJavaScriptは、スピードを求めるエンジニアの武器になります。 JavaScriptで気を付けること JavaScriptは優秀な言語ですが、このスキルだけでフリーランスになることは難しいでしょう。少なくともHTML/CSSは獲得しておく必要があります。 さらにJavaScriptエンジニアはjQueryやNode.js、Vue.jsなどのライブラリやフレームワークを使えるようにしておいたほうがいいでしょう。ライブラリやフレームワークを多用することでクライアントが望むクオリティをしのぐWebサイトを、しかも短期間でつくることができるようになります。 JavaScriptエンジニアのほうからクライアントに「このような機能を持たせたい」と逆提案できるようになれば、次の仕事やギャランティアップにつながるでしょう。 JavaScriptエンジニアに求められるポジション 企業がJavaScriptエンジニアに求めるポジションはフロントエンドエンジニアです。 「フロントエンドエンジニア」という単語にはさまざまな意味がありますが、ここではフロントエンドエンジニアは、Webコーダーやマークアップエンジニアより上位のポジション、としておきます。 Webコーダーやマークアップエンジニアからステップアップする JavaScriptエンジニアがキャリアアップするには、まずはWebコーダーやマークアップエンジニアとして経験を積み、そのなかで徐々にクラアントのニーズをとらえられるようにします。 そしてクライアントにクオリティの高いデザインと機能を提案し、それを実行できるようになると、フロントエンドエンジニアに昇格できるでしょう。 クライアントの事業内容を把握できるようになると仕事の幅が広がる 企業は、フロントエンドエンジニアに事業の理解を求めます。というのも企業はWebサイトを立ち上げることを目的としているわけではなく、「Webサイトでビジネスすること」を目標にしているからです。 クライアント企業の担当者は、Webサイト素人かもしれません。そのような担当者は「当社の事業目的を達成できるWebサイトをつくってほしい」と発注するでしょう。 もちろん、クライアントのそうした希望を汲み取るのは、第一義的にはディレクターです。しかしディレクションスキルがあるJavaScriptエンジニアなら、ディレクターと一緒にクライアントとの打ち合わせに同席できます。 そうなるとフロントエンドエンジニアからバックエンドエンジニアに提案できるようになります。 Web業界には役割と職種がありますが、1人何役担ってもかまわないのがWeb業界の特徴です。1人のフリーランスがいくつもの役割や職種を担うことができれば高単価案件を獲得できるチャンスが巡ってくるはずです。 JavaScriptエンジニアが活躍している業界、分野 フリーランスのJavaScriptエンジニアが活躍できる業界や分野は、「Webサイトやスマホアプリしかつくれない」と考えるか、「どの業界・業種の企業も、使いやすくて見やすいWebサイトやスマホアプリを求めている」と考えるかで違ってきます。 もちろんフリーランスに方には、「どの業界・業種の企業も、使いやすくて見やすいWebサイトやスマホアプリを求めている」と考え、活躍できる場面を増やしていくことをおすすめします。 すべての業界・業種が求めている 多くの企業が、コーポレートアイデンティティ(CI、企業文化の構築)やブランディングのあり方に悩んでいます。そしてそのほとんどが、Webサイトを使ったCIやブランディングを検討しています。 起業家がベンチャー企業を立ち上げようとするとき、必ず「かっこいいホームページ」をつくろうとするでしょう。既存のホームページを「今風の動くタイプ」にしたいと考えている企業も少なくありません。 JavaScriptエンジニアは、こうした企業に適切なソリューションを提供できるのです。 Eコマースの知見は案件確保を容易にする フリーランスのJavaScriptエンジニアがEコマース企業のビジネスモデルを学べば、仕事の幅はさらに拡大するはずです。いま、これまでEコマースをしてこなかった企業が続々Eコマースに参入しています。 Eコマース向けWebサイトは、遷移ページが多く、各ページに高いデザイン性と機能性が要求されるという特徴があります。Eコマースサイトは閲覧者(消費者)に「買わせる魅力」を備えていなければなりません。 こうした高い技術を要するWebサイトを開発できるフリーランスのJavaScriptエンジニアは、仕事の確保に困ることはないでしょう。 JavaScriptのフレームワーク事情 JavaScriptによる開発で多用されるフレームワークや便利なライブラリを紹介します。 jQueryとは これからJavaScripを学ぶ方は、一緒にjQueryのスキルも取得してしまったほうがいいでしょう。一度に覚えることが増えるので勉強は大変ですが、「JavaScrip+jQuery」エンジニアは現場で重宝されるはずです。 jQueryの最大のメリットは手間が省けることです。JavaScripで数十行書かなければならないプログラムも、jQueryなら数行で済みます。 Webサイトの画面の入れ替えやアニメーションの活用などが簡単に実行できるようになります。 Backbone.jsとは Backbone.jsを使うと、サーバーサイドのフレームワークをクライアントサイドで利用できるようになります。軽量で単純な構造のためスキルを獲得しやすいメリットがあります。 Backbone.jsはツイッターでも使われていることから注目を集めています。 AngularJSとは AngularJSはグーグルが中心となって開発しているフレームワークで、その信頼性の高さから人気になっています。 AngularJSはWebアプリ向けライブラリが集約されたフルスタックフレームワークなので、それぞれのライブラリの相性が問題になることがありません。 大企業のエンジニアが多く使っているので、AngularJSが使えるフリーランスのJavaScriptエンジニアは、大型プロジェクトに参加しやすいでしょう。 Vue.jsとは Vue.jsはユーザーインターフェースを作成するのに適したフレームワークです。ルーティングや状態管理、アニメーションの実装が可能です。依存オブジェクトが少なく高性能で、エンジニアからの評価が高くユーザー数が増えています。 Node.jsとは ブラウザ上で動くことがメリットのJavaScriptを、サーバーサイドでも動かせるようにしたのがNode.jsです。 WebサイトづくりのメーンになりつつあるJavaScriptが、サーバーサイドとクライアントサイドの両方で処理できるようになれば、作業がさらに効率化できます。 またNode.jsはサーバーのパフォーマンスが急激に落ちる「C10K問題」を解決できます。 JavaScript案件単価事情 フリーランスのJavaScriptエンジニアにはどのような業務が発注されるのでしょうか。案件の単価などを紹介します。 中古品買い取りWebサイトの開発、月95万円 こちらのフリーランスのJavaScripエンジニア向け案件は、中古品買い取り専門Webサイトの開発です。報酬は月95万円という高額ですが、この案件に応募するには次のスキルと経験を持っていなければなりません。 HTML/CSSスキル、Webアプリ開発経験3年以上、JavaScripフレームワークを使った実務2年以上、REST APIとの連携を用いた開発経験、BtoCのWebサービス経験 かなり要求が高い案件といえるでしょう。 医療用アプリ開発、月80万円 次に紹介するのは医療用アプリ開発で、こちらも月80万円と高額です。業務内容はプロダクトの改善や情報収集、自動化のための整備のほか、チームのマネジメントも含まれます。 必須スキルは、Apache Hadoopエコシステムを用いたビッグデータ解析、Gitでの開発、UNIXコマンドやNode.jsを使った開発などの経験です。 技術的なスキルだけでなく、チームを統括、管理した経験があると高単価案件を獲得しやすいといえるでしょう。 JavaScript案件の具体的な業務 フリーランスのJavaScriptエンジニアは収入が安定している傾向があります。フリーランスのJavaScriptエンジニアに仕事を発注する企業が多いからです。 JavaScriptは他言語との組み合わせで使うことが多い言語ですが、ある言語を獲得した企業の社員がわざわざJavaScriptのスキルを身につけることは面倒です。「それならJavaScript案件だけ外注に出そう」という発想になります。 また異業種からのWebビジネス参入が活性化するなかで、JavaScript案件自体が純増しています。 しかも主要ブラウザはJavaScriptに対応しているので、現在の旺盛な需要が継続する可能性が高いのです。 フリーランスのJavaScriptエンジニアが働きにくくなる要因をみつけるほうが難しいといえます。 JavaScript案件の案件票をみてみよう フリーランスのエンジニアも、企業の正社員エンジニアの働き方や待遇などを知っておくことは大切です。フリーランスがクライアントと報酬交渉をするときの材料になるからです。 そこでJavaScriptエンジニアを正社員で採用する企業の案件票をみてみましょう。 東証1部上場のデータセンターサービス企業の社員、年収420万~700万円 東証1部に上場しているデータセンターサービス企業が、年収420万~700万円で正社員のJavaScriptエンジニアを募集しています。 募集しているポジションはフロントエンドで、業務内容は次のとおりです。 サービスの操作を行うコントロールパネルの設計、開発 開発環境の改善、新規ツールの導入 必須スキルはJavaScrip+HTML/CSSを使った実務経験5年以上となっています。 そのほか、各種フレームワーク・ライブラリを使った開発経験や新技術への関心、スピード感ある業務姿勢などが歓迎されます。 年収の下限と上限が1.7倍も開いているのは、スキルの質と量によって厳格に報酬差をつけているためでしょう。 フィンテックや決済システムの構築、年収500万~1,800万円 最大1,800万円の年収を提示しているのは、フィンテック(金融技術)や決済システムの開発を手掛ける企業です。親会社は中古品販売サイトを運営している上場企業です。 業務内容はスマホ向け決済システムの開発で、将来的には中古品売買以外のビジネスでも使える社会インフラに育て上げる構想があります。 必須スキルは、JavaScript、HTML/CSS、TypeScript、Vue.jpです。 1,800万円の年収を獲得するにはフィンテックだけでなく「金融そのもの」の知見も必要になるでしょう。 同社は求職者に「世の中のお金の仕組みを最新技術で変えたい人に応募してほしい」と呼び掛けています。 まとめ~JavaScript需要の今後と未来 JavaScripの需要は増えることはあっても減ることはないでしょう。すでにフリーランスとして働き始めているJavaScriptエンジニアも、日々そのことを感じているのではないでしょうか。 ただ魅力の高さゆえにライバルが多いのも事実です。ライバルより多くの仕事を獲得し、なおかつ高単価案件を得るには「+アルファ」が必要です。もはやHTML/CSSは+アルファではなくマストスキル(必須スキル)と考えておくべきです。 JavaScriptエンジニアは他言語やフレームワークを増やすことでさらに高収入を得ることができる「恵まれた」環境にあるといえます。 JavaScriptの案件を探してみる
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