
Perl
Perlの歴史についてどこよりも分かりやすく解説
Perl(パール)の概要 今回はプログラミング言語の一つPerl(パール)の歴史について見ていきたいと思います。 が、「そもそもPerl(パール)って、どんなプログラミング言語なの?」という方もいらっしゃるかと思いますので、Perl(パール)の歴史の前に、Perl(パール)というプログラミング言語のことを知ってもらえるよう、プログラミング言語としての概要を簡単にご紹介いたします。 プログラミング言語を分類ごとに整理したときの特性を強調して、〇〇言語(〇〇に特性が入る)と表現することがありますが、Perl(パール)は“汎用スクリプト言語”と表現することが多いです。 汎用の意味は普遍性があるだとか、広く使えるという意味であることはみなさんご存知かと思いますが、“スクリプト言語”という言葉は非ITエンジニアの方にとっては「なんだそれ」だと思います。 “スクリプト言語”とは「ソースコードの記述が比較的簡単なプログラミング言語」のことを指しますが、Perl(パール)の場合はコンパイル(書いたソースコードを機械語に翻訳する作業)が不要でソースコードを書くとすぐに利用できる、という点が特に重要なポイントです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Perl(パール)プログラミング言語としての特性 もう少し現場的なPerl(パール)のプログラミング言語としての特性についても見ておきましょう。 Web系の方だと、言語をサーバ上で動くプログラミング言語のことを“サーバーサイドの言語”、Webブラウザ上で動くプログラミング言語のことを“フロントエンドの言語”と表現することが多いですが、この分類だと、Perl(パール)はサーバーサイドの言語になります。 「この商品をカートに入れる」をクリックすると「カートに追加されました」とポップアップが出るような“動きのあるWebページ”のことを動的ページと呼びますが、あるタイプの動的ページの実現方法の一つとしてCGI(Common Gateway Interface)と呼ばれる仕組みがあります。 このCGIは、どのように表示するかの処理をサーバ側で行ったうえで、処理結果をサーバからWebブラウザに転送して、表示してもらうというものです。 そして、サーバ上で動く。どのように表示するかの処理を行うプログラムにPerl(パール)が使われている、という構図になります。 ですので、ベテランプログラマーを中心にPerl(パール)案件といえばCGIのイメージを持っている方も多いと感じます。 Perl(パール)の歴史《黎明期》 Perl(パール)のことがなんとなくわかったところで、Perl(パール)の歴史を紐解いていきましょう。 Perl(パール)が誕生したのは1987年で、開発者は「怠惰(Laziness)」「短気(Impatience)」「傲慢(Hubris)」をプログラマーの三大美徳と提唱したことで有名なラリー・ウォールです。 Perl(パール)開発当時は、いまほどプログラミング言語の種類も多くなく、ちょっとしたサーバ上のテキスト処理をするにしても、コンパイルが必要なC言語か、あるいはUNIXコマンドをプログラミング言語のように扱うシェルでプログラミングを作成する、というのが一般的でした。 ですが、コンパイル言語はコンパイルの手間がかかりますし、シェルはドキュメント処理なども一応は可能でしたが、中身としてはいわゆるUNIXコマンドです。 そもそも論として、テキスト処理のために作られたものではなく、処理は早くないし、複雑な処理に対応するのは大変、という問題がありました。 そこで、コンパイルが不要でテキスト処理に強い言語として編み出されたのが、Perl(パール)となります。 ドキュメントが充実した言語、Perl(パール) Perl(パール)が広く世間に知られるようになったのは、時代のニーズに適合したプログラム言語であると同時にドキュメントの充実にも触れておくべきでしょう。 Perl(パール)が世間に公開されたのは開発から4年後の1991年ですが、この年、表紙にラクダのイラストがあることから“ラクダ本”という通称で知られる、オライリーメディア社の『プログラミングPerl』が発売されています。 なお、『プログラミングPerl』の執筆者には、Perl(パール)開発者のラリー・ウォール自身も参加しています。 ちなみに、現在もラリー・ウォールはPerl(パール)プロジェクトのBDFL(Benevolent Dictator For Life、優しい終身の独裁者。内部で対立があった際、最終的な決定権を持つ人物に対する称号)として、重要な役割を担っています。 Perl(パール)の歴史《成長期》 黎明期で触れたように、時代のニーズにあったプログラム言語として人気を集めたPerl(パール)ですが、よりPerl(パール)がメジャーな言語になったのは、言語の概要でも紹介した通り、CGIにPerl(パール)を使うのがスタンダードになったことが挙げられます。 そもそも、なぜPerl(パール)でCGIを使うのがスタンダードになったかというと、スクリプト言語で取り扱いが容易である、という点、CGIで動的ページを作るというのは、結局のところHTMLの生成、つまりテキスト処理であった、という点、そして、OSのサポート状態です。 今でもサーバ用OSといえばRed HatのようなLinux系OSが多いですが、90年代というのはWindowsがやっと登場したばかりで、サーバ用OSといえば、UNIXやLinuxが当たり前という時代でしたが、すでにその頃にはUNIXやLinuxには標準でPerl(パール)がインストールされていました。 わざわざPerl(パール)以外のプログラミング言語を利用しようと思う人も少なかったため、Perl(パール)でCGIを書くのが当たり前になったわけです。 Perl(パール)の弱点 こうして、一時代を築いたPerl(パール)ですが、やはり完ぺきな言語ではなく、いくつか欠点があり、その欠点に対応できる新たなプログラミング言語の誕生・発展も発生しています。 例えば、「やり方は一つではない」という有名なPerl(パール)のモットーは、機能Aを持ったプログラムのソースコードの書き方はいくつもあることを意味しています。 人によって書き方が違うと、あとあと確認するのが面倒ですし、デバックの際、解析するのも大変です。 生産性・保守性という意味ではデメリットでしかありません。 結果、「やり方はいつも同じ」になることを目指したPythonが注目され、人気を集めるようになったのです。 あるいは、Perl(パール)はオブジェクト指向言語でもあるものの、オブジェクト指向に対応するようになったのは1994年のバージョン5.0からと、いわば後付けであり、一部のプログラマーから、オブジェクト指向により最適なプログラミング言語を求める声も出てきました。 その声を具体化したのが日本発の国際プログラミング言語である、Rubyです。 RubyはPerl・Pythonと異なり、最初からオブジェクト指向言語として設計されたプログラミング言語です。 そして、CGIというやり方自体、どうだろうか、という考え方も出てきました。 CGIにおいてPerl(パール)で書かれた実行ソースコードはHTML本体に書かれているのではありません。 処理の度に、いちいち呼び出し処理が必要になります。 その手間をなくすために、最初からHTML内に記載するタイプの、より動的ページ作成に向いたプログラム言語があると良いのでは?というアイデアから生まれたのがPHPです。 Perl(パール)の歴史《現在》 Perl(パール)の欠点を解消するための新たなプログラム言語が登場し、それらが活躍していることはすでに触れた通りです。 では、それらに取って代わられてPerl(パール)は衰退・消滅している流れかというと、そういうわけではありません。 現在も開発が進められていますし、Perl(パール)には新しい言語より歴史が長い分、ドキュメントの充実、ノウハウの蓄積がある、という強みがあります。 すでにPerl(パール)で書かれたシステムを保有している企業においては、それらとの親和性を考えて、新規システムにおいてもPerl(パール)を選択するというのは普通のことです。 今後もライバル言語と比較検討されながら、使われ続けると思われます。 まとめ:様々なプログラミング言語が互いに影響を与えながら進化 今回はPerl(パール)の歴史を見ていきました。 Perl(パール)の歴史を知ることで、他のサーバーサイド言語との関係、それぞれの特徴も見えてきたかと思います。 このように、それぞれのプログラミング言語は、互いに影響を与えながら進化しているのです。 歴史を知ることで、プログラミング言語の特性がわかり、システム開発の際、どの言語を選択するべきかの判断材料にもなるので、知識として持っておくことをおススメします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

freelance
Linux
【Linux】公開・秘密鍵の作成方法
公開鍵と秘密鍵とは? 公開鍵暗号化方式で使用するキーペア。公開鍵は、不特定多数に公開しており、対象を暗号化する時に使用します。秘密鍵は、公開鍵で暗号化されたものを、復号化する時に使用します。 したがって、秘密鍵はパスワードの様に第三者に公開せず、大事に保管しておく必要があります。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 公開鍵と秘密鍵の作成 shell $ ssh-keygen -t rsa -f hoge.pem -C EMAIL Generating public/private rsa key pair. Enter passphrase (empty for no passphrase): # パスフレーズを入力する。 Enter same passphrase agein: # 確認の為、もう一度! オプション効果-t調査中-fファイル名を指定 そうすると、hoge.pem(秘密鍵)とhoge.pem.pub(公開鍵)が生成されます。 権限の変更 秘密鍵のファイル権限を変更し、自身以外から操作できないようにします。 shell $ chmod 700 hoge.pem 補足 鍵の暗号強度を調べるコマンド $ ssh-keygen -lf /path/to/hoge.pem

Vue.js
Vue.jsの単価相場を徹底調査 平均単価は75万円!?
Vue.jsエンジニアのフリーランス案件の単価・相場 弊社調べのVue.jsの平均単価は75万円です。単価の幅は下限で66万円、上限が85万円となっています。案件数が最多で16件の単価は73万円です。 Vue.jsの案件数はトップクラスのため、仕事に困ることも少ないでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる テクフリ調べ(2020年2月15日) Vue.jsエンジニアの案件数推移 続いてはVue.jsエンジニアの求人掲載数の推移をみてみましょう。2017年5月の案件数4件からスタートし2020年2月には累積で84件に達しています。なんと増加率は21倍です。 また月間案件数では2019年4月の35件を期に現在に到るまで案件数の爆上げが続いています。今後も案件数の増加が期待されます。 テクフリ調べ(2020年2月15日) Vue.jsエンジニアの業種別求人数と平均単価 それではVue.jsエンジニアの業種別求人数と平均単価をみてみましょう。最も高額な平均単価はソフトウェア系で85万円です。 案件数の多さでは16 件のweb系で、SPA(Single Page Application)開発の需要の高まりを受け伸びています。そして平均単価は71万円とかなり高額です。 Vue.jsは他のプログラミング言語、フレームワークの案件に比べると比較的高く、他の業種でも求められ、表の通り多くの業種に需要があることが判明しております。またVue.jsは学習コストも低いので、習得にチャレンジしても良いのではないでしょうか。 業種 平均単価 案件数 EC 66 3 Web 71 16 ソフトウェア 85 1 広告 75 2 通信 72 2 エンタメ 71 3 金融 73 2 医療 80 1 テクフリ調べ(2020年2月15日) テクフリでフリーランス案件を探してみる

freelance
React
既存のアプリにReactを追加してみた【npm・babelとwebpackの利用】
はじめに 「Reactとは何か?」ーそれに対する答えは色々なものが考えられます。しかし、簡単で明確な答えはReactの公式サイトに掲示されています。Reactは「A javascript library for building user interface」です。日本語にすれば、「ユーザインターフェスを構築するためのJavascriptライブラリの1つ」ということです。 今回は既存のアプリにnpmとbabelとwebpackを利用してReactを追加、「Hello world」を出力しましょう! テクフリでフリーランス案件を探してみる npmのインストール 1. Nodeのサイトからダウンロードして、インストールします。 2. Homebrew: 他の方法はHomebrewを使うことです。ターミナルを開いて下記を入力してください。 Homebrewのインストール: $ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)" Nodeとnpmのインストール: $ brew install node 念のため、nodeとnpmのバージョンをチェックしましょう。 $ node -v v6.11.3 $ npm -v 3.10.10 babelのインストール まず、アプリのディレクトリにpackage.jsonファイルを作りましょう。 $ cd your/application/path $ npm init -y package.jsonファイルの内容は自分のアプリと適当に入力してください。これは例です。 { "name": "アプリの名前", "version": "1.0.0", "description": “アプリの説明", "main": "index.js", "scripts": { "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1" }, "keywords": [], "author": "", "license": "ISC" } あと、 babel-clibabel-preset-env (ES2015サポート)babel-preset-react (JSXサポート)babel-loader (webpackのbabelにサポートする loader モジュール) をインストールしておきます。 $ npm install --save-dev babel-cli babel-preset-env babel-preset-react babel-loader webpackのインストール $ npm install --save-dev webpack ReactとReact-domのインストール $ npm install --save-dev react react-dom package.jsonファイルはこいう感じになります。 { ... "devDependencies": { "babel-cli": "^6.26.0", "babel-loader": "^7.1.2", "babel-preset-env": "^1.6.0", "babel-preset-react": "^6.24.1", "react": "^15.6.1", "react-dom": "^15.6.1", "webpack": "^3.5.6" }, ... } Hello Worldの出力 ではここから、Reactで「Hello world」をブラウザに出力してみましょう! まず、リポジトリを見てみましょう。 |__ app | |__ javascripts | | |__ bundle | | |__ index.js | | | |__ views | |__ index.html | |__ node_modules |__ package.json |__ webpack.config.js ##webpackの設定 ルートパスでwebpack.config.jsファイルを作りましょう。 constpath=require('path'); module.exports={ entry: { // インプットファイル index:'./app/javascripts/index.js' }, output: { filename:'[name].bundle.js', // アウトプットファイル名 // アウトプットファイルパス。後でHTMLファイルでインクルードします。 path:path.resolve(__dirname,'app/javascripts/bundle') }, module: { loaders: [ { loader:"babel-loader", // アプリのjavascriptsのパスを指定し、 // 指定したパスでのファイルだけトランスパイルさせます。 include: [ path.resolve(__dirname,"app/javascripts"), ], exclude: [ path.resolve(__dirname,"node_modules"), ], // `.js` と `.jsx` というファイルのエクステンションを指定します。 test:/\.jsx?$/, // babelと一緒に使うES2015とReactの指定 query: { presets: ['env','react'] } } ] } }; webpackをnpmのscriptで呼び出す設定 package.jsonファイルの変更 { ... "scripts": { "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1", "webpack-build": "webpack -p --config webpack.config.js", "webpack-watch": "webpack --watch --config webpack.config.js" }, ... } ここまでで、webpackの設定は終了です。 では、マークアップしましょう。 index.htmlの作成 以下のようなHTMLファイルを作成します。 index.html <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0"> <meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="ie=edge"> <title>Document</title> </head> <body> <div id="root"></div> <scriptsrc="../javascripts/bundle/index.bundle.js")></script> </body> </html> index.js importReactfrom'react'; importReactDOMfrom'react-dom'; letstyles = { fontStyle:'oblique', fontFamily:'arial', color:'chocolate' } ReactDOM.render( <h2style={styles}> Hello world </h2>, document.getElementById('root') ); 「結果はどうでしょう?」と思いませんか。試しましょう! 1回 build する $ npm run webpack-build ファイルの変更があればbuildします。 $ npm run webpack-watch を行なって、Index.htmlをブラウザで開いてください。「Hello world」が表示されているはずです!! テクフリでフリーランス案件を探してみる

Kotlin
Kotlinの歴史|今後の展望についても解説
Kotlin(コトリン)は、誕生してから10年と経たない、新しいプログラミング言語です。そんなKotlin(コトリン)は今、世界中のエンジニアたちの間で注目を集めつつあります。国内で見ても、IT企業の最王手であるYahoo! JAPANが、『ヤフオク』や『GYAO』といった超有名アプリ(Android)開発で、この言語を導入しています。今後、さらに盛り上がりを見せることでしょう。今回は、そんなKotlin(コトリン)の誕生から現在に到るまでの歴史を見ていきたいと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Kotlin(コトリン)の由来、開発されたきっかけとは 2011年7月にKotlin(コトリン)は、誕生しました。開発者は主にアンドリー・ブレスラフ、ドミトリー・ジェメロフの二人。彼らは、ロシアのサンクトペテルブルグにある『ジェットブレインズ社』の研究所で、この言語の開発に取り組みました。ソフトウェア開発企業である同社は、Javaをはじめとした、数多くのプログラミング言語に対応するIntelliJ IDEA(インテリジェイ アイディア)という統合開発環境を開発した会社としても有名です。 Kotlin(コトリン)という名前の由来ですが、これは開発拠点であるサンクトペテルブルグ脇、バルト海に浮かぶ『コトリン島』にちなんで命名されたそうです。こちらの島は、日本でいう淡路島のようなもので、全長約12kmほどしかないとても小さな島です。 そもそもKotlin(コトリン)は『Javaを、もっと簡潔・安全になるように』との想いから、開発がスタートしました。 Kotlin(コトリン)はJavaよりも簡潔に書ける言語 言葉通りKotlin(コトリン)は、コードを簡潔に書くことができます。例えばJavaでは7行ほど書く必要があったコードを、たったの1行で済ますことができるものもあります。 それだけではありません。比較的面倒な、文の末尾にセミコロンが不要。そして、初期値がない変数を定義することも可能です。 エンジニアたちにとっては、非常に使い勝手の良い機能が豊富に搭載されています。専門的な用語を使うと、この言語は型推論やラムダ式,トレイトなどのモダンな文法,機能を持った静的型付けの本格的なオブジェクト指向言語です。 ただ気になるのは「なぜJavaではなくKotlin(コトリン)が必要だったのか」ということ。Javaは、リリースから20年以上の歴史を誇る、言わずと歴史あるプログラミング言語です。時間の経過とともに、ライブラリの数も豊富に蓄積されて聞きました。もちろん現在でも、世界各国のエンジニアたちに愛用されています。 一方でその歴史の古さゆえに、過去の問題点を踏まえて開発された新興言語と比べると、コードがやや冗長になるという側面もありました。そして、以前のバージョンをサポートするために、流行りの言語を取り入れづらくなっていたのです。 そんな課題を解決すべく開発が始まったKotlin(コトリン)ですが、非常に強くJavaの血を受け継いでいます。だからこそ、Javaとの親和性が非常に高いという、他の言語にはない利点を持っています。 基本的にプログラミング言語は、新しい言語を利用すると、それまで使っていた言語のソースは利用できなくなります。要するに、今まで開発してきたプログラムを、作り直すor移植する必要が出てくるのです。 その点、Kotlin(コトリン)はJavaで書いたコードを流用することができます。逆に、Kotlin(コトリン)で書いたコードをJavaで利用することもできるのです。つまりは、これまでのように、コードを書き換える必要がないのです。 それでいて、Javaよりも開発効率が高い。記述ルールが簡潔でコードがシンプルに書ける。コードがシンプルに書けると、入力の回数が減ります。それは結果的に、不要な文字などを、誤って打ち込む危険性を減らすことにも繋がります。 Kotlin(コトリン)が激しく変化する時代に残るわけ 実はこの頃のIT業界は、Kotlin(コトリン)以外にも実に様々なプログラミング言語が誕生する時代にありました。「いかに効率よく開発を進めるか」が、これまで以上に重要になってきたからです。 同言語がリリースされる1年前の2010年には、すでに、Scalaが流行り始めている状況でした。また2011年にKotlin(コトリン)が誕生した後も、Apple社が開発したSwift(2014年にベータ版をリリース)、Mozillaが開発に携わったRust(2015)など、非常に多くのプログラミング言語が生み出されています。 そしてそのほとんどが『型推論付きの静的型』の言語です。型推論とは、変数や関数の型を、エンジニア自身が明示せずとも、プログラムがそれを推論してくれることを言います。シンプルに説明すると、余計な手間が減ったということです。 現在もそうですが、その頃も「流行していたサービスが、気付くと市場から消え去っていた」なんてことが、珍しくない世の中でした。そんなことにならないために、企業やエンジニアたちは、めまぐるしく変化する状況に、素早く柔軟に対応する姿勢が求められます。 そんな中で、開発やメンテナンスに手間がかかってしまうというのは、命取りにもなるということです。つまりは、より開発効率の高いツール・環境が求められます。Kotlin(コトリン)はそんな状況かで、ある種必然的な流れとして生み出されたのでした。 Kotlin(コトリン)の成長の歴史 Kotlin(コトリン)は、かつてない速さで人気が高まっていきます。それほど広く世の中に知られるようになった要因は何でしょう。 一概には言えませんが、OSS(Open Source Software)として、開発環境とそのソースコードが、一般公開されていることが一つとして挙げられるでしょう。またその人気と実績を証明したのは、2017年5月です。あのGoogleが「Kotlin(コトリン)を公式言語に追加する」と発表しました。 それがどう影響しているのかは、調査会社のRedmonk社が発表した、プログラミング言語の人気ランキングを見ると明らかです。 同言語は元々65位からスタートしましたが、2017年の6月頃には46位に。2018年には27位まで上昇しました。近々「Javaをも超えるのではないか」とまで言われています。 今なお進化を続ける言語、Kotlin(コトリン) そんなKotlin(コトリン)ですが、現在も着々と改良が進められています。2017年11月にKotlin1.2が発表されましたが、その最新版としてKotlin 1.2.30のバージョンがリリースされています。IntelliJ IDEAのプラグインを強化するなど、機能性を高めただけでなく、細かなバグを修正しパフォーマンスも改善されました。 また、気になる国内の求人市場ですが、年々それが拡大しているようです。例を挙げるとレシピサイトのクックパッドや、名刺アプリのSansan、グルメ情報サイトRettyなど、名のある数々の企業が、Kotlin(コトリン)のスキルを持ったエンジニアの募集を開始しています。 印象としては、スピード感を重視したベンチャー系企業での採用が多いようです。応募条件としては、ほとんどがMustではなく、歓迎条件Wantとして位置付けています。歴史の浅い言語なだけに、まだまだ情報が十分とまでは言えないですが、新しい流れを掴むには、絶好のチャンスと言えます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

Swift
Swiftの歴史について起源から分かりやすく解説
はじめに C言語・Java・PHPなど、世の中には実に様々なプログラミング言語が存在します。その中でもSwift(スウィフト)というプログラミング言語をご存知でしょうか。 この言語は、iPhoneやiPadなどでお馴染みのApple社が開発したプログラミング言語です。Swift(スウィフト)を使えば、AppleのiOS 7以降・OS X version 10.9以降のOSを搭載しているデバイス、全てのアプリケーションを開発することができます。その他、Apple TV・Apple Watchなどのアプリを作ることも。 そんなSwift(スウィフト)言語の、誕生から現在に至るまでの軌跡について見ていきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Swift(スウィフト)が誕生するまで Swift(スウィフト)が一般公開されたのは2014年6月。Apple社が毎年開催している、開発者向けイベントWWDC(Worldwide Developers Conference)で、世間に初めて披露されました。イベント開催時まで、事前のリークや予想がなく、誰もが意表を突かれる結果となりました。 Swift(スウィフト)言語における開発メンバーの中心人物は、クリス・ラットナー氏(Chris Lattner)。ラットナー氏は、コンパイラ基盤であるLLVMの生みの親としても有名です。彼いわく、Swift(スウィフト)開発にあたっては「Objective-Cをはじめ、Rust、Haskell、Ruby、Python、C#、CLUなど…挙げるとキリがないほど、多くの言語を参考にした」と述べています。 ここで気になるのは、そもそも何故Swift(スウィフト)が必要だったのかということ。Apple社は元々、Objective-Cという自社オリジナルのプログラミング言語を所有しておりました。 ただ、このObjective-Cが誕生したのは、今から30年以上前の1983年です。何事も年を重ねるごとに古くなるものですが、それはプログラミング言語にも言えること。開発の利便性を向上させるためには、既存言語のアップデートではなく、抜本的な手直し、つまりは新しい言語が必要になってきたのです。 事実、2000年以降は、実に様々な新興プログラミング言語が誕生しました。2002年にはマイクロソフト社がC#を。2001年にはスイス連邦工科大学 (EPFL) のマーティン・オーダスキー教授がScalaを。2011年にはジェットブレインズ社によるKotlinなど。そのうちの一つがSwift(スウィフト)です。 Swift(スウィフト)の開発がスタートしたのは、一般公開の4年前の2010年。その頃ラットナー氏が、バージョン管理システムに、開発のログをファーストコミットした記録が残っています。ラットナー氏のブログによると、開発当初は本人と、数名程度の規模で開発が進められたとのことです。 2011年後半になると少しずつ社内での評判が広まり、協力者が増えていったそう。そして、2013年7月には、Apple社内のDeveloper Tools グループにおける中心的関心事になるまで発展しました。 Swift(スウィフト)の特徴 折角なので、ここで少し「Swift(スウィフト)とはどういった特徴を持つプログラミング言語なのか」見ていきましょう。当時のWWDCでAppleが言っていた通り、Swift(スウィフト)は『モダン』『安全』『高速』『インタラクティブ』の4つがキーワードになっています。 『モダン』とはプログラミングの世界でいう「コードが分かりやすく、読みやすいこと」を意味します。先のObjective-Cと比べてもコードは明らかにシンプルになっているのです。 なぜ『安全』と言えるのかというと、それまでの言語と違って、記述ミスによるバグが発生しやすい部分を、文法的にブロックしてエラーを防ぐことができるからです。 『高速』に関しては、後ほど詳しく説明しますが、最後の『インタラクティブ』とは以下のような理由から、そう言われています。 そもそもインタラクティブとは日本語訳をすると、『対話』・『双方向』といった意味です。その意味の通り、Swift(スウィフト)ではXcodeに内蔵されているPlaygraundというツールを使って、記述したプログラムの実行結果を、リアルタイムでチェックすることができます。そうすることで、文法の誤りや記述エラーなどにもいち早く気付くことができるようになります。(※普通はコンパイルという作業を行い、都度プログラマ自身が確認する必要があります。) 評判と不満の声が入り混じっていた、リリース当初 Swift(スウィフト)の一般公開直後は、ベースとなったObjective-Cよりも「良い」との評判が上がりました。その一方で、コンパイラやXcode(※Appleがオリジナルで開発した統合開発環境)が、頻繁にクラッシュするという問題も生じていたようです。そういった問題を解消すべく、2014年6月のSwift(スウィフト)発表から、バグの修正や言語仕様の微調整がなされました。そして3ヶ月後の9月に、正式版であるSwift 1.0がリリースされたのです。 ハイスピードで機能のアップデートが行われるSwift(スウィフト) 巨大企業Appleが発表した新しいプログラミング言語なだけに、リリース当初から大きな話題を呼びました。そのSwift(スウィフト)が、プログラマの信頼をより強固なものにしたきっかけは、Swift1.2へのアップデートが行われたタイミングでしょう。この段階で、様々な機能が改善されました。例えば『クラスのメソッドやプロパティを、staticで宣言可能』になったり『ビルドが高速化』したりしました。 その後、2015年6月には、WWDC 2015でSwift 2.0が発表されています。要するに、わずか1年ほどでメジャーアップデートが行われる程、早いスピードで機能の改善・向上がなされているのです。 現在では、名だたるサービスで導入されているSwift(スウィフト) Swift(スウィフト)は現在に至るまで、継続的に機能のアップデートが実施されています。公式サイトによると、現在のSwift(スウィフト)では、一般的な検索アルゴリズムがこれまでよりも大幅に速いスピードで完了すると述べています。 そのスピードはObjective-Cの最大2.6倍、Python2.7の最大8.4倍高速。その利便性と簡易的なコードから、すでに多くの企業がSwift(スウィフト)を使ってサービスを開発しています。例えば、世界最大のファンディングプラットフォーム、Kickstarterや、世界最大のビジネスSNS、LinkedInなど。また一方で、スタンフォード大学といった教育機関も重要性を考慮し、Swift(スウィフト)を講義に取り入れています。 まとめ:シンプルで非常にわかりやすいコード まだまだ歴史は浅いswift(スウィフト)言語ではありますが、Appleという超巨大企業が有するものだけに、将来性にも期待が持てそうです。また、『誰もが圧倒的に優れたアプリケーションを作れる、パワフルなオープンソースの言語です』と大々的にうたっている通り、Swift(スウィフト)のコードはシンプルで非常にわかりやすいのが特徴です。 Apple公式のドキュメントがあり、iTunes Uの無料講座も用意されているため、学習材料に困ることもないでしょう。プログラミング初心者の方も安心して学習に取り組める言語です。ぜひ一度Swift(スウィフト)をチェックしてみてはいかがですか? テクフリでフリーランス案件を探してみる

C++
C++の歴史についてどこよりも丁寧に解説
C++とは 皆さんはC++というプログラミング言語をご存知でしょうか。こちらは、かの有名なC言語に、オブジェクト指向の概念を追加する意味で、開発されました。この2つの言語は密接に関係しており、現代でも『C言語』を勉強した次のステップとして『C++』に挑戦する方が多くいます。逆に『C++』を勉強して、その後Cを詳しく知った方も多々いるようです。 今回は、そんな『C++』が、誕生してから今日に至るまで、「どういった歴史を歩んできたのか」について見ていきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる C++が誕生したきっかけ C++の始まりは1979年と言われています。考案者は、デンマーク人のビャーネ・ストロヴストルップ(Bjarne Stroustrup)という人物です。彼は当時、ケンブリッジ大学の計算機研究所に属し、分散システム(※)上で動作するソフトウェアの研究に没頭する日々を送っていました。 ※複数あるコンピュータ同士、ネットワークを介して接続し、作業を分担しながら稼働するシステムのこと 彼はその時の実証として、コンピュータ間における、複雑な通信を再現する大規模なシミュレーション(いわゆる模擬的な実験)を書く必要がありました。それをSimulaというプログラミング言語で書いたのです。 Simulaは1960年代に作られた、世界初のオブジェクト指向プログラミング言語と言われています。その当時はオブジェクト指向という概念が、まだ世の中に浸透していませんでした。そんな中Simulaは 、全体の大きなプログラムを、プログラムごとの集合体として小さく分けて作る、という方式を取り入れていました。詳細な説明は控えますが、それによって開発効率や、保守性を高めることができるのです。 しかしながら、Simulaは今の時代のような優れた言語ではありませんでした。何か一つするにしても動作が重く、大規模なプログラムをコンパイルするのに、とにかく時間を要したのです。「このままではプロジェクトが完結しないかもしれない」彼は、そんな危機感を抱くようになりました。 そこで彼は、Simulaを使った研究を中断します。代わってBCPLという言語を、新たに取り入れることにしました。これは1966年に開発されたプログラミング言語で、C言語のルーツにもなったものです。細かく言えばBCPL→B言語→C言語と、順を追って改良されています。しかしながら彼は、それでも十分に満足のいく結果を得られませんでした。 しばらく時間が経ったケンブリッジ大学卒業後に、彼は、自ら新たなプログラミング言語の開発に乗り出します。その時に注目したのが『C言語』だったのです。元々BCPLに触れていたビャーネにとって、進化を遂げたC言語にフォーカスするのは、不思議な流れではありませんでした。 「Cは基本的な機能をほぼ全て兼ね備えている。その上、無駄な機能が加えられていないため実行速度が早い」そんな風に思っていたそうです。 そして、彼はC言語にSimulaのクラス機能を持たせたCpreというツール開発を経て、『C with Classes』という言語を作りました。この言語は高い実行効率と、他の言語と互換性を持ったバイナリ互換の機能を、兼ね備えていたのです。 『C with Classes』言語は、Cと同等レベルの実行速度をもつこと。コードがコンパクトであること。データがコンパクトであること。それらすべてを実現することが、開発の目的だったのです。その後、改良に改良を重ねた結果『C++』と名付けられました。名前の由来は『C』にインクリメントの意味を持つ『++(1つ足す)』を付け加えることで、Cより一歩前進した言語という意味から来ています。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 開発の効率性を強く求められるようになった C++が出来上がった時代は、コンピュータの性能が向上し始めているころでした。それに連れて、開発は、多くのエンジニアが集って行う、大規模なものが主流になっていたのです。 すでに信頼性の高かったC言語に、オブジェクト指向的な拡張を施したC++言語は、まさに時代のニーズとマッチしていました。そういったことがきっかけでC++は、着々と利用者を拡大していったのです。 再三オブジェクト指向という言葉を使っていますが、オブジェクトとは「もの」や「物体」などを意味する言葉です。プログラミングを勉強する方であれば、必ず触れることになるであろう概念と言えます。 今回のテーマから逸れるため詳細は控えますが、オブジェクト指向を取り入れることで、1つ1つの機能・プログラムを理解せずとも、それらを使って効率よく開発が進められるというメリットがあります。 例えて言うなら、車の運転。普段運転される方の中で、「どういった仕組みで車が動いているか」まで理解している人は、多くないでしょう。車には、エンジンやメーター、ヘッドライト、もっと細かく見るとネジなど、無数のパーツの集合体で出来上がっています。 ですが、我々が知っておくべきことはアクセルを踏めば進むこと。ブレーキを踏めば止まること。ハンドルを回せば左右に方向転換ができる、といったことくらいです。細かな部分を気にしなくとも、車が使えるという点で、オブジェクト指向と似ている部分があるのです。 現在有名なJavaやObjective-c、Python・Ruby・PHP・JavaScriptといったプログラミング言語も、このオブジェクト指向の考えを取り入れています。気になる方は一度「オブジェクト指向とは何か」勉強してみると良いかもしれません。確実に、今後のプログラミング学習の役に立つことになります。 着々と評価を集めるC++ さて、C++の歴史に話を戻しましょう。その後C++は1998年にISO基準の認定を受け、国際的に通用するものであることが認められました。2002年にはマイクロソフト社が開発した『C#』のベースにもなっています。 ちなみにですが同年、C++の生みの親であるビャーネは、テキサス州テキサスA&M大学の計算機科学教授を務めました。2004年には、優れた工学者・技術者の表彰を行う、全米技術アカデミーの会員に選出されました。これは工学の分野で活躍する人たちの間で最高の栄誉。まさに、彼が数々残してきた功績が評価された結果でしょう。 そして今年2018年にはC++の開発を評して、チャールズ・スターク・ドレイパーという賞も受賞しました。この賞は別名で工学分野のノーベル賞とまで言われています。いまなお世間からの評価を集めている存在です。 まとめ:C++は様々な開発現場で活用されている C++言語の設計原則に『C++ は今現在役に立つ言語でなければならない』という言葉があります。その名の通り、現在も、サーバー系のソフトウェアやミドルウェア・OS。パッケージソフトウェア。組込ソフトウェアなど、様々な開発現場で活用されています。 C++、RubyやPHPといったここ最近人気が高まっているプログラミング言語に比べると、学習の難易度がほんの少し高いと感じる方がいるかもしれません。ただそれは人によって好みはあります。何より、Cの血を受け継ぐ、C++。そのスキルを磨くと、実に様々な開発を手がけることができることができるのは事実です。気になる方はぜひ一度、チェックしてみてはいかがですか? テクフリでフリーランス案件を探してみる

C++
C++の将来性について 現状から踏まえて検証した結果
C++とは? C++とはC言語がベースとなっているプログラミング言語です。 C言語が拡張されてオブジェクト指向言語となっているため、Javaなど他のオブジェクト指向言語と同じようにオブジェクトの要素を引き継ぐことが可能です。 開発されたのは1983年であり既に30年以上の歴史があるプログラミング言語ですが、現在でもIT業界では一定の需要があります。 またC++にはいくつかの種類があります。 その中でも代表的なC++には、Microsoft Visual C++とBorland C++があります。 Microsoft Visual C++はWindows OSのパソコンへアプリケーションをインストールする際にシステム要件として求められることがあるため、Windowsユーザーには比較的馴染みがあるプログラミング言語だといえるでしょう。 Borland C++はボーランド社が開発した、パッケージするためのものでC++をコンパイルする機能が提供されています。 テクフリでフリーランス案件を探してみる C++の特徴 C++は開発から30年以上経過しているプログラミング言語ではありますが、規格は定期的に改良されており、2017年12月にはISO/IEC 14882:2017が公開されています。 国内でもC++の需要はあるため、C++を習得するならできるだけ新しいバージョンのC++を学ぶことが大切です。 ではそんなC++にはどのような特徴があるのか、順番に見ていきましょう。 C++はスマートフォンアプリの開発で利用できる スマートフォンアプリの開発といえば、JavaやSwiftが近年のトレンドですが、C++で開発することもできます。 統合開発環境を用意することでAndroidアプリの開発もできるため、スマートフォンアプリの開発をメインにしていきたい場合は習得する価値はあるといえるでしょう。 C++は企業の業務システムで利用されている C++は金融機関や保険会社など大きな企業の業務システムの開発に利用されているケースが少なくありません。 C++はOSを制御できるプログラミング言語でもあり実行速度にも信頼性があるからです。 そのためC++を習得すれば、大規模な業務システムの改修や保守関係の仕事に対応できる可能性が高くなります。 C++は大規模な開発に携わりたい場合にも有用なプログラミング言語だといえるでしょう。 C++はコーディングをシンプルにできる Apple製品やMacOSのアプリ開発にはObjective-Cが多く活用されてきました。 SwiftはObjective-Cと比較するとセミコロンが不要であること、そして高速なコンパイラが採用されているという違いがあります。 そのためObjective-Cによるアプリ開発よりも、シンプルにコーディングできるという特徴があります。 C++はゲームエンジニアとして活躍できる C++はゲームエンジニアの募集で必須スキルとして求められることがあります。 C++はゲーム開発でも利用されているプログラミング言語だからです。 オンラインゲームやAndroidアプリのゲーム開発の現場で活躍したい場合にもC++は有用です。 参考:Microsoft「Microsoft Visual C++のダウンロード」 Microsoft「C++ 言語リファレンス」 C++の現状 ~給与と業界の動向について~ C++は国内だけでなく世界的に利用されているプログラミング言語です。 また、30年以上前に開発されたプログラミング言語であるため、C++に関連した情報や教材は充実しています。 C++は簡単なプログラミング言語ではありませんが、学習するために必要な情報は手に入れやすいプログラミング言語だといえるでしょう。 そして長く利用され続けていることは、それだけC++によって開発された業務システムやアプリケーションも存在していることを意味しています。 実際に大規模な業務システムの改修や保守の案件ではC++が必須スキルとして記載されていることが少なくありません。 C++は1983年に開発されたプログラミング言語ではありますが、2023年現在でも需要は続いているのです。 しかしJavaやJavaScript、PythonやPHPなど現在多くの開発現場で主流となっているプログラミング言語と比べると、求人案件の数は少なくなります。 そのため将来性について考えるなら他の言語を習得することを前提に考えた方が活躍の幅は広くなるといえるでしょう。 ではC++のスキルを習得してエンジニアとして活躍した場合、どの程度の報酬が見込めるのでしょうか。 C++の技術を習得してからフリーランスエンジニアとして独立できれば月収は50万円~90万円程度が見込めます。 この報酬は弊社が提供しているマッチング案件提供サイト、テクフリに掲載されているC++のスキルが必要なエンジニアの月額報酬です。 月額報酬100万円以上の案件が存在するSwiftやRubyと比較すると、安く見えるかもしれませんがエンジニア全体の平均年収から考えれば低い金額ではありません。 経済産業省が公表している「IT関連産業の給与等に関する実態調査」では、C++ の技術を含むと考えられる、SE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)の平均年収は603.9万円です。 IT保守(顧客向け業務システムの保守・サポート)の平均年収は592.2万円です。 フリーランスは正社員のように長期に渡り業務があることを約束されているわけではありませんが、フリーランスとして独立できれば、平均以上の給与を稼ぐことは難しくありません。 参考:経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査」 参考:テクフリ(techcareer freelance) テクフリでフリーランス案件を探してみる C++の将来性 ~業界の動向について~ C++は自動車業界や金融、保険など規模の大きな業務システムを有する企業からは現状でも一定のニーズがあります。 今後すぐにこういったニーズが失われることは考えにくいため、C++は将来性がまだあるプログラミング言語だといえるでしょう。 ではここでGithubの公開ページに掲載されている「Top languages over time」からC++がどの程度使用されているのか、見ていきましょう。 ランキングに多少の波はありますが、2014年から2016年まではRubyに次ぐ6位の使用状況です。 しかし2017年と2018年には5位となりPHPに次ぐランキングに位置しています。 この結果から分かることは、C++の使用状況や人気は決して落ち目ではないということです。 RubyやObjective-Cは一時期と比較すると使用状況に陰りがありますが、C++はむしろ使用状況が増えているのです。 今回参照したTop languages over timeは世界的な統計の結果となるため、国内の状況が同じとは限りません。 それでも少なくとも世界的な視野で見ればC++はまだまだ将来性があるといえるのではないでしょうか。 参考:Github「Top languages over time」 C++の将来性 ~給与について~ Github「Top languages over time」のランキングで述べたようにC++の需要は充分にありますが、給与が将来今以上に水準が上がることにはあまり期待できません。 なぜなら、プログラム言語の需要は時代の流れによって変化するものであり、他のプログラム言語の需要が高まることで、C++の需要が下がる可能性を否定することはできないからです。 しかしC++はマイクロソフトが開発した言語であるため、一定の需要は残り続けると予想することができます。 C++を習得するだけでは平均年収を大きく上回ることは期待できませんが、プロジェクトリーダーの経験やマネジメントスキルの習得によって、管理者としてより高い年収を目指すことも可能となります。 ではここで参考として経済産業省の「IT関連産業の給与等に関する実態調査」が公開しているIT業界の職種別の平均年収を見ていきましょう。 C++の技術が関連する職種だと考えられるSE/プログラマの年収は603.9万円です。 それに対してプロジェクトマネージャは891.5万円です。 これらの年収からC++の技術を習得してプロジェクトマネージャとしての管理業務もできるようになれば、堅実に高い年収を目指すことができるといえるでしょう。 C++は人気があり今後も需要が見込めるプログラミング言語 C++はWeb系だけでなく組み込み系の開発にも利用できる対応範囲が広いプログラミング言語であり、長く安定した需要があるプログラミング言語です。 そのためC++は今後も需要が見込めるプログラミング言語だと考えることができます。 またC++の技術を習得して転職活動をする際は、実務経験があれば転職活動は比較的すみやかに進めることができます。 実務未経験となるとポートフォリオの作成など入念な面接対策が必要となりますが、ある程度のキャリアを形成することができれば転職市場でも評価されるようになります。 しかしIT業界の技術の需要は日進月歩で変化するため、将来性について考慮することや市場の変化に敏感になることは欠かせません。 C++の技術を身につけてエンジニアとしてのキャリアを考えるなら、ただ技術を磨くだけでなく市場の動向に合わせて学習を続ける姿勢も大切になるといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる C++の将来性についてよくある質問 C++の将来性について、良くある質問を3つまとめました。 C++とは? C++とはC言語がベースとなっているプログラミング言語です。 開発されたのは1983年であり既に30年以上の歴史があるプログラミング言語ですが、現在でもIT業界では一定の需要があります。 C言語が拡張されてオブジェクト指向言語となっているため、Javaなど他のオブジェクト指向言語と同じようにオブジェクトの要素を引き継ぐことが可能です。 C++の特徴は? C++の特徴は「C++はスマートフォンアプリの開発で利用できる」「C++は企業の業務システムで利用されている」「C++はコーディングをシンプルにできる」「C++はゲームエンジニアとして活躍できる」の4つが大きく挙げられます。 C++の将来性は? C++は国内だけでなく世界的に利用されているプログラミング言語で、大規模な業務システムの改修や保守の案件ではC++が必須スキルとして記載されていることが少なくありません。 しかしJavaやJavaScript、PythonやPHPなど現在多くの開発現場で主流となっているプログラミング言語と比べると、求人案件の数は少なくなります。 そのため将来性について考えるなら他の言語を習得することを前提に考えた方が活躍の幅は広くなるといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

Go言語
Go言語の歴史について丁寧に解説します
Go言語とは? Go言語は2009年にGoogleによって開発されたプログラミング言語です。シンプルな構文と動作の速さが大きな特徴となっています。 Go言語はUNIXやOSの開発に携わり、Limboという言語を開発したロブ・パイク氏、UNIXの開発と共にそれを構成するC言語を開発したケン・トンプソン氏の2人によって設計されました。 この2人はITエンジニア界隈では有名な人物となっています。効率よく生産的な作業が行えるという実用性の部分を背景に設計・開発された言語となっており、Go言語の特徴を理解することでこの背景も理解できるはずです。 まずGo言語の特徴であるシンプルな構文という部分ですが、ケン・トンプソン氏が開発したC言語の構文を意識しながらもC言語よりもよりシンプルで記述の方法が最小限となっているので、誰が書いても似たような構文となります。 そのため、多くのエンジニアがプロジェクトに関わっている場合でも書かれた記述を理解することが容易になります。 続いてGo言語の特徴である動作の速さという部分について見ていきます。 プログラムを実行する際には、書かれたソースコードを機械が読めるように機械語に翻訳する必要があるのですが、Go言語では全てのソースコードを翻訳した後に実行するコンパイルという方式をとっているのでプログラムの実行スピードが非常に速くなっています。これはC言語でも同様となっています。 まとめると、C言語の動作の速さとC言語にはない構文のシンプルさを合わせた言語がGo言語となります。C言語を更に便利にしたものがGo言語ということです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Go言語が誕生したきっかけは? Go言語は2009年にGoogleによって開発がされました。Googleというと皆さんがいつもお使いの検索エンジンを提供している企業で、なぜGoogleが開発しているのかと思う方も多いかもしれません。 Go言語はUNIXやOSの開発に携わり、Limboという言語を開発したロブ・パイク氏、UNIXの開発と共にそれを構成するC言語を開発したケン・トンプソン氏の2人によって設計されました。 設計された当時はマイクロソフトからC#が登場していましたが、その後にコンピューター処理速度の向上やマルチコアコンピューターの出現、動的な型言語の人気、プログラミングの複雑化など環境がガラッと変わり、その変化する環境に対応する言語が求められました。 そこで、実行速度や安全性、書きやすさの面で群を抜いているGo言語が登場しました。 2012年にGo言語がリリースされましたが、当初の反応はイマイチでGoogleしか使わないのではないか、将来性はあるのか、Go言語でなくても既存の言語で十分対応できるのではないかと言われており、認知はあったものの全然使われないという状況が続きました。 Go言語の黎明期・成長期について 続いてGo言語の黎明期・成長期についてです。世間の反応がイマイチだったGo言語はその後どのように進化していったのでしょうか。 2014年にはGo言語バージョン1.4がリリースされ、ついにAndroidアプリの開発にGo言語が使えるようになりました。Go言語はバージョンアップと改善を繰り返し、当時のイマイチだったという評判を払拭しました。 実際には海外だとDropbox, Amazon Web Services, Youtube等の有名IT企業の開発に使われるようになり、国内だとドワンゴやメルカリなどのITベンチャー企業の開発に使われるようになりました。 やはりGo言語の特徴である実用性の部分とコードの書きやすさの部分が開発者からウケて使われているようです。 実際に海外だとアプリケーションやWebサービスの開発にGo言語を使っている企業は多いですが、国内だとまだまだだと言えます。実際にこれからC言語で開発していたものをGo言語で開発しようと思っている企業も多いのでまだまだ成長期だと言えます。 Go言語は現在どのように使われている? では現在Go言語はどのように使われているのでしょうか? Go言語は比較的新しい言語なので主にインターネット・Web業界で使われていることが多く、情報処理サービス業界、ソフトウェア業界、ハードウェア業界で使われることはあまりありません。 インターネット・Web業界はWebメディア・ショッピングサイトなどの自社サイトを運営している企業が多いです。Go言語の転職の求人ではこのインターネット・Web業界がほとんどであり、自社のプラットフォームの設計・開発・運用やデータ基盤の構築などで使われています。 また、今話題の仮想通貨やAI関連の求人もあり、最先端技術に関する開発もあります。 Go言語の求人案件では、インターネット・Web業界がほとんどなので、自社開発の案件が多いです。またバックエンドエンジニアとインフラエンジニアの募集が多いことも特徴です。 古くからあるお堅いイメージのある企業のシステムはC言語で書かれているものが多く、逆にベンチャー企業のような新しい企業ではGo言語を採用している企業が多いです。そのため比較的ベンチャー企業が多いインターネット・Web業界でのGo求人が多くなっています。 Go言語がどのように使われているかはわかりましたが、転職のしやすさや条件に関してはどうでしょうか。 求人検索エンジンスタンバイが発表したプログラミング言語別年収ランキング2018では、Go言語が1位となる600万円に輝いています。最大提示年収は1600万円となっており、求人数は2202件となっています。歴史が浅い言語にしては年収も高く、求人数はかなり多いほうです。 このように需要が大きいので転職もしやすく、高待遇になりやすいGoエンジニアをキャリアアップで目指すことは非常におすすめできる選択肢です。 また、Go言語を使いこなせて要件定義や基本設計などの上流工程まで出来るエンジニアはなかなかいないので、ここができるだけで更に高待遇を受けやすいです。年収1000万円も夢ではありません。 転職の際はGo言語を用いた開発経験があることがベストですが、もし無い場合はC言語のサーバーサイド開発経験があると有利に転職を進められます。 現在、Go言語は成長期にあるので今後更に多くの企業が開発言語として採用していくことを考えると、将来性もあるので転職のしやすさや条件に困るということはそこまで無いでしょう。転職やキャリアアップを目指している方に是非オススメできるプログラミング言語となっています。 まとめ 今回はプログラミング言語であるGo言語の歴史について見てきました。 Go言語が誕生した背景やその後の歴史についてなかなか興味深い話が多かったでしょう。 今回の内容をまとめると Go言語は動作の速さとシンプルさを追求したプログラミング言語 Go言語はGoogle社によって開発がされ、トレンドになっている Go言語は転職のしやすさと条件が非常に良い となります。 プログラミング言語の歴史については様々な話があり、常に人々の手によって進化しています。Go言語もその言語の一つで、変化をしながらも従来の信頼度の高さは変わらずに、不動の地位になっています。 今回でGo言語に興味を持った方はまずGo言語を使ってみてください! テクフリでフリーランス案件を探してみる

PHP
PHPの歴史についてどこよりも分かりやすく解説
今や、国内ではJavaに次ぐ求人数を誇るプログラミング言語、PHP(※2017年10月HRog調べ)。このPHP(ピーエイチピー)はサーバー側で動くスクリプト言語です。Webアプリケーションを作るのに適し、現在も多くのWebサイトが、PHP(ピーエイチピー)で構築されています。 PHP(ピーエイチピー)はコードがシンプルで分かりやすいことから、プログラミング初心者の方でも比較的学習しやすい言語と言えます。今後もしばらくは、PHP(ピーエイチピー)エンジニアの需要が大きく衰えることはないでしょう。そんなPHP(ピーエイチピー)ですが「ここ最近ちょっと興味がある」「今後学んでいきたい」という方のために、今回はPHP(ピーエイチピー)の歴史について振り返って行きたいと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる PHPの誕生 PHP(ピーエイチピー)の誕生は1994年。カナダ人のプログラマ、ラスマス・ラードフ氏(Rasmus Lerdorf)によって開発されました。PHP(ピーエイチピー)はC言語をベースとしています。 元々はラスマス氏が、Web上で公開している経歴書のアクセス履歴を調べる用途で開発されていました。その頃は、『PHP』ではなく、『Personal Home Page Tools』と名付けられていました。そこから『PHP Tools』と略して呼ばれることが多かったようです。 そのPHP Toolsが誕生してからと言うもの「もっとこんな機能を追加して欲しい」との声が上がってきました。そこでラスマス氏は、PHP Toolsを描き直すことにします。その結果、非常に機能が向上しました。 具体的にはデータベースが扱えるようになったり、一種のフレームワークとして使えるようになったりしました。今でこそ当たり前のようなものにはなりましたが、これにより動的なWebアプリケーションが比較的容易に開発できるようになったのです。 改良に改良が重ねられたPHP PHP Toolsはその後改良が行われ、 FI (Forms Interpreter)という呼び名に変わりました。改良前と後で、何が変わったのかと言うと、例えばHTMLに構文を埋め込めるようになったのです。それでもなお、機能は満足のいくものではありませんでした。 その後も更に改良が行われ、呼び名が幾度となく変わりながらも、1996年の4月に『PHP/FI』という名前で一般公開されます。この時点でついに、プログラミング言語として認められるようになりました。 機能は向上し、Postgres95 などのデータベースやクッキー、ユーザー定義関数などのサポートが組み込まれした。このPHP/FIは、この後におけるWeb開発に大きく貢献することになります。 インターネット革命の時代 PHP(ピーエイチピー)がリリースされた1990年代後半は、まさにインターネットが爆発的に普及し始める頃です。IDES開発技術学会の『世界全体のインターネット普及率とパソコン設置台数の将来予測(2012)』によると、1990年ではアメリカでのインターネット普及率はほぼ0%。それが5年過ぎた1995年には10%にまで増加。 1995年〜2000年の5年間にかけては、なんと4倍の40%、5年後の2005年には80%近い普及率の伸びを見せています。PHP/FIは、そんな時代を支える重要な存在でした。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 人気を決定付けたPHP3.0の登場 当時の時代背景もさることながら、バージョンアップされたPHP3.0がリリースされたことも、PHP(ピーエイチピー)の人気を確かなものにする要因となりました。このバージョンこそ、現在のPHP(ピーエイチピー)に近づいた最初のものになります。PHP3.0が持つ最大の特徴は、拡張性。例えば、モジュールを開発者自身が独自で開発できるようになったのです。 ちなみにですが、このPHP3.0はラスマス氏が一人で改良を行ったのではありません。そこにはアンディ・ガトマンズ(Andi Gutmans)・ゼーブ・スラスキー(Zeev Suraski)という二人のイスラエル人プログラマの存在がありました。 当時の2人は大学生。その頃彼らが開発に取り組もうとしていた、eコマースアプリケーションを構築するには「機能が足りない」と感じたそう。アンディとゼーブは、「PHP(ピーエイチピー)のここを、もっとここを改善した方が良い」という想いを伝えようと試みます。2人は、開発者であるラスマス氏と、オンラインを通じて接触を図りました。その結果なんと、3人で新たなプログラミング言語を開発することになりました。 その3人が中心となって改良がなされたものがPHP3.0なのです。この時点で、名前を『PHP/FI』からシンプルに『PHP』へ変更されることになりました。「PHP: Hypertext Preprocessor」の頭文字3つを、そっくりそのまま取ったものが、PHPです。 PHPの今 現在、実に様々なWebサービスがPHP(ピーエイチピー)言語を使って開発されています。代表例は、かの有名なオープンソースソフトウェア、Wordpressが挙げられるでしょう。 Web技術の統計データを扱う『w3techs』によると、世界のトップ1千万サイトのうち『29%がWordPressで動いている』とのこと。CMSを利用しているウェブサイトのみに絞ると、WordPressのCMSシェアはなんと59.8%にも及びます。 まさに世界トップクラスのWebサービスです。そのWordpressをカタチにしているものが、PHP(ピーエイチピー)言語。 かの有名なFacebookもかつてはPHP(ピーエイチピー)が使われていました。過去の話として語ってはいますが、現在Facebookで使われている、自社オリジナル言語『Hack』はPHP(ピーエイチピー)がベースとなっています。 こういった超有名Webサービス・アプリケーションに利用されるのも、やはりPHP(ピーエイチピー)が持つ利便性、拡張性の高さがゆえんであることは間違いありません。そのほか、予約サービス、マッチングサイト、社内管理システムなど、あらゆるものがPHP(ピーエイチピー)で開発することができ、全て並べるとキリがないほどです。 まとめ:PHPはプログラミング初心者の方でも受け入れやすい 先ほどは超王手の有名サービスをピックアップしてご紹介しましたが、PHP(ピーエイチピー)は人的なリソースが少ないベンチャー企業でもよく使われている言語です。ネットショップ作成が30秒で作れてしまう、BASEというサービスも一人の青年がPHP(ピーエイチピー)を使ってプログラムを組んだところからスタートしました。 冒頭でも申し上げましたが、直感的なコードが書けることから、プログラミング初心者の方でも受け入れやすい言語となっています。 現在では、CakePHPをはじめ、Symfony・Zendframework・Laravel・CodeIgniterといった、PHP(ピーエイチピー)フレームワークが豊富に存在しているため、開発現場の生産性もアップしてきています。 ただ忘れてはならないのは、今回の歴史を振り返って分かる通り、そういった利便性の高さのウラでは、幾度となくPHP(ピーエイチピー)言語の改良が重ねられていたということ。開発者の「もっと良いものにしたい」という熱意がなければ、成し得なかったことでしょう。 何かPHP(ピーエイチピー)を使ってプログラミングを行う際は、そういった開発者に想いを馳せるのも、悪くないかもしれませんね。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

PHP
PHPの魅力とは?【特徴や他言語との違いについて解説】
PHPは、Web開発の世界で重要な役割を果たしているサーバーサイドスクリプト言語です。 動的にWebページを作成することができ、フレームワークとともに幅広いウェブアプリケーション開発を実現可能です。 本記事では、PHPの特徴や他の言語との違いや代表的なフレームワークなどについて解説します。 さらに、PHPの案件情報にも触れていくので、確認してみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる PHPとは まずはPHPの由来や基礎、将来性について解説していきます。 PHPの基礎知識を確認していきましょう。 PHPの由来 PHPの由来は「Personal Home Page Tools」です。 最初は、個人のウェブページ作成支援ツールとして開発されました。 Rasmus Lerdorfによって1994年に作られた初期のバージョンは、HTML内に簡単なスクリプトを埋め込むことができるものでした。 一方でPHP3.0以降、オブジェクト指向プログラミングをサポートするようになり、より多くの機能が追加されるようになっていきます。 その後、Web開発の需要の増加に応じて進化し、より汎用的なウェブ開発言語へと発展しました。 機能の追加や改善が続けられた結果、現在では、PHP Hypertext Preprocessorの略称として知られています。 PHPの名称が「Personal Home Page Tools」から「PHP Hypertext Preprocessor」に変更されたのは、PHPがより広範なWeb開発に利用されるようになったことが反映されたからでしょう。 PHPの基礎知識 PHPとは、Web開発における主要なサーバーサイドスクリプト言語のひとつです。 サーバーサイドスクリプト言語とは、Webサーバー上で実行されるプログラム言語であり、ユーザからのリクエストに応じて動的なコンテンツを生成する役割を果たします。 PHPの代表的な特徴のひとつとして挙げられるのが、動的なWebページの生成です。 PHPコードを埋め込んだHTMLファイルを作成してWebサーバー上で実行することで、ユーザに対して動的なコンテンツを提供できます。 データベースとの親和性も高く、PHPの組み込み関数やライブラリを使ってデータベースからの情報を取得して表示することも可能です。 また、ユーザーからのフォーム入力の処理も簡単に行えるでしょう。 さらに、PHPはオープンソースであり、多くの開発者が関わっています。 PHPの将来性 PHPは20年以上にわたり広く使用されてきましたが、現在も非常に人気がある言語です。 PHPの開発コミュニティは非常に活発で、新しいバージョンのリリースやフレームワークの開発が続いています。 また、バージョンアップによってパフォーマンスの向上や新機能の追加などが行われ、より効率的な開発が可能です。 さらに、PHPは大規模なプロジェクトにも対応できるように進化しています。 PHPは初心者にも学習しやすい言語として知られており、多くの企業やウェブ開発者が使用しているため、PHPに関する情報やサポートも豊富です。 将来的にもPHPの需要は高まると予想されます。 ウェブ開発の需要が増え続けており、PHPはその需要に対応するための強力なツールとなるでしょう。 もし他のプログラミング言語が普及したとしても、世の中にある既存システムはPHPで作られたものが多いため、システムを置き換える際にはPHPの知識が必須となります。 PHPの特徴 PHPの特徴を確認していきましょう。 代表的な特徴は4つあります。 動的型付け言語である 動的型付けのメリットは、素早くコードを書くことができて比較的簡単にプログラミングができることです。 一方で、型に関するエラーが実行時に発生する可能性があるため、その点は注意する必要があります。 豊富なフレームワークがある PHPには、機能の拡張や効率的な開発を支援するための多くのフレームワークが存在します。 代表的なものにはLaravelやCakePHPなどがあります。 これらのフレームワークは共通のタスクや機能を抽象化してくれるため、開発効率の向上や保守性を上げることが可能です。 例えば、データベース操作やセキュリティ機能、テンプレートエンジンなどがフレームワークに組み込まれており、それらを利用することで効率的な開発が実現できるでしょう。 Web系に強い PHPは、ウェブ開発に特化しており、HTTPリクエストの処理やデータベースとのやり取りなど、Webアプリケーションの開発に必要な機能を豊富に揃えています。 そのため、Web系のプロジェクトにおいて強いと言えるでしょう。 PHPはHTMLとのシームレスな統合が可能であり、動的なコンテンツの生成やテンプレートエンジンの利用が容易です。 さらに、セッション管理やクッキーの操作、フォームデータの処理などもサポートしており、Webアプリケーションの機能実装において優れたパフォーマンスを発揮します。 サーバーサイド言語 PHPは、サーバーサイドで実行されるスクリプト言語です。 クライアントからのリクエストを受けてサーバー側で処理し、その結果をクライアントに返すことができます。 このサーバーサイドの性質により、PHPはデータベースの操作やユーザーの認証など、セキュリティやデータの処理に関する重要なタスクを効果的に実行することが可能です。 テクフリでフリーランス案件を探してみる PHPと他の言語の違い プログラミング言語には、それぞれ違った特徴があります。 PHPと他の言語にはどんな違いがあるのか、比較をしながら見ていきましょう。 PHPとHTMLの違い PHPはサーバーサイドで実行される一方、HTMLはクライアントサイドでブラウザに表示されます。 PHPとHTMLの主な違いは、PHPがプログラミング言語であるのに対してHTMLはマークアップ言語であることです。 PHPは制御構造やデータ処理などのプログラミング的な機能を持っており、動的なWebページの生成や処理を行うことができます。 一方で、HTMLは文書の構造やコンテンツを定義するためのマークアップ言語であり、静的なコンテンツを記述することに特化していると言えるでしょう。 PHPとJavaScriptの違い PHPとJavaScriptは、いずれもWeb開発で広く使用される言語ですが、異なる役割を持っています。 PHPはサーバーサイドで実行され、データベースの操作など、サーバーサイドのタスクに特化していることが特徴です。 一方、JavaScriptはクライアントサイドで実行され、Webページ上でのインタラクティブな動作やユーザーとの対話を担当しています。 PHPとJavaScriptの主な違いは、実行環境と処理のタイミングです。 PHPはサーバーサイドで処理が行われるため、Webサーバー上でPHPのコードが実行された結果がクライアントに返されます。 しかし、JavaScriptはクライアントサイドのブラウザ上で実行されるため、動的な動作やページの変更が実現可能です。 PHPとPythonの違い PHPとPythonは、どちらも広く使われているプログラミング言語ですが、それぞれに違った特徴があります。 PHPは主にWeb開発に特化しており、Webアプリケーションの作成やデータベースとの連携に優れています。 一方で、Pythonは汎用的なプログラミング言語であり、データ解析や機械学習、科学計算などの領域でも強力なツールとして使用されています。 選択する言語は、使用目的やプロジェクトの要件によって異なりますが、Web開発やデータベースの操作に重点を置く場合は、PHPが適していると言えるでしょう。 PHPの代表的なフレームワーク PHPには代表的なフレームワークがあります。 ここでは、最も有名なフレームワーク2つを確認していきましょう。 Laravel Laravelは、PHPの代表的なフレームワークの一つであり、非常に人気があります。 シンプルな構文と豊富な機能を提供し、開発者の生産性を向上させることが可能です。 Laravelを使用するメリットは、ルーティングの簡潔さと柔軟性だと言われています。 Laravelでは、URLとアクションの関連付けを簡単に定義できるからです。 また、RESTfulルーティングやパラメータの取得、ルートグループの作成など、多様なルーティングオプションを利用できます。 さらに、Laravelはデータベース操作においても便利な機能を提供しているので、覚えておきましょう。 シンプルなPHPコードでデータベースを操作できます。 また、データベースマイグレーションやクエリビルダといった機能も備えており、データベースのバージョン管理や複雑なクエリの構築が容易です。 Laravelの使い方は比較的簡単で、コマンドラインツールのArtisanを活用できます。 Artisanは、Laravelプロジェクトのためのさまざまなタスクを自動化するためのコマンドラインインターフェースです。 これを使用することで新しいコントローラやモデルの作成、データベースマイグレーションの実行、テストの実行など多くの作業を簡単に行うことができるでしょう。 CakePHP CakePHPも人気のあるPHPフレームワークであり、堅牢なコードと迅速な開発をサポートしています。 CakePHPは、シンプルで直感的な構文と豊富な機能を保有していることが特徴です。 コーディングの効率性を重視しており、フレームワークには、自動生成コードやコードの再利用を容易にするジェネレータが組み込まれています。 これにより、開発プロセスを迅速化することが可能です。 さらに、CakePHPは、セキュリティにも重点を置いています。 フレームワークは、クロスサイトスクリプティングやクロスサイトリクエストフォージェリ、SQLインジェクションなどの一般的な脆弱性に対する保護機能を保有しており、開発者はセキュリティ上の懸念を軽減しながらアプリケーションを構築できるでしょう。 PHPの案件情報 PHPは幅広いウェブ開発のニーズに対応するため、数多くの案件が存在します。PHPの案件情報は、こちらから確認してみてください。 PHPの案件を探してみる まとめ PHPは、Web開発において広く利用されているプログラミング言語であることがわかって頂けたのではないでしょうか。 将来性も高く、広範なコミュニティとサポートが存在します。 そのため、PHPを学ぶことは、ウェブ開発やサーバーサイド開発において有益です。 豊富な機能や使いやすさを活かして、柔軟で効率的なWebアプリケーションの開発に取り組んでみましょう。

CakePHP
CakePHPのファイル構成
CakePHPの中身 アプリケーションフォルダ内は、以下のようなものが用意されている。 フォルダ名 内容 bin cakeコマンドのプログラムが収録されているフォルダ config CakePHPで利用される各種の設定情報を保管するフォルダ。設定を変更する場合はここにあるファイルを変更する。 logs ログファイルを保存するフォルダ plugins 機能追加のためのプラグインファイルを格納するフォルダ src CakePHPのソースコードファイル類を配置するフォルダ。MVCの基本的なプログラムはこの中に作成していく。 tests テストに関するフレームワークを追加するフォルダ tmp テンポラリーフォルダ。プログラム実行中に作成される一時ファイルの保管場所。 vendor ソフトウェアベンダーが用意するライブラリプログラムが保存されている。CakePHPの本体部分はここにある。 webroot CakePHPによるWebアプリケーションのルート。ここにファイルを追加すると、それがWebアプリケーションのルートに配置されたものとして呼び出されるようになる。 .htaccess, index.php このディレクトリのWebサーバーの設定情報と、デフォルトページ(ファイル名を省略したとき、指定のディレクトリでデフォルトで表示されるページ)のファイルになる。 その他、生成されているファイルはGitやComposerなどに関するファイルであるが、開発で直接編集することはあまり無いので割愛。 srcフォルダの中身 CakePHPの開発の中心となるのが、この「src」フォルダ。この中に、アプリケーションで必要となるプログラムなどのファイルを用意していく。 フォルダ名 内容 Console コンソールプログラム(コマンドとして実行できるプログラム)を配置するフォルダ Controller MVCのコントローラに相当するファイルがまとめられるフォルダ。プログラムの制御に関するソースコードを追加していく。 Model MVCのモデルに相当するファイルがまとめられるフォルダ。データベースアクセス関係のソースコードを追加していく。 Shell シェルプログラムのConsoleShell.phpが用意されている。 Template ビューで使用するテンプレートファイルをまとめておくフォルダ。アクセスした際に表示されるページの内容は、ここに配置するテンプレートファイルとして用意していく。 View MVCのビューに相当するファイルがまとめられるフォルダ。 Application.php アプリケーション全体で必要とされる処理などを記載しておくフォルダ。 webrootフォルダ 「src」とならんで重要なフォルダが「webroot」。ここには、css, js, imgなどのファイルを配置していく。 テクフリでフリーランス案件を探してみる