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CakePHP

フォームヘルパーが生成するHTMLをカスタマイズする

テンプレートの作成 新しいテンプレートを「config」ディレクトリにfileName.phpとして作成する。このfileName.phpに、適用したいコードを追加していく。fileName.phpに記載されなかったものはデフォルトで設定されているものが適用される。 サンプル <?php return [ 'inputContainer' => '{{content}}', 'label' => '', 'input' => '<input type="{{type}}" name="{{name}}"{{attrs}} class="form-control">', 'radioWrapper' => '{{input}}', ]; デフォルトで設定されているもの 'templates' => [ 'button' => '<button{{attrs}}>{{text}}</button>', 'checkbox' => ' <input type="checkbox" name="{{name}}" value="{{value}}"{{attrs}}>', 'checkboxFormGroup' => '{{label}}', 'checkboxWrapper' => '<div class="checkbox">{{label}}</div>', 'dateWidget' => ' {{year}}{{month}}{{day}} {{hour}}{{minute}}{{second}}{{meridian}}', 'error' => '<div class="error-message">{{content}}</div>', 'errorList' => '<ul>{{content}}</ul>', 'errorItem' => '<li>{{text}}</li>', 'file' => '<input type="file" name="{{name}}"{{attrs}}>', 'fieldset' => '<fieldset{{attrs}}>{{content}}</fieldset>', 'formStart' => '<form{{attrs}}>', 'formEnd' => '</form>', 'formGroup' => '{{label}}{{input}}', 'hiddenBlock' => '<div style="display:none;">{{content}}</div>', 'input' => '<input type="{{type}}" name="{{name}}"{{attrs}}/>', 'inputSubmit' => '<input type="{{type}}"{{attrs}}/>', 'inputContainer' => ' <div class="input {{type}}{{required}}"> {{content}} </div>', 'inputContainerError' => ' <div class="input {{type}}{{required}} error"> {{content}}{{error}} </div>', 'label' => '<label{{attrs}}>{{text}}</label>', 'nestingLabel' => '{{hidden}}<label{{attrs}}>{{input}}{{text}}</label>', 'legend' => '<legend>{{text}}</legend>', 'multicheckboxTitle' => '<legend>{{text}}</legend>', 'multicheckboxWrapper' => '<fieldset{{attrs}}>{{content}}</fieldset>', 'option' => '<option value="{{value}}"{{attrs}}>{{text}}</option>', 'optgroup' => ' <optgroup label="{{label}}"{{attrs}}> {{content}} </optgroup>', 'select' => '<select name="{{name}}"{{attrs}}>{{content}}</select>', 'selectMultiple' => ' <select name="{{name}}[]" multiple="multiple"{{attrs}}> {{content}} </select>', 'radio' => ' <input type="radio" name="{{name}}" value="{{value}}"{{attrs}}>', 'radioWrapper' => '{{label}}', 'textarea' => ' <textarea name="{{name}}"{{attrs}}> {{value}} </textarea>', 'submitContainer' => '<div class="submit">{{content}}</div>', ] テンプレートの適用 App/View/AppViewに、以下のコードを記述する。 class AppView extends View { public function initialize() { $this->loadHelper('Form', [ 'templates' => 'fileName', ]); } } これを記述することで、イニシャライズされて、システム全体で自分が作成した新しいテンプレートが適用される。 部分的に適用させる フォームヘルパーを使用するところで、それぞれ適用させたいものを記載する。 サンプル <?php echo $this->Form->input('name', [ 'templates' => [ 'inputContainer' => '<div class="form-control">{{content}}</div>' ] ]); ?> それぞれのフォームヘルパーに記載しないといけないが、特定の場所の特定のタグにのみカスタマイズしたタグを生成することができる。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
Ruby

初心者におすすめのRuby を使ってできること・できないことまとめ

Rubyはプログラミング初心者の方におすすめのプログラミング言語です。 初心者の方にもおすすめの理由は、Rubyという言語は、できることが多岐にわたる上に、日本初のプログラミング言語で文法がシンプルなため、初心者にとっても身につけやすい言語となっているからです。 そんなRubyを使ってできる、または向いていない具体的な機能やサービスについてのご紹介を今回の記事を通してご紹介していきます。 Rubyは、Matzこと、まつもとゆきひろ氏が1995年に公開された新しめのプログラミング言語で、アメリカのスタートアップ企業や世界中でも多くの人に使われている様々なサービスにもRubyが使われて開発されています。 また、Rubyは今後の需要と将来性もあるプログラミング言語でもあります。 Rubyのプログラミングにおける将来性について詳しく書かれているものもありますので、以下の記事も是非合わせてご参照ください。 「Rubyには将来性がある?現状から踏まえて検証してみた」 この記事では、そんな汎用性のあるプログラミング言語であるRubyを使ってできる機能やサービス、またRubyでは開発が難しい機能やサービスを紹介していきます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Rubyで開発できる機能 Rubyで開発できる機能として、おもに以下の4つが挙げられます。 Webサイト上の基本的な機能 API (Application Programming Interface) クローラー スクレイピング それぞれについて、さらに詳しく説明していきます。 Webサイト上の基本的な機能 Rubyを使って開発できる主な基本的機能は多岐にわたります。例えば、ユーザー情報の登録と管理、ログイン機能、投稿機能、ランキング表示、予約や購入機能、商品の管理、検索機能、オンライン決済システム、お問い合わせフォームなどがあります。 これらの機能は現代のWebサイトにおいて不可欠であり、多くの場合、大規模なサイトでも利用されています。特にRuby on Railsというフレームワークを使用することで、これらの機能を効率的に開発することが可能です。Ruby on Railsは、その設計上の優れた構造と豊富なライブラリによって、開発者がこれらの機能を比較的容易に実装できる環境を提供しています。 API (Application Programming Interface) APIとは、異なるシステムやアプリケーション同士が情報を共有するためのインターフェースです。これにより、データの送受信や処理を効率的に行うことができます。Rubyは、その柔軟性と豊富なライブラリのおかげで、APIの開発にも広く活用されています。 例えば、ウェブサービスが提供するAPIは、外部の開発者がその機能を利用してアプリケーションを拡張したり、他のサービスと連携したりすることが可能です。Rubyを使ってAPIを開発することで、データの取得や加工、送信などの処理を効率よく行えるため、多くの企業や開発者にとって重要なツールとなっています。 また、Ruby on Railsというフレームワークを使えば、APIの設計や実装がさらに簡単になります。RESTfulなAPIを簡潔に記述できるため、開発効率の向上に寄与します。このようにして、Rubyは現代のソフトウェア開発において重要な役割を果たしており、API開発においても広く活用されています。 クローラー クローラーは、Webサイト上の情報を自動的に収集し、それをデータベースなどに保存するためのプログラムです。このような機能は、Rubyを使用して実装することができます。Rubyの豊富なライブラリやフレームワークを活用することで、クローラーを効率よく作成できます。 例えば、特定のWebページから情報を抽出してデータベースに保存するクローラーを開発する場合、Rubyのスクレイピング用ライブラリやデータベース操作ライブラリを組み合わせることで、作業の自動化や効率化を図ることができます。これにより、定期的な情報収集や大量データの処理を効率的に行うことが可能になります。 さらに、Rubyの柔軟性と可読性の高さが、クローラーの開発においても利点となります。コードをシンプルに記述できるため、メンテナンス性が高く、新しい要件に応じた修正や拡張が容易です。このようにして、Rubyはクローラー開発においても優れた選択肢として広く活用されています。 スクレイピング スクレイピングは、Web上の情報を収集し、それを加工して新たな形で利用する技術です。クローラーとは異なり、収集した情報を分析・加工して利用者に提供することが特徴です。例えば、ニュース集約サービスや価格比較サイトなどで広く利用されています。 Rubyを使用してスクレイピング機能を開発することで、特定のWebサイトからデータを抽出し、必要な情報を選別して処理するシステムを構築することができます。Rubyには優れたスクレイピング用ライブラリが豊富にあり、例えばNokogiriやMechanizeなどがあります。これらのライブラリを活用することで、HTML解析やWebページの操作を効率的に行うことができます。 また、Rubyの柔軟性とシンプルな構文により、スクレイピングプログラムの開発が比較的容易に行えます。Webページの構造の変化にも対応しやすく、定期的なデータ更新や自動化処理にも適しています。そのため、Rubyを使ったスクレイピングは、さまざまな情報収集や分析のニーズに応える強力なツールとして広く活用されています。 Rubyで開発できるサービス Rubyで開発できるおもなサービスとして、以下のものが挙げられます。 ショッピングサイトなどのWebサービス ブログサイト SNSサイト ゲーム チャットボット これらの機能の実装は、1から独自で作るよりもRuby on Rails というフレームワークがあるため、そちらを使うとより簡単に機能を実装することができます。 Ruby on Railsの詳しい説明と、その将来性・人気について以下の記事で詳しく解説しておりますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。 「Ruby on Railsの将来性と人気について」 ショッピングサイトなどのWebサービス Ruby on Railsを使用することで、クレジットカード決済を含むショッピングサイトを効率的に開発できます。例えば、spreeやsolidusというライブラリを活用することで、はじめから決済機能などを作る必要がないため、スキルが高くなくてもショッピングサイトを作ることができます。 これにより、開発者はスピーディーにショッピングカートや注文管理システムを実装できます。また、Ruby on Railsの豊富なプラグインやGem(ライブラリ)を活用することで、商品管理や在庫管理、顧客管理など、ショッピングサイトに必要な多くの機能を容易に統合することができます。 さらに、Ruby on RailsのMVC(Model-View-Controller)アーキテクチャにより、開発プロセスが効率化され、コードの保守性も高められます。これにより、開発者はビジネスロジックとユーザーインターフェースの分離が容易になり、柔軟でスケーラブルなショッピングサイトの開発が可能となります。 ブログサイト Rubyを使用することで、ブログサイトの開発にも柔軟性とスケーラビリティがもたらされます。一般的にはWordPressでの開発が主流ですが、Rubyを活用することでさらなる拡張やカスタマイズが容易になります。特に大規模なブログサイトの場合、Ruby on Railsを利用することでシステム拡張や新機能の追加がスムーズに行えます。 さらに、Rubyのコミュニティやオープンソースの活発さもあり、ブログサイトに特化したGemやツールが豊富に提供されています。これにより、開発者は柔軟で高機能なブログサイトを効率的に構築し、運営することができます。 そのため、Rubyを使用したブログサイトの開発は、大規模な規模拡大や機能追加が見込まれる場合に特に適しており、将来的な運営の拡張性や保守性を考慮した選択肢として注目されています。 SNSサイト Rubyは、その柔軟性と効率性から、主要なSNSサイトの開発に広く採用されています。具体的には、Twitter、Facebook、クックパッド、食べログ、Wantedly、Github、Airbnb、Huluなどがその代表例です。これらのSNSサイトは、ユーザーが大量のデータを扱い、リアルタイムでのインタラクションを可能にすることが求められます。Rubyはその動的な特性と、Ruby on Railsフレームワークによる開発効率の高さから、これらの要件に応じたサービスを提供するのに適しています。 たとえば、Twitterは日々多くのツイートをリアルタイムに処理し、ユーザーのタイムラインを即座に更新する必要があります。そのため、スケーラブルで高速なサーバーサイド処理が要求されますが、Ruby on Railsはこのような要件に対応する能力を持ち合わせています。また、FacebookやAirbnbなどは、大規模なユーザーベースと複雑なデータ管理システムを必要としますが、Rubyの豊富なライブラリや拡張性の高さが、これらのサービスの開発と運営を支えています。 さらに、クックパッドや食べログのような食品関連のSNSサイトでは、レシピや口コミ情報の管理が重要ですが、Rubyの柔軟なデータモデル設計と、コミュニティによるサポート体制が、これらのサイトの機能を支えています。Rubyを使用したSNSサイトの開発は、多様なユーザー体験と大規模なデータ処理が求められる場合においてその特性を最大限に活用できる選択肢として、広く使用されているのです。 ゲーム Rubyは、ゲーム開発においても活用されており、特にGosuというライブラリが注目されています。Gosuは、RubyとC++に対応したゲーム開発用のライブラリであり、オープンソースで提供されています。このライブラリは、macOSやWindowsなどの多くのプラットフォームで利用可能です。Gosuを使用することで、Ruby開発者は比較的容易に2Dゲームを制作することができます。そのため、小規模なインディーゲームや教育目的のプログラミング学習にも広く利用されています。また、GosuはC++で実装されており、パフォーマンスが必要な部分ではC++の力を借りることができます。 さらに、Rubyの特性であるシンプルさや柔軟性が、ゲーム開発のプロトタイピングや素早い開発に役立ちます。これにより、多様なゲームジャンルの制作が可能となり、開発者はよりクリエイティブなアイデアを実現できます。したがって、RubyとGosuを組み合わせたゲーム開発は、プラットフォームの制約を超えて、クロスプラットフォームでのゲームの開発を可能にしています。 チャットボット Rubyを使用したチャットボット開発には、Litaという強力なライブラリが利用されています。Litaは、様々なプラグインが提供されており、さまざまな用途に応じたカスタマイズが可能です。Litaを使うことで、Ruby開発者は柔軟で拡張性の高いチャットボットを簡単に構築することができます。例えば、SlackやHipChat、IRCなど、さまざまなプラットフォームでのチャットボットの作成が可能です。Litaのプラグインを活用することで、自動応答、情報取得、タスク管理などの機能をチャットボットに追加することができます。 Litaはオープンソースであり、活発なコミュニティによってメンテナンスされています。これにより、新しい機能の追加やバグ修正が迅速に行われ、開発者は最新の技術を取り入れたチャットボットを提供することができます。Rubyを用いたチャットボット開発は、そのシンプルで読みやすい言語特性に加えて、Litaという豊富なプラグインが提供する柔軟性と拡張性によって、効率的で革新的な解決策を提供します。これにより、企業や個人は顧客対応の自動化や業務効率化を進めることができ、ユーザーエクスペリエンスの向上にも貢献します。 Rubyで開発できない機能 以下の2つは、Rubyを使って開発することが難しいと言われています。 スマホアプリ開発(SwiftやJavaの方が優れている) WEBデザイン(HTMLやJavascript、CSSが必要) それぞれについて詳しくご紹介します。 スマホアプリ開発 Rubyでの開発には向いていない分野の一例として、スマホアプリの開発があります。スマホアプリの開発には、JavaやSwift、Unityといった専門的なプログラミング言語やフレームワークが一般的に使用されています。これらの言語は、それぞれAndroidやiOSのネイティブアプリ開発に特化しており、プラットフォームの機能を最大限に活用することができます。 一方で、Rubyは主にWebアプリケーションやサーバーサイドの開発に適しており、スマホアプリのようなネイティブな機能を活かした開発には向いていません。特に、ハードウェアとの直接的な連携や高度なグラフィックス処理が必要な場合には、Rubyでは効率的な開発が難しい場合があります。したがって、スマホアプリの開発を行う場合には、JavaやKotlin、SwiftやObjective-C、またはUnityといった専門的なツールや言語を選択することが一般的です。これにより、ユーザー体験やパフォーマンスにおいて最適化されたアプリを提供することが可能となります。 Webデザイン Rubyでの開発には向いていない分野の例として、Webデザインがあります。Webデザインにおいては、主にHTML、JavaScript、CSSといった言語やテクノロジーが中心となります。これらの技術は、ウェブページのレイアウトやデザイン、インタラクティブな要素の実装に特化しており、特にフロントエンド開発に適しています。 一方で、Rubyは主にサーバーサイドの開発に特化しており、動的なコンテンツ生成やデータベースの操作に強みを持ちます。しかし、Webデザインの領域では、ビジュアル面やユーザーインターフェースの設計、アニメーションやレスポンシブデザインの実装などが求められます。これらの作業にはHTMLやCSS、JavaScriptなどが直接的に必要であり、Rubyではそれらの役割を十分に果たすことが難しい場合があります。そのため、Webデザインの観点から見ると、Rubyはあまり適していないと言えます。Webデザインを主に行いたい場合には、HTMLやCSS、JavaScriptを中心としたフロントエンド技術の学習や、デザインツールの習得が必要です。これにより、より魅力的で使いやすいウェブページを作成することが可能となります。 Rubyの学習方法 Rubyは、他のプログラミング言語よりも文法が簡単で初心者の方でも勉強しやすく、汎用性もあるため将来性もあるプログラミング言語です。 そんなRubyの学習方法は、以下の方法をおすすめします。 プログラミング教室 Rubyはその豊富な機能と産業での普及度から、多くのプログラミング教室で学ぶことができます。プログラミング教室では、専門の講師による指導のもとで、学習の進捗や理解度を即座に確認しながら学ぶことができます。これにより、自己学習よりも効率的にプログラミングスキルを習得することが可能です。 Rubyのプログラミング教室では、初心者から上級者まで対応したコースやカリキュラムが用意されており、基礎から応用まで幅広い内容を学ぶことができます。特にRuby on Railsを用いたWebアプリケーション開発の学習が人気であり、実践的なプロジェクトにも取り組むことができます。 また、プログラミング教室では個別の相談やグループでのディスカッションも行われるため、他の学習者との情報交換やアイデアの共有が活発化します。これにより、学習意欲を高めながら実践的なスキルを身につけることができるでしょう。総じて言えば、プログラミング教室はRubyを学ぶための効果的な手段であり、専門の指導や集中的な学習環境が学習効果を高める要因となります。 学習サイト 独学でも自分のペースで勉強をすすめることができるため、自身の好みの教材やサイトを使って勉強をすることができます。現在では、様々なサイトや動画でもRubyの解説がされているため、解説を見ながら同時に進めて学んでいくことが可能です。 おすすめの勉強サイトは、ProgateやUdemyなどで簡単に勉強することができます。また、おすすめの動画サイトは、Ruby開発者でもあるまつむらゆきひろさんの「ミニツク」や「Paiza」という動画で学べるサイトです。 まとめ 以上、Rubyのできる機能とサービスのご紹介とRubyでは難しい機能、サービスのご紹介でした。 今回の記事のまとめとして、Rubyは、 ショッピングサイトやSNSサイト、ブログサイトなどの広いWebサイトの分野におけるサービスを開発できる。 以上のサービスをRuby on Railsというフレームワークを使って初心者でも簡単に開発できる。 一方で、スマホアプリ開発やAIなどの自動解析ツールの開発にはRuby言語は向いていない。 ということとなります。 以上のように、Rubyは広い分野におけるサービスを開発できる汎用性と将来性もある、初心者の方にもおすすめのプログラミング言語です。 この記事を通して、Ruby言語でできることとできないことの理解と、Rubyを始めるきっかけや勉強の参考としてお役に立ちましたら幸いです。 また、記事中に紹介したRubyの現状と今後の将来性の記事と、Ruby on Railsの詳しい説明と人気について書かれている2つの記事も再度合わせてご覧ください。 「Rubyには将来性がある?現状から踏まえて検証してみた」 「Ruby on Railsの将来性と人気について」 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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テストエンジニア

テストエンジニアの年収を完全検証!

テストエンジニアとは? テストエンジニアの年収について見ていく前に、テストエンジニアという職種について確認しておきましょう。 テストエンジニアはその名前の通り、プログラミングなどシステム構成要素へのテストに対して責任を持つエンジニアです。 具体的に言えば、作成したプログラムのテスト内容を決定し、テスト仕様書など、テストを行うドキュメンテーションを作成し、テスターなどのテストを実際に行う要員に対して、テストに関する指示を出すこと。 そして、実際に行われたテストの結果を検討・承認し、クライアントやプロジェクトマネージャー向けにテスト結果をまとめたドキュメンテーションを作成すること。 究極的には上記の二つになります。 関連する職種としては、テスターとQAエンジニアが挙げられます。 テスターは上でも触れましたが、テストエンジニアの傘下要員として、実際にテストを行うエンジニアのことを指します。 QAエンジニアは、システム開発全体のQA(品質保証)の責任者であり、テストエンジニアの上位職です。 ただし、実際の現場を見ていると、QAエンジニアとテストエンジニア、テスターの分類は曖昧です。 案件の規模などによって、QAエンジニア、テスターがおらず、プロジェクトマネージャー格の要員がQAエンジニア相当の職責を負い、テストエンジニアたちが自分たちで全てのテスト項目を消化することもよくあります。 もっといえば、一般的に設計者とテスト項目作成者は分けた方が良い(※)と言われていますが、わざわざテストエンジニアを用意できない・用意しないため、システムエンジニアなどがテストエンジニア相当の役割を担っていることも非常に多いです。 ※設計者がテスト項目を作ると、思い込みなどのために、“要件に適合する正しいテスト項目”が作成されないことがしばしばあるため。 さらに言えば、企業などによって、“テストエンジニアの業務範囲”が異なっており、システムエンジニアの募集と謳っているが、実際の業務内容はテスターだった、という話もよく耳にします。 転職支援サービスによっては、テストエンジニア・テスターと一括りにしているところすらあります。 そのため、テストエンジニアを積極的に運用していない現場でのキャリアが長いシステムエンジニアの方の中には、「システムエンジニアはスキルの十分ではない若者のための仕事」だとか「〇〇エンジニアと呼ぶと聞こえが良いと、人材会社が作ったでたらめな職種名。実際はエンジニアと呼べない作業者」などと低く評価されている節があります。 逆にテストエンジニアを積極的に運用している現場では、様々な開発時のリスクに精通した、もっとも優れた技術者の就く役職として敬意を向けられ、システムエンジニア以上の発言権を有していることもあります。 また、テストエンジニアという肩書で、いわゆる“品質管理コンサルタント”業務を行っている方もいらっしゃいます。 テストエンジニアは有名な割に、職務範囲や評価が非常に曖昧で、一定しない職種と言えます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる テストエンジニアの平均年収は? 上で見た通り、テストエンジニアの責任範囲や評価が曖昧なため、同じ“テストエンジニア”という職種名であっても、下は300万円よりも低い方、上は1000万円前後の方もいる、という現実があります。 一応、求人サイトなどでは平均年収は400万円~500万円と紹介されることが多いです。 確かに、テスト項目の作成などを行う、テスターより上位と扱われている“真っ当なテストエンジニア待遇”であれば、400万円以上の年収が期待できるように思います。 テストエンジニアの年収が高い業界は? テストエンジニアの年収が高い、つまりはテストエンジニアの評価やニーズが高い業界としては、組み込み系システムを作る製造業(と取引しているソフトウェア業界)やパッケージ業界、ゲーム業界などが挙げられます。 特にゲーム業界は募集も多いです。 スマホゲームやオンラインゲームなどでは開発速度が求められるだけでなく、なおかつバグがあって緊急メンテナンスでサービスの一時停止を行った場合、ユーザーの流出やお詫びアイテムの配布などで単なるサービス一時停止だけでは済まない、経済的損失まで強いられてしまいます。 そのため、速やかにプログラミングの問題を見つけられる、テストエンジニアが必要になっています。 ただし、テストエンジニアの名前で、テスターやデバッガーと変わらない業務をさせられることが多い、という悪評もゲーム業界にはありますので、業務内容をよく確認しましょう。 ちなみに、テスターやデバッガーの年収とテストエンジニアの年収差は小さくありません。 数倍差がつくこともあります。 それから、組み込み系システムなどの開発を行う製造業(と取引しているソフトウェア業界)で働くテストエンジニアは高年収が期待できます。 理由としては「システムのバグで、ブレーキを踏んでもアクセルがかかる不具合を持った車を製造・販売してしまったら、万が一、その不具合によって人が事故死したら、誰が責任取れますか?」という問題に尽きます。 社内の経験豊かなエンジニアや外部の優秀なフリーランスなどをテストエンジニアに任命して、システム構成要素の品質管理業務に従事させていることが多いです。 他に年収が高いテストエンジニアの勤務先としては、上でも触れた、品質問題のコンサルタントとして活躍できるコンサル業界や、多数のテストエンジニアを抱えて、いわゆる第三者機関としてクライアント企業の作成したシステムをテストする専門企業などが挙げられます。 プログラミングなどシステム開発に関わる業界であれば、作成した成果物の出来を確認するためにテストが必要なため、テストエンジニアの活躍の余地は広いかと思います。 ただし、SIer業界などでは、システムエンジニア要員がテストエンジニアを兼ねることが多く、テストエンジニアという職種自体存在しない企業も少ないです。 私自身、SIer出身ですが、システムエンジニア要員教育の一環としてテスト項目の策定方法を含めたシステム構成要素の品質管理について研修を受け、「システムエンジニアはプロジェクトマネジメント能力の一つとして自分たちが作った成果物の品質管理ができるのが当たり前。テストエンジニアって、なんだそれ?」くらいに思っていた人です。 ちなみに、実際の案件の進め方としては、小さい案件では主担当のシステムエンジニアがテスト項目まで作成し、重要な案件についてだけ、同じ部署の主担当ではないシステムエンジニアなどが、いわば“助っ人”としてテストエンジニア的な業務を行うパターンが多かったです。 年収が高いエンジニアの特徴は? 一言で言ってしまえば、効率よくテストを消化できるように検証作業をデザインできるテストエンジニアが高い年収を得ています。 大量のテスター(つまりはお金)を使って、マンパワーでひたすらテストというのはもはや過去のものになりつつあります。 昨今、テスターの代わりにテストを進めてくれる検証ツールを使って効率的にテストを行うのが一般的です。 テストエンジニアには、テスト仕様書などを作成する際、どういった検証ツールを利用するのか、あるいは利用できる検証ツールが限られている場合、どのようにテスト項目や検証ツールを設定すれば良いか、知っていることが非常に重要となっています。 まとめ:テストエンジニアは重要な仕事 テストエンジニアは「問題のないシステムを開発して、納品する」という当たり前だけれど、実に難しいミッションを実現するために作られた役職です。非常に重要なポジションで責任は重大ですが、その分、やりがいも大きいです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
Ruby

Rubyの副業は稼げる?副業に必要なものや単価を上げる方法について解説!

Rubyを習得して副業で稼ぎたいと思うものの、Rubyで本当に稼ぐことができるのか不安な方も多いのではないでしょうか。RubyはWebアプリ開発などで多く使われている言語であり、副業案件もいくつかあるため十分に稼ぐことが可能です。本記事はRubyで副業を行う際に必要なものや単価を上げる方法について解説します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Rubyの副業は稼げる? (2023年5月時点) 結論から言うと、Rubyの副業は十分に稼ぐことができます。プログラミング言語には数多くの種類がありますが、その中でもRubyは実務で多く使われているためです。Rubyは主にECサイトや掲示板、動画配信サービスなどのWebアプリ開発で使われています。昨今はスマホやネットの普及に伴ってWebアプリを日常的に使う人が増えました。また、新型コロナウイルスの影響もあり、自宅で過ごす時間が増えた人が多いです。そのためWebアプリ開発の需要は現在高くなっています。 また、Webアプリ開発は他の開発分野に比べて副業案件が豊富です。なぜなら、Webアプリはユーザーの要望に基づいて何度も改良していかなければいけないためです。「ちょっとしたアプリの改良は自社で行うのも面倒だから副業エンジニアに任せたい」と考える企業は多くいます。例えば、「サイトのUIデザインを修正して欲しい」「サイトに表示するデータを変更したい」といった副業案件があります。 Ruby案件の単価相場 冒頭の画像はテクフリのRuby案件の単価相場です。画像を見てわかる通り、Ruby案件の単価相場は高めです。Ruby案件の約1/3は、月額単価が101万円以上となっています。 もちろん、いきなり100万円以上の案件を獲得するのは難しいですが、実績をコツコツと積み重ねていくことで、やがて高単価案件も獲得できるようになるでしょう。特にテクフリは高単価案件を多く保有しています。高年収を獲得したいなら、テクフリのような平均単価が高いフリーランスエージェントを活用すると良いでしょう。 Rubyで副業をするために必要なもの Rubyのスキルを習得しただけでは、思うように副業案件を獲得できない可能性があります。副業案件を獲得するには、次の2つも習得しておくと良いでしょう。 Ruby on Railsを用いた開発スキル ポートフォリオ これらのスキルも習得することで、クライアントにアピールできる材料を増やすことができ、案件獲得率を高めることが可能です。ひとつひとつの必要なものについて詳しく解説していきます。 Ruby on Railsを用いた開発スキル Ruby案件を獲得するには、Rubyの文法やメソッドについて学ぶだけでなく、Ruby on Railsの知識が必要です。Ruby on RailsとはRubyの主要フレームワークであり、Ruby on Railsを活用することで開発効率を大幅に削減できます。ただし、Ruby on Railsを使いこなすにはある程度の勉強が必要です。そのため、Ruby on Railsを用いた開発スキルがあるかどうかを、重視しているクライアントも多くいます。 Ruby on Railsに関しては、Progateやドットインストールなどの学習サイトでも習得することが可能です。学習サイトは教材が分かりやすくまとめられているうえに、練習問題も用意されていることが多いので、効率的に習得できます。学習サイトで基礎を学んだ後は、実際にRuby on Railsを使って掲示板などの簡単なWebアプリを開発し、実践的なスキルを培っていくと良いでしょう。 ポートフォリオ ポートフォリオとは自分の経歴・学歴やプロフィール、過去の制作物をまとめた資料のことです。Webデザイナーなどのクリエイター職の場合、ポートフォリオを作成するのはほぼ必須ですが、エンジニア職の方も用意しておくことをおすすめします。 ポートフォリオに過去の制作物をまとめておき、案件を獲得する際にクライアントに提出することで、参画率を高めることが可能です。仕事を依頼する側は「相手が仕事を完遂するだけの技術力を持っているのか」という点を重要視しています。ポートフォリオを提出することで自分のスキルレベルを証明できるため、クライアントは安心して仕事を任せられるというわけです。 ポートフォリオに掲載する制作物は、高度なものでなくても問題ありません。現時点での自分の技術力を最大限にアピールできるように仕上げることが大切です。例えば、RubyだけでなくJavaScriptも習得しているなら、JavaScriptでWebアプリにスライドショーを付けてみるなど、工夫してみると良いでしょう。 Rubyの副業で単価を上げる方法 Ruby案件は比較的高単価なものが多いということは、冒頭で解説した通りです。しかしながら、漠然と副業案件を受けるだけでは思うように単価を上げられない可能性もあります。Rubyの副業で単価を上げるためには、次の2つを意識しましょう。 関連スキルを身につける フリーランスエンジニアとして働く 初心者のうちは中々単価を上げられないことが多いかもしれません。しかし、これら2つを意識しながらスキルアップを図ることで、高単価案件も次第に獲得できるようになるでしょう。ひとつひとつの単価を上げる方法について詳しく解説していきます。 関連スキルを身につける Ruby副業で稼ぎたいなら、Rubyだけでなく関連スキルも積極的に身につけることが重要です。近年、エンジニアの副業が増加しており、市場競争を勝ち抜くためには、他と差別化する能力が求められます。具体的には、以下のようなスキルを習得することが有効です。 ・HTML/CSS:Webページのデザインやレイアウトを制御するための基礎的なスキルです。Rubyで開発したアプリケーションのフロントエンド部分を自在に操ることができます。 ・JavaScript: ユーザーインターフェースの動的な操作や、Webアプリケーションのさまざまな機能を実装するために必要な言語です。Rubyと組み合わせて使うことで、より動的で使いやすいアプリケーションを構築できます。 ・データベース: データの永続化や効率的なデータ操作を可能にするための技術です。Ruby on Railsでは、主にActive Recordというオブジェクト関係マッピング(ORM)を使ってデータベースとのやり取りを行います。 ・クラウドサービス: AWSやAzureなどのクラウドプラットフォームを使ったインフラストラクチャの構築や運用管理に必要なスキルです。Rubyアプリケーションのデプロイやスケーリングを支援します。 これらのスキルを習得することで、単にRubyのコーディング能力だけでなく、総合的なWebアプリケーション開発の能力を身につけることができます。また、実務でこれらの技術を活用することで、問題解決能力やチームワークの向上にもつながります。もちろん、すべてを一度に習得するのは容易ではありません。時間をかけて少しずつスキルを積み重ね、実務経験を通じて学ぶことが大切です。副業案件を通じて実践しながら学ぶことで、スキルアップが可能です。 フリーランスエンジニアとして働く Rubyでさらに多く稼ぎたいなら、副業ではなくフリーランスエンジニアとして働くことを目指すと良いでしょう。Rubyエンジニアを本業にすれば、週4・週5案件にも参画できます。週4・週5で参画できるエンジニアには、クライアントも責任ある仕事を任せやすいため、単価も上がっていきやすくなります。 また、フリーランスエンジニアになれば、在宅ではなくクライアント先に常駐して働く案件にも参画できるでしょう。獲得できる案件の幅を広げることができれば、さらに単価を上げることが可能です。 Rubyの案件を獲得する方法 Rubyで副業を行いたい方の多くの方が疑問に思っているのが、副業案件をどうやって獲得するのかということではないでしょうか。Rubyの案件を獲得する方法は、大きく分けて次の2つです。 クラウドソーシングを活用する フリーランスエージェントを活用する この2つの方法によってRuby案件を獲得できます。ただし、どちらを選択するかで案件獲得の難易度や得られる報酬額が異なるので、今の自分の実力・実績ではどちらの方法が適切か判断する必要があるでしょう。それぞれの方法のメリット・デメリットや特徴について詳しく解説していきます。 クラウドソーシングを活用する 1つ目がクラウドソーシングを活用する方法です。クラウドソーシングには多くのRuby案件が掲載されており、登録者は自由に応募できます。クラウドソーシングのメリットは手軽に副業ができる点と、未経験者でも獲得できる案件が多いことでしょう。ポートフォリオがあれば実績がなくてもRuby案件を獲得できる可能性があります。 ただし、クラウドソーシングは手軽に使える反面、平均単価はそれほど高くはありません。また、プラットフォーム側に手数料を20%程度支払う必要があります。そのため、ある程度実績があり、Rubyでさらに稼いでいきたい方は、クラウドソーシング以外の方法でも案件を獲得した方が良いでしょう。 フリーランスエージェントを活用する 2つめがフリーランスエージェントを活用する方法です。フリーランスエージェントに登録すると、アドバイザーが自分のスキルや希望報酬などに即した案件を紹介してくれます。たとえば、「週2のみで参画できるRuby案件を教えて欲しい」と言えばその通りの案件を紹介してくれるため、自分で案件を探す手間を省くことが可能です。 また、クライアント企業とのやり取りもアドバイザーが代行してくれます。副業でエンジニアを行う方は営業や案件探しに時間をかけられないことが多いため、フリーランスエージェントを使って時短することはおすすめです。 加えて、フリーランスエージェントはクラウドソーシングに比べて、案件の単価も高めです。そのため、多く稼ぎたい方にもおすすめでしょう。 Rubyの案件情報 テクフリではRuby案件を多数取り扱っています。 どのよう案件があるか知ることで、身につけるべきスキルや報酬などの条件などがイメージできるでしょう。 具体的な案件の情報は、こちらからご確認ください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる まとめ 本記事ではRubyの副業で稼ぐ方法について解説しました。Rubyは需要が高い言語の1つですので、副業案件も多くあります。エンジニア未経験者であっても、Rubyの基礎文法やRuby on Railsを習得し、ポートフォリオにてスキルを証明することで、案件を獲得できるようになるでしょう。 最初は簡単な仕事からこなしていき、仕事を請ける感覚を養っていくといいでしょう。実績を積んでいけば、高単価案件も獲得できるようになり、フリーランスエンジニアとして独立する道も切り開かれるでしょう。 テクフリには週1・週2のみ参画可能な案件も多くあります。また、Rubyの高単価案件も豊富ですので、ぜひ利用を検討してみてください。
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フルスタックエンジニアとは?【仕事内容や必要なスキルについて解説!】

フルスタックエンジニアに憧れているものの、どのように目指せば良いのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。フルスタックエンジニアはITエンジニアのひとつの到達地点とも言えるポジションです。 本記事ではフルスタックエンジニアとは何かについて解説します。フルスタックエンジニアの仕事内容や必要なスキル、資格についてもまとめてあります。 本記事を読むことで、どうすればフルスタックエンジニアを目指すことができるのかについて理解することができるでしょう。フルスタックエンジニアに憧れを抱いている方はもちろん、エンジニアとしてのキャリアパスを考えたい方にもぜひ読んで欲しい内容です。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フルスタックエンジニアとは フルスタックエンジニアとは、文字通り幅広い領域の開発をフルに担当するエンジニアのことです。具体的にどの程度広い領域を担当するかは、企業によって異なります。たとえばWebアプリ開発の場合、フロントエンド開発とバックエンド開発の2つを担当することもあれば、1つのWebアプリの開発および運用・保守をまとめて担当することもあります。 フルスタックエンジニアは、ITエンジニアにとってひとつの到達点とも言えるでしょう。エンジニアのキャリアパスは大きく、スペシャリストとゼネラリストに分かれます。スペシャリストはマネジメントやコンサルタントなど経営に近い仕事にシフトしていくタイプであり、ゼネラリストは技術力を高めて開発現場の最高戦力として活躍するタイプです。フルスタックエンジニアは、ゼネラリストのもっとも分かりやすい例といえるでしょう。 フルスタックエンジニアの仕事内容 フルスタックエンジニアの仕事内容について解説します。仕事内容の例としては次のようなものが挙げられます。 フロントエンド開発 バックエンド開発 モバイルアプリ開発 ITインフラ関連の業務 フルスタックエンジニアは特にWeb業界で求められることが多いため、Web業界における仕事内容を中心に詳しく解説していきます。 フロントエンド開発 フロントエンド開発とは、Webブラウザに表示されたページを動かすプログラムを開発することです。具体的にはJavaScriptという言語を使って、ページにアニメーションを付けたりサーバと通信することでデータを取得・表示したりします。 フロントエンド開発ではHTML・CSSとJavaScriptのスキルが必要です。また、ユーザーにとって使いやすいページを作成するために、UI/UXの知識も求められます。 バックエンド開発 バックエンド開発とは、Webブラウザに表示するページを作成するプログラムを開発することです。具体的にはPython・PHP・Rubyなどの言語を使って、データベースやデータファイルなどからデータを取得し、Webページに埋め込んで表示させます。 たとえばECサイト開発する場合、ユーザーのポイント数や購入商品の種類など「その時によって変化するデータ」をデータベースから取得し、表示用に整形します。 バックエンド開発ではPythonなど言語が使われることが多いですが、最近ではバックエンドでもJavaScriptが使われることがあります。JavaScriptを使った方が、フロントエンドとバックエンドで異なる言語を用いなくて済むメリットがあるのです。 モバイルアプリ開発 モバイルアプリ開発とは、スマートフォンにインストールして使うアプリを開発することです。最近はスマホの普及率が高いため、スマホ用のアプリを別途作る会社は多くあります。たとえば、ECサイトもWebアプリだけでなくモバイルアプリも同時並行で作り、多くのユーザーを取り込もうとすることが増えてきました。 モバイルアプリ開発は大きく、Androidアプリ開発とiPhoneアプリ開発に分けられます。Androidアプリ開発ではJavaかKotlin、iPhoneアプリ開発ではSwiftが使われることが多いです。ただ、最近ではJavaScriptでAndroid用もiPhone用もまとめて作ってしまう事例も増えています。 ITインフラ関連の業務 会社によってはフルスタックエンジニアが、ITインフラ関連の業務も担当する場合があります。ITインフラとは次のような業務のことです。 サーバの構築・管理 ネットワークの構築・管理 データベース構築・管理 システムのセキュリティ対策 Webアプリを動かすためには、インフラ環境の整備が必要不可欠です。サーバ・ネットワークの構築やその後の運用・保守までできると、エンジニアとしての市場価値をさらに高めることができるでしょう。 フルスタックエンジニアに必要なスキル・知識 続いて、フルスタックエンジニアに必要なスキル・知識について解説します。必要なスキル・知識は次の3つです。 プログラミングのスキル OSに関するスキル クラウドサービスに関する知識 1つ1つの必要なスキル・知識について詳しく解説していきます。 プログラミングのスキル フルスタックエンジニアはシステム開発をメインに担当することが多いので、プログラミングのスキルは必須です。プログラミング言語にはさまざまな種類がありますが、フルスタックエンジニアを目指す方が優先的に取得したいのはJavaScriptです。先程も解説しましたが、JavaScriptはWebアプリ開発におけるバックエンド・フロントエンド両方で使うことができます。さらに、モバイルアプリ開発でも使えるという汎用性に優れた言語です。 とはいえ、開発で用いる言語はもちろん案件によって決められているため、JavaScriptだけでは多くの案件に関わることはできません。そのためフルスタックエンジニアを目指す方はJavaScriptを主要スキルとして極めつつ、以下のような言語も扱えるようにしておくことが大切です。 Python PHP Ruby Java Kotlin Swift OSに関するスキル フルスタックエンジニアはOSに関するスキルも求められます。特にWebアプリ開発ではLinuxが使われることが多いので、Linuxを重点的に勉強すると良いでしょう。Linuxコマンドの使い方を始め、ログの確認方法やパッケージ管理、シェルスクリプトなどを学んでいきます。Linuxについて知識を深めることで、サーバの運用・保守や新規サーバの構築などの仕事にも携わることが可能です。 クラウドサービスに関する知識 フルスタックエンジニアにはクラウドサービスの知識も求められます。クラウドサービスとは、インターネット経由で提供されるサービスのことです。AWS・GCP・Azureなどのクラウドサービスでは、サーバやデータベースといったシステム開発で必要なものも一通り提供しています。最近ではシステム開発を行う際に自社でサーバを運用するよりも、クラウドサービスのサーバを使うことが多いです。そのためフルスタックエンジニアは、クラウドサービスを使って環境を構築できるスキルが必要になります。 フルスタックエンジニアにおすすめの資格 フルスタックエンジニアを目指す方におすすめの資格は次のとおりです。 応用情報技術者試験 LinuC CCNA ITストラテジスト試験 これらの資格を取得することで、プログラミングやOS、クラウドサービスなどのスキルを幅広く身につけることができます。エンジニアが資格を取得するメリットは、試験範囲に沿って学習するため偏りなく知識を身につけられる点です。独学で勉強すると、つい自分の興味ある範囲に偏ってしまいがちです。特定の分野に特化するのは1つの道ではあるものの、フルスタックエンジニアとは真逆の道になってしまうため、資格を通じて幅広いスキル・知識を身につけましょう。 フルスタックエンジニアの将来性 フルスタックエンジニアの将来性は、非常に高いといえるでしょう。企業がフルスタックエンジニアを求める理由のひとつに、エンジニアの人材不足が挙げられます。日本はプログラミング教育が遅れていることもあり、ITスキルを持った人材が少ない傾向があり、中小企業にまで優秀な人材が行き渡らないことが多いです。ただ、フルスタックエンジニアが社内に1人いれば、その人に仕事を任せることができ、新しく人材を雇わなくて済む可能性があります。 また、フルスタックエンジニアを雇うことで、コミュニケーションコストを削減できるのもメリットです。たとえばWebアプリ開発を行う場合、通常はフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアがお互いの進捗を共有しながら進めていく必要があります。フルスタックエンジニアが両方の開発を担当することになれば、進捗共有にかかるコストがいらなくなり、開発スピードを高めることが可能です。 フルスタックエンジニアの年収 フルスタックエンジニアと一口にいっても幅広いため、参考となる明確な年収データは存在しません。ただ、フルスタックエンジニアは年収1,000万を超える場合も多いと予想されます。フリーランスエージェントのテクフリには、フルスタックエンジニアの案件が113件掲載されています(2023年7月26日時点)。そのうち月単価が100万円を超える案件は20件となっております。 フルスタックエンジニアは幅広い領域を担当できる分、年収が高くなるのも当然のことと言えるでしょう。ただし、幅広い領域を担当するには当然幅広いスキル・知識が必要になるため、フルスタックエンジニアを目指すのは容易ではありません。 フルスタックエンジニアをキャリアのゴールとするなら、若手のうちから幅広い開発分野に興味を持つと共に、自主的な勉強を積み重ねていく必要があるでしょう。 フルスタックエンジニアの案件情報 先述の通り、フルスタックエンジニアには多岐にわたる知識やスキルが求められます。したがって、参画する案件によって募集条件は大きく異なるでしょう。テクフリではフルスタックエンジニアの案件情報も取り扱っていますので、実際にどのような案件があるのかぜひ確認してみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる まとめ 本記事ではフルスタックエンジニアとは何か、について解説しました。フルスタックエンジニアの仕事内容や求められるスキル・知識などがお分かりいただけたかと思います。 フルスタックエンジニアに求められるスキル・知識は膨大なため、いきなりフルスタックエンジニアを目指そうとしても挫折してしまう可能性が高いかもしれません。現在エンジニアとして働いている方は、自分の担当領域を少しずつ広げていくことを意識することが大切です。 フルスタックエンジニアを目指す方もそうでない方も、将来どのようなポジションで働きたいかイメージし、そのポジションに就くために必要なスキル・知識を整理してみましょう。
ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとして高い年収を得るには? 徹底調査

ネットワークエンジニア とは? ネットワークエンジニアとは、インフラ系のエンジニアの中でもネットークに特化したエンジニアです。近年はオンプレミスだけでなく、クラウドを活用したネットワーク環境が増えてきているため、ネットワーク以外の専門的な知識も求められます。主な業務はネットワークの設計や保守、運用です。 ソフトウェア開発のプログラマーのように高度なプログラミングの技術は基本的には必要ありませんが、ネットワークプログラミングなど最低限のプログラミングへの理解は必要です。 関連記事:ネットワークエンジニアに将来性はある?クラウドエンジニアとの違いは? テクフリでフリーランス案件を探してみる ネットワークエンジニアのスキル別で調査した年収の違い ネットワークエンジニアに求められるスキルは大きく分けて以下の3つです。それはネットワーク設計と、ネットワーク構築、そしてネットワーク保守と運用管理です。 これらのスキルはネットワークエンジニアとして就業する際は基本的に全て必要です。しかしネットワークエンジニアとして就職した場合、どのようなポジションで入社するかによって、年収には違いがあるのが一般的です。 では主スキルによる年収の違いとは、どのような違いなのでしょうか。基本的にエンジニア経験が未経験でも就業できるネットワークエンジニアの場合、保守と運用管理業務をメインとしたものが多くなります。 保守と運用管理がメインの業務内容であれば最低限の知識を有していれば対応できることが多くなります。 実際に未経験者を採用して、一ヶ月もしくは数週間程度の研修で現場に出て働くケースも少なくありません。 しかし未経験採用やあまり高いスキルセットを求められないネットワークエンジニアの場合、提示される年収は300万円〜400万円程度が多くなり、平均的なネットワークエンジニアの年収よりは低くなる可能性が高くなります。 そのため未経験からネットワークエンジニアとしてのキャリアをさせるなら最初から高い年収は狙わずに身につけたスキルに応じて転職する、もしくは昇進を狙うなど戦力的にキャリアを考えることが大切です。 そしてネットワークエンジニアの平均年収は758.2万円です。 これは経済産業省の公表資料「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」による年収ですが、ネットワークエンジニアとしてある程度のスキルを身につけることができれば、年収700万円程度は目指すことができると考えられます。 ネットワークエンジニアとして中堅以上の実力を認められるためには、ネットワーク設計や構築のスキルも必要です。 年収700万円以上を目指すなら設計や構築のスキルも身につけるべきだと言えるでしょう。 ネットワークエンジニアの年収について業界別で調査した結果 ネットワークエンジニアの主な採用はIT業界です。 ネットワークエンジニアの年収が他の業界と比べて高いのか低いのかを判断するためには他の業界の年収や給与が参考になります。 「中小企業の賃金制度」によると大企業のサービス業の平均的な月給は36万円。 医療、福祉業界の平均的な月給は31.9万円です。 ネットワークエンジニアが含まれると考えられる情報通信業界の大手企業の平均的な月給は47.1万円となっています。 このような月給の違いから、ネットワークエンジニアの平均的か年収も他の業界と比較すると高めの水準となっていることがわかります。 参考:中小企業庁「中小企業白書 中小企業の賃金制度」 テクフリでフリーランス案件を探してみる ネットワークエンジニアとして将来性のあるスキルとは? ネットワークエンジニアとして高い年収を目指すためには、専門的なスキルを身につけることが欠かせませんが、全てのスキルに将来性があるわけではありません。 ではネットワークエンジニアとして将来性があるスキルとは、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。 それは以下の通りです。 セキュリティに関するスキル 標的型攻撃など企業や組織へのサイバー攻撃が旺盛になってきている昨今では、セキュリティに関する需要が高まってきています。 実際にネットワークエンジニアがネットワーク機器だけでなくSIEMなどセキュリティ関連のソフトウェアの扱いを任される場面は少なくありません。 セキュリティに強いネットワークエンジニアになることができれば、上位エンジニアとして組織内で高い年収を提示されるポジションを獲得できる可能性があるといえるでしょう。 セキュリティに関する資格としてはIPAが実施している情報セキュリティマネジメントや情報処理安全確保支援士などがあります。 クラウドに関するスキル 仮想環境などクラウドの需要の高まりを考慮すると、ネットワークエンジニアとしてクラウドのスキルを身につけることも将来には有用だと考えられます。 実際にコストダウンや様々な理由からオンプレミス環境からクラウド環境への移行が実施されるケースは少なくありません。 今後クラウドによってインフラの設計や構築が簡単になっていく可能性はありますが、それによってネットワークエンジニアの需要がなくなるわけではありません。 クラウド環境における設計や運用保守のニーズが高まることも予想できるため、ネットワークエンジニアとして長期的に活躍することを目指すならクラウドに関するスキルは有用だといえるでしょう。 クラウドに関するスキルとして近年注目度が高いものにはAWSがあります。 AWSとはアマゾンが提供している、クラウドサービス。 グーグルやIBM などの有名企業もクラウドサービスを手がけていますが、AWSは国内において一定の需要を確保しています。またAWSは仮想サーバーやデータベースなど100以上のサービスが提供されています。 規模の大小に応じた必要なサービスを選んで利用することができるため、大手企業だけでなく様々な企業から利用されています。 オンプレミスからAWSへの移行作業を担当するような業務内容も存在しているため、AWSのスキルを身につけることは将来の活躍の幅を広げることにもつながります。 またAWSは一定の技術の証明にもつながる認定試験の実施をしています。 資格の評価は就業する企業によって異なりますが、資格取得は転職活動や昇進や昇給において強みとなります。 時間に余裕がある場合は、AWSの認定を取得することも検討する価値があるといえるでしょう。 参考: AWS認定 https://aws.amazon.com/jp/certification/ プログラミングスキル ネットワークエンジニアには基本的にはプログラミングスキルが求められる場面はほとんどありませんが、将来フルスタックエンジニアを目指すなら、プログラミングスキルは有用なスキルです。 また近年ではRubyやPythonなど、需要が高いプログラミング言語の習得を目指すネットワークエンジニアも少なくありません。 インフラ系のエンジニアは極端な景気の影響は受けにくいと考えられますが、将来の需要がどのような影響になるのかはその時にならなければ分かりません。 プログラミングを習得してインフラに強いフルスタックエンジニアとしての地位を確立できれば対応できる業務範囲も広がります。 将来目指す働き方によっては、プログラミングスキルを身につけることも検討する価値はあると考えられます。 【まとめ】ネットワークエンジニアとして高い年収を目指すにはスキルが必要 ここまで紹介してきたように、ネットワークエンジニアは他の業界と比較しても高い年収を獲得しやすい職者ではありますが、経験が浅いうちから高い年収を目指せるほど簡単な職種ではありません。 そのためある程度まとまった年収を目指すなら、ネットワークエンジニアとして働きながらスキルアップを目指すことが大切です。 中堅以上のスキルを身につけることができれば、社内の昇進だけでなく転職による年収アップやフリーランスとしての独立も視野にいれて活動できるようにもなります。 このようなことを考慮するとネットワークエンジニアとしてより働きやすい環境を目指すためにもスキルアップは欠かせないことが分かります。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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ネットワークエンジニアとは?【仕事内容や将来性について解説】

最近はIT技術がどんどん進歩していると同時に、ネットワークの重要性がより一層高まっています。 ネットワークをおもに扱うのは、ネットワークエンジニアです。ネットワークエンジニアの仕事は、設計や構築、トラブルシューティング、セキュリティ管理など、多岐にわたります。また、基本的な知識とコミュニケーション能力も欠かせません。 この記事では、ネットワークエンジニアに必要な知識とスキル、そしておすすめの資格について解説します。 ネットワークエンジニアについて気になる方は、本記事を通して理解を深めてみましょう。 関連記事:ネットワークエンジニアに将来性はある?クラウドエンジニアとの違いは? テクフリでフリーランス案件を探してみる ネットワークエンジニアとは ネットワークエンジニアは、企業や組織のコンピューターネットワークを設計、構築、管理する専門家です。 ネットワークの速度等を担保し、信頼性を向上させるために、幅広い業務を担当します。ネットワークエンジニアの役割は、システムが正常に動作して通信が円滑で安全であることを確保することです。したがって、高度な技術スキルと広範な知識が求められます。ネットワークエンジニアは組織のITインフラストラクチャの中核を担うため、欠かせない存在であり、やりがいのある仕事であることを覚えておきましょう。 ネットワークエンジニアの仕事内容 ネットワークエンジニアの仕事内容は、ネットワークの設計、トラブル解決、セキュリティ管理といった重要な仕事を担当しています。ここでは、ネットワークエンジニアの仕事内容について詳しく見ていきましょう。 ネットワークの設計と構築 ネットワークエンジニアは、ビジネスの要件に基づいてネットワークの設計と構築を行います。通信を円滑にするためには、トポロジー、ルーティング、セキュリティなどを考慮し、最適なネットワークインフラストラクチャを構築することが必要です。 組織の規模や変化に合わせて、ネットワークの拡張やアップグレードも行い、常に最新の技術やトレンドに対応していかなければなりません。ネットワークエンジニアには、安定性と拡張性を備えた適切なネットワーク環境を創り上げることが求められるでしょう。 ネットワークのトラブル解決 ネットワークエンジニアは、ネットワークのトラブルや障害の解決にも携わります。トラブルの原因を特定し、効率的な解決策を見つけるため、高度なトラブルシューティングスキルを用い、診断ツールやモニタリングソフトウェアを駆使することが必要です。問題が発生した場合は、必要に応じてユーザーへのヒアリングなどを通じてネットワーク起因の問題に対する解決策や回避策を提案します。迅速かつ正確なトラブル解決は、ネットワークの稼働性とユーザー満足度を高めることにつながるでしょう。 ネットワークセキュリティの管理 ネットワークエンジニアは、ネットワークのセキュリティについても考慮しなければなりません。セキュリティポリシーやアクセス制御リストの設定、ファイアウォールの構成、検知システムによる監視などが必要となります。また、ネットワークの脆弱性を特定して対策を立てることも大切です。 そのためにも、定期的なセキュリティ確認や脆弱性評価を実施してセキュリティレベルの向上を目指す必要があります。ネットワークエンジニアのセキュリティ管理業務は、機密情報、重要データの漏洩や侵入から組織を守るために、常に警戒を怠らず、セキュリティの最新トレンドやベストプラクティスに精通することが求められるでしょう。 ネットワークエンジニアに必要な知識とスキル ネットワークエンジニアとして成功するためには、豊富な知識と高度なスキルが求められます。これらの知識やスキルは、企業内外の関係者と円滑なコミュニケーションを図るために欠かせません。また、時には他の職種の方と議論をする機会もあるでしょう。この章では、ネットワークエンジニアに必要な知識とスキルについて確認していきます。 ネットワークエンジニアリングの基本的な知識 ネットワークエンジニアには、次のような基本的な知識が必要です。 TCP/IPプロトコル ネットワークトポロジー LANとWANの概念 ネットワーク機器(ルーター、スイッチ、ファイアウォールなど)の理解 ネットワークの設計手法やセキュリティに関する専門知識を備え、かつ最新の技術動向にも対応する能力が必要となります。ネットワークエンジニアは、複雑なネットワークインフラストラクチャを構築し、最適なパフォーマンスとセキュリティを実現するために、幅広い知識を持っておくことが重要です。 コミュニケーション能力 ネットワークエンジニアは、単独で作業するだけでなく、他の技術者やユーザーとのコミュニケーションを取ることが求められます。なぜなら、要件や問題を正確に理解し、効果的な解決方法を提案するためには、コミュニケーション能力を持ち対応する必要があるからです。他のエンジニアとの協力やクライアントとの対話では、明確かつ適切な情報を伝えることが重要になります。 また、技術的な情報を非専門家にもわかりやすく伝える能力も重要です。 コミュニケーションを取る人全員が、ネットワークに精通した人ばかりではないため、自分の中で理解した内容を、噛み砕いて伝える機会も少なくありません。 テクフリでフリーランス案件を探してみる ネットワークエンジニアにおすすめの資格 ネットワークエンジニアとして成長してキャリアを築いていくためには、適切な資格を取得することが重要です。特に、CCNA(シスコ技術者認定)や基本情報技術者試験などは、必須ではないものの、ネットワークエンジニアに有効な資格として知られています。 これらの資格を取得することで、ネットワークエンジニアが持つべき知識とスキルを証明して業界での信頼性と競争力を高められ、転職の際にも役立つでしょう。この章では、ネットワークエンジニアにおすすめの資格について解説していきます。 CCNAや基本情報技術者試験が、ネットワークエンジニアのキャリアアップに優れた選択肢である理由についてもあわせてご紹介するので、学習のモチベーションに役立てるためにもぜひご確認ください。 CCNA (シスコ技術者認定) CCNA (シスコ技術者認定)は、ネットワークエンジニアにとって非常に価値のある資格です。この資格を取得することで、ネットワークの基礎知識やスキルが厳格な試験を通じて証明されます。CCNAの取得は、ネットワークエンジニアとしてのキャリアをスタートさせるための重要な一歩となるでしょう。CCNAは、業界内で高い評価を受けており、ネットワークエンジニアとしての優れた知識と実践的なスキルを持っていることの証明が可能です。 CCNAの試験では、TCP/IPプロトコルスイート、ネットワークトポロジー、LANとWANの概念、ネットワーク機器の理解など、幅広いネットワークエンジニアリングの知識が問われます。この資格を目指すことで、競争力のある市場で優れたポジションを獲得して一歩先を行くネットワークエンジニアとしての地位を築けるでしょう。 基本情報技術者試験 基本情報技術者試験は、IT分野の基礎知識を問われる資格であり、ネットワークエンジニアにとっても非常に重要なものです。この試験では、情報技術の基本的な概念やネットワークに関する知識を習得することが求められます。基本情報技術者試験の取得は、ネットワークの知識の他に、Web開発やIT全般の幅広い知識を保有しているということを証明するうえで、非常に役立つでしょう。 この資格は、IT分野全体における基本的な知識を習得することができるので、自身のスキルセットを多方面へ拡大することも可能です。将来的なキャリアの幅を広げるためにも、基本情報技術者試験の取得は強くおすすめします。 ネットワークエンジニアの年収 ネットワークエンジニアの年収は、経験、技術レベル、地域、企業の規模などによって異なります。初級レベルのネットワークエンジニアの年収は平均的な300万円台からスタートし、経験を積むにつれて増加するのが一般的です。ただし市場の需要と供給によって変動するため、最新の情報に基づいて相場を把握することが重要です。 また、ネットワークエンジニアの年収は業界や特定の技術によっても影響を受けます。例えばセキュリティに精通しているなど、特定の専門分野に特化したエンジニアはより高い年収を期待できるでしょう。さらに、資格取得や継続的なスキルアップも年収向上の要素となります。ネットワークエンジニアの年収を最大化するためには、自己啓発を継続して最新の技術やトレンドに常に対応できるよう努力することが重要です。 また、自身のスキルや経験を適切にアピールし、所属企業やクライアントに交渉することも大切となります。 ネットワークエンジニアの将来性 ネットワークエンジニアの将来性は非常に高いと言えるでしょう。ITが普及した現代においてはネットワークの重要性が増しており、デジタルトランスフォーメーションの進展によって、ネットワークエンジニアの需要はさらに高まっています。新たなテクノロジーやクラウドサービスの普及に伴い、ネットワークエンジニアは、さまざまな企業において、重要な役割を担っています。 さらに、セキュリティの重要性も増しているため、ネットワークエンジニアはネットワークの脆弱性を特定し、防御策を実施することで企業の情報を守ることも求められるでしょう。セキュリティ技術の進化とともに、ネットワークエンジニアの需要もますます重要性を増しています。このような理由から、ネットワークエンジニアは需要の高い職業となり、将来的にも安定したキャリアパスを実現できる可能性が高いです。 まとめ ネットワークエンジニアは、企業や組織のネットワークを設計構築や管理するなど、重要な役割を果たしています。ネットワークのスペシャリストとして幅広い業務を担当するため、あらゆる知識やコミュニケーション能力が必要です。 また、CCNAや基本情報技術者試験などの資格取得が役立つことも覚えておきましょう。ネットワークエンジニアの年収は経験や技術レベルによって異なりますが、将来性は高く、需要が増えています。さまざまな案件が存在し、新たな技術やトレンドに対応しながら仕事ができるので、未経験でも興味がある人はチャレンジしてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
ITコンサルタント

ITコンサルタントになるには?他業種からでも転職できる?

この記事をご覧の方はITコンサルタントへの転職を考えている方が多いと思います。ITエンジニアとしてITコンサルタントへのキャリアアップを考えている方や、全くITとは関係のない仕事をしていてITコンサルタントになりたいと考えている方もいると思います。 ITコンサルタントは全体的に人手不足に陥っており、どの職種においても人が必要とされています。それは近年ITを用いたビジネス開発や業務改善など、ITを用いることができる範囲の拡大や、ITによるビジネス機会の創出など様々な分野でITが必要とされています。そのため、ITコンサルタントが近年注目されています。 今回はITコンサルタントについて、ITエンジニアからITコンサルタントへキャリアアップするにはどうしたら良いのか、ITに全く関係ない職種からITコンサルタントになるにはどうしたら良いのかということを中心に見ていきます。ITエンジニアとしてITコンサルタントへのキャリアアップを考えている方や、全くITとは関係のない仕事をしていてITコンサルタントになりたいと考えている方には必読の記事です。 関連記事:ITコンサルタントとは?仕事内容や年収についてわかりやすく解説 テクフリでフリーランス案件を探してみる ITコンサルタントとは? まず、ITコンサルタントとはどのような仕事をしているのか、どのような仕事の進め方をしているか見ていきます。ITコンサルタントは、IT戦略の立案やITの活用によって、クライアント企業の経営課題の解決、ITに関わる問題の解決を支援することが主な仕事内容となっています。 例えば、システム導入の案件があった場合にはITコンサルタントはどのようなシステムを用いてどう経営課題の解決をしていくのかということや、システムの要件定義や設計、実際に開発からテストまで行う場合もあります。 ITコンサルタントとして必要な能力は経営課題の解決に必要な論理的思考力や、経営課題の解決に対してどうITシステムに落とし込んでいくか、どのような技術を使うか選定できるIT技術に関する理解、ITエンジニアと共にプロジェクトを推進していく推進力や協調性が必要です。 ITコンサルタントは業務内容が多岐に渡り、プロジェクトを進める上で様々な能力が必要とされるので、仕事の難易度は高いと言えるでしょう。 エンジニアからITコンサルタントになるには? まず、ITエンジニアからITコンサルタントになるにはどうしたら良いのかということから見ていきます。 まず、ITエンジニアとITコンサルタントの仕事内容の違いからお伝えしていきます。ITエンジニアやITコンサルタントが参加するプロジェクトは、実際のシステムを開発する仕事の流れでいうと、「要求分析→要件定義→基本設計→詳細設計→テスト」の流れで進んでいきます。 このときに、ITエンジニアは主に「要件定義→基本設計→詳細設計→テスト」といった流れを主に担当し、ITコンサルタントは要求分析を主に担当したり、ITエンジニアのマネジメントをしたりといった立場として仕事をします。 そのため、ITコンサルタントはITエンジニアよりもプロジェクトにおいてより上流を担当することが多くなっています。もちろん企業によってはITエンジニアやITコンサルタントがこの仕事の流れすべてを担当して仕事を進めていく場合もあります。 続いて、ITエンジニアがITコンサルタントになるにはどうしたら良いかということについてです。ITエンジニアがITコンサルタントの求人に応募した場合、面接時に見られることはITエンジニアとしてクライアントの課題を解決した経験や、マネジメント経験です。 これはITの専門的知識を用いて開発を行ってきただけでは十分では無く、クライアントとコミュニケーションを取り、どう課題を解決するか話合った経験や、チームメンバーをマネジメントした経験が大事です。 ITコンサルタントはITエンジニアよりもよりもクライアントに近い位置で仕事をすることになり、クライアントとの話し合いの機会が増え、またITエンジニアをマネジメントしてプロジェクトを推進していく必要があります。 そのため、問題解決能力・コミュニケーション能力・マネジメント能力がITエンジニア以上に必要となるので、ITコンサルタントになるにはこれらの能力が必要と言えます。 一般営業職や他業種からITコンサルタントになるには? 続いて一般営業職や他業種からITコンサルタントになるにはどうしたら良いのかということです。 ITコンサルタントは近年重要が増加しており、未経験でもITコンサルタントとして募集を出している求人が増えています。 そのため、ITコンサルタントと全く関係のないような一般営業職や他業種からの転職もしやすくなっていると言えます。 しかし、未経験からITコンサルタントに転職しやすい職種や業界は限られています。 職種でいうと、事業会社のIT部門で働いている方や事業企画部門で働いている方は実務経験を活かしやすいので採用されやすいです。 また、業界でいうとITコンサルティングファームのクライアントとして多い金融、製造業、官公庁などの業界での勤務経験があれば、クライアント企業の内情を素早くキャッチアップできるだろうということで採用されやすいです。 それら以外では、ポテンシャル採用がされやすい第二新卒や、クライアント企業との協業経験がある方などが採用されやすいです。 ポテンシャル採用では、エンジニアからITコンサルタントになるには? で言及した通り、問題解決能力・コミュニケーション能力・マネジメント能力が大事になってきます。 ITコンサルタントの将来性は? 続いてITコンサルタントの将来性についてです。結論から言うと、ITコンサルタントの将来性は非常に高いと言えるでしょう。 多くの企業ではデジタルトランスフォーメーションを行うことが重要視されています。デジタルトランスフォーメーションとは、データやデジタル技術を用いてビジネスに関わることを変革していくといったものです。 具体的には、既存ビジネスの時間短縮、生産性向上、コスト削減などの効率化をデータやデジタル技術を用いて実現する、既存の技術では困難であった新しいビジネスモデルやサービスをデータやデジタル技術を用いて実現するといったものです。 AIやブロックチェーンを用いてのビジネス展開やビジネス改善、短時間での開発を可能にするアジャイル開発などもデジタルトランスフォーメーションの一種です。 政府としても国家予算を割いて、ビジネスに関わるシステムの刷新を2025年までに行うことを宣言しています。これだけデジタルトランスフォーメーションを重視されており、多くのITコンサルタントやITエンジニアが必要となっています。 そのため、IT戦略の立案やシステム導入を専門としているITコンサルタントは多くの企業で求められており、特にポテンシャルのある20代のITコンサルタントやエンジニアは多く求められています。そのため、ITコンサルタントの将来性は高いと考えて良いでしょう。 まとめ:仕事の難易度は高い ITコンサルタントになるには 異業種からの挑戦! というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか? 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。 ITコンサルタントは業務内容が多岐に渡り、プロジェクトを進める上で様々な能力が必要とされるので、仕事の難易度は高いと言える 問題解決能力・コミュニケーション能力・マネジメント能力がITエンジニア以上に必要となるので、ITコンサルタントになるにはこれらの能力が必要と言える ITコンサルタントと全く関係のないような一般営業職や他業種からの転職もしやすくなっていると言える ITエンジニアとしてITコンサルタントへのキャリアアップを考えている方や、全くITとは関係のない仕事をしていてITコンサルタントになりたいと考えている方も今回の記事を参考にして是非転職を検討してみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
ITコンサルタント

ITコンサルタントとは?仕事内容や年収についてわかりやすく解説

近年ではDX化という言葉がよくニュースなどでも取り上げられていますが、企業が経営戦略を立てる上でIT技術は欠かせないものとなっています。日々進歩し続けるITの技術を経営者自身が追い続け、さらに戦略にマッチしたものを選ぶハードルはかなり高く、専門的な知識も要求されます。 ここでは、そんな中でさまざまな業界から需要が高まっている職種であるITコンサルタントの仕事内容や必要となるスキル、年収などについて徹底解説します。これからITコンサルタントを目指す方、興味のある方はぜひ参考にしてください! 関連記事:ITコンサルタントになるには 他業種からでも転職できる? テクフリでフリーランス案件を探してみる ITコンサルタントとは? ITコンサルタントとは、クライアント企業が立てる経営戦略に対して専門的なIT技術の知見を通して課題解決や業務改善を行う職種です。仕事をする上でパソコンを使うことがあたり前になってきたとはいえ、紙帳票のやり取りなど、業務をアナログに進めている企業はまだまだ多くあります。 ITコンサルタントは、クライアント企業が行っている業務内容や経営戦略を把握して自身の持つITの知見をアナログで対応している現行業務と差し替えていく必要があります。 また、クライアント企業の業務を把握するためにはヒアリングを重ねて自身の目で現場を見るなど、コミュニケーション力や洞察力、解析力が必要となります。さらに日々進歩していくITの技術をリアルアイムにキャッチアップしてトレンドを追いかけることも必要となり、常にプロフェッショナルな動きが求められる非常にやりがいのある職種です。 ITコンサルタントはどんな仕事をするのか? ITコンサルタントが行う具体的な仕事としては、クライアント企業が行っている業務の解析と改善提案が主となります。具体的には以下のような作業が想定されます。 クライアント企業へのヒアリング クライアント企業の業務解析 現行業務のフロー化(ドキュメント化) 現行業務の問題点、課題点を洗い出し 導入を提案するシステムやツールの市場調査 新業務フローの作成と提案 新業務フローの導入 クライアント企業の教育(新業務フローの運用支援) また、現行業務の課題解決だけではなく、さらに生産性を上げるためのアイデア出しやコスト削減、新規事業における革新的なアイデア出しなどもITの技術を使って実現することを求められる場合があります。そのためにITコンサルタントは、クライアント企業の業務や経営戦略をクライアント以上に把握することが必要となってきます。 ITコンサルタントとシステムエンジニアの違い ITコンサルタントに近い職種として、システムエンジニアがありますが、ITの技術を使ってクライアント企業の業務改善を行うという目的はどちらも同じです。では、ITコンサルタントとシステムエンジニアの役割や仕事内容は具体的にどのように違ってくるのでしょうか? ITコンサルタントはクライアントの経営者の観点、または経営戦略をもとに業務全体を見渡しながら業務改善や課題解決を推進します。それに対してシステムエンジニアはクライアントの現場担当者の観点から、業務フローをより具体的かつ現実的なものへと落とし込んでいきます。つまり、両者の違いはクライアントの業務を見る目線の違いにあると言えます。 ITコンサルタントに必要なスキルとは? ITコンサルタントとして仕事を行うには、ITの知識や経験だけでなく、他にもさまざまなスキルが必要になります。ここでは、ITコンサルタントがクライアント企業の要求を満たして活躍するために必要となるスキルを具体的にご紹介します。これからITコンサルタントを目指す方や、エンジニアからのキャリアアップを考えている方はぜひ参考にしてみてください! コミュニケーション能力 クライアント企業の要求を満たす上で、クライアントの考えていることや業務内容、経営戦略を把握することは最も重要なことです。クライアントによってはマニュアルが十分に整備されておらず、経営者や現場担当者の頭の中にフローが入っていることもあります。ITコンサルタントはそのような状況でも、クライアントへのヒアリングを何度も重ねてクライアント企業の現状を見える化していく必要があります。 また、ヒアリングにおいて会話から情報を引き出すためには、人と上手く接することのできるコミュニケーション能力が重要です。つまり、ITコンサルタントにとってコミュニケーション能力は業務解析や改善提案を行う上で必須のスキルと言えます。 論理的思考力 ITコンサルタントはクライアント企業の業務解析を行う際に、どの業務がネックとなり、どこを改善すればいいのか、改善効果はどの程度になるのかについて現状を踏まえながら論理的に考えていく必要があります。さらに、クライアント企業の業務を俯瞰的に捉えることで現行業務に影響が出ないように、フローの一部を組み替えたり、新しい技術と差し替えたりする必要があります。 また改善提案を行う際にはクライアント企業に対してプレゼンを行う必要があります。そこで説得力のある情報を伝えてクライアントに納得してもらうには、予測範囲の説明ではなく論理的で確実な説明を行う必要があります。ITコンサルタントにとって論理的思考力は、最善の改善提案を策定してクライアントの要求に応えていく上で最も重要なスキルの1つです。 ITに関する幅広い知識 ITコンサルタントのクライアントとなる企業の業種はさまざまで、業務内容もそれぞれ違います。ITコンサルタントはそのような中で最適なITサービスやツールを提案し、クライアントの課題解決を行っていくことになりますが、そこに必要なのは単純にシステム開発や導入に関する知識だけではありません。 多種多様なクライアントが依頼してくる要求に対応するためには、Saasの各種サービス、セキュリティ対策、ネットワーク通信など、ITに関する幅広い知識が必要となってきます。また、得た知識をクライアントに提案し導入していくためにはサービスを実際に自分で触ってみたり、実際に扱っている企業から情報収集するなど、経験を積んで説得力をつけることも大切になってきます。 ITコンサルタントにおすすめの資格 これからITコンサルタントを目指す、IT関連の職種からキャリアアップを目指す人は勉強の一環として関連する資格を取得するのがおすすめです。また、すでにITコンサルタントとして活動している場合でも、実力をクライアントにアピールするために資格を取得しておくことは有効な手段のひとつです。ここではITコンサルタントに関連するおすすめの資格をいくつかご紹介します。 ITコーディネータ ITコーディネータは、ITと企業経営に関する両方の知識や技能を有することを証明する資格です。経済産業省が推進する資格ではありますが、認定はITコーディネータ協会が行うため、国家資格ではなく民間資格となります。ITコーディネータは、その他IT系の資格のように筆記試験に合格するだけではなく、ケース研修と呼ばれる講義もあわせて修了することで資格が認められます。 また、資格取得後も毎年更新が必要となり、あわせて3年度内に3講座のフォローアップ研修も継続して受講する必要があります。このように、知識と実技を継続して両立することで初めて認められる資格となっており、 ハードルが高い分、信頼性も高くなるので、ITコンサルタントとしての実力をクライアントにアピールするのに最適な資格です。 ITストラテジスト ITストラテジストは、企業の経営戦略や業務の効率化をITの知見を使って立案する技能を持っていることを証明する資格です。経済産業省が管轄する「情報処理技術者試験」の1つで、IT技術に関連する資格の中で最も難易度の高い「スキルレベル4」の国家資格となります。 筆記試験のみですが、多岐選択式(午前Ⅰ、Ⅱ)、記述式(午後Ⅰ)、論述式(午後Ⅱ)の各試験があり、合格率も例年15%程度とかなり難易度が高いです。ITに関する高度な知見を持っていることが証明できるので、ITコンサルタントとして企業から高い信頼を得ることが期待できる資格です。 中小企業診断士 中小企業診断士は、中小企業の経営に関する課題点を見出し、適切なアドバイスができる能力を有する証明ができる資格です。経済産業省が認定している、経営コンサルタントに関連するものでは唯一の国家資格となります。試験は2回の筆記試験の後で、面接試験を行います。そして面接試験合格の後、さらに15日間の実習を受けることで中小企業診断士として正式に登録が許可されます。 IT関連の資格ではありませんが、クライアント企業の経営全体を把握して課題解決を推進するITコンサルタントにとって、経営視点からの解析や提案を行うスキルは必須です。中小企業診断士の資格を取得することで、さらなるキャリアアップが期待できるでしょう。 ITコンサルタントの年収は? ITコンサルタントは技術的な知見だけではなく経営における知見も必要となるため、誰しもがなれる職種ではありません。しかしDX化の流れが進む中で、各業界でITコンサルの需要は高まりつつあるので、待遇面においても平均より高めの水準となっています。 年代や経験年数にもよりますが、具体的には平均年収で600万円程度と、平均年収から考えるとかなり高いです。クライアント企業の依頼を解決して実績を積んでいくことで他のコンサルタントとの差別化を図り、さらに報酬を上げていくことも可能です。さらに、今後も長期にわたって活躍できる場が期待できるので、ハードルは高めですが、やりがいを求める人におすすめの職種と言えます。 まとめ パソコンが普及してIT技術が身近になった現在では、ITコンサルタントの需要は高くなっています。これから世間でDX化の波が加速していくことで、さらにITコンサルタントの需要は高まり、より活躍の幅が広がると予想できます。 ITコンサルタントは将来性も高く、クライアントの反応や効果を直接感じることのできるやりがいのある職種なので、すでにITエンジニアとして活躍中の方やこれからIT業界を目指す方にもおすすめです。クライアントのビジネスを成功へ導くには高度な知識が要求されるため、ハードルは決して低くありませんが、それだけ期待される職種であり、得られる報酬も高水準となります。ご興味のある方は今回の記事を参考に、ぜひITコンサルタントの道を切り開いてください! テクフリでフリーランス案件を探してみる
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データサイエンティストに役立つ資格6選!取得のメリットや将来性について解説

データサイエンティストとは、顧客の課題を解決するために、データの収集や分析を行うスペシャリストです。主に以下のような顧客の課題解決に貢献します。 効果的なマーケティング戦略やターゲット選定をしたい 需要や売上を予測したい ユーザーの嗜好や行動データを分析してパーソナライズな商品を提供したい 高度な知識やスキルが必要とされるデータサイエンティストを目指すエンジニアにとって、適切な資格を取得することは重要なステップです。この記事ではデータサイエンティストに役立つ資格やそのメリットについて詳しく解説します。 データサイエンティストに興味があり、データ分析関連のスキルを身につけたいという方はぜひ参考にしてみてください。 関連記事:データサイエンティストの平均年収や必要なスキルを徹底解説! テクフリでフリーランス案件を探してみる データサイエンティストとは データサイエンティストは、ビッグデータや複雑なデータセットから有用な情報を抽出し、ビジネスに活かす職業です。データの収集・分析・解釈のスペシャリストとして、データサイエンス、統計学、機械学習などの知識とスキルを駆使してビジネスの課題を解決します。 また、データサイエンティストはプログラミング、統計学、機械学習、データベースなどのスキルを持つことが求められます。データサイエンティストを目指すためには、これらの知識が身につく資格や実務にチャレンジすると良いでしょう。 データサイエンティストに役立つ資格 データサイエンティストに必要な知識とスキルを身につけるのに役立つ資格には、以下のようなものが挙げられます。 基本情報技術者試験 統計検定 データベーススペシャリスト試験 G検定・E資格 データサイエンティスト検定 オラクルマスター 資格を取得することで、データサイエンティストとして活躍するための転職や昇進に有利になることもあるでしょう。資格を取得するメリットについては後ほど詳しく解説しますが、まずはそれぞれの資格について紹介します。 基本情報技術者試験 基本情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験です。ITに関する基礎的な知識と技能を有する技術者を認定する試験になります。データサイエンティストは、ITに関する基礎的な知識も必要とします。基本情報技術者試験は、以下のようなITに関する幅広い領域にわたる知識が問われる試験です。 ネットワーク データベース プログラミング システム開発 基本情報技術者試験に合格することで、ITに関する基礎的な知識が身に付き、データサイエンティストとしてのスキルアップにつながります。 参考:基本情報技術者試験 統計検定 統計検定は、日本統計学会が主催する統計学の試験です。統計学の知識とスキルを評価するための資格試験になります。データサイエンティストはデータの分析やモデリングで統計手法を使用するため、統計学の基礎知識は必須です。 この試験は、統計学の基本的な理論や応用に関する知識をテストし、統計データの扱い方や解釈方法を評価します。統計検定を通して統計データの扱い方を習得することで、データサイエンティストの業務にも活かせるスキルが身につくでしょう。 参考:統計検定 データベーススペシャリスト試験 データベーススペシャリスト試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験です。データベースの設計・構築・運用・管理に関する高度な知識と技能が問われます。データサイエンティストは、データベースを効果的に活用して、データの分析や解釈を行います。データベーススペシャリスト試験に合格することで、データベースの知識とスキルが身に付き、データサイエンティストとしてのスキルアップにつながります。 データベーススペシャリストは、IPAが主催する情報処理技術者試験のひとつで、基本情報技術者試験よりも難易度が高いです。合格すると転職や案件応募のときのアピールポイントにできるので、頑張って合格を目指しましょう。 参考:データベーススペシャリスト試験 G検定・E資格 G検定やE資格は、一般社団法人日本ディープラーニング協会が主催する資格試験です。G検定は、データサイエンスの基礎知識を問う資格試験で、E資格はディープラーニングを扱うエンジニアに必要な知識を問う資格試験になります。 G検定は、データサイエンティストに必要な知識を幅広く網羅しており、マネージャーやエンジニアなど、データサイエンスに関わる全ての人に役立つとされています。また、E資格はディープラーニングの理論を理解して適切に扱えるスキルの証明になる資格です。どちらもデータサイエンティストに必要なスキルであるといえるでしょう。 参考:日本ディープラーニング協会 データサイエンティスト検定 データサイエンティスト検定は、一般社団法人日本データサイエンティスト協会が主催する、データサイエンティストの能力を測る資格試験です。データサイエンティスト検定は、データ分析や機械学習などの技術的な知識だけでなく、ビジネス的な視点からの問題解決能力も問われます。データ分析を通して顧客の課題を解決する、データサイエンティストに適した資格といえるでしょう。 参考:データサイエンティスト検定 オラクルマスター オラクルマスターは、オラクル社が認定するデータベース技術者向けの資格です。オラクルのデータベース技術に関する知識とスキルを認定する資格になります。オラクルはビジネスにおいて広く使用されているデータベース管理システムです。 データサイエンティストが企業でデータベースを操作・管理する際には、オラクルの知識と経験が求められる場合があります。また、オラクルに限らず他のデータベースを扱うときにも必要なSQLなどの問題も出題されるため、データサイエンティストとしてデータベースのデータを扱うスキルを身に着けたい人におすすめの資格です。 データサイエンティストが資格を取得するメリット データサイエンティストが資格を取得するメリットとしては、おもに以下の点が挙げられます。 スキルの証明になるため自己アピールできる 高度な知識や技術を体系的に学べる 新たな機会の創出につながる スキルの証明になるため自己アピールできる データサイエンティストとしての資格を取得することで、自分のスキルや知識を客観的に証明できます。資格は企業やクライアントに対して、データ分析やモデリングなどの業務において高いレベルの能力を持っていることを示すものです。資格を保持していることは、転職や昇進の際に大きなアピールポイントとなります。 資格を取得することで、自分のスキルを向上させるモチベーションにもなるでしょう。自分のスキルや知識を第三者に認めてもらう手段として、資格取得を活用するのもよいでしょう。 高度な知識や技術を体系的に学べる 資格取得のための勉強では、データサイエンスの高度な知識や技術を体系的に学べます。例えば、統計検定を取得することで統計学の知識が深まります。資格取得のための勉強をすることでデータサイエンスの基礎を固めて、より高度なスキルが身に付きます。専門的な知識を学んで習得することによって、プロジェクトや案件で特定の分野において、より専門家としての役割を果たせるようになるでしょう。 新たな機会の創出につながる データサイエンティストとしての資格を持つことで、新たな仕事や研修の機会につながる場合もあります。企業や組織がデータサイエンスに取り組む際に、持っている資格はあなたの能力を判断する材料のひとつになります。 また、資格を取得することで、データサイエンスの分野で活躍している人々とのネットワークを築けることもあるでしょう。資格の取得や資格取得のための勉強をとおして人脈を広げることで、キャリアアップやビジネスチャンスにつながります。 テクフリでフリーランス案件を探してみる データサイエンティストの将来性 データサイエンスの需要は急速に成長しており、将来的にもその需要は高まると予測されています。データサイエンスの分野は急速に進化しており、新たな技術や手法が日々開発されています。機械学習、人工知能、ディープラーニングなどの技術が進歩して、より高度な予測モデルやデータ分析手法が生まれているのです。これにより、データサイエンティストとして、より複雑な問題に取り組むことが求められるようになるでしょう。 また、ビッグデータの急速な増加もデータサイエンティストの需要を推進しています。インターネット、ソーシャルメディア、センサーデバイスなどから生成される大量のデータが存在し、そのデータから価値を引き出すためにはデータサイエンスの専門知識が必要です。企業や組織はデータ駆動型の意思決定を行いたいと考えており、データサイエンティストはその需要を満たすために重要な存在です。 データの重要性がますます認識され、データに基づいた意思決定がますます求められるようになるにつれて、データサイエンティストの需要も高まります。さらに、データサイエンティストは幅広い業界でキャリアを築けるという特徴もあります。データ分析を必要とする業界は、以下のようにさまざまです。 マーケティング 金融 ヘルスケア エネルギー 交通 小売り データサイエンティストとしてスキルや経験を積むことで、幅広い業界から求められる市場価値の高い人材となるでしょう。ビッグデータの利活用や機械学習の進展により、企業や組織はますますデータサイエンティストの専門知識とスキルを必要としています。データサイエンティストの将来性は非常に高く、今後も需要が増え続けるでしょう。 データサイエンティストの年収 データサイエンティストの年収は、経験や業界などによっても異なります。しかしデータサイエンティストは需要が高いため、他の職種と比べても高い年収を期待できる職業です。データサイエンティスト協会が2020年に実施したアンケートによると、データサイエンティストの平均年収は791万円でした。 参考:データサイエンティストのリアル データサイエンティストはデータ分析や機械学習などのスキルを持ち、企業のビジネスに貢献することが期待されています。そのため、高いスキルを持つデータサイエンティストは、高い年収を得られる可能性があります。先ほど紹介したデータサイエンティストに役立つ資格も参考に、スキルや知識を増やして、年収アップを目指しましょう。 最後に データサイエンティストが資格を取得するメリットとしては、専門知識の獲得やスキルの証明、就職や転職の際にアピールポイントになる点が挙げられます。ビッグデータの増加や技術の進化により、データサイエンティストの需要はさらに拡大していくでしょう。今回紹介した内容を参考にデータサイエンティストに役立つ資格を取得して、データ分析のスペシャリストを目指しましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
働き方

SESと派遣の違いは何?契約内容の違いからメリット・デメリットまでレクチャー!

SESエンジニアと派遣エンジニアは、どちらもクライアント企業のオフィスで働くことが多いですが、まったく異なる存在です。その点は皆さん、理解していると思います。 ですが、実際なにが違うのかを問われると、説明できない方が多いと思います。 そこで今回は、SESエンジニアと派遣エンジニアの違いを解説すると同時に、「SESと派遣どっちが良いのだろう?」と悩んでいる方向けに、簡易的ではありますがチェックシートもご紹介いたします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる SESと派遣の違いを解説 まずはSESと派遣のビジネスモデルの違いから理解しましょう。 SESはシステム・エンジニアリング・サービス(System Engineering Service)の略で、簡単にいうと「ITエンジニアが必要な仕事を外注したクライアント企業に対応するサービス」です。SESエンジニアは、クライアント企業から外注契約を受注したSES企業の責任・指揮下で仕事を行います。 対して、派遣こと労働者派遣事業は、「クライアント企業の人材提供依頼に応じて、自社で雇用する労働者を派遣するサービス」になります。派遣のエンジニアは、派遣先企業の責任・指揮下で仕事を行います。 一番の違いは 作業者に対して指示を出せるのは誰か?ということです。 SESエンジニアに対して、SES企業ではなくクライアント企業が直接、指揮しており、事実上、派遣エンジニアとして運用している状態は違法となります。これが偽装請負です。 SESと派遣の違いは、契約を見るとよりわかりやすくなります。そこで両者の契約について見ていきたいと思います。 SES契約について まずは、簡単な方のSESから見ていきましょう。SESの契約は以下の二方向のみです。 雇用契約・労働契約:SES企業⇔SESエンジニア SES契約:クライアント企業⇔SES企業 雇用契約とはお給料や福利厚生について雇用主と労働者で合意して取り交わされる契約です。対して、労働契約は、労働者と使用者(その労働者を実際に働かせる人・組織)の間で労働条件について取り交わすものです。 SESエンジニアとクライアント企業の間に繋がりがないため、直接指示できないのが、良く分かるかと思います。 SES契約におけるメリット・デメリット さて、SES企業で働くSESエンジニアの“身分”についても確認しておきましょう。基本的にSESエンジニアはSES企業の正社員です。安定感がありますし、会社の中で等級や役職を上げることで年収アップにも繋がります。ただし、会社の一員として組織のルールには厳格に従う必要がある、というデメリットもあります。 特に次の案件への異動でそれが顕著になります。会社の仕組みや規模がどれほど整っていても、本人の意思に反した案件へアサインされることがあります。スキルアップのために、今まで経験のない技術領域に挑戦したいと思っていても、会社として、その新たな技術領域に進出しない方針であれば、その願いは叶えられないでしょう。 私の知り合いの中には「ある案件に携わりたくて、そのSES企業に入ったが、その案件終了後に行くように言われた案件が納得いかず転職した」という方もいます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 派遣契約の仕組みとは? 続いて、派遣の契約について見ていきましょう。派遣の契約は以下の通り、黄色の矢印の三方向になります。 派遣契約:クライアント企業⇔派遣企業 雇用契約:派遣企業⇔派遣エンジニア 労働契約:クライアント企業⇔派遣エンジニア SESの場合は雇用主も使用者も受託企業が請け負っていましたが、派遣の場合は雇用主が派遣企業、使用者がクライアント企業と分かれています。 そのため、派遣エンジニアの契約は派遣企業と取り交わす「雇用契約」、クライアント企業と取り交わす「労働契約」の二つになります。 派遣契約におけるメリット・デメリット 派遣企業と契約する際に、気を付けたいのは、一言で派遣と言っても「登録型(一般派遣)」と「常用型(無期雇用派遣)」の二種類があるという点です。 登録型はクライアント企業から人材派遣の依頼に応じて、登録者の中から適切なメンバーを提供するタイプの派遣です。登録型の場合、登録者の方で案件の選り好みができる、というメリットがある一方、案件に参加していない“待機状態”時は収入がゼロになる、というデメリットもあります。 もう一つの「常用型(無期雇用派遣)」は、ある現場で長期間働けることを前提に、毎月一定の給与が支払われるタイプの派遣です。“待機状態”になって収入がゼロになるリスクはなくなります。ただし、派遣企業ごとに異なりますが、通常、年齢制限や正社員の採用試験に準じた選別テストをパスしなければならないなど、制約が設けられていることが多いです。 それだけだと「常用型(無期雇用派遣)」は登録型派遣とSESの良いとこ取りに聞こえるかもしれませんが、結局は派遣社員であって正社員ではありません。派遣切りに合うことも考えられます。 しかも、常用型の派遣社員の方が待機状態になった場合、派遣企業からすれば、“ただ飯喰らいの給料泥棒”です。一刻も早く、どこかの現場に入るようにとプレッシャーをかけられがちです。最悪の場合、本人の気が進まない現場に入れられることもあります。 いずれにせよ、派遣社員はあくまで非正規労働者です。クライアント企業の正社員と同じ仕事をしていても、基本的には正社員のように昇給や昇進はありません。「余計な責任を負わずに済む」「身軽である」と言えますが、年収アップは難しいといえます。 また、クライアント企業が派遣社員との契約を5年以上更新する場合、派遣社員がその会社に無期労働契約を申し込むことができる「5年ルール」が労働契約法によって定められています。 逆に言えば、それより短い期間であれば、いつでも派遣切りできる、ということになっています。様々な現場を渡り歩ける、と言えますが、環境や立場が安定しないとも言えます。 無機転換ルールについて:厚生労働省 – https://muki.mhlw.go.jp/ 自分はどちらに向いているのか?簡易チェック! SESと派遣どちらの方が向いているのか判断材料となる6つの質問をご用意いたしました。 [価値観] ①収入よりもワークライフバランスが重要だ。 ②一つの技術領域を高めるよりも、様々な技術領域に触れてみたい。 ③仕事でステータスが上がって責任が増えると、嬉しさよりも、苦しさを感じる。 ④正社員という肩書にこだわりはない。 [性格] ⑤自分は新しい環境への適応力が高い。 ⑥自分は対人ストレス耐性が高いと思う。 6つの質問のうち、4つ以上が「はい」であれば、派遣向きと言えます。 質問の趣旨を解説すると、①~④の質問は働き方の価値観を確認するものです。派遣社員は正社員ではありませんから、派遣社員という肩書に負い目を感じる人にはおすすめできません。 また、すでにご紹介いたしましたが、派遣社員は非正規労働者として、出世は望めず、給与も上がりにくいです。ただし、その分、プライベートを充実させることが可能です。そして、組織のルールに縛られず、好きな案件に入れる余地があります。 ⑤と⑥は性格について質問するものです。派遣社員の場合、3年に一度は現場が変わって、人間関係もリセットされてしまいます。そのことが、どの程度心理面に影響するのか確認する内容です。 もちろん、SESでも配置転換、人間関係のリセットはあります。しかし、SESは同じ会社のメンバー数名でチームを組んで働きますし、クライアント企業の担当者との折衝はリーダーが担ってくれる(はず)です。 しかし、派遣は同じ会社の仲間と言っても、先輩・後輩という概念が成立しません。また、個々の派遣社員が直接、クライアント企業の担当者と仕事をする必要があるので、より心理的なストレスを感じやすいのです。 まとめ:SESと派遣の違いは説明できないとダメ! 何度もお伝えしていますが、SESと派遣はまったく異なるものです。 その違いがわからないままSESや派遣で働きだしてしまうと、思い浮かべていたキャリアプランと異なる仕事を行う羽目になったり、偽装請負にも触れましたが、思わぬトラブルに巻き込まれたりする可能性があります。 SESと派遣の違いをしっかり理解した上で、ご自身のキャリアプランに合った選択をしましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる SESに関するよくある質問 SESとは? システム・エンジニアリング・サービスの略語で、システムやソフトウェアの開発・保守・運用などの特定の業務に対して技術者を派遣するサービスのことです。 SESと派遣の違いはなんですか? SESエンジニアは、SES企業の責任・指揮下で仕事を行い、派遣のエンジニアは、派遣先企業の責任・指揮下で仕事を行います。
インフラエンジニア

インフラエンジニアの年収は? 業界・スキル別に詳しく調査!

インフラエンジニアとは? インフラエンジニアとはネットワークやサーバなどアプリケーションやwebシステムが動作するための基盤を支えるインフラに関する専門的な知識と技術を有するエンジニア。 ITの基盤をささえる職種でもあるため、ITを活用する企業からの需要がある職種でもあります。また近年ではソーシャルゲームの発達もあり、ゲーム業界でもネットワークやサーバ、データベースなどしっかりとしたインフラを構築することが重要な課題となっています。 IoTの推進や5Gなどにより、ITがより社会に浸透していこうとしている流れから考慮すると、インフラエンジニアは今後の社会にとって欠かせない職種の一つともいえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる インフラエンジニアの年収をスキル別で調査 インフラエンジニアが含まれると考えられるIT運用・管理(顧客向け情報システムの運用)の平均年収は、経済産業省の公表資料「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると608.6万円です。 IT運用・管理(顧客向け情報システムの運用)のスキルレベルは3.4とされています。 しかしさらに高いスキルレベルであり、インフラエンジニアが含まれると考えられるIT技術スペシャリスト(特定技術・DB・NW・セキュリティ)の平均年収は758.2万円となっています。 スキルレベルは3.9となるため部下を指導するチームリーダーレベルもしくはそれに近いスキルが必要だと考えられますが、インフラエンジニアとして高いスキルを身につけることができれば、平均的な年収としても700万円以上を目指すことができます。 ではインフラエンジニアとしてIT技術スペシャリストを目指すために必要となる、DB、NW、セキュリティとはそれぞれどのようなスキルになるのか、順番に見ていきましょう。 DB(データベース)スキルについて データベースは様々なアプリケーションや顧客情報を取り扱うwebサイト運用において欠かせない概念であり、ネットワーク機器やセキュリティ機器にも関連しています。 データベースの主な役割はデータを蓄積して管理することですが、その管理されたデータは様々な形でアプリケーションに出力されます。 アプリケーションで問題が生じた場合にチェックをする対象にもなるため、システムを管理する上では欠かせない知識でもあります。 データベースに関連した資格としては、IPAが実施しているデータベーススペシャリスト試験があります。 データベーススペシャリスト試験は高度情報処理技術者に含まれる上位試験となっているため、取得することで一定の評価が得られることを期待できます。 参考:IPA「データベーススペシャリスト試験」 NW(ネットワーク)スキルについて ネットワークは、パソコンのインターネット接続は当然のこととしてプロキシサーバやファイアウォールログ管理機器など様々なネットワーク機器を管理するスキルを意味しています。 近年ではVPNやクラウド環境も積極的に採用されているため、そういった通信環境の設定や運用についての経験やスキルもネットワークに関連したスキルに含まれます。インフラエンジニアを目指す場合、ネットワークは最初に理解しなければいけない知識やスキルでもあります。 ネットワークに関連した資格としてはIPAが実施しているネットワークスペシャリスト試験があります。ネットワークスペシャリストを取得することは高度IT人材として一定以上のスキルを有することの証明にも役立ちます。 午後試験では実践能力があることを前提に難易度が高い問題が出題される傾向があり、合格率は14.4%です。難易度が高い資格ではありますが、インフラエンジニアとして長く活躍することを目指す場合には資格を取得する価値はあるといえるでしょう。 参考:IPA「ネットワークスペシャリスト試験」 セキュリティに関するスキルについて セキュリティに関するスキルには、基本的なウイルス対策のためのセキュリティ機器の設定や運用、ログ管理などが含まれます。 また管理するネットワークや機器でウイルスの検出があった場合はその内容や影響度を調べた上での対策を講じることなどがあります。セキュリティに特化したインフラエンジニアになれば、ウイルスログを解析するような高度なスキルを求められることもありますが、一般的なインフラエンジニアであれはそこまでのスキルは必須ではありません。 しかし近年の企業に対するサイバー攻撃は増加傾向にあるため、今後その重要度は高まる可能性があるスキルだといえるでしょう。セキュリティに関連したスキルとしては代表的なものとしてIPAが実施している情報セキュリティマネジメント試験と、情報処理安全確保支援士試験があります。 情報セキュリティマネジメント試験は入門的な位置づけの資格ですが情報処理安全確保支援士試験は、上位試験です。 また情報処理安全確保支援士試験は合格後所定の手続きにより登録セキスペとして資格保持者になれるという特徴もあります。 参考:IPA「情報処理安全確保支援士試験」 IPA「情報セキュリティマネジメント試験」 インフラエンジニアの年収を業界別で調査 インフラエンジニアの平均的な年収は先に述べた通り608.6万円ですが、関わるプロジェクトの規模や業界によって、支払われる報酬や年収に違いがあります。 ではいくつかの代表的な業界をピックアップして業界ごとにどのような特徴があるのかを見ていきましょう。 金融業界 インフラエンジニアは投資や金融機関のサービス関係など、金融業界のインフラを支える立場として一定のニーズがあります。 サーバやネットワークなどの基本的なインフラの知識だけでなく、チームで円滑に業務を進めるために一定のコミュニケーションスキルも求められるのが一般的です。 弊社の求人サービスtechcareerでは、400万〜800万円程度で案件が掲載されることがあります。 人材業界 人材業界は人材サービスに関連した求人サイト、webアプリケーションに関連した運用・保守、などインフラエンジニアの活躍の場面があります。コールセンターに関連したプロジェクトであれば、その拠点のネットワークの構築や運用に携わるケースも少なくありません。 障害対応なども含まれる業務になると一定以上のスキルは必要ですが、人材業界に関心がある場合はチェックしておきたい業界です。 弊社の求人サービスtechcareerでは、400万〜900万円程度で案件が掲載されることがあります。 健康/医療 健康や医療の分野ではポータルサイトや口コミサイト、その他様々なwebアプリケーションが提供されていることがありインフラ管理には一定の需要が存在しています。 負荷分散などサイト運用に欠かせない対応や、インフラの設計、ログ管理などプロジェクトによって幅広く業務を担当するケースもあります。 弊社の求人サービスtechcareerでは、400万〜700万円程度で案件が掲載されることがあります。 インフラエンジニアにとって将来性のあるスキルは? インフラエンジニアにとってネットワークやサーバ、セキュリティなどのスキルは必然ですが、将来性について考えるなら注目しておきたいスキルがあります。 それはクラウドに関するスキルです。一昔前はネットワーク環境といえばオンプレミスで構築することかが一般的でしたが近年はクラウドへの移行が行われているケースが少なくないからです。 また近年では官公庁の団体や有名企業がAWSを積極的に取り入れている影響もあり、今後AWSなどクラウド関連のツールやサービスを利用した運用・保守はインフラエンジニアにとって欠かせないスキルになる可能性が高いといえるでしょう。 参考:アマゾンウェブサービス 一方で、もっと基礎的なプログラミングスキルなどから着実に伸ばしていきたいのであれば、プログラミングスクールなどを利用してみるのも良いでしょう。 参考:【未経験特化型のプログラミングスクールなら活学ITスクール】 まとめ インフラエンジニアの将来的なキャリアとしては、マネジメントに関するスキルも身につけるならプロジェクトマネージャなど管理職を目指すキャリアもあります。 しかしこういった組織の中で重要なポジションを目指すためには、前提として高度なスキルが必要とされることが少なくありません。 そのためインフラエンジニアとして高い年収を目指すなら、まずはインフラのITスペシャリストとしてスキルを身につけることが大切になると考えられます。 先に述べた通り、IT技術スペシャリスト(特定技術・DB・NW・セキュリティ)の平均年収は758.2万円です。 ITスペシャリストとしてのスキルを身につけることは、エンジニアとしての市場価値を高めることにもつながるため、インフラエンジニアのキャリア形成においてスキルアップは最も重要なテーマでもあるといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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