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個人事業主の派遣 メリット・デメリット含めて大検証
個人でエンジニアとして活動しているフリーランスのなかには、派遣スタッフとして会社で働きたいと考える人も少なくありません。ですが、個人事業主として活動している以上、派遣としては雇ってもらえないんじゃないかと心配する人も多いようです。 ここでは、エンジニアの個人事業主が派遣として働きたいと考えたときに、押さえておきたいポイントやメリット・デメリットについて紹介します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 個人事業主の派遣は一般的か? 個人事業主が派遣として働くのは、それほど珍しいことではありません。フリーランスとしての収入だけでは生活が成り立たないという場合に、アルバイト感覚で派遣という選択肢を選ぶ人はたくさんいます。 個人事業主も一人の個人ですので、派遣会社に登録できないということはありません。個人事業主だからという理由で、派遣スタッフとして働くことを断られるというのも考えにくいでしょう。むしろ、本業で実績を残しているフリーランスの方であれば、高いスキルを持った人材として歓迎されることもあるかもしれません。 ただ、派遣として働くというよりも、在宅や常駐で働く個人事業主のほうが多いのは確実でしょう。フリーランスとしてクライアントと業務委託契約を結び、自宅やカフェ、もしくは会社のオフィスに出勤して働くスタイルです。 一定のスキルを持ったエンジニアであれば、わざわざ派遣会社を通して仕事を得るよりも、自分でクライアントを探して営業することで、直接契約を結んだほうが報酬が高くなります。すでに稼げているフリーランスが、あえて派遣という働き方を選ぶ必要はあまりないでしょう。 ですが、個人事業主が派遣として働くことにはいくつかのメリットが存在します。 個人事業主の派遣によるメリット 安定収入が手に入る 個人事業主が派遣として働く場合、まず「安定収入が手に入る」というメリットが得られます。特に駆け出しの頃のフリーランスは、毎月安定した収入を確保することが難しいタイミングがあります。 獲得できた案件の数や単価によって、月々の収入が大きく変化します。ガッツリ稼げればそれに越したことはありませんが、クライアント側の都合などによって収入がほとんどなくなってしまうこともあるでしょう。 そんなとき、派遣としても働いていればサラリーマンの給料のように報酬を受け取ることができるので、一定の収入を確保できるようになります。派遣なら数ヶ月ごとの契約が大半なので、これから先数ヶ月は生活費の心配をせずにすむという状況もあるでしょう。 節税になる 2つ目のメリットとして、「節税になる」こともあげられます。個人事業主として得た収入はそのまま売上に計上されますが、派遣として稼いだ給料には「給与所得控除」が適用されます。 つまり、同じ額を稼いだとしても個人事業主としてクライアントから直接報酬を受け取るよりも、派遣で働く給与として受け取ったほうが、支払う税金が安くすむということです。 稼ぎが少ないうちはそれほど気にする必要はありませんが、売上の金額が多くなってきて「今年はちょっと税金が多くなりそうだな」というときに、派遣として働くことで節税するという方法を取るとよいでしょう。 仕事の幅が広がる 3つ目のメリットは、「仕事の幅が広がる」という点です。普段では使わないようなプログラミング言語を扱ってみたり、まったく違う業界のシステム開発をしたりする経験を通じて、個人事業主として働くうえでは身につかなかったスキルを習得できることがあります。 本来であれば独学で学習する必要があった知識を、派遣先で給料をもらいながら教えてもらう…なんてことも可能になります。 さらに、派遣先でさまざまな人と知り合うことで、人脈を広げられることもあるでしょう。派遣先で仲良くなった人から個人的に仕事を依頼されたり、もしくはその人の紹介で案件を獲得できたりといったチャンスが生まれ、幅広く仕事が得られるようになるのです。 派遣会社が福利厚生を用意していれば、それらを利用できるのも派遣のメリットといえます。個人事業主であれば利用できなかった待遇を受けながら、快適に働くことができるかもしれません。 ほかにも、派遣の仕事であれば勤務時間が明確に決まっているため、夜遅くまでダラダラと働き続けてしまうことを防止できます。限られた時間で効率的に作業を進めることができれば、働きすぎを避けることにもつながるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 個人事業主の派遣によるデメリット 個人事業主が派遣として働くなら、そのデメリットも知っておく必要があります。 たとえば、派遣の仕事が忙しくなってしまえば本業がおろそかになってしまう危険性があります。個人事業主としての実績を残せず、ずっと派遣として働くのであれば通常の派遣社員となにも変わりません。 派遣としての作業が負担となって、個人事業主として活動し続けられなくなれば本末転倒です。派遣の仕事は、あくまでも副業であるという位置づけにして、本業の稼ぎを補完するイメージを持って続けることが大切です。 また、確定申告の手続きがやや複雑になる点もデメリットとしてあげられます。個人事業主としての稼ぎは事業所得ですが、派遣としての稼ぎは給与所得になります。これらは別々に計算して確定申告書に記す必要があるので、収入を区別して記録する必要があります。 クラウド会計ソフトなどを使えば確定申告の手続きに迷うことはあまりないでしょう。年末になったら源泉徴収票をしっかりと取り寄せて、所得を計算することを忘れないようにしてください。 ちなみに、個人事業主としての所得が20万円以下なのであれば、確定申告は必要ありません。派遣先で年末調整の手続きをすれば、確定申告は会社が代行してくれるからです。個人事業主としての稼ぎがあまり見込めないようなら、あえて仕事をセーブして派遣の仕事に集中するのもいいかもしれません。 個人事業主としての仕事と派遣の仕事を掛け持ちするのであれば、自己管理を徹底することも重要になります。派遣の仕事をして、さらに個人事業主としての仕事もするとなれば、休みの時間がうまくとれなくなってしまうこともあるでしょう。 個人事業主は体が資本ですので、もし倒れたり病気になったりしてしまえば、翌月からの収入がゼロになってしまいかねません。派遣先が休みの日にだけ個人事業主としての仕事を進めるなど、計画を立てて仕事をこなすことがポイントになります。 なお、個人事業主と派遣とを掛け持ちするなら、クライアントや家族に対してもそのことを伝えておいたほうがいいでしょう。掛け持ちする理由をしっかりと伝えて納得してもらえれば、周囲の人たちも応援してくれるはず。何も言わずに兼業することで発生するトラブルも防止することができます。 まとめ:自己管理・時間管理を徹底する エンジニアとして働くフリーランスが派遣として働くことは、収入の安定や節税にもつながります。うまく活用することで、本業でもいい結果を残して相乗効果が得られるようになるかもしれません。 ただし、そのためにはこれまで以上に自己管理・時間管理を徹底して、確定申告の際にもミスがないように手続きする必要があります。こうしたメリット・デメリットを踏まえながら、派遣の仕事を探してみてくださいね。 フリーランス案件を探してみる

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フリーランスエンジニアの3つの独立失敗談を紹介
フリーランスエンジニアの失敗談 その1 「フリーランスになるとバラ色の未来が待っている!」的なサイトは多いですが、フリーランスになって失敗した経験のある人の話を紹介しているサイトって意外と少ないですよね。 人は失敗から学ぶといいますが、10の成功談より1の失敗談の方が得ることが多い、というのはよくあることです。 そこで今回は、私の周りにいるフリーランスSE(システムエンジニア)たちの失敗談をご紹介したいと思います。 ひとつ目の失敗談は私が正社員SE(システムエンジニア)として勤務していた、ユーザー系システムインテグレーターの同僚の話です。 ユーザー系システムインテグレーターのプロパーSE(システムエンジニア)社員というのは、自分の傘下で仕事をしているパートナー社のSE(システムエンジニア)には「お客様」として丁寧に扱われ、グループ企業の社員からはIT専門家として全幅の信頼を寄せられます。 若手であっても、SE(システムエンジニア)としての提案がそのままグループ企業のITシステムの運用方針になることすらあります。 ※一部のユーザー系システムインテグレーターだと、親会社の職員に“子会社の人”として、雑に扱われることもあるようですが、(給料には大きな差がつけられていたけれど)うちは目に見えて差別待遇を受けることは少なかったです。 しかし、ユーザー系システムインテグレーターのプロパーSE(システムエンジニア)社員の技術力は、グループ企業特化型です。 世間で話題になっている新技術であっても、グループ企業で使う予定がない技術を学ぶ機会もなく、確かにグループ企業のシステムであれば、上流工程からどんどん担っていけるけれど、総合的な技術力はで、パートナー要員として自身の傘下で仕事をしているベンダー系・独立系システムインテグレーターのSE(システムエンジニア)に勝てそうにない、ということもよくあります。 ところが失敗した彼は、ユーザー系システムインテグレーター勤務者特有の技術の偏りと、その影響に思いをはせず、脱サラ・フリーランス化して、当初、大変苦労していました。 上流工程経験があることを評価されて案件へのアサインはすぐにされるものの、能力不足・知識不足を何度も糾弾されたそうです。 彼がフリーランスになってからも、たまに飲みに行ったりしていましたが、酒が入ると「いままで井の中の蛙だった」とよくこぼしていました。 なお、今では足りなかったスキルを補い、立派にフリーランスSE(システムエンジニア)として活躍しています。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フリーランスで失敗しないための検証と対策 1 自己分析不足でしょう。 ユーザー系システムインテグレーター勤務ではなくとも、会社の組織力(あるいは、部署の仲間の協力)のおかげで実現できたことを、自分ひとりのお手柄と勘違いしてしまう人は少なくありません。 自分の能力を侮ってはいけませんが、自分の能力を過信してもいけません。 脱サラする前に本当に現状のスキルセットでフリーランスとしてやっていけどか、真摯に自分のできないこと・足りない分析を分析しましょう。 会社を辞める前に、フリーランス向けの求人会社でエージェントと面接してみて、感触を確認するのもありかと思います。 フリーランスエンジニアの失敗談 その2 ふたつ目は、同じ現場にいたフリーランスSE(システムエンジニア)の話です。 彼は仕事を探すのに人材エージェントを利用していたのですが、その会社が有り体にいうと“評判の悪い”ところでした。 人材エージェントはクライアント報酬を中抜きして利益を得ているので、中抜きされるのは仕方がないところがありますが、明らかに彼が利用している人材エージェントの中抜き率が高く、同じ仕事で同じ単価をもらっている他のフリーランスSE(システムエンジニア)と選べて、彼一人だけ、はるかに報酬が安くなっていました。 他にも不満があったようで、彼は人材エージェントと面談を行い待遇改善を要求しましたが、結局、人材エージェントは納得のいく回答をせず、業を煮やして彼は人材エージェントを乗り換えようとしました。 すると人材エージェントは乗り換えを阻止するために、いろいろ、彼にあることないこと含めて圧力をかけたようで、最終的になにもかもが嫌になった彼は“飛びました”。 現場に来なくなり、人材エージェントもどこにいるかわからない状態になったのです。 フリーランスで失敗しないための検証と対策 2 どこの人材エージェントも一緒だろうと安直に選んだのが運の尽きだったと思います。 人材エージェントは登録者をクライアントに紹介し、その紹介料で稼ぐ仕事です。 求職者のためのボランティア活動ではありませんし、本質的には登録者の幸せなんて知ったことではないのです。 とはいえ、あからさまな“商業主義的な人材エージェント”では登録者も集まらないので、以前よりも、登録者の気持ちに寄り添えない人材エージェントは少なくなってきましたが、それでも、一部でそういう人材エージェントが残っている、ということは理解しておいた方がいいでしょう。 人材エージェントの利用を考えている方は、どこの人材エージェントを利用するか、情報収集をしっかり行うべきでしょう。 また、彼とはその後、会っていないのでなんとも言えませんが、弁護士など労働問題の専門家に相談すれば、また異なった結末になったかもしれません。 フリーランスエンジニアの失敗談 その3 さて、最後は“フリーランスとして成功し過ぎた失敗例”をご紹介いたします。 すでにお伝えした通り、私はユーザー系システムインテグレーターで勤務していましたが、これは、そのときお世話になったある課長の話です。 その課長は入社年度から見るに、明らかに中途採用でした。 しかし、同世代の生え抜き社員たちのことを“同期”と呼び、仲良く飲みに行ったりするので変だなと思い、ある日、そのわけを聞くと、その方は「出戻り」だったのです。 つまり新卒採用でシステムインテグレーターとして入社したあと、いったん会社を辞めて、フリーランスとして10年近く活躍した後、再び新卒採用された会社で中途採用者として採用され勤務している、ということでした。 その人が呼ぶ“同期”は概念的なものではなく、新卒採用で一緒に採用された本物の同期というわけです。 ではなぜ、フリーランスから社員に戻ったか聞くと、「サラリーマンの方が自由だったから」という意外な答えが返ってきました。 元居たシステムインテグレーターに戻って課長職に就いてからの月給に比べて、フリーランス時代の月収は軽く三倍、多いと七倍もあったそうです。 この収入が明らかないようにトップクラスのフリーランスSE(システムエンジニア)として活躍していたようですが、高額報酬の代償として、相当に仕事が厳しく、忙しかったようです。 本人曰く「サラリーマンと違って、自由な働き方ができると思ってフリーランスになったはずなのに、サラリーマンよりハードで自由のない生活をしていた」そうで、お子さんの誕生を機に家族との時間を大事にしたいと考え、フリーランスという働き方を辞めることを決心したそうです。 フリーランスで失敗しないための検証と対策 3 一言でいえばキャパシティーオーバーです。 この方は非常に仕事ができる有能な方であるがために、なんでも挑戦しようという気持ちの強い方だったと思います。 難しい仕事であっても、自分ならできるという自負があり、実際、これまで何度も難題をクリアしてきたのでしょう。 また、クライアント側も「この人に任せれば間違いない」と、どんどん仕事を依頼していたと思います。 さらに確定申告書の作成や契約書の確認なども自分ひとりで行っていたようです。 確定申告書の作成や契約書の確認は外部の専門家(税理士や弁護士など)に依頼することができますし、クライアントの依頼であっても、現状、受けるのが難しいのであれば、その旨をはっきり伝えるべきです。 必要に応じて、仕事を減らす勇気も持つべきです。 まとめ:完結編 今回は私のかかわったフリーランスのSE(システムエンジニア)の失敗談をご紹介しました。 どの問題にも共通するのは、避けようがない失敗ではない、ということです。 フリーランスという働き方にはメリットだけでなくデメリットや落とし穴がある、ということを理解し、デメリットや落とし穴の対処法をしっかり考えておきましょう。 そうすれば、最悪の結末は避けられるはずです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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コーダーとプログラマーの違いとは?求められるスキルについてわかりやすく解説
エンジニアの職種でコーダーとプログラマーという職種があります。どちらもプログラミングコードを書く仕事ではありますが、違いがあります。一体どこが違っているのでしょうか?それぞれの違いを、開発工程での役割や求められるスキルの観点も交えて解説します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる コーダーとは? コーダーの仕事 コーダーの役割は「WebデザイナーがデザインしたWebサイトがインターネットブラウザ上で実際に動くようにHTMLやCSSなどの言語を使って記述していくこと」です。 閲覧するブラウザや端末によって、コーディングしたデザインに不具合が生じることもあるので、その確認や修正も行う必要があります。 コーダーが働く業界 Webサイトの記述が仕事ですので、Web業界で働くことになります。その中でもWebサイト制作を専門行うWeb制作会社などに入社することになります。というのも、通常の会社ではプログラマーがコーダーの役割を兼ねるケースもかなり多く、Web制作を専門に扱っている会社でコーダーを募集するケースが多いのです。 コーダーの年収 コーダーの年収は350万前後です。全職種の平均年収が432万円ですので、その水準と比較するとやや低い傾向にあります。 コーダーのキャリアパス コーダーのキャリアパスとして一般的なものは、WebデザイナーやWebディレクターといったWeb制作の上位職です。 WebデザイナーになるためにはHTMLやCSSなどの言語の知識の他に、PhotoshopやIllustratorなどのグラフィックツールのスキルも必要です。 Webディレクターになるためには、Web制作に関わるスタッフをまとめるマネジメント力が必要です。また、プログラミング・デザイン・コーディング・SEOなどWeb制作に関わる幅広い知識も必要です。 もう一つのキャリアパスは、フロントサイトエンジニアです。HTMLやCSSのさらに深い知識の他に、各種APIやWebサイト表示に関する様々な知識が必要です。 いずれにしても、HTMLとCSSの知識だけでは仕事の幅を広げることは難しいので、自分のなりたいキャリアパスに合わせてスキルや知識を高めていく必要があります。 プログラマーとは? プログラマーの仕事 プログラマーの役割は「プログラミング言語を使って様々なシステムを作る」ことです。システムエンジニアが作成した仕様書や設計書を元にして、JavaやRubyなどの開発言語を用いてシステムが動作するように作り込んでいきます。 プログラマーが働く業界 プログラマーと一口に言ってもさまざまな種類があります。大まかに分けると次の5つがあります。 ・Webプログラマー Webブラウザ上で動作するアプリケーションの開発を行います。主なプログラミング言語は「Java」「PHP」「Ryby」などです。 ・アプリケーションプログラマー パソコンやスマートフォンのアプリケーションの開発を行います。アプリケーションの目的や開発方法によって使用されるプログラミング言語は様々なものがありますが、主なものとしては「Java」「C#」「Python」などがあります。 ・ゲームプログラマー ゲームソフト、ブラウザゲーム、スマートフォンやタブレット向けのゲーム開発を行います。スマホゲームやソーシャルゲームの市場が大きくなり、人気の職種の一つとなっています。主なプログラミング言語は「C#」「C++」です。 ・組み込み系プログラマー 家電製品などに組み込まれているプログラムの開発を行います。組み込みシステムはパソコンやスマートフォン、さまざまな家電製品などに使われており、ハードウェアごとにシステムをカスタマイズする技術が必要です。主なプログラミング言語は「Java」「C#」です。 ・汎用系プログラマー 大企業や政府機関などの大型コンピュータのシステム開発を行います。主なプログラミング言語は「COBOL」です。 それぞれのプログラマーで、働く業界や習得する言語・スキルが異なってきます。Web業界だけではなく、自分のやりたい仕事に合わせて幅広い選択肢があります。 プログラマーの年収 プログラマーの年収は420万前後となっています。開発する言語や持っているスキルによって年収は大きく異なります。経験や実績が少ないうちは年収は300万円台に留まりますが、スキルや経験を積むことで年収が500万円以上を目指すことも可能です。 プログラマーのキャリアパス プログラマーのキャリアパスとしては大きく2つに分かれます。 ・マネジメント職 システムエンジニア、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャー、コンサルタントなど。仕様書や設計書の作成、プロジェクトのマネジメント、顧客へのシステムコンサルティングなどを行います。 ・スペシャリスト職 アーキテクト、スペシャリストなど。顧客の要望に合わせてシステムの設計を行ったり、一人で設計・構築・保守・運用までシステム開発の幅広い領域を担当します。 以前はマネジメント職を目指すのが一般的でしたが、最近ではプログラミング技術を磨き続けてスペシャリスト職を目指す人も増えています。 Web開発でのコーダーとプログラマーの役割の違い Web開発の大まかな流れは、 Webデザイナーがサイトのデザインをする Webデザイナーが作成したデザインをHTMLやCSSで記述する サイトの動的出力ができるようにシステムを構築する このうち、コーダーが担当するのが2の工程で、プログラマーが担当するのが3の工程です。つまりWebサイトの表側を作るのがコーダーで、Webサイトの裏側を作るのがプログラマーということになります。 コーダーとプログラマーに求められるスキル コーダーに求められるスキル コーダーとして働くために必須になるのは、Webページの実装に必要なHTMLやCSSのスキルです。 最近ではWEBサイトが複雑になっているので、動的なアニメーションなどのコンテンツが含まれていることがあります。そういった場合には上記の言語に加えてJavaScriptやjQueryなどのスクリプト言語のスキルも必要です。 また、Webサイト構築によく用いられるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)であるWordPressはPHPで作成されているため、これをカスタマイズする必要があるときにはPHPのスキルが必要です。 プログラマーに求められるスキル プログラマーに必要とされるスキルはプログラミング理論の知識やプログラミングスキルです。プログラミング言語は数多くあり、それぞれの言語で得意なことが異なってきます。どのような業界でプログラマーとして働きたいかで習得するべき言語は変わってきますが、様々な案件を受けて仕事の幅を広げるためには複数の言語の習得が必要です。 まとめ コーダーとプログラマーの違いについて解説しました。コーダーとプログラマーは一見似たような職種ですが、求められるスキルやキャリアプランが全く異なります。どちらも未経験の人がWeb業界やIT業界に入る第一歩となる職種ですが、自分が今後IT業界でどのようなキャリアを築きたいかを考えてどちらがよいのか決めるとよいでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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『2025年の崖』でエンジニア市場は変わる?エンジニアデビューは今がチャンス!
2025年の崖というものを、みなさんご存じでしょうか?IT業界はもちろん、非IT企業を含めた日本企業の課題として、非常に大きなインパクトを持って報道されたため、見聞きしたことのある方も多いでしょう。 そして、この2025年の崖で変化を求められるのは企業だけでなく、そこで働くエンジニアにも及びます。そこで今回は、2025年の崖で、どのような未来が出現するか予測してみたいと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 『2025年の崖』とは 2025年の崖とは、2025年の日本を予想したときに想定される、さまざまな課題のことです。経済産業省の文書にて、2018年9月7日に指摘されました。 参考:『DX(デジタルトランスフォーメーション)レポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~』 デジタル化社会で企業が生き残るためにどうすれば良いか、という趣旨で作成された報告書ですが、ITの観点から、主だったものとして以下の四点が課題として挙げられています。 20年以上稼働している基幹系システムが6割を超過 日本国内で約3000社がつかっているとされる、ERP(企業資源計画)パッケージの『SAP REP』のサポート終了 約43万人のIT人材不足(先端IT人材、レガシーシステムを知る人材の両方が不足する) 従来ITサービス(SI)市場とデジタル市場の比率が、2017年時点では9対1から6対4へと変わる 結局のところ、「既存のITシステムを更新しないとダメだけど、必要なスキルを持つ人材が足りていない」問題が、2025年にはクリティカルに企業の存続にダメージを与えるレベルになるまで拡大する、ということが謳われています。 なお、この報告書には記載がありませんが、昭和→平成→令和とシステム上の和暦を更新していない場合、2025年は昭和100年となってしまうため、いわゆる『昭和100年問題』の懸念も存在します。 ※昭和100年問題:和暦は二桁でしか管理ができないシステムの場合、昭和100年を昭和0年と認識してしまい、バグを引き起こす可能性がある問題。一昔前にあった、2000年問題とロジックは同じです。 さらに言えば、「人材の2025年問題」というのもあります。これは、いわゆる団塊の世代が75 歳以上に、そして、団塊ジュニア世代が50歳以上になる問題です。レガシーシステムを知る人材が、本当に現場からいなくなってしまうことが考えられます。 このように、2025年はITシステム、ITシステムを持つ企業、そしてITシステムに関わるシステムエンジニアにとって、非常に重要な意味を持つ年になるのです。 2025年の崖によって何が起こる? 2025年の崖によって生じる具体的な事象や、今注目されていくであろう技術などについて詳しく解説していきます。 システム更改案件を中心に求人市場がさらに活発化していく 繰り返しになりますが、2025年の崖とは「既存のITシステムを更新しないとダメだけど、必要なスキルを持つ人材が足りていない」問題です。逆に言えば、企業は自社の古くて更新が必要なITシステムを更新したり、見直しするのに必要なエンジニアが必要になっている、ということでもあります。 日本国内でも多くの会社が使っているERPパッケージの『SAP REP』のサポートは2025年に終了。また『昭和100年問題』も2025年になる前に、システム上の和暦が昭和になっているシステムをなくす必要があります。 そのため、2020年以降、特に2025年の2〜3年前から、システム更改案件が増え、エンジニア人材市場が活発化する可能性が極めて高いです。 非IT企業のIT部門やデジタル部門が強化される 『DX(デジタルトランスフォーメーション)レポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~』でも指摘されている通り、日本の非IT企業でシステム更新が進まないのは、多くの企業がベンダー(IT企業)任せになっているのも一因です。 いつサポートが切れるのかを、あまり意識していなかったり、システムに触れることのできる人材がおらず、なにをどう更新すれば良いのかも、よくわかっていない、という会社も少なくありません。結果として、システムを「使えているので、使い続けている」会社が多くなっています。 その対策として、システムの内製化、つまりベンダーに頼らず自社でエンジニアを抱えてシステム開発・保守を行ったり、ベンダーとともにジョイント・ベンチャーを設立するなど、積極的に関与していく選択肢を『DX(デジタルトランスフォーメーション)レポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~』では提示しています。 こうした対策を実現するため、今後、会社にシステムのことが分かるエンジニアを抱えようという動きが出てくるかもしれません。 また、「デジタル化=IT化」ではありませんが、IT抜きでデジタルを語ることはできません。デジタル企画部など、社内のデジタル化を推進する部門を強化する場合も、エンジニアなどIT人材は有効です。 2025年に向けて、企業のエンジニアニーズが高まる可能性も高いです。 技術力の高いエンジニアと低いエンジニアの格差が拡大する エンジニアが不足しているので、総じてエンジニアの報酬がアップすると考えられます。 しかし、どこの企業も欲しいと思う“スーパーマンのようなエンジニア”の待遇や報酬がさらに高まる一方で、そうではないエンジニアの待遇や報酬は、それほど上がらない可能性も、もちろん存在します。企業の財布だって無尽蔵ではありませんから、“一部のエリートが富を独占する”といった未来も当然ありえます。 2025年になると、AIやRPAなどの自動化技術がシステム開発や保守にも利用されていると思われますから、技術力が低く作業者レベルの人は、少なくても良い、という会社も増えているかもしれません。 あるいは、“できる人”の集まりであることが求められるアジャイル開発が主流となって、ITスキルのない業界未経験者は好まれない未来も可能性としては否定できません。 今後注目されていく技術とは 特に注目されているのが、AIやRPAなどの自動化技術です。単純作業から人間を解放し、より付加価値の高い仕事に従事させて、会社の生産性を上げたいと考えている企業が多いです。自動化技術は今後も継続して求められるでしょう。 また、Java(厳密にはOracle JDK)の有償化が話題になった時期もありましたが、PythonやJVM言語など、新世代のプログラミング言語と、昔からある言語、C言語やPL/I、Cobolの両方を知っている方は、システム更改や、昭和100年問題対応などで重宝されるでしょう。 インフラ側だと、仮想化、クラウドの二つが、引き続きキーワードになっていくと思われます。 どのような視点で考えるかによりますが、私の感覚では、仮想化とクラウドは、「データセンターをどうデザインするか」「サービス提供基盤をどうしていくか」という意味では同じテーマの技術です。 そして、今後、IoTが最重要のトピックとなるのは間違いありません。こちらに関連して、ここ数年で5G、HTTP/3などネットワーク関連の技術が次々と登場しています。このことによってシステム開発がどう変わるのか、なにを意識する必要があるのかは、すべてのエンジニアが知っておくべき知識となります。 まとめ 2025年前後で、IT業界、エンジニアの働き方や人材市場に変化が起きることをご理解いただけたでしょうか。エンジニア志望の方、あるいはエンジニアとしてキャリアアップしたい方は、2025年になった時を意識して、今のうちに、業界デビューを果たしたり、新たな技術の学習を始めてみてはどうでしょうか。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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確定申告はいくらから必要?フリーランスの疑問を解消します
確定申告がいくらから必要かどうかは、フリーランスや会社員、バイト、副業、主婦、学生、パートといったそれぞれの立場によって変わります。フリーランスの場合、確定申告はいくらから必要?と、気になりますよね。 結論から言うと、フリーランスの場合、年間所得額が48万円以下の場合は確定申告をする必要がなく、そうでない限りは確定申告をする必要があります。この所得額とは、年収から経費を引いた額であり、「年間所得額=年間収入−経費」です。 ※2019年分以前の基礎控除額は38万円 つまり、フリーランスとして自分で事業をするに当たってコストが掛かりすぎてしまい、ほぼ赤字に近い場合は確定申告をする必要はなくなります。 この記事では、フリーランスの場合はいくらから確定申告をするのかという点や、確定申告をしないとどんなペナルティがあるのかを紹介します。フリーランスの確定申告について気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる そもそも確定申告とは? 確定申告とは所得税を確定させ、確定させた所得税を国に申告し、収める行為です。サラリーマンの場合は、所得税の計算と納税を会社がしてくれるため、自分で確定申告する必要はありません。しかし、フリーランスの方で一定以上の収入がある方は確定申告する必要があります。 仮に確定申告を怠った、確定申告で虚偽の申告をした場合は税務署から調査を受け、罰則が課せられてしまうので、フリーランスの方は確定申告に関しての知識をつけておく必要があります。 税金についての基礎知識 フリーランスのような個人事業主には所得税以外にも収めなければならない税金があります。それは、事業所得に関する所得税と住民税と国民健康保険料です。 それ以外にも所得額が一定以上ある方には事業税、課税売上高が1000万円を超えていれば消費税、不動産を所有していると固定資産税、自動車を所有している場合には自動車税、機械や構築物や大型乗り物を所有している場合には償却資産税が課されます。 税金に関しては、経費はどこまで認められるのか? 家族従業員に支払った給与に関する税金の取り扱いや電子申告をした場合はどうなるのかなど、かなり幅広い知識が必要となるため、フリーランスとして活動している方はそれなりに勉強する必要があります。 確定申告のやり方は? ここでは確定申告のやり方を簡単に説明します。 まず、収入と経費に関するデータを集めます。収入は契約書や領収書、経費はレシートや領収書のような証明できるものを用意します。 次に、所得控除に関する資料を集めます。所得控除とは、税金を減らすために所得から差し引ける金額のことです。例えば、社会保険料や医療費などが該当します。 そして、自分が確定申告をする必要があるか判断します。確定申告が必要な人は、以下の条件のうちいずれかに当てはまる人です。 所得税が源泉徴収されていない場合 所得税が源泉徴収されていても20万円以上の所得がある場合 青色申告している場合 もし確定申告する必要がある場合は、確定申告書や必要な計算書等を作成します。これらの書類は、e-Tax(国税庁のホームページ)や会計ソフトなどで作成しましょう。 最後に、作成した書類を提出します。提出方法は、e-Tax(国税庁のホームページ)や郵送などがあります。 以上が確定申告の基本的な流れです。詳しく知りたい場合は、国税庁や税務署に問い合わせたり、専門家に相談したりするとよいでしょう。 青色申告と白色申告はどちらがよいの?どちらがお得? 確定申告には白色申告と青色申告の2種類があります。白色申告は収入の少ないまだ開業しはじめたばかりのフリーランス向けで、帳簿の付け方も比較的簡単です。青色申告は帳簿の付け方が難しいですが、収入が多い人は特別控除による節税効果が期待でき、その他にも特典があります。 ただ、青色申告の場合は以下のようなデメリットがあります。 ・開業してから2か月以内に申請する必要がある ・白色申告よりも提出資料が多く面倒 提出資料については、白色申告の方が簡単で手間がかかりません。しかし、白色申告の場合は収入がそこまで無い方だと帳簿する必要がなかったのですが、平成26年1月からは白色申告の方でも帳簿が義務付けられるようになりました。これによって白色申告だろうが青色申告だろうが、帳簿をつける必要性が出てきました。そのため、所得額がいくらにせよ、提出書類を作成する必要があるという点は注意が必要です。 ただ、白色申告の場合は青色申告の場合と異なって、複式簿記ではなく単式簿記での帳簿が認められています。このため、株や競馬の収益、メルカリ販売やYouTubeなどの広告収入といった副業収入のような雑所得の確定申告に向いています。 自分で帳簿をつける時間があまりない 複式簿記で帳簿をつけることが面倒だ 節税をそこまで意識していない という方には白色申告がオススメです。 それでは青色申告と白色申告のどちらがよいのでしょうか。結論から言えば、フリーランスや個人事業主の場合は、青色申告がおすすめです。なぜなら、所得額がいくらにせよ青色申告の方がお得なためです。 青色申告の場合は青色申告特別控除という特別控除が受けられます。比較的複雑な複式簿記で帳簿をした特典として、一定の要件を満たしている場合は55万円分の控除が受けられるというものです。この一定の要件を満たしていない場合は10万円となります。※青色申告特別控除は2020年分より、65万円から55万円に変更(電子申告をすれば65万のまま) 青色申告だとどのくらいお得になるのか、例を挙げて見ていきます。 たとえば、事業所得1,000万円、経費400万円、所得控除額85万円のとき (1)青色特別控除(55万円分)を適用した場合 ①所得額 = 1,000万円(事業所得)ー 400万円(経費)ー 55万円(青色申告特別控除)= 545万円 ②課税所得金額 = 545万円(所得)ー 85万円(所得控除)= 460万円 ③所得税額 = 460万円(課税所得)×20%(税率) ー 427,500円(控除額)= 492,500円 (2)青色特別控除(10万円分)を適用した場合 ①所得額 = 1,000万円(事業所得)ー 400万円(経費)ー 10万円(青色申告特別控除)= 590万円 ②課税所得金額 = 590万円(所得)ー 85万円(所得控除)= 505万円 ③所得税額 = 505万円(課税所得)×20%(税率) ー 427,500円(控除)= 582,500円 (3)白色申告の場合 ①所得額 = 1,000万円(事業所得)ー 400万円(経費)= 600万円 ②課税所得金額 = 600万円(所得)ー 85万円(所得控除)= 515万円 ③所得税額 = 515万円(課税所得)×20%(税率) ー 427,500円(控除)= 602,500円 (1)青色申告特別控除(55万円分)を適用した場合と(3)白色申告の場合で、602,500円ー492,500円=11万円もの差があります。 一般的に、事業所得ー経費の差が大きくなればなるほど、青色申告特別控除を利用した方がお得になるので、事業による利益が大きい方は青色申告特別控除を利用したほうがいいことを覚えておきましょう。 ただ、所得額が低い場合は帳簿の仕方が面倒な青色申告を使うメリットが少ないため、白色申告を利用するという選択肢もあります。 確定申告では所得税に関して確定させるものですが、それにともないその年の国民健康保険料、住民税、事業税なども自動的に算出されるため、非常に大事な制度となっています。 確定申告の期間は例年2月15日〜3月15日頃となっており、この期間内に確定申告をしなければなりません。もし、この期限を破ってしまった場合は延滞税という税金が余分にかかることになり、損を被ることになるので期限内に確定申告をするようにしましょう。 確定申告をしないとどうなる? ここまでは、確定申告について説明してきました。それでは、確定申告すべき人が確定申告しないとどうなるのでしょうか。 確定申告しなければならない人が、確定申告しなかった場合、ペナルティが課せられる可能性があります。 この場合、まず、税務署から「納税申告書の提出を求める通知書」が届き、この通知書に従って期限までに申告書を提出しない場合、罰則金が課せられるのです。さらに、申告漏れがあった場合は追徴課税の対象となります。追徴課税とは、過去の所得に対して税金を再計算し、未払い分を請求することです。追徴課税には、遅延損害金や利息も加算されるため、莫大な額になることもあります。 また、故意に申告しなかった場合、税務当局から刑事告発される可能性もあります。この場合は、罰則金や追徴課税に加え、罰金や懲役などの刑罰が科せられることもあるでしょう。 以上のように、確定申告を怠ることは、重大なペナルティが課せられることがあるため、適切な申告をすることが重要です。 フリーランスの確定申告に関するよくある質問 確定申告とは? 確定申告とは、ある期間の収入について、その額や課税される税額を確定して、税務署に申告をすることです。サラリーマンの場合、会社が代わりに行ってくれますが、フリーランスの場合、自分で行う必要があります。 フリーランスの確定申告はいくらから? 年間所得額が48万円以上の場合は確定申告をする必要があります。 青色申告と白色申告はどちらがお得? 青色申告の場合、「青色申告特別控除」が受けられるので、白色申告と比べてお得です。「青色申告特別控除」とは、複式簿記で帳簿を作成し、一定の要件を満たしている場合は55万円分の控除を受けられるものです。 まとめ:フリーランスは年間所得が48万以上から確定申告する 確定申告をフリーランスはいくらからするの? というテーマで今回はお伝えしました。いかがでしたか?今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。 確定申告とは所得税を確定させ、確定させた所得税を国に申告し、収める行為 年間所得額が48万円以下の場合は確定申告をする必要がなく、そうでない限りは確定申告をする必要がある 青色申告の場合は青色申告特別控除という特別控除が受けられ、節税対策になる 確定申告はいくらからするの?という観点から見てきましたが、フリーランスとして活動していて利益が出ている方は、ほとんど確定申告をする必要があります。 また、フリーランスである程度稼いでいる方でしたら、節税を意識した確定申告をするのがオススメです。確定申告についての知識をつけることは少々面倒かもしれませんが、まだあまり知識がない方は是非今回の記事をお役立てください。 テクフリでは、ITフリーランスコンソーシアムという、フリーランス向けの福利厚生サービスも提供しております。中には、お得に税理士に相談可能なサービスもございますので、是非ご確認ください! ITフリーランスコンソーシアムを確認する

働き方
ITエンジニアの将来性は?今後の需要が高い職種を紹介
日本はITエンジニア不足? 2016年度に経済産業省が公表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、当時のIT人材の不足数は17万人。2019年には人材供給がさらに減少傾向となり、不足数は拡大することが予測されています。 そして情報セキュリティ人材は13万人が不足しており、2020年には不足数が20万人弱に拡大することが明記されています。実際に2016年当時から2019年を比較するとサイバー攻撃の激化やAIに関連する技術の進歩があり、IT業界では情報セキュリティ人材や先端IT人材の需要が拡大しています。 ITエンジニア不足に対する政府の施策 また今後の需要や人材不足について参考にしておきたい情報として政府の施策・意向があります。経済産業省はIoT推進ラボと称する取組を行うなど、都心部だけでなく地方におけるIoTも推奨しています。 政府がIoTを推奨していることを考慮すれば、日本のITエンジニアは需要が今後も継続的に見込むことができ、それに応じて人材不足も続く可能性があるといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 機械学習エンジニアとインフラエンジニアは特に需要が高いと予測される 今後最も需要が高いと予測される職種は2つあります。それは機械学習エンジニアとセキュリティ技術を有するインフラエンジニアです。これらの職種の需要が増えると予測できる理由には、AIの導入が各業界で始まっていること、そして政府によるIoTの推奨が関係しています。 IT業界外にも及ぶIT人材不足で高まるエンジニアの需要 少子高齢化の影響もあり、国内の人材不足はIT業界以外の業界にも及んでいます。AIによる業務の自動化は、少ない人的リソースでも業務をすみやかに遂行できる可能性があります。そのため既に導入を始めている、もしくは検討している企業が少なくありません。 またIoTがより普及し、あらゆるモノがインターネットに接続される社会になると、インフラを支える技術はより重要なものとなります。インフラを守るためには高度なセキュリティ技術が必要です。このような近年のIT業界の需要を考慮すると、機械学習エンジニアとセキュリティ技術を有するインフラエンジニアは今後より大きな需要が生じる可能性のある職種だといえるでしょう。 需要が高いエンジニアのポジション 企業が欲しているIT業界の人材は、セキュリティに関する技術を有するエンジニアです。ITエンジニアの需要はフロントエンド、バックエンド問わずにありますがサイバー攻撃のリスクが常にある昨今ではセキュアにプログラミングできるスキルが欠かせません。 セキュリティエンジニアではなかったとしても、企業から求められる人材になるためには、セキュリティに関する技術や知見は必要になるといえるでしょう。またIT業界において需要があるプログラミング言語は数年単位で変化するものです。 IT業界の変化に柔軟に対応できることから、マルチなスキルを持つフルスタックエンジニアを求めている現場も少なくなりません。一つの技術に特化しているエンジニアも重宝されますが、企業から常に求められる人材になることを目指すなら、需要を理解してスキルを磨き続ける姿勢も大切になるといえるでしょう。 外国籍ITエンジニアの採用増による影響 外国語ITエンジニアの採用増は、IT業界に限らない採用ニーズの変化でもありますがこの方向性が続くことを考慮すると、現場も変化していくことが予想できます。国内で働くなら英語が急に必須となる可能性はそこまで高くないと考えることができますが、楽天のような英語を公用化する会社が増える可能性も否定はできません。 また現場に外国籍ITエンジニアが増えれば、業務は日本語が前提であったとしても社内の人間関係をスムーズにするために英語は役に立つ可能性が高くなります。実際に経済産業省が運営するMETI Journalで一社のIT企業が200人の外国人ITエンジニアの採用を行ったことを取り上げています。 採用した人材はアジアのトップ大学卒業者が中心となっており、採用後は海外の拠点を中心として配属させています。前述のIT企業はグローバル共通の評価制度を採り入れるなど、2009年から外国人材の継続的な採用を実施している企業でもあります。 需要が高まる外国籍ITエンジニア そして同社は外国人材を採用する理由として、外国人材の学習意欲の高さやキャリア志向の強さを上げています。ITエンジニアとして成長に対するモチベーションが高いため、外国人材を採用することが会社の競争力を高めることにもつながっているのです。 競争の激しいIT業界では業務スピードの早さが武器にもなるため、国内のITエンジニアは外国人材と比較されることも考えなければいけません。そして同社において技術を理由に採用される外国人材は、日本語能力を問わずに採用されています。そのため外国人材の採用が一定数を超えた企業に関しては、英語が公用化される可能性もあるといえるでしょう。 このような外国人材の採用に注力する企業が将来的に増えていくと必然的に英語の重要性は高まります。ITエンジニアとして活躍する上でもスキルアップを目指すなら、英語の情報を読み解けることは当然のスキルでもあります。市場から求められるITエンジニアであり続けることを一つの目的とするのであれば、最低限の英語力はITエンジニアにとって必要なスキルだといえるでしょう。 日本のITエンジニアは優秀? 日本と海外のITエンジニアの違いとして注目しておきたいポイントは勉強時間の違いです。提供されている教育や国家がどの程度ITを重視しているのか、という影響が大きいと考えることもできますがその違いは経済産業省が公表している「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」から知ることができます。 前述の資料では日本のITエンジニアのうち、業務で必要かどうかを問わず自主的に勉強している人の割合は約19%。それに対してインドネシアは47%、ベトナムは30%です。タイは28.2%、中国は25.2%となっているため、これらの国と比較すると日本のITエンジニアは勉強不足であることが分かります。 またITエンジニアの会社の教育や研修制度に対する満足度は、米国は46.6%、インドは41,2%、タイは29%、インドネシアは27%です。これに対して日本のITエンジニアの会社の教育に対する満足度は5%しかありません。このような統計結果から国内では個々のITエンジニアのスキルアップへ向けた意識を高めること、そしてITエンジニアを雇用する企業は教育体制の見直しが課題でもあると考えることができます。 このような学習時間と教育制度の違いだけがITエンジニアの優劣を分けるわけではありませんが、日本と比較すると海外には優秀な人材が多い可能性があることは否定できないといえるでしょう。 【まとめ】ITエンジニア需要は今後も見込めるがスキルアップは欠かせない ここまで紹介してきたように、ITエンジニアは今後も需要が見込める職種であることに間違いはありません。しかし外国語人材の採用が進んでいることや、現場では今後も新しい技術が求められる可能性があることを考慮すると、ITエンジニアであれば安泰というわけではありません。需要を満たすITエンジニアであり続けるためには、長期的にスキルを磨き通づける必要があるからです。 ITエンジニアとしてのスキルは短期間の学習で習得できるものではありません。普段から学習する生活習慣を身につけることが欠かせません。将来の安泰について考えるなら、日々のスキルアップを習慣化させることが有用な手段であることは間違いないといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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フリーランス初心者
フリーランスエンジニアになるには?未経験でも案件を獲得する方法を解説
フリーランスエンジニアとは フリーランスエンジニアとは、会社に雇用されずにフリーランスとして働くエンジニアです。 法人を作って起業するのではなく、主に個人事業主として活躍するエンジニアを意味する言葉でもあります。フリーランスエンジニアと一般的なエンジニアとの大きな違いは、仕事の進め方にあります。企業にエンジニアとして転職した場合、所属する会社が手掛けるプロジェクトを次々と担当することになります。 一方でフリーランスエンジニアはプロジェクト単位で仕事をするため、ひとつの会社から仕事を受け続けるとは限りません。もちろんそのようなケースもありますが、基本的にはプロジェクト単位で業務を請負い、様々な会社と仕事をすることになります。 また会社で働いていると何か問題が生じた場合、最終的な責任は会社や上司にかかりますが、フリーランスだと全ての責任を自分が持つことになります。フリーランスエンジニアはこのようなリスクもありますが、高単価案件を受けることができれば高い報酬を期待することもできます。 ただ高い報酬を得ることができた場合でも、それが必ず継続するわけではありません。フリーランスは頑張ればそれに応じた収入が期待できますが、月間の作業量が少なくなればそれだけ報酬も下がります。 会社員のように毎月安定した収入が約束されているわけではないので、フリーランスエンジニアとして働く場合は、計画的に案件を受注しながら、収入が下がってしまうリスクも想定しなければいけません。フリーランスエンジニアには相応のスキルと経験が求められますが、フリーランスになれたからといって、必ず高収入が見込めるわけではないので注意が必要です。個人事業主として経営者の感覚を持って、計画的に仕事を進めていくことも必要となります。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フリーランスエンジニアの年収は? フリーランスエンジニアの年収は、スキルや職種によって大きく変わります。具体的に、システムエンジニアの平均年収は約800〜1000万円、プログラマーは約700〜800万円、Webデザイナーは約600〜700万円です。 高単価な案件を継続的に受注することができれば、月収100万円以上を狙うことも現実的に不可能ではありません。年収が1,000万円を超える方も数多く存在するので、スキルが身についていれば、フリーランスエンジニアは高収入が得られる可能性もあります。 まず会社員時代の給料を稼げるように目指すところからスタートするのが現実的です。またエンジニアに求められる技術のトレンドは時代の流れと共に変化していきます。フリーランスエンジニアになった場合、スキルが収入によりダイレクトに直結してくるため、会社員時代よりもスキルアップには意識を向ける必要があるといえるでしょう。 フリーランスエンジニアになるメリット フリーランスエンジニアになるメリットについて、いくつか詳しく解説していきます。 収入が増える その人のスキルや実績により幅はありますが、フリーランスになればほとんどのケースで収入が増加します。会社員で300万円から400万円だった年収が、フリーランスになって2倍に増えるようなケースも珍しくありません。市場価値の高いフリーランスエンジニアであれば、1000万円を越えることもあります。 会社員のように勤続年数などによって徐々に年収が増加していくのではなく、現時点での実力や成果が評価され、自分の裁量で仕事量を決められるというのがフリーランスならではといえるでしょう。 また、会社員のように副業が禁止されることも基本的にありません。時間や能力の許す限りの副業が可能になります。エンジニア以外のアルバイトはもちろん、細かい案件を受託して稼いだり、自前で何かのサービスを開発したりすることも自由になります。 案件を選べる 一般的な会社員エンジニアの場合は、基本的に開発案件の内容を選べませんし、アサインされた案件を断ることは難しいでしょう。フリーランスエンジニアであれば、自分の希望や都合に沿った案件を選ぶことができます。 収入を増やしたいのであれば高収入の案件、ワークライフバランスのとれる労働負荷が少ない案件、キャリアプランを考えて新技術の実務経験が積める案件など、幅広い案件の中から自由に選択できます。 働き方の自由度が上がる リモートワークが許可されている案件に参画すれば、朝夕の通勤が必要なくなって自宅などで働けるようになることも魅力です。自宅以外にも、カフェやコワーキングスペースを利用するという選択肢もあります。フルリモートの場合であれば、好きな場所に住むことができるというのも魅力的です。 フリーランスにおすすめのコワーキングスペースについてはこちらの記事で紹介しています。 コワーキングスペースとは?【利用するメリットなどについてわかりやすく解説】 時間と場所の融通がきくため、働きながら子育てや家族の介護をすることができるようになります。休みたい日に休めるので、混雑していないタイミングで出かけたり、閑散期価格で旅行できたりします。 人間関係のストレスが減る 嫌な上司や面倒な同僚、パワハラやセクハラなどの社内外の煩わしい人間関係から解放されます。長いだけで意味のないミーティング、乗り気がしない飲み会に参加する必要もなくなります。 逆に、今まであまり一緒に過ごせなかった家族との時間が増えます。 フリーランスエンジニアになるデメリット フリーランスには残念ながらデメリットもあります。自分にとってメリットとデメリットのどちらが大きいか、判断する必要があります。 収入が不安定になる 定期的な収入が保証されている会社員と違って、フリーランスでは極端な話、仕事が途切れれば収入ゼロになる可能性もありえます。 収入を安定化させるため、複数エージェントに登録しておいたり、複数の得意先を作っておくなど、収益源の確保が必要になります。 年収がアップしたほどには豊かにならない可能性も フリーランスになるとほとんどのケースで会社員時代より年収が増加しますが、その増加分がそのままアップ額とはなりません。 各種公的保険や年金などを会社と折半でなく全額支払わなければなりませんし、所得税は累進課税方式だからです。また、企業が提供する福利厚生が無い分、必要な任意保険などに自分で加入しておかなくてはなりません。 一般に、会社員の1.5倍以上の年収で会社員と同等程度と言われています。フリーランスはボーナスがありませんから、月収基準ではなく、年収基準で考える必要があります。 営業、税務や契約処理などの事務作業を全部自分でやらないといけない フリーランスエンジニアは、今までは会社がやってくれていた経費清算や税務などや、各案件での連絡や契約などの事務作業も全て自分でやらないといけません。 日頃の領収書の保管や経費の記録はもちろん、特に確定申告が大変です。営業では、連絡事項や契約内容の確認などの神経を使う事務作業が多く大変です。請求書を発行して回収する必要があったりもします。 これらは時間と手間がかかる作業であるにも関わらず、利益は一切発生していません。 自力でスキルを獲得しなくてはならない 会社員であれば、様々な研修を無料で受講できたり、OJTで先輩社員の指導を受けたり、社員同士の勉強会に参加できたりします。 フリーランスエンジニアでは、基本的にこれらのことは期待できません。自力で、必要であればお金を払って、スキルを身につけなければいけません。 スキルを磨き続け、自分をアップデートしていかなければ、次第に企業からの需要が少なくなり、収入が減っていってしまうでしょう。 モチベーションや健康の管理が必要 会社員には会社からの強制性があるため、仕事に乗り気でなくてもやらざるをえません。しかしフリーランスでは、怠けようと思えば怠けることができてしまいます。強い自制心で自律していくことが求められます。 また、フリーランスには病欠で有給休暇という概念がありません。しかも病気になれば、即時に無収入にもなりかねません。健康管理には会社員以上に気をつける必要があります。 在宅案件は少ない 実際はクライアント先に常駐する案件が多く、完全な在宅案件はかなり少ないです。 クライアント先に常駐するにしても、週5日常駐であれば、会社員と全く変わりません。ただ、常駐であっても、出社を週3日としたり、時短勤務したりするなどの働き方を交渉できる場合もあります。 社会的信用がまだ低め 一般的な現状として、フリーランスの個人事業主は、会社員よりも信頼度が低めです。会社員では気付かなかった信用というものに、たびたび気付かされることになります。 クレジットカードの審査、賃貸住宅への入居審査、各種ローンの申込み審査など、フリーランスであるという理由で通らないケースがあります。 社会的に孤立する可能性 会社員であれば、職場のつながりなどで自動的に人間関係ができます。 しかし、フリーランスエンジニアになると、自分から意識的に動かないかぎり、友人や恋人を見つけるのが困難になります。イベントに参加してみたりSNSをやってみたり、積極的に人脈を広げる努力が必要になります。 フリーランスエンジニアのキャリアパス フリーランスエンジニアを目指すのであれば、まずはエンジニアとして会社に就職することが、キャリアパスの第一歩となります。 なぜならフリーランスエンジニアを対象とした案件の中には、実務経験を必要とするものが少なくないからです。 フリーランスエンジニアになるには、キャリパスとして以下のプロセスを歩むことが理想的です。 大まかな方向性を決める フリーランスエンジニアになるには、キャリアのスタートが肝心です。フリーランスエンジニアとして、どのような分野で働きたいのか、最初に決めておきましょう。 WebサイトやWebサービスの案件を中心に受けることを考えるなら、最初に選ぶ職種はWeb系エンジニアです。Androidエンジニアなど、アプリ開発を主な仕事にしていきたいなら、アプリ開発に携わる仕事を選びましょう。 このように関心がある分野を会社員として経験しておくと、将来フリーランスとして活躍できる可能性が高くなります。なぜならフリーランスエンジニアになるなら、得意分野を持つことは欠かせないからです。 将来フリーランスエンジニアになることを決めているなら、最初から大まかな方向性は持っておきましょう。 エンジニアとしての基礎スキルを身につける エンジニアとして就職することができたら、最初の1年~2年は基礎スキルを身につけることに注力しましょう。クラウドの知識やセキュリティ、Javaなどのプログラム言語はもちろん、Web系であればCSSやJavaScriptは習得することが欠かせないスキルでもあります。 専門性を磨く(強みをつくる) 基礎スキルを身につけることができれば、次は専門性を磨くことを考えましょう。3年程度一つの会社で働いたなら、スキルアップのために転職するのも有用な手段の一つです。 フリーランスになった際は、会社員時代の経験が武器になります。3年目以降は専門性を磨き、エンジニアとしての強みをつくっていく時期となります。 プロジェクトマネージャーもしくはリーダー経験をする ある程度専門性が身につけることができれば、フリーランスエンジニアとして活動をスタートしても仕事を受けることは可能です。 しかしプロジェクトマネージャーやリーダー経験が実務経験としてあった方が活躍の幅は拡がります。 フリーランスエンジニアとしての可能性を広げておきたいなら、プロジェクトマネージャーやリーダー経験は会社員の間に積極的に経験しておきましょう。 フリーランスエンジニアとして独立する エンジニアとして独り立ちする自信とスキルが身につけば、フリーランスエンジニアとして独立する時期です。フリーランスエンジニアになるには、特別な資格が必要なわけではありません。 しかし技術は欠かせないため、会社員の間に技術はしっかりと身につけておきましょう。 またフリーランスエンジニアになるには、フリーランスとしての仕事を探すことも必要です。 最後に勤めていた会社から業務委託として案件を受注することができれば理想的です。 会社員としてのキャリアを引き継ぐ形でフリーランスエンジニアになることができるため、ある程度スタートから安定した収入が見込めるからです。 もちろん仕事を回してもらえるかどうかは勤めている会社の体質で決まるところもありますが、業務委託として仕事を回してもらうことができるのかどうか、上司や社長に相談する価値はあるといえるでしょう。 仮に仕事がもらえなかったとしても、クラウドソーシングやフリーランス向けの仕事仲介サービスを活用すれば、無理な営業活動をしなくても案件を探すことはできます。 未経験からでもフリーランスエンジニアになれる? 続いて未経験でもフリーランスエンジニアなれるのか?ということです。結論からいうと、なれます。ただ、スキルが無いと仕事にならないため、しっかりとスキルを学ぶ必要があります。そのスキルを学ぶ方法は大きく分けて2つあります。 一つ目が未経験からでもエンジニアとして働ける求人に応募し、企業の中でエンジニアとしての経験を積むという方法です。ある程度、企業の中でエンジニアとしての経験を積むことで、フリーランスエンジニアとして案件を受ける際に相手から信頼してもらえます。 今すぐにフリーランスエンジニアとして活躍したいというわけではなく、地道に力をつけて確実にやっていきたいという方にはおすすめの選択肢です。 二つ目がプログラミングスクールに通い、学習するという方法です。プログラミングスクールに通うと、HTML・CSSやRuby・PHPといったプログラミング言語を習得していき、フロントサイド・サーバーサイド双方の開発スキルが身につきます。期間は1ヶ月〜6ヶ月まで様々で、早くフリーランスエンジニアとして働きたいという方にはおすすめの選択肢です。 どの範囲までやるかはプログラミングスクールによって異なりますが、カリキュラムの最後にはプロトタイプ制作といって、自作のアプリケーションを作るものもあります。プロトタイプを作ると、自分がどのようなアプリケーションを作れるのかということを相手に作品で伝えられるため、案件の獲得率がアップします。 未経験からフリーランスエンジニアになる場合はどちらの方法が良いか吟味して、進めていきましょう。 フリーランスエンジニアとして案件を探す方法は? ここからはフリーランスエンジニアが案件を探す方法を紹介します。 クラウドソーシングサイト フリーランスエンジニアが案件を探す方法の一つがクラウドソーシングサイトです。 クラウドソーシングサイトでは、不特定多数の人に向けて掲載されてる案件を自由に探すことができます。近年、案件の掲載数やユーザー数が増え、フリーランスエンジニアが案件を獲得する強い味方となっています。 利用方法は、クラウドソーシングサイトに登録し、掲載されている案件から仕事を選び応募します。高い経験やスキルが求められる案件もありますが、中には書類選考や面接もない案件も存在します。クラウドソーシングサイトの1番のメリットは気楽に始められる点でしょう。 数多くのクラウドソーシングサイトが存在し、それぞれに案件の種類の特徴が違うので、複数のサイトに登録して案件を比較して探すといいでしょう。 エージェントサービス フリーランスエンジニアが案件を探す方法で、エージェントサービスの利用もおすすめです。 エージェントサービスを利用することで、担当のエージェントが自分に合った案件を探して紹介してくれます。案件を探す手間を省きたい方や、スキルに自信がある方におすすめです。 他にも、エージェントに案件についての相談も出来ます。エージェントサービスによって、案件の種類が違うので、扱う案件の種類によって利用を検討してみるといいでしょう。 知人に紹介してもらう フリーランスエンジニアが案件を探す際に、知人に紹介してもらう場合もあります。同僚や取引先で仲良くなった人、趣味などを通して知り合った人などに扱える案件の種類を伝えておくと、仕事を依頼されることがあります。 フリーランスエンジニアになるために必要な手続きは? まず、正社員からフリーランスになろうと迷っている方は、フリーランスになるにはどのような手続きを経て、フリーランスになれるのか気になる方は多いと思います。 フリーランスになる際に準備すべきことは大きく分けて4つあります。 国民年金への切り替え 1つ目は厚生年金から国民年金への切り替えです。フリーランスは国民年金を利用し、自分自身で納付することが必要となるので、早めに切り替えておきましょう。 開業届出書の提出 2つ目は個人事業の開業届出書の提出です。開業届出書を税務署に提出することで、個人事業主として認められることになります。 青色申告承認申請書の提出 また、個人事業の開業届出書の提出と同時に、3つ目の青色申告承認申請書を税務署に提出することで、青色申告が利用できるようになります。ある程度フリーランスエンジニアとして利益が出そうな方はこちらを利用することで節税できます。 国民健康保健への切り替え 4つ目は会社の健康保険から国民健康保健への切り替えです。ただ、保険に関しては退職後2年間は会社の健康保険に継続加入することができます。どちらの方が得するのか検討した上で決めたほうが良いでしょう まとめ フリーランスエンジニアにはキャリアプランが欠かせないことは前述の通りですが、ある程度技術が身につけば、会社員経験が1年~2年程度でもフリーランスエンジニアになるのは不可能な話ではありません。 しかしそれは推奨できるフリーランスエンジニアの目指し方ではありません。なぜなら単価の高い案件の中には、実務経験3年以上など、ある程度の就業経験を重視する案件が少なくないからです。 またフリーランスエンジニアとして独立したとしても、強みを持っていなければ将来的に淘汰されてしまうリスクもあります。フリーランスエンジニアになるには、最初にエンジニアとして自分自身の市場価値を高めておくことが欠かせません。これからフリーランスエンジニアを目指すなら、まずはキャリアプランを明確にすることから始めてみてはいかがでしょうか。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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フリーランスと業務委託の違いとは?関連する契約についても詳しく解説
フリーランスエンジニアやフリーランスデザイナーとして活動していると、「業務委託」という契約を打診されることがあるかもしれません。「業務委託ってどういう契約?」「注意すべきポイントはあるの?」など、フリーランス初心者なら気になるポイントがたくさんあると思います。 また業務委託契約とよく似たものとして、委任契約や請負契約と呼ばれるものもあります。今回の記事では、これらの契約と業務委託契約との違い、そして業務委託契約で気をつけたいポイントをテーマとして解説していきます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる そもそも業務委託契約ってなに? よく勘違いされることですが、「フリーランスとして働くこと=業務委託契約で働くこと」というわけではありません。フリーランスというのは、「正社員」「派遣社員」「アルバイト・パート」などの言葉と並び、1つの働き方を表すものです。 それに対して業務委託契約というのは、フリーランス個人とクライアント企業との間で交わす契約の1つです。文字通り、クライアントから委託された業務を遂行することで、報酬をもらう契約です。 確かにフリーランスの多くは業務委託としてクライアントとの契約を結び、プログラムやデザイン・イラストなどを納品することで、それに見合った対価をもらっています。 業務委託契約の特徴として、業務を委託するクライアントも、業務を受託するフリーランスも、立場上は同等であるという点があげられます。フリーランスが納品する成果物に対してクライアントが対価を支払う。 イメージとしてはなんとなくフリーランスの方が立場が弱そうに思えますが、実はそんなことはないんですね。クライアントがフリーランスに対して作業の進め方を指示して強制することはできませんし、契約内容に不満があれば意見を提出することも可能なのです。 なおフリーランスが契約する業務委託には、「委任契約」と「請負契約」の2種類があります。どちらの契約を結ぶかによって内容が変わってきますので、それぞれの違いを簡単にでもいいので覚えておくと安心です。 委任契約と請負契約の違いとは まず委任契約の場合は、成果物の納品を求められるわけではありません。委任契約で代表的なものとして弁護士の訴訟などがあげられますが、仮に裁判で勝てなかったからといって、報酬の支払いを拒否することなんてありませんよね。 委任契約で求められるのはあくまでも過程であり、結果ではないというわけですね。もっと身近な例でいうと、Webデザイナーがホームページやデザインの制作を手掛けるときにも、委任契約となるケースが多いです。 なぜなら、ホームページやデザインの制作では「ここまでやったら契約完了」という基準を作りにくいからです。クライアントから求められる契約書の内容を完遂すれば、契約終了となって報酬が支払われます。 一方の請負契約では、成果物を納品してはじめて報酬が支払われます。ちょうどスーパーで商品を買う取引と同じようなイメージで、プログラムやイラストなどの完成品を渡さない限り、契約終了とはなりません。 その意味では、仕事に関してより大きな責任を負うのは請負契約であると言えます。成果物を納品した後に、不具合や契約との相違点などが出てくれば、その場で修正対応を行う必要も出てきます。 業務委託契約時に注意すべきポイントは? フリーランスにとって業務委託契約は、クライアントから依頼された仕事を終わらせることができるなら、いつ・どこで・どのように働こうと自由です。もちろん自宅で働くことも可能ですし、カフェがレンタルオフィスなどで働くのもOK。早朝に働いてもいいですし、深夜に仕事のピークを持ってきても問題ありません。 もちろん納期は守る必要はありますが、会社員として働くよりも自由な働き方が実現できるのは事実です。知識や技術がある人なら、高いスキルを活かして高単価の契約を結び、会社員のとき以上も収入を稼ぐことも可能になるでしょう。 ただし業務委託契約は比較的短い期間を想定しているケースが多いので、1年3年以上の長いスパンで契約を結べることはあまり期待できないでしょう。その意味では安定して稼ぐことが難しい側面があり、継続的に営業したりクライアントからの紹介を受けたりして仕事を探す努力が求められます。 なお業務委託契約では、一般的にクライアントから「業務委託契約書」が送付されます。特に初めて業務委託契約を結ぶ際には、必ず目を通しておきたいポイントがいくつかあります。 例えば、「報酬の対価となる納品物は何か?」「具体的に明記されているか?」という点です。フリーランスが納品する成果物について、クライアントとフリーランスとの間で認識に違いがあると、最終的にトラブルに発展してしまう可能性があります。事前に説明されていた納品物や報酬額に相違がないかもチェックしておきたいところです。 初めて仕事するクライアントの場合は、そのクライアントも連絡先に関しても確認しておきましょう。もし報酬が支払われなかったり連絡が途絶えたりしてしまった場合に、クライアントの連絡先が分からなければどうしようもありません。以前にその会社が存在しているのか、電話番号が使われているのかなど、不安要素は解消しておくことをおすすめします。 意外と見落とされがちなのですが、交通費の負担や振込手数料の負担など、報酬以外の経費に関する項目も確認しておいてください。もしクライアントのオフィスで打ち合わせをするなどの予定があるなら、交通費はどちらが負担するのかについて明確にしておくのがベストです。 振込手数料についても、クライアント負担なのか、それとも報酬から差し引かれるのかによって、確定申告で使う数字が異なってきます。 フリーランス駆け出しの頃は、契約書の全てに目を通して不自然なところがないかを確認するのは難しいことでしょう。そんなときにはフリーランスの先輩などを頼ってみるのもおすすめです。 テクフリを活用しよう フリーランスになりたてで、クライアントと一対一で契約を結ぶのに不安を感じる人は多いかもしれません。そんなときには、フリーランスとクライアントの間に入ってくれる「エージェント」を活用してみるというのもおすすめです。 エージェントはあなたの代わりに案件を探し、あなたの希望にマッチした仕事を紹介してくれるサービス。techcareer magazineでも、フリーランスエンジニア・クリエイターのための案件情報サイト「テクフリ」を運営しています。 テクフリでは、10年以上の業界経験を活かし、ただのお仕事紹介ではなく『バリューアップ』をコンセプトにした手厚いサポートで、エンジニア一人ひとりをご支援しています。 現在は正社員として働いているが、将来的にフリーランスエンジニアになりたいと考えている方、フリーランスエンジニアから正社員に戻りたいと考えている方、どちらにもエージェントが真摯に対応しています。 もちろん、単に情報収集目的で利用していただいてもOKです。登録は60秒ほどで完了しますので、ぜひテクフリをチェックしてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる まとめ フリーランスにとって業務委託契約を結ぶことは、慣れてしまえばどうってことのない雑務でしかありません。とはいえ、最初の頃は戸惑うことも多いでしょう。そんなときにはこの記事の内容を参考にしたり、フリーランスの先輩、エージェントを頼ってみたりして、不安要素を解消できるように努めましょう。

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フリーランスにとって国民健康保険だけでは怖すぎる?フリーランス協会を利用してみよう
国民健康保険組合について フリーランスエンジニアとして独立した場合、健康保険の加入は重要なテーマの一つです。 なぜなら会社員なら企業が所属する健康保険組合に加入することができますが、フリーランスは何もしなければ加入する健康保険は国民健康保険だけになってしまうからです。 では国民健康保険とはどのような制度なのか、まずはその内容について見ていきましょう。 国民健康保険とは市区町村単位で運営されている日本の医療保険制度です。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フリーランスとして独立後に加入する国民健康保険組合とは? フリーランスとして独立すると、企業が所属する健康保険組合を任意継続していない限りは基本的に加入することになります。 国民健康保険に加入していると病気やケガで病院に通院が必要となった際に自己負担する費用が請求の3割となります。 医療機関から請求される費用のうち約7割を自治体が負担してくれるという特徴があります。 通院の場合の負担は少なくて済むという特徴がありますが、民間の保険会社の保険のようにがんなどの入院に対して保険金が発生するものではありません。 国民健康保険になくて、社会保険にあるもの 社会保険とは企業に雇用されている場合に入ることができる保険を意味しています。 企業によって加入している保険組合は異なりますが、協会けんぽと呼ばれる全国健康保険組合や関東ITソフトウェア健康保険組合など、様々な組合があります。 社会保険に加入していると、病気になった際は傷病手当金を受け取ることができます。 申請するためには医師の診断書や企業側から組合に対する必要書類の申請などが必要となりますが、傷病手当金が認められると療養期間中に収入を基準に計算された手当を受け取ることができます。 そして組合が提携しているレジャー施設や飲食店、スポーツクラブや保養施設などがある場合、そういった施設を割引価格で利用することもできます。 また組合が提携している医療機関では各種健診を割引で受診することができ、さらに健康に関するイベントやセミナーの受講も可能となっている組合もあります。 このような提携施設におる割引や傷病手当金は国民健康保険にはありません。 フリーランスとして独立してからも会社員の頃と同等の保険サービスを受けたい場合は雇用された時に加入していた保険を任意継続する、もしくはフリーランスを対象にした保険への加入を検討することをおすすめします。 文芸美術国民健康保険組合にフリーランスエンジニアは入れるの? 前述の通り保険組合には様々な種類がありますが多くのフリーランスが加入している保険の一つに文芸美術国民健康保険組合があります。 文芸美術国民健康組合は収入に関わらず保険料が定額のため、所得によっては加入することで国民健康保険よりも保険料を抑えることができる可能性がある保険です。 文芸美術国民健康保険組合への加入条件 加入条件としては日本国内に住んでいて美術もしくは著作活動に従事していること、そして組合加盟の各団体の会員となっていることが求められます。 文芸美術国民健康組合に加盟する団体の一つに日本イラストレーション協会ジャイラがあります。 そして加入資格としてはイラストレーション制作を行う個人事業者・法人に限られることが明記されています。 そのためフリーランスエンジニアとして仮にWeb関連事業などで開業していた場合、基本的には加入を認められないことになります。 しかし兼業で漫画や絵本を制作している、もしくはデザインの仕事もエンジニアと兼務にしている、さらに職業をイラストレーターとして確定申告を提出しているなら加入を認めてもらえる可能性は高くなります。 文芸美術国民健康保険組合は「美術や著作活動」に従事している人を対象としている保険組合です。 このような保険組合が対象とする人について考慮すると、エンジニア専業のフリーランスなら他の保険組合を検討すべきだといえるでしょう。 フリーランス協会に入会するとフリーランスエンジニアにとって何がいいのか? フリーランス協会はフリーランスエンジニアも加入することができるフリーランス向けの福利厚生や保険が提供されているサービス。 保険組合ではないため一般会員になったところで健康保険をカバーできる内容のサービスが提供されているわけでもありません。 しかしフリーランス協会に加入することは民間の損害保険に加入する手間を省くことができます。 国民健康保険と組み合わせて入会することを前提に考えるならより充実した保険をかけることができるといえるでしょう。 保険としてカバーできる可能性があるのは、失業保険に関係する手当です。 会社員として雇用されている間は、労災保険と雇用保険に加入することになります。 これらの保険に加入していれば失業をした際は失業手当を受け取ることができます。そして業務中の事故で心身に何らかの故障があった際は、労災保険として保険料を受給できる可能性があります。 これらの保険のうち雇用保険に付帯する失業手当については、フリーランス協会に入会して所得補償制度に任意加入することで、ある程度カバーできる可能性があります。 〈フリーランス協会〉所得補償保険+傷害補償プラン(別途有料)はお得なのか? フリーランス協会は一般会員になると、フリーランス賠償責任補償が自動付帯されます。そして所得補償制度と傷害補償プランは別途有料で加入することができます。 保険を重視してフリーランス協会に加入するなら任意の保険にも入っておきたいところですが、別途有料となるため慎重に判断すべきところでもあります。 ではここからは、所得補償保険と傷害補償プラン、それぞれに加入するとどのようなメリットがあるのか、内容と共に見ていきましょう。 〈フリーランス協会〉所得補償保険(所得補償プラン) 所得補償保険とは、保険期間中に病気になる、または怪我を負うことで就業不能になり、その期間が7日間を超えた場合に保険金が支払われる保険プラン。 支払われる金額は就業不能期間1か月単位で計算され、1年間を限度として支払いを受けることができます。 1口あたりで補償される保険金の金額は1万円。 年齢と職種によって1口購入するためにかかる費用は異なりますが、35~39歳で事務職や営業などを含む1級とカテゴライズされる職種なら、かかる費用は83円。 加入口数に応じた保険をかけることができます。 保険料の算出方法は基本補償1口あたりの保険料と加入口数を掛け合わせて計算します。そのため加入口数を多くすればより手厚い保険をかけることもできます。 収入に応じた最適な口数を設定できることを考慮すれば、有料プランではあるものの、比較的導入しやすい保険だといえるでしょう。 〈フリーランス協会〉傷害補償プラン 傷害補償プランは、国内または海外で偶然の事故によってケガを負った場合などに保険金の支払いがある制度。 加入しているとフリーランスエンジニアとして打ち合わせに向かう際に、階段から落ちるもしくは交通事故に遭遇するなどのリスクに備えることができます。 月額の保険料は1口1000円~3000円。 加入タイプによって補償される金額は異なりますが死亡・後遺障害、入院、通院、介護のカテゴリに応じて保険金が定められています。 補償される金額は100万円~572.7万円。 フリーランスエンジニアとして交通事故など移動中に事故に巻き込まれるリスクに備えたい場合、比較的リーズナブルに活用できる補償プランでもあります。 参考:プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会 【まとめ】フリーランス協会は国民健康保険組合と合わせて活用しよう ここまで紹介してきたようにフリーランス協会は一般会員になると、賠償責任保険、所得補償保険、損害補償の三つの保険に加入できるようになります。 任意加入の保険まで含めると多少費用はかかりますが、病気や事故のリスクを考慮すれば保険にかける金額としては決して高いものではありません。 国民保険の加入だけでは備えることができるリスクは限定的です。 フリーランスとして少しでもリスクを減らして活動することを考えるなら、フリーランス協会の所得補償や損害補償などの保険の活用も検討することをおすすめします。 ❇︎参考 文芸美術国民健康保険組合 JAILA:日本イラストレーション協会 プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会

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フリーランスで仕事がない?今すぐできる6つの対策
今フリーランスとして活躍されている方、もしくはこれからフリーランスを目指す方の中には、コロナ禍に関わらず、「仕事がない」ことに対して大きな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。フリーランスは案件を獲得することで収入を得るわけですから、フリーランスにとって手持ちの案件があるのと無いのとでは精神的な負担はかなり異なります。では、一体なぜフリーランスが「仕事がない」という状況に陥ってしまうのでしょうか。また、それを避けるためにフリーランスはどのような対策を取ればよいのでしょうか。 今回は、フリーランスとして働く方で仕事がない原因とその対策、案件の探し方などをお伝えしていきます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フリーランスで仕事がない!不安になる人の原因 フリーランスとして独立したとしても、成功するとは限りません。フリーランスとして成功し、長く働く方がいる一方で、しばらく働いてから会社員に戻る方もいるのが現実です。フリーランスを辞めることにした理由の一つに「仕事がないから」というのは多くあげられます。では、どのようなことが原因でフリーランスの「仕事がない」は起きてしまうのでしょうか。さっそく見ていきましょう。 営業活動不足 あなたが、多くのクライアントからひっぱりだこのフリーランスエンジニアでないのであれば、仕事を獲得するために営業活動をする必要があります。仕事がない原因は、営業活動が足りていない点かもしれません。 スキル不足 フリーランスエンジニアの仕事は、その内容によって求められるスキルが明確です。Rubyを用いてサーバーサイド開発をする仕事であれば、Rubyのスキルを持っているエンジニアが選ばれます。 Pythonのスキルを持っていないエンジニアには、Pythonを用いてデータ分析をする仕事は務まりません。仕事がない原因は、スキルが不足している点かもしれません。 実績不足 フリーランスエンジニアの仕事では、経験年数や特定の経験を求められることがしばしばあるでしょう。Rubyのスキルを持っていても、それが1年未満の経験であれば断られてしまう場合があります。 Pythonでサーバーサイドの開発経験を持っていても、Pythonでデータ分析を行う仕事では断られてしまう場合もあるでしょう。「実績」には学習やスクールでの経験が含まれないことが大半で、主に対価としてお金を頂いた経験のことを指します。仕事がない原因は、実績が不足している点かもしれません。 信頼不足 あなたは、単発での仕事が多いでしょうか。それとも、同じクライアントから継続して仕事を依頼されることが多いでしょうか。 一度参画した仕事でパフォーマンスを発揮したり、メンバーと良好な関係を築くことにより、「またあの方に依頼したい。」「また一緒に働きたい。」と思ってもらえれば、継続して仕事を獲得しやすくなります。 クライアントからの信頼が不足していると、新たな仕事依頼につながらないことがあります。 勤怠不良が続く。納期を守らない。成果物の完成度が期待を大幅に下回る。といったことが起きると、信頼度は落ち、継続して仕事を依頼されにくくなってしまいます。 仕事がない原因は、信頼度が不足している点かもしれません。 人脈不足 フリーランスエンジニアには、人脈も重要です。関係のあるフリーランスエンジニアや、企業担当者から直接仕事をもらうこともしばしばあるため、人脈は広いほうが仕事を獲得しやすいです。どんなに高いスキルや誇れる実績を持っていても、人脈が狭いと仕事を獲得しにくくなってしまう場合もあります。仕事がない原因は、人脈が不足している点かもしれません。 仕事がないフリーランスにならないための対策 ここまで、フリーランスエンジニアの「仕事がない」の原因を見てきました。では、どう対策すれば「仕事がない」の原因をつぶせるのでしょうか。その対策方法を6つご紹介いたします。 提案スキルや文章作成スキルを磨く 「営業職でもないのに、提案スキルや文章作成スキルなんて要らないよ…」なんて思っている方、いませんか?フリーランスエンジニアにとって、提案スキルや文章作成スキルはとても重要です。前章でもお伝えしたとおり、あなたが多くのクライアントからひっぱりだこのフリーランスエンジニアでない限り、仕事を獲得するためには営業活動をする必要があります。 そしてそこでより仕事を獲得しやすくするためには、自身の強みや能力を的確に売り込める「提案スキル」とそれを書面上でも明確に伝えられる「文章作成スキル」の向上が必要不可欠です。本を読むこと、ブログなどを書くこと、営業職を経験してみることなどにより磨けるので、さっそく向上させていきましょう。 対策できる原因:営業活動不足 常に最新のトレンドをキャッチアップする エンジニアのあなたにとっては周知の事実かと思いますが、IT業界のトレンドは目まぐるしい速さで変化し続けています。そのため、常に最新のトレンドをキャッチアップできないエンジニアは時代に取り残され、どんどん仕事がなくなっていってしまいます。 変化し続けるIT業界で、フリーランスとして仕事を獲得し続けるには、自分自身も変化し続けなければなりません。今の自分に満足せず、常に向上心を持って学習していきましょう。 対策できる原因:スキル不足 経験をスキルシートやポートフォリオにまとめておく あなたは、スキルシートやポートフォリオはしっかり作成していますか?スキルシートの情報が不足していたり、ポートフォリオが雑だと、自分のスキルや実績を正確に伝えることが出来ません。 逆に、スキルシートやポートフォリオに自分のスキルや実績を丁寧にわかりやすくまとめておくと、大きなアピールとなります。また、ポートフォリオサイトにお問合せフォームを設けておくのもいいでしょう。ポートフォリオサイトがいいものであればあるほどお問い合わせが増えるはずです。今一度、自身のスキルシートやポートフォリオサイトを見直し、スキルや実績を余すことなくアピールできているか確認してみてください。 対策できる原因:営業活動不足・スキル不足・実績不足 案件を選り好みしすぎない とくにまだ実績を積み上げられていない方向けですが、あまり案件は選り好みしすぎないようにしましょう。好きな仕事を好きなだけして生活するために、フリーランスになった。という方は多いと思いますが、そもそも仕事がないのであればそのようなことを行っている場合ではありません。 お金を稼ぎ生活をしていくため、実績を積み上げるため、仕事に困っているうちは、少し納得の行かない条件でも引き受けましょう。かといって、何でもかんでも引き受けているとフリーランスになった意味を見失ってしまうかもしれません。今一度仕事を引き受ける際の条件を見直し、譲れない部分や妥協できる部分を整理してみましょう。 対策できる原因:スキル不足・実績不足 コミュニケーションスキルを磨く フリーランスエンジニアにとって、コミュニケーションスキルはとても大事です。コミュニケーションスキルがあれば、初めて参画する仕事でも円滑にチームワークが取れますし、チームへとけ込むのも早くなります。 同じクライアントから継続して仕事を獲得するためには、その仕事でパフォーマンスすることが最も大切です。しかし、どんなにスキルが高くても「この人とは働きたくない。やりづらい。」と思われてしまうと、継続して仕事を獲得することが難しくなってしまう場合もあります。 継続して仕事を獲得するためにも、コミュニケーションスキルを磨いていきましょう。本を読むだけでなく、ビジネスマッチングサイトなどで実践を積むことも大切です。ビジネスマッチングサイトなどで知り合った方から仕事を獲得するケースもあるため、まさに一石二鳥ですね。 対策できる原因:営業活動不足・信頼不足・人脈不足 SNSを活用する あなたは、SNSアカウントを運用されていますか?近年はSNSを通じて仕事を探す求職者や、SNSを通じて求人を行う企業が増加してきています。SNSは普段の求職者や企業の様子をうかがうのに最適です。また、無料で不特定多数に自身の技術や思考をアピールできるため、リファラル採用などにも活用できると考えられます。 フォロワーが少ないうちはなかなか反応を得ることが難しいとは思いますが、継続することにより徐々にアカウントを育てていくことで企業はもちろん、同業者との繋がりを増やせます。「普段使っているアカウントではとても仕事探しなんて出来ない…!」という方は、ぜひこの機会にビジネス用のアカウントを作成されてみてはいかがでしょうか。 対策できる原因:営業活動不足・信頼不足・人脈不足 フリーランスの仕事がないときの案件の探し方 ここまで、フリーランスの「仕事がない」の原因と対策をお伝えしてきましたが、実際に「仕事がない」状況になってしまった時、不安を取り払うためにどのような方法で仕事を探せばよいのか。お伝えしていきます。 エージェントを活用する 最もオススメなのは、エージェントを活用することです。エージェントを活用することにより、フリーランスの仕事探しをサポートしてもらえます。 とくに、フリーランスのエンジニア・クリエイター限定で仕事情報を提供する「テクフリ」では、担当エージェントが仕事をご紹介するだけでなく、参画後のフォローアップまで一貫してサポートしています。 テクフリでフリーランス案件を探してみる クラウドソーシングサービスを活用する フリーランスの仕事探しのひとつとして、クラウドソーシングサービスが盛り上がっています。 自身で営業活動をする必要があるため、確実に仕事を獲得することは難しいですが、盛り上がっているため仕事の数も多く、仕事を獲得する方法のひとつとしてはかなり優秀であると言えます。 仕事がない時に注意すること 仕事がない時、その不安さから目の前に転がってきたチャンスに飛びついてしまいがちです。しかし、仕事がないときだからこそ、転がってきたチャンスを冷静に判断する必要があります。最後に、仕事がないときだからこそ注意したい点をお伝えしていきます。 単価を妥協しすぎない 仕事がない時、その不安さから単価を妥協しすぎてしまう場合があります。 しかし、単価を妥協しすぎてしまうと以下のようなデメリットが生まれます。 そもそも生活できないレベルの単価であれば仕事を引き受ける意味がない 同じクライアントから継続して仕事を獲得できた場合、継続して低い単価になりがち フリーランスで働く意味がわからなくなってしまう 不安に感じていち早く仕事を獲得したいという気持ちもあるかと思いますが、一度冷静になり、納得できないのであれば単価交渉に臨みましょう。 スキルアップにつながりにくいアルバイトをしない 仕事がない時、とにかく生活をしていくためにアルバイトをはじめる方は多いと思います。しかし、それが自身の今後につながりにくい仕事であれば避けましょう。もし今後もフリーランスエンジニアとして仕事をしていきたいのであれば、「仕事がないフリーランスにならないための対策」でお伝えした6つの対策方法に当てはまるかどうかを考え、アルバイトに望みましょう。 まとめ 仕事がないフリーランスの原因と対策、そして仕事を探す方法とやってはいけないことをお伝えしてきました。 最も効果的と言える方法は、「早めのうちにエージェントに相談しておく」ことです。 今回挙げたような、フリーランスが仕事ないことの原因、その対策を行ってくれるのがフリーランスのエンジニアやクリエイターのためのエージェント「テクフリ」です。 テクフリは以下のような特徴を持ちます。 担当エージェントによる仕事紹介 高福利厚生による参画後サポート オススメ案件をメールにてご紹介 業界最低水準!マージン10%案件 エンド直案件90%以上 仕事がないことに対して不安を感じているフリーランスの方はもちろん、フリーランスに転向したいけど個人で案件を獲得して活動することに不安を持つ方は、ぜひ登録してみてはいかがでしょうか。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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LAMP環境をプログラム初心者向けに解説します
Webシステム開発の基本形は、やはり「LAMP環境」です。 もちろん、ベテランエンジニアからすると、いやいや時代の先端は「MEAN環境」だ、とか、次世代言語の登場で「LAMP環境」は消滅、または変容する、という意見もあるかもしれません。しかし、実態として「LAMP環境」で動作しているWebシステムは多くあります。また、今現在、「LAMP環境」で開発進行中の案件もたくさんあります。 さらにいうと、「MEAN環境」を含めて、多くのWebシステム開発環境が「LAMP環境」との比較で語られることが多く、「LAMP環境」が分かっていないと、概念理解にも戸惑うことになりがちです。 という訳で、今回は、Webシステム開発、初心者の方を特に意識して、「LAMP環境」について詳しく解説したいと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる そもそもWebシステムとは? LAMP環境とは、簡単に言えば「Webシステムの構成パターン」です。従って、LAMP環境について理解するためには、“Webシステムの仕組み”について知っておかなくてはなりません。 ところで、Webシステムの肝となるWebサーバがWebサーバとして動作するための“構成要素”ってなにがありますか? 真っ先に思い付くのは基本ソフト、いわゆる、“OS”ではないでしょうか? OSが入っていないサーバは、ただの鉄の箱でしかありません。OSがインストールされることで、初めてサーバはサーバとして起動することが可能となります。 次に重要なのは、ミドルウェアといわれるアプリケーション群です。サーバがサーバと言われるのは、「クライアント(パソコンやスマホ)からのサービス要求を処理するための仕組みを持っているから」ですが、OSがインストールされただけでは、サーバとしての役割を果たすことができません。なぜなら、素のOSには「クライアント(パソコンやスマホ)からのサービス要求には、こういう風に処理しなさい」という指示が入っていないのです。 では、「クライアント(パソコンやスマホ)からのサービス要求は、こういう風に処理しなさい」という指示はどうやってサーバに実装されているのか? というと、それがミドルウェアになります。WebサーバであればWebサーバ用のミドルウェアを、DBサーバならばDBサーバ用のミドルウェアをインストールしておく必要があります。 一つ勘違いして欲しくないのは、ミドルウェアは、あくまで仕組みを定義したアプリケーション群であって、Webページやデータ本体は含まれていません。つまり、Webサーバがクライアントに提供する、HTMLなどの“正味のWebページ情報”はミドルウェアに含まれません。ミドルウェアとはまた別に、用意・作成する必要がある、という訳です。 さて、長くなったので、いったんまとめると、Webサーバの構成要素は以下の通りになります。 ①OS(基本ソフト):これがないと、サーバはただの箱。 ②ミドルウェア: Webサーバの振舞い方を定義しているアプリケーション群。 ③正味のデータ:HTMLなどの形式で作られた、ページ本体。 ここまでは大丈夫でしょうか? 大丈夫だと信じて、次のステップに進みます。 実は、上記の三つの構成要素を持ったWebサーバを立てただけでは、Webシステム開発としては不十分です。なぜならば、Webサーバだけでは、静的ページと言われる“決まったWebページをクライアントの要求通り配信すること”しかできないためです。 例えば、「買い物かご」や「ユーザーログイン」など必要に応じて画面への出力結果が異なるページ(いわゆる、動的ページ)を持った、Webシステムを作るためには、Webサーバだけでなく、DBサーバも必要になります。DBサーバがユーザーID“XXX”の人のパスワードは“1234”で、その人の買い物かごには、“ミカンが三個”入っている、という情報を管理し、必要に応じてWebサーバに“協力”することで「ログイン成功です」や「ログインできません」と表示できるWebシステムになるのです。 そして、クライアントから送られたデータ、(例えば、ユーザー名とパスワード)をどういう風に処理するのか、DBサーバからもデータを貰って、突き合わせて確認するのか、それとも、送られたデータを検証して、DBサーバに保存してもらうのか、といったロジックを作成するのにプログラミングが必要になります。 つまり、実際のWebシステムの構成要素としては以下となります。 ①OS(基本ソフト):これがないと、サーバはただの箱。 ②Webサーバ用のミドルウェア:Webサーバの振舞い方を定義しているアプリケーション群。 ③DBサーバ用のミドルウェア:DBサーバの振舞い方を定義しているアプリケーション群。 ④プログラム:クライアントの要求(送られた情報)に応じて、WebサーバとDBサーバ間で協力させて、適切なWebページをクライアントに送れるようにする。 ちなみに、WebサーバとDBサーバは別の筐体・OSである必要はありません。別の筐体にするか、一つのOS上に併存させるかは、資源管理(CPUやメモリなどの筐体性能など)の観点で決めることです。ですので、Webサーバと呼ばれている筐体が、実はDBサーバとしても機能している、ということがよくあります。 LAMP環境とは? さて、前置きが長くなりましたが、Webシステムの構成要素がわかれば、LAMPについて、ほとんど分かったも同然です。 LAMPとは「Linux」、「Apache」、「MySQL(またはMariaDB)」、「PHP(今ではPerl、Pythonを含めた“P系言語”とも)」の頭文字ですが、それぞれ、OS、Webサーバ用のミドルウェア、DBサーバ用のミドルウェア、プログラミング言語です。 つまり、以下の通り、Webシステムの構成要素として、このあたりのソフトやプログラミング言語を使うと、ベターですよ、というモデルがLAMPという概念であり、そのモデルに従って開発されたWebシステムをLAMP環境と言います。 ①OS(基本ソフト)⇒「Linux」 ②Webサーバ用のミドルウェア⇒「Apache」 ③DBサーバ用のミドルウェア⇒「MySQL」or「MariaDB」 ④プログラム⇒「PHP、Perl、Python」 LAMP環境の構築 メリットとデメリットは? なぜ、LAMPの普及率が高いかというと、企業からみると単純にコストが安い、という点が挙げられます。 「Linux」、「Apache」、「MySQL(MariaDB)」、「PHP、Perl、Python」はすべてオープンソースです。つまり、ライセンス料がかかりません。定められたルールの下で使っている限り、無料で使えます。さらに、オープンソースで利用者が多いというところから、扱えるエンジニアも多く、人材の確保もしやすいのです。 エンジニアサイドからみても、LAMPがある種のデファクトスタンダードになっているため、様々な現場に経験者として入っていきやすい、抜本的なスキルセットの作り直しが必要にならないなど、LAMPにはメリットが多いです。 逆にLAMPのデメリットとしては、オープンソースであるが故に、サポート体制は安心とはいえない、という点が挙げられます。もちろん、「Linux」を無料の“Ubuntu”ではなく“Red Hat Enterprise Linux”にするなど、有料でサポートを提供している会社に関与させる、といった方法はありますが、限界があります。 他のデメリットとしては、かつてはクラウドサービス側の(オープンソースではなく、クラウドベンダー製のアプリケーションを強要!?)仕様のせいで、クラウドサーバではLAMPが使えない、ということもありました。しかし、現在では業界最大手のMicrosoft Azuruや二番手のAmazon Web Service以下、多くのクラウドサービスでLAMP環境が構築できるようになっています。 まとめ:LAMP環境はWebシステム開発の基本! クラウドサービスでもLAMP環境が組めるようになっていることをお伝えしましたが、これは、いかにLAMP環境が広く世の中に普及しているのか、わかりやすい証明だと言えるかと思います。 もちろん、LAMP以外のアプローチで開発されているWebシステムも存在するので、LAMPは絶対の存在ではありません。しかし、Webシステム開発の基本形としてLAMP関連の技術は、広く深く習得しておくべきでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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Shell script
Shellscriptの歴史について丁寧に解説します
Shell script(シェルスクリプト)の概要 メジャーなものからマイナーなものまで、さまざまなプログラミング言語が世の中にあり、プログラミング言語ごとに歴史や物語があります。 今回は、身近だけど奥が深いShell script(シェルスクリプト)の世界について見ていきたいと思います。そもそも「Shell script(シェルスクリプト)とはなにものか?」という話をしたいと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる ”shell”とは まずは“Shell script(シェルスクリプト)”の前半部分であるShell(シェル)について考えていきたいと思います。 Shellというのは“基本ソフト(OS)に対して指示を出すためのインターフェイスを提供するソフトウェア”のことです。 この文章だけではピンとこない方も多いと思うので、具体的に言えば、Windowsのcmd.exe(コマンドプロンプト)はまさにシェルです。 cmd.exeを起動して、ipconfigと入力してエンターを押すと、そのコンピューターが持っているIPアドレスなどネットワーク関連の構成情報が出てきます。 このように、cmd.exeなどのシェルには“利用者がOS内部の情報にアクセスするためのインターフェイスとして機能があり”、“利用者のうち込んだコマンドに対する応答機能がある”のです。 ちなみに、Windowsのシェルにはcmd.exeという名前が付いていますが、UnixやLinuxのシェルは単にシェルとしか呼ばれません。 ”script”とは 前半のShellの意味がわかったところで、“Shell script(シェルスクリプト)”の後半部分であるscriptについても確認しましょう。 scriptとはスクリプト言語のことです。 スクリプト言語とはなにかということですが、ざっくり言ってしまうと、「プログラマーにとって取り扱いが簡単なプログラミング言語」の総称です。 スクリプト言語と認められているプログラミング言語には、JavaScriptやVBScriptなど名前にscriptが入っているものだけでなく、PHPやPythonやGo言語などscriptという名前が入っていないものもあります。 さらに言うと、 スクリプト言語の定義は“プログラマーにとって取り扱いが簡単な言語”のことですが、なにをもって、プログラマーにとって扱いやすいとするか、その基準は曖昧だったりします。 では、Shell script(シェルスクリプト)の場合どういうところがプログラマーにとって扱いやすいかというと、記述が比較的簡単かつ、コンパイルの必要性がないため実行も簡単だからです。 ※コンパイルとは、人間がプログラミングしたソースコードを、0と1しかわからない機械でも理解できるように、翻訳することを言います。 つまるところ、Shell script(シェルスクリプト)とはシェルに対して動作する取り扱いが簡単なプログラミング言語ということです。 ところで、みなさん、バッチファイル(.bat)を見たり、使ったことがありますか? 実は、バッチファイルはWindows版Shell script(シェルスクリプト)なのです。 そのため、本来“Shell script(シェルスクリプト)”はUnixやLinuxなどのシェル向けに書かれたもののことを言うのですが、同じ役割を持つWindowsのcmd.exe向けに書かれたバッチファイルのことを含めて“Shell script(シェルスクリプト)”と呼ぶ人もいます。 Shell script(シェルスクリプト)は記述が比較的容易とお伝えしましたが、実はShell script(バッチファイル)のコードというのは、ipconfigのような、Shellに打ち込むコマンドで構成されています。 Shell script(シェルスクリプト)の歴史《黎明期》 ここから、いよいよShell script(シェルスクリプト)の歴史について、見ていきたいと思います。 まず理解していただきたいのは、Shell script(シェルスクリプト)の歴史はShellの歴史と紐づいており、それはつまるところOSの歴史でもあるのです。 そもそも、“シェル”はUNIXの前身にあたるOSであるMulticsで登場したものであり、Multicsのシェルにもシェルスクリプトの概念があったようですが、Multics自体が商業的には大失敗に終わったため、シェルスクリプトが一般的になったのはMulticsの後進であるUnix登場以降です。 世界初のUnixシェル“Thompson Shell”が1971年に登場しますが、すでにこのシェルはシェルスクリプトに対応しており、実際に“Thompson Shell”向けにシェルスクリプトが書かれていたようです。 ただし、この最初のUNIXシェルはMulticsのシェルの延長線上にあり、スクリプトの本格的な利用には向いていないという批判が沸き起こり、1975年には改良型の“PWB Shell”(“Mashey Shell”とも)が登場しています。 Shell script(シェルスクリプト)の歴史《成長期》 “PWB Shell”は“Thompson Shell”の改良版ですが、互換性を維持するために限定的な改良であり、依然として扱いにくさが残る状況でした。 そこで1979年に登場したUNIX Version 7 に搭載されたのが、根本的に設計を見直し、シェルスクリプトの利用性が格段に向上した“Bourne Shell”です。 この当時、シェルスクリプト以外のプログラミング言語といえば、C言語などコンパイルが必要な言語など、手軽に使える言語がないこともあり、シェルスクリプトの利用が劇的に広がりました。 1985年には時代のニーズに応える形で『UNIXプログラミング環境』という、シェルスクリプトに言及した初の商業書籍も出版されています。 ちなみに“Bourne Shell”は2000年以降においても、Unix・Linuxシェルのデファクトスタンダードとなっています。 このようにUnix・Linuxシェルの完成に伴い、シェルスクリプトの利用が広がったわけですが、同時にシェルスクリプトの問題点も浮き彫りになってきました。 具体的には以下の二つです。 ①シェルスクリプトは結局のところ、“シェルのコマンド集”であり、複雑な処理には対応できない。 ②“PWB Shell”用に書かれたシェルスクリプトは“Bourne Shell”では動かないなど、互換性の問題がある。 その問題点の解決策とし1987年に開発されたのが、プログラミング言語Perlです。 PerlはC言語のようにコンパイルする必要はないけれど、コマンド集であるシェルスクリプトより簡単に高度なことができるうえに、シェルの互換性だけでなく、LinuxだとかWindowsだといったOSの違いすら意識しなくて良いのです。 結果、Perlが大人気になりましたが、それはまた別の話なので、ここではこれ以上触れません。 Windows版Shell script(シェルスクリプト)、バッチファイル ついでなので、Windows版シェルスクリプトである、バッチファイルの互換性問題についても言及しておきましょう。 MicrosoftのOSは1981年登場のMS-DOSに始まり、WindowsやIBMと共同開発していたOS/2へと派生していきますが、いずれのOSにおいてもバッチファイルが利用できます。 ただし、上ではWindowsのシェルはcmd.exeと書きましたが、正確に言えば“Windows2000やWindowsXPから始まり現行のWindows10にも連なるWindowsNT系のシェルは”であり、MS-DOSやOS/2、Windows98やWindowsMeなどいわゆるWindows9x系OSのシェルはcommand.comです。 WindowsNT系とWindows9x系ではカーネルと呼ばれる、OSのコアとなる部分が大きく異なるため、シェルも変更になったようです。 一応、Microsoftではcmd.exeに対してcommand.comへの下位互換を付与しているとうたっているため、command.com用のバッチファイルも動作するようですが、あまり期待しない方が良いと思います。 少なくとも、私はお客様のユーザー部門に「バックアップ作成用にずっと使っているバッチが急に動かなくなったから見てくれ」と頼まれて確認したところ、Windows98時代に作られたバッチファイル(command.com用バッチファイル)をWindows8上で動かそうとしており、「それは無理ですよ」と説明したところ、WindowsXPやWindows7では動いたのに、とがっかりされた記憶があります。 Shell script(シェルスクリプト)の歴史《現在》 昨今の状況として、その性質上、あまり高度なことができるわけではないため、案件にて“システム開発言語”としてShell script(シェルスクリプト)が採用されることはまずありません。 しかし、ちょっとしたことに手軽に使えるプログラミング言語として、もっと言うとプログラマーの三大美徳「怠惰(Laziness)、短気(Impatience)、 傲慢(Hubris)」を満たすためのツールとしてよく使われています。 例えば、logファイルなどを特定のファイルをフォルダーに集めてバックアップしたいだとか、パソコンのIPアドレスの設定をクリック一つで決めた値にできるようにしたいだとか、そういった“システムというには大げさだけど、あると便利な仕掛け”を作るのによく使われています。 まとめ:Shell script(シェルスクリプト)現場で重宝される 今回はShell script(シェルスクリプト)についてみていきました。 定常作業などは「Shell script(シェルスクリプト)やバッチファイル一つで、楽になる」ということも多いので、アプリ系(フロントエンド)エンジニアであっても、インフラ系(サーバエンド)エンジニアであってもShell script(シェルスクリプト)ができると、結構、現場で重宝されます。 案件がないので、一最初に覚えるプログラミング言語としてはまったくお勧めしませんが、ある程度扱えるようになっておくと、なにかと役立つプログラミング言語です。 テクフリでフリーランス案件を探してみる