お役立ちコンテンツ | フリーランスエンジニアの案件・求人なら【テクフリ】

お役立ちコンテンツ

フリーランスの抱える税金や確定申告、社会保険や経費に関するお悩みを解決いたします。そもそもフリーランスになるためにはどうすればよいのか、現在正社員で働いているが、フリーランスになりたいと考えている方々にも必見です。役立つコンテンツ満載でお届けいたします。

該当コンテンツ数170件中49~60件を表示
働き方

SESの引き抜きによるトラブルや損害賠償は?エンジニアはどうすべき?

SES企業で働いていると、常駐先企業を中心に他社から転職を誘われる、つまり“引き抜き”がある、という話を小耳に挿んだことがあるかと思います。本記事ではSESエンジニア引き抜きのリアルについてご紹介したいと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる SESの引き抜きは実際に起きているのか? 結論からいえば、SESエンジニアの引き抜きは実際に起きています。私自身、引き抜きで転職した、あるいは転職していった、ITエンジニアの知り合いが何人もいます。もっというと、“引き抜き”に関わったこともあります。 100%とは言いませんが、SESエンジニアの引き抜きが行われるタイミングというのは、パターンが決まっています。そのパターンとは、SES会社が、ある現場から撤退する動きが出ているときに「そのSES会社が撤退するのは仕方がないけれど、あの人だけはここに残ってほしい」という現場、つまりクライアント側の責任者の意向がトリガーになって引き抜きを行う、という流れが一般的です。 この「SESエンジニアに対して引き抜きをかけるクライアント側の心理」は、ある意味、当然のものですよね。ですから、引き抜きは起きると考えて、当然なのです。 SESの引き抜きはなぜ起きるのか? もっと詳しくSESエンジニアの引き抜きが起きる事情を補足すると、やはり、エンジニア不足を起因とする、優秀な人材(経験値のある人材と言い換えてもいいかもしれません)の新規獲得にはお金がかかる、という背景もあります。 クライアント側からすれば、“もともと未経験だったけれど、ここで3年経験した人”の後任に“現時点で3年経験している人”を入れるようとすると、通常、単価が上がります。「どっちも同じ“3年の経験者”なのに?」と思うかもしれませんが、それが現実です。 なぜならば、最初、未経験だった人は、“勉強させたいので、安い価格でも良いので、この現場に入れてください”というディスカウント付きでSES企業から現場へとやってくることが多いのです。極論すれば、マイナス査定から始まっていると言えます。 さらに言うと、10年経験している人よりも15年経験している人の方が高単価で現場に入れる可能性が上がります。SESエンジニアにとって、新たな現場に行く、というのは、もっとも単純で効果的なキャリアアップの方法なのです。 そして、そのことを知っているSES企業も、数年ごとにメンバーを異動させようとします。そのために、クライアントに対して「この人、撤退させますよ」という話を切り出したところ、クライアント側が“あの人は、手放したくない”と引き抜きを画策する、という構図が日本全国で起きている、というのが実態です。 SESの引き抜きは法的にどうなの? 上で紹介した通り、SESのエンジニアの引き抜きは現実に存在しますが、「SESに限らず、他社の社員を引き抜いていいのかな?」と疑問に思っている方も良いかと思います。 結論から言えば、基本的には問題ありません。「うちに転職しない?」と声をかけられた人が転職する、“紹介による転職”と同じ扱いです。 日本国憲法で職業の自由の保障されており、個々の国民が自分の意志で好きな仕事を選ぶことができると明確にされています。むしろ、引き抜きを阻止しようと、“過激な手段”に打って出る方が、違法性が問われる可能性があります。 ただし、だからといって、無条件に引き抜きが許されている訳ではありません。“無秩序な引き抜き”や“度の過ぎた引き抜き”は違法行為とみなされ、賠償請求などが発生することもあります。 違法な引き抜きの例としては、以下の例が挙げられます。 誤った情報や経営上の秘密情報(※)を提供して転職を促す。 通常の転職ではあり得ない金額の金銭を提供して転職させる。 企業活動に影響を与える規模の人材を引き抜く。 明確な計画を持って引き抜きを実行した。 まだ会社に所属しているのに、同僚にも声をかけて一緒に転職する。 なお、引き抜きに関する損害賠償は、引き抜きによって転職した元社員ではなく、引き抜きを行った会社に対してであることがほとんどです。ですので、経済的な損失は基本的にないと言えます。しかし、この手の裁判は相当、禍根を残すものになるので、不愉快な経験になるのは間違いでしょう。 ちなみに、SESの引き抜きでは、「君の会社、規模小さいし、将来性ないんじゃない?うちに来た方が良いよ」とクライアントがある種のネガティブキャンペーンを展開しつつ、転職を促すパターンが基本です。どこまでが合法なのか、どこからが違法なのか、グレーなところもあり裁判の泥沼化は必然と言えます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる SESの引き抜きで被るトラブルは? SESエンジニアの引き抜きに関わった結果、企業同士、個人同士の信頼関係が崩れてしまうのは、避けられません。 現場の管理者として育て上げた後輩が、普通に自社を辞めるのだって、みなさんショックを感じると思います。それが実は取引先に引き抜かれたとわかったら、ショックを通り越して、引き抜いた取引先、そしてその後輩に怒りを感じる人だっているでしょう。 実際、皮肉交じりの悲しげな声色で「引き抜かれたことが発覚して依頼、元いた職場の人たちの間では、私、死んだことになっているそうです」と私に語ってくれたエンジニアもいました。 このような不幸なことが起きないようにと、自分が関わった引き抜きでは、流れ流れて自社に来た、という体裁を作るために、他の契約先にも協力してもらい、引き抜いたエンジニアを半年間、別の会社(しかも2社)に勤務させ、経歴ロンダリングを行ったこともあります。 それでも、引き抜かれたエンジニアが元いた職場の人たちに連絡するのを躊躇したり、業務上、会話することになっても、どうもギクシャクしたりと、トラブルとまではいかないにせよ、“人間関係が壊れてしまった”のはひしひしと感じました。 SESの引き抜きでメリットはあるのか? SESエンジニアの引き抜きに関わったこともある身として正直ベースで言ってしまうと、引き抜かれたSESエンジニアたちが「引き抜かれて幸せだった」と感じているかというと、多くの場合、そう思うのは最初だけです。月日が流れるにつれ、「引き抜かれて、むしろ不幸せになった」と感じるようになる人の方が多数派です。 例外はSES会社が他のSES会社からエンジニアを引き抜くケースもありますが、IT企業に引き抜かれた場合だけです。なぜならば、技術力を身に付ければ、周りのエンジニアを押しのけて、上に登ることが可能であり、引き抜かれた先で栄達する可能性もあるためです。 ところが、非IT系の企業に引き抜かれたエンジニアの場合は、そうは行きません。そもそも非IT企業で中途採用のITエンジニアが出世するルートなどなく、社内での評価は“縁故採用枠の中途の人”、“社内において、ITというニッチな特定の仕事を担当する駒”程度でしかない場合が大半です。「あの人が欲しい」と言ってくれた人が社内で嫌われものだった場合(IT部門はコストセンターのくせに態度がデカいと嫌われがち)は、最初から風当たりキツい、ということもあります。 確かに給与や待遇面では、(少なくとも引き抜き直後は)SES企業に勤めていたときよりも良くなるので、本人も周りの人も「SESで引き抜かれるのは勝ち組だ」と考えがちですが、いわゆる“飼い殺し”状態に留め置かれることも多く、意外とメリットは少ない、といのが実情です。 まとめ:SESの引き抜きにあった場合は冷静に考えて判断をする 引き抜かれることに憧れを持つSESエンジニアも多いですが、過去の職場の元同僚たちとの人間関係が壊れ、転職先では“飼い殺し”にされてしまい、長い目で見たとき、引き抜かれたことで不幸になっている方も少なくありません。 引き抜きを持ちかけてきた方は、絶対に「バラ色の未来」を語りますが、それが真実なのか、それとも絵に描いた餅なのか、見定めることが重要です。 引き続きSES企業に在籍して他の現場に移るか、それとも誘われた引き抜き先に転職するか、はたまたそれを機に転職活動をして新たな職場を探すか。 引き抜きに合うということは、ある程度エンジニアとして一人前になっているとも言えます。選択肢は以前より確実に増えているので、冷静に考えその時の最善の選択ができるよう努めましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
freelance

フリーランスエンジニアに名刺は必要?作成方法や記載項目を解説

会社に入ると当たり前のように支給される名刺ですが、フリーランスとして働く場合は自分で準備する必要があります。自分で準備するとなると以下のような疑問を持つ方もいらっしゃいます。 デザインや肩書きはどのように書けば良い? そもそもフリーランスとして活動するのに名刺は必要? どうやって作成すればいい? 本記事ではそんなお悩みをお持ちの方へ向けて、フリーランスエンジニアにおける名刺の必要性と作成方法を具体的に解説します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フリーランスエンジニアに名刺はいらない? フリーランスエンジニアとして活動をしていくうえで名刺は必須ではありません。近年では案件探しを行う際にフリーランス専用のエージェントサービスを通せばインターネットを介して容易にクライアントとのつながりを持つことができます。クライアントとの面談もオンラインで行うことが多くなり、商談が決まるまでは直接会う機会もほとんどありません。 しかしクライアント先に常駐して仕事をする場合もあるでしょう。クライアント先へ出向いて挨拶する際に、名刺がないことを考えてみてください。ビジネスシーンにおける対応を考えると、名刺はやはりエンジニアに限らず、社会人として持っておくべきアイテムと言えるでしょう。 フリーランスエンジニアが名刺を作成する理由 フリーランスエンジニアがシステム開発の仕事をする上で名刺が必須となることはありません。しかし、名刺を持っているフリーランスエンジニアは世の中にたくさんいます。それは、フリーランスとして活動を続ける中で、名刺が必要とされる理由があるからです。ここでは、フリーランスエンジニアが名刺を作成する理由について具体的に説明します。 ビジネスマナーとして求められる フリーランスやエンジニアのことを考える以前に、名刺は社会人として当然持っておくべきアイテムの1つです。学生が会社へ入り、最初に教えられるビジネスマナーの1つが名刺交換です。それは、名刺交換が社会人として仕事をしていく上で、誰しもが当然行うべき行動として考えられているからです。 つまり、名刺を持つということは、社会人として仕事をするなかで当然求められるべき基本的なビジネスマナーを備えているということになります。会社から離れて個人事業主として活動を行うフリーランスエンジニアは、名刺の必要性や持っておく意味を考えるだけではなく、基本に立ち返り、社会人として名刺を持っていないことの不自然さ、仕事相手に対するマナーを改めて認識する必要があります。 クライアントからの信頼を得やすい 先ほどのビジネスマナーにつながる話にもなりますが、名刺を持っているということは、社会人として基本ができているというアピールになります。 また、名刺には個人情報が含まれるため、クライアントが名刺を確認することでその人がどのような人物かということを把握できるので、安心感にもつながります。クライアントから信頼を得るために、名刺交換をすることは重要になってきます。 自己紹介に役立つ 名刺には自分を売り込むための様々な情報が書かれています。例えば、営業先などで誰かとお話する機会があった時、自己紹介をします。その際、名前や最近の活動、得意分野などを伝えることになりますが、電話番号や活動地点まで詳しく話すことはありません。 また、例えすべて伝えたとしても、相手が電話番号や住所をその場で覚えられるはずもありません。そんなことをすると強引な営業だなと不信感を持たれてしまうこともあるでしょう。 そのような場合を考えた時に、様々な情報が記載されている名刺は、相手に渡すことで自己紹介を簡単にできるだけではなく、会話のネタにもなり、営業活動を進める際にとても有効なコミュニケーションツールとなってきます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フリーランスエンジニアの名刺に記載すべき項目 会社に所属している時には、会社名や所属先、肩書きなど記載されていましたが、個人事業主として独立したフリーランスエンジニアとして、名刺に何を記載すれば良いのか迷うと思います。 ここでは、フリーランスエンジニアとして名刺を作成する際に記載すべき項目について、具体的に説明します。これから個人で名刺をデザインするという方はぜひ参考にしてみてください! 氏名などの基本情報 名刺に記載すべき情報として、まず自身が何者なのかを相手に把握してもらうための基本情報が必要となります。名前や連絡先など、相手とコミュニケーションにおいて必要な情報を記載しましょう。名刺に記載すべきおすすめの基本情報は以下の通りです。 氏名 屋号 事務所の住所 電話番号 メールアドレス ホームページのURL 氏名に関しては、漢字が正確に読めない場合があるので、ふりがなやアルファベット表記でも記載しておくようにしましょう。ホームページのURLに関しては、記載しておくことで相手が後にアクセスして、言葉では伝えきれない自身の活動を視覚的にアピールする機会にもなるのでおすすめです。 顔写真 名刺に顔写真をつけることもクライアントからの信頼を得るためにはおすすめです。個人情報の重要さが問われる中で、顔写真をあえて載せた名刺を相手に渡すという行為は、相手を信頼しているというアピールにもなり、好印象を与えます。 1度会っただけでは、すぐに顔を思い出すことが難しい人も多いでしょう。名刺に顔写真があれば、後日やり取りした際にクライアントが記憶を呼び起こすきっかけとなります。画質によっても印象が変わってくるので、なるべく写りの綺麗な写真を使いましょう。 仕事内容や肩書き ビジネスシーンにおいて自己紹介をする上で最も重要となってくるのが、仕事内容や肩書きです。特にフリーランスとして組織に所属せず活動している個人事業主などは、名刺に書かれた仕事内容や肩書きの記載があいまいだと、クライアントも仕事を依頼して良い相手なのか判断ができません。 例えば、ITエンジニアといっても種類はさまざまで、システム開発を扱うのか、ネットワークインフラ関連を扱うのか、など一言では伝わらないものです。案件の獲得につなげるためには、名刺を受け取った相手が自身の仕事内容をすぐに把握できるように、具体的な職種を記載しておきましょう。 保有資格・スキル 仕事内容と同様に、自身が保有する資格やスキルを記載することも、クライアントへアピールする際に重要となってきます。職種がわかったとしても、どの程度のスキルがあるのかわからないと、クライアントは依頼内容にマッチした人材なのか判断ができず、案件を依頼しようという段階までは届きません。 また、名刺によってスキルを持っているというアピールをするには、保有している資格を記載することが最も簡単で有効な手段となります。さらに、プログラマーなどシステム開発に携わる場合は、得意とする分野や実績のあるプログラミング言語などを記載しておくことで、クライアント側も安心して案件を依頼しやすくなります。 ポートフォリオの情報 ポートフォリオとは、実績を示すことのできる成果物を指します。例えば、ホームページを作成する仕事を請け負っている場合は、自身が作成したホームページのURLなどを記載しておくことで、クライアントへ実績だけではなく自身の技術力をアピールするきっかけにすることができます。 また、仕事内容やスキルを記載した上で、ポートフォリオをあわせて載せることによってクライアントへ名刺の記載内容が偽りではないという証拠を示すことができ、さらに安心感や信頼度を高める相乗効果も期待することができます。 しかし、自身が作成したからといって何でもポートフォリオとして公開して良いかというとそうではありません。クライアントから請け負った成果物の著作権などは、クライアント先が持っていることが多い為、第三者へ公開しても良いものかしっかり確認してから記載するように注意しましょう。 SNSアカウントの情報 SNSは自身の考えや活動履歴をアピール、または、サービスを提供しているのであればキャンペーン情報など広報する際にとても効果的です。したがって、保有しているSNSのアカウントを名刺に載せておくことで、クライアントに自身の考えやサービスの最新情報を提供できるようになります。 名刺を渡す際に、TwitterやInstagramでの活動を伝えておくことで、SNSをフォローしたり、アクセスしてもらえたりする可能性もあるので、しっかりアピールしておくようにしましょう。また、批判的な投稿などは、逆にマイナスの印象を与えてしまうので、名刺に載せるアカウントでの発信内容には十分注意して運用しましょう。 フリーランスエンジニアが名刺を作成する方法 フリーランスエンジニアとなり、名刺の必要性を感じた時に、皆さんはどのような方法を使って作成するでしょうか?名刺の作成方法は大きく以下の2つに分かれます。 業者に依頼する 自分で作成する ここでは、それぞれの名刺の作成方法について説明します。 名刺の作成方法にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください! 業者に依頼する まずは名刺作成を業者に依頼する方法です。依頼は業者の提供するWebサイトからインターネット経由で簡単に行うことができます。名刺の作成方法は業者によって異なる部分はありますが、おおよそ手順は同じです。 サイズと枚数を選択 テンプレートを選択 必要情報の記載 テンプレートのカスタマイズ 印刷依頼 依頼を行えば、後は自宅に届くのを待つだけです。 テンプレートも豊富にあり、100枚単位で数百円程度と値段も比較的安価、かつ印刷精度が高いので初めて名刺を作成する人には大変おすすめの方法です。 自分で作成する プリンターが自宅にある場合は、自分で作成することもできます。現在はインターネット上に名刺を作るためのフリーソフトや、フリー素材が豊富に存在します。また、名刺印刷用の紙も家電量販店などに行けば手に入れることができます。 それらを使って自身のオリジナルデザインの名刺を作成し、自宅のプリンターで印刷すればすぐに完成です。名刺データを作成する時間は必要ですが、すぐに手元に準備できるという点が魅力的です。また、枚数も1枚単位での印刷ができる為、必要な分だけ作成することができます。 自宅での印刷にはインク革命.COMの互換インクを使用するのもおすすめです。書類整理に役立つテプラやピータッチ対応の高品質な互換テープカートリッジも販売しています。純正と変わりない仕上がりな上、お財布にも優しいのでぜひ参考にしてみてください。 まとめ フリーランスエンジニアにおける名刺の必要性と作成方法について解説しました。名刺を渡して自己紹介することはビジネスの基本であり、社会人としての礼儀でもあります。 また、名刺を作成して使うことによるデメリットはほとんどなく、クライアントへのアピールや信頼性向上などメリットとなる部分が大きいです。 作成する手間もかからず、費用も安価なので、これからフリーランスエンジニアとしての活動を考えている方は、必要となる前に迷わず作成しておくことをおすすめします。名刺を活用してクライアントへのアピールを行い、フリーランスエンジニアとして活動の場をどんどん広げていきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
働き方

フリーランスはつらい・大変と言われる7つの理由

自分に合った働き方ができ、うまくいけば収入が高くなるなどのプラスのイメージを持たれる事が多いフリーランスというワークスタイル。さまざまなメリットが多く存在する一方で、多くの人が不安や悩みを抱えているのも事実です。 今回は、そんなフリーランスのつらいこと・大変なこと、また改善方法をまとめました。これからフリーランスとして働こうとしている方だけでなく、もうすでに働かれている方や、興味がある方々がフリーランスの理解を深めるため、少しでもお役に立てたら幸いです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フリーランスはつらい・大変と言われる7つの理由 フリーランス初期は収入が低くなりやすい フリーランスとして働くことで、自分自身で仕事量やペースを調整する事ができます。その反面、仕事量に関係なく安定して収入が得られる会社員とは違い、フリーランスでは仕事量によって収入が変化するため、収入が不安定になります。 また、発注者は一定水準以上の成果を確保するために、経験や実績によって受注者を判断する可能性が高くなります。そのため、発注者はフリーランスを始めたばかりの人ではなく、経験や実績が豊富な人を選びます。その結果、まだ経験や実績がないフリーランス初期段階では仕事を獲得する事が難しくなり、収入が安定しないだけでなく、低くなりやすいです。 自身で営業をしないといけない 企業に所属している場合、基本的に与えられた仕事を担当するため、営業職でない限り自分自身で営業をする必要が有りません。しかし、フリーランスでは業務内容に関わらず全ての仕事において自ら仕事を獲得する必要があります。 また、仕事を獲得するには、発注者に自分の強みをアピールする必要があります。さらに、仕事の単価や納期なども自分自身で交渉しなければいけません。そのため、コミュニケーション力やプレゼン力がなく、営業や交渉が苦手な方には非常に難しく、つらいと感じるポイントになるかもしれません。 スキルがあっても営業ができなければ仕事を獲得できないため、フリーランスにおいて営業力は最も重要であると言えるでしょう。 税金などの手続きが億劫 フリーランスでは企業に勤めている場合とは違い、企業の中で経理や総務が行っている経費の計算や確定申告などの税処理を自ら行う必要が有ります。 経費や収入の計算・領収書の管理や税処理は専門的知識を必要とするため、経験や知識がない人には非常に難しく、大変になるかもしれません。専門業者に委託したり、税処理のソフトウエアを使うこともできますが、費用や時間がかかります。 失業保険などの保障がない フリーランスでは、雇用契約を結ぶのではなく業務委託で働いている人が多いく、その場合失業保険がありません。失業保険があれば失業した場合でも再就職先を探す間の生活費に当てることができます。しかし、仕事や収入が安定していないフリーランスにとって、失業保険がないことは、万が一失業した場合の生活費がないなど、非常に大変になる可能性が有ります。 また、フリーランスの方は国民年金を払っているものの、定年退職がないため、企業年金や退職金が有りません。多くのフリーランスの方が、「あと何年働く事ができるのか」や「十分な貯金ができるか」などの仕事や退職後の不安を抱えています。 孤独になりやすい フリーランスでは、基本的にリモートで働く事ができ、一人で仕事を完結できます。そのため、自分のペースで自由気ままに働く事ができますが、他の人と関係が築きにくくなります。 また、わからないことや相談したいことがあっても誰かに聞くことは難しく、自分一人で解決する必要があります。 そのため、物理的にも精神的にも人とのつながりを感じる事が難しく、孤独になりやすい傾向にあります。 クレジットカード作成やローンが難しい クレジットカード会社やローン会社は貸したお金をしっかりと返してもらう必要があるため、カード作成やローンを貸す前に収入が安定していて期限通りに支払いされるかどうかの審査を行います。 前述したように、仕事量によって収入が変化するフリーランスでは収入を安定させることが難しいため、審査が通りにくく、クレジットカードの作成やローンを借りることが難しくなっています。 仕事が急に無くなることもある 正社員は簡単に解雇されることはなく、万が一された場合でも失業保険や退職金などのさまざまな保証があります。 フリーランスの場合、発注者はフリーランスに対し、一定水準以上の仕事を要求します。もし仕事の成果がその水準に達していない場合、すぐに契約が打ち切られる可能性が有り、急に仕事が0になることがあります。前述したように、フリーランスには失業保険などの制度がないため、仕事が0になることは非常に深刻です。 そのため、多くのフリーランスは複数の仕事を受注し、急に仕事が0になる事がないようにしています。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フリーランスがつらい時の克服方法 ここまで、フリーランスとしてのワークスタイルのつらいこと・大変なことを説明してきました。しかし、このような悩みを改善する事で、より一層フリーランスとして働きやすくなります。ここからは、フリーランスとして働きやすくするための改善方法を紹介していきます。 エージェントを活用する方法もある 自ら仕事を獲得するのが難しい場合はエージェントを活用できます。 フリーランスのエージェントは案件を紹介してくれるだけでなく、契約の締結まで代わりに行ってくれます。 手数料がかかりますが、自ら営業をする必要がなくなるので、自分の業務に専念する事ができます。 営業が苦手な方や本業務に集中したい方は利用して見ても良いかもしれません。 フリーランス専用の福利厚生サービスが充実してきている 近年では、クラウドソーシングサービス業者や福利厚生代行会社などによってフリーランスのための福利厚生サービスが充実してきています。 具体的なサービスとしては、保険や確定申告の相談だけでなく、スキルを上げるためのセミナーや勉強会、食事券や失業保険など多岐にわたっています。多くの会社がさまざまな種類のサービスを出しているため、自分の働き方にあったサービスを探す事が重要になっています。 「テクフリ」でもフリーランスエンジニア向けの福利厚生サービスを展開しています。ぜひご確認ください。 ITフリーランスコンソーシアム リモートではなく常駐という手段もある フリーランスとして働きたいけど一人で働くのは不安な方は、リモートではなく常駐という働き方も有ります。 常駐とは、派遣社員のように発注者の職場で働くことを言います。 常駐として働くことで、随時発注先とコミュニケーションが取る事ができ、スムーズに仕事を進める事ができるため孤独感を感じる事が少ないかもしれません。しかし、発注者は即戦力を求めているため、実力と経験が求められます。また、常駐先の従業員とも良好な関係を築く必要があるため、コミュニケーション力が求められます。 常駐として働くスキルがありコミュニケーション力がある方には、企業の方やフリーランスの方とのコネクションが増やす事ができ、より一層情報共有や仕事の獲得をしやすくする事ができます。 まとめ 説明させていただいたように、フリーランスとして働くことは良いことばかりではなく、つらいことや大変な事が多く存在します。しかし、改善方法も多く存在することも説明させていただきました。実際に、多くのフリーランスの方がつらい経験を乗りこえ、自由なワークスタイルや高い収入を獲得しています。この記事を通して、フリーランスに対する理解を深めるために、少しでもお役に立てましたら幸いです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
AWS (Amazon Web Services)
freelance

AWSでできることは?代表的なサービスやメリット・デメリットを解説

AWSとは AWS(Amazon Web Services)とは、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスです。サーバー、ストレージ、データベース、ネットワーク、分析、機械学習など、100を超えるクラウドサービスを提供しています。AWSの特徴は従量課金制であることです。必要な時に必要な分だけ利用できるため、無駄なコストを抑えられます。従来のオンプレミス環境では、サーバーやソフトウェアなどの初期投資に加え、継続的なメンテナンス費用が必要でしたが、AWSではこれらのコストを大幅に削減できます。必要な時に必要なだけリソースをスケールアップ・スケールダウンできるため、変化の激しいビジネス環境にも柔軟に対応可能です。 AWSはその信頼性とスケーラビリティから、スタートアップから大企業、政府機関まで、世界中の数多くの組織に利用されています。実際に、クラウド市場においてトップシェアを誇り、業界標準としての地位を確立しているともいえるでしょう。さらに、AWSは活発なコミュニティと豊富なドキュメント、サポート体制を備えています。初心者から上級者まで使える学習リソースや資格試験が充実している点も特徴のひとつです。常に最新の技術革新を取り入れ、新しいサービスや機能を積極的に展開することで、最先端のクラウドコンピューティングサービスを提供しているのです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる AWSでできること・代表的サービス AWSは多岐にわたるサービスを提供しており、様々な用途に活用できます。ここでは、代表的なサービスとその活用方法を紹介します。 データベースとしての活用(Amazon RDS) Amazon RDSは、リレーショナルデータベースを簡単に設定、運用、スケーリングできるマネージドサービスです。MySQL、PostgreSQL、MariaDB、Oracle、SQL Server、Amazon Auroraなど、複数のデータベースエンジンに対応しています。 RDSを使用することで、データベースのセットアップ、運用、スケーリングといったデータベースの管理作業が自動化され、開発者はアプリケーション開発に集中できます。また、高可用性や災害復旧機能も備えているため、信頼性の高いデータベース環境を構築できる点も特徴です。 Amazon RDS 仮想サーバーのホスティング(Amazon EC2) Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)は、クラウド上で仮想サーバーを提供するサービスです。ユーザーは必要に応じてサーバーインスタンスを起動し、OSやアプリケーションをインストールして利用できます。 EC2の特徴は、柔軟性とスケーラビリティにあります。CPU、メモリ、ストレージなどのリソースを自由にカスタマイズでき、負荷に応じて自動的にスケールアップ/ダウンすることも可能です。EC2は、Webサーバーの構築、アプリケーションの実行、高性能コンピューティングなど、様々な用途に利用できるサービスとなっています。 Amazon EC2 ストレージの利用(Amazon S3) Amazon S3(Simple Storage Service)は、高い耐久性と可用性を持つオブジェクトストレージサービスです。画像、動画、ログファイルやデータを「バケット」と呼ばれる容器に保存し、HTTPSを通じてアクセスできます。S3は、大容量のデータ保存、バックアップ、アーカイブ、静的Webサイトのホスティングなど、多様な用途に利用されています。また、ライフサイクル管理機能を使用することで、古いデータを自動的に低コストのストレージクラスに移動させることも可能です。 Amazon S3 サーバーレスアプリケーションの開発(AWS Lambda) AWS Lambdaは、サーバーレスコンピューティングを実現するためのサービスです。ユーザーがサーバーを構築・管理する必要がなくコードが実行できる環境を提供します。Lambdaはイベント駆動型で、特定のイベントが発生した際に設定されたプログラムを実行します。このため、バックエンド処理やデータ処理、リアルタイムストリーミングデータの処理などに使用されることが多いです。 Lambdaの主なメリットは、サーバー管理の手間を省き、開発スピードを向上させることです。エンジニアは、OSやWebサーバー、PHP、Pythonなどのランタイム環境の管理をAWSに任せ、ビジネスロジックの実装に集中できます。また、従量課金制により使用した分だけ料金が発生するため、コスト効率も高い点もメリットとして挙げられます。 AWS Lambda データ分析とビッグデータ処理(Amazon Redshift, AWS Glue) Amazon Redshiftは、マネージドなデータウェアハウスサービスで、大規模なデータセットを迅速に分析できます。SQLベースのクエリを使用してペタバイト級のデータを処理することが可能です。 Amazon Redshift AWS Glueは、サーバーレスのデータ統合サービスで、様々なデータソースからデータを収集、変換、ロードできます。Amazon RedshiftやAWS Glueを活用することで、ビッグデータ環境でのデータ統合や分析を、簡単かつ効率的に行えます。 AWS Glue 機械学習とAIサービスの活用(Amazon SageMaker) Amazon SageMakerは、機械学習モデルの構築、トレーニング、およびデプロイを簡単に行えるサービスです。SageMakerは、機械学習ワークフロー全体をカバーし、自動化されたモデルチューニングやホストされたトレーニング環境など、多くの機能を提供します。このサービスを活用することで、開発者やデータサイエンティストは機械学習モデルを迅速に作成し、アプリケーションに導入できます。 Amazon SageMaker コンテンツ配信(Amazon CloudFront) Amazon CloudFrontは、高速で安全なコンテンツ配信ネットワーク(CDN)サービスです。世界中に分散したエッジロケーションからコンテンツを配信し、高パフォーマンスと低レイテンシーを実現します。CloudFrontは、静的および動的なWebコンテンツ、API、動画配信など、多様なコンテンツタイプに対応しており、高いセキュリティ機能も備えています。 Amazon CloudFront AWSのメリット AWSを利用するメリットは数多くありますが、ここでは以下の3つを紹介します。 セキュリティが高い 導入コストを抑えられる 柔軟性が高い それぞれのメリットについてさらに詳しく解説します。 セキュリティが優れている AWSは、セキュリティを最優先に設計されています。物理的なデータセンターのセキュリティから、データの暗号化、アクセス制御まで、多層的なセキュリティ対策が施されている点が特徴です。また、AWSでは常に最新のセキュリティ対策が適用され、セキュリティ専門家チームが24時間365日体制で監視を行っています。 さらに、ユーザー側でも、IAM(Identity and Access Management)を利用してきめ細やかなアクセス制御を設定できるなど、セキュリティ強化のための様々なツールやサービスが提供されています。ISO 27001などのさまざまなセキュリティ基準にも準拠しており、政府機関や金融機関など、高度なセキュリティを要する組織でも採用されている点も特徴です。 導入コストを抑えられる AWSは従量課金制のため、必要なリソースを必要な分だけ利用できます。また、初期投資をかけずに導入できる点もメリットです。従来のオンプレミス環境では、サーバーやネットワーク機器などのハードウェア購入費用や、データセンターの運用費用など、多額の初期投資が必要でした。AWSではこれらの費用が不要なため、初期コストを大幅に削減できます。また、サーバーの運用管理もAWSが担当するため、運用コストの削減にも繋がります。 柔軟性が高い AWSは、非常に柔軟性の高いサービスです。必要なリソースを必要な時に必要なだけ利用でき、スケールアップ、スケールダウンも簡単に行えます。このため、Webサイトへのアクセス数が急増した場合でも、自動的にサーバー台数を増やすことで、安定したサービス提供を維持できます。また、AWSは様々なプログラミング言語、オペレーティングシステム、データベースに対応しており、既存システムとの連携も簡単に行える点も特徴です。ビジネスの変化に合わせて柔軟にシステムを構築、変更できることを覚えておきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる AWSのデメリット AWSの利用にはいくつかのデメリットも存在します。ここでは以下のデメリットについて紹介します。 ランニングコストの管理が難しい 学習難易度が高い AWSを使う上でのデメリットも事前に理解しておきましょう。 ランニングコストの管理が難しい AWSは従量課金制であるため、使った分だけ料金が発生します。これはメリットであると同時に、デメリットにもなり得ます。リソースの使用状況を適切に管理しないと、予想以上にコストがかさんでしまう可能性があります。特に、EC2インスタンスやS3ストレージなど、常に稼働しているサービスは、コスト管理を怠ると高額な料金が発生する可能性があり注意が必要です。コスト監視ツールを活用したり予算を設定するなど、適切なコスト管理を行いましょう。 学習難易度が高い AWSはさまざまなサービスを提供しており、それぞれが複雑な機能を備えています。AWSを使いこなすには、各サービスの意味や違いを理解する必要があり、ある程度の学習時間が必要です。AWSを使うために、公式ドキュメントやチュートリアル、オンラインコースなどを活用して学習を進める必要がありますが、情報量が膨大であるため、初心者にとってはハードルが高いと感じることもあるでしょう。また、AWSのサービスは常に進化しており、新しいサービスや機能が追加されるため、継続的な学習が必要なことも覚えておきましょう。 まとめ AWS(Amazon Web Services)は、クラウドコンピューティング市場において最も人気のあるプラットフォームのひとつであり、現代のビジネスにおける様々な課題を解決するための豊富なサービスを提供しています。コンピューティング、ストレージ、データベース、AI/ML、分析など、200を超える多様なサービスが用意されており、企業のニーズに合わせて柔軟に選択できます。 AWSのメリットは、セキュリティが高いことや初期コストを削減できること、そしてビジネス要件に応じた柔軟なスケーリングができることです。これらのメリットを活かして、世界中、そして日本国内でも多くの企業がAWSを採用し、競争力の強化に繋げています。一方でランニングコストの管理やサービスの学習コストといった課題も存在します。AWSはクラウドサービスの特性上、使用量に応じた課金となるため、適切なコスト管理が必要なことは覚えておきましょう。 また、AWSのサービスは非常に豊富で多岐にわたるため、全てを理解し使いこなすには、相応の学習時間と努力が必要です。これらの課題を解決するためには、AWSが豊富に提供するコスト管理ツールや学習リソースを活用することが重要です。また、自社のビジネスニーズを明確に分析し、本当に必要なサービスを選択することで、コスト効率を高め、運用負荷を軽減できます。あらかじめ想定される課題を認識して適切な解決策を用意しておくことで、AWSのメリットを最大限に活かしてビジネスの成長に繋げられるのです。 関連:AWSのISO27001認証とセキュリティ状況を簡単解説 | ISMS(ISO27001) 基本の知識 コラム | 認証パートナー テクフリでフリーランス案件を探してみる
freelance
Webマーケッター

グロースハックとマーケティングの違いについて解説!

グロースハックとは? グロースハックとは、名前の通り、グロース(成長)をハック(高い技術力を駆使してシステムを操ること)することです。グロースハッカーはマーケターとエンジニアをかけ合わせた職種だと言われています。 前提として、マーケティング職は事業から売上が出る仕組みを作る職種だと言えます。会社として売上を立てるためにはプロダクトを多くのユーザーに使ってもらう必要があります。そのために、マーケティング職はプロダクトをどうグロースさせていくのかということを考え、実行する職種だと言えます。 また、エンジニア職はプロダクトを設計・開発する職種です。プロダクトを多くのユーザーに届ける技術があっても、プロダクトの質が良くないとユーザーに使い続けてもらうことはできません。どうしたら質の良いプロダクトを作れるのかということを考えて設計・開発するのがエンジニアの仕事です。 そして、グロースハッカーについてですが、プロダクトをグロースさせるためにサービス自体の設計・開発に関わって、改善したことをモニタリングしていくということを主に行います。 例えば、プロダクトがアプリケーションだとして、アプリケーションの画面で表示されているボタンの色を変えてみる、新しい機能を追加してみる等してユーザーの流入やコンバージョンはどう変わるのか?ということを検証していきます。 マーケティングとの違いは? グロースハックについてご紹介してきましたが、マーケティングという言葉を皆さんは聞いたことがあると思います。グロースハックとマーケティングは確かに似ているように思えますが、概念や求められるスキルが変わってきます。 マーケティングにおいてはマーケティング業務とプロダクト開発の業務が分業体制にて行われているので、マーケティング施策の評価をプロダクト開発に落とし込むということが難しくなっています。 ただ、グロースハッカーは実際にプロダクトの細かい仕様の変更や、機能の追加、デザイン変更などプロダクトの改善をしながら、その効果を測定し、次なるサービスを成長させる施策を考え、また同じように実行していきます。 既存のマーケティングとグロースハッカーで異なる点はこのマーケティング業務とプロダクト開発の業務を分業でしているか、していないかという違いです。 グロースハッカーの方がより製品に目線を向けながらマーケティングを行っていると言えます。 また、グロースハックではAARRRという独自のフレームワークを用いてマーケティングを考えていくということが既存のWebマーケティングとの違いです。 AARRRはAcquisition、Activation、Retention、Referral、Revenueの頭文字の略です。それぞれAcquisition(=ユーザー獲得)、Activation(=ユーザー活性化)、Retention(=ユーザーの継続利用)、Referral(=外部への紹介)、Revenue(=収益)という意味です。 このフレームワークはグロースハックの中心となる考え、概念とも言えるので、是非理解しておきましょう。 参考:AARRR(アー)モデルとは?事例と活用のポイントを紹介! グロースハッカーになるにはどんなスキルが必要か? 続いて、グロースハッカーになるにはどんなスキルが必要なのか?という点に関して見ていきます。 グロースハッカーになるには、大きく分けて、マーケティングとコーディングのスキルが必要になります。 マーケティングのスキルは、もっとユーザーの流入を増やすにはどうすればよいのか?、コンバージョンを増やすにはどうすればよいのか?またユーザーにサイトに来てもらうにはどうしたら良いのか?ということを考えることができ、実際に施策を打って結果を出すことの出来るスキルを指します。 サービスを運営するにあたってはやはりユーザー流入×コンバージョン×再訪問の3つが掛け算となって結果に直結するため、これらを伸ばせる力が必要になります。 コーディングに関しては、ユーザーの導線をどう作るか、ユーザーが欲している機能はなにか、ユーザーが再訪問してくれるためにユーザーの使いやすいサービスを作るにはどうしたら良いか。それらを考え、実際にコーディングをして形にしていくスキルを指します。 コーディングのスキルは奥が深いため、どこまで学んでおければよいという明確な基準はないですが、コーディングに加えて、デザインスキルがあると、ユーザーが使いやすいサービスを設計できたり、よりクリック率の上がる仕様にデザインできるといったように出来る業務の幅が広がります。 マーケティングとコーディングのスキルに加えてデザインや機能を追加するためのエンジニアリングについてもスキルを高めておくと、自分自身に出来る事が増え、一流のグロースハッカーを目指せると言えるでしょう。 実際に形にしてローンチしたあとは結果を検証し、自身の施策を評価し、どんどんサービスを良くしていきます。それがグロースハッカーに求められていることです。 グロースハッカーが求められる、活躍できる業界 世の中にある会社は事業会社と事業支援会社に分かれます。 事業会社はITサービスを提供している会社や、パソコンを販売している会社など、個人や法人向けに何らかの商品を製造し、販売している会社を指します。具体的には消費財メーカーのP&Gやサントリー、IT企業であるAmazonやFacebook、楽天などを指します。 事業支援会社はコンサルティングファームや広告代理店など、事業会社に向けて専門領域の支援をする会社を指します。具体的には、コンサルティングファームのアクセンチュアやPWC、広告代理店の電通や博報堂などを指します。 事業支援会社はそのような事業会社に向けて特定領域の事業支援を行います。 グロースハッカーとして活躍できる業界としては事業会社であればどこの業界でも活躍できるはずです。ただ、事業会社でグロースハッカーのような比較的新しい職種を募集している会社が一部のIT企業に限られていることが現状です。 ただ、企業のマーケティングも従来のようなアナログな広告だけではなく、デジタルの広告も求められてきており、オンラインによりユーザーを取りに行くことが求められてきています。そこで、グロースハッカーのようなオンラインでユーザーを取りに行く職種のポジションを確立する企業は増えてきています。いずれはどの業界でもグロースハッカーは活躍するのではないかと思います。 また、事業支援会社では、Webを専門とする広告代理店などで採用をする企業が多く見られます。やはり、事業会社ではオンラインでユーザーを取りに行くノウハウや体制が無いので、このような外部の会社に頼ることが現状では多いです。 そのため、Webを専門とする広告代理店では、グロースハッカーが活躍しているケースが多く、グロースハックのスキルがあれば、転職がしやすいと言えます。 まとめ:グロースハッカーはIT企業やWebを専門とする広告代理店で活躍できる 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。 グロースハッカーはマーケティング職種とエンジニアをかけ合わせた職種だと言われている グロースハックではAARRRという独自のフレームワークを用いている点やマーケティング業務とプロダクト開発の業務を一気通貫で行う点が従来のWebマーケティングとの違いである グロースハッカーはIT企業やWebを専門とする広告代理店で主に活躍ができる 今回の記事を参考にして是非グロースハッカーについて理解を深めてみてくださ
freelance
イラストレーター

イラストレーターに資格は必要?6つのおすすめ資格と難易度を解説

イラストレーターになるのに資格は必要ない イラストレーターとして活躍するために、資格は必須ではありません。イラストレーターの世界では実績やスキルが特に重要となります。そのため資格の取得よりもポートフォリオとなる作品の制作に力を入れる人が多いでしょう。テクフリで紹介中のイラストレーター案件情報によると、特定のツールを用いてデザインを実施した経験などが求められることが多いようです。 一方で、資格を取得することで体系的な知識の取得やそれに伴うスキルアップ、そして自分自身の強みを客観的に示すことができます。資格取得の過程で新しい技術やツールの使い方を学ぶことができるでしょう。資格は、専門知識と技術の習得を示す有効な手段です。資格がなくてもイラストレーターにはなれますが、資格を取得するメリットもあるということを覚えておきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる イラストレーターにおすすめの資格 イラストレーターとして活躍の場を広げたい、スキルアップを目指したいという方には以下の資格がおすすめです。 Illustrator クリエイター能力認定試験 Photoshop クリエイター能力認定試験 色彩検定 カラーコーディネーター検定試験 CGクリエイター検定 アドビ認定プロフェッショナル それぞれの資格の特徴や難易度について、さらに詳しく解説していきます。 Illustrator クリエイター能力認定試験 Adobe Illustratorの操作スキルを測る認定試験です。スタンダードとエキスパートの2つのレベルがあり、Illustratorの基本操作から応用テクニックまで、幅広い知識と技能が問われます。試験は実技試験となっており、与えられた課題を制限時間内に完成させる必要があります。 合格率は70%程度と言われており、日頃からIllustratorを使用している方であれば比較的容易に取得できるレベルでしょう。初心者でも合格可能なレベルとして人気がある資格で、しっかり勉強すれば合格が見込めます。認定試験に合格することで、Illustratorの操作スキルを客観的に証明できます。 Illustrator クリエイター能力認定試験 Photoshop クリエイター能力認定試験 Adobe Photoshopの操作スキルを測る認定試験です。こちらもスタンダードとエキスパートの2つのレベルがあり、合格率は65〜75%の範囲で推移しています。 画像編集、レタッチ、合成など、Photoshopの基本操作から応用テクニックまで、幅広い知識と技能が問われる試験です。試験は実技試験と実践問題で構成されており、制限時間内に課題を完成させる必要があります。エキスパート試験ではさらに知識問題も追加されます。 合格率は70%程度とされており、Illustrator試験と同様に日頃からPhotoshopを使用している方であれば、比較的容易に取得できるレベルでしょう。多くのイラストレーターがPhotoshopも活用するため、Illustratorと併せて取得しておくと、仕事の幅が広がるでしょう。 Photoshop クリエイター能力認定試験 色彩検定 色の知識や配色技術を問う検定試験です。色の性質や配色技法、色彩心理など、幅広い知識が問われます。3級から1級までレベルがあり、難易度も段階的に上がっていきます。 3級や2級の合格率は60~70%程度ですが、1級になると30〜50%となっており、1級の試験は難易度が高いでしょう。色彩に関する専門知識を身につけることで、イラスト作成における配色スキルの向上につながります。 色彩検定 カラーコーディネーター検定試験 色の専門知識と配色技術を問う検定試験です。色彩検定と同様に、色の性質や配色技法、色彩心理など、幅広い知識が問われます。 アドバンスクラスとスタンダードクラスのレベルがあり、アドバンスクラスの合格率は約60%、スタンダードクラスは約80%と言われています。スタンダードクラスは初心者向けで、アドバンスクラスはより専門的な知識が求められます。ファッションやインテリアなど、様々な分野で色の専門家として活躍するために必要な知識と技能を習得できる試験です。イラストレーターとしても、色の専門知識は大きな武器となるでしょう。 カラーコーディネーター検定試験 CGクリエイター検定 CG制作に関する知識と技能を問う検定試験です。モデリング、アニメーション、エフェクトなど、CG制作の様々な分野に関する知識が問われます。ベーシックとエキスパートの2つのレベルがあり、ベーシックの合格率は60〜80%、エキスパートは20〜30%とされています。CGクリエイター検定は、CGの幅広い知識と技術を証明できる資格です。CG制作の基礎知識を身につけることで、デジタルイラストレーション分野での強みとなるでしょう。 CGクリエイター検定 アドビ認定プロフェッショナル Adobe Creative Cloudの各アプリケーションに関する高度なスキルを証明する国際資格です。Photoshop、Illustrator、InDesignなど、様々なアプリケーションの資格があります。合格率は公式には発表されていませんが、一般的には70〜80%の正答率が求められると考えられています。 アドビ認定プロフェッショナルは、Adobe製品の高度な使用スキルを証明する国際的な資格です。合格することでAdobe製品の専門家として認定され、国際的に通用するスキルを証明できます。 アドビ認定プロフェッショナル テクフリでフリーランス案件を探してみる イラストレーターに必要なスキル イラストレーターとして成功するには、絵を描く技術だけでなく以下のようなスキルが必要とされます。 イラスト制作ソフトの使用スキル 円滑なコミュニケーション 柔軟な対応能力 これらのスキルをバランス良く磨き、イラストレーターとしての活躍の場を広げていきましょう。 イラスト制作ソフトの使用スキル イラストレーターにとって、イラスト制作ソフトを使いこなすスキルは必須です。これらのソフトを使いこなすことで、クライアントの要望に沿った高品質なイラストを効率的に制作できます。 イラスト制作ソフトとしては、Adobe IllustratorやPhotoshopなど、様々なソフトがありますが、それぞれのソフトの特徴を理解し、目的に合わせて使い分けることが重要です。ショートカットキーを駆使したり、効率的な作業方法を学んだりすることで制作スピード向上につながります。 また単純にソフトを操作できるだけでなく、イラストの構図や配色、表現技法など、デザインの知識も必要です。これらのスキルを磨くことで、よりクオリティの高いイラストを制作できるようになります。 円滑なコミュニケーション能力 イラストレーターにとって、円滑なコミュニケーション能力は不可欠です。クライアントの要望を正確に理解し、自分のアイデアを効果的に伝える力が求められます。そのため、ヒアリング力、質問力、説明力など、円滑なコミュニケーションを図るためのスキルは非常に重要です。 また、メールやチャットなど、様々なコミュニケーションツールを使いこなすことも大切です。デザイナーやディレクターなど、プロジェクトに関わる他の専門家とも円滑に協働できる能力があると良いでしょう。良好なコミュニケーションは、プロジェクトの成功と長期的な信頼関係の構築にもつながります。 柔軟な対応能力 イラストレーターには、様々な状況に柔軟に対応する能力が求められます。案件を進めていく中で、クライアントの要望が変更になったり、予期せぬトラブルが発生することもあります。そのような状況でも、冷静に状況を判断し、柔軟に対応する能力が必要です。 また、新しい技術やトレンドにも常にアンテナを張り、積極的に学ぶ姿勢も大切です。柔軟な対応能力を身につけることで、様々な状況に対応できるようになり、イラストレーターとしての信頼感も高まるでしょう。 最後に イラストレーターになるために資格は必須ではありません。しかし、特定の資格を取得することで技術力を証明して、キャリアの幅が広がる可能性があります。特に実務経験が浅い場合や、未経験からイラストレーターを目指す場合は、資格を取得してスキルの証明に活用すると良いでしょう。 なお、イラストレーターとして活躍するには、資格取得だけでなく、イラスト制作技術、コミュニケーション能力、柔軟な対応能力など、様々なスキルが必要です。これらのスキルを磨きながら、必要に応じて資格取得にチャレンジすることで、イラストレーターとしてのキャリアを着実に築いていけるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
freelance

ソフトウェアエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルについて解説

ソフトウェアエンジニアとは ソフトウェアエンジニアとは、コンピュータプログラムやアプリケーションの設計、開発、テスト、保守を行う技術専門職です。ユーザーのニーズを満たし、効率的で信頼性の高いソフトウェアを作成するために、プログラミング言語やツールを駆使して様々なソフトウェアの開発に携わります。 近年のデジタル化の進展に伴い、ソフトウェアエンジニアの需要は急速に高まっています。スマートフォンアプリから企業の基幹システム、AIやクラウドサービスまで、幅広い分野で需要があり、将来性のある職種ともいえるでしょう。ソフトウェアエンジニアは技術的なスキルだけでなく、問題解決能力や創造性も求められる職種です。常に変化する技術トレンドに対応して新しい知識やスキルを習得し続けることが、ソフトウェアエンジニアとして活躍するために求められるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる ソフトウェアエンジニアの仕事内容 ソフトウェアエンジニアの仕事は、ソフトウェア開発のライフサイクル全体にわたります。主な業務は以下の4つに分類されます。 ソフトウェアの設計・要件定義 コーディング・開発 テスト・デバッグ ソフトウェアの運用・保守 以下ではそれぞれの仕事内容について紹介します。 ソフトウェアの設計・要件定義 ソフトウェアの設計・要件定義は、開発プロセスの最初の重要なステップです。クライアントやユーザーの要望をヒアリングし、実現したい機能やシステムの性能、使いやすさなどを考慮しながら、ソフトウェアの設計を行います。 ソフトウェアエンジニアは、どのようなプログラミング言語やツールを使用するか、開発期間や予算はどのくらいかなど、プロジェクト全体の計画を立て、開発の基盤となる要件定義書を作成します。適切な設計・要件定義は、プロジェクトの成功に不可欠です。この段階で、顧客との綿密なコミュニケーションやニーズの正確な把握が求められます。 コーディング・開発 コーディング・開発は、ソフトウェアエンジニアの中核的な業務です。要件定義に基づき、実際にプログラミング言語を用いてソフトウェアを開発します。効率的でバグの少ないコードを書くだけでなく、チームメンバーと協力して開発を進めるためのコミュニケーション能力も重要です。 開発中は、進捗状況の管理や、問題発生時の対応なども行います。ソフトウェアエンジニアは、常に最新の開発手法やツールに精通し、品質の高いコードを迅速に作成することが求められます。 テスト・デバッグ テスト・デバッグは、開発したソフトウェアの品質を確保するための重要なプロセスです。開発したソフトウェアが正しく動作するかを検証するためのテストを実施します。テストの種類としては単体テスト、結合テスト、システムテストといったものから、パフォーマンステストやセキュリティまでさまざまです。 あらゆる条件のもとでテストを実施し、バグや不具合を発見し修正するデバッグ作業を行います。品質の高いソフトウェアを提供するために、非常に重要な工程と言えるでしょう。 ソフトウェアの運用・保守 ソフトウェアの運用・保守は、開発後も継続的に行われる重要な業務です。開発したソフトウェアを実際に稼働させ、安定的に運用するための作業を行います。ソフトウェアエンジニアはシステムの監視やパフォーマンスの調整、セキュリティ対策なども担当します。 また、ユーザーからの問い合わせ対応や、機能追加・改善などの保守作業も重要な業務です。ソフトウェアエンジニアには、リリース後のソフトウェアが安定して動作し、ユーザーのニーズに応え続けられるよう管理する仕事もあると覚えておきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる ソフトウェアエンジニアとシステムエンジニアの違い ソフトウェアエンジニアとシステムエンジニアはどちらもIT技術に精通した職種ですが、その役割や担当範囲は異なります。ソフトウェアエンジニアとシステムエンジニアの主な違いは、担当する業務範囲です。 システムエンジニアは、要件分析や要件定義といった上流工程を中心に担当し、プロジェクト全体のマネジメントも行います。一方でソフトウェアエンジニアは、ソフトウェアの設計、開発、プログラミングといった技術的な側面に特化している点が特徴です。 ただし、近年ではその境界が曖昧になりつつあり、ソフトウェアエンジニアも上流工程に関与することが増えています。両者ともITシステムの開発に携わるという点では共通していますが、システムエンジニアがより広範囲な業務を担当するのに対し、ソフトウェアエンジニアはより技術的な専門性を持つ傾向があります。 ソフトウェアエンジニアの魅力 ソフトウェアエンジニアはIT技術の中核を担う仕事です。ソフトウェアエンジニアとして働くことの魅力としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。 モノづくりの喜び:自分のプログラミングスキルを駆使して、実際に動作するソフトウェアを作り上げることは、大きな達成感とやりがいを感じられます。自分が開発したソフトウェアが多くの人々に利用され、社会に貢献していることを実感できる点も魅力です。 高い需要と将来性:IT技術は常に進化しており、ソフトウェアエンジニアの需要は今後も増加していくと予想されます。そのため、安定した雇用とキャリアアップの機会が期待できます。 スキルアップの機会:新しい技術やプログラミング言語を学ぶ機会が多く、常に自身のスキルアップが期待できます。技術力の向上は、市場価値の向上にもつながり、高収入を目指せる可能性も広がります。 ソフトウェアエンジニアに必要なスキル ソフトウェアエンジニアとして活躍するためには、様々なスキルが求められます。もちろんプログラミングスキルは必須ですが、それ以外にもチームで働くためのコミュニケーション能力や、常に新しい技術を学ぶための学習意欲なども重要です。ここではソフトウェアエンジニアに必要なスキルとして以下の3つを紹介します。 プログラミングスキル マネジメントスキル 業界の最新動向の理解 プログラミングスキル ソフトウェアエンジニアにとって、プログラミングスキルは最も重要なスキルです。様々なプログラミング言語(Java、Python、C++、JavaScriptなど)を理解し、効率的で質の高いコードを書ける能力が求められます。開発するソフトウェアの種類や規模によって、必要なプログラミング言語は異なりますが、複数の言語を習得することで、対応できる仕事の幅が広がります。 また、効率的で保守性の高いコードを書く能力や、バージョン管理システムの使用、コードレビューの実施なども必要です。効率的なプログラムを開発するためには、アルゴリズムやデータ構造に関する知識も重要なスキルとなります。 マネジメントスキル ソフトウェア開発は、チームで行うことが多いため、マネジメントスキルも重要です。プロジェクトの進捗管理、タスクの割り振り、メンバーとのコミュニケーションなど、円滑に開発を進めるための能力が求められます。リーダーシップを発揮してチームをまとめる力だけでなく、メンバーの意見に耳を傾け、協力して仕事を進めるための協調性も必要です。 さらに、プロジェクトを成功に導くためには、開発中に発生する問題やトラブルに対して、冷静に解決策を見つけ出す問題解決能力も重要です。時間管理やリスク管理、問題解決能力といったスキルを磨くことで、より大規模で複雑なプロジェクトを担当できるようになります。 業界の最新動向の理解 IT業界は常に進化しており、新しい技術やトレンドが次々と生まれています。そのため、ソフトウェアエンジニアは、常に業界の最新動向を把握し、新しい技術を学ぶ意欲を持つことが重要です。具体的には、AIと機械学習の活用、クラウドコンピューティング、IoT、ブロックチェーンなど、最新の技術トレンドを理解することで、より高度な開発に携わることができ、市場価値が高まります。 最新のトレンドに関する情報収集能力や、新しい知識を吸収する学習意欲は、ソフトウェアエンジニアとして成長し続けるために不可欠です。継続的な学習と自己啓発が、ソフトウェアエンジニアとしての長期的な成功につながると覚えておきましょう。 ソフトウェアエンジニアの年収 ソフトウェアエンジニアの年収は、経験やスキルによって大きく異なります。厚生労働省の調査によると、システムコンサルタント・設計者を含むソフトウェアエンジニアの全年代の平均年収は約660万円です。年齢別に見てみると、20代前半で約376万円、30代前半で約647万円、40代後半で約760万円と、経験を積むにつれて上昇する傾向にあります。 参考:https://tech-stock.com/magazine/average-annual-salary-for-system-engineers/ ただ企業規模によっても差があり、大企業や外資系企業は、比較的高年収を得られる傾向があります。また、東京などの大都市圏は地方に比べて年収が高い傾向が見られ、年収を決めるポイントは経験年数だけとは一概には言えないでしょう。 参考:https://last-data.co.jp/media/system-income/ ソフトウェアエンジニアの将来性 IT技術は、私たちの生活や社会のあらゆる場面で活用されており、今後もますます重要性が増していくと予想されます。そのため、ソフトウェアエンジニアの需要は高く、将来性は非常に明るいと言えるでしょう。経済産業省の調査によると日本は今後深刻なIT人材不足に陥ることが予測されており、ソフトウェアエンジニアの需要は増加傾向にあります。 特に、AI、IoT、クラウドコンピューティング、ビッグデータなどの分野は今後ますます発展していくと予想されるため、これらの分野に精通したエンジニアの需要は高まっていくでしょう。 また、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、多くの企業がIT技術を活用した業務効率化や新規事業の創出に取り組んでいます。そのため、企業の競争力を高める上で、ソフトウェアエンジニアの役割はますます重要になってきています。常に新しい技術を学び、変化に柔軟に対応できるエンジニアは、今後も高い市場価値を維持し、活躍の場を広げていくことができるでしょう。 最後に ソフトウェアエンジニアの仕事内容、必要なスキル、年収、将来性などについて解説しました。ソフトウェアエンジニアは、IT社会を支える重要な役割を担っており、創造性と技術力を活かして、社会に貢献できる魅力的な職業です。AIやクラウドなどの最新技術を習得し、専門性を高めることで、より高い年収と安定したキャリアが期待できます。 未経験からでもチャレンジできる職種ですが、競争も激しいため、自己研鑽を怠らず、常に市場価値を高める努力が求められます。IT技術の発展とともにソフトウェアエンジニアの需要は今後も高まると予想されます。今回紹介した内容を参考にソフトウェアエンジニアの道を踏み出してみましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
freelance

組み込みエンジニアとは?仕事内容や年収について解説

組み込みシステムとそれを扱うエンジニアは、私たちの日常生活に使うあらゆる機器に欠かせない存在です。本記事では、組み込みエンジニアの役割や仕事内容、必要なスキル、キャリアパスや将来性まで、幅広く解説していきます。組み込みエンジニアの仕事内容や年収について知りたい方や案件情報が気になる人は、ぜひ確認してみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 組み込みエンジニアとは? 組み込みエンジニアは、コンピューターや電子機器などの内部に組み込まれたソフトウェアやハードウェアの開発に従事する専門家です。例えば自動車の制御システムや医療機器の開発など、さまざまな分野で重要な役割を果たしています。組み込みエンジニアはハードウェアやソフトウェアを理解して、機能性や信頼性を考慮しながらシステムを設計・開発しなければなりません。 この分野では、リアルタイム処理や省電力化、セキュリティの要件など、高度な技術が求められます。組み込みエンジニアは、ハードウェアの回路設計やソフトウェアのプログラミング、テストやトラブルシューティングなど、幅広いスキルを保有していることが多いです。組み込みエンジニアは、テクノロジーの発展に貢献し、社会の発展に欠かせない存在となっています。 組み込みエンジニアの仕事内容 組み込みエンジニアの仕事内容は多岐に渡りますが、ここでは代表的な4つの仕事内容について解説します。 ハードウェアとソフトウェアの統合 組み込みエンジニアは、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせてシステム全体の機能を実現します。ハードウェアの仕様に基づき、ソフトウェアを設計、開発し、ハードウェアとの連携させることが必要です。ハードウェアとソフトウェアの統合には相互の仕様や要件を理解して、インタフェースを設計する能力も重要となります。組み込みエンジニアはハードウェアとソフトウェアの相互作用を最適化して、システム全体の機能を実現することが求められるでしょう。 組み込みソフトウェアの設計と開発 組み込みエンジニアは、制約のある環境で動作するソフトウェアを設計、開発しなければなりません。リアルタイム処理や省電力性、セキュリティなどの要件を考慮して、効率的かつ信頼性の高いソフトウェアを実装する必要があります。 また、組み込みソフトウェアの設計と開発には、プログラミング言語の知識やアルゴリズムの理解も必要です。さらに、リソースの制約やセキュリティの考慮に加えて、リアルタイム性や信頼性の要件を満たすための技術的な課題を考えることも大切でしょう。 ハードウェアの回路設計とプロトタイプ製作 組み込みエンジニアは、ハードウェアの回路設計や基板設計を行い、システムの物理的な構成を作成していきます。また、回路図の作成や評価、プロトタイプの製作を通じて、システムの動作確認や改善を行う必要もあるでしょう。 ハードウェアの回路設計は、電子工学や回路理論の知識が必要です。組み込みエンジニアは、デジタル回路やアナログ回路の設計、信号処理、電源管理など、ハードウェアの特性や制約に合わせた工夫を行います。 組み込みシステムのテストとトラブルシューティング 組み込みエンジニアは、開発したシステムのテストとトラブルシューティングを担当することも少なくありません。システムの動作やパフォーマンスを検証し、不具合や問題を特定して修正する必要が生じます。テストとトラブルシューティングには、デバッグ技術や分析力が必要です。 組み込みエンジニアはテストシナリオの設計や評価、統合テストや機能テスト、パフォーマンスの最適化など、システムの品質向上を考慮しなければなりません。また、不具合が発生した場合には、迅速かつ正確なトラブルシューティングのスキルを駆使して問題を解決します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 組み込みエンジニアに必要なスキル 組み込みエンジニアに必要なスキルの中で、代表的なものは以下の4つです。 プログラミング言語やOSの知識 組み込みエンジニアには、複数のプログラミング言語やOSの知識が必要です。これらのスキルを駆使して、効率的な組み込みソフトウェアを開発していきます。組み込みエンジニアがよく使うCやC++は広く使用される言語であり、リアルタイム処理やメモリ管理などの制約に対応するために欠かせません。また、組み込みシステムではRTOS(Real-Time Operating System)が使用されることが多いため、RTOSの基本概念やAPIの理解も重要です。 ハードウェアに関する知識 組み込みエンジニアは、ハードウェアの基礎知識を持っておく必要があるでしょう。具体的には、回路設計や基板設計の理解、デバイスの仕様やインターフェースの知識などが求められます。ハードウェアの知識は、組み込みシステムの設計と開発において欠かせません。なぜなら、回路設計や基板設計の知識、電子回路や信号処理、デバイスの特性やインターフェースの相互作用などを理解し、活用する必要があるからです。 ローレベルプログラミングの理解 組み込みエンジニアは、ローレベルのプログラミングやビットレベルの操作に精通している必要があります。ローレベルプログラミングを理解することで、組み込みシステムの効率性や制御性を向上させることができるでしょう。また、ビット演算やポインタ操作、アセンブリ言語の知識を活用して、リソースの効率的な利用や最適な制御を実現します。 システム設計とアーキテクチャの知識 システム全体の設計とアーキテクチャに関する知識を保有していることも重要です。ハードウェアとソフトウェアの相互作用やパフォーマンスの最適化など、システムレベルでの考慮が求められます。 システム設計とアーキテクチャの知識は、組み込みエンジニアがソフトウェアとハードウェアの要件を満たすために必要なスキルです。システムの機能と性能をバランスさせて、リアルタイム制約やエネルギー効率などの要件に合わせた最適な設計を行います。また、システム全体を俯瞰的に見る視点が重要であり、モジュール間のインタフェースやデータフローの最適化にも考慮する必要があるでしょう。 組み込みエンジニアにおすすめの資格 組み込みエンジニアにおすすめの資格は以下の2つです。それぞれどんな特徴を持つ資格なのか、確認していきましょう。 ETEC(組み込み技術者試験) ETEC(組み込み技術者試験)は、組み込みシステムの基礎的な知識や技術を測定する試験です。この試験では、ハードウェアとソフトウェアの統合、リアルタイム処理、制御システム、信号処理などの基本的なトピックについて問われます。ETECの取得は、組み込みエンジニアとしての信頼性や専門性を高めるための有効な手段となるでしょう。 OCRES(OMG認定組み込み技術者資格試験) OMG認定組み込み技術者資格試験(OCRES)は、組み込みソフトウェアの設計と開発に関連する知識やスキルを評価する試験です。この試験では、リアルタイム制約、組み込みシステムのモデリング、アーキテクチャ設計、ソフトウェアの品質保証などについて問われます。 ETECは組み込み技術全般の基礎的な知識と能力を評価する試験であるのに対し、OCRESは組み込みソフトウェアの設計や開発に特化した高度な知識と能力を評価する試験となるので、両方取得しておくことで、エンジニアとしての価値向上につながるでしょう。 組み込みエンジニアのキャリアパス 組み込みエンジニアのキャリアパスには、専門職と管理職の2つの方向性があります。専門職としてのキャリアにおいては、技術力の向上と専門知識の獲得が重要です。組み込みシステムの設計や開発におけるスキルや経験を積み重ね、プロジェクトリーダーやアーキテクトとしての役割を担うことができます。特定の業界や技術領域に特化することで、より専門性を高めていくことができるでしょう。 一方で管理職のキャリアパスでは、プロジェクトマネージャーや部門リーダーとしての役割を担います。プロジェクトの計画や進行管理やチームの指導、育成などが必要です。組織全体のビジョンや戦略に基づき、リソースの配分や目標の達成に貢献しなければなりません。組織内外のステークホルダーとのコミュニケーション能力も重要です。 どちらのキャリアパスを選ぶにせよ、継続的な学習とスキルのアップデートは必要不可欠になるでしょう。技術はどんどん進歩していくので、新たな知識やトレンドを取り入れていかなければ、組み込みエンジニアとしての価値を高めることは難しくなってしまいます。キャリアパスは、個人の目標や適性によって異なるため、自身の興味や能力を踏まえながら適切な道を選ぶと良いかもしれません。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 組み込みエンジニアの年収 組み込みエンジニアの平均年収は、603.9万円となっており、日本人の平均年収400万円台と比べれば、高い水準となります。 参考:IT関連産業の給与等に関する実態調査結果 組み込みエンジニアの年収は、経験、スキルレベル、地域、企業の規模などによって異なりますが、一般的には経験の浅い初級エンジニアの年収は平均的なエンジニアの年収に近くなるでしょう。一方で、中級エンジニアや上級エンジニアになると年収が大幅に上昇する傾向があります。また、管理職やエンジニアリングスペシャリストとしてのキャリアパスを選択することで、更なる収入の向上が期待できます。 テクフリに掲載中のインフラエンジニア案件の平均単価は約80万円となっており、年収換算すると約960万円となります。(2024年11月時点)フリーランスとしてのキャリアをお考えの場合は、こちらもぜひ参考にしてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 組み込みエンジニアはやめとけと言われる理由 組み込みエンジニアはやめておけと言われることもありますが、なぜなのでしょうか?ここでは、代表的な理由を2つご紹介していきます。 人手不足によって負担が増加しやすい 組み込みエンジニアの需要は高まっている一方で、エンジニアの数は限られてしまいます。そのため、プロジェクトの数や規模が増えると、エンジニアは多くの責任を負い、長時間の労働やストレスを抱えることがあるかもしれません。 継続的な学習が必要となる 組み込みエンジニアが取り扱う技術は常に進化しており、新たなハードウェアやソフトウェアの登場に伴い、継続的な学習とスキルのアップデートが求められます。技術の変化に追いつくためには、自己学習や専門的なトレーニングが必要です。 組み込みエンジニアの将来性 組み込みエンジニアの将来性は非常に高いと言えます。なぜなら、IoTの普及や自動運転技術、ロボット工学など、あらゆる分野で組み込み技術の重要性が増しているからです。また、新たな産業分野や応用領域においても需要が高まっており、エンジニアには幅広いキャリアチャンスがあります。これらを考えれば、組み込みエンジニアになるメリットは大きいです。 組み込みエンジニアの案件情報 組み込みエンジニアの案件情報では、一例として、自動車産業やメディカルデバイスなどの分野での仕事が挙げられます。その他にも様々な案件に携わることで、先進的な技術に触れながら、安全性や快適性の向上に貢献することができるでしょう。テクフリに掲載中の組み込みエンジニア案件も、ぜひご確認ください。 組み込みエンジニア案件を探してみる まとめ 今回は、組み込みエンジニアの仕事内容や必要なスキル、将来性などについて紹介しました。組み込みエンジニアは、ハードウェアとソフトウェアの統合やシステム設計、プログラミングなど幅広いスキルが求められます。 また、自動運転技術やIoTの普及など、将来性も高い分野です。組み込みエンジニアとしてのキャリアパスを考える際には、資格取得やキャリアの選択も考える必要があります。 一方で、継続的な学習が必要であったり、需要が高いが故に業務の負担増加といった課題も念頭においておきましょう。組み込みエンジニアは、技術の進歩に対応しながら常に成長し続ける必要があります。将来を見据えながら、組み込みエンジニアとして働いてみることを考えてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
freelance

コワーキングスペースとは?利用のメリットなどについて解説

エンジニアとして働いている方の多くは、業務において生産性を重視しているのではないでしょうか。エンジニアという職業は同じ業務ひとつをとっても、それを実施する人によって生産性が大きく異なってくる場合もあり、仕事において生産性を高めることが非常に重要な職業だからです。 特に、エンジニアの場合は仕事を行う環境によっても生産性が大きく左右される場合が多く、快適な仕事環境を希望している方が多いです。 フリーランスエンジニアも同じく、仕事をする場所によって集中力や作業効率が変化するため、生産性にも影響が生じるでしょう。自宅を作業スペースとする場合もありますし、カフェなどを利用して仕事するエンジニアもいます。 また、フリーランス人材の数が増加している近年においては「コワーキングスペース」と呼ばれるスペースを利用して仕事をするエンジニアもいます。 この記事ではフリーランスエンジニアの方に向けて、コワーキングスペースの特徴や使用するメリットと合わせて、おすすめのコワーキングスペースをご紹介します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる コワーキングスペースとは? コワーキングスペースは英語で「CO-Working Space」と表記されます。「CO」とは「共同」という意味であり、日本語に直訳すると「共同で仕事する場所」という意味になります。コワーキングスペースはその名の通り、個室ではなくオフィスのようなオープンな場所となっています。コワーキングスペースにある机やその他の備品については、他のコワーキングスペース利用者と共有するという仕組みになっています。 コワーキングスペースでは定期的にイベントが開かれることもあり、ただ作業場所として利用するだけではなく利用者どうしの交流もできるということが大きな特徴です。コワーキングスペースのおもな利用者は会社を運営している起業家や、フリーランス人材です。一般的な会社員であれば仕事をする場としてオフィスがありますが、小規模の会社を運営している方やそこに所属している方、フリーランスの方はオフィスがない場合も多く、コワーキングスペースのおもな利用者層となっています。 近年では特に、都内を中心にコワーキングスペースは近年増えています。コワーキングスペースが増えている背景には働き方改革があり、リモートワークが推進されているなどフリーランスとして働きやすい世の中になっているということが考えられるでしょう。近年はリモートワークが可能な企業に所属している社員の方が、コワーキングスペースをリモートワークの際の作業場所として利用する傾向が高くなっています。 コワーキングスペースのメリット コワーキングスペースを利用することのメリットとしては大きく以下の3つが挙げられます。 低コストで利用できる 快適なオフィス環境を用意できる 新しい人脈の形成につながる それぞれのメリットについてさらに詳しく解説します。 低コストで利用できる フリーランスとしての活動を始めたばかりの方や、独立後のコスト管理に不安を抱える方にとって、コワーキングスペースは強い味方となるでしょう。従来のオフィスをレンタルする場合には、賃料に加えてインターネットや光熱費、さらには会議室やプリンターなどの設備費が発生します。 コワーキングスペースでは必要なインフラがすべて揃っており、それらを低価格で利用できるのが特徴です。フリーランスとしての経費を抑えながらも快適な仕事環境を確保したい方にとって、コワーキングスペースは有効な選択肢のひとつです。 快適なオフィス環境を用意できる 自宅で作業していると、仕事とプライベートの切り替えが難しく、集中が途切れてしまうこともあります。コワーキングスペースを利用すれば作業に集中できるだけでなく、リラックスできるスペースも併設されていることが多いため、オン・オフの切り替えが可能です。 高品質なWi-Fi、個別の作業デスク、ミーティングルームなどが整っているため、プロフェッショナルな印象を与えたいクライアントとの打ち合わせにも安心です。フリーランスの方が自分のオフィスとして活用できる、快適な環境を備えたスペースが手軽に用意できるのは大きなメリットです。 新しい人脈の形成につながる コワーキングスペースは、さまざまな分野におけるプロが集まる交流の場でもあります。フリーランスとして働いていると一人で業務をこなすことも多く、他の専門家と知り合う機会が少なくなりがちですが、コワーキングスペースでは自然な形で新しい人脈を広げることができます。 イベントやワークショップが定期的に開催されることもあり、異業種のフリーランサーやクリエイターとの交流を通じて、いい刺激を得られるでしょう。自身の視野を広げつつ新しいつながりが欲しいという方にとって、コワーキングスペースは魅力的な場所と言えます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる コワーキングスペースの利用における注意点 コワーキングスペースのを利用するメリットについてお伝えしてきましたが、その一方で以下のような点について注意する必要があります。 周囲の雑音への対策を行う セキュリティに細心の注意を払う 利用可能な時間を把握しておく それぞれの注意点についても詳しく解説します。 周囲の雑音への対策を行う コワーキングスペースは活気があり、他の利用者との情報交換ができる一方で、周囲の雑音が気になることもあります。集中して作業を行いたいフリーランスの方にとって、雑音対策は非常に重要です。 必要に応じてイヤホンやノイズキャンセリングヘッドホンを活用することで、自分の作業に集中できる環境を作れるでしょう。場所によっては静かなエリアや個室のブースが設けられていることもあるため、自分の作業スタイルに合わせてスペースを選ぶこともおすすめです。 セキュリティに細心の注意を払う コワーキングスペースでは他の利用者も作業をしているため、情報セキュリティに気を配る必要があります。機密情報を扱う際にはスクリーンフィルターを使用したり、パスワードを強化したりするなど必要な対策を行いましょう。Wi-Fiのセキュリティ設定なども確認し、信頼できるネットワークのみを使用することも重要です。 利用可能な時間を把握しておく コワーキングスペースは場所によって営業時間や混雑度が異なるため、事前に利用可能な時間を把握しておくことが大切です。特に集中して作業したい場合は、混雑しにくい時間帯を確認しておくと良いでしょう。 24時間利用可能なスペースであれば自由なタイミングで作業できるため、夜間に集中するタイプの方にも便利です。利用時間や混雑状況をうまく活用することで、快適で効率的なワークスタイルを実現できます。 コワーキングスペースの活用方法 続いてコワーキングスペースの活用方法についてです。活用方法としてはおもに、作業場所として活用する方法と会議場所として活用する方法があります。 まず、作業場所としての使い方ですが、コワーキングスペースは他の起業家やフリーランスの方も利用しているスペースとなっており、カフェのようにプライベートで利用している方はほとんどいません。そのため、自分自身の集中力を削ぐ要素が少なく、エンジニアとして設計や開発に作業に集中する場所として利用することが出来ます。 続いて会議場所としての使い方ですが、コワーキングスペースは同じプロジェクトのメンバーとの会議をする際やお客様対応や採用面接の際にも利用できます。オープンスペースを会議場所として使える場合もあれば、コワーキングスペースによっては会議専用のスペースが設けられている所もあります。 特に求職者との面談が必要となる人材系企業などはコワーキングスペースを利用して面談を行っている場合もあり、コワーキングスペースは会議場所としての使い方が適している場所と言えます。 フリーランスエンジニアにおすすめのコワーキングスペース フリーランスエンジニアにおすすめのコワーキングスペースをご紹介します。 Yahoo!Lodge(永田町) Yahoo!Lodgeは永田町に本社があるYahoo! Japanの本社の中にあるコワーキングスペースとなっています。今後有料化を検討しているそうですが、こちらは現在無料で利用することが出来ます。日本最大級のコワーキングスペースと言われているほどかなり広いコワーキングスペースとなっており、ウォーターサーバーがあったり、会議室があったりと設備も充実しています。無料で利用できるので、コワーキングスペースを体感してみたい方は是非足を運んでみてください。 Co-Edo(茅場町) Co-Edoは茅場町にあるコワーキングスペースであり、一日1000円、一ヶ月でも10000円以内で利用できるというコスト面で大きなメリットがあるコワーキングスペースです。エンジニアの方が多いコワーキングスペースとなっていて、イベントも頻繁に開かれています。フリードリンクもあり、環境としてもかなり良いコワーキングスペースです。 fabbit(全国) fabbitは国内20カ所、国外19カ所の施設全国約3,000社(名)の会員を有しており、主要都市及び海外拠点との連携や会員間の情報交流も積極的に行っているコワーキングスペースです。多種多様なセミナー、相談会を開催、2018年にはApple共同創業者スティーブ・ウォズニアック氏を招いて講演を行なうなど、エンジニア必見のイベントが開催されています。 ナレッジソサエティ ナレッジソサエティは東京都千代田区にあるバーチャルオフィス・シェアオフィスです。セミナールームを低コストで利用できるプランや動画撮影用のスタジオなども用意されており、フリーランス人材だけでなくあらゆるビジネスシーンに活用することのできるスペースとなっています。最寄駅から徒歩30秒という立地に加えて、新宿駅や渋谷駅、東京駅へのアクセスも非常に充実しているため都内での移動が簡単なのも魅力です。 Hub Space(ハブスペ) Hub Space(ハブスペ)は、全国の様々な形態のシェアオフィスを手軽に探せるポータルサイトです。エリア、月額金額、個室、キーワード検索など条件を入力することで、条件にぴったりのオフィスを検索ができます。オフィス紹介ページには、他の方の利用者の口コミも掲載されています。 コワーキングスペース・レンタルオフィスを探すならHub Spaces(ハブスペ) まとめ:仕事環境とコミュニティ形成で選ぶ フリーランスエンジニア向けのコワーキングスペースというテーマで、今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか?フリーランスエンジニアとして仕事をするにあたって、仕事環境とコミュニティ形成は非常に大切です。この記事を参考に、ぜひ自分に合うコワーキングスペースを探してみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
freelance
Webデザイナー

Webデザイナーの将来性は?需要や求められるスキルについて解説

デジタル化が急速に進む現代において、Webデザインの重要性はますます高まっています。一方で、生成AIをはじめとする新しい技術やツールが拡大してきたことによって、Webデザイナーという職種の将来性を危惧する声もあります。 本記事では、Webデザイナーの需要がどのように変化していくのか、これからの時代のWebデザイナーに求められるスキルなどについて詳しく解説します。これからWebデザインを学ぼうとしている方やキャリアチェンジを考えている方はぜひ最後までご一読ください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Webデザイナーの需要がある業界は? Webデザイナーの需要が最もある業界はIT/Web業界です。Webサイト作成は企業がコーポレートサイトを作成するだけでなく、キャンペーンや企画、新規事業の立ち上げなど様々なタイミングで必要です。そのためWebサイト制作やWebコンサルティングなどの事業に関連するWeb業界は、Webデザイナーの一定の需要があります。 そしてWebデザイナーは広告業界でも一定の需要を見込むことができます。なぜならWeb業界の広告代理店や制作会社にとってWebデザインはデジタル広告の制作に欠かせない技術となるからです。 美容・健康業界や建築業界などその他の業界でも、web制作部門を内製化しているケースもあるため、Webデザイナーが活躍できる業界は多岐にわたります。しかし大手企業でもキャンペーンページのWebデザインなど専門的なWebサイト制作は外部のIT企業に委託しているケースが少なくありません。このような背景からもWebデザイナーの需要が一定以上保たれている業界はIT/Web業界になるといえるでしょう。 Webデザイナーの将来性は? 需要は今後も続くのか 経済産業省の資料「IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果」によると、2020年のIT人材の需要は92.3万人。それに対して不足する人数は36.9万人とされています。そして2020年から10年後の2030年にはIT人材の需要は85.7万人、それに対して不足する人数は78,9万人とされています。 この数字から分かることは、2030年は現在よりもIT人材として必要とされる人数は減少することです。しかし不足する人材の人数は約40万人増える予測となっています。需要は供給とのバランスとなるため、人口減少社会となっている国内の状況から考えても、IT人材の需要は高くなっていく可能性が高いといえるでしょう。そして5Gの開始など2020年はIT業界にとっては追い風となる社会的な変化もあります。 このようなことを考慮すればWebデザイナーは将来性があり、今後も需要は続く可能性が高いと考えられます。 参考:経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課「IT分野について」 Webデザイナーの需要を高めるスキルとは? Webデザイナーは将来性がある職種であることは前述の通りですが、年齢を重ねても社会から必要とされ続ける人材になるためには高いスキルを身につけることが欠かせません。 実際にWebデザイナーのフリーランスとして独立した場合、案件を受託するためには過去の実績や人間関係も重要ですが、その前提にはWebデザイナーとしてのスキルを有していることが必要となるからです。ではWebデザイナーの需要を高めるスキルにはどのようなものがあるのでしょうか。 ここからは、Webデザイナーの需要を高めることに有用なスキルについて見ていきましょう。 コーディングスキル WebデザイナーにとってWebページのレイアウト調整に関するコーディングスキルは欠かせないスキルです。コーダーとWebデザイナーで職務内容を明確に分けている現場も存在していますが、Webデザイナーとして長く活動すればコーディングに携わる機会は少なくありません。HTML、CSSを駆使したコーディングスキルはキャリア形成の早い段階で身につけておくことをおすすめします。 Photoshop、Illustrator の操作スキル PhotoshopとIllustratorの操作スキルはWebデザイナーとして活動する上での最重要ともいえるスキルの一つです。PhotoshopとIllustratorは上級者向けの機能も使いこなせることができれば、表現の幅を広げることにもつながります。Photoshop、Illustratorの新しいバージョンや機能が公開された時は、情報をチェックしてスキルの向上に励みましょう。 UI/UXとデザインに関するスキル Webサイトのデザインは、ただオシャレであることやコンセプトを表現するだけでは意味がありません。特にネットショップやキャンペーンサイトは商品の購入や会員登録など明確な目的を持って運営されます。そのためWebデザイナーとして活動するなら、UI/UXに関する理解とデザインスキルが大切です。 UIとはユーザーインターフェースのことで、主にユーザーが操作する(触れる)ことを意識したデザインをすることを意味しています。例えばボタンのサイズや色、位置やデザイン、フォントなどをユーザーの立場になって考えるようなことも含まれています。UXとはユーザーエクスペリエンスのことであり、ユーザーがWebサイトに訪れて体験すること、経験すること全般を意味します。 そのため前述のUIも含まれた概念となっており、ネットショップであればトップページから商品紹介ページ、購入ボタンから決済までの操作のしやすさや分かりやすさなど。操作性まで考えてデザインを作ることを意味しています。 UXを高めるためには商品購入までの顧客の心理状態や関心について考えることも必要となるため、コピーライティングや販売に関連した心理学を学ぶことも、スキルを高めることに役立つといえるでしょう。 JavaScriptなどフロントエンドに関するスキル JavaScriptはWebサイトの動的なデザインを表現する際には欠かせないプログラミングスキルです。またその他フロントエンドに関するプログラミングスキルを身につけることができれば、Webデザイナーだけでなくフロントエンジニアとしての役割も担当できるようになるため、より市場価値が高いIT人材を目指すことができるようになります。 JavaScriptは近年、オンラインスクールや動画コンテンツ、学習サイトなど学習環境が整ってきているため、プログラミング未経験者でも習得を目指すことは難しくありません。 【まとめ】高い報酬の案件の需要があるのは一定以上のスキルを身につけたWebデザイナーに限られる Webデザイナーの需要が今後も見込めることは間違いありませんが、スキルがなければ満足な報酬を期待できません。実際に東京など大都市以外の求人に目を向けると、非正規雇用として低い単価でWebデザイナーが募集されているケースは少なくありません。 そのためWebデザイナーとしてある程度の高い単価の案件を受注する、もしくは転職するためには一定以上のスキルを身につけることが欠かせません。実際にコーディングスキル、JavaScriptなどプログラミングスキルの有無やWebサイト制作におけるディレクション経験の有無は、提示される報酬や転職を目指せる求人・案件に大きく影響します。Webデザイナーとして今後も長く活躍することを考えるなら、スキルアップは重要なテーマのひとつだといえるでしょう。 独学だと少し不安だという場合には、デザインスクールなどを活用してみるのもおすすめです。 参考:日本デザイン|WEBデザインの知りたい!知りたかった!が見つかる情報サイト テクフリでフリーランス案件を探してみる
働き方

システムエンジニアになるのに大学の学部は関係ある?

「手に職を付けたい」とシステムエンジニア(SE)へとキャリアチェンジを考えている方も多いのではないでしょうか? 本記事では、システムエンジニアになるために必要な条件や資格、そして、資格の取得方法について、現役SEが解説してみたいと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる システムエンジニア(SE)になるためのルート 一般的なルート システムエンジニアとして活躍する方の経歴は様々ですが、一般的には「情報学部」や「理工学部」を卒業後にIT企業に入社、もしくはフリーランスとなってシステムエンジニアとなるパターンです。 上記のような学部ではプログラミングなどについて学ぶ機会が多く、企業としてもエンジニアとして活躍できる人材を探す上で、情報系学部に注目する傾向が強くなってきています。しかし言うまでもなく、全てのシステムエンジニアが理系学部出身というわけではありません。文系の学部出身者がシステムエンジニアとして活躍していることも多いです。 その他のルート その他に多いルートとしては、情報系の専門学校やスクールでITスキルを身に着けて、IT業界に飛び込むパターンです。大学の情報系学部ではITスキルを「学問」として学びますが、専門学校やスクールでは、現場経験豊富なエンジニアから、ITスキルを「業務テクニック」として習得できるメリットがあります。スキルや知識を体系的に身に付けたい場合は、スクールを利用してみるのもいいでしょう。 WEBMARKS システムエンジニア(SE)になれる条件 システムエンジニアを目指せる条件について、より具体的に解説していきます。システムエンジニアに向いている人の特徴などもありますので、未経験の方もぜひ参考にしてみてください。 未経験でもシステムエンジニアを目指せる? みなさんが気になっているであろう、「未経験でもシステムエンジニアを目指せるか?」について、現役システムエンジニアが本音で語らせていただきます。結論から言ってしまうと、専門学校やスクールを卒業した上でIT業界を志望するのであれば、業界未経験の方でも、システムエンジニアとして業界デビューを飾れる可能性はそれなりに高いです。 理由としては、すでにお伝えした通り、現場経験豊富なエンジニアから実践的な指導を受けられるだけでなく、卒業後の就職先を紹介してくれる専門学校・スクールも多いためです。ただし、独学でITスキルの習得を進めた業界初心者だと、厳しいかもしれないです。もちろん、第二新卒で応募可能な若い方であれば、業界未経験かつ独学の方でも、システムエンジニア枠で採用してれくる会社も確かに存在するので、可能性はゼロではありません。 しかし、自身の能力をアピールする方法について、よく検討した方が良いでしょう。一般的な方法としては、「ポートフォリオを公開する」、「資格の取得」などが挙げられます。資格の取得については改めてご説明します。 システムエンジニアに向いている人は? 突然ですが、システムエンジニアとプログラマー、この二つの職種の違いはお分かりになりますでしょうか。この二つの職種は「システム開発者」という面ではよく似ています。会社によっては、プログラマーとシステムエンジニアの違いを意識せず、まとめてシステムエンジニアとしている組織もあるように感じます。 しかし、プログラマーとシステムエンジニアを明確に分けている会社があるとすれば、一般的には、プログラマーはあくまで「システム開発のためにプログラミングする人」なのに対して、システムエンジニアには「設計などの上流工程に参画し、クライアントを含めた関係者と折衝を行うこともできる人」と明確な区分をしているはずです。 システムエンジニアになるには、大きく下記のスキルが不可欠です。 関係者と折衝を行うコミュニケーションスキル クライアント企業や業務について理解を深めようとする知的探求心・好奇心 プロジェクトマネージャーのサポート要員(PMO)やプロジェクトリーダー(PL)として、計画的にシステム開発が進められるように統率するマネジメントスキルやリーダーシップ 小規模の案件だと、自身が実質的にプロジェクトマネージャーを務めることもあります。個人的な意見でしかありませんが、私の周りのシステムエンジニアはおおむね、「多くの人から好かれる、勉強熱心で真面目な常識人」が多く、たまに「少々破天荒だけど、周りを巻き込む不思議な魅力のあるエネルギッシュな人」がいらっしゃるように思います。 学部や学歴は関係ある? 企業や人事ごとの好みがあると思うので、絶対ないとは言えませんが、学歴はあまり関係ありません。筆者自身、文系出身のシステムエンジニアです。学歴に関係なく、システムエンジニアになることが可能です。 もちろん、業務を行う上で必要なITスキルを保有していることが必須ですが、コミュニケーションスキルや業界・企業理解など、ITスキル以外の面では、情報系出身でIT業界しか知らない方よりも、むしろ、私のような文系出身者や他業界からシステムエンジニアになった方のほうが、優位性を感じることもあります。 システムエンジニアになれる年齢は? 年齢制限については、実質的にはあると思います。多くの企業の求人票に「長期的なキャリア育成のため、35歳までに限らせていただいております」と書いてあるのではないでしょうか。この30代半ばというのが、一つのポイントなのかな、と思います。 システムエンジニアは「ITスキル+総合的な人間力」が試される職種です。総合的な人間力は他業種である程度、育成できると思いますし、ITスキルについても、専門学校・スクールである程度は学べると思います。 しかし、それらの経験は、他業種での実績、教育機関で学んだ知識でしかありません。システムエンジニアとして実際の業務での経験ではありません。通常、ある程度以上の現場慣れが期待されている40歳を超えているのに、“システムエンジニアとしては若葉マーク”というのは少々、厳しいかと思います。 「業界知識が豊富なので、設計やクライアント交渉はお任せください」ということであれば、システムエンジニアとしてデビューできる可能性もありますが、そうでない場合にはコンサルタント職など、別のポジションでご活躍することをおススメします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる システムエンジニア(SE)には資格が必要か システムエンジニアという職業は、例えば医者や弁護士のように、試験をクリアし、資格を得ないとできない仕事ではありません。逆に言えば、誰でもシステムエンジニアになることができます。つまり、「私はシステムエンジニアだ」といくら連呼しても、連呼するだけでは評価されない世界です。 そのため、先述の通り「ポートフォリオを公開する」、「資格の取得」などの方法にて、自身のスキル・知識レベルを証明できるようにしたうえで、求職活動を行うのが好ましいです。 システムエンジニア(SE)になるためにおすすめの資格 ITパスポート(iパス) ※難易度1(合格率50%前後) 日本のIT国家資格である「情報処理技術者試験」を構成する資格試験の一つです。そもそもITパスポートは“ITを利活用する者”のための資格試験です。つまり、ITシステムのユーザーとなる人向けの資格試験であり、ITエンジニアのための資格試験ではありません。そのため、ITパスポートを取っていてもIT業界では基本的には評価されません。 それでは、なぜ、この資格の受験をおすすめするかと言いますと、IT業界にいままで縁がなかった方が、ITに触れる“はじめの一歩”として、丁度良い難易度の資格試験だからです。しかもCBT方式(テストセンターでのWeb試験)のため、いつでも受けることが可能です。 あえて極端な言い方をするならば、「ITパスポート」になかなか合格できない場合はITに関して苦手意識が強い可能性があります。そういう意味でも、これまでITと関わりのなかった方が、自身のIT業界への適性を判断する際の試金石となる資格試験とも言えるでしょう。 基本情報技術者試験 ※難易度2(合格率20%前後) 基本情報技術者試験も「情報処理技術者試験」を構成する資格試験の一つです。ITパスポートは“ITを利活用する者”のための資格試験でしたが、基本情報技術者試験は、“情報処理技術者”のための資格試験です。 日本が行うITエンジニアのための資格試験というところで、IT業界では非常に評価が高い資格試験の一つであると同時に、「IT業界に三年いても基本情報技術者試験が取れない人は、IT業界に向いていない」と言われることもあります。まさに、ITエンジニアにとって登竜門のような位置付けの資格試験です。 このように、もとからIT業界にいた方にとっては、持っていて当たり前の資格ですが、業界未経験者にも関わらず、基本情報技術者試験を取得しているとなると、転職活動などにおいて大きなアドバンテージになります。プログラミングスキルが問われる問題が出現するなど、ITパスポートよりも難しいですが、取得することをおすすめしたい資格試験です。 応用情報技術者試験 ※難易度3(合格率20%前後) 応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位となる資格試験です。基本情報技術者試験を取得し、数年の経験があるシステムエンジニアやプログラマーを主な対象者としています。 IT業界においては、新卒採用者の場合、20代半ばから30代前半までに取得するように要求している企業が多く、30歳以上の中途採用者の応募条件にしている会社も少なくありません。 このように中堅以上のシステムエンジニア向けの資格試験であり、基本情報技術者試験よりも難しいですが、実はプログラミングスキルを問われる問題を回避できます。そのため、文系出身の方にとっては、基本情報技術者試験よりも応用情報技術者試験の方が、試験合格に向けた勉強は取り組みやすいかもしれません。 システムアーキテクト試験 ※難易度4(合格率10%前後) システムアーキテクト試験は応用情報技術者試験よりさらに上位のグレードとなる“高度情報技術者試験”の一つです。応用情報技術者試験に合格できる技量のあるエンジニアの中でも、さらに専門性の高いエンジニアのための資格試験です。 普通は業界未経験者が受けるような資格試験ではありません。しかし、上級システムエンジニアを目指す方にとって、一つのゴールとなる資格試験ですので、名前だけでも覚えておいてください。 ORACLE MASTER Bronze ※難易度2(合格率不明) アメリカのソフトウェア会社であるORACLEが実施する資格試験がORACLE MASTERです。試験内容としては、ORACLE社が発売するデータベース関連の製品である「Oracle Database」に関する技術力を確認するものになっています。「Bronze」が最下位で、「Silver」「Gold」「Platinum」という風に上位の資格が設計されています。 ちなみに、ORACLE MASTERのように、ベンダーが自社製品の理解度を測定するための資格試験を主催することがありますが、この手の試験のことをベンダー試験と呼びます。更新世になっていたり、商品のバージョンアップに合わせて、資格試験のバージョンも更新されることが多いので、一度取ったが、いつの間にか失効していた、ということもよくあります。 資格をとるための勉強法 資格取得のための勉強法としては次の3つです。 書籍での学習 学習サイトの活用 学校に通う 個々人の向き不向きや、それぞれにメリット・デメリットがあります。それぞれを簡単にご紹介いたします。 書籍での学習 書籍を使って学習するメリットはオフラインで、自分の好きな場所・タイミングで学習を進められるという点です。デメリットは、メールなどを使って著者等の有識者に問い合わせできる書籍も一部ではありますが、基本的には質問などができないという点です。 基本的には、“解説が手厚い問題集+必要に応じて補助教材(重要項目を網羅した文庫本サイズのものなど)”もしくは“模擬問題などがついている解説本”が良いかと思います。基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などの情報技術者試験に関しては、特に多様な関連書籍がありますので、自分が続けられそうなものを選ぶとよいでしょう。 学習サイトの活用 メリットは、有識者に質問がしやすく、オンラインに限られますが、自分の好きな場所・タイミングで学習を進められる点です。デメリットとしては、オンラインに限られるため、学習サイトだけでは隙間時間活用ができない、また、習慣化できないと、そのうち講義ビデオを見ないことになりがち、という点です。 無料で過去問を公開しているところもありますが、本格的な講義が受けたい方はUdamyがおすすめです。アメリカ発のオンライン学習サイトですが、日本のベネッセが業務提携しており日本人にとっても非常に使いやすいサイトになっています。 学校に通う 資格試験対策講座を実施している学校に通うのもひとつの手段です。メリットは、有識者に質問がしやすく、また、他の受講者と一緒に学ぶことで、モチベーションが高い状態で学習を進められる点です。 デメリットとしては、オンラインに限られるため、学習サイトだけでは隙間時間活用ができないという点です。また、他の方法に比べて、経済的・時間的コストがもっとも掛かってしまいます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 資格以外に必要なスキル プログラマーとシステムエンジニアの違いという話の中で少し触れましたが、システムエンジニアにはITスキルが必要不可欠ですが、それだけでは厳しいです。特にシステムエンジニアに求められるのは、以下の二つのスキルです。 ・コミュニケーションスキル →クライアントを含めた関係者と折衝を行うことが求められることが多いため。 ・マネジメントスキル →計画的にシステム開発が進められるように、同じユニットのプログラマーや後輩システムエンジニアを統率することも求められるため。 この二つは資格試験などで証明できませんが、これまでの経験ベースに適性があることを伝えられると思います。自己PRなどをうまく活用しましょう。なお、資格試験の学習だけでは「開発スキル(実装力)」は身に着かないかと思います。資格試験とは別に、プログラミング学習も進めましょう。また、学習状況も自己PRなどで伝えるようにしましょう。 システムエンジニア(SE)のキャリアプラン・キャリアパス システムエンジニアになった後のことが気になる、という方も少なくないでしょう。ということで、システムエンジニアのキャリアプラン・キャリアパスについても簡単に説明しておきましょう。 システムエンジニアという職種は「設計などの上流工程に参画し、クライアントを含めた関係者と折衝を行うこともできる人」である、ということは、すでにお伝えしましたが、“設計など(ITエンジニアとしての専門性を高める)”と“関係者と折衝”のどちらにフォーカスを合わせるかで、二つの道があります。 まず一つ目の“設計など(ITエンジニアとしての専門性を高める)”場合のキャリアパスとしては、ある分野、例えば、PythonならばPython、ネットワークならネットワークといった風に、特定分野のITスキルを深めて、その分野の権威、スペシャリスト・上級システムエンジニアとなるコースです。 もう一つの“関係者と折衝”を深める場合のキャリアとしては、いわゆるプロジェクトマネージャー(PM)として、プロジェクト全体の統括をする管理者へのキャリアアップです。逆の言い方をすると、IT業界の花形職種と言われるプロジェクトマネージャーですが、システムエンジニアとして下積み時代を積んでから、プロジェクトマネージャー職を任されることが一般的です。 ついでに申し上げると、みなさんにもイメージがあるかと思いますが、一定以上のスキルを保有するシステムエンジニアが、脱サラしてフリーランスとして活躍することも多いです。社内で一般社員から係長、係長から課長といった、キャリアップを目指すだけが道ではありません。 社内で肩書を持ち、そのランクが上がるにつれて、現場への関与が下がってしまうことが多いです。あるいは、会社の経営・運営にも責任を持つことになり、社内政治への関与を含めて、エンジニアファーストで仕事が続けられなくなることもあります。自身が目指す「技術者像」を追い求めるため、会社のシガラミから解放されるため、フリーランスに転向するのは、IT業界では普通のこととなりつつあります。 まとめ 今回はシステムエンジニアになるために必要なことについて、ご紹介させて頂きました。結局のところ、システムエンジニアに限らず、IT人材は「いま必要な技術力を持っているか」の一点で評価されます。そのため、学生時代は情報系だったとしても、社会人になって以降、自己研鑽を怠れば、「技術力の低いシステムエンジニア」へと転落することもあります。 逆に言えば、学生時代やこれまでの経験に限らず、努力を重ねて技術力を深めると、それに応じて、高い評価を得ることが可能です。業界未経験から、フリーランスとしてお金と時間の自由を得ている人も少なくありません。先が見通せない時代だからこそ、システムエンジニアへの転向は検討価値があるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
freelance
スキル

エンジニアのスキルシートの書き方と基本ルールを徹底解説!

スキルシートとは スキルシートとは、エンジニアとしての経験や実績を職務経歴書よりも詳細に記載するための書類です。職務経歴書は一般的に人事部門の採用担当者を対象としており、経歴の概要やアピールポイントを中心に記載します。そのため、エンジニアの場合は開発環境やプロジェクト概要には触れるものの、具体的な技術的経験までを職務経歴書に書くことは稀です。 一方で、スキルシートは開発部門の管理者や技術担当者が確認することを想定しており、これまでどのような案件に携わり、どんな技術を駆使してどのような成果を上げたかを具体的に記載することが求められます。スキルシートの提出が求められるのは企業と求職者のミスマッチを防ぐためです。面接でも詳細な確認は行われますが、時間の制約で網羅できる部分には限りがあるでしょう。 したがって、スキルシートは企業と求職者の双方にとって欠かせない重要な書類です。スキルシートの内容や質によっては年収に数十万円以上もの差が生じることもあるため、適切な記載方法をマスターすることが大切です。転職エージェントやフリーランス専門エージェントが、スキルシートの添削を行ってくれる場合もあります。本記事ではスキルシートの具体的な書き方について解説しますので、テンプレートなども活用しながらぜひ参考にしてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる スキルシートの書き方・見本 プログラマーやSE(システムエンジニア)向けのスキルシートを例に、項目ごとに説明します。スキルシート(職務経歴書)は下記リンクから無料でダウンロード可能です。 ダウンロード(Excel) 基本情報 氏名、最寄駅、資格、所属、性別、年齢、学歴を記載します。所属にはフリーランスの場合、「個人事業主」と記載するようにします。 自己PR スキルや経験からは人柄を知ることはできないので、自分の性格や強み、仕事で心掛けていることを自己PRの欄に記載しましょう。 職務経歴詳細 参画したプロジェクトを新しいものから順に記載します。 業務内容には、担当した分野や習得したスキル、プロダクトへの貢献度などをできるだけ具体的に記載しましょう。「担当工程」は●を記載し、担当した工程がひと目で分かるようにします。 スキルシート作成の基本ルール フリーランスエンジニアとしてスキルシートを作成する際は、内容についてはオリジナルなものが求められる一方で、書き方には基本的なルールがあります。 ではフリーランスエンジニアがスキルシートを書く際には、どのようなことに注意すれば採用担当者に響くスキルシートとなるのでしょうか。その書き方の基本を順番に見ていきましょう。 「箇条書き」と「体言止め」で簡潔に スキルシートは、客観的に見てわかる情報を採用担当者の方に伝える手段です。ですので、わかりやすくするために簡潔に見やすく書くことが基本です。箇条書きや体言止め(言い切り)を使ってできるだけ無駄な記述は省きましょう。 A4用紙2〜4枚におさめる スキルシートは基本的に、2~3枚程度、多くても3~4枚程度におさめます。分量が多すぎると読み手の負担になるので、簡潔にまとめるように意識しましょう。履歴書は手書きで作成することがありますが、スキルシートは一般的にPCで作成します。是非、下記FMをダウンロードし、活用してください。 守秘義務を守る スキルシートは、例え退職した会社のことであったとしても、守秘義務は守りましょう。企業名を開示できない場合は、「大手自動車メーカー」など、具体的な名称は伏せることが大切です。その他機密事項として定められている情報がある場合も、詳細の記述は厳禁です。 レイアウトを見直す スキルシートはプロジェクトごとに区切りをつけて、マシン、OS、DB、言語、ツール、担当業務など項目ごとに記載するのが基本です。フォーマットは自由ですが、表を使った方が見やすくなるので、できるだけ見やすさを重視して項目は設定しましょう。スキルシートを少しでも見やすくするために、誤字脱字の修正はもちろん、改行や表の幅など、レイアウトを丁寧に調整することが大切です。 自己PRは具体的に スキルシートは何ができるのかのみではなく、何をどのようにしてきたのか、過去の実績を整理して記載するものです。「期間」「業務内容」「スキル」はもちろんのこと、何人のチームだったのか、どのような役割だったのか、また具体的にどのような開発環境だったのか、長くなり過ぎない程度で、具体的に書くことがポイントです。関わった案件が多ければスキルシートは長くなりがちですが、多くてもA4用紙4枚以下に抑えておくことをオススメします。 求められるスキルに合わせて作成する スキルシートはただ自分のエンジニアとしての技術と経験をまとめるだけではいけません。前提として、応募するプロジェクトが求めるスキルに合わせることを考えなければいけません。最近増えてきているWeb系案件の場合、開発環境や習得言語が選考の重要な見極めポイントのひとつとなります。 一方でプロジェクトマネージャーなどマネジメントスキルが求められる案件にエントリーするなら、これまでのマネジメント業務での工夫や、役割を書くことが必要になります。これらは一例ですがフリーのエンジニアのスキルシートは、応募するプロジェクトが求めるスキルを考慮しながら作成することが大切です。 開発・設計については特に詳しく記載する スキルシート作成においては開発、設計について記述する際も、具体的な内容が求められます。とくにフリーのエンジニアとしてスキルシートを作成するなら、開発、設計の箇所は重要です。 フレームワークの利用、設計方法、担当した機能、そして担当した案件が新規開発だったのか、それともシステム改修だったのか等、開発/設計については詳細に記載しておきましょう。読むだけで担当者が開発環境のイメージができる内容が理想です。 西暦で記載する 履歴書では、一般的に年号を平成や令和などの和暦で記載しますが、スキルシートでは西暦を用いることが一般的です。特に指定がない場合は、西暦で記載するようにしましょう。 スキルシートのどこが評価されやすいのか? スキルシートを書く際は、どこが評価されやすいのか理解しておくことも大切です。採用担当者が見ているポイントは大きく以下の2点です。 強みが明確にあるかどうか キャリアに一貫性があるかどうか これは応募者が多い案件であるほど、見られるポイントとなります。人手不足でフリーランスエンジニアを急募している場合、書類選考はそこまで厳しくはなりませんが、基本的に採用担当者はこの二つのポイントを重視して見ています。 スキルシートにまったく異なる分野で、短期間のプロジェクトが並んでいると、キャリアとしては一貫性がある印象にはなりません。またジョブホッパーのような印象を持たれてしまうリスクがあります。さらに強みについても、色んなことを書きすぎると何が強みなのか分からなくなってしまうので注意が必要です。 スキルシートを作成する際は、これらのことを考慮してプロジェクトが求めているスキルに関連したものに絞って具体的に書くなど、見せ方を工夫することも大切です。 まとめ ここまで主にフリーのエンジニアがスキルシートを書く際のポイントについて紹介してきましたが、最も大切なことは案件で求められている経験と技術を把握することです。これを押さえていなければ、どれだけ綺麗に経歴を整えても、採用担当者に響くスキルシートにはなりません。 スキルシートは基本的な部分は共通でも構いませんが、エントリーする案件によって内容を変えていくことが基本です。フリーランスエンジニアとしてこれからスキルシートを作成するなら、まずは雛形とするスキルシートを作成しましょう。そして雛形を元にして、エントリーする案件に合わせた内容に加工すれば、採用担当者に響きやすいスキルシートに近づきます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
<span class="translation_missing" title="translation missing: ja.layouts.footer.icon_back_to_top">Icon Back To Top</span>
TOP