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ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアにおすすめの資格10選!取得のメリットや難易度について解説

ネットワークエンジニアが資格を取得するメリット ネットワークエンジニアとして働くにあたって、資格の取得は必須ではありません。しかし、関連資格を取得することによって知識やスキルを証明できるだけではなく、転職してさらなるキャリアアップを図る際にも役立ちます。ネットワークエンジニアが資格を取得する以下のメリットについて、詳しく解説します。 ネットワークについて体系的に学べる スキルや知識を証明できる キャリアアップにつながる テクフリでフリーランス案件を探してみる ネットワークについて体系的に学べる ネットワークエンジニアが資格を取得するメリットは、ネットワーク技術に関する知識を体系的に学べることです。資格試験では、基本的なネットワークの概念から高度な技術まで幅広い範囲をカバーしています。具体的にはLinuxやWindowsなどのオペレーティングシステム、サーバー、データベース、セキュリティなどの分野が含まれています。また、資格試験の中には、システム開発やプログラミング言語の基礎知識も含まれることがあります。このように、資格の取得を通じてネットワーク技術の全体像を理解し、実際の業務で使える知識を身に着けられるのがメリットのひとつです。さらに、多くの資格は定期的に更新されるため、最新のネットワーク技術やトレンドについて学べるのも特徴です。 スキルや知識を証明できる 資格を取得することで、自身のスキルや知識を客観的に証明できます。ネットワークエンジニアの資格は業界内で広く認知されており、取得することで自分の専門性をアピールできます。例えば、CiscoのCCNA(Cisco Certified Network Associate)は、ネットワークの基礎知識とスキルを証明するもので、多くの企業でも評価されている資格です。このような資格を持つことで採用や転職、昇進の際に有利になることもあるでしょう。特に、Linuxなどのオープンソースソフトウェアやプログラミング言語の知識を証明する資格は汎用性が高いです。 関連記事:ネットワークエンジニアとは?【仕事内容や将来性について解説】 キャリアアップにつながる 資格取得は転職やキャリアアップにもつながります。例えば、ネットワークスペシャリスト試験や情報処理安全確保支援士の資格を取得すると、ネットワーク関連やセキュリティ関連の専門知識を持つエンジニアと認定されます。これによりネットワークセキュリティ対策のプロジェクトリーダーやシステム設計者などのポジションに就くチャンスを得られることもあるでしょう。 また、資格取得を通じて得た知識やスキルは、実務で活用できることも多いです。例えば、データベース管理やウェブアプリケーション開発、クラウドサービスの利用など、幅広い分野での活躍が期待できます。さらに、フリーランスとして活動する場合、資格は自身のスキルを証明し、クライアントの信頼を得るための重要な要素となります。資格の取得はネットワークエンジニアとしてのキャリアを大きく前進させるための重要なステップです。 ネットワークエンジニアにおすすめの資格 ネットワークエンジニアにおすすめの、業界で高く評価される以下10個の資格をご紹介します。 応用情報技術者試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報処理安全確保支援士 LPIC Level1 CCT CCNA CCNP CCIE LinuC(リナック) CompTIA Network+ 初心者向けから上級者向けまでさまざまなレベルの資格があるので、それぞれの資格の特徴を比較して、自身のスキルやキャリアプランに合った資格を探してみましょう。 応用情報技術者試験 応用情報技術者試験は、情報処理技術者試験の中級レベルに位置する国家試験です。この資格は、ITエンジニアとしての基本的なスキルと知識を証明するものとして広く認知されています。ネットワークだけでなく、データベース、セキュリティ、プロジェクトマネジメントなど、IT全般の知識を問う試験となっています。 ネットワークスペシャリスト試験 ネットワークスペシャリスト試験は、高度情報処理技術者試験のひとつで、ネットワーク分野のスペシャリストとしての能力を認定する国家資格です。この資格は、ネットワークの設計、構築、運用、管理に関する高度な知識と技術が問われます。試験内容は実務に即しており、複雑なネットワーク環境の問題解決能力も求められます。ネットワークプロジェクトのリーダーや、コンサルタントとして活躍したいと考えている方におすすめです。 情報処理安全確保支援士 情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティに関する高度な知識とスキルを証明する資格です。この資格は、高度なセキュリティ知識と実践力を持つことを証明します。ネットワークセキュリティは現代のIT環境において極めて重要であり、この資格の価値は高まっています。資格保持者は、組織のセキュリティ対策の中心的な役割を担うことが期待されます。 金融機関やECサイト事業者など、高度なセキュリティ対策が要求される業界では特に、この資格保持者の需要が高まっています。法令で定められた資格であるため、社会的な信頼性が高いのも特徴です。高度なセキュリティプロジェクト案件を担当したいと考えている方は、積極的に挑戦してみましょう。 LPIC Level1 LPIC Level1は、Linuxの基本的な知識とスキルを証明する資格です。ネットワークエンジニアとして、Linux環境でのネットワーク構築や管理は非常に重要です。この資格を取得することで、Linuxの基本操作や機能、ネットワークの導入、設定に関する知識を証明できます。試験では、コマンドライン操作、システム管理、ネットワーク設定など、実務で必要な知識が問われます。LPIC Level1を取得することで、Linux環境でのネットワーク管理スキルを高められるでしょう。 CCT CCT(Cisco Certified Technician)はCisco社が提供する認定資格のひとつで、Cisco機器の基本的な操作とトラブルシューティングに関する知識を証明する資格です。この資格は、Cisco製品の基本的なトラブルシューティングのスキルを証明します。試験内容は、ネットワーク機器の基本的な設定やトラブルシューティング、ケーブル接続などの実践的なスキルを問うものです。資格を取得することで、Cisco製品を扱う現場での即戦力として認められ、ネットワークの運用管理に役立ちます。 CCNA CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、Ciscoのネットワーク機器に関する基本的な知識とスキルを証明する資格です。Cisco社が提供する認定資格の中で最も広く知られているもののひとつです。この資格では、中小規模のネットワークの設計、構築、運用、トラブルシューティングに必要な知識とスキルが求められます。ネットワークエンジニアとしての基礎力を証明するもので、多くの企業で評価されています。CCNAは、ルーティング、スイッチング、ワイヤレス、セキュリティなど、現代のネットワークを構成する技術を幅広くカバーしています。 CCNP CCNP(Cisco Certified Network Professional)はCCNAの上位資格で、Ciscoのネットワーク機器に関する高度な知識とスキルを証明する資格です。試験では、複雑な企業ネットワークの設計、実装、トラブルシューティング、最適化といった問題が問われます。CCNPは、エンタープライズインフラストラクチャ、セキュリティ、データセンターなど、複数の専門分野に分かれている点も特徴です。取得することで、高度なネットワークプロジェクトのリーダーやアーキテクトとしての役割を担えるでしょう。 CCIE CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)は、Ciscoのネットワーク機器に関する最高レベルの知識とスキルを証明する資格です。この資格では、最も複雑なネットワーク環境での設計、実装、運用、トラブルシューティングに関する卓越した技術力が問われます。CCIEの取得には筆記試験と8時間に及ぶ実技試験の両方に合格する必要があり、非常に難易度が高いです。しかし、取得すればネットワークエンジニアとしての評価が大きく向上し、重要なプロジェクトのリーダーを任される機会が増えるでしょう。CCIEは世界中で認知度が高く、国際的なキャリア展開にも有利な資格です。取得することで、応募できる求人の幅も大きく広がるでしょう。 LinuC(リナック) LinuC(リナック)はLinux技術者認定試験で、Linux環境でのネットワーク構築や管理に関する知識を証明する資格です。実務で必要とされるLinuxの知識とスキルを証明するもので、日本のIT企業で特に評価が高いです。LinuCはLevel 1からLevel 3の段階があり、それぞれ求められる知識とスキルが異なります。Level 1はLinuxの基本操作と管理、Level 2はより高度なシステム管理と構築のスキル、Level 3は分野ごとに分かれており、エンタープライズレベルでの仕事ができる技術者を認定します。 ネットワークエンジニアにとって、LinuxはサーバーOSやネットワーク機器のOSとして重要です。LinuCの取得により、Linuxベースのシステム管理やネットワーク構築の能力が証明され、幅広い業務で活躍できる可能性が高まります。また、クラウド環境での作業において有利に働くこともあるでしょう。 CompTIA Network+ CompTIA Network+は、ネットワーク技術に関する基本的な知識とスキルを証明する国際的な資格です。この資格はベンダーニュートラルであり、特定の機器や技術に依存しないため、幅広いネットワーク環境で役立ちます。試験はオンラインで実施され、ネットワークの概要や動作の仕組み、インフラストラクチャ、ネットワーク運用、セキュリティなどの知識が問われます。CompTIA Network+を取得することで、ネットワークエンジニアとしての基礎力が身につくため、より専門的な資格の準備としても有効です。 まとめ ネットワークエンジニアとしての市場価値を上げるためには、自身のキャリアプランなどに合わせて資格を取得することが重要です。資格を取得することで、ネットワーク技術に関する知識を体系的に学べます。また、資格はスキルの証明になるため、転職などの際にも大いに役立つでしょう。 この記事ではネットワークエンジニアにおすすめの資格を10個紹介しました。これらの資格を取得することで、ネットワークエンジニアとしての専門性を高め、キャリア選択の幅が広がります。また、資格取得を通じて得られる知識やスキルを日々の業務に役立てて経験や実績を積むことで、さらなる成長にも繋がります。紹介した内容を参考に、資格取得を目指して積極的に学習を進めていきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
Ada
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Adaの歴史について分かりやすく紐解く

ご存知のことかと思いますが、世の中には様々なプログラミング言語が存在します。そして、それぞれのプログラミング言語には、誕生の経緯や発展の過程など、歴史があります。 プログラミングの歴史には、IT業界やシステム開発がどのように進化していきたのか、更には、これからの技術トレンドや流行り、廃りを推測するヒントがたくさん詰まっています。 そこで今回は、業務でもプライベートでも触ったことのあるエンジニアは、非常に少数派だとは思いますが、プログラミング言語の歴史に燦然と輝く『Ada』についてご紹介いたします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Adaの概要 まずは、プログラミング言語Adaについて簡単にご説明いたします。 Adaは“エダ”ではなく、“エイダ”と呼びます。この名前は、ラブレース伯爵夫人オーガスタ・エイダ・キング(通称、エイダ・ラブレス)という19世紀のイギリス貴族から取られています。 この女性は、世界で初めてプログラミング可能な計算機を設計したことから「コンピューターの父」と言われるチャールズ・バベッジと親交があり、オリジナルのプログラムを書簡に書き残したため、「世界初のプログラマー」と言われることあります。 ちなみに、アメリカにはエイダ・ラブレス賞というものがあり、この賞の受賞者にはコンピューターの不具合のことを「バグ」と呼ぶきかっけを作ったグレース・ホッパー氏やYahoo!の元CEOであるキャロル・アン・バーツ氏など、層々たる顔ぶれが並んでいます。 さて、話をプログラミング言語Adaに戻しましょう。 詳しくは後述しますが、Adaは開発経緯からみても、相当に特殊なプログラミング言語であり、日本では特定のシステム(より厳密に言えば、ある種の組み込み系システム)以外では、まず使われることのないレアなプログラミング言語です。 特定のシステムとは、ずばり“兵器”です。世界最強と言われ、日本でも導入するかどうか話題となった、アメリカ製戦闘機F-22“ラプター”や三菱重工業が製造し海上自衛隊に装備されている97式魚雷はAdaでプログラミングされていることが明らかになっています。 こうした事情もあってか、日本においては教育機関でもAdaの教育・利用はあまり見られません。業務ではもちろん、プライベートでも触ったことのあるエンジニアは少数派となっています。 Adaの誕生 1970年代にアメリカ国防総省が主に組み込み系システムに使える、信頼性と保守性に優れたプログラミング言語を求めて、国際入札を行ったところからAdaの歴史は始まります。この国際入札では最終的に4つの案が提示され、最も優れていると考えられたフランスチームの案(当時はGREENと呼ばれていた)がAdaとして整備されていくことになります。 なお、アメリカ国防層省が入札を行うにあたって各チームに与えられた要件の中には、「開発効率よりも可読性を重視すること」や「プリプロセッサを使わないこと(※)」といったものがあり、いかに保守性を重視していたのかがうかがい知ることができます。 ※プリプロセッサとは、ソースコードに書かれた処理を行う前に、データの入力や整形などの前処理する仕組みのこと。つまり、プリプロセッサがあると、ソースコードには表現されきれていない処理がシステム的に走ってしまう、ということになります。このプリプロセッサが、バグの元になることもあります。 また、大規模なシステム開発に耐えられるように、という観点から、言語仕様としてマルチパラダイムな汎用言語(この時点で、手続き型以外にも関数型に対応)を目指しており、例外処理や並行プログラミングなど、当時としては相当に先進的なものとなっていました。そのため、言語仕様をまとめるのに難航し、5段階ものドラフトが作られたそうです。 Adaの黎明期 Adaの仕様は最終的に1983年にMIL規格(MIL-STD-1815)として規格化されました。国際標準規格と言えばANSIやISOなどが有名ですが、MIL規格は、あまり聞きなれないものかと思います。 それもそのはずで、このMIL規格はアメリカ国防総省が定める調達のための規格であり、あまり一般人が意識するような規格ではありません。なお、規格番号の1815はエイダ・ラブレスの生まれた年(1815年)にちなんだものだそうです。 このように、アメリカ国防総省が積極的にAdaの利用を推奨したものの、Adaには当時のコンピューターにとっては“重い”プログラミング言語である、という欠点もありました。80年代当時、IBM PCやNEC PC-9800シリーズなど16ビットパソコンが広まっていましたが、Adaの実装例はほとんどないとされています。 兵器は採算度外視で製造されるため、比較的高性能なハードウェアを用意できます。それでも、Adaを十分に利用できるほどのハードウェア性能を搭載するのは難しく、利用は現実的ではない、という批判的な意見も根強かったようです。 また、先進的というのは、裏を返せば“冒険的でリスクがあるかもしれない”と言えます。その点についても、Adaの兵器システムへの採用を疑問視する向きがありました。 例えば、ALGOLというプログラミング開発に関わったことなどで知られるアントニー・ホーア氏が1980年にチューリング賞を受賞した際、Adaへの批判の意味も込めて、以下のように演説したのは有名です。 「ソフトウェアを設計するには、2通りの方法がある。1つは、とてもシンプルに設計して、明らかに欠陥がないようにすること。もう1つは、とても複雑に設計して明らかな欠陥がないようにすることだ。前者の方がはるかに困難である」 Adaの成長期 大企業がワークステーションなどの大型コンピューター上で走らせていた、業務上重要なシステムか、あるいは、アメリカ国防総省向けのシステムや兵器の組み込み系システムくらいにしか使われてこなかったAdaでしたが、1980年代後半になってくると、登場からそれなりの月日が経ち、機器の性能向上もあり、「先進的で危ない」「仕様が重いから、ダメ」という批判は聞かれなくなりました。 1990年からは新たなパラダイム、オブジェクト指向に対応するために仕様の改定が行われ、1995年には、世界で初めてISOで標準化されたオブジェクト指向プログラミング言語となりました。 では、Adaはパソコンでも実装され、民間でも広まったかと聞かれると、答えはノーです。1980年代後半から1990年代にかけて、Perl やPHP、 Javaなど、より世代の新しいプログラミング言語が登場し広まっていたため、むしろAdaは民間では使われなくなっていきました(まったくなくなった訳ではなく、アメリカのボーイング社の旅客機など、他の言語に置き換えるのは難しいと考えられたシステムでは、今なおAdaが使われています)。 その一方で、アメリカを中心とする西側諸国での兵器開発の現場ではAdaはスタンダードとなり、確かな地位を築くことになりました。 Adaの現在 現在、Adaは2012年に制定された、ISO/IEC 8652:2012が最新版です。このように、今なお、プログラミング言語としての進化は続けられています。しかし、その一方で、80年代に整備されたプログラミング言語であるため、当時としては進歩的だったものの、いまとなっては陳腐化しているという意見も出ています。 実際、F-22“ラプター”の後に開発され、日本の航空自衛隊でも運用されている戦闘機F-35“ライトニング II”では、Adaは不採用となっています。Adaの代わりにC++でシステム開発が行われたようです。 今後、Adaは暫時、利用が減っていく可能性が指摘されています。 まとめ:Adaの歴史で学ぶこと Adaの歴史は「野心的なプログラミング言語が、誕生してから広まっていくまでの、一連の流れ」を知る良い材料だと言えます。 実際に業務で使うことはないプログラミング言語であっても、どういった特徴があり、これまで、どんな歴史を刻んできたのを知ることは、非常に意味があることです。 ぜひ、他の言語の記事もチェックしてみてください。 ご支援実績8,000人以上!フリーランスエンジニア・クリエイター専門の案件情報サイト「テクフリ」 テクフリでは、10年以上の業界経験を活かし、ただのお仕事紹介ではなくバリューアップをコンセプトに手厚いサポートでご支援しております。 正社員からフリーランスになろうと考えている方は、開業手続きから税金のご相談を親身に対応。 逆にフリーランスから正社員になろうと考えている方は、マッチした企業・求人をご紹介。 親身にご要望に耳を傾け、あなたにピッタリの案件をご提案いたします。 ・フリーランスで挑戦したい! ・より単価の高い案件に入りたい! ・スキルアップしたい! ・安定稼働したい! そんな方におすすめです。 チャットでの無料相談も受け付けております!
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VBAエンジニアとは?仕事内容や年収についてわかりやすく解説

VBAとは VBA(Visual Basic for Applications)とは、Microsoft Office製品などに実装されているプログラミング言語です。ExcelやWordなどのアプリケーションを自動化し、業務の効率化を目的として使用されています。VBAを使用することで、繰り返し行うデータ入力やレポート生成などの動作を自動化することができます。また、ユーザーフォームを作成してデータの入力・管理をより簡単に行うことも可能です。 VBAはプログラミング初心者でも比較的習得しやすいですが、そのスキルはビジネス現場で即戦力となり得るでしょう。特に事務作業や経理部門、データ分析部門で求められることが多いスキルです。VBAの活用によりあらゆる業務の自動化・効率化が実現できるため、VBAエンジニアの需要は高いということが伺えます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる VBAエンジニアの仕事内容 VBAエンジニアは、ExcelやAccessを使用して業務の自動化や効率化を行うことが主な仕事です。具体的にはデータの抽出や整理、グラフ作成の自動化、専用の入力フォームの作成などを行います。また、業務プロセスの改善や課題の解決策を立案して、それに基づいたツールの開発を担当することもあります。必要に応じて顧客とのやり取りや要件定義、設計などの上流工程も担当することがあり、幅広いスキルが求められます。ここではVBAエンジニアの仕事内容として、以下の2つについて詳しく解説します。 社内業務の効率化 データベース運用の効率化 社内業務の効率化 社内業務の効率化は、VBAエンジニアが担当する主な仕事のひとつです。先述の通り、データ抽出や集計、グラフ作成の自動化、専用の入力フォームの作成などを行います。例えば、毎月の売上レポート作成を自動化するマクロを開発すれば、数時間かかっていた作業を数分で完了させることも可能です。データの抽出や整理には膨大な時間がかかるケースもありますが、VBAを活用することによってその時間を大幅に削減することも可能です。 さらに人事部門では、VBAを使って従業員データの管理や給与計算を自動化し、処理時間を短縮するだけではなくミスを未然に防ぐことにも寄与します。このように、VBAエンジニアは業務の効率化だけではなく業務プロセスの精度改善にも貢献できます。 データベース運用の効率化 VBAエンジニアはデータベース運用の効率化においても重要な役割を果たします。具体的には、AccessやSQL Server、MySQLなどのデータベースと連携し、リアルタイムでデータを取得・更新するシステムを構築します。例えば、在庫管理システムにおいて、VBAを用いて在庫データを自動的に更新し、リアルタイムで在庫状況を把握できるようにすることが可能です。また、複数のデータベースからデータを統合して分析用のダッシュボードを作成することで、必要な情報を迅速に提供できるでしょう。 データベースのバックアップやリストア作業も自動化することで、システム管理者の負担を軽減してデータの安全性を確保します。企業におけるデータ管理の体制は近年特に注目されていますが、VBAエンジニアがデータ管理を効率化すれば企業の情報資産を守ることにもつながるでしょう。 VBAエンジニアの年収 VBAエンジニアの年収は、経験や雇用形態によって大きく異なります。正社員の場合、平均的な年収は400万円〜500万円程度です。一方、フリーランスのVBAエンジニアは月収60万円程度が多く、年収に換算すると600万円〜700万円を超えることもあります。以下では正社員とフリーランスのVBAエンジニアの年収を説明します。 正社員の場合 正社員として企業に雇用されているVBAエンジニアの平均的な年収は、400〜500万円程度で、月収に換算すると25〜35万円の範囲となっています。もちろんこれは平均的な数値であるため、経験年数やスキルレベル、企業規模などによって変動します。例えば未経験VBAエンジニアの場合、年収300万円程度から始まるケースが多いです。一方で即戦力として評価されるVBAエンジニアの場合、初年度から400万円以上の年収を得られることも珍しくありません。キャリアを積んで中堅レベル以上になると年収600万円程度まで上昇する可能性があります。 また、VBA以外のプログラミング言語やデータベース、システム設計などの幅広いスキルを身につけることで、さらなる年収アップが期待できます。大手企業や金融機関などでは、高度なスキルを持つVBAエンジニアの年収が700万円を超えるケースもあります。繰り返しにはなりますが、これらの数値はあくまで目安のひとつとして捉えましょう。 フリーランスの場合 フリーランスのVBAエンジニアの年収は、正社員と比べて高くなる傾向があります。求人サイト「フリーランススタート」によると、フリーランスVBAエンジニアの月額単価相場の平均は55万円程度となっており、年収に換算すると660万円程度となります。ただし、これは税金や社会保険料を差し引く前の金額であることに注意が必要です。 参考:フリーランススタート フリーランスの場合、案件の単価や稼働率によって収入が大きく変動します。高スキルのVBAエンジニアは、月額100万円を超える案件を獲得することもあります。高収入を得られるチャンスがある一方で、フリーランスには案件の安定性や福利厚生の面では注意が必要です。案件が途切れると収入がゼロになってしまうリスクや、自身で確定申告や保険加入を行う必要があることなどは考慮しておきましょう。また、高単価の案件を獲得するためには、VBA以外にも幅広いスキルが求められます。フリーランスに限らず、安定した収入を得るためには知識やスキルの継続的なアップデートが求められます。 VBAエンジニアが年収アップする方法 VBAエンジニアが年収をアップするためには、以下の方法が有効です。 他のプログラミング言語も習得する フリーランスとして独立する 継続的な学習と実践、そして自身の市場価値を高める努力が、着実な年収アップにつながります。以下ではVBAエンジニアが年収アップする方法を紹介します。 他のプログラミング言語も習得する VBAエンジニアが他のプログラミング言語を習得することは、キャリアアップにおいて非常に有効です。例えば、PythonやJavaScript、SQL、HTMLなどの言語を学ぶことで、データ分析やウェブシステム開発、データベース管理など、幅広い業務に対応できるようになります。これにより、企業内での役割が増え、評価が上がることもあるでしょう。VBAエンジニアの役割は、主にMicrosoft Office製品内での自動化や効率化に焦点を当てていますが、現代のビジネス環境では、WebサーバーやWebサイトとの連携も重要になってきています。 VBAを使用してWebサーバーとの連携を実現することで、オフィスアプリケーションとウェブアプリケーションのシステムの連携が可能です。例えば、ExcelのVBAマクロを使用してWebサーバー上のデータを取得し、ローカルのExcelファイルに保存するといった使い方があります。このように、多言語スキルを持つエンジニアは複雑な課題に対して柔軟なアプローチが可能となり、より高い報酬を期待できます。 フリーランスとして独立する フリーランスとして独立することは、VBAエンジニアの年収アップにつながる有効な選択肢のひとつです。フリーランスになることで、自身のスキルや経験に見合った高単価の案件を直接受注できます。特に専門性の高いVBAスキルは多くの企業で需要があるため、安定的に仕事を確保できる人もいます。フリーランスの利点は、柔軟な働き方や複数のクライアントから仕事を受注できることです。多様な経験を積むことで、さらなるスキルアップにつなげられるでしょう。 ただしフリーランスとしての成功には、高度な技術力に加えて営業力やプロジェクト管理能力も同時に求められます。また、安定した収入を得るためには継続的な案件獲得とスキルアップも不可欠です。リスク管理能力や自己管理能力も重要となるため、慎重に検討して準備を整えてから独立することをおすすめします。フリーランスエンジニア向けのエージェントを活用することで、案件探しをスムーズに進めることができます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる VBAエンジニアにおすすめの資格 VBAエンジニアにおすすめの資格には、「VBAエキスパート」と「Microsoft Office Specialist(MOS)」があります。VBAエキスパートはVBAの知識とスキルを証明する資格で、MOS資格はExcelやAccessなどのMicrosoft Office製品の操作スキルを証明する資格です。これらの資格を取得することで、業務効率化やデータ管理のプロとしての評価が高まり、キャリアアップや年収アップの機会が広がるでしょう。ここからはそれぞれの資格について、さらに詳しく説明します。 VBAエキスパート VBAエキスパートは株式会社オデッセイ コミュニケーションズが主催している、VBAスキルを評価する資格です。Excel VBAとAccess VBAの2種類があり、それぞれベーシック(初級)とスタンダード(上級)の2つのレベルが用意されています。スタンダードレベルでは、基礎的なマクロの記録や編集手順を理解して比較的簡単なVBAコードを作成するスキルが求められます。一方エキスパートレベルではより高度なプログラミングスキルが必要とされ、ユーザーフォームの作成や複雑なデータ処理、エラーハンドリングなどが出題されます。 VBAエキスパートを取得して実践的なスキルを証明すれば、即戦力として評価されやすくなるでしょう。転職や昇給交渉の際の強力な武器となるだけでなく、フリーランスとして個人で案件を探す際にもクライアントからの信頼につながります。 MOS資格 Microsoft Office Specialist (MOS)は、Microsoft社が認定する国際資格で、Office製品の操作スキルを評価します。VBAエンジニアにとって特に重要なのは、Excel Expert(エキスパート)レベルの資格です。Excel Expert資格の試験では、高度な関数やマクロの使用、データ分析、ピボットテーブルの作成など、Excelの上級機能の理解と活用能力が問われます。VBAに関する直接的な出題は少ないものの、Excelの深い理解はVBAプログラミングにも直結するため、VBAエンジニアにとって重要な資格といえるでしょう。 MOS資格の利点は、世界的に認知されている資格だということです。多くの企業がMOS資格を評価基準として採用しており、就職や転職の際にも大きな強みとなります。また、Excelの高度な機能を理解していることは、VBAエンジニアとしても大きなアドバンテージとなるでしょう。さらに、MOS資格はExcel以外のOffice製品(Word、PowerPoint、Accessなど)でも取得可能です。これらを複数取得することができれば、Office製品全般に精通したエンジニアとしてさらに幅広い業務に対応できるでしょう。 VBAエンジニアの将来性 VBAエンジニアの将来性は、Microsoft Office製品の普及が続く限り一定の需要が見込まれるでしょう。特に業務効率化や自動化が求められる企業では、VBAを活用したツールの開発が重要な役割を果たします。一方でクラウドサービスやWebアプリケーションの台頭により、VBA単独での需要は徐々に変化していく可能性もあります。そのためVBAエンジニアには、他のプログラミング言語のスキルや、クラウドサービスとの連携技術などが求められるようになるでしょう。 またAIや機械学習の進展に伴って、VBAとこれらの技術を組み合わせた新しいソリューションの開発も期待されています。VBAスキルを基盤としつつ、常に新しい技術トレンドにアンテナを張ってスキルアップを目指す姿勢が求められます。 最後に VBAエンジニアは、Microsoft Office製品を中心とした業務効率化や自動化のスペシャリストとして、重要な役割を果たします。社内業務の効率化からデータベース運用の最適化までその仕事内容は多岐にわたり、業務効率の改善に大きく貢献しています。VBAエンジニアの年収は正社員で400万円〜500万円、フリーランスで600万円〜700万円が一般的とされています。ただし今後の需要の変化に応じて、他のプログラミング言語やデータベースの知識を習得することでさらに高収入を目指せるでしょう。 VBAエンジニアの将来性に関しては、業務効率化の需要が継続する一方で、他の技術との融合が求められる傾向にあります。VBAスキルを基盤としつつ、新技術への適応力を高めることで、今後も高い市場価値を維持できるでしょう。今回紹介した年収アップの方法やおすすめの資格を参考に、継続的な学習と経験を積み上げて、周囲から求められるVBAエンジニアを目指しましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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UI/UXデザイナーの資格を徹底調査!スキル別に役立つ資格【4選】

UI/UXデザイナーのスキルを証明するときに必要な資格をご存知でしょうか?UI/UXデザイナーは、自身のスキルを示すものとしてポートフォリオや過去の実績が重視されます。資格を取得することが自身のスキルの裏付けとなり、転職やフリーランス転向に役立つこともあるでしょう。 今回は、UI/UXデザイナーに求められるスキルとともに、そのスキルを証明するのに必要な資格とその具体的な資格取得方法、内容などをまとめてお伝えします。 関連記事:UI/UXデザイナー フリーランスの案件単価や費用相場を徹底調査 テクフリでフリーランス案件を探してみる UI/UXのスキル別に役立つ資格4選 現在、前述の通りUI/UXデザイナーは需要も高く、さまざまなスキルを身に付ける必要があります。そのため、資格はスキルの証明になります。しかし、UI/UXデザイナーには特定の資格は必要ありません。一方で、資格取得は大きなアピールポイントになり、フリーランスの方の受注や転職にもプラスの材料となるといえるでしょう。UIデザイン、UXデザインそれぞれで必要とされるスキルとそれを証明できる資格や試験は以下となります。 ウェブデザイン技能検定(UIデザイン) ウェブデザイン技能検定は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施している、Webデザインに関する国家資格です。資格は1級から3級まで分かれており、1級2級には実務経験がないと受験資格が与えられない(1級は7年以上、2級は2年以上)ため、この資格があるというだけでキャリアの証明にもなります。 ちなみに、各級とも学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では私物のパソコンを持参し、実際に課題Webサイトを作成する内容になっています。難易度は3級の場合、それほど高くなく、他の国家資格(IT資格等)に比べ難易度は低いといえるでしょう。ます。出題形式と合格基準は下記の通りです。 出題形式 合格基準 学科 筆記試験(マーク方式):「多肢選択法」「真偽法」形式 70点以上(100点満点) 実技 課題選択方式 70点以上(100点満点) ※試験要項に示す各作業分類において配点の60%以上の得点を得ること 引用:https://www.webdesign.gr.jp/summery/schedule/ Webクリエイター能力認定試験(UIデザイン) Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイという企業が主催している民間資格試験です。Webクリエイターに必要とされる、Webサイト制作のデザイン能力およびWebページのコーディング能力を認定する試験です。取得できるランクは「スタンダード」と「エキスパート」の2種類があり、HTML5とCSSの文法を使用したコーディングを行う試験内容となります。Webクリエイター能力認定試験には受験資格がないため、誰でも挑戦できます。出題形式と合格基準は下記の通りです。 スタンダード エキスパート 出題形式 実技問題 知識問題・実技問題 合格基準 得点率65%以上 (合計得点において)得点率65%以上 引用:https://www.sikaku.gr.jp/web/wc/contents/about/content/1/ Google UX Designプロフェッショナル認定(UXデザイン) Google UX Designプロフェッショナル認定は、Googleが提供しているUXデザイナー養成オンラインコースです。取得できるとGoogle認定の証明書を受け取れます。このコースでは、UXデザイナーになるためのグーグル認定のトレーニングを受講します。、7つのコースを週10時間ほど学習し、約6ヶ月で受講完了するという流れです。 現在受講内容は英語のみでの提供となっていますが、オンラインビデオの内容は全てスクリプトがあるためDeepLを利用すれば英語が苦手な方でも受講できます。こちらのカリキュラムは試験に合格する形ではなく、コースを終了するごとに証明書をもらえる形の資格となります。受講内容と料金は以下のとおりです。 UXデザインの基礎 UXデザインプロセスをはじめる ワイヤーフレームと低精度プロトタイピング UXリサーチと初期コンセプトのテスト Figmaでの高精度のデザインとプロトタイピング Adobe XDによるレスポンシブWEBデザイン ソーシャルグッドのためのUXデザインと、就職の準備 受講料金は月$39(約6ヶ月で$234)となっています。 https://www.coursera.org/professional-certificates/google-ux-design 人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度(UXデザイン) 人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度は、公益団体の人間中心設計推進機構が実施している、UXデザインなどについての専門性を明らかにするための資格です。HCD(人間中心設計)とは、UXに含まれるひとつの要素で、人間がプロダクトを使いやすくすることに焦点を置いた、使う人の観点でものを作るためのしくみです。 HCDには使いやすさ(ユーザビリティ)はもちろん、観察・理解・設計・評価などの利用者の視点に立つための知識が必要とされています。認定制度には、専門家とスペシャリストの2種があり、経験やコンピタンスに応じた認定が行われます。 人間中心設計専門家(認定HCD専門家) ユーザビリティ、人間中心設計(HCD)、UXデザイン、サービスデザインに関わる実務経験5年以上。 HCDの視点でプロジェクトマネジメント経験あるいはHCDの組織導入経験があること。 専門能力を実証するための実践事例が3つ以上あること。 人間中心設計スペシャリスト(認定HCDスペシャリスト) ユーザビリティ、人間中心設計(HCD)、UXデザイン、サービスデザインに関わる実務経験2年以上。 専門能力を実証するための実践事例が3つ以上あること。 https://www.hcdnet.org/certified/ ウェブ解析士 ウェブ解析士は、ウェブサイトやWebアプリのアクセス解析に関する知識とスキルを有していることを認定する資格です。一般社団法人ウェブ解析士協会が主催しています。試験は、インターネット上で120分50問の4択問題で行われ、合否は試験直後に判定されます。主な出題内容は以下のとおりです。 ウェブ解析と基本的な指標 事業戦略とマーケティング解析 デジタル化戦略と計画立案 ウェブ解析の設計 インプレッションの解析 エンゲージメントと間接効果 ウェブサイトの解析 ウェブ解析士のレポーティング 上記のように、ウェブ解析やデジタルマーケティングの基礎的な知識を幅広くカバーしています。ウェブ解析士を目指す人は、ウェブ解析士協会が運営する公式テキストや講座などを活用して、試験対策を行いましょう。 参考:https://www.waca.associates/jp/course/wac/ そもそもUI/UXデザイナーの役割とは? UIデザイナー UIとはユーザーインターフェース(User Interface)の略です。一般的にユーザーとプロダクトをつなぐ接点を意味する言葉で、Webサイトやアプリでいうと、人がモノ(PCやスマホ)を操作するときに触れるアプリのデザインや画像、ボタンなど外観に関わるすべてをUIと呼びます。UIデザイナーの主な仕事内容は、アプリの各ボタンのデザインや配置を考え、年齢層・ターゲットが使いやすいように画面を設計・デザインをすることです。 ユーザーの視点に立って、使いやすさやデザイン性の高いUIを実現することが求められる職種だと覚えておきましょう。 UXデザイナー UXとはユーザーエクスペリエンス(User eXperience)の略です。プロダクトやサービスを通じて得られるすべてのユーザー体験を示す言葉で、Webサイトやアプリでいうと、サイトやアプリを通じて得た全ての体験(登録〜購入までなど)をUXと呼びます。UXはUIを含めたすべての顧客体験を示します。 そのため、多くの企業ではUIデザイナーとUXデザイナーを区別せずに、同時に担うパターンが多いです。UIはPhotoshopやIllustratorなどのデザインスキルや知識が、UXはHCD(人間中心設計)やマーケティングなど多岐に渡る知識が必要とされるため、常に新しい情報を取り入れるなどの勉強が必要になります。 UI/UXデザイナーに必要なスキル UI/UXデザイナーがどういった仕事なのか分かったところで、UI/UXデザイナーに必要なスキルについて解説していきます。UI/UXデザイナーに必要なスキルはおもに、次の4つです。 コミュニケーション能力 探究心 デザインスキル SEOに関する知識 UI/UXデザイナーとして市場価値を高めていきたいのであれば、これらのスキルを優先的に伸ばしましょう。1つ1つのスキルについて詳しく解説していきます。 コミュニケーション能力 コミュニケーション能力はあらゆる職種において必要とされる能力ですが、UI/UXデザイナーにとっても同様に重要な能力です。どんなに優れたデザインを生み出すことができても、そのアイデアを他人に上手く伝えられなくては、デザイン案が通らなくなってしまいます。 また、UI/UXデザイナーはデザイン案をコーダーやプログラマーに共有して、デザイン通りにコーディングしてもらうように指示を出さなくてはいけません。コミュニケーション能力が欠けていると、自身が思い描いたものとは異なるものが出来上がってしまう可能性もあるのです。 探究心 UI/UXデザイナーには、強い探究心も求められるでしょう。ユーザーが「使いやすい」「面白い」と思うデザインは、時代とともに常に移り変わっていくものです。そのため、UI/UXデザイナーは常にデザインのトレンドを追いかけて理解しておく必要があります。そのうえで、トレンドをいかに取り入れるかを検討しなくてはいけません。 そのためにも強い探究心を持ち、柔軟に受け入れながら自分の物にしていく姿勢が大切です。Web業界は変化が激しいと言われており、トレンドの移り変わりもスピーディであるため、UI/UXデザイナーに転職後も勉強を継続する姿勢が求められるでしょう。 デザインスキル UI/UXデザイナーにとって、デザインスキルは核となるものです。UI/UXデザイナーに転職する際は、これまで制作したWebサイトなどをまとめたポートフォリオを提出する場合がほとんどであり、面接官は制作物を通じて求職者のデザインスキルを審査します。UI/UXデザイナーを目指すなら、まずはWebデザインの基礎を学ばなくてはいけません。 また、PhotoshopやIllustratorなどのWebデザインツールも使いこなせる必要があります。デザインスキルは独学でも習得可能ですが、独学が思うように進まない場合、UI/UXデザイナーやWebデザイナーを目指す方向けの学習スクールに通うのもおすすめです。学習スクールでは先生から1からデザインの基礎を教えてくれるうえに、カリキュラム内で制作した自主制作物をポートフォリオとして面接時に提出できます。 SEOに関する知識 UI/UXデザイナーはSEO対策の知識を持っていた方が有利です。SEO対策とは、Googleを始めとする検索エンジンの評価を最大化するために取る戦略のことです。検索エンジンに評価されれば検索結果の上位に表示されやすくなり、それが来訪者数や売上数アップに繋がります。UI/UXの変更によって検索エンジンからの評価が変動することもあるため、SEO対策UI/UXとも密接に関わっているのです。そのため、UI/UXデザイナーはWebマーケターとも相談しつつ、検索エンジンからの評価を高めるためのデザインを検討しなくてはいけません。 テクフリでフリーランス案件を探してみる UI/UXデザイナーが資格を取得するメリット UI/UXデザイナーが資格を取得するメリットは多いです。資格は自身のスキルを客観的に証明するものであり、また、資格取得のために勉強することでさらなるスキルアップにもつながります。UI/UXデザイナーが資格を取得するメリットとして、ここでは以下の3つを紹介します。 UI/UXの知見を深められる 自身のスキルを証明できる 転職において有利になる UI/UXデザイナーを目指している人は、今回紹介するメリットを参考に、資格取得を検討してみましょう。 UI/UXの知見を深められる UI/UXデザイナーは、ユーザーの使いやすさや満足度を追求して、Webサイトやアプリなどのデザインや機能を設計する職種です。そのため、UI/UXに関する知識やスキルは、UI/UXデザイナーにとって欠かせません。資格を取得することで、UI/UXに関する基礎知識から応用的な知識まで体系的に学べます。また、資格取得のための勉強や試験を通して、UI/UXの考え方や設計方法を深く理解できます。資格取得のために勉強したことを活かして、さらなるステップアップを目指しましょう。 自身のスキルを証明できる UI/UXデザイナーはその職務内容上、仕事を探す場合には実務経験やポートフォリオが非常に重要とされる職種です。しかし、これまでの実務経験やポートフォリオを示すだけでは、自身のスキルを客観的に証明することは難しい場合もあります。特に経験の浅いUI/UXデザイナーは、十分なポートフォリオや実務経験がない場合もあるでしょう。資格を取得することによって、自身のUI/UXに関するスキルを客観的に証明できます。また、資格を取得していることは、企業やクライアントからの信頼度を高めることにもつながるでしょう。 転職において有利になる UI/UXデザイナーは、近年需要が高まっている職種です。そのため、転職市場では、UI/UXに関するスキルや経験を有するデザイナーが重宝されます。資格を取得していることは、転職においても大きなアピールポイントとなります。また、資格を取得していることで、希望する職種や企業への転職を有利に進められます。案件や求人に応募するときは資格取得をアピールして、ライバルとの差別化を図りましょう。 UI/UXデザイナーのキャリアパス Web業界は変化の激しい業界であり、その中で生き残っていくには、キャリアパスをしっかり考え今後どのスキルを取得するのがプラスになるのか考えることが大切です。そこで、UI/UXデザイナーに転職した後のキャリアパス例を紹介します。UI/UXデザイナーに転職した後の代表的なキャリアパスには、以下の2つがあります。 マネジメント職 フリーランス 以下では、それぞれについて確認していきましょう。 マネジメント職 UI/UXデザイナーのキャリアパスのひとつは、Web業界におけるマネジメント職を目指すことです。マネジメント職の代表例としては、Webディレクターが挙げられます。Webディレクターはサイト制作全体の指揮を取る責任者です。各クリエイターへ作業指示を出したり、進捗状況を管理し納期やサイト仕様の調整をしたりします。 その後のキャリアとして、ITコンサルタントを目指す道もあります。UI/UXデザイナー出身の人材は、その経験を活かしてWebサイトの集客アップに関するコンサルティングなどもできます。コンサルタントやマーケターといった立場で活躍する道もあることを覚えておきましょう。 Webマーケティングの知識を体系的に身に付けたい場合は、スクールを利用してみるのもいいでしょう。 参考:WEBMARKS フリーランス UI/UXデザイナーの中には、フリーランスのUI/UXデザイナーとして独立する人材もいます。フリーランスになれば実力次第で年収アップも狙えるため、あなたのスキルを活かして高単価案件の獲得を目指しましょう。 ただ、フリーランスのUI/UXデザイナーとして活躍するためには、まず、UI/UXデザインに関する十分なスキルと経験を身につけることが大切です。また、自分のスキルをアピールできるポートフォリオやプレゼンテーションを用意しておくことも重要です。フリーランスとして独立するには、事前の準備が必要だという点はしっかり押さえておきましょう。 近年では、Web制作自体の需要が高まっているため、フリーランスのUI/UXデザイン案件も多くあります。フリーランスのUI/UXデザイナーは、自分のスキルや経験を活かして、やりがいのある仕事をしながら、高収入を得られる職業です。この機会に、フリーランスのUI/UXデザイナーを目指してみるのも良いでしょう。 まとめ UI/UXデザイナーの資格に関して調べてみると、「資格は必要ない」といった意見もあります。しかし、UI/UXデザイナーが資格を取得すると以下のようなメリットがあります。 UI/UXの知見を深められる 自身のスキルを証明できる 転職において有利になる UI/UXデザイナーにとって資格は必須ではありませんが、資格を取得することで、自分のスキルを客観的に評価でき、キャリアアップやスキルアップの目標を立てやすくなるといえるでしょう。 様々な業界でデジタル化が加速するにつれて、UI/UXデザイナーへの需要も高まっています。特に、ハイレベルで報酬も高い案件は、企業やクライアントからのニーズレベルが高く、より高度なスキルや経験が求められます。UI/UXデザイナーの資格を取得することで、これらの案件に応募する際の競争力を高めていきましょう。 資格を取得するだけでハイレベル案件を獲得できるわけではありませんが、自身の市場価値を高めてハイレベルな案件を獲得するために役立つでしょう。UI/UXデザインを学び始める方には基礎を知るきっかけとして、また、長年活躍している方はスキルの整理/再確認として資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。 関連記事:UI/UXデザイナーの将来性は? フリーランスになった方が良い? テクフリでフリーランス案件を探してみる
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SQLとは?データベース言語の基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説

SQLとは SQLとは、「Structured Query Language(構造化照会言語)」の略称で、データベースを操作するための言語です。データベースにデータの登録、検索、更新、削除といった命令を送り、情報を管理します。SQLは、特定のデータベース製品に依存しないように設計された標準的な言語であり、さまざまなデータベースシステムで利用されています。そのため、一度SQLを習得すれば、MySQL、PostgreSQL、Oracle Databaseなど、異なるデータベースにも応用できます。 SQLの特徴は以下のとおりです。 データベース言語:リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)で使用される言語です。データベース内のテーブル間の関係を定義し、データの操作を行います。 標準化:国際標準化機構(ISO)やアメリカ国家規格協会(ANSI)によって標準化されているため、異なるDBMS間でも一貫した操作が可能です。 宣言型言語:ユーザーは「何をするか」を指定しますが、「どのようにするか」はDBMSに任せます。これにより、複雑なデータ操作を簡潔に記述できます。 SQLの基本的な機能には、データの検索(SELECT文)、挿入(INSERT文)、更新(UPDATE文)、削除(DELETE文)などがあります。SQLはデータベース内のデータを管理する言語だと覚えておきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる SQLとPythonの違い SQLとPythonはいずれもデータ操作に使用することができますが、目的や使用方法において違いがあります。 SQL(Structured Query Language) データベース言語:SQLは主にデータベース管理システムと対話するために使用される言語です。データの格納、取得、更新、削除などの操作を行います。 宣言型言語:SQLは宣言型言語であり、ユーザーは「何をするか」を指定します。ユーザーは結果を指定し、具体的な処理方法はDBMSに任せる点が特徴です。 用途:SQLはデータベース内のデータ操作に特化しており、データのクエリや管理に使用されます。 Python プログラミング言語:Pythonは汎用的なプログラミング言語であり、ウェブ開発、データ分析、人工知能(AI)、機械学習(ML)など、幅広い用途に使用されます。 命令型・オブジェクト指向:Pythonは「どのようにするか」を記述する命令型の言語です。ユーザーが詳細な手続きを記述し、その手順に従って処理を行います。 用途:Pythonは、データ処理、ウェブアプリケーションのシステム開発、スクリプト作成、科学計算など、多岐にわたる用途に使用されます。 SQLとPythonはそれぞれ得意な領域が異なるため、組み合わせて使用されるケースも多いです。例えばPythonでWebアプリケーションを開発し、その中でSQLを用いてデータベースにアクセスしデータを取得・操作する、といった使い方ができます。このように、SQLとPythonはそれぞれ異なる役割を持つ言語であり、目的に応じて使い分けることが重要です。 SQLを構成する言語 SQLは、大きく分けて以下の3つの言語で構成されています。それぞれの言語は異なる役割を担い、データベースの操作や管理を行います。 DML(データ操作言語) DDL(データ定義言語) DCL(データ制御言語) DML(データ操作言語) DML(Data Manipulation Language)は、データベース内のデータを操作するための言語です。主な命令には、SELECT(データの取得)、INSERT(データの挿入)、UPDATE(データの更新)、DELETE(データの削除)があります。これらの命令を使用することで、データベース内のテーブルに対して、データの読み取り、追加、変更、削除といった基本的な操作を行えます。DMLは、日常的なデータベース操作の中で最も頻繁に使用される言語グループであり、アプリケーションとデータベース間のデータのやり取りに不可欠です。 DDL(データ定義言語) DDL(Data Definition Language)は、データベースの構造を定義するための言語です。主な命令には、CREATE(オブジェクトの作成)、ALTER(オブジェクトの変更)、DROP(オブジェクトの削除)、TRUNCATE(テーブルのデータを全て削除)があります。これらの命令を使用することで、データベース、テーブル、インデックス、ビューなどのデータベースオブジェクトを作成、変更、削除できます。DDLはデータベースのスキーマ定義や変更を行う言語です。データベースの設計・構築段階や、既存のデータベース構造を変更するときに使用します。 DCL(データ制御言語) DCL(Data Control Language)は、データベースのセキュリティとアクセス権限を管理するための言語です。主な命令には、GRANT(権限の付与)、REVOKE(権限の取り消し)があります。これらの命令を使用することで、ユーザーやロールに対して、特定のデータベースオブジェクトへのアクセス権限を付与したり、取り消したりできます。DCLは、データベースのセキュリティを確保して、適切なユーザーのみが必要なデータにアクセスできるようにするために重要な言語です。 SQLを学習するメリット SQLを学習することには多くのメリットがあります。ここでは以下のメリットについて説明します。 汎用性が高い キャリアの幅が広がる 市場価値向上 学習しやすい 業務効率化につながる 汎用性が高い SQLはISOによって標準化されており、世界中の多くのデータベース管理システム(DBMS)で使用されています。これにより、一度習得したSQLの知識は、異なるDBMS間でも応用が利きます。SQLは、MySQL、PostgreSQL、Oracle Databaseなど、主要なDBMSで共通して使用できるため、どの企業やプロジェクトでも役立つスキルとなるでしょう。 キャリアの幅が広がる SQLを理解することで、データベースエンジニア、サーバーサイドエンジニア、データサイエンティストなど、幅広い職種に応募できるようになります。これらの職種では、データの管理や操作が重要な役割を果たすため、SQLのスキルは必須です。また、SQLの知識があることで、データベースの設計や最適化、パフォーマンスチューニングなど、専門的なスキルを身につけることができます。今とは違う職種のエンジニアになりたいと思っている人は、SQLの習得にチャレンジしてみましょう。 市場価値向上 データ活用が重視される現代において、SQLはさまざまな職種で求められるスキルとなっています。Webエンジニア、データアナリスト、マーケターなど、データに触れる機会のある職種において、SQLのスキルを持つ人材の需要は非常に高いです。多くの企業がデータベースを基盤としたシステムを運用しており、SQLのスキルは市場価値を高める上で大きな武器となるでしょう。 学習のしやすさ SQLは比較的シンプルな構文を持ち、学習が容易です。プログラミング言語と比べても習得のハードルが低く、初心者でも簡単に習得可能です。書籍やオンラインコース、チュートリアルWebサイトなど、学習リソースも豊富に揃っており、自分のペースで学習できます。初心者向けの無料で学べる学習サイトも多いので、探してみましょう。 業務効率化につながる SQLを習得することで、膨大なデータの中から必要な情報を効率的に抽出することができるようになります。検索条件を指定したり、複数のテーブルを結合したりすることで、複雑なデータ分析も容易になります。データベースを使用する業務でSQLのスキルを活用することで、データ分析業務の効率化に繋がり、業務全体の効率を向上させることにも繋がるともいえるでしょう。 SQLが使えるデータベース SQLは、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)で広く使用されるデータベース言語です。SQLが使える主要なデータベースには、以下のものがあります。 MySQL PostgreSQL Oracle Database これらのデータベースは、企業のシステムから個人のプロジェクトまで、多岐にわたる用途で使われています。SQLを学ぶことで、これらのデータベースを効率的に操作でき、データベースの管理や開発が容易になります。それでは、SQLが使えるデータベースについて学んでいきましょう。 MySQL MySQLは、世界中で広く利用されているオープンソースのリレーショナルデータベース管理システムです。高い処理速度と柔軟性を持ち、Webアプリケーションやクラウドサービスで広く利用されています。MySQLは、高速な処理性能、高い信頼性、使いやすさなどが特徴で、初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されています。高いスケーラビリティとセキュリティ機能を持つため、中小企業から大企業まで幅広く採用されている点も特徴です。また、MySQLは、LAMPスタックと言われるオープンソースソフトウェアの組み合わせの一部とされています。Linux、Apache、MySQL、PHP/Perl/Pythonの組み合わせで構成される環境でよく利用されるということも覚えておきましょう。 PostgreSQL PostgreSQLは、高機能なオープンソースのオブジェクト関係データベース管理システム(ORDBMS)です。MySQLと比較して、より複雑なデータ構造やトランザクション処理に対応できるなど、高度な機能を備えています。PostgreSQLは、多くのデータ型や複雑なクエリをサポートし、トランザクション管理やデータ整合性の機能が充実しています。そのため、金融業界や政府機関など、信頼性とデータ整合性が求められるシステムでの利用が多いです。また、マルチプラットフォームに対応しており、Linux、Windows、macOSなどさまざまなOSで動作します。 Oracle Database Oracle Databaseは、世界中の企業で利用されている商用のRDBMSです。高い堅牢性と拡張性を持ち、大規模なシステムやミッションクリティカルなアプリケーションに適しています。Oracle Databaseは、データの冗長化や複製をサポートし、障害に強い設計が特徴です。また、クラウド環境との統合が進んでおり、Oracle Cloud Infrastructure上での利用も増えています。商用製品であるため、サポート契約を結ぶことで、バグ修正や最新の機能を利用できる点も特徴のひとつです。 SQLでできること SQLを使用すると、データベースに対してさまざまな操作が行えます。SQLでできることは以下のとおりです。 データの検索と取得 データの挿入、更新、削除 データベースの構造管理 アクセス制御とセキュリティ データの集計と分析 以下では、それぞれについて解説します。 データの検索と取得 SQLの最も基本的な機能は、データベース内のデータを検索し、取得することです。SELECT文を使用して、特定の条件に一致するデータを抽出することで、必要な情報を迅速に取得し、データ分析やレポート作成に活用できます。顧客情報から特定の条件を満たす顧客を抽出したり、商品の販売データから売上ランキングを作成するなど、さまざまなデータ分析に活用できると覚えておきましょう。 データの挿入、更新、削除 SQLを使用して、データベース内のデータを挿入(INSERT文)、更新(UPDATE文)、削除(DELETE文)ができます。これにより、データベースの内容を柔軟に管理し、最新の情報を維持できます。データの挿入、更新、削除は、新規顧客の登録や商品の追加など、データベースの更新に利用される機能です。 データベースの構造管理 SQLは、データベースの構造を定義し、管理するためのDDL(データ定義言語)を提供します。CREATE文を使用して新しいテーブルやインデックスを作成し、ALTER文で既存のテーブルの構造を変更し、DROP文で不要なオブジェクトを削除できます。データベースの設計や運用に必要不可欠な操作です。 アクセス制御とセキュリティ SQLのDCL(データ制御言語)を使用して、データベースのアクセス権限を管理できます。アクセス制御にはGRANT文やREVOLE文が使われます。GRANT文を使用して特定のユーザーに権限を付与し、REVOKE文で権限を取り消します。これにより、データベースのセキュリティを強化し、適切なユーザーのみがデータにアクセスできます。セキュリティの確保や情報漏洩の防止に役立つ機能だと覚えておきましょう。 データの集計と分析 SQLは、データの集計や分析を効率的に行うための機能も提供します。GROUP BY句を使用してデータをグループ化し、SUMやAVGなどの集計関数を使用してデータを集計します。これにより、大量のデータを効率的に処理し、ビジネスインサイトを得ることができるでしょう。 SQLの将来性 SQLの将来性は非常に高いとされています。データの重要性がますます増している現代において、SQLはデータベース管理の中心的な役割を果たしています。ビッグデータを扱う機会が増えるにつれて、膨大なデータを効率的に処理し分析する需要が高まっており、SQLのスキルを持つ人材はますます求められるようになるでしょう。 SQLはデータ分析の基礎となるスキルであり、データサイエンティストやデータアナリストといった専門職を目指す人にとっても必須の知識です。データ分析ツールの中にはSQLの知識を前提としたものも多いため、SQLを習得することで、より高度なデータ分析に取り組めるようになります。さらに、近年では従来のRDBMSだけでなく、NoSQLデータベースやクラウドデータベースなど、さまざまなデータベースが登場しています。これらのデータベースでもSQLをベースとしたクエリ言語が採用されているケースが多く、SQLのスキルはデータベース技術の進化にも対応できる汎用性の高いスキルと言えるでしょう。 まとめ SQLは、データベース管理システム(DBMS)を操作するための標準的な言語であり、データの検索、挿入、更新、削除などの操作を効率的に行えます。SQLを学ぶことで、データベースエンジニアやデータサイエンティストとしてのキャリアの幅が広がり、業務効率の向上にもつながります。また、SQLは標準化されておりさまざまなDBMSで利用できるため、一度習得すれば多くの場面で応用が可能です。SQLの将来性も非常に高く、ビッグデータやクラウドコンピューティングの普及拡大につれて、SQLを扱える人材の需要も増加しています。 データベースの管理やデータ分析においてSQLのスキルは不可欠であり、求人応募や案件獲得時のアピールポイントにもなるでしょう。SQLを習得することで、データベースの操作や管理が効率的に行えるようになり、データを活用したビジネス戦略の立案や実行ができるようになります。SQLは今後も需要が高いスキルであり、習得することで、IT業界でのキャリアアップにも繋がる技術だと覚えておきましょう。 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データアナリストとは?仕事内容や年収・必要なスキルを解説

データアナリストとは データアナリストとは、企業内に蓄積された様々なデータを分析し、ビジネスの課題解決や意思決定を支援する専門家のことです。データアナリストが扱うデータは、顧客データ、売上データ、アクセスログなど、多岐に渡ります。これらのデータを統計学やプログラミングの知識を駆使して分析し、グラフや表などを用いて可視化します。データアナリストはデータ分析を通して企業の抱える問題を明確化し、解決策を導き出すことで、企業の成長に大きく貢献する職種だといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる データアナリストの仕事内容 データアナリストの仕事は、大きく分けて以下の2つに分けられます。 データの処理・分析 分析結果に基づいたビジネスへの提案 企業の抱える課題や目標を理解した上で、データ分析を通して最適な解決策を導き出すことが求められます。以下では、データアナリストの仕事内容やデータサイエンティストとの違いを詳しく見ていきましょう。 データ処理・分析 データ処理・分析はデータアナリストの主な業務です。具体的な手順は以下のとおりです。 データの収集: どのような目的で分析を行うか明確にした上で、目的に合ったデータを集めます。収集対象のデータは顧客情報、売上データ、Webアクセスログなどさまざまです。 データのクリーニング: 収集したデータには誤りや欠損が含まれていることもあるため、分析に悪影響を及ぼさないようにデータの修正を行います。 データの分析: 統計学や機械学習などを用いて、データ分析を行います。データの種類や分析の目的に応じて適切な分析手法を選択するという点がポイントです。 データアナリストは以上の工程において専門的な知識やスキルを活用しながら、精度の高い分析を行います。 ビジネスへの提案 データ分析の結果をもとに現状の課題や今後のビジネス展開の可能性を検討し、具体的な施策を提案します。分析結果を単に報告するのではなく、そこからどのようなビジネス上の示唆を導き出してどのように行動に繋げられるのかを分かりやすく伝えることが重要です。 例えば、Webサイトのアクセスログ分析から顧客の行動パターンを把握することで、サイトデザインの改善やマーケティング施策に繋げることができます。顧客の属性や購買履歴を分析することで、顧客一人ひとりに最適な商品やサービスを提案することも可能になります。重要なのは、分析結果を分かりやすく伝えること、そして現場で活かせる提案を行うことです。そのため、データアナリストにはデータ分析の専門知識だけでなく、マーケティングや営業など、他のビジネス分野に関する知識も求められるでしょう。 データサイエンティストとの違い データアナリストとデータサイエンティストはどちらもデータを扱う職業ですが、役割や専門性に違いがあります。データアナリストは主に既存のデータを分析し、既存のビジネス課題の解決や意思決定を支援することに焦点をあてます。一方でデータサイエンティストは、より高度な統計学や機械学習の知識を持ち、複雑なアルゴリズムの開発や予測モデルの構築を行うこともあります。 データアナリストは、顧客分析、売上分析、マーケティング効果測定などを通して、企業の現状を把握して改善策を提案します。これに対してデータサイエンティストは、AIの開発やビッグデータ分析などの高度な分析技術を用いることが多く、より専門性の高い宿主と言えます。どちらもデータを扱う職種ではありますが、その役割や求められるスキルは異なるという点を押さえておきましょう。 データアナリストの年収 データアナリストの年収の平均年収は約600万円から800万円程度とされています。 参考:Offers Magazine 新卒や経験の浅いデータアナリストの場合、年収は400万円から500万円程度から始まりますが、経験を積みスキルアップしていくにつれて年収も上昇していく傾向にあります。高度なスキルを持ち実績を積んだシニアレベルのデータアナリストになると、年収1,000万円を超えることも珍しくありません。 一方、フリーランスのデータアナリストの場合、年収の幅はさらに広がり、500万円から700万円程度が相場とされています。もちろん、フリーランスの場合でも、高いスキルを持つ場合は年収1,000万円以上を稼ぐことも可能です。 参考:FLEXY このように、データアナリストの年収は日本の平均年収よりも高い傾向にあります。スキルアップや経験を積むことで、さらなる年収アップの可能性がある職種だといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる データアナリストに必要なスキル データアナリストには、データを効果的に分析し、ビジネスに活用するためのスキルが求められます。データアナリストに必要なスキルは以下のとおりです。 データベースに関する知識 プログラミングスキル 分析ツールの活用スキル これらのスキルをバランス良く習得して、データ分析のプロフェッショナルを目指しましょう。以下では、データアナリストに必要なスキルについてさらに詳しく解説します。 データベースに関する知識 データアナリストにとって、データベースに関する知識は不可欠です。企業の顧客データベースや商品の売上データベースなど、多くの企業が重要なデータを管理しています。これらのデータベースから効率的にデータを抽出したり、加工したりするためには、SQLなどのデータベース操作言語を習得する必要があります。 具体的には、MySQLやPostgreSQL、Oracle Databaseなどの主要なデータベース管理システム(DBMS)の基本的な動作や操作方法を理解し、複雑なクエリを作成できることが重要です。また、データベース設計の基本概念や、大規模データセットの効率的な処理方法についての知識も必要です。さらに、データウェアハウスやデータレイクなどの概念や構成を理解し、ビッグデータ環境での作業にも対応できるとよいでしょう。 プログラミングスキル データ分析の現場では、プログラミングを用いてデータの加工や分析を行うことが多いです。特にPythonやR言語、JavaScriptなどのプログラミング言語が広く使用されています。Pythonはその豊富なライブラリ(NumPy、Pandas、Scikit-learn等)により、データ処理から機械学習まで幅広いタスクに対応できる言語として人気があります。Rは統計解析に特化しており、複雑な統計モデルの構築に適している言語です。また、データの可視化にはMatplotlibやGGplot2などのライブラリを使用する能力も求められます。 プログラミングスキルを習得することで、大規模データセットの効率的な処理、カスタム分析の実行、自動化スクリプトの作成が可能となります。これにより、分析作業の生産性を大幅に向上できるでしょう。また、プログラミングスキルに加えて、Webページからのデータ収集や、HTMLの基本的な構造を理解しておくのもおすすめです。データを収集する際には、Windowsを含む一般的なOSでの作業に加え、サーバーサイドの知識も求められることがあります。また、データの可視化においては、インタラクティブなWebページを作成するスキルが重宝されます。Webサイトやウェブアプリケーションに関する知識も持っておくと、より幅広いデータ収集・データ分析にも対応できるでしょう。 分析ツールの活用スキル データアナリストには、さまざまな分析ツールを効果的に活用するスキルが求められます。代表的なツールとしては、Tableau、Power BI、Google Analytics、SAS、SPSSなどがあります。これらのツールを使用して、データの可視化、ダッシュボードの作成、リアルタイム分析などを行うスキルを身につけましょう。Tableauは直感的なインターフェースでデータの視覚化に優れ、Power BIはMicrosoft製品との連携が強みです。 Google Analyticsはウェブサイトのトラフィック分析に特化しており、SASやSPSSは高度な統計分析に適しています。これらのツールの仕様や機能を覚えて使いこなすことで、複雑なデータを分かりやすく表現し、意思決定者に効果的に情報を伝えられるでしょう。 データアナリストにおすすめの資格 データアナリストとしてのスキルアップを目指すなら、資格の取得がおすすめです。資格を取得することで、自身のスキルを客観的に証明できるだけでなく、データ分析に関するより深い知識が得られるというメリットがあります。データアナリストにおすすめの資格は以下のとおりです。 統計検定 情報処理技術者試験(基本/応用) データベーススペシャリスト試験 オラクルマスター 以下では、それぞれの資格についての概要を説明します。 統計検定 統計検定は、日本統計学会公認の資格で、統計学の知識とスキルを客観的に評価します。データアナリストにとって統計学は必須の知識であり、統計検定を取得することで統計的な思考力や分析能力の証明になります。統計検定は難易度別にグレード分けされているため、自身のレベルに合ったグレードを受験するのがおすすめです。初心者がデータ分析の基礎を学びたい場合は4級から、中級者や上級者が実践的な分析能力を証明したい場合は2級や1級を目指すと良いでしょう。 情報処理技術者試験(基本/応用) 情報処理技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施するITに関する国家資格です。データ分析を行う際には、コンピュータやソフトウェアに関する基礎知識も必要となります。情報処理技術者試験は、データ分析に必要なITインフラストラクチャーの理解や、プログラミング、セキュリティなどの幅広い知識を証明する資格です。情報処理技術者試験には、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験があり、レベルに応じて選択できます。 基本情報技術者試験は、ITエンジニア初心者向けの試験で、ITの基礎知識が幅広く出題されます。応用情報技術者試験では、より実践的な知識や応用力が試されるため、IT業界で活躍していきたい人におすすめな資格のひとつです。最初は基本情報技術者試験の取得を目指し、最終的には応用情報技術者試験の取得も目指しましょう。 データベーススペシャリスト試験 データベーススペシャリスト試験は、情報処理技術者試験のひとつであり、データベースに関する専門知識があることを証明する資格です。データアナリストは、企業が保有する膨大なデータの中から分析に必要なデータを抽出する必要があり、データベースに関する知識は欠かせません。データベーススペシャリスト試験では、データベースの設計、運用、管理といった幅広い知識が問われます。この資格を取得することで、データベースに関する深い理解を証明できるため、より高度なデータ分析やデータ処理を行うプロジェクトを担当できることもあるでしょう。 オラクルマスター オラクルマスターは、世界的に有名なデータベースソフトウェア「Oracle Database」に関する知識を証明する資格です。現在、多数の企業がOracle Databaseを採用しているため、Oracle Databaseに関する知識は大きな強みになります。オラクルマスターは、難易度や対象範囲に応じて、様々な資格が用意されています。データベースの基礎を学びたい場合は「Bronze」、データベース管理者を目指す場合は「Gold」など、自身のキャリアパスに合わせてレベルを選択すると良いでしょう。 データアナリストの将来性 データアナリストの将来性は非常に明るいと言えます。ビッグデータの重要性が増す中、企業はデータ駆動型の意思決定を重視しており、データアナリストの需要は今後も高まると予想されています。また、IoTの普及により、あらゆる産業でデータ分析のニーズが高まっています。医療、金融、小売、製造業など、幅広い分野でデータアナリストの活躍が期待されるでしょう。 さらに、データプライバシーやセキュリティの重要性が増す中、倫理的なデータ利用にも精通したアナリストの需要が高まり求人も増えると予測されます。データアナリストは、経験を積むことで、データサイエンティストやデータエンジニア、データコンサルタントなど、様々なキャリアパスが描ける職種です。積極的にスキルアップやキャリアアップを目指していくことで、自身の市場価値を高め、より良いキャリアを築いていきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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FORTRANの歴史|用途や特徴についても解説

序文:世界最初の高級言語 FORTRAN(フォートラン) FORTRAN(フォートラン)は1954年に、当時IBMで働いていたジョン・バッカス氏によって考案されたプログラミング言語です。分類としては高級言語に入り、世界最初の高級言語と言われています。 名称であるFORTRAN(フォートラン)はFORmula TRANslationの略であり、数値計算を得意としたプログラミング言語となっています。関数・複素数・配列表記など難しい数値計算にも対応しているため、当時ではそのような計算の場では重宝されたプログラミング言語です。 このFORTRAN(フォートラン)を考案したジョン・バッカス氏は数学者であり、計算機科学の分野を専門としています。アメリカでは有名な数学者であり、1975年にはアメリカ国家科学賞というこの受賞者にはノーベル賞受賞者もいるくらいの有名かつ偉大な賞や、1977年には計算機科学の分野で偉大な功績を残した者に送られるチューリング賞を受賞しています。 彼は1949年にコロンビア大学で数学の修士号を取得しており、1950年にIBMに入社し、3年間はSpeedcodingというIBMのコンピューターで動作するプログラミング言語の開発に勤しみ、その後にFORTRAN(フォートラン)を開発するためのチームを結成し、実際に開発に動いていました。 FORTRAN(フォートラン)は分類として、高級言語に入りますが、高級言語はより抽象度の高い記述を要するプログラミング言語であり、プロセッサに依存した処理を書く必要がなく、人が読みやすいプログラミング言語となっています。英語や記号を用いて記述することで、我々が普段話している自然言語に表記がなるべく近くなるという性質があります。 そして、その記述したコードをコンパイラやインタプリタなどで機械がわかるように翻訳してプログラムが実行されます。当時ではこのような高級言語は珍しかったですが、最近のプログラミング言語はほとんどが高級言語となっています。 テクフリでフリーランス案件を探してみる FORTRAN(フォートラン)の誕生:1954年にジョン・バッカス氏によって考案 続いてFORTRAN(フォートラン)の誕生についてです。FORTRAN(フォートラン)は1954年に、当時IBMで働いていたジョン・バッカス氏によって考案されました。当時は高級言語が存在せずに、人間にとっては読みにくいが、機械にとっては理解しやすい低水準言語が数多くあり、IBM内でのプログラム開発にもこの低水準言語が採用されていました。 そこで、ジョン・バッカス氏はIBM内のプログラムを高級言語で開発するために、まず高級言語を作ったらどうかと提案し、実際に世界初の高級言語であるFORTRAN(フォートラン)の開発に踏み切りました。FORTRAN(フォートラン)の開発チームは9名ほどで、実際に開発に取り掛かりました。 1956年にFORTRAN(フォートラン)の最初のマニュアルが作成され、その後の1957年にコンパイラが開発されました。この当時は低水準言語であるアセンブリ言語が開発に用いられる言語として主流になっていたため、新しく出てきたFORTRAN(フォートラン)は開発におけるパフォーマンスの点で難があり、普及していませんでした。 そのため、最適化コンパイラが初期の段階から開発がされました。その当時に主流だったアセンブリ言語と比べて、命令数が削減でき、プログラム実行の高速化を実現しました。そこで、膨大な計算が必要だった数学や計算機科学の分野と相性が良く、これらの分野を専門とするか科学者にFORTRAN(フォートラン)は使われはじめました。 FORTRAN(フォートラン)黎明期:多くの科学者に使われる 続いてFORTRAN(フォートラン)の黎明期についてです。FORTRAN(フォートラン)はプログラム実行速度の高速化や自然言語に近い表記である高級言語という利点から多くの科学者に使われるプログラミング言語となりました。 FORTRAN(フォートラン)はIBM1401版FORTRAN、FORTRANⅡ、FORTRANⅢ、FORTRANⅣ、FORTRAN66、FORTRAN77、FORTRAN90、FORTRAN95、FORTRAN2003、FORTRAN2008といったようにバージョンアップを続け進化を続けてきました。 FORTRAN66は1966年に制定されましたが、この際にFORTRANⅣを元にしたFORTRAN66と、FORTRANⅡを元にしたBasic FORTRANの2つがプログラミング言語として制定されました。このときメインで使われていたのはFORTRAN66です。 そして、FORTRAN66を更に改良しようという試みが現れ、その改良したものがFORTRAN77です。こちらは1978年に新たなFORTRAN(フォートラン)の標準としてリリースされました。FORTRAN77ではかなり多くの機能が付き、更に使いやすいFORTRAN(フォートラン)となりました。 その後にFORTRAN90が登場し、モジュールなどの機能が付き、構造化言語として進化しました。FORTRAN77では固定形式だったものの、FORTRAN90では自由形式となっています。そして、FORTRAN95はマイナーアップデートであり、今までと比べてあまり機能は使わないアップデートになりました。 FORTRAN(フォートラン)成長期:オブジェクト指向化やC言語との相互利用が可能に FORTRAN(フォートラン)はアセンブリ言語やCOBOLと並べて3大言語と言われていた時代がありましたが、2000代に入ると様々なプログラミング言語が登場し、今まで以上には使われなくなってしまいました。ただ、プログラミング言語としてFORTRAN(フォートラン)は2000年代に入ってから大きな成長を遂げています。 FORTRAN2003ではオブジェクト指向化やC言語との相互利用ができるようになります。この点はかなり大きな進歩であり、メジャーアップデートといえるでしょう。その後はマイナーでもないメジャーでもない並々のアップデートが続いていきます。 FORTRAN2008ではモジュール構造の追加や数学関数の補強などが行われ、計算処理の幅を更に広げるアップデートとなりました。 FORTRAN(フォートラン)の現在:計算機科学や数学などの分野で活躍 現在、FORTRAN(フォートラン)がどのように使われているか見ていきましょう。FORTRAN(フォートラン)はプログラム実行速度の速さから、膨大な計算処理が必要となる計算機科学や数学などの分野で使われることが多いと述べました。その傾向は今も変わらずにスーパーコンピュータ内でのプログラミング言語としてよく使われています。 実際にFORTRAN(フォートラン)が使われる用途として一番多いのが、大規模数値計算・シュミレーション(並列化)であり、続いて数値計算・シュミレーション(非並列化)、数値データ解析となっています。 スーパーコンピュータ内でのプログラミング言語としてはCやC++も使われることが多いです。また、FORTRAN(フォートラン)は計算処理に特化しているプログラミング言語であるので、グラフの描画ができず、その場合はCやC++が使われることが多くなっています。 このようにFORTRAN(フォートラン)で行っていたことが他のプログラミング言語でもできるようになったり、グラフなどの描画ができないということもあり、1990年代に比べて2000年代ではあまり使われなくなりました。ただ、FORTRAN(フォートラン)は未だに一定層の開発者から心を掴んでいるので、彼らからは使われていますし、今後も使われていくでしょう。 よくある質問 FORTRAN(フォートラン)とは? FORTRAN(フォートラン)はFORmula TRANslationの略で、数値計算を得意としたプログラミング言語のことです。世界最初の高級言語と言われています。 FORTRAN(フォートラン)は何に使われている? FORTRAN(フォートラン)はプログラムの実行速度が非常に速いので、膨大な量の計算処理や数値データ解析などに使われています。 まとめ:FORTRAN(フォートラン)はスーパーコンピュータ内で使われることが多いプログラミング言語 プログラム言語の歴史 <FORTRAN(フォートラン)編> というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか? 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。 FORTRAN(フォートラン)はFORmula TRANslationの略であり、数値計算を得意としたプログラミング言語 FORTRAN(フォートラン)が開発された当時は低水準言語であるアセンブリ言語しか無かったため、高級言語としてFORTRAN(フォートラン)が開発された FORTRAN(フォートラン)はプログラム実行速度の速さから、膨大な計算処理が必要となる計算機科学や数学などの分野で使われることが多い FORTRAN(フォートラン)はスーパーコンピュータ内で使われることが多いプログラミング言語なので、皆さんには馴染みが無いかもしれません。ただ、趣味として使ってみると学びがあると思います。みなさんも是非FORTRAN(フォートラン)に触れてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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ALGOLとは?歴史から分かりやすく紐解く

実際の人と人とが会話する言語にも、様々な言語があるように、プログラミング言語にも様々な言語があります。 今回はプログラミング言語の歴史を語るうえで、絶対に外すことができない重要プログラミング言語の一つALGOL(アルゴル)についてご紹介いたします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる ALGOL(アルゴル)の概要 ALGOL(アルゴル)とは英語の「algorithmic language(アルゴリズム言語)」にちなんだ名前ですが、はじめて聞いた、という人の方が多いと思います。 聞いたことがあるとすれば、アラフィフ世代のベテランエンジニアか、そうでなければ大学などで情報系の学生だったとか、社会学系統の各部でIT技術の発展と社会の変化を学んでいたとかなどの理由で“コンピューター史の中で聞いたことのある人”くらいだと思います。 現在においては、ALGOL(アルゴル)を書ける人もほとんどいません。 ALGOL(アルゴル)は完全に廃れた過去の言語と言えます。 ALGOL(アルゴル)は多くのプログラミング言語の起源 そのようなALGOL(アルゴル)が重要プログラミング言語だと言える理由は、ずばり“多くのプログラミング言語にとって、ご先祖様といえる存在”だからです。 生物の進化の系統樹のプログラミング言語版を作るとすると、大半の言語がALGOL(アルゴル)を起点とする樹に連なる、そういう言語なのです。 「ALGOL(アルゴル)系言語」とみなされている言語としては、主要なものだけでも、C 言語系(Objective-C、C++、Java 、C#)にIBMメインフレームでよく使われるPL/Ⅰ、世界最強の戦闘機ともいわれるF-22“ラプター”のソフトウェア周りにも利用されなど、軍事機器など安全性・確実性が重視させる環境での利用が多いAdaなどが知られます。 Perl系(Python、Ruby)言語もC言語の影響を受けているため、広い意味で「ALGOL(アルゴル)系言語」と言えるかもしれません。 どういったところが「ALGOL(アルゴル)風」なのかというと、例えば「制御構造の入れ子(ネスト)」を何層にも重ねられるようになったプログラミング言語はALGOL(アルゴル)が初めてなのです。 今どきの言語だと「制御構造の入れ子(ネスト)」は当たり前ですが、ALGOL(アルゴル)以前の言語や同時期に誕生している言語、例えばCOBOLやFortranにはそもそも存在しません。 ALGOL(アルゴル)の歴史《黎明期》 さて、ここからは改めて、ALGOL(アルゴル)の歴史を時代とともに振り返っていきたいと思います。 ALGOL(アルゴル)が生まれたのは、1950年代後半です。 ALGOL(アルゴル)の誕生 この50年代後半という時期は、Fortran(1957年開発)などアメリカ発のプログラミング言語が勢力を拡大しており、それに対抗する形でヨーロッパ発の世界的なプログラミング言語を目指して誕生しました。 1958年にスイスのチューリッヒ工科大学で提案されたものが最初のALGOL(アルゴル)とみなされており、この最初のALGOL(アルゴル)を、特にALGOL58と呼ぶことも多いです。 ちなみに、今なおバリバリで案件で採用されているCOBOLはALGOL(アルゴル)より一年遅い1959年誕生です。 このように50年代後半は第一世代プログラミング言語(高級言語)が相次いで登場した重要な時代の分岐点なのです。 少々話が逸れました。 ALGOL(アルゴル)に話を戻すと、この頃のALGOL(アルゴル)は基本的に研究者がアルゴリズム研究に使うために利用していただけで、商用システムの開発はあまり行われなかったようです。 これには深い理由があります。 ALGOLとFortran・COBOLの違い そもそもALGOLとFortran・COBOLには根本的な違いがあります。 開発国が異なる(ALGOLはヨーロッパ。Fortran・COBOLはアメリカ)といったことよりも、もっと重要なプログラミング言語としての設計思想の違いです。 それはずばり、ハードウェアとの関係性についてまったく異なるアプローチを取った、という点です。 そもそもFortranは開発元のIBMが自社コンピューター上で動作せるために作ったものですし、COBOLはアメリカ政府の事務処理システムのためのプログラミング言語として生み出されたものです。 この二つの言語は、どんなハードウェア上で動作させるか、最初から明確なイメージがあって、そのうえで開発されたプログラム言語なのです。 一方のALGOL(アルゴル)には、どんなハードウェア上でも動作させられるようにしたい、という開発者たちの思いがあり、言語の仕様にもそれが反映され、入出力周りの標準仕様すらありませんでした。 結果、特定のハードウェアに依存しない汎用性から学術分野ではデファクトスタンダードになれた一方で、実績やコストが重視されるビジネスの世界では遠慮されるようになったといえるでしょう。 この特性が良くも悪くもALGOL(アルゴル)の将来に大きな影響を与えたといえます。 ALGOL(アルゴル)の歴史《成長期》 1960年のパリでALGOL(アルゴル)を大きく変える国際会議が開かれました。 当時、もっとも偉大と思われていた13人の計算機学者(※)が約二週間にわたる会議で新たなALGOL(アルゴル) 、通称ALGOL60を生み出したのです。 ※ヨーロッパだけでなくアメリカからも参加者がおり、その中にはFortranの開発者であるジョン・バッカスも含まれています。 このALGOL60は、単なるALGOL58の改良版にとどまらず、世界的なプログラミング言語となれるよう、様々な工夫が施されました。 ALGOL60こそ、いわゆるALGOL(アルゴル)系言語の起点になるALGOL(アルゴル)であり、単にALGOL(アルゴル)と言われた場合は、通常ALGOL60のことを指すと考えて間違いありません。 60年代半ば頃には、アカデミックな世界、学会や学術論文、教科書に出ているアルゴリズムの記述例は基本的にALGOL(アルゴル)で書くのが普通、つまりデファクトスタンダード化されました。 またALGOL(アルゴル)の発展した 60年代から70年代前半にかけて、特定ハードウェアへの実装を目指した派生版などが数多く登場しており、そうしたALGOL(アルゴル)派生プログラミング言語は70ほどあったと言われています。 ちなみに、ALGOL(アルゴル)の面白いところは西側諸国だけでなく、東側でもよくつかわれていた、という点です。 ソ連版スペースシャトルと言われるブランもソフトウェア周りはALGOL(アルゴル)だったそうです。 一方で相変わらず入出力周りの標準仕様すらなく、商用利用の世界では使われないという状態は続き、商用利用においてはCOBOLの一強が目立つようになります。 さらに、商用利用が進まないこともあってか、「国際標準化機構(ISO)」での標準化もなかなか進まず、ALGOL(アルゴル)がISOによって定められるのは、なんと1984年です。 ちなみに、日本はISOでの標準化を待たずに早い段階でJIS C 6210として規格制定されていたようです(なぜか、JISを管理している、日本工業標準調査会のDBに制定年度が情報として出ていない)。 ALGOL(アルゴル)の歴史《終焉期》 ALGOL(アルゴル)の終焉時期は80年代になります。 ALGOL(アルゴル)の衰退を決定付けたのは1972年にC言語が登場したことでしょう。 C言語の登場で衰退した言語 ALGOL(アルゴル) C言語は汎用性の高さ、利便性の高さ、ドキュメントの充実度など、様々な面で当時の他のプログラミング言語を圧倒し、商用はもちろん、学術分野においても幅広く利用されるようになりました。 そうして、ALGOL(アルゴル)は役割を終えたプログラム言語となっていったのです。 ちなみに、日本のALGOL(アルゴル)に関するJIS規格は1983年に廃止となっています。 ALGOL(アルゴル)の歴史《現在》 すでにお伝えした通り、すでにALGOL(アルゴル)は使われなくなったプログラム言語です。 「S-algol」という英国生まれのALGOL(アルゴル)派生言語が、Java仮想マシン(Java VM)に移植されているので、一応、今どきのWindowsやandroidアプリをALGOL(アルゴル)で開発する、なんてことも不可能ではないようです。 とはいえ、わざわざエンジニアを探すのも大変なALGOL(アルゴル)を使いたい、という案件もないため、現実に仕事としてALGOL(アルゴル)を利用する局面はまずないでしょう。 まとめ:コンピューター史に名前を刻んだ言語 ALGOL(アルゴル) コンピューター史に名前を刻まれた偉大なプログラミング言語ALGOL(アルゴル)についてご紹介しました。 「この言語とこの言語って、こういう関係性があるのか。こういうところは確かに似ているかも」という発見につながり、また、次に習得するプログラミング言語探しのヒントになるので、現役プログラマーにとっても、プログラミング言語の進化の系統樹を理解するのは、大変に意義があることです。 たまには、こうしたコンピューター史を学習してみてはいかがでしょうか。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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Delphiの歴史について分かりやすく解説します

言語と言っても、ドイツ語、英語、日本語があるように、プログラミング言語にも様々なものがあります。 それぞれのプログラミング言語が生まれた経緯や、その後の展開は、その当時の技術的な要求や社会情勢、流行など、IT業界の情勢に大きな影響を受けています。つまり、プログラミング言語を知ることは、IT業界の歴史を知ることと同じ意味があります。 みなさんには、多くのプログラミング言語のことを知っていただきたいと思いますが、今回は数多くあるプログラミング言語の一つ、Delphiについてご紹介いたします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 序文―Delphiとは?― Delphiの歴史についてご紹介する前に、プログラミング言語Delphiについてご紹介いたしましょう。 Delphiは“デルファイ”と読みますが、Delphiを使っているプログラマー、エンジニアに対して、「Delphiって、どう?」と聞くと、彼らは二つのモノが想像するため、「どっちの意味で聞いている?」と聞き返されることが多いです。 二つのモノとはなにか? というと、一つ目は今回のテーマであるプログラミング言語のDelphiです。そして、もう一つが統合開発環境(IDE)のDelphiです。 IDEのDelphiは1995年から開発されています。日本では、Microsoft社の「Visual Studio」やIBM社の「Eclipse」などの陰に隠れて、あまり知られない存在かもしれません。 しかし、パーツ(コンポーネント)をコピー&ドロップで設置して画面などを作ることができる、RAD(Rapid Application Development)ツールとしての機能も含み、「コンポーネント志向プログラミング統合開発環境」として、熱心な支援者の多い統合開発環境です。 さらに近年、DelphiはマルチプラットフォームIDEへと進化しています。従来のIDEであれば、「AndroidアプリはJavaで書いているから、iOSに移植するためには、Swiftへの書き換えがあって大変」ということがありました。 ですが、Delphiで作成したソースコードはコンパイル(実際に、コンピューター上で動く形にすること)時に、Windows、macOS、iOS、Android、LinuxのいずれのOSで動作させたいのか情報を付与することで、それぞれのOS向けに、コンパイルしてくれる機能があります。つまり、移植するたびに、プログラミングをやり直す必要はないのです。 ここで、「Delphiのマルチプラットフォーム機能は分かったけれど、マルチプラットフォームを実現するためには、元ネタとなるソースコードを、どのプログラミング言語で書くかが重要だよね?」と気が付いた方、鋭い。 Android用のコンパイルは問題なく成功するけれど、iOS用にコンパイルすると、バグが多くなる、という事態になっては困ります。そこで、IDEのDelphiでマルチプラットフォームにコンパイルするためのプログラミング言語として登場したのが、プログラミング言語のDelphiです。 ちなみに、Delphiとは、デルファイはデルポイまたはデルフォイとも表記される古代のギリシャ都市のことであり、この都市の祭壇で行われた神託(Oracle)は「デルポイの神託(Delphi’s oracle)」と言われ、古代ギリシャ世界で大きな影響力を持っていました。ORACLE社のサーバーへの採用を意識していたため、Delphiという名前になったそうです。 さらに補足すると、特定の分野の専門家同士で、数回のアンケートとその結果を共有して、物事を決定する方法をデルファイ法と呼びます。大規模なプロジェクトでも良く使われる意思決定法の一つです。 Delphiの誕生 序文にて、プログラミング言語のDelphiについて、“IDEのDelphiでマルチプラットフォームにコンパイルするためのプログラミング言語として登場した”と記載しましたが、プログラミング言語の家系図を作るとすれば、Pascal、そして、Pascalにオブジェクト指向性を持たせたObject Pascalという言語の発展形という位置付けになります。 もっと正確に言えば、Object Pascalを使っていたけれど、IDEのDelphi用にいろいろ手を加えてみた結果、もはやObject Pascalとは独立した言語のようになってしまったため、Delphiと呼ばれるようになってしまいました。 IDEのDelphi にPascalが利用されるようになった理由としては、教育目的のプログラミング言語であるため、同時に初期のMacOS開発に利用される程度に、実績や信頼性があると同時に、もともと、教育用プログラミング言語として開発されたため、ソースコードが書きやすかったのが一因のようです。興味深いことに、生産性、可読性を最重視したモダンプログラミング言語であるGo言語の文法は、Pascalに似ているとの指摘もあります。 なんにせよ、プログラミング言語Delphiの歴史は、IDEのDelphiの歴史は互いにリンクしており、この両者を切り離して説明することはできません。プログラミング言語Delphiが初めて世間に登場したのも、1995年9月、『Delphi for Windows』として、IDEのDelphiがリリースされたタイミングとなります。 Delphiの黎明期 IDEのDelphiは「コンポーネント志向プログラミング統合開発環境」は非常に多くのシステム開発者・プログラマーに注目を集め、1995年から1999年まで、毎年バージョンアップ版が登場しています。それに合わせて、プログラミング言語Delphiも修正やバージョンアップを行われています。 特に、1997年にリリースされた、「Delphi3」ではウェブアプリケーション開発機能が提供され、その後のDelphiの基礎になっています。 さらに、2001年にリリースされた「Delphi6」は個人利用者向けの無償版エディションが公開されたことにより、趣味でプログラミングをする人の間でもDelphiが広まりました。 ただ、企業で使うIDEとしてはMicrosoft社の「Visual Studio」と「Visual C++」などの方がDelphiよりもリリースが早く、しかもMicrosoft製品である、という安心感・信頼性があるため「Delphi」よりも圧倒的に採用例が多いです。 さらにオープンソースでライセンス料のかからないIBM社の「Eclipse」も2001年に登場するなど、2000年半ばから、(企業にとって)魅力的なIDEが増える中で、DelphiはC#をサポートなどの機能拡大に踏み切った結果、コンパイラーやドキュメントの品質劣化を引き起こし、利用者離れを引き起こす事態となりました。 結果としてDelphiは「好きなエンジニアも多いけれど、仕事では使わないIDE」、そしてプログラミング言語としてのDelphiも「知っている人しか知らないプログラミング言語」という立ち位置に落ち着くことになりました。 Delphiの成長期 一時、利用者離れを引き起こしたDelphiですが、2008年にリリースされた、Delphi 2009が転機となり、徐々にですが、利用者が再獲得するようになっていきます。ちなみに、Delphi 2009では長年の課題とされていた、Unicode対応など、求められていた機能を追加する一方で、安定性の悪化につながっていると指摘されていたDelphi for .NETを廃止するなど、それ以前のDelphiから大きな進化を遂げています。 さらに2015年にリリースされた、Delphi XE8では iOS用のコンパイラが追加されるなど、徐々にマルチプラットフォーム環境開発能力を獲得し、エンジニアたちからの注目を集めるようになっていきました。 Delphiの現在 Delphiの現在ですが、2017年にリリースされた、Delphi 10.2 Tokyoより公式サイトで商用利用には制限があるものの、無償提供されるDelphi Community Editionが登場し、利用者のすそ野が広がりつつあります。 趣味でスマホアプリの作成を考えている方には有力な選択肢になっています。しかし、相変わらず企業で使うIDEとしては、Delphiは標準的とはいいがたいため、プログラミング言語のDelphiについても求人数などでは、伸び悩んでいるのが現状です。 まとめ:Delphiは学んでおいて損はない IDEとしてのDelphiの使い勝手は素晴らしいです。また、専用プログラミング言語Delphiでソースコードを作成して、各OS向けにコンパイルするというマルチプラットフォームの実現方法も素晴らしいです。 現在のところ、企業での利用は部分的ではありますが、今後、トレンドへと浮上できるだけのポテンシャルがあるため、趣味の範囲で良いので、かじっておいて損のないものではないかと思います。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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ゲームデバッカーとは?仕事内容や必要なスキルを解説

非エンジニアの人々からすると、「エンジニア」という言葉から連想するのは「パソコンに向かってプログラミングをしている人」というイメージでしょう。 しかし、実際にIT業界に携わってみると、「エンジニア」と名前がつく仕事の種類は非常に多くあり、とてもじゃないですがそのすべてを把握することは困難なように思えてきます。とはいえ、自分のキャリアを考えるにあたっては、IT業界に存在する仕事の種類を把握しておくことは不可欠。 そこでtechcareer magazineでは、代表的な21個のエンジニア系職種について、その特徴や仕事内容、年収から必要になる資格といった情報を取り上げています。この記事でフォーカスを当てるのは、「ゲームデバッカー」と呼ばれる職種です。業界では「ゲームテスター」ともよばれる彼らは、一体どんな仕事を担当しているのでしょうか? テクフリでフリーランス案件を探してみる ゲームデバッカーとは 「ゲームテスター」という別名からも分かる通り、完成したゲームにバグや不具合がないかをチェックすることが、ゲームデバッカーの主な仕事です。据え置き型のテレビゲームはもちろん、スマホ向けゲームアプリも含め、ゲームと名のつく商品やサービスには不可欠な存在といえるでしょう。 ゲームやアプリが予期しない動作を起こしたり、強制終了してしまったりする不具合を「バグ」と呼び、バグの修正を行なうのが「デバッグ」という作業です。デバッグを担当するのは、主に開発に携わるエンジニアで、ゲームデバッカーが修正作業を行うことはありません。 ゲームのバグを徹底的に見つけ出し、エンジニアに報告する。その修正を再確認して次なるバグを洗い出す…。これらの作業の連続により、ゲームの品質を高める役割を担っているのが、ゲームデバッカーという専門職なのです。 バグを発見するという使命を与えられているものの、ゲームデバッカーの仕事は基本的に「ゲームをプレイすること」にあります。実際にユーザーの一人としてゲームで遊び、厳しい目をもってバグをチェックするのがゲームデバッカーの仕事。 そんな特徴を持つ職種なだけに、ゲーム好きな人やゲームマニアからも人気を集めているのが、ゲームデバッカーという職種でもあります。 ゲームデバッカーの仕事内容を大きく分類すると、次の3つの業務に分けることができます。 1つは、正しくゲームが動いているかを確認する「動作チェック」です。クライアントや設計書の仕様通りの内容が反映されていて、ストーリーや世界観にミスマッチがないかをチェックします。クライアントが求めるクオリティを満たしているか、問題点がないかを開発担当のエンジニアに質問しながら進めていきます。 2つ目として、「操作チェック」の業務が加わってきます。スマホアプリであれば、タッチ操作やスワイプ動作が正常に認識され、ゲームを操作できるかどうかを確認します。据え置き型のゲーム機向けであれば、実際のコントローラーを使って操作を確認していきます。 3つの業務が「記録・報告」です。一連の業務の中で発見したバグや不具合を、一つひとつ記録にとって開発エンジニアへ報告することが、ゲームデバッカーのもっとも重要な仕事といえます。 もちろんゲームリリース後もゲームデバッカーの仕事は続きます。特に最近のゲームはネットワークにつなげてゲームのアップデートを配信するものが多いため、アップデート後のゲーム動作に問題がないかを再チェックしたり、開発段階では見つけられなかったバグを記録したりと、長く遊んでもらえるためのゲーム制作に携わるポジションなのです。 気になる年収は ゲームデバッカーは、直接的にゲーム開発に携わる職種ではありません。もちろん開発経験があるに越したことはないですが、スマホやゲーム機を操作し、パソコンを操作する基礎的なスキルさえあれば仕事に就くことが可能です。 ゲームデバッカーは、直接的にゲーム開発に携わる職種ではありません。もちろん開発経験があるに越したことはないですが、スマホやゲーム機を操作し、パソコンを操作する基礎的なスキルさえあれば仕事に就くことが可能です。 したがってゲームデバッカーの希少性はそれほど高くなく、ある程度の実績を残さないと年収アップも難しいポジションとなっています。2010年に出版された『デジタルゲームの教科書』(ソフトバンククリエイティブ)では、デバッガーの平均年収は258万円。サラリーマン全体の平均よりも、かなり低めの水準となっています。 また、ゲームデバッカーとして正社員で雇用されることも多くありません。そのほとんどがアルバイトという立場で業務に携わることがあります。特別なスキルを必要とせず、かつゲーム開発に間接的に携わることができることから、プログラマーやシステムエンジニアの新人がゲームデバッカーを兼ねるところもあります。 必要なスキル/資格 ゲームデバッカーになるための必須の資格というのはありませんが、開発担当のエンジニアと連携を取るコミュニケーション力が重視されます。クライアントやエンジニアの思いを汲み取り、仕事に反映させる共感力も欠かせない仕事といえます。 「こんな些細なバグは無視してもいいのかな?」と考えず、積極的に指摘していくことが求められる仕事ですので、ある程度自己主張が強く、どんどん意見を発信していける人が向いている仕事です。 加えて、バグや不具合を注意深く探し、細大漏らさずエンジニアに報告するための几帳面さや注意力の強さも仕事で生かされてくるスキルです。どれも特別な訓練を必要としないものではありますが、エンジニア本人の性格や素質が問われる職種と考えることができるでしょう。 なお、ゲームデバッカーとして働くにあたって、職場によってはWordやExcelを使って仕様書や記録のやり取りを行うところもありますので、パソコンの操作スキルとともに、オフィスソフトの操作スキルも高めておくと役に立つかもしれません。 また、タイピングが早ければそれだけ業務を効率化させることができるため、パソコン初心者に比べて採用されやすくなることも考えられます。正確かつ簡潔に文章をまとめ、わかりやすい記録を残せるかどうかも、ゲームデバッカーとして評価されるポイントです。 活躍できる業界 ゲームデバッカーが活躍できる業界としては、基本的にIT業界またはゲーム業界の2つに絞られます。 ゲームアプリを含めたスマホ向けアプリを手がけているIT企業や、ゲームソフトを専門に開発しているゲーム制作会社のいずれかが、ゲームデバッカーの基本的な勤務先となるでしょう。もしくは業務委託という形で在宅で仕事を請け負うこともできなくはありません。 パソコンやスマホ、ゲーム機本体などを自宅に揃え、個人として企業から仕事を請け負うことで、フリーランスのような立場でゲームの制作に携わる働き方です。フリーランスであれば、職場の人間関係にわずらわされることなく仕事に集中できるかもしれません。 業界全体でも需要が高いポジション ゲームデバッカーという仕事は、業界全体でも需要が高いポジションとなっています。スマホ向けにを中心に盛り上がりを見せているゲーム業界にとっては、優秀なゲームデバッカーの存在は必要不可欠。 ゲームデバッカーとしての高い実績を誇る人であれば、企業から声がかかることも少なくないと考えられます。 ただし、ゲームデバッカーには特別なスキルを必要としないことから、AIによる自動化が推し進められていることに注意が必要です。人の力でチェックするのではなく、機械にバグのチェックをさせようという試みです。 今はまだ実用化段階ではないものの、将来的にはゲームデバッカーという職がなくなり、AIに置き換えられるということも十分に考えられます。ですので、最初からゲームデバッカーを目指すのではなく、まずゲームデバッカーからゲーム業界に入って、プログラマーやディレクターを目指していくことが最善の道となるでしょう。 まとめ:未経験からでも可能 ゲームテスターとも呼ばれるゲームデバッカーは、エンジニアと呼ばれる仕事の種類の中でも、特に難易度が低く特別なスキルも必要としない仕事です。学生やフリーターを中心にアルバイトとして雇用されることが多く、ゲームデバッカーからゲーム開発を担当するエンジニアへとステップアップすることが、理想のキャリアパスといえます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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ブロックチェーンエンジニアになるには?仕事内容や必須スキルなど

ブロックチェーンとは分散型台帳技術のことであり、高いセキュリティ性を確保できる点が特徴です。ブロックチェーンエンジニアは、ブロックチェーン技術を活用して分散型のシステムやアプリケーションを開発する専門家です。ブロックチェーンを活用したシステムは、以下のようなさまざまな分野で活用されています。 デジタルアセットの取引 金融サービス サプライチェーン管理 ブロックチェーンエンジニアの役割は、ブロックチェーンの技術を活用して新たなサービスやアプリケーションの開発を行うことです。この記事では、ブロックチェーンエンジニアの仕事内容や必要なスキル、将来性、年収、そして案件情報について紹介します。 ブロックチェーンエンジニアの仕事内容が知りたい ブロックチェーンエンジニアになるために必要なスキルや知識が気になる ブロックチェーンエンジニアとしての将来性や年収が知りたい という人は、ぜひ参考にしてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる ブロックチェーンとは ブロックチェーンとは、分散型台帳技術と呼ばれる技術です。分散型台帳とは、複数のコンピューター間でデータを共有し、そのデータを改ざんできないようにする技術です。データはブロックと呼ばれる単位でリンクされ、ひとつのブロックが前のブロックのデータも含んでおり、全てのブロックが鎖状でつながっています。この仕組みによりデータの改ざんが難しく、信頼性のある取引システムとして近年注目されています。 ブロックチェーンは、2008年に誕生した仮想通貨「ビットコイン」にも採用されています。ビットコインが改ざんや不正が難しいと言われている理由は、ブロックチェーン技術を用いて取引データを記録しているためです。また、ブロックチェーン技術は、ビットコインに限らずさまざまな分野で活用されています。金融、不動産、医療、製造業といった分野においても、ブロックチェーンは以下のように活用されています。 金融業界における送金、決済、保険などの金融取引を効率化・自動化 不動産の取引記録、所有権や賃貸契約などの情報を記録 医療業界における患者の医療記録の記録、治験の管理や医薬品の流通管理 サプライチェーン管理や品質管理など製造業の流通プロセスを効率化 ブロックチェーン技術はデータの改ざんや不正を防ぐことができるため、今後もさまざまな分野で活用されることが期待されています。ブロックチェーン技術はまだ発展途上にある技術ですが、非常に将来性のある技術だといえるでしょう。 ブロックチェーンエンジニアの仕事内容 ブロックチェーンエンジニアは、ブロックチェーン技術を活用したシステムやアプリケーションの開発を行います。さらに、新しいトークンの発行やブロックチェーンネットワークの運用管理も重要な役割です。ブロックチェーンエンジニアの仕事内容の例は、以下のとおりです。 独自ブロックチェーンの開発 ペイメントサービスの開発 ブロックチェーンを活用したアプリケーションの開発 それぞれの仕事内容について、くわしく紹介します。 独自ブロックチェーンの開発 独自ブロックチェーンの開発とは、自社のニーズに合ったブロックチェーン技術を開発することです。具体的には、スケーラビリティやプライバシーの向上、特定の業界に特化した機能の追加などを行います。独自ブロックチェーンを開発することで、自社のビジネスをより効率的かつ安全に運営できるというメリットがあります。 しかし、独自ブロックチェーンの開発は新たな課題を生みやすく難易度が高いです。ブロックチェーンは複雑な技術であるため、独自ブロックチェーンを開発するには技術的な知識と経験が必要だということを認識しておきましょう。 ペイメントサービスの開発 ペイメントサービスの開発では、ブロックチェーン技術を用いて、仮想通貨取引や決済サービスを実現します。ペイメントサービスの開発は、金融業界や小売業界など、さまざまな業界で注目されています。ブロックチェーンを活用したペイメントサービスは、従来の金融システムよりも高速で安全なトランザクションのやり取りができるところが特徴です。 また、送金や決済のプロセスをスマートコントラクトで自動化し、中間業者を排除することで、手数料の削減や信頼性が向上するといったメリットもあります。ブロックチェーンエンジニアとしてペイメントサービスの開発を行うことで、最先端の技術を活用した金融システムの実現に貢献できます。自身のスキルを活用して、新たな決済サービスを実現できるかもしれません。 ブロックチェーンを活用したアプリケーションの開発 ブロックチェーンエンジニアは、ブロックチェーン技術を用いて新しいアプリケーションの開発も行います。ブロックチェーンを活用したアプリケーションの例としては、分散型アプリケーションがあります。分散型アプリケーションはブロックチェーン上で動作し、中央集権的な管理者が不要なアプリケーションです。分散型アプリケーションはデータの改ざんが困難という特徴があるため、以下のようにさまざまな用途で使われます。 仮想通貨取引プラットフォームや、分散型金融(DeFi)サービス 不動産取引プラットフォームや、不動産管理システム サプライチェーン管理システム 医療記録システムや、医療データの共有システム 行政サービスプラットフォームや、電子投票システム ブロックチェーン技術を活用してこれらのアプリケーションを構築することも、ブロックチェーンエンジニアの仕事内容のひとつです。 ブロックチェーンエンジニアに必要なスキル ブロックチェーンエンジニアになるためには、幅広いスキルが求められます。まず、ブロックチェーンの基本的な仕組みや暗号技術に関する知識が必要です。加えて、プログラミングスキルも欠かせません。ここではブロックチェーンエンジニアに必要なスキルとして、以下の3つを紹介します。 暗号技術に関する知識 ブロックチェーンに関する技術 プログラミングのスキル 暗号技術に関する知識 ブロックチェーンは、暗号技術を用いてデータの改ざんを防いでいます。このため、ブロックチェーンエンジニアは、以下のような暗号技術に関する知識が必要です。 ハッシュ関数 デジタル署名 公開鍵暗号方式 秘密鍵暗号方式 暗号技術によりブロックチェーンのセキュリティを確保して、データの改ざんを防止できます。ブロックチェーンについて理解するためには暗号技術に関する知識は必須だと覚えておきましょう。 ブロックチェーンに関する知識 ブロックチェーン技術は、複雑で高度な技術です。したがって、ブロックチェーンエンジニアはブロックチェーンの仕組みやプロトコルに関する知識が必要です。ブロックチェーンに関する知識としては、以下が挙げられます。 ブロックチェーンの構成要素(ブロック、ブロックチェーン) ブロックチェーンのアルゴリズム(コンセンサスアルゴリズム) ネットワークの構築方法 ブロックチェーンはどのような仕組みで成り立っているのかを、理解しておきましょう。 プログラミングのスキル ブロックチェーンエンジニアには、プログラミングスキルが欠かせません。ブロックチェーンエンジニアが使用するプログラミング言語の例は、以下のとおりです。 Solidity Rust Python JavaScript C++ Java Solidityは、イーサリアムブロックチェーン上でスマートコントラクトを開発するために使用されるプログラミング言語です。ブロックチェーン未経験の人は少し聞きなれない言語かもしれませんが、スマートコントラクトの実装にも使われる言語なので、これを機会に習得してみるのもいいでしょう。 ブロックチェーンエンジニアの将来性 ブロックチェーン技術はデータの改ざんや不正を防げるため、金融、不動産、医療、製造業など、さまざまな分野で活用されています。また、ブロックチェーン技術を活用した分散型アプリケーションにも注目が集まっており、新しいビジネスモデルを検討している企業も多いです。ブロックチェーン技術の普及によってブロックチェーンエンジニアの需要は急増しているため、ブロックチェーンエンジニアの将来性は明るいと言えるでしょう。 ブロックチェーンエンジニアは技術者としてのスキルを磨くだけでなく、ビジネスの知識やマネジメントスキルを持つことも重要です。ブロックチェーン技術を活用した新しいビジネスを検討できる人材を目指しましょう。将来的には、ブロックチェーン技術がさらに普及し、さまざまな業界で活用されることが予想されます。ブロックチェーン技術に関するスキルの習得や開発経験を積んだエンジニアは、より多くの企業から求められるようになるでしょう。 ブロックチェーンエンジニアの年収 ブロックチェーンエンジニアの年収は、経験やスキルによって異なりますが、平均年収は700万円程度です。ただ、ブロックチェーンエンジニアの年収は幅が広く、紹介されているサイトによって大きく異なります。 たとえば、平均年収.jpによるとブロックチェーンエンジニアの平均年収は500万円から1200万円です。30代では624万円、40代では800万円、50代では960万円と年齢があがるにつれて年収が高くなる傾向があります。 参考:平均年収.jp ブロックチェーンエンジニアの年収は経験やスキルによって大きく異なり、最大で1000万円以上の収入も期待できる場合もあります。特に、ブロックチェーン技術が注目を集める中で、高い専門性を持つエンジニアは、競争力のある給与を期待できるでしょう。 ブロックチェーンエンジニアになるには ブロックチェーンエンジニアは難しそうというイメージがありますが、未経験からでも目指せる職種です。ここでは、ブロックチェーンエンジニアになるためのおすすめの方法を紹介します。 ブロックチェーン技術を学ぶ ブロックチェーン技術を活用したアプリケーションを開発する コミュニティやフォーラムを活用する 知識の習得や活用、他のエンジニアとの交流を積極的に行い、ブロックチェーンエンジニアになるための一歩を踏み出しましょう。 ブロックチェーン技術を学ぶ ブロックチェーンエンジニアになるためには、まずプログラミングスキルが欠かせません。特に、ブロックチェーン開発にはSolidityやRustなどのスマートコントラクトやブロックチェーンを実現するためのプログラミング言語が不可欠です。まずはブロックチェーン技術を実現するためのプログラミング言語を習得しましょう。また、ブロックチェーンの基本的な仕組みや暗号技術に関する知識も重要です。 ブロックチェーン技術の学習方法としては、以下のようなものがあります。 ブロックチェーンや暗号技術に関する関連書籍 オンライン学習プラットフォームのブロックチェーンに特化したコース プログラミングスクール ブロックチェーン技術は難易度が高い分野のため、独学だけではなくプロの講師に教えてもらうのも良いでしょう。 ブロックチェーン技術を活用したアプリケーションを開発する ブロックチェーン技術を習得したあとは、アプリケーション開発などを通じて実践経験を積んでいきましょう。ブロックチェーン技術を活用するためには、自分で実際に開発するのがおすすめです。オープンソースプロジェクトへの参加や自分で小規模なプロジェクトを立ち上げるなど、実際に手を動かしてブロックチェーンの開発を行ってみましょう。書籍やオンライン講座で身に着けた理論と開発経験による実践を行い、スキルを磨いていきましょう。 コミュニティやフォーラムも活用する ブロックチェーン業界は急速に変化しており、常に技術が進化しています。最新の情報を得るためにはコミュニティやフォーラムを活用するのもおすすめです。ブロックチェーンに関するイベントやカンファレンスに参加したり、オンラインのフォーラムで活発に交流することで、他のエンジニアや専門家とのつながりを築きながら、情報共有やアドバイスを受けられます。また、ブロックチェーン技術に関するカンファレンスやイベントに参加することで、ブロックチェーンエンジニアの案件情報に出会える可能性もあります。ブロックチェーン技術に関わるエンジニアと積極的に交流して、情報収集していきましょう。 まとめ ブロックチェーンは分散型台帳技術であり、複数の参加者が取引データを共有・記録する仕組みです。ブロックチェーンエンジニアは、ブロックチェーン技術を活用したシステムやアプリケーションの開発を行い、新しい金融システムやアプリケーションの実現に貢献しています。ブロックチェーンエンジニアの仕事内容は以下のとおりです。 独自ブロックチェーンの開発 ペイメントサービスの開発 ブロックチェーンを活用したアプリケーションの開発 ブロックチェーンエンジニアには、ブロックチェーンの基本的な仕組みや暗号技術に関する専門的な知識や、高度なプログラミングスキルが求められます。ブロックチェーンエンジニアになるためには、以下のような方法でブロックチェーンに関するスキルを磨いていきましょう。 ブロックチェーン技術を学ぶ ブロックチェーン技術を活用したアプリケーションを開発する コミュニティやフォーラムも活用する ブロックチェーン技術は、金融業界をはじめとするさまざまな分野で活用が進んでいます。このため、ブロックチェーンエンジニアの将来性は非常に高く、需要も拡大しているといえるでしょう。特に高い専門知識を持つエンジニアは、高い年収が期待できます。ブロックチェーンエンジニアとしてのキャリアを築いて、新しい技術を活用したシステムの構築に貢献できるエンジニアを目指しましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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SAPエンジニアとは?仕事内容や将来性について解説

SAPエンジニアの仕事に興味があるものの、SAPエンジニアの仕事内容がよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。SAPを導入することで業務の効率化を図れるものの、現在SAPを扱える人材は多くないため、SAPエンジニアは需要の高い職種のひとつです。 本記事では、SAPエンジニアとは何かについて解説します。SAPエンジニアの仕事内容や必要なスキル、将来性などを詳しく解説していますので、SAPエンジニアに興味がある方はぜひ参考にしてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる SAPとは SAPとは、ドイツのソフトウェア企業であるSAPが開発したERPパッケージです。ERPは「Enterprise Resources Planning」の略であり、経営業務を効率的に管理するために使う統合基幹業務システムのことです。具体的には製品の売上や生産数、従業員の給与、顧客数といった事業をするうえで欠かせない情報を1つのシステムで管理します。 ERPパッケージを使うことで社内の重要情報を一元管理できるようになり、人事部や経営層が会社の状況を把握しやすくなります。その結果として事業の改善点などをいち早く見つけられるようになり、事業の成長速度を早められる効果も期待できます。 ERPパッケージにはさまざまな種類がありますが、中でもSAPは世界中で広く使われています。一般企業だけでなく官公庁などにおいても導入されていることから、その信頼性と利便性の高さがお分かりいただけるでしょう。 なお、SAPについてはSAP2027年問題が注目されています。SAP 2027年問題とは、SAP社の基幹業務システム「SAP ERP 6.0」の標準サポート期限が2027年末に終了することにより、セキュリティ上の脆弱性や機能の改善が受けられなくなる問題です。 SAP 2027年問題は、SAP ERP 6.0を利用している企業にとって、重要な経営課題となっています。早期に対策を検討し、自社にとって最適な対応策を策定することが重要といわれているため、適切な提案ができるSAPエンジニアの需要は今後もさらに高まるでしょう。 SAPエンジニアとは SAPエンジニアは、文字通りSAPに関わる業務を担当するエンジニアのことです。SAPは多くの企業にとって利便性が高いERPパッケージではあるものの、SAPを自社向けにカスタマイズして効率よく使えるようにするには、多くの専門知識が必要となります。そのため企業は、SAP関連に特化したSAPエンジニアというポジションを設けることがあるのです。 SAPエンジニアとして案件に参画するには、求められるスキルを身につけ、SAPを通じて企業の生産性を高められることをアピールしなくてはいけません。SAPエンジニアに具体的にどのようなスキルが求められるかについては、後ほど詳しく解説します。 また、SAPエンジニアとして実績を残した後は、SAPコンサルタントやプロジェクトマネージャーといったさらに上流工程の仕事にキャリアアップする方も多いです。キャリアアップすることでより裁量権を多く与えられるようになり、給与もアップする傾向があります。 SAPエンジニアの仕事内容 SAPエンジニアの仕事内容について解説します。SAPエンジニアは単にプログラミングをするだけでなく、SAPに関わる幅広い仕事を任せられることが多いです。SAPエンジニアの仕事内容は大きく次の3つに分けられます。 パラメータ設定 アドオン開発 コンサルティング SAPエンジニアとして働くためには、これらの仕事をこなしていかなくてはいけません。以下では、SAPエンジニアの仕事内容について詳しく解説していきます。 パラメータ設定 パラメータ設定とは、SAPを自社で使えるようにSAPの管理画面から各パラメータを変更する作業のことです。 たとえば、会社情報や画面に表示させる項目を決めていきます。SAPはさまざまな企業の業務に対応できるように作られていますが、自社で効率的に活用するためには自社用にカスタマイズしなくてはいけません。SAPのパラメータは項目数が非常に多く、設定方法も複雑であるため、専門のスキルを持った人材が必要です。 パラメータ設定では具体的に、以下の項目を調整します。 会社情報:会社名や所在地、業種など 業務情報:扱う商品やサービス、取引先など 画面表示:表示する項目や並び替えなど 動作設定:処理の優先度やログの記録など パラメータ設定は、SAPを自社で運用するうえで必須の作業です。SAPエンジニアは、SAPのパラメータの知識とスキルを身につけて、自社に最適な環境を構築することが求められます。 アドオン開発 アドオン開発とはSAPに追加する機能を開発することです。アドオンとはプラグインや拡張機能とおおよそ同じ意味と捉えて問題ありません。Chromeなどのブラウザに拡張機能を追加するとより便利に使えるのと同じように、SAPにアドオンを追加することでより自社向けにカスタマイズできます。アドオン開発には、以下の2つの種類があります。 カスタマイズ:SAPの標準機能を設定やプログラムの変更により開発する手法です アドオン:SAPの標準機能とは独立した機能を新たに開発する手法です カスタマイズは、比較的簡単にできるため、小規模な変更に適しています。一方、アドオンは、比較的難易度が高いため、大規模な変更や新機能の追加に適しています。アドオン開発は、SAPをより効果的に活用するために重要な手段です。顧客のニーズに合わせたアドオン開発ができるエンジニアを目指しましょう。 コンサルティング SAPエンジニアとしてキャリアを形成していくためには、コンサルティングに関する知識も必要となるでしょう。 SAPエンジニアとして実績を積むと、開発だけでなくコンサルティングも担当することがあります。コンサルティングでは、クライアントに対してSAPの導入や運用に関するアドバイスをしなくてはいけません。SAPの導入・運用に関しては、企業課題を分析したうえでアドバイスをする必要があるため、論理的思考力や経営知識が求められます。 コンサルティングに関しては、SAPエンジニアになるために必須のスキルというほどではありませんが、SAPエンジニアとしてより活躍するためには身につけたいスキルです。コンサルティングなどの上流工程の仕事を担当できれば、収入のアップにも繋がります。SAPの技術的なスキルだけではなく、それを用いてどう企業の課題を解決するかを考えられるエンジニアを目指していきましょう。 コンサルティング能力を伸ばしていくために必要なスキルは以下のとおりです。 論理的思考力 経営知識 ヒアリングスキル プレゼンテーションスキル コンサルティングスキルを身につけるには、業務プロセス改善の手法や経営戦略などの知識を習得する必要があります。セミナー受講や資格取得などを通じて業務コンサルティング力を高めていきましょう。 SAPエンジニアの年収 テクフリに掲載されている案件の単価情報をご紹介いたします。テクフリにはSAPエンジニア関連の案件もいくつかあり、その多くが月単価100万円以上です。特にプロジェクト全体管理、ベンダー決定後のコントロールといった上流工程の案件は単価が高く、月単価が150万円を超えている案件もあります。 現時点でのSAPエンジニアの案件はそれほど多くはありませんが、SAP関連のスキルを身につけているエンジニアも多くはないため、競争率はそれほど高くないことが予想されます。SAPエンジニアとしてのスキルをしっかり身につけ、これまでの実績を上手くアピールできれば月単価100万円超えのSAP案件に関われる可能性もあるでしょう。 SAPエンジニアに必要なスキル 続いて、SAPエンジニアに必要なスキルについて解説します。SAPエンジニアはプログラマーやシステムエンジニアなどとはまた別種類のエンジニア職であり、求められるスキルも全く異なります。SAPエンジニアを目指すなら、SAPエンジニアに特化したスキルを身につけることが近道と言えるでしょう。 SAPエンジニアに特に必要なスキルは次の3つです。 ABAP Java SAPのモジュールに関するスキル これらのスキルは最低限身につけないと、SAPエンジニアとして案件に関わることが難しくなるため、優先して身につけるようにしましょう。以下では、SAPエンジニアに必要なスキルについて詳しく解説していきます。 ABAP SAPのアドオンを開発するには、ABAPというプログラミング言語の知識が必要となります。ABAPはSAPでのみ使われる言語であるため、SAPエンジニアを目指す場合は新たに習得しなくてはいけません。ABAPは構造化プログラミング言語であり、文法的にはCOBOLと似ています。ただ、近年はオブジェクト指向も取り入れています。 学習サイトの多くはABAPの教材を用意していないため、ABAPを学びたい方は参考書を購入するのが良いでしょう。 Java 最近のSAPではABAPだけでなくJavaも利用できるようになってきたため、Javaのスキルも身につけた方が良いでしょう。Javaは業務システムや基幹システムの開発でも使われている有名な言語です。汎用性が非常に高いため、Javaを身につけることで幅広い案件に参画できるメリットがあります。 SAPのモジュールに関するスキル SAPのモジュールに関するスキルも必要です。SAPでは関連する業務を1つのモジュールにまとめてあります。 SAPのモジュールは大きく分けて次の4つです。 会計モジュール ロジスティックモジュール 人事モジュール その他のモジュール 会計モジュールには、財務会計や管理会計、販売会計などの機能があります。ロジスティックモジュールとは、購買、在庫、発注、販売などのサプライチェーン機能を管理するものです。人事モジュールは、人事部門の業務を支援する機能を持っており、給与計算、勤怠管理、採用管理などができます。 その他にもCRM、BI、PMなど多岐にわたるモジュールがあり、業務要件に合わせてカスタマイズしていきます。 SAPエンジニアには、各モジュールの基本機能、データ構造、処理の流れを理解し、要件に応じて適切なモジュールを提案・構築できるスキルが必要です。 SAPエンジニアのキャリアパス SAPエンジニアには、以下のようなキャリアパスがあります。 プログラミングエンジニア:SAPのシステム開発の基礎を身につける。 システムエンジニア:クライアントの要件をヒアリングし、システム設計をする。 プロジェクトマネージャー:プロジェクトの全体を統括し、開発を進める。 SAPコンサルタント:企業の経営課題を分析し、SAPを活用した解決策を提案する。 プログラミングエンジニアやシステムエンジニアは、SAPの開発実務や構築したシステムの保守運用を担当します。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトのリーダーやマネージャーとして、プロジェクトを成功に導く役割です。大規模プロジェクトの管理、プロジェクト要員の育成などをします。以下では、SAPコンサルタントやそれ以外のキャリアについて見ていきましょう。 SAPコンサルタント SAPコンサルタントは、業務要件定義からシステム設計、構築、導入支援までを担当します。コンサルティングスキルが求められ、プロジェクトリーダーを務めるケースも多いです。SAPコンサルタントとして活躍するためには、以下のスキルが求められます。 SAPのシステム開発・運用に関するスキル コンサルティングに関するスキル ビジネスに関する知識 SAPコンサルタントは、企業の経営課題解決に貢献できる人材として、高い収入も狙える職種です。 SAP以外のERPエンジニア SAP以外のERPエンジニアは、SAP以外のERPパッケージのシステム開発や運用をする職種です。SAP以外のERPエンジニアとして活躍するためには、以下のスキルが求められます。 SAP以外のERPパッケージに関するスキル プログラミングに関するスキル ビジネスに関する知識 SAPエンジニアとしての経験を活かして、他のERPパッケージのエンジニアとして転職することも可能なので、幅広いキャリアパスを検討してみましょう。 SAPエンジニアの将来性 SAPエンジニアの案件は多いとは言えないため、SAPエンジニアの将来性を心配する方もいるかもしれません。 ですが、SAPエンジニアの将来性は十分にあると言えます。SAPは世界中で使われているERPであり、企業のグローバル化が進められている昨今、需要が更に高まる可能性が高いです。 また、日本では少子高齢化が進んでおり、多くの企業にとって業務効率化や意思決定の速度を速めることは重要課題となっています。そのため優秀なSAPエンジニアの力を借り、SAPを通じて基幹業務の効率化を図りたい企業は多いと予想されるでしょう。 ただし、SAPエンジニアはSAPという1つの会社の製品に依存する仕事であることは頭に入れておきたいポイントです。つまり、SAPの動向に左右されやすい仕事ということです。たとえばSAPに大規模な仕様変更があった場合、SAPエンジニアは再度スキルを習得しなおさなければいけない可能性があります。SAPエンジニアはSAPの動向にも気を配りつつ、最先端のスキルを身につけていくことを意識することが大切です。 未経験からSAPエンジニアになるには 未経験からSAPエンジニアになるためには、以下の方法があります。 SAPのトレーニングを受講する SAPの書籍やWebサイトを活用する SAPの資格を取得する SAPの導入・運用プロジェクトに参加する 未経験からSAPエンジニアになるには、SAPの知識やスキルを身につけることに加え、実践的な経験を積むことが重要です。また、SAP関連のセミナーやイベントに参加したり、オンラインコミュニティなどに参加するといった仲間づくりをするのも良いでしょう。 未経験からSAPエンジニアになるには、時間と努力が必要です。しかし、SAPに関する知識やスキルを身につけることで、SAPエンジニアとして活躍できるようになります。取り組めそうなところから少しずつ取り組んでみましょう。 まとめ 本記事では、SAPエンジニアの仕事内容や必要なスキルなどについて解説しました。 SAPはERPの中でもシェア率が高く、日本でも多くの企業で使われています。 しかし、SAPを扱える人材は多くないため、エンジニアとしての市場価値を高めるためにSAPエンジニアを目指すのはおすすめです。 一方で、SAPエンジニアは幅広い仕事をこなす必要があるため、求められるスキルも多岐にわたります。これからSAPエンジニアを目指す方は、まずは参考書を通じてプログラミング言語であるABAPを学ぶところから初めてみましょう。 そして徐々にパラメータ設定やアドオン開発の技術を身につけていけば、SAPエンジニアとして参画できるようになります。SAPで開発するための必要なスキルや経験を身につけて、SAPを導入することで企業の課題を解決するという価値を生み出せるSAPエンジニアを目指しましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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