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QAエンジニア

QAエンジニアとは?仕事内容や年収について詳しく解説

QAエンジニアとは QAエンジニアのことを単なるバグ等の確認者と思っているなら、それは大きな誤解です。QAエンジニア(Quality Assurance Engineer)とは、ソフトウェアやシステムの品質を保証する専門職であり、開発工程全体での品質向上に重要な役割を担います。単純にバグを見つけるだけではなく、プロセス改善やリスク管理を通じて、プロダクトが高い品質基準を満たすように導くのが役割です。 QAエンジニアはテスト戦略の設計から実行、フィードバックループの確立までを包括的に実施して、製品のリリースを支えます。技術スキルや分析力に加えてチームと密に連携するコミュニケーションスキルも求められます。本記事ではQAエンジニアの具体的な仕事内容や、求められるスキル、関連する資格などについて詳しく解説し、QAエンジニアとしてのキャリアを考える際に役立つ情報をお届けします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる QAエンジニアの重要性 私たちの生活はスマートフォンや自動車、医療機器など、幅広い分野でデジタル技術に依存しています。ソフトウェアの品質はユーザー体験や安全性に大きな影響を与えるため、ソフトウェア開発においてQAエンジニアは重要な役割を担うようになってきました。 社会がデジタル化を進める中で、QAエンジニアの持つ専門知識やスキルの重要性は高まり続けています。新しい技術や高度なユーザーのニーズに対応するため、QAエンジニアは進化し続け、その需要は今後も増加が見込まれています。特に、日本の成熟した市場においては、製品やサービスの品質が競争優位を築くカギとなります。職種としては比較的新しいものの、今後は開発チームの中心として活躍する機会も増えるでしょう。 QAエンジニアの業務内容 QAエンジニアの主な業務内容として、以下の4つが挙げられます。 仕様の確認 テストの設計 テストの実行・分析 分析結果の報告 それぞれの業務内容についてさらに詳しく解説していきます。 仕様の確認 QAエンジニアはプロジェクトの最初から深く関与し、開発チームと緊密に連携しながら、要件や仕様の詳細を精査します。この段階では、仕様書をただ読むだけでなく、それが実際のビジネスニーズやユーザーの期待に沿っているかを確認することが重要です。また、潜在的な問題や曖昧な点を早期に特定することで、後のテストプロセスを効果的に進めることができます。 テストの設計 テストの設計は、テストを行うにあたって、その方針やアプローチを明確にする重要なフェーズです。要件や仕様をもとに、どの部分をどのような視点でテストするか、どんなテストケースが必要かということを計画します。また、テストの自動化が可能であれば、そのためのスクリプトやツールの選定、設計も行うべきでしょう。この段階での質の高い設計は、効率的で有効なテストを実現する鍵となります。 テストの実行・分析 テストの実行、分析は、具体的なテスト活動が行われるフェーズです。設計したテストケースに基づき、テストを実施します。発見されたバグや不具合は、その場で対処するだけでなく、細かい点まで分析して原因を突き止めることが重要です。この分析によって、単なる表面的な問題だけでなく、根本的な原因も明らかにすることができ、再発の防止や、より高い品質のソフトウェア開発をサポートします。 分析結果の報告 分析結果の報告をすることで、テストの結果や分析内容を体系的にまとめ、開発チームやステークホルダーに伝達することが必要です。これは、ただの情報伝達だけでなく、改善のための提案や意見交換の場としても機能するでしょう。細かい部分まで報告を行うことで、プロジェクトメンバー全員が同じ認識を持ち、製品の品質向上に向け、一致団結したアクションを取ることができます。 QAエンジニアとテストエンジニア(テスター)の違い QAエンジニアとテストエンジニアの違い” width=”512″ height=”342″ /> QAエンジニアとテストエンジニア(テスター)は、ソフトウェア開発において似た役割を担っているように見えますが、その責任範囲や視点には大きな違いがあります。テストエンジニア(テスター)は、主にテストケースの実行と不具合の発見に特化しています。開発された機能が期待どおりに動作するかを確認し、製品がユーザー要件を満たしているかを評価します。 一方で、QAエンジニアは製品全体の品質保証を担います。単なるテスト実施にとどまらず開発プロセス全体を監視して改善提案を行うことで、開発の初期段階から品質向上に寄与します。QAエンジニアはテスト計画の立案や自動化の導入、リスク評価を含むプロセス全体に関与し、製品の品質基準を満たすための戦略を策定します。 このように、テスターが「製品をテストする」役割を果たすのに対し、QAエンジニアは「品質を保証する」ためのプロセス全体を見渡し、組織としての品質向上に寄与します。プロジェクトの成功において、どちらの役割も重要であることを理解しておきましょう。 QAエンジニアに必要なスキル QAエンジニアに必要なスキルとして、以下が考えられます。 プログラミングスキル テスト技法に関する知識 品質マネジメントに関する知識 ソフトウェア開発に関する知識 それぞれのスキルについて詳しくご紹介していきます。 プログラミングスキル QAエンジニアとしての基本的な役割は、自動テストのスクリプトを効果的に書き、機能や性能を評価することです。そのため、複数のプログラミング言語やフレームワークを習熟していることが求められる場合が多いでしょう。 また、発生したバグの原因を迅速に特定するためには、コードの読解能力やデバッグの技術も欠かせません。高いプログラミングスキルを持っていることによって開発チームとの連携がスムーズになり、より迅速な問題解決が可能となります。 テスト技法に関する知識 テスト技法は、ソフトウェアの品質を確保や向上させるための手法や方法論の集まりです。QAエンジニアは、様々なシチュエーションに応じて最適なテスト技法を選択し、実施する能力が求められます。この知識には、ホワイトボックステスト、ブラックボックステスト、パフォーマンステストなどの基本的なテスト方法から、最新のテスト技術やツールの利用法まで、幅広いものが含まれるでしょう。 品質マネジメントに関する知識 ソフトウェアの品質は、その製品の成功を左右する非常に重要な要素です。QAエンジニアは、品質を測定、分析、改善するためのさまざまな手法やツールを理解し、実際のプロジェクトに応用する能力が求められます。これには、品質の基準の設定、リスクの評価、品質向上のためのアクションプランの策定など、継続的な品質の確保と向上を目指す活動が含まれます。 ソフトウェア開発に関する知識 QAエンジニアは単にテストを行うだけでなく、開発の全プロセスに関与することが多いため、開発のライフサイクル、使用技術、そしてソフトウェアのアーキテクチャなどの基本的な知識が必要です。これにより、テストのタイミングや方法、重点を適切に決定することができます。また、現代の開発手法やツール、例えばCI/CDやDevOpsに関する知識も、効率的なテストの実施や迅速なフィードバックを実現するために重要となります。 QAエンジニアにおすすめの資格 QAエンジニアになるために資格は必須ではありませんが、キャリアアップにおすすめの資格として以下が挙げられるでしょう。 JSTQB認定テスト技術者資格 ソフトウェア品質技術者資格認定 QC検定 T検証技術者認定試験(IVEC) QAエンジニアとしてのキャリアアップを検討している方や、知識を体系的に身につけていきたい方は以下の解説をご覧ください。 JSTQB認定テスト技術者資格 JSTQB認定テスト技術者資格は、ソフトウェアテスト分野における知識とスキルを証明するための資格で、QAエンジニアやテストエンジニアにとって非常に有益です。この資格は、日本におけるISTQB®(International Software Testing Qualifications Board)の認定資格であり、国際的に通用する信頼性の高い資格です。 JSTQB資格には、Foundation LevelとAdvanced Levelの2つのレベルがあります。 Foundation Levelではソフトウェアテストの基本概念や技法を学ぶことができ、初心者から経験者まで幅広いエンジニアが基礎を固めるのに役立ちます。Advanced Levelは、テストマネジメントやテスト分析の高度なスキルを身につけたい人に適しており、リーダーシップやプロジェクトの品質向上に貢献するための知識を身につけることができます。この資格を取得することで、テストプロセス全体を理解して効果的なテスト計画やケース設計を行う力を証明できるでしょう。 ソフトウェア品質技術者資格認定 ソフトウェア品質技術者資格認定は、ソフトウェア開発における品質管理や品質保証に関する専門知識を証明するための資格です。この資格は、QAエンジニアや品質管理の専門家が品質確保に必要な理論や実践的なスキルを身につけていることを示します。 この資格ではソフトウェア開発のライフサイクルにおける品質の重要性や、品質保証プロセスの設計・実施に関する知識が求められます。具体的にはリスク管理やテスト戦略の策定、品質改善手法など、実務において即戦力となるスキルがカバーされています。受験者は、実際のプロジェクトで役立つ知識や技法を学ぶことで、より高い品質を持つ製品を提供する能力を養います。ソフトウェアの品質を追求する上で、非常に価値のある資格と言えるでしょう。 QC検定 QC検定(Quality Control検定)は、品質管理や品質改善に関する知識やスキルを評価するための資格試験です。この資格は品質管理の手法や理論を体系的に学ぶことで、製品やサービスの品質を向上させるための力を身につけることを目的としています。特に製造業やサービス業において、品質管理の重要性が高まる中で、QC検定は多くの企業において評価されています。 QC検定には4級・3級・2級・準1級・1級の5段階のレベルが設けられており、それぞれのレベルで異なる専門知識が求められます。自身の知識レベルに合わせて学習を進められるというのが魅力とも言えるでしょう。 IT検証技術者認定試験(IVEC) IT検証技術者認定試験(IVEC)は、ソフトウェア検証および品質保証に関する専門的な知識や技術を評価するための資格試験です。この資格は、ソフトウェア開発における検証活動の重要性が高まる中、特にIT業界において信頼性のある資格として位置づけられています。 IVECでは、ソフトウェア検証の基礎知識、検証プロセスの設計、テスト技術、バグ管理、リスク評価など、実務で必要な幅広い知識が求められます。この試験は、受験者が検証のフレームワークやベストプラクティスを理解し、効果的なテスト計画を立てる能力を持っていることを証明できます。 QAエンジニアのキャリアパス QAエンジニアのキャリアパスは多岐にわたりますが、本記事では以下3つのキャリアパスについて詳しく解説していきます。 QAコンサルタント テストアナリスト フリーランスとして独立 QAコンサルタント QAコンサルタントは企業や組織における品質保証プロセスを改善し、最適化するための専門家です。QAエンジニアとしての実務経験を基に、より戦略的な役割を担うことが求められます。 QAコンサルタントとしての主な業務は、顧客のニーズに応じた品質管理のフレームワークやプロセスを設計して導入することです。これにはテスト戦略の策定、品質改善プランの提案、さらにはテスト自動化の導入支援などが含まれます。クライアントのシステムや開発環境を分析して最適な品質保証の手法を提案することで、組織のソフトウェア品質向上に貢献します。 技術的なスキルに加えて、優れたコミュニケーション能力やプロジェクトマネジメントスキルが不可欠です。クライアントと信頼関係を築いて要件を正確に理解するために、高い対話スキルが求められます。また、異なる業界やプロジェクトに携わるため、柔軟な思考と適応力も重要となるでしょう。QAコンサルタントとしてのキャリアを進めることで、より広範な業界知識を得ることができ、さまざまなプロジェクトに関与する機会が増えます。特定の業界や技術に特化することで専門性を高め、さらなるキャリアの可能性を広げることもできます。 テストアナリスト テストアナリストは、ソフトウェア開発プロジェクトにおいて、テストプロセスの設計や分析を専門とする役割です。このキャリアパスは、QAエンジニアとしての実務経験を活かし、テストの戦略的な部分に焦点を当てることが求められます。 テストアナリストの主な業務には、テストケースの設計、テスト計画の作成、テスト結果の分析が含まれます。具体的には、ビジネス要件や技術仕様を理解し、それに基づいて効率的なテストケースを作成します。また、テスト実施後には、得られたデータを分析し、問題点や改善点を特定することが重要です。これにより、開発チームにフィードバックを提供し、製品の品質向上に寄与します。 テストアナリストには詳細な分析能力や論理的思考力が求められます。また、テスト自動化ツールやテスト管理ツールの使用経験があることも望ましいです。特にデータ分析やリスク管理に関する知識を持っていることで、より高度なテスト戦略を策定することが可能になります。 テストアナリストとしての経験を通じて、品質保証の全体像を理解し、プロジェクトの成功に貢献するためのスキルを磨くことができます。また、将来的にはテストリーダーやQAマネージャーなどの管理職への道も開かれており、キャリアの幅を広げることができる魅力的なキャリアパスです。 フリーランスとして独立 フリーランスのQAエンジニアとして独立することも、キャリアの選択肢として考えられるでしょう。自身の専門性を活かして多様なプロジェクトに参加することで、経験を積みながら柔軟な働き方を追求できるのが魅力です。プロジェクトごとに異なる業界や技術に触れることができるため、専門性の幅を広げたり、新たなスキルを習得したりするチャンスが豊富にあります。 独立するためにはまず一定の実務経験を積み、信頼できるネットワークを築くことが重要です。クライアントとの信頼関係を築くためには、効果的なコミュニケーションスキルと問題解決能力が不可欠です。また、プロジェクト管理能力や自己管理能力も求められ、納期を守りつつ高品質な成果を提供することが求められます。 フリーランスとして働くことの利点は、柔軟な働き方ができる点です。自分のライフスタイルに合わせたスケジュールを組むことができ、勤務地も自由に選べるため、ワークライフバランスを重視する方にとって理想的です。しかし、収入が不安定になる可能性もあるため、経済的な安定を確保するための戦略も必要です。実際のQAエンジニア案件を確認して、スキルや単価感をチェックしてみるのもいいでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる QAエンジニアの年収と将来性 QAエンジニアは、ソフトやアプリの開発に直接携わっているわけではなく、完成後の品質チェックを専門とするポジションです。プロの観点からソフトやアプリを吟味する必要はあるものの、実際の開発業務を行うわけではないことから、一般的なエンジニアと比較すると年収は若干低めの水準といえるでしょう。 テクフリで掲載中のQAエンジニア案件の平均単価は約71.6万円となっており、年収換算すると約860万円となります。(2024年10月時点) QAエンジニアとしての経験を積み、上位職種である「QAコンサルタント」「QAマネージャー」などにキャリアアップできると、これ以上の年収を手にできます。業界でも希少なスキルを持つ人材となることができれば、年収1,000万円を目指すことも難しくなくなるでしょう。 まとめ QAエンジニアはソフトウェアの品質を担保し、エンドユーザーに良質な製品を届けるためのキーパーソンとして活躍しています。業務内容は単にバグの検出に留まらず、要件の確認、テスト設計、結果の分析と報告など、開発プロセスの多くの段階での対応が求められるため、広範な知識とスキルが必要とされていることが分かって頂けたのではないでしょうか。 デジタル技術の進化に伴い、ソフトウェアの役割は日々増大しており、その複雑性や多様性も増しています。このような状況で、製品の品質を維持、あるいは向上させるためには、QAエンジニアの役割がますます重要になってきています。特に、信頼を勝ち取るためにも、新しい技術領域や市場への進出を考える企業において、QAエンジニアの専門的知見は 必要不可欠と言えるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
AWS (Amazon Web Services)
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AWSでできることは?代表的なサービスやメリット・デメリットを解説

AWSとは AWS(Amazon Web Services)とは、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスです。サーバー、ストレージ、データベース、ネットワーク、分析、機械学習など、100を超えるクラウドサービスを提供しています。AWSの特徴は従量課金制であることです。必要な時に必要な分だけ利用できるため、無駄なコストを抑えられます。従来のオンプレミス環境では、サーバーやソフトウェアなどの初期投資に加え、継続的なメンテナンス費用が必要でしたが、AWSではこれらのコストを大幅に削減できます。必要な時に必要なだけリソースをスケールアップ・スケールダウンできるため、変化の激しいビジネス環境にも柔軟に対応可能です。 AWSはその信頼性とスケーラビリティから、スタートアップから大企業、政府機関まで、世界中の数多くの組織に利用されています。実際に、クラウド市場においてトップシェアを誇り、業界標準としての地位を確立しているともいえるでしょう。さらに、AWSは活発なコミュニティと豊富なドキュメント、サポート体制を備えています。初心者から上級者まで使える学習リソースや資格試験が充実している点も特徴のひとつです。常に最新の技術革新を取り入れ、新しいサービスや機能を積極的に展開することで、最先端のクラウドコンピューティングサービスを提供しているのです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる AWSでできること・代表的サービス AWSは多岐にわたるサービスを提供しており、様々な用途に活用できます。ここでは、代表的なサービスとその活用方法を紹介します。 データベースとしての活用(Amazon RDS) Amazon RDSは、リレーショナルデータベースを簡単に設定、運用、スケーリングできるマネージドサービスです。MySQL、PostgreSQL、MariaDB、Oracle、SQL Server、Amazon Auroraなど、複数のデータベースエンジンに対応しています。 RDSを使用することで、データベースのセットアップ、運用、スケーリングといったデータベースの管理作業が自動化され、開発者はアプリケーション開発に集中できます。また、高可用性や災害復旧機能も備えているため、信頼性の高いデータベース環境を構築できる点も特徴です。 仮想サーバーのホスティング(Amazon EC2) Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)は、クラウド上で仮想サーバーを提供するサービスです。ユーザーは必要に応じてサーバーインスタンスを起動し、OSやアプリケーションをインストールして利用できます。 EC2の特徴は、柔軟性とスケーラビリティにあります。CPU、メモリ、ストレージなどのリソースを自由にカスタマイズでき、負荷に応じて自動的にスケールアップ/ダウンすることも可能です。EC2は、Webサーバーの構築、アプリケーションの実行、高性能コンピューティングなど、様々な用途に利用できるサービスとなっています。 ストレージの利用(Amazon S3) Amazon S3(Simple Storage Service)は、高い耐久性と可用性を持つオブジェクトストレージサービスです。画像、動画、ログファイルやデータを「バケット」と呼ばれる容器に保存し、HTTPSを通じてアクセスできます。S3は、大容量のデータ保存、バックアップ、アーカイブ、静的Webサイトのホスティングなど、多様な用途に利用されています。また、ライフサイクル管理機能を使用することで、古いデータを自動的に低コストのストレージクラスに移動させることも可能です。 サーバーレスアプリケーションの開発(AWS Lambda) AWS Lambdaは、サーバーレスコンピューティングを実現するためのサービスです。ユーザーがサーバーを構築・管理する必要がなくコードが実行できる環境を提供します。Lambdaはイベント駆動型で、特定のイベントが発生した際に設定されたプログラムを実行します。このため、バックエンド処理やデータ処理、リアルタイムストリーミングデータの処理などに使用されることが多いです。 Lambdaの主なメリットは、サーバー管理の手間を省き、開発スピードを向上させることです。エンジニアは、OSやWebサーバー、PHP、Pythonなどのランタイム環境の管理をAWSに任せ、ビジネスロジックの実装に集中できます。また、従量課金制により使用した分だけ料金が発生するため、コスト効率も高い点もメリットとして挙げられます。 データ分析とビッグデータ処理(Amazon Redshift, AWS Glue) Amazon Redshiftは、マネージドなデータウェアハウスサービスで、大規模なデータセットを迅速に分析できます。SQLベースのクエリを使用してペタバイト級のデータを処理することが可能です。 AWS Glueは、サーバーレスのデータ統合サービスで、様々なデータソースからデータを収集、変換、ロードできます。Amazon RedshiftやAWS Glueを活用することで、ビッグデータ環境でのデータ統合や分析を、簡単かつ効率的に行えます。 機械学習とAIサービスの活用(Amazon SageMaker) Amazon SageMakerは、機械学習モデルの構築、トレーニング、およびデプロイを簡単に行えるサービスです。SageMakerは、機械学習ワークフロー全体をカバーし、自動化されたモデルチューニングやホストされたトレーニング環境など、多くの機能を提供します。このサービスを活用することで、開発者やデータサイエンティストは機械学習モデルを迅速に作成し、アプリケーションに導入できます。 コンテンツ配信(Amazon CloudFront) Amazon CloudFrontは、高速で安全なコンテンツ配信ネットワーク(CDN)サービスです。世界中に分散したエッジロケーションからコンテンツを配信し、高パフォーマンスと低レイテンシーを実現します。CloudFrontは、静的および動的なWebコンテンツ、API、動画配信など、多様なコンテンツタイプに対応しており、高いセキュリティ機能も備えています。 AWSのメリット AWSを利用するメリットは数多くありますが、ここでは以下の3つを紹介します。 セキュリティが高い 導入コストを抑えられる 柔軟性が高い それぞれのメリットについてさらに詳しく解説します。 セキュリティが優れている AWSは、セキュリティを最優先に設計されています。物理的なデータセンターのセキュリティから、データの暗号化、アクセス制御まで、多層的なセキュリティ対策が施されている点が特徴です。また、AWSでは常に最新のセキュリティ対策が適用され、セキュリティ専門家チームが24時間365日体制で監視を行っています。 さらに、ユーザー側でも、IAM(Identity and Access Management)を利用してきめ細やかなアクセス制御を設定できるなど、セキュリティ強化のための様々なツールやサービスが提供されています。ISO 27001などのさまざまなセキュリティ基準にも準拠しており、政府機関や金融機関など、高度なセキュリティを要する組織でも採用されている点も特徴です。 導入コストを抑えられる AWSは従量課金制のため、必要なリソースを必要な分だけ利用できます。また、初期投資をかけずに導入できる点もメリットです。従来のオンプレミス環境では、サーバーやネットワーク機器などのハードウェア購入費用や、データセンターの運用費用など、多額の初期投資が必要でした。AWSではこれらの費用が不要なため、初期コストを大幅に削減できます。また、サーバーの運用管理もAWSが担当するため、運用コストの削減にも繋がります。 柔軟性が高い AWSは、非常に柔軟性の高いサービスです。必要なリソースを必要な時に必要なだけ利用でき、スケールアップ、スケールダウンも簡単に行えます。このため、Webサイトへのアクセス数が急増した場合でも、自動的にサーバー台数を増やすことで、安定したサービス提供を維持できます。また、AWSは様々なプログラミング言語、オペレーティングシステム、データベースに対応しており、既存システムとの連携も簡単に行える点も特徴です。ビジネスの変化に合わせて柔軟にシステムを構築、変更できることを覚えておきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる AWSのデメリット AWSの利用にはいくつかのデメリットも存在します。ここでは以下のデメリットについて紹介します。 ランニングコストの管理が難しい 学習難易度が高い AWSを使う上でのデメリットも事前に理解しておきましょう。 ランニングコストの管理が難しい AWSは従量課金制であるため、使った分だけ料金が発生します。これはメリットであると同時に、デメリットにもなり得ます。リソースの使用状況を適切に管理しないと、予想以上にコストがかさんでしまう可能性があります。特に、EC2インスタンスやS3ストレージなど、常に稼働しているサービスは、コスト管理を怠ると高額な料金が発生する可能性があり注意が必要です。コスト監視ツールを活用したり予算を設定するなど、適切なコスト管理を行いましょう。 学習難易度が高い AWSはさまざまなサービスを提供しており、それぞれが複雑な機能を備えています。AWSを使いこなすには、各サービスの意味や違いを理解する必要があり、ある程度の学習時間が必要です。AWSを使うために、公式ドキュメントやチュートリアル、オンラインコースなどを活用して学習を進める必要がありますが、情報量が膨大であるため、初心者にとってはハードルが高いと感じることもあるでしょう。また、AWSのサービスは常に進化しており、新しいサービスや機能が追加されるため、継続的な学習が必要なことも覚えておきましょう。 まとめ AWS(Amazon Web Services)は、クラウドコンピューティング市場において最も人気のあるプラットフォームのひとつであり、現代のビジネスにおける様々な課題を解決するための豊富なサービスを提供しています。コンピューティング、ストレージ、データベース、AI/ML、分析など、200を超える多様なサービスが用意されており、企業のニーズに合わせて柔軟に選択できます。 AWSのメリットは、セキュリティが高いことや初期コストを削減できること、そしてビジネス要件に応じた柔軟なスケーリングができることです。これらのメリットを活かして、世界中、そして日本国内でも多くの企業がAWSを採用し、競争力の強化に繋げています。一方でランニングコストの管理やサービスの学習コストといった課題も存在します。AWSはクラウドサービスの特性上、使用量に応じた課金となるため、適切なコスト管理が必要なことは覚えておきましょう。 また、AWSのサービスは非常に豊富で多岐にわたるため、全てを理解し使いこなすには、相応の学習時間と努力が必要です。これらの課題を解決するためには、AWSが豊富に提供するコスト管理ツールや学習リソースを活用することが重要です。また、自社のビジネスニーズを明確に分析し、本当に必要なサービスを選択することで、コスト効率を高め、運用負荷を軽減できます。あらかじめ想定される課題を認識して適切な解決策を用意しておくことで、AWSのメリットを最大限に活かしてビジネスの成長に繋げられるのです。 関連記事:AWSエンジニアになるには?仕事内容や年収・将来性について解説 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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フリーランスエンジニアの平均年収はいくら?言語や職種別に紹介します

フリーランスエンジニアは、一般的に企業に勤めるエンジニアよりも高い年収を受け取っているとされています。社会保険料や住民税・所得税といった税金は自分で支払わなければなりませんが、それを差し引いても手取りの報酬額は高いというイメージが一般的です。この記事では職種や言語、年齢といった属性別にフリーランスエンジニアの年収についてご紹介します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フリーランスエンジニアの年収(職種別) 平均年収 職種別の平均年収は以下のようになっております。 ※「テクフリ」にて掲載中案件の平均単価を用いて、1年間稼働した場合を想定して算出(2024年10月時点) 職種(ポジション) フリーランスの平均年収 サーバーサイドエンジニア 約960万円 フロントエンドエンジニア 約930万円 インフラエンジニア 約950万円 プロジェクトマネージャー(PM) 約1100万円 iOSエンジニア 約980万円 機械学習エンジニア 約1200万円 データサイエンティスト 約1000万円 一般的な正社員として働くエンジニアよりも、全体的な年収の水準が高いことがわかります。自身のスキルや経歴に見合う報酬を得やすいのがフリーランスエンジニアという働き方の特徴の一つです。年収以外にも、リモート勤務などの働き方に魅力を感じて正社員からフリーランスエンジニアへ転向する方も多いです。 一方で年収データはあくまでも参考であるため、フリーランスエンジニアとして本格的に独立を検討している場合は、エージェントに相談して進めていくのがいいでしょう。自身のスキルを伸ばしながら年収も上げたいというエンジニアの方は、ぜひお気軽にご相談ください。さまざまな案件にチャレンジしていきたいという方は、ぜひご相談ください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フリーランスエンジニアの年収(言語別) プログラミング言語別の平均年収は以下のようになっております。 ※「テクフリ」にて掲載中案件の平均単価を用いて、1年間稼働した場合を想定して算出。(2024年10月時点) 言語 平均年収 Python 約1,120万円 Ruby 約1,060万円 JavaScript 約920万円 PHP 約890万円 Java 約900万円 Go言語 約1,040万円 C# 約830万円 C++ 約830万円 C 約810万円 Kotlin 約1,040万円 データ分析やAI開発にも用いられるPythonは、他のプログラミング言語と比べても年収水準が高いことがわかります。Pythonは学習ハードルが低い言語とも言われているため、これから学習を始める人が増えることも予想されます。 これから新たなプログラミング言語を習得したいとお考えの方は、年収や単価感から業界全体の需要について調べてみた上で学習してみるのもいいのではないでしょうか。 対応案件数別のフリーランスエンジニアの年収 最後に、対応案件数別にフリーランスエンジニアの年収をみていきます。 「フリーランス白書 2019」には、月の平均勤務時間別の年収が報告されています。勤務時間が多くなればなるほど複数の案件を同時並行で進めていると考えられますので、これをもとに年収をみていきましょう。 引用https://blog.freelance-jp.org/wp-content/uploads/2019/03/freelancehakusho2019_suvey20190306.pdf 「フリーランス白書 2019」では、勤務時間が少ない順に「すきまワーカー」「時短ワーカー」「フルタイムワーカー」「ハードワーカー」の4つのカテゴリーを設定しています。勤務時間が多くなればなるほど、高年収帯の割合が増え、低年収帯の割合が減少していることがわかります。 ただし、「すきまワーカー」でも年収1000万円以上稼いでいる人が3.8%存在し、「ハードワーカー」でも年収200万未満のフリーランスが8.8%存在しています。 対応案件数が増えて勤務時間が多くなれば稼ぎやすくなることは当然ですが、働きすぎてプライベートな時間がまったく取れないというのも、人生の満足度を下げてしまいます。現在「ハードワーカー」として働いているフリーランスエンジニアの方は、「すきまワーカー」として年収1000万円以上稼げることを目指して、単価アップや時給アップ、生産性向上を目指してみることをおすすめします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フリーランスエンジニアの年収が高い業界 フリーランスエンジニアになれば、高年収になれる訳ではない、ということを理解してもらった上で、どの業界で働けば年収が高くなる可能性が高いのでしょうか。ここから見ていきましょう。 IT業界 年収が高くなる可能性があるということは、その業界や業種が勢いがあるといることです。では、フリーランスエンジニアの年収が高くなる業界や業種はどこかというと、ずばりIT業界です。 もちろん、IT業界と言っても色々ありますが、特に自社サービスを展開しているWeb系は高年収が狙いやすいと思います。ただし、小さい会社やスタートアップ過ぎる企業の場合、資金繰りが悪くなって、最悪の場合、納品したのに報酬の振り込みがなく、揉めてしまう、ということも割とあります。 SI業界 一方で、エンタープライズシステムの開発を主とするSI業界は、信用が第一の世界なので、Web系に比べて提示単価は低い傾向があるものの、報酬の支払いを巡って大きく揉めることはあまりないように思います。 非IT業界 非IT業界でも、コンサルタント業界や金融業界、大手製造会社は人工知能エンジニアを中心に高単価な人材を集めている状況があります。 ゲーム業界 そして、ゲーム業界(スマホゲームを含む)も忘れてはいけません。ゲーム自体、一つのシステムですので、開発や保守に多くのエンジニアが必要です。そのため、フリーランスエンジニアのニーズが高く、優秀な方への報酬も高くなっています。 年収を上げられる人の特徴は? コミュニケーション能力が高い フリーランスエンジニアとして高い報酬を得るには、円滑なコミュニケーションが必須と言えるでしょう。結局のところ、どういった契約を行うかで単価が決まります。つまり、契約交渉を優位に進めることができる人ほど高単価になります。 高単価を得ることが可能なスキルセットを持っていれば自動的に高単価で契約できるという訳ではありません。この人は高単価でも契約する価値のある人材である、とクライアント企業が認めて契約を取り交わしてくれることで、初めて高単価なフリーランスエンジニアとなることができるのです。 そうした高単価な契約を勝ち取るには、ITスキルと同じくらい、コミュニケーション能力、さらに言えば交渉術が重要になります。そして、契約という法律業務を進めるにあたって、フリーランスエンジニアの契約には「請負契約」と「委任契約・準委任契約」の二種類があり、それぞれ、どういう義務と責任があるかなど、最低限の法律知識を持っていることも非常に重要です。 もちろん、交渉や法律のプロになる必要はありません。人材エージェントを利用すれば、交渉や契約を人材エージェントが進めてくれるでしょう。ただし、すべて丸投げにして、人材エージェントに言われた通りに契約する人にはなってはいけません。騙されないようにするためにも、やはり最低限は知っておくべきです。 学習意欲が高い フリーランスエンジニアとして成功している人によくみられる特徴に、「学習意欲が高い」というものがあります。仕事の合間に勉強会やセミナーに参加し、プライベートな時間でもプログラミングの勉強をするなど、常に技術を磨こうとする姿勢がみられるのです。 もちろん、学習するのはプログラミング関連のことだけではありません。フリーランスは一人の個人事業主でもあることから、経営の勉強やチームマネジメントの勉強あるいはコンサルタントとしてのスキルを磨く勉強にも精を出しています。 フリーランスエンジニアに限らず、向上心を持って日々を過ごせる人でなければなかなか成果を出すことはできなくなります。フリーランスになるとどうしてもタスクを消化して仕事を終わらせることだけに意識が向いてしまいがちですが、新たなことを勉強する余裕も持ちながら働いていきたいものです。 まとめ フリーランスエンジニアの年収は、職種や言語、年齢などによって変化します。対応案件数や勤務時間を増やせばそれだけ年収が伸びる傾向にありますが、ゆくゆくは単価アップや時給アップで短い時間で高年収を得られるように努力したいところです。 フリーランスエンジニアが年収をアップさせるためには、単価の高い案件を見つけることが一番の近道。「テックキャリアフリーランス」では、フリーランスエンジニア向けの高単価なお仕事を保有していますので、お気軽にご相談ください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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ネットワークエンジニアにおすすめの資格10選!取得のメリットや難易度について解説

ネットワークエンジニアが資格を取得するメリット ネットワークエンジニアとして働くにあたって、資格の取得は必須ではありません。しかし、関連資格を取得することによって知識やスキルを証明できるだけではなく、転職してさらなるキャリアアップを図る際にも役立ちます。ネットワークエンジニアが資格を取得する以下のメリットについて、詳しく解説します。 ネットワークについて体系的に学べる スキルや知識を証明できる キャリアアップにつながる テクフリでフリーランス案件を探してみる ネットワークについて体系的に学べる ネットワークエンジニアが資格を取得するメリットは、ネットワーク技術に関する知識を体系的に学べることです。資格試験では、基本的なネットワークの概念から高度な技術まで幅広い範囲をカバーしています。具体的にはLinuxやWindowsなどのオペレーティングシステム、サーバー、データベース、セキュリティなどの分野が含まれています。また、資格試験の中には、システム開発やプログラミング言語の基礎知識も含まれることがあります。このように、資格の取得を通じてネットワーク技術の全体像を理解し、実際の業務で使える知識を身に着けられるのがメリットのひとつです。さらに、多くの資格は定期的に更新されるため、最新のネットワーク技術やトレンドについて学べるのも特徴です。 スキルや知識を証明できる 資格を取得することで、自身のスキルや知識を客観的に証明できます。ネットワークエンジニアの資格は業界内で広く認知されており、取得することで自分の専門性をアピールできます。例えば、CiscoのCCNA(Cisco Certified Network Associate)は、ネットワークの基礎知識とスキルを証明するもので、多くの企業でも評価されている資格です。このような資格を持つことで採用や転職、昇進の際に有利になることもあるでしょう。特に、Linuxなどのオープンソースソフトウェアやプログラミング言語の知識を証明する資格は汎用性が高いです。 関連記事:ネットワークエンジニアとは?【仕事内容や将来性について解説】 キャリアアップにつながる 資格取得は転職やキャリアアップにもつながります。例えば、ネットワークスペシャリスト試験や情報処理安全確保支援士の資格を取得すると、ネットワーク関連やセキュリティ関連の専門知識を持つエンジニアと認定されます。これによりネットワークセキュリティ対策のプロジェクトリーダーやシステム設計者などのポジションに就くチャンスを得られることもあるでしょう。 また、資格取得を通じて得た知識やスキルは、実務で活用できることも多いです。例えば、データベース管理やウェブアプリケーション開発、クラウドサービスの利用など、幅広い分野での活躍が期待できます。さらに、フリーランスとして活動する場合、資格は自身のスキルを証明し、クライアントの信頼を得るための重要な要素となります。資格の取得はネットワークエンジニアとしてのキャリアを大きく前進させるための重要なステップです。 ネットワークエンジニアにおすすめの資格 ネットワークエンジニアにおすすめの、業界で高く評価される以下10個の資格をご紹介します。 応用情報技術者試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報処理安全確保支援士 LPIC Level1 CCT CCNA CCNP CCIE LinuC(リナック) CompTIA Network+ 初心者向けから上級者向けまでさまざまなレベルの資格があるので、それぞれの資格の特徴を比較して、自身のスキルやキャリアプランに合った資格を探してみましょう。 応用情報技術者試験 応用情報技術者試験は、情報処理技術者試験の中級レベルに位置する国家試験です。この資格は、ITエンジニアとしての基本的なスキルと知識を証明するものとして広く認知されています。ネットワークだけでなく、データベース、セキュリティ、プロジェクトマネジメントなど、IT全般の知識を問う試験となっています。 ネットワークスペシャリスト試験 ネットワークスペシャリスト試験は、高度情報処理技術者試験のひとつで、ネットワーク分野のスペシャリストとしての能力を認定する国家資格です。この資格は、ネットワークの設計、構築、運用、管理に関する高度な知識と技術が問われます。試験内容は実務に即しており、複雑なネットワーク環境の問題解決能力も求められます。ネットワークプロジェクトのリーダーや、コンサルタントとして活躍したいと考えている方におすすめです。 情報処理安全確保支援士 情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティに関する高度な知識とスキルを証明する資格です。この資格は、高度なセキュリティ知識と実践力を持つことを証明します。ネットワークセキュリティは現代のIT環境において極めて重要であり、この資格の価値は高まっています。資格保持者は、組織のセキュリティ対策の中心的な役割を担うことが期待されます。 金融機関やECサイト事業者など、高度なセキュリティ対策が要求される業界では特に、この資格保持者の需要が高まっています。法令で定められた資格であるため、社会的な信頼性が高いのも特徴です。高度なセキュリティプロジェクト案件を担当したいと考えている方は、積極的に挑戦してみましょう。 LPIC Level1 LPIC Level1は、Linuxの基本的な知識とスキルを証明する資格です。ネットワークエンジニアとして、Linux環境でのネットワーク構築や管理は非常に重要です。この資格を取得することで、Linuxの基本操作や機能、ネットワークの導入、設定に関する知識を証明できます。試験では、コマンドライン操作、システム管理、ネットワーク設定など、実務で必要な知識が問われます。LPIC Level1を取得することで、Linux環境でのネットワーク管理スキルを高められるでしょう。 CCT CCT(Cisco Certified Technician)はCisco社が提供する認定資格のひとつで、Cisco機器の基本的な操作とトラブルシューティングに関する知識を証明する資格です。この資格は、Cisco製品の基本的なトラブルシューティングのスキルを証明します。試験内容は、ネットワーク機器の基本的な設定やトラブルシューティング、ケーブル接続などの実践的なスキルを問うものです。資格を取得することで、Cisco製品を扱う現場での即戦力として認められ、ネットワークの運用管理に役立ちます。 CCNA CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、Ciscoのネットワーク機器に関する基本的な知識とスキルを証明する資格です。Cisco社が提供する認定資格の中で最も広く知られているもののひとつです。この資格では、中小規模のネットワークの設計、構築、運用、トラブルシューティングに必要な知識とスキルが求められます。ネットワークエンジニアとしての基礎力を証明するもので、多くの企業で評価されています。CCNAは、ルーティング、スイッチング、ワイヤレス、セキュリティなど、現代のネットワークを構成する技術を幅広くカバーしています。 CCNP CCNP(Cisco Certified Network Professional)はCCNAの上位資格で、Ciscoのネットワーク機器に関する高度な知識とスキルを証明する資格です。試験では、複雑な企業ネットワークの設計、実装、トラブルシューティング、最適化といった問題が問われます。CCNPは、エンタープライズインフラストラクチャ、セキュリティ、データセンターなど、複数の専門分野に分かれている点も特徴です。取得することで、高度なネットワークプロジェクトのリーダーやアーキテクトとしての役割を担えるでしょう。 CCIE CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)は、Ciscoのネットワーク機器に関する最高レベルの知識とスキルを証明する資格です。この資格では、最も複雑なネットワーク環境での設計、実装、運用、トラブルシューティングに関する卓越した技術力が問われます。CCIEの取得には筆記試験と8時間に及ぶ実技試験の両方に合格する必要があり、非常に難易度が高いです。しかし、取得すればネットワークエンジニアとしての評価が大きく向上し、重要なプロジェクトのリーダーを任される機会が増えるでしょう。CCIEは世界中で認知度が高く、国際的なキャリア展開にも有利な資格です。取得することで、応募できる求人の幅も大きく広がるでしょう。 LinuC(リナック) LinuC(リナック)はLinux技術者認定試験で、Linux環境でのネットワーク構築や管理に関する知識を証明する資格です。実務で必要とされるLinuxの知識とスキルを証明するもので、日本のIT企業で特に評価が高いです。LinuCはLevel 1からLevel 3の段階があり、それぞれ求められる知識とスキルが異なります。Level 1はLinuxの基本操作と管理、Level 2はより高度なシステム管理と構築のスキル、Level 3は分野ごとに分かれており、エンタープライズレベルでの仕事ができる技術者を認定します。 ネットワークエンジニアにとって、LinuxはサーバーOSやネットワーク機器のOSとして重要です。LinuCの取得により、Linuxベースのシステム管理やネットワーク構築の能力が証明され、幅広い業務で活躍できる可能性が高まります。また、クラウド環境での作業において有利に働くこともあるでしょう。 CompTIA Network+ CompTIA Network+は、ネットワーク技術に関する基本的な知識とスキルを証明する国際的な資格です。この資格はベンダーニュートラルであり、特定の機器や技術に依存しないため、幅広いネットワーク環境で役立ちます。試験はオンラインで実施され、ネットワークの概要や動作の仕組み、インフラストラクチャ、ネットワーク運用、セキュリティなどの知識が問われます。CompTIA Network+を取得することで、ネットワークエンジニアとしての基礎力が身につくため、より専門的な資格の準備としても有効です。 まとめ ネットワークエンジニアとしての市場価値を上げるためには、自身のキャリアプランなどに合わせて資格を取得することが重要です。資格を取得することで、ネットワーク技術に関する知識を体系的に学べます。また、資格はスキルの証明になるため、転職などの際にも大いに役立つでしょう。 この記事ではネットワークエンジニアにおすすめの資格を10個紹介しました。これらの資格を取得することで、ネットワークエンジニアとしての専門性を高め、キャリア選択の幅が広がります。また、資格取得を通じて得られる知識やスキルを日々の業務に役立てて経験や実績を積むことで、さらなる成長にも繋がります。紹介した内容を参考に、資格取得を目指して積極的に学習を進めていきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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Adaの歴史について分かりやすく紐解く

ご存知のことかと思いますが、世の中には様々なプログラミング言語が存在します。そして、それぞれのプログラミング言語には、誕生の経緯や発展の過程など、歴史があります。 プログラミングの歴史には、IT業界やシステム開発がどのように進化していきたのか、更には、これからの技術トレンドや流行り、廃りを推測するヒントがたくさん詰まっています。 そこで今回は、業務でもプライベートでも触ったことのあるエンジニアは、非常に少数派だとは思いますが、プログラミング言語の歴史に燦然と輝く『Ada』についてご紹介いたします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Adaの概要 まずは、プログラミング言語Adaについて簡単にご説明いたします。 Adaは“エダ”ではなく、“エイダ”と呼びます。この名前は、ラブレース伯爵夫人オーガスタ・エイダ・キング(通称、エイダ・ラブレス)という19世紀のイギリス貴族から取られています。 この女性は、世界で初めてプログラミング可能な計算機を設計したことから「コンピューターの父」と言われるチャールズ・バベッジと親交があり、オリジナルのプログラムを書簡に書き残したため、「世界初のプログラマー」と言われることあります。 ちなみに、アメリカにはエイダ・ラブレス賞というものがあり、この賞の受賞者にはコンピューターの不具合のことを「バグ」と呼ぶきかっけを作ったグレース・ホッパー氏やYahoo!の元CEOであるキャロル・アン・バーツ氏など、層々たる顔ぶれが並んでいます。 さて、話をプログラミング言語Adaに戻しましょう。 詳しくは後述しますが、Adaは開発経緯からみても、相当に特殊なプログラミング言語であり、日本では特定のシステム(より厳密に言えば、ある種の組み込み系システム)以外では、まず使われることのないレアなプログラミング言語です。 特定のシステムとは、ずばり“兵器”です。世界最強と言われ、日本でも導入するかどうか話題となった、アメリカ製戦闘機F-22“ラプター”や三菱重工業が製造し海上自衛隊に装備されている97式魚雷はAdaでプログラミングされていることが明らかになっています。 こうした事情もあってか、日本においては教育機関でもAdaの教育・利用はあまり見られません。業務ではもちろん、プライベートでも触ったことのあるエンジニアは少数派となっています。 Adaの誕生 1970年代にアメリカ国防総省が主に組み込み系システムに使える、信頼性と保守性に優れたプログラミング言語を求めて、国際入札を行ったところからAdaの歴史は始まります。この国際入札では最終的に4つの案が提示され、最も優れていると考えられたフランスチームの案(当時はGREENと呼ばれていた)がAdaとして整備されていくことになります。 なお、アメリカ国防層省が入札を行うにあたって各チームに与えられた要件の中には、「開発効率よりも可読性を重視すること」や「プリプロセッサを使わないこと(※)」といったものがあり、いかに保守性を重視していたのかがうかがい知ることができます。 ※プリプロセッサとは、ソースコードに書かれた処理を行う前に、データの入力や整形などの前処理する仕組みのこと。つまり、プリプロセッサがあると、ソースコードには表現されきれていない処理がシステム的に走ってしまう、ということになります。このプリプロセッサが、バグの元になることもあります。 また、大規模なシステム開発に耐えられるように、という観点から、言語仕様としてマルチパラダイムな汎用言語(この時点で、手続き型以外にも関数型に対応)を目指しており、例外処理や並行プログラミングなど、当時としては相当に先進的なものとなっていました。そのため、言語仕様をまとめるのに難航し、5段階ものドラフトが作られたそうです。 Adaの黎明期 Adaの仕様は最終的に1983年にMIL規格(MIL-STD-1815)として規格化されました。国際標準規格と言えばANSIやISOなどが有名ですが、MIL規格は、あまり聞きなれないものかと思います。 それもそのはずで、このMIL規格はアメリカ国防総省が定める調達のための規格であり、あまり一般人が意識するような規格ではありません。なお、規格番号の1815はエイダ・ラブレスの生まれた年(1815年)にちなんだものだそうです。 このように、アメリカ国防総省が積極的にAdaの利用を推奨したものの、Adaには当時のコンピューターにとっては“重い”プログラミング言語である、という欠点もありました。80年代当時、IBM PCやNEC PC-9800シリーズなど16ビットパソコンが広まっていましたが、Adaの実装例はほとんどないとされています。 兵器は採算度外視で製造されるため、比較的高性能なハードウェアを用意できます。それでも、Adaを十分に利用できるほどのハードウェア性能を搭載するのは難しく、利用は現実的ではない、という批判的な意見も根強かったようです。 また、先進的というのは、裏を返せば“冒険的でリスクがあるかもしれない”と言えます。その点についても、Adaの兵器システムへの採用を疑問視する向きがありました。 例えば、ALGOLというプログラミング開発に関わったことなどで知られるアントニー・ホーア氏が1980年にチューリング賞を受賞した際、Adaへの批判の意味も込めて、以下のように演説したのは有名です。 「ソフトウェアを設計するには、2通りの方法がある。1つは、とてもシンプルに設計して、明らかに欠陥がないようにすること。もう1つは、とても複雑に設計して明らかな欠陥がないようにすることだ。前者の方がはるかに困難である」 Adaの成長期 大企業がワークステーションなどの大型コンピューター上で走らせていた、業務上重要なシステムか、あるいは、アメリカ国防総省向けのシステムや兵器の組み込み系システムくらいにしか使われてこなかったAdaでしたが、1980年代後半になってくると、登場からそれなりの月日が経ち、機器の性能向上もあり、「先進的で危ない」「仕様が重いから、ダメ」という批判は聞かれなくなりました。 1990年からは新たなパラダイム、オブジェクト指向に対応するために仕様の改定が行われ、1995年には、世界で初めてISOで標準化されたオブジェクト指向プログラミング言語となりました。 では、Adaはパソコンでも実装され、民間でも広まったかと聞かれると、答えはノーです。1980年代後半から1990年代にかけて、Perl やPHP、 Javaなど、より世代の新しいプログラミング言語が登場し広まっていたため、むしろAdaは民間では使われなくなっていきました(まったくなくなった訳ではなく、アメリカのボーイング社の旅客機など、他の言語に置き換えるのは難しいと考えられたシステムでは、今なおAdaが使われています)。 その一方で、アメリカを中心とする西側諸国での兵器開発の現場ではAdaはスタンダードとなり、確かな地位を築くことになりました。 Adaの現在 現在、Adaは2012年に制定された、ISO/IEC 8652:2012が最新版です。このように、今なお、プログラミング言語としての進化は続けられています。しかし、その一方で、80年代に整備されたプログラミング言語であるため、当時としては進歩的だったものの、いまとなっては陳腐化しているという意見も出ています。 実際、F-22“ラプター”の後に開発され、日本の航空自衛隊でも運用されている戦闘機F-35“ライトニング II”では、Adaは不採用となっています。Adaの代わりにC++でシステム開発が行われたようです。 今後、Adaは暫時、利用が減っていく可能性が指摘されています。 まとめ:Adaの歴史で学ぶこと Adaの歴史は「野心的なプログラミング言語が、誕生してから広まっていくまでの、一連の流れ」を知る良い材料だと言えます。 実際に業務で使うことはないプログラミング言語であっても、どういった特徴があり、これまで、どんな歴史を刻んできたのを知ることは、非常に意味があることです。 ぜひ、他の言語の記事もチェックしてみてください。 ご支援実績8,000人以上!フリーランスエンジニア・クリエイター専門の案件情報サイト「テクフリ」 テクフリでは、10年以上の業界経験を活かし、ただのお仕事紹介ではなくバリューアップをコンセプトに手厚いサポートでご支援しております。 正社員からフリーランスになろうと考えている方は、開業手続きから税金のご相談を親身に対応。 逆にフリーランスから正社員になろうと考えている方は、マッチした企業・求人をご紹介。 親身にご要望に耳を傾け、あなたにピッタリの案件をご提案いたします。 ・フリーランスで挑戦したい! ・より単価の高い案件に入りたい! ・スキルアップしたい! ・安定稼働したい! そんな方におすすめです。 チャットでの無料相談も受け付けております!
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VBAエンジニアとは?仕事内容や年収についてわかりやすく解説

VBAとは VBA(Visual Basic for Applications)とは、Microsoft Office製品などに実装されているプログラミング言語です。ExcelやWordなどのアプリケーションを自動化し、業務の効率化を目的として使用されています。VBAを使用することで、繰り返し行うデータ入力やレポート生成などの動作を自動化することができます。また、ユーザーフォームを作成してデータの入力・管理をより簡単に行うことも可能です。 VBAはプログラミング初心者でも比較的習得しやすいですが、そのスキルはビジネス現場で即戦力となり得るでしょう。特に事務作業や経理部門、データ分析部門で求められることが多いスキルです。VBAの活用によりあらゆる業務の自動化・効率化が実現できるため、VBAエンジニアの需要は高いということが伺えます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる VBAエンジニアの仕事内容 VBAエンジニアは、ExcelやAccessを使用して業務の自動化や効率化を行うことが主な仕事です。具体的にはデータの抽出や整理、グラフ作成の自動化、専用の入力フォームの作成などを行います。また、業務プロセスの改善や課題の解決策を立案して、それに基づいたツールの開発を担当することもあります。必要に応じて顧客とのやり取りや要件定義、設計などの上流工程も担当することがあり、幅広いスキルが求められます。ここではVBAエンジニアの仕事内容として、以下の2つについて詳しく解説します。 社内業務の効率化 データベース運用の効率化 社内業務の効率化 社内業務の効率化は、VBAエンジニアが担当する主な仕事のひとつです。先述の通り、データ抽出や集計、グラフ作成の自動化、専用の入力フォームの作成などを行います。例えば、毎月の売上レポート作成を自動化するマクロを開発すれば、数時間かかっていた作業を数分で完了させることも可能です。データの抽出や整理には膨大な時間がかかるケースもありますが、VBAを活用することによってその時間を大幅に削減することも可能です。 さらに人事部門では、VBAを使って従業員データの管理や給与計算を自動化し、処理時間を短縮するだけではなくミスを未然に防ぐことにも寄与します。このように、VBAエンジニアは業務の効率化だけではなく業務プロセスの精度改善にも貢献できます。 データベース運用の効率化 VBAエンジニアはデータベース運用の効率化においても重要な役割を果たします。具体的には、AccessやSQL Server、MySQLなどのデータベースと連携し、リアルタイムでデータを取得・更新するシステムを構築します。例えば、在庫管理システムにおいて、VBAを用いて在庫データを自動的に更新し、リアルタイムで在庫状況を把握できるようにすることが可能です。また、複数のデータベースからデータを統合して分析用のダッシュボードを作成することで、必要な情報を迅速に提供できるでしょう。 データベースのバックアップやリストア作業も自動化することで、システム管理者の負担を軽減してデータの安全性を確保します。企業におけるデータ管理の体制は近年特に注目されていますが、VBAエンジニアがデータ管理を効率化すれば企業の情報資産を守ることにもつながるでしょう。 VBAエンジニアの年収 VBAエンジニアの年収は、経験や雇用形態によって大きく異なります。正社員の場合、平均的な年収は400万円〜500万円程度です。一方、フリーランスのVBAエンジニアは月収60万円程度が多く、年収に換算すると600万円〜700万円を超えることもあります。以下では正社員とフリーランスのVBAエンジニアの年収を説明します。 正社員の場合 正社員として企業に雇用されているVBAエンジニアの平均的な年収は、400〜500万円程度で、月収に換算すると25〜35万円の範囲となっています。もちろんこれは平均的な数値であるため、経験年数やスキルレベル、企業規模などによって変動します。例えば未経験VBAエンジニアの場合、年収300万円程度から始まるケースが多いです。一方で即戦力として評価されるVBAエンジニアの場合、初年度から400万円以上の年収を得られることも珍しくありません。キャリアを積んで中堅レベル以上になると年収600万円程度まで上昇する可能性があります。 また、VBA以外のプログラミング言語やデータベース、システム設計などの幅広いスキルを身につけることで、さらなる年収アップが期待できます。大手企業や金融機関などでは、高度なスキルを持つVBAエンジニアの年収が700万円を超えるケースもあります。繰り返しにはなりますが、これらの数値はあくまで目安のひとつとして捉えましょう。 フリーランスの場合 フリーランスのVBAエンジニアの年収は、正社員と比べて高くなる傾向があります。求人サイト「フリーランススタート」によると、フリーランスVBAエンジニアの月額単価相場の平均は55万円程度となっており、年収に換算すると660万円程度となります。ただし、これは税金や社会保険料を差し引く前の金額であることに注意が必要です。 参考:フリーランススタート フリーランスの場合、案件の単価や稼働率によって収入が大きく変動します。高スキルのVBAエンジニアは、月額100万円を超える案件を獲得することもあります。高収入を得られるチャンスがある一方で、フリーランスには案件の安定性や福利厚生の面では注意が必要です。案件が途切れると収入がゼロになってしまうリスクや、自身で確定申告や保険加入を行う必要があることなどは考慮しておきましょう。また、高単価の案件を獲得するためには、VBA以外にも幅広いスキルが求められます。フリーランスに限らず、安定した収入を得るためには知識やスキルの継続的なアップデートが求められます。 VBAエンジニアが年収アップする方法 VBAエンジニアが年収をアップするためには、以下の方法が有効です。 他のプログラミング言語も習得する フリーランスとして独立する 継続的な学習と実践、そして自身の市場価値を高める努力が、着実な年収アップにつながります。以下ではVBAエンジニアが年収アップする方法を紹介します。 他のプログラミング言語も習得する VBAエンジニアが他のプログラミング言語を習得することは、キャリアアップにおいて非常に有効です。例えば、PythonやJavaScript、SQL、HTMLなどの言語を学ぶことで、データ分析やウェブシステム開発、データベース管理など、幅広い業務に対応できるようになります。これにより、企業内での役割が増え、評価が上がることもあるでしょう。VBAエンジニアの役割は、主にMicrosoft Office製品内での自動化や効率化に焦点を当てていますが、現代のビジネス環境では、WebサーバーやWebサイトとの連携も重要になってきています。 VBAを使用してWebサーバーとの連携を実現することで、オフィスアプリケーションとウェブアプリケーションのシステムの連携が可能です。例えば、ExcelのVBAマクロを使用してWebサーバー上のデータを取得し、ローカルのExcelファイルに保存するといった使い方があります。このように、多言語スキルを持つエンジニアは複雑な課題に対して柔軟なアプローチが可能となり、より高い報酬を期待できます。 フリーランスとして独立する フリーランスとして独立することは、VBAエンジニアの年収アップにつながる有効な選択肢のひとつです。フリーランスになることで、自身のスキルや経験に見合った高単価の案件を直接受注できます。特に専門性の高いVBAスキルは多くの企業で需要があるため、安定的に仕事を確保できる人もいます。フリーランスの利点は、柔軟な働き方や複数のクライアントから仕事を受注できることです。多様な経験を積むことで、さらなるスキルアップにつなげられるでしょう。 ただしフリーランスとしての成功には、高度な技術力に加えて営業力やプロジェクト管理能力も同時に求められます。また、安定した収入を得るためには継続的な案件獲得とスキルアップも不可欠です。リスク管理能力や自己管理能力も重要となるため、慎重に検討して準備を整えてから独立することをおすすめします。フリーランスエンジニア向けのエージェントを活用することで、案件探しをスムーズに進めることができます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる VBAエンジニアにおすすめの資格 VBAエンジニアにおすすめの資格には、「VBAエキスパート」と「Microsoft Office Specialist(MOS)」があります。VBAエキスパートはVBAの知識とスキルを証明する資格で、MOS資格はExcelやAccessなどのMicrosoft Office製品の操作スキルを証明する資格です。これらの資格を取得することで、業務効率化やデータ管理のプロとしての評価が高まり、キャリアアップや年収アップの機会が広がるでしょう。ここからはそれぞれの資格について、さらに詳しく説明します。 VBAエキスパート VBAエキスパートは株式会社オデッセイ コミュニケーションズが主催している、VBAスキルを評価する資格です。Excel VBAとAccess VBAの2種類があり、それぞれベーシック(初級)とスタンダード(上級)の2つのレベルが用意されています。スタンダードレベルでは、基礎的なマクロの記録や編集手順を理解して比較的簡単なVBAコードを作成するスキルが求められます。一方エキスパートレベルではより高度なプログラミングスキルが必要とされ、ユーザーフォームの作成や複雑なデータ処理、エラーハンドリングなどが出題されます。 VBAエキスパートを取得して実践的なスキルを証明すれば、即戦力として評価されやすくなるでしょう。転職や昇給交渉の際の強力な武器となるだけでなく、フリーランスとして個人で案件を探す際にもクライアントからの信頼につながります。 MOS資格 Microsoft Office Specialist (MOS)は、Microsoft社が認定する国際資格で、Office製品の操作スキルを評価します。VBAエンジニアにとって特に重要なのは、Excel Expert(エキスパート)レベルの資格です。Excel Expert資格の試験では、高度な関数やマクロの使用、データ分析、ピボットテーブルの作成など、Excelの上級機能の理解と活用能力が問われます。VBAに関する直接的な出題は少ないものの、Excelの深い理解はVBAプログラミングにも直結するため、VBAエンジニアにとって重要な資格といえるでしょう。 MOS資格の利点は、世界的に認知されている資格だということです。多くの企業がMOS資格を評価基準として採用しており、就職や転職の際にも大きな強みとなります。また、Excelの高度な機能を理解していることは、VBAエンジニアとしても大きなアドバンテージとなるでしょう。さらに、MOS資格はExcel以外のOffice製品(Word、PowerPoint、Accessなど)でも取得可能です。これらを複数取得することができれば、Office製品全般に精通したエンジニアとしてさらに幅広い業務に対応できるでしょう。 VBAエンジニアの将来性 VBAエンジニアの将来性は、Microsoft Office製品の普及が続く限り一定の需要が見込まれるでしょう。特に業務効率化や自動化が求められる企業では、VBAを活用したツールの開発が重要な役割を果たします。一方でクラウドサービスやWebアプリケーションの台頭により、VBA単独での需要は徐々に変化していく可能性もあります。そのためVBAエンジニアには、他のプログラミング言語のスキルや、クラウドサービスとの連携技術などが求められるようになるでしょう。 またAIや機械学習の進展に伴って、VBAとこれらの技術を組み合わせた新しいソリューションの開発も期待されています。VBAスキルを基盤としつつ、常に新しい技術トレンドにアンテナを張ってスキルアップを目指す姿勢が求められます。 最後に VBAエンジニアは、Microsoft Office製品を中心とした業務効率化や自動化のスペシャリストとして、重要な役割を果たします。社内業務の効率化からデータベース運用の最適化までその仕事内容は多岐にわたり、業務効率の改善に大きく貢献しています。VBAエンジニアの年収は正社員で400万円〜500万円、フリーランスで600万円〜700万円が一般的とされています。ただし今後の需要の変化に応じて、他のプログラミング言語やデータベースの知識を習得することでさらに高収入を目指せるでしょう。 VBAエンジニアの将来性に関しては、業務効率化の需要が継続する一方で、他の技術との融合が求められる傾向にあります。VBAスキルを基盤としつつ、新技術への適応力を高めることで、今後も高い市場価値を維持できるでしょう。今回紹介した年収アップの方法やおすすめの資格を参考に、継続的な学習と経験を積み上げて、周囲から求められるVBAエンジニアを目指しましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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Salesforceの資格を徹底解説!難易度は高い?【2024年最新版】

Salesforce資格を取得してエンジニアとしてスキルアップしたいと考えているものの、Salesforce資格の中身や難易度がよく分からないという方も多いのではないでしょうか。Salesforceは世界でもっともシェア率の高い顧客関係管理(CRM)システムです。資格を取得することで、Salesforceスキルを保有していることを証明することができます。 本記事ではSalesforce資格の概要についてまとめました。Salesforceの資格を取得するメリットや種類、難易度について解説します。本記事を読むことでSalesforceの資格がどういったものなのか分かり、Salesforceの資格を受験するか決めることができます。Salesforce資格について興味がある方はぜひお読みください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Salesforceとは ところで、みなさんSalesforceを使ったことはありますか? CRMシステム自体、あまりITエンジニアがユーザーとして利用するものではないので「名前くらいは知っているけれど、使ったことはない」という方のほうが多いように思います。 CRMシステムとは、簡単にいうと商談や案件の状況や顧客の行動原理などを分析し、よりよい営業活動に結びつけようとするためのシステムです。このようなCRMシステム自体は目新しいものではないですが、Salesforceはある重要な革命を起こしたことで、世界でもっともシェア率の高いCRMシステムとなっています。 Salesforceが起こした革命とは、クラウドサービスサービス(Software as a Service、いわゆるSaaS)の登場です。クラウドサービスといえば、AWS(Amazon Web Service)が有名ですが、世界初のクラウドサービスはSalesforceだと言われています。 クラウドであるSalesforceは月額制です。導入コストが低く抑えられ、利用企業側で独自の機能を開発し、拡張することができるメリットがあります。他の企業からも、Salesforceと同じようなメリットを持つクラウド型CRMシステムが登場していますが、先行者利益もあり、Salesforceの一人勝ちと言える状態です。 Salesforceの資格を取得するメリット Salesforce資格を取得するメリットについてまとめました。メリットは次の3つです。 自身の知識やスキルを証明できる エンジニアとしてのスキルアップにつながる 転職において有利となる それぞれについて詳しくみていきましょう。 自身の知識やスキルを証明できる Salesforceの資格を取得することで自分の知識やスキルを証明することが可能です。資格があれば、「最低限このレベルのスキルはある」ということが取引先や上司に伝わりやすくなります。特にSalesforce関連の資格の場合、資格保有者がいる会社名が公式サイトに公表されています。 Salesforce関連の仕事を依頼したい会社は、Salesforce資格保有者がいるかどうかを重視する場合も多いです。つまり、Salesforce資格を保有することによって、勤めている会社がSalesforce関連の仕事を得られる可能性があるということです。会社に貢献したい方にもSalesforce資格はおすすめできます。 エンジニアとしてのスキルアップにつながる エンジニアとしてのスキルアップにつながるのも、資格を取得するメリットです。Salesforceは顧客管理システムの中でも多く使われているため、エンジニアなら習得して損はないスキルと言えます。スキルの幅を広げることはエンジニアにとって重要ですが、日々の仕事に精一杯で、学習のモチベーションが保てない方も多いでしょう。資格合格という明確な目標を設けることで、モチベーションを保ちやすくなります。特にSalesforceの資格は受験科目が難易度別に分かれており、1つの科目に合格するたびに成長を実感できるため、学習を継続しやすいでしょう。 転職において有利となる Salesforce資格を習得することで、転職が有利になります。「資格は意味がない」と考える人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。特にSalesforce資格は知名度が高く、採用担当者の目を引きやすいのでおすすめの資格です。 また、年収アップを目的として転職活動を行う場合、何らかの付加価値をつけることが大切です。エンジニア転職では、スキルレベルの高さが重視されますが、プログラミングなどの基礎は他の求職者も保有していることが多いため、それらのスキルをアピールしても差を付けられません。Salesforce関連のスキルは保有していないエンジニアも多いため、差別化を図ることができます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Salesforceの基本資格 Salesforceの基本資格は、以下の3つです。詳細は公式サイトを参照してください。 CRM管理者/コンサルタント 開発者/アーキテクト マーケター/コンサルタント それぞれ見ていきましょう。 CRM管理者/コンサルタント CRM管理者/コンサルタントの基本資格は、以下の2つがあります。 認定アドミニストレーター 認定CPQスペシャリスト Salesforce 認定アドミニストレーター試験では、Salesforce CRM システム管理者を認定します。Salesforce 組織のメンテナンスや、業務要件に基づいた管理機能を実行できる能力が求められる試験です。また、Salesforce 認定 CPQ スペシャリスト試験では、バンドル設定、価格設定、出力ドキュメント、更新および修正を構築できるスペシャリストとして認定します。 開発者/アーキテクト 続いて、開発者/アーキテクトの基本資格は以下の通りです。 認定Platformアプリケーションビルダー 認定Platformデベロッパー 認定Date Architecture and Managementデザイナー 認定Sharing and Visbilityデザイナー 認定Development Lifecycle and Deploymentデザイナー 認定Identity and Access Managementデザイナー 認定Integration Architectureデザイナー 認定Mobile Solution Architecureデザイナー 認定Commerce Cloud Digitalデベロッパー マーケター/コンサルタント 最後に、マーケター/コンサルタントの資格は以下の通りです。 認定Pardotスペシャリスト 認定Marketing Cloudメールスペシャリスト 認定Marketing Cloudソーシャルスペシャリスト ITエンジニア向けの資格という意味では「開発者/アーキテクト」の分類に属する「認定Platformデベロッパー」や「認定Platformアプリケーションビルダー」あたりが順当な候補ですが、所属する会社や組織の業務範囲などによっては「CRM管理者」の分類に属するものを受けた方がいいこともあるでしょう。 上位資格について Salesforceの資格試験には“格付け”があります。「基本資格」とされているものは、誰でも受けられますが、「上位資格」は特定の「基本資格」に合格していることが前提です。Salesforceの上位資格は、以下の3つに分かれています。 CRM管理者/コンサルタント 開発者/アーキテクト マーケター/コンサルタント CRM管理者/コンサルタント CRM管理者/コンサルタントに関する上位資格を紹介します。基本資格である認定アドミニストレーター試験の上位資格は、以下の通りです。 認定上級アドミニストレーター 認定Sales Cloudコンサルタント 認定Service Clpudコンサルタント 認定Community Cloudコンサルタント 認定Service Cloudコンサルタントには更にField Service Lightning コンサルタントという上位資格があります。 開発者/アーキテクト また、開発者/アーキテクトに関しては基本資格にある認定Platformアプリケーションビルダー、認定Platformデベロッパー、認定Date Architecture and Managementデザイナー、認定Sharing and Visbilityデザイナーの上位資格が、認定アプリケーションアーキテクトにあたります。 基本資格にある認定Development Lifecycle and Deploymentデザイナー、認定Identity and Access Managementデザイナー、認定Integration Architectureデザイナーの上位資格が、認定システムアーキテクトにあたります。 そして、基本資格にある認定アプリケーションアーキテクトと、認定システムアーキテクトの上位資格が、認定テクニカルアーキテクトにあたります。 マーケター/コンサルタント マーケター/コンサルタントに関しては基本資格にある認定Pardotスペシャリストの上位資格が認定Pardotコンサルタント、認定Marketing Cloudメールスペシャリストの上位資格が認定Marketing Cloudコンサルタントにあたります。 「認定テクニカルアーキテクト」の人数ですが、Salesforceの公式サイトによると、2018年6月の時点で全世界で約240名、日本では13名しかいないそうです。現在ではもう少し増えている可能性はあるとはいえ、認定テクニカルアーキテクトは難易度が非常に高く、そして希少性がある資格であることがうかがえるでしょう。 Salesforceの資格を取得する難易度は? 他の会社が実施するベンダー試験にも言えることですが、Salesforceの資格試験は、Salesforceユーザー、開発者をターゲットにしているものです。実務経験のない方にとっては、用語がわからずなにを問われているのかもわからない、という事態になりがちです。 実際、Salesforceの公式ドキュメントでも、各「基本資格」を受ける方には、“1年から2年の業務経験があること”と“出題範囲になる製品やサービス、開発言語の経験があること”、各「上位資格」を受ける方には、“2年から4年の業務経験があること”と“出題範囲になる製品やサービス、開発言語の経験があること”が望ましいとされています。 人によって業務経験の“密度”が異なるので、必ず2年程度の業務経験で取れるわけではないと思いますが、「基本資格」は情報処理試験でいうところの基本情報技術者試験レベルの試験と考えていいかと思います。対して、「上位資格」は、“2年から4年の業務経験があること”が目安ですが、「基本資格」より専門性も高まるため、「基本資格」よりもだいぶと難易度が上がるようです。 Salesforceの資格を取得するための効率的な勉強方法について Salesforceの資格試験勉強をするうえで、一番の問題になるのは、試験対策用の参考書や問題集の類が極端に少ないという点です。少なくとも書籍は存在しないように思います。書籍がない以上、周りの受験経験者やインターネットで、どういう問題が出たのか、なにが問われるのか情報収集するしかありません。しかも、そのような“口コミ”レベルの情報もあまり多くありません。学習プランが立てにくい、という意味で非常に勉強が難しい資格試験と言えるでしょう。 「ネットで調べたけれど、よくわからなかったし、周りに相談できる人もいない」という方は、“一度、ダメ元で受けてみる”のも手のように思います。問題を解くというよりも、どういう問題が出てきたのか、どんな用語が使われていたのかを確認することで、なにを勉強すればいいか方向性が見えてくるはずです。それから本格的な学習をはじめるのもアリです。たしかに受験料が無駄になってしまいますが、間違った口コミから、出題範囲や傾向を見誤った状態で学習するよりも効率がいいでしょう。 実際の学習ですが、Salesforceの資格試験は、基本的には“実技”だそうなので、実際に製品を操作してみることが重要です。わざわざ個人で契約したいものではないかもしれませんが、業務の中だけでは不十分だと感じた場合は、無償トライアルを活用するなどして、触れる機会を増やすようにしましょう。 Salesforceの資格の価値・メリットとは 結局、Salesforceの資格を取る意味があるの?というところですが、Salesforceのシェアが海外でも日本国内でも非常に高いことから、資格としての価値は高いと言えるでしょう。また資格を持っていることで、顧客から信頼されやすいというメリットもあります。 ITエンジニアの転職市場においても、Salesforce専門、専門とまではいかなくても得意とする開発会社(ソフトウェアハウス)が増えており、「基本資格」をひとつ取得しているだけでも強力な武器になることが予想されます。 ただ、まだまだ国内の転職市場では「Salesforceの資格必須」という企業は少ないでしょう。一般化していないからこそ、他人と差別化できるという考え方もあると思います。しかし、CiscoやOracleなど他のベンダーが行っている資格試験の方が、転職市場での価値は高いとされているのが現状です。 ちなみに、Salesforceによると世界でも240人ほどしかいない認定テクニカルアーキテクトの平均年収は、約15万ドル(日本円にすると約1600万円)とのことですから、たしかに高年収を狙える資格と言えるでしょう。 Salesforceの資格は1年ごとに更新が必要 Salesforceの資格を取得したあとは、年1回の更新が必要です。資格を更新するためには、Salesforceが提供する更新モジュールを完了する必要があります。更新モジュールは、Salesforceのオンライン学習システムであるTrailhead上で行います。ハンズオンや問題演習が含まれるので、しっかりと勉強をしてクリアを目指しましょう。 なお、更新モジュールの配信スケジュールは資格ごとに異なるので、以下の公式サイトの情報を確認してください。更新モジュールを完了して資格を更新しないと、上位資格も含めてすべての資格が無効になるので、必ず更新をするようにしましょう。 https://tandc.salesforce.com/release-exam Salesforceエンジニアの年収 フリーランスエージェントであるテクフリでは、Salesforce案件が246件掲載されています(2023年9月時点)。その中でも月単価80万円を超える案件は143件です。このことから、SalesforceエンジニアはIT系の仕事の中でも年収が高めだと想像されます。 Salesforceは多くの企業において導入しやすいサービスです。そのため、Salesforceのスキルを持った人材は市場価値を高めやすい傾向があります。 Salesforceエンジニアの案件情報 最後に、Salesforceの案件情報についてまとめました。フリーランスエージェントであるテクフリには、Salesforce案件も数多く掲載されています。どのようなSalesforce案件があるかを知ることで、Salesforceエンジニアとして働くイメージも湧いてきます。ぜひご確認ください。 Salesforceエンジニア案件を探してみる まとめ 繰り返しになりますが、ベンダーが行う資格試験は、そのベンダー製品を扱っていない方にとっては難しいものになります。これはSalesforceにも当てはまるものです。しかも、Salesforceの資格試験はマイナーではないのに、情報量が少ないという変わった特徴があります。 数年の実務経験があり、周りにすでに受けた方がいる“恵まれた”環境であれば「基本資格」レベルであれば、それほど苦労しないと思われます。しかし、独学で合格を目指す方など“恵まれていない”環境だと、非常に苦労する資格試験です。 近年では、Salesforceを得意とする開発会社が増えており、「基本資格」ひとつでも強力な武器になることが予想されます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Salesforceの資格についてよくある質問 Salesforceの資格についてよくある質問をまとめました。 そもそもSalesforceってなに? Salesforceとは世界でもっともシェアの高い顧客関係管理(CRM)システムです。Salesforceは世界初のクラウドサービス型CRMシステムで、月額制となっているため導入コストを低く抑えられます。さらに利用企業側で独自の機能を開発し、拡張できるメリットがあります。 Salesforceの公式資格とは? Salesforceの資格は、以下の4つに分類されます。 ・CRM管理者/コンサルタント Salesforce製品の導入や設定など管理者のための資格試験 ・開発者/アーキテクト Salesforceの機能開発者のための資格試験 ・EinsteinAnalytics SalesforceのAIサービスで、AIを使ったデータサイエンティストのための資格試験 ・マーケター/コンサルタント PardotというBusinesstoBusiness(BtoB、B2B)用製品など、サービスを活用するメンバーのための資格試験
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UI/UXデザイナーの資格を徹底調査!スキル別に役立つ資格【4選】

UI/UXデザイナーのスキルを証明するときに必要な資格をご存知でしょうか?UI/UXデザイナーは、自身のスキルを示すものとしてポートフォリオや過去の実績が重視されます。資格を取得することが自身のスキルの裏付けとなり、転職やフリーランス転向に役立つこともあるでしょう。 今回は、UI/UXデザイナーに求められるスキルとともに、そのスキルを証明するのに必要な資格とその具体的な資格取得方法、内容などをまとめてお伝えします。 関連記事:UI/UXデザイナー フリーランスの案件単価や費用相場を徹底調査 テクフリでフリーランス案件を探してみる UI/UXのスキル別に役立つ資格4選 現在、前述の通りUI/UXデザイナーは需要も高く、さまざまなスキルを身に付ける必要があります。そのため、資格はスキルの証明になります。しかし、UI/UXデザイナーには特定の資格は必要ありません。一方で、資格取得は大きなアピールポイントになり、フリーランスの方の受注や転職にもプラスの材料となるといえるでしょう。UIデザイン、UXデザインそれぞれで必要とされるスキルとそれを証明できる資格や試験は以下となります。 ウェブデザイン技能検定(UIデザイン) ウェブデザイン技能検定は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施している、Webデザインに関する国家資格です。資格は1級から3級まで分かれており、1級2級には実務経験がないと受験資格が与えられない(1級は7年以上、2級は2年以上)ため、この資格があるというだけでキャリアの証明にもなります。 ちなみに、各級とも学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では私物のパソコンを持参し、実際に課題Webサイトを作成する内容になっています。難易度は3級の場合、それほど高くなく、他の国家資格(IT資格等)に比べ難易度は低いといえるでしょう。ます。出題形式と合格基準は下記の通りです。 出題形式 合格基準 学科 筆記試験(マーク方式):「多肢選択法」「真偽法」形式 70点以上(100点満点) 実技 課題選択方式 70点以上(100点満点) ※試験要項に示す各作業分類において配点の60%以上の得点を得ること 引用:https://www.webdesign.gr.jp/summery/schedule/ Webクリエイター能力認定試験(UIデザイン) Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイという企業が主催している民間資格試験です。Webクリエイターに必要とされる、Webサイト制作のデザイン能力およびWebページのコーディング能力を認定する試験です。取得できるランクは「スタンダード」と「エキスパート」の2種類があり、HTML5とCSSの文法を使用したコーディングを行う試験内容となります。Webクリエイター能力認定試験には受験資格がないため、誰でも挑戦できます。出題形式と合格基準は下記の通りです。 スタンダード エキスパート 出題形式 実技問題 知識問題・実技問題 合格基準 得点率65%以上 (合計得点において)得点率65%以上 引用:https://www.sikaku.gr.jp/web/wc/contents/about/content/1/ Google UX Designプロフェッショナル認定(UXデザイン) Google UX Designプロフェッショナル認定は、Googleが提供しているUXデザイナー養成オンラインコースです。取得できるとGoogle認定の証明書を受け取れます。このコースでは、UXデザイナーになるためのグーグル認定のトレーニングを受講します。、7つのコースを週10時間ほど学習し、約6ヶ月で受講完了するという流れです。 現在受講内容は英語のみでの提供となっていますが、オンラインビデオの内容は全てスクリプトがあるためDeepLを利用すれば英語が苦手な方でも受講できます。こちらのカリキュラムは試験に合格する形ではなく、コースを終了するごとに証明書をもらえる形の資格となります。受講内容と料金は以下のとおりです。 UXデザインの基礎 UXデザインプロセスをはじめる ワイヤーフレームと低精度プロトタイピング UXリサーチと初期コンセプトのテスト Figmaでの高精度のデザインとプロトタイピング Adobe XDによるレスポンシブWEBデザイン ソーシャルグッドのためのUXデザインと、就職の準備 受講料金は月$39(約6ヶ月で$234)となっています。 https://www.coursera.org/professional-certificates/google-ux-design 人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度(UXデザイン) 人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度は、公益団体の人間中心設計推進機構が実施している、UXデザインなどについての専門性を明らかにするための資格です。HCD(人間中心設計)とは、UXに含まれるひとつの要素で、人間がプロダクトを使いやすくすることに焦点を置いた、使う人の観点でものを作るためのしくみです。 HCDには使いやすさ(ユーザビリティ)はもちろん、観察・理解・設計・評価などの利用者の視点に立つための知識が必要とされています。認定制度には、専門家とスペシャリストの2種があり、経験やコンピタンスに応じた認定が行われます。 人間中心設計専門家(認定HCD専門家) ユーザビリティ、人間中心設計(HCD)、UXデザイン、サービスデザインに関わる実務経験5年以上。 HCDの視点でプロジェクトマネジメント経験あるいはHCDの組織導入経験があること。 専門能力を実証するための実践事例が3つ以上あること。 人間中心設計スペシャリスト(認定HCDスペシャリスト) ユーザビリティ、人間中心設計(HCD)、UXデザイン、サービスデザインに関わる実務経験2年以上。 専門能力を実証するための実践事例が3つ以上あること。 https://www.hcdnet.org/certified/ ウェブ解析士 ウェブ解析士は、ウェブサイトやWebアプリのアクセス解析に関する知識とスキルを有していることを認定する資格です。一般社団法人ウェブ解析士協会が主催しています。試験は、インターネット上で120分50問の4択問題で行われ、合否は試験直後に判定されます。主な出題内容は以下のとおりです。 ウェブ解析と基本的な指標 事業戦略とマーケティング解析 デジタル化戦略と計画立案 ウェブ解析の設計 インプレッションの解析 エンゲージメントと間接効果 ウェブサイトの解析 ウェブ解析士のレポーティング 上記のように、ウェブ解析やデジタルマーケティングの基礎的な知識を幅広くカバーしています。ウェブ解析士を目指す人は、ウェブ解析士協会が運営する公式テキストや講座などを活用して、試験対策を行いましょう。 参考:https://www.waca.associates/jp/course/wac/ そもそもUI/UXデザイナーの役割とは? UIデザイナー UIとはユーザーインターフェース(User Interface)の略です。一般的にユーザーとプロダクトをつなぐ接点を意味する言葉で、Webサイトやアプリでいうと、人がモノ(PCやスマホ)を操作するときに触れるアプリのデザインや画像、ボタンなど外観に関わるすべてをUIと呼びます。UIデザイナーの主な仕事内容は、アプリの各ボタンのデザインや配置を考え、年齢層・ターゲットが使いやすいように画面を設計・デザインをすることです。 ユーザーの視点に立って、使いやすさやデザイン性の高いUIを実現することが求められる職種だと覚えておきましょう。 UXデザイナー UXとはユーザーエクスペリエンス(User eXperience)の略です。プロダクトやサービスを通じて得られるすべてのユーザー体験を示す言葉で、Webサイトやアプリでいうと、サイトやアプリを通じて得た全ての体験(登録〜購入までなど)をUXと呼びます。UXはUIを含めたすべての顧客体験を示します。 そのため、多くの企業ではUIデザイナーとUXデザイナーを区別せずに、同時に担うパターンが多いです。UIはPhotoshopやIllustratorなどのデザインスキルや知識が、UXはHCD(人間中心設計)やマーケティングなど多岐に渡る知識が必要とされるため、常に新しい情報を取り入れるなどの勉強が必要になります。 UI/UXデザイナーに必要なスキル UI/UXデザイナーがどういった仕事なのか分かったところで、UI/UXデザイナーに必要なスキルについて解説していきます。UI/UXデザイナーに必要なスキルはおもに、次の4つです。 コミュニケーション能力 探究心 デザインスキル SEOに関する知識 UI/UXデザイナーとして市場価値を高めていきたいのであれば、これらのスキルを優先的に伸ばしましょう。1つ1つのスキルについて詳しく解説していきます。 コミュニケーション能力 コミュニケーション能力はあらゆる職種において必要とされる能力ですが、UI/UXデザイナーにとっても同様に重要な能力です。どんなに優れたデザインを生み出すことができても、そのアイデアを他人に上手く伝えられなくては、デザイン案が通らなくなってしまいます。 また、UI/UXデザイナーはデザイン案をコーダーやプログラマーに共有して、デザイン通りにコーディングしてもらうように指示を出さなくてはいけません。コミュニケーション能力が欠けていると、自身が思い描いたものとは異なるものが出来上がってしまう可能性もあるのです。 探究心 UI/UXデザイナーには、強い探究心も求められるでしょう。ユーザーが「使いやすい」「面白い」と思うデザインは、時代とともに常に移り変わっていくものです。そのため、UI/UXデザイナーは常にデザインのトレンドを追いかけて理解しておく必要があります。そのうえで、トレンドをいかに取り入れるかを検討しなくてはいけません。 そのためにも強い探究心を持ち、柔軟に受け入れながら自分の物にしていく姿勢が大切です。Web業界は変化が激しいと言われており、トレンドの移り変わりもスピーディであるため、UI/UXデザイナーに転職後も勉強を継続する姿勢が求められるでしょう。 デザインスキル UI/UXデザイナーにとって、デザインスキルは核となるものです。UI/UXデザイナーに転職する際は、これまで制作したWebサイトなどをまとめたポートフォリオを提出する場合がほとんどであり、面接官は制作物を通じて求職者のデザインスキルを審査します。UI/UXデザイナーを目指すなら、まずはWebデザインの基礎を学ばなくてはいけません。 また、PhotoshopやIllustratorなどのWebデザインツールも使いこなせる必要があります。デザインスキルは独学でも習得可能ですが、独学が思うように進まない場合、UI/UXデザイナーやWebデザイナーを目指す方向けの学習スクールに通うのもおすすめです。学習スクールでは先生から1からデザインの基礎を教えてくれるうえに、カリキュラム内で制作した自主制作物をポートフォリオとして面接時に提出できます。 SEOに関する知識 UI/UXデザイナーはSEO対策の知識を持っていた方が有利です。SEO対策とは、Googleを始めとする検索エンジンの評価を最大化するために取る戦略のことです。検索エンジンに評価されれば検索結果の上位に表示されやすくなり、それが来訪者数や売上数アップに繋がります。UI/UXの変更によって検索エンジンからの評価が変動することもあるため、SEO対策UI/UXとも密接に関わっているのです。そのため、UI/UXデザイナーはWebマーケターとも相談しつつ、検索エンジンからの評価を高めるためのデザインを検討しなくてはいけません。 テクフリでフリーランス案件を探してみる UI/UXデザイナーが資格を取得するメリット UI/UXデザイナーが資格を取得するメリットは多いです。資格は自身のスキルを客観的に証明するものであり、また、資格取得のために勉強することでさらなるスキルアップにもつながります。UI/UXデザイナーが資格を取得するメリットとして、ここでは以下の3つを紹介します。 UI/UXの知見を深められる 自身のスキルを証明できる 転職において有利になる UI/UXデザイナーを目指している人は、今回紹介するメリットを参考に、資格取得を検討してみましょう。 UI/UXの知見を深められる UI/UXデザイナーは、ユーザーの使いやすさや満足度を追求して、Webサイトやアプリなどのデザインや機能を設計する職種です。そのため、UI/UXに関する知識やスキルは、UI/UXデザイナーにとって欠かせません。資格を取得することで、UI/UXに関する基礎知識から応用的な知識まで体系的に学べます。また、資格取得のための勉強や試験を通して、UI/UXの考え方や設計方法を深く理解できます。資格取得のために勉強したことを活かして、さらなるステップアップを目指しましょう。 自身のスキルを証明できる UI/UXデザイナーはその職務内容上、仕事を探す場合には実務経験やポートフォリオが非常に重要とされる職種です。しかし、これまでの実務経験やポートフォリオを示すだけでは、自身のスキルを客観的に証明することは難しい場合もあります。特に経験の浅いUI/UXデザイナーは、十分なポートフォリオや実務経験がない場合もあるでしょう。資格を取得することによって、自身のUI/UXに関するスキルを客観的に証明できます。また、資格を取得していることは、企業やクライアントからの信頼度を高めることにもつながるでしょう。 転職において有利になる UI/UXデザイナーは、近年需要が高まっている職種です。そのため、転職市場では、UI/UXに関するスキルや経験を有するデザイナーが重宝されます。資格を取得していることは、転職においても大きなアピールポイントとなります。また、資格を取得していることで、希望する職種や企業への転職を有利に進められます。案件や求人に応募するときは資格取得をアピールして、ライバルとの差別化を図りましょう。 UI/UXデザイナーのキャリアパス Web業界は変化の激しい業界であり、その中で生き残っていくには、キャリアパスをしっかり考え今後どのスキルを取得するのがプラスになるのか考えることが大切です。そこで、UI/UXデザイナーに転職した後のキャリアパス例を紹介します。UI/UXデザイナーに転職した後の代表的なキャリアパスには、以下の2つがあります。 マネジメント職 フリーランス 以下では、それぞれについて確認していきましょう。 マネジメント職 UI/UXデザイナーのキャリアパスのひとつは、Web業界におけるマネジメント職を目指すことです。マネジメント職の代表例としては、Webディレクターが挙げられます。Webディレクターはサイト制作全体の指揮を取る責任者です。各クリエイターへ作業指示を出したり、進捗状況を管理し納期やサイト仕様の調整をしたりします。 その後のキャリアとして、ITコンサルタントを目指す道もあります。UI/UXデザイナー出身の人材は、その経験を活かしてWebサイトの集客アップに関するコンサルティングなどもできます。コンサルタントやマーケターといった立場で活躍する道もあることを覚えておきましょう。 Webマーケティングの知識を体系的に身に付けたい場合は、スクールを利用してみるのもいいでしょう。 参考:WEBMARKS フリーランス UI/UXデザイナーの中には、フリーランスのUI/UXデザイナーとして独立する人材もいます。フリーランスになれば実力次第で年収アップも狙えるため、あなたのスキルを活かして高単価案件の獲得を目指しましょう。 ただ、フリーランスのUI/UXデザイナーとして活躍するためには、まず、UI/UXデザインに関する十分なスキルと経験を身につけることが大切です。また、自分のスキルをアピールできるポートフォリオやプレゼンテーションを用意しておくことも重要です。フリーランスとして独立するには、事前の準備が必要だという点はしっかり押さえておきましょう。 近年では、Web制作自体の需要が高まっているため、フリーランスのUI/UXデザイン案件も多くあります。フリーランスのUI/UXデザイナーは、自分のスキルや経験を活かして、やりがいのある仕事をしながら、高収入を得られる職業です。この機会に、フリーランスのUI/UXデザイナーを目指してみるのも良いでしょう。 まとめ UI/UXデザイナーの資格に関して調べてみると、「資格は必要ない」といった意見もあります。しかし、UI/UXデザイナーが資格を取得すると以下のようなメリットがあります。 UI/UXの知見を深められる 自身のスキルを証明できる 転職において有利になる UI/UXデザイナーにとって資格は必須ではありませんが、資格を取得することで、自分のスキルを客観的に評価でき、キャリアアップやスキルアップの目標を立てやすくなるといえるでしょう。 様々な業界でデジタル化が加速するにつれて、UI/UXデザイナーへの需要も高まっています。特に、ハイレベルで報酬も高い案件は、企業やクライアントからのニーズレベルが高く、より高度なスキルや経験が求められます。UI/UXデザイナーの資格を取得することで、これらの案件に応募する際の競争力を高めていきましょう。 資格を取得するだけでハイレベル案件を獲得できるわけではありませんが、自身の市場価値を高めてハイレベルな案件を獲得するために役立つでしょう。UI/UXデザインを学び始める方には基礎を知るきっかけとして、また、長年活躍している方はスキルの整理/再確認として資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。 関連記事:UI/UXデザイナーの将来性は? フリーランスになった方が良い? テクフリでフリーランス案件を探してみる
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データサイエンティストの平均年収や必要なスキルを徹底解説!

データサイエンティストという職業をご存知でしょうか。データサイエンティストとは、膨大なデータを収集・分析することで、ビジネスに活用する知見を得て、企業の意思決定を手助けする仕事です。 具体的に、楽天では、運営しているECサイトを通じて、ユーザー閲覧履歴や購入履歴のデータを収集し、ユーザー一人一人の特性を分析しています。これにより、それぞれの特性にあった広告を掲載する事ができ、広告のクリック率や購買率を向上させています。 近年では、ビッグデータ分析の需要がどんどん高まっており、今やなくてはならない存在となってきています。 今回は、そんなデータサイエンティストの平均年収や必要なスキルなどをまとめました。データサイエンティストに興味がある方や、目指している方はぜひ参考にしてください。 データサイエンティスト案件を紹介してもらう データサイエンティストの平均年収・給料 まず初めに、データサイエンティストの平均年収について、年齢や会社規模別に、詳しく見ていきましょう。 全体平均 データサイエンティストの平均年収は約655万円で、推移は440万円から870万円と言われています。国税庁の民間給与実態調査によると、令和元年における日本全体の平均年収は約436万円となっています。 このことから、データサイエンティストの年収は、日本全体の平均よりも200万円近く高いことがわかります。 さらに、年収1000万円以上を提示している企業も多く存在するので、スキルが高いほど多くの収入が期待できます。 専門的な知識やスキルが必要で、重大な意思決定の場面で、データに基づいた合理的判断を求められるデータサイエンティストの仕事を考えると、このような結果は当然と言えるでしょう。 また、40代のデータサイエンティストの平均年収を男女別に見てみると、男性の平均が約760万円、女性の平均は約544万円となっていて、男性の方が200万円以上高くなっています。 年齢別 年齢別に見ていくと、データサイエンティストの年収は平均約350万円からスタートし、年収の推移が一番高くなる50代後半から60代では約800万円に到達します。 年齢 年収 20代前半 約350〜400万円 20代後半 約400〜470万円 30代前半 約400〜520万円 30代後半 約480〜600万円 40代前半 約530〜650万円 40代後半 約600〜750万円 50代前半 約680〜800万円 50代後半 約700〜800万円 60代 約450〜800万円 また、年代別では、20代の平均年収が約404万円、30代の平均が約511万円、40代の平均が約655万円、50代の平均が約786万円となっています。 年代 年収 20代 約404万円 30代 約511万円 40代 約655万円 50代 約786万円 企業の規模による違い 企業規模の違いから見ていくと、大企業で働くデータサイエンティストの平均年収は約760万円、中企業の平均は約629万円、小企業の平均は約570万円となっています。 会社の規模が大きくなればなるほど平均年収も比例して高くなっている点では、多くの他の職業と同じであると言えるでしょう。 海外のデータサイエンティストの年収 海外のデータサイエンティストの平均年収は日本と比べ、どのようになっているのでしょうか。 前述したように、日本全体の平均年収は約436万円で、データサイエンティストの平均は約655万円です。 アメリカ全体の平均年収は約430万円となっていて、全体の平均年収では日本とアメリカに大きな差はありません。 しかし、アメリカのデータサイエンティストの平均年収は約1200万円となっており、日本の平均の2倍近くにまでなっています。 アメリカでデータサイエンティストは「最も稼げる職業」と言われています。また、アメリカ全土の職業の中で、雇用満足度や平均給料などの要素から比較し、人気な仕事を選ぶ「ベストジョブ」に4年連続で入賞しています。 これらのことから、アメリカでデータサイエンティストは、日本に比べて需要が高く、人気であることがわかります。 日本とアメリカの間でこれほど大きな差が生まれているのは、アメリカの方が日本よりもデータの分析や活用がビジネスにとって重要だと考えているからです。もちろん、日本でもデータの分析や活用は重要だと考えられていますが、アメリカの方がその傾向がより強くなっています。 さらに、日本と比べて、海外の方が転職をする人が多く、人材の流動性は高いです。そのため、多くの企業が優秀なデータサイエンティストを確保するために、他の企業よりも高い年収を提示していることも、年収が高くなる理由の一つです。 参照元:https://www.glassdoor.com/blog/best-jobs-in-america-2019/ データサイエンティストの年収が高い理由 ここまで、データサイエンティストは高収入な職業であることを説明してきました。 なぜデータサイエンティストの給料は高収入なのでしょうか。ここから見ていきましょう。 求められるスキルが高い データサイエンティストが高収入な理由の一つ目は、求められるスキルが高いためです。データサイエンティストは、膨大なデータを収集・分析し、そこから活用する必要があります。データを正確に解析するためには、統計学の知識が必要です。 また、データ分析だけでなく、「どの課題に取り組むべきなのか」や「分析したデータをどのように活用し、課題を解決するべきか」などのように、ビジネス的な観点で物事を考える必要もあるので、ビジネススキルも必要です。 さらに、データ収集やデータ統合などの処理では、データ解析言語と呼ばれる「R言語」や「Python」のプログラミングの知識も必要です。 これらの知識は専門性が高く、全てを独学で学ぶことは非常に困難です。さらに、日本では他の国に比べ、データサイエンティストに必要な知識を網羅的に学べる学校や十分な教育体制が整っている企業が少ないのが現実です。 求められるスキルが高く、必要な知識を身につけられる場所も多くないことから、高いスキルを持っているデータサイエンティストは非常に少なく、需要が高くなっています。 そのため、企業が優秀な人材を確保するためには、よりよい条件を提示する必要があるので、データサイエンティストの収入が高くなっています。 データ分析などの需要が伸びている 二つ目の理由は、データ分析など需要が伸びている分野なためです。 近年、企業が保有するデータの量は年々増加していて、会社によってはビッグデータと呼ばれるほど膨大なものになっています。情報量があまりにも多く、知識のない人が扱えるレベルよりも遥かに大きくなっています。 そのため、膨大なデータを分析するには、データ分析の知見をもつ専門家が必要不可欠です。その専門家こそがデータサイエンティストなのです。 今日のビジネスシーンにおいて、データの分析や活用、機械学習のニーズは高まる一方であり、いまや企業にとってなくてはならないものになっています。 優秀なデータサイエンティストを確保できるかどうかが、直接会社の利益につながると言っても過言ではなくなってきています。 そのため、データサイエンティストの需要は高まっており、求人の数もどんどん増えてきています。 企業が、数少ない優秀なデータサイエンティストから人材を確保するには、よりよい条件を提示する必要があります。その結果、高い年収を提示する企業が多く、データサイエンティストの収入が高くなっています。 データサイエンティストはフリーランスの方が稼げる? ここまで、データサイエンティストが高収入であることを説明してきました。 ここからは、正規雇用とフリーランス、どちらのデータサイエンティストの方が稼げるのかを見ていきましょう。 前述したように、正規雇用のデータサイエンティストの平均年収は約655万円で、単純に12で割った場合、月収は約55万円になります。 テクフリを参考にすると、フリーランスの場合、平均単価は1ヶ月約93万円となっていて、単純に12でかけた場合、年収は約1120万円になります。 この結果から見ると、フリーランスの方が正規雇用よりも2倍近く稼げることがわかります。 フリーランスの場合、持っているスキルによって収入が大きく変わるので、一概にいうことはできません。しかし、それを加味した上でも、フリーランスでは単価が高い案件が多く存在するので、フリーランスの方が比較的多く稼ぐことができるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる データサイエンティストに必要なスキルは? データサイエンティストになるには、専門的な知識やスキルが必要であることは、ご理解いただけたかと思います。 では、実際にデータサイエンティストになるためには、具体的にどのようなスキルが必要なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。 統計に関する知識 データサイエンティストに必要なスキルの一つ目は、「統計に関する知識」です。 前述したように、データサイエンティストは大量のデータを収集・分析し、そこから活用する必要があり、データを正確に解析するためには、統計学の知識が必要です。大きく分けて、「数学」「データ分析手法」「データ分析ツール」の3つのスキルが必要です。 数学 データ分析の共通語は数学となっていて、データ分析に関するほぼ全ての本が数学の知識がある前提で書かれています。 そのため、最低でも高校数学までの知識、特に確率・統計、微分積分、行列の分野の知識が必要です。また、できるのであれば、大学初級レベルの解析学、線形代数学の知識もあった方がいいでしょう。 データ分析手法 データ分析では、データ統計処理などの分析モデルを作成し、それに従って分析を進めていきます。そのため、データマイニング手法(分析に適した統計処理手法や、構造化されたデータベースから情報を抽出し、自動的に傾向やパターンを発見する分析手法)について理解しておくことが必要です。 データ分析には多くの手法があり、データの種類や必要とする分析結果によって、使うデータ分析手法が変わります。 そのため、「自らが必要とする結論を出すために、どのような分析手段をつかう必要があるのか」などを知っておく必要があります。 データ分析ツール 膨大なデータを扱うデータ分析では、途中計算が非常に複雑なため、基本的に分析に特化した分析ツールを用いて分析を行います。そのため、データ分析手法だけでなく、データ分析ツールの手法についての知識も必要となります。 基本的には、Excelの分析手法を用いて分析できますが、より専門的なデータ分析が必要な場合は、IBM社の「SPSS」が活用するといいでしょう。 Python、R言語などのプログラミングスキル データサイエンティストに必要なスキルの2つ目は、「Python、R言語などのプログラミングスキル」です。 前述したように、大規模なデータセットを効率的に処理したり、複数のデータを統合するためにはデータ解析言語である「R言語」や「Python」のプログラミングスキルが必要です。 Pythonは、主に機械学習やAI開発に使われていて、理解することが比較的簡単で、初心者向きの言語と言われています。 R言語は、学術や研究向けの統計解析言語として開発されたもので、データの分析や解析に非常に優れている言語です。しかし、Pythonに比べて専門性が高く、日本語の情報が少ないため、初心者の方や英語が苦手な方には難しい言語かもしれません。 Pythonhは初心者向けなのに加え、WEBアプリの開発などにも使われているので汎用性も非常に高いです。そのため、どちらの言語を勉強するか迷った場合、Pythonから学習するのがいいでしょう。 データベースに関する知識 データサイエンティストに必要なスキルの3つ目は、「データベースに関する知識」です。 データサイエンティストが扱う膨大なデータは、基本的にデータベースに格納されています。データサイエンティストは、データベースから効率的にデータ収集やデータ処理をするために、分析基盤や環境構築をする必要があります。 膨大なデータを扱うため、データ設計が適切でないと、サーバーに大きな負担がかかってしまい、最悪の場合サーバーが止まってしまいます。サーバーに大きな負荷をかけないためにも、効率的なデータ設計をする必要があります。 膨大なデータの処理知識 データサイエンティストに必要なスキルの4つ目は、「膨大なデータの処理知識」です。 前述したように、データサイエンティストが扱うビッグデータは、容量が非常に多いので、データの蓄積や操作をするには、専門的な知識やスキルが必要となります。 また、ビッグデータは今後さらに発展が期待されている技術領域なので、業界の動向を常に追いかけ、最新の情報や技術をテェックする必要があります。 データサイエンティストになるには? ここまで説明したように、データサイエンティストになるには、専門的な知識やスキルを身につける必要があります。そのため、未経験からいきなりデータサイエンティストになることは難しいでしょう。 まずは、データサイエンティストに必要な統計学やデータ分析などの専門知識を大学や専門学校で学びます。そこから、新卒で企業に入社し、経験を積んでいきましょう。 しかし、データサイエンティストは専門性や求められるスキルが非常に高いので、新卒からいきなり配属されるとは限りません。 そのため、まずは、データベースエンジニアやデータマイニングエンジニアなどの日常的に膨大なデータを扱う機会が多い職種で働き、実務経験を積んでからデータサイエンティストへの転職を目指した方が現実的でしょう。 よくある質問 データサイエンティストの平均年収は? データサイエンティストの平均年収は650万円程度で、推移は440万円から870万円と言われています。 データサイエンティストが高収入な理由は? データサイエンティストが高収入な理由は、「求められるスキルが高いため」「データ分析など需要が伸びている分野なため」の2つが挙げられます。 データサイエンティストに必要なスキルは? データサイエンティストになるために必要なスキルは大きく分けて、「統計に関する知識」「プログラミングスキル」「データベースに関する知識」「膨大なデータの処理知識」の4つです。 まとめ 今回は、近年需要が増えてきている「データサイエンティスト」の年収や必要なスキルについてまとめました。 データサイエンティストは、膨大なデータを収集・分析し、活用することが求められます。膨大なデータの収集・分析には専門的な知識やスキルが必要となります。求められるスキルが高い反面、他の職業と比べて年収は高い傾向があります。 この記事を通して、データサイエンティストに対する理解を深めるために、少しでもお役に立てましたら幸いです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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SQLとは?データベース言語の基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説

SQLとは SQLとは、「Structured Query Language(構造化照会言語)」の略称で、データベースを操作するための言語です。データベースにデータの登録、検索、更新、削除といった命令を送り、情報を管理します。SQLは、特定のデータベース製品に依存しないように設計された標準的な言語であり、さまざまなデータベースシステムで利用されています。そのため、一度SQLを習得すれば、MySQL、PostgreSQL、Oracle Databaseなど、異なるデータベースにも応用できます。 SQLの特徴は以下のとおりです。 データベース言語:リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)で使用される言語です。データベース内のテーブル間の関係を定義し、データの操作を行います。 標準化:国際標準化機構(ISO)やアメリカ国家規格協会(ANSI)によって標準化されているため、異なるDBMS間でも一貫した操作が可能です。 宣言型言語:ユーザーは「何をするか」を指定しますが、「どのようにするか」はDBMSに任せます。これにより、複雑なデータ操作を簡潔に記述できます。 SQLの基本的な機能には、データの検索(SELECT文)、挿入(INSERT文)、更新(UPDATE文)、削除(DELETE文)などがあります。SQLはデータベース内のデータを管理する言語だと覚えておきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる SQLとPythonの違い SQLとPythonはいずれもデータ操作に使用することができますが、目的や使用方法において違いがあります。 SQL(Structured Query Language) データベース言語:SQLは主にデータベース管理システムと対話するために使用される言語です。データの格納、取得、更新、削除などの操作を行います。 宣言型言語:SQLは宣言型言語であり、ユーザーは「何をするか」を指定します。ユーザーは結果を指定し、具体的な処理方法はDBMSに任せる点が特徴です。 用途:SQLはデータベース内のデータ操作に特化しており、データのクエリや管理に使用されます。 Python プログラミング言語:Pythonは汎用的なプログラミング言語であり、ウェブ開発、データ分析、人工知能(AI)、機械学習(ML)など、幅広い用途に使用されます。 命令型・オブジェクト指向:Pythonは「どのようにするか」を記述する命令型の言語です。ユーザーが詳細な手続きを記述し、その手順に従って処理を行います。 用途:Pythonは、データ処理、ウェブアプリケーションのシステム開発、スクリプト作成、科学計算など、多岐にわたる用途に使用されます。 SQLとPythonはそれぞれ得意な領域が異なるため、組み合わせて使用されるケースも多いです。例えばPythonでWebアプリケーションを開発し、その中でSQLを用いてデータベースにアクセスしデータを取得・操作する、といった使い方ができます。このように、SQLとPythonはそれぞれ異なる役割を持つ言語であり、目的に応じて使い分けることが重要です。 SQLを構成する言語 SQLは、大きく分けて以下の3つの言語で構成されています。それぞれの言語は異なる役割を担い、データベースの操作や管理を行います。 DML(データ操作言語) DDL(データ定義言語) DCL(データ制御言語) DML(データ操作言語) DML(Data Manipulation Language)は、データベース内のデータを操作するための言語です。主な命令には、SELECT(データの取得)、INSERT(データの挿入)、UPDATE(データの更新)、DELETE(データの削除)があります。これらの命令を使用することで、データベース内のテーブルに対して、データの読み取り、追加、変更、削除といった基本的な操作を行えます。DMLは、日常的なデータベース操作の中で最も頻繁に使用される言語グループであり、アプリケーションとデータベース間のデータのやり取りに不可欠です。 DDL(データ定義言語) DDL(Data Definition Language)は、データベースの構造を定義するための言語です。主な命令には、CREATE(オブジェクトの作成)、ALTER(オブジェクトの変更)、DROP(オブジェクトの削除)、TRUNCATE(テーブルのデータを全て削除)があります。これらの命令を使用することで、データベース、テーブル、インデックス、ビューなどのデータベースオブジェクトを作成、変更、削除できます。DDLはデータベースのスキーマ定義や変更を行う言語です。データベースの設計・構築段階や、既存のデータベース構造を変更するときに使用します。 DCL(データ制御言語) DCL(Data Control Language)は、データベースのセキュリティとアクセス権限を管理するための言語です。主な命令には、GRANT(権限の付与)、REVOKE(権限の取り消し)があります。これらの命令を使用することで、ユーザーやロールに対して、特定のデータベースオブジェクトへのアクセス権限を付与したり、取り消したりできます。DCLは、データベースのセキュリティを確保して、適切なユーザーのみが必要なデータにアクセスできるようにするために重要な言語です。 SQLを学習するメリット SQLを学習することには多くのメリットがあります。ここでは以下のメリットについて説明します。 汎用性が高い キャリアの幅が広がる 市場価値向上 学習しやすい 業務効率化につながる 汎用性が高い SQLはISOによって標準化されており、世界中の多くのデータベース管理システム(DBMS)で使用されています。これにより、一度習得したSQLの知識は、異なるDBMS間でも応用が利きます。SQLは、MySQL、PostgreSQL、Oracle Databaseなど、主要なDBMSで共通して使用できるため、どの企業やプロジェクトでも役立つスキルとなるでしょう。 キャリアの幅が広がる SQLを理解することで、データベースエンジニア、サーバーサイドエンジニア、データサイエンティストなど、幅広い職種に応募できるようになります。これらの職種では、データの管理や操作が重要な役割を果たすため、SQLのスキルは必須です。また、SQLの知識があることで、データベースの設計や最適化、パフォーマンスチューニングなど、専門的なスキルを身につけることができます。今とは違う職種のエンジニアになりたいと思っている人は、SQLの習得にチャレンジしてみましょう。 市場価値向上 データ活用が重視される現代において、SQLはさまざまな職種で求められるスキルとなっています。Webエンジニア、データアナリスト、マーケターなど、データに触れる機会のある職種において、SQLのスキルを持つ人材の需要は非常に高いです。多くの企業がデータベースを基盤としたシステムを運用しており、SQLのスキルは市場価値を高める上で大きな武器となるでしょう。 学習のしやすさ SQLは比較的シンプルな構文を持ち、学習が容易です。プログラミング言語と比べても習得のハードルが低く、初心者でも簡単に習得可能です。書籍やオンラインコース、チュートリアルWebサイトなど、学習リソースも豊富に揃っており、自分のペースで学習できます。初心者向けの無料で学べる学習サイトも多いので、探してみましょう。 業務効率化につながる SQLを習得することで、膨大なデータの中から必要な情報を効率的に抽出することができるようになります。検索条件を指定したり、複数のテーブルを結合したりすることで、複雑なデータ分析も容易になります。データベースを使用する業務でSQLのスキルを活用することで、データ分析業務の効率化に繋がり、業務全体の効率を向上させることにも繋がるともいえるでしょう。 SQLが使えるデータベース SQLは、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)で広く使用されるデータベース言語です。SQLが使える主要なデータベースには、以下のものがあります。 MySQL PostgreSQL Oracle Database これらのデータベースは、企業のシステムから個人のプロジェクトまで、多岐にわたる用途で使われています。SQLを学ぶことで、これらのデータベースを効率的に操作でき、データベースの管理や開発が容易になります。それでは、SQLが使えるデータベースについて学んでいきましょう。 MySQL MySQLは、世界中で広く利用されているオープンソースのリレーショナルデータベース管理システムです。高い処理速度と柔軟性を持ち、Webアプリケーションやクラウドサービスで広く利用されています。MySQLは、高速な処理性能、高い信頼性、使いやすさなどが特徴で、初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されています。高いスケーラビリティとセキュリティ機能を持つため、中小企業から大企業まで幅広く採用されている点も特徴です。また、MySQLは、LAMPスタックと言われるオープンソースソフトウェアの組み合わせの一部とされています。Linux、Apache、MySQL、PHP/Perl/Pythonの組み合わせで構成される環境でよく利用されるということも覚えておきましょう。 PostgreSQL PostgreSQLは、高機能なオープンソースのオブジェクト関係データベース管理システム(ORDBMS)です。MySQLと比較して、より複雑なデータ構造やトランザクション処理に対応できるなど、高度な機能を備えています。PostgreSQLは、多くのデータ型や複雑なクエリをサポートし、トランザクション管理やデータ整合性の機能が充実しています。そのため、金融業界や政府機関など、信頼性とデータ整合性が求められるシステムでの利用が多いです。また、マルチプラットフォームに対応しており、Linux、Windows、macOSなどさまざまなOSで動作します。 Oracle Database Oracle Databaseは、世界中の企業で利用されている商用のRDBMSです。高い堅牢性と拡張性を持ち、大規模なシステムやミッションクリティカルなアプリケーションに適しています。Oracle Databaseは、データの冗長化や複製をサポートし、障害に強い設計が特徴です。また、クラウド環境との統合が進んでおり、Oracle Cloud Infrastructure上での利用も増えています。商用製品であるため、サポート契約を結ぶことで、バグ修正や最新の機能を利用できる点も特徴のひとつです。 SQLでできること SQLを使用すると、データベースに対してさまざまな操作が行えます。SQLでできることは以下のとおりです。 データの検索と取得 データの挿入、更新、削除 データベースの構造管理 アクセス制御とセキュリティ データの集計と分析 以下では、それぞれについて解説します。 データの検索と取得 SQLの最も基本的な機能は、データベース内のデータを検索し、取得することです。SELECT文を使用して、特定の条件に一致するデータを抽出することで、必要な情報を迅速に取得し、データ分析やレポート作成に活用できます。顧客情報から特定の条件を満たす顧客を抽出したり、商品の販売データから売上ランキングを作成するなど、さまざまなデータ分析に活用できると覚えておきましょう。 データの挿入、更新、削除 SQLを使用して、データベース内のデータを挿入(INSERT文)、更新(UPDATE文)、削除(DELETE文)ができます。これにより、データベースの内容を柔軟に管理し、最新の情報を維持できます。データの挿入、更新、削除は、新規顧客の登録や商品の追加など、データベースの更新に利用される機能です。 データベースの構造管理 SQLは、データベースの構造を定義し、管理するためのDDL(データ定義言語)を提供します。CREATE文を使用して新しいテーブルやインデックスを作成し、ALTER文で既存のテーブルの構造を変更し、DROP文で不要なオブジェクトを削除できます。データベースの設計や運用に必要不可欠な操作です。 アクセス制御とセキュリティ SQLのDCL(データ制御言語)を使用して、データベースのアクセス権限を管理できます。アクセス制御にはGRANT文やREVOLE文が使われます。GRANT文を使用して特定のユーザーに権限を付与し、REVOKE文で権限を取り消します。これにより、データベースのセキュリティを強化し、適切なユーザーのみがデータにアクセスできます。セキュリティの確保や情報漏洩の防止に役立つ機能だと覚えておきましょう。 データの集計と分析 SQLは、データの集計や分析を効率的に行うための機能も提供します。GROUP BY句を使用してデータをグループ化し、SUMやAVGなどの集計関数を使用してデータを集計します。これにより、大量のデータを効率的に処理し、ビジネスインサイトを得ることができるでしょう。 SQLの将来性 SQLの将来性は非常に高いとされています。データの重要性がますます増している現代において、SQLはデータベース管理の中心的な役割を果たしています。ビッグデータを扱う機会が増えるにつれて、膨大なデータを効率的に処理し分析する需要が高まっており、SQLのスキルを持つ人材はますます求められるようになるでしょう。 SQLはデータ分析の基礎となるスキルであり、データサイエンティストやデータアナリストといった専門職を目指す人にとっても必須の知識です。データ分析ツールの中にはSQLの知識を前提としたものも多いため、SQLを習得することで、より高度なデータ分析に取り組めるようになります。さらに、近年では従来のRDBMSだけでなく、NoSQLデータベースやクラウドデータベースなど、さまざまなデータベースが登場しています。これらのデータベースでもSQLをベースとしたクエリ言語が採用されているケースが多く、SQLのスキルはデータベース技術の進化にも対応できる汎用性の高いスキルと言えるでしょう。 まとめ SQLは、データベース管理システム(DBMS)を操作するための標準的な言語であり、データの検索、挿入、更新、削除などの操作を効率的に行えます。SQLを学ぶことで、データベースエンジニアやデータサイエンティストとしてのキャリアの幅が広がり、業務効率の向上にもつながります。また、SQLは標準化されておりさまざまなDBMSで利用できるため、一度習得すれば多くの場面で応用が可能です。SQLの将来性も非常に高く、ビッグデータやクラウドコンピューティングの普及拡大につれて、SQLを扱える人材の需要も増加しています。 データベースの管理やデータ分析においてSQLのスキルは不可欠であり、求人応募や案件獲得時のアピールポイントにもなるでしょう。SQLを習得することで、データベースの操作や管理が効率的に行えるようになり、データを活用したビジネス戦略の立案や実行ができるようになります。SQLは今後も需要が高いスキルであり、習得することで、IT業界でのキャリアアップにも繋がる技術だと覚えておきましょう。 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データアナリストとは?仕事内容や年収・必要なスキルを解説

データアナリストとは データアナリストとは、企業内に蓄積された様々なデータを分析し、ビジネスの課題解決や意思決定を支援する専門家のことです。データアナリストが扱うデータは、顧客データ、売上データ、アクセスログなど、多岐に渡ります。これらのデータを統計学やプログラミングの知識を駆使して分析し、グラフや表などを用いて可視化します。データアナリストはデータ分析を通して企業の抱える問題を明確化し、解決策を導き出すことで、企業の成長に大きく貢献する職種だといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる データアナリストの仕事内容 データアナリストの仕事は、大きく分けて以下の2つに分けられます。 データの処理・分析 分析結果に基づいたビジネスへの提案 企業の抱える課題や目標を理解した上で、データ分析を通して最適な解決策を導き出すことが求められます。以下では、データアナリストの仕事内容やデータサイエンティストとの違いを詳しく見ていきましょう。 データ処理・分析 データ処理・分析はデータアナリストの主な業務です。具体的な手順は以下のとおりです。 データの収集: どのような目的で分析を行うか明確にした上で、目的に合ったデータを集めます。収集対象のデータは顧客情報、売上データ、Webアクセスログなどさまざまです。 データのクリーニング: 収集したデータには誤りや欠損が含まれていることもあるため、分析に悪影響を及ぼさないようにデータの修正を行います。 データの分析: 統計学や機械学習などを用いて、データ分析を行います。データの種類や分析の目的に応じて適切な分析手法を選択するという点がポイントです。 データアナリストは以上の工程において専門的な知識やスキルを活用しながら、精度の高い分析を行います。 ビジネスへの提案 データ分析の結果をもとに現状の課題や今後のビジネス展開の可能性を検討し、具体的な施策を提案します。分析結果を単に報告するのではなく、そこからどのようなビジネス上の示唆を導き出してどのように行動に繋げられるのかを分かりやすく伝えることが重要です。 例えば、Webサイトのアクセスログ分析から顧客の行動パターンを把握することで、サイトデザインの改善やマーケティング施策に繋げることができます。顧客の属性や購買履歴を分析することで、顧客一人ひとりに最適な商品やサービスを提案することも可能になります。重要なのは、分析結果を分かりやすく伝えること、そして現場で活かせる提案を行うことです。そのため、データアナリストにはデータ分析の専門知識だけでなく、マーケティングや営業など、他のビジネス分野に関する知識も求められるでしょう。 データサイエンティストとの違い データアナリストとデータサイエンティストはどちらもデータを扱う職業ですが、役割や専門性に違いがあります。データアナリストは主に既存のデータを分析し、既存のビジネス課題の解決や意思決定を支援することに焦点をあてます。一方でデータサイエンティストは、より高度な統計学や機械学習の知識を持ち、複雑なアルゴリズムの開発や予測モデルの構築を行うこともあります。 データアナリストは、顧客分析、売上分析、マーケティング効果測定などを通して、企業の現状を把握して改善策を提案します。これに対してデータサイエンティストは、AIの開発やビッグデータ分析などの高度な分析技術を用いることが多く、より専門性の高い宿主と言えます。どちらもデータを扱う職種ではありますが、その役割や求められるスキルは異なるという点を押さえておきましょう。 データアナリストの年収 データアナリストの年収の平均年収は約600万円から800万円程度とされています。 参考:Offers Magazine 新卒や経験の浅いデータアナリストの場合、年収は400万円から500万円程度から始まりますが、経験を積みスキルアップしていくにつれて年収も上昇していく傾向にあります。高度なスキルを持ち実績を積んだシニアレベルのデータアナリストになると、年収1,000万円を超えることも珍しくありません。 一方、フリーランスのデータアナリストの場合、年収の幅はさらに広がり、500万円から700万円程度が相場とされています。もちろん、フリーランスの場合でも、高いスキルを持つ場合は年収1,000万円以上を稼ぐことも可能です。 参考:FLEXY このように、データアナリストの年収は日本の平均年収よりも高い傾向にあります。スキルアップや経験を積むことで、さらなる年収アップの可能性がある職種だといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる データアナリストに必要なスキル データアナリストには、データを効果的に分析し、ビジネスに活用するためのスキルが求められます。データアナリストに必要なスキルは以下のとおりです。 データベースに関する知識 プログラミングスキル 分析ツールの活用スキル これらのスキルをバランス良く習得して、データ分析のプロフェッショナルを目指しましょう。以下では、データアナリストに必要なスキルについてさらに詳しく解説します。 データベースに関する知識 データアナリストにとって、データベースに関する知識は不可欠です。企業の顧客データベースや商品の売上データベースなど、多くの企業が重要なデータを管理しています。これらのデータベースから効率的にデータを抽出したり、加工したりするためには、SQLなどのデータベース操作言語を習得する必要があります。 具体的には、MySQLやPostgreSQL、Oracle Databaseなどの主要なデータベース管理システム(DBMS)の基本的な動作や操作方法を理解し、複雑なクエリを作成できることが重要です。また、データベース設計の基本概念や、大規模データセットの効率的な処理方法についての知識も必要です。さらに、データウェアハウスやデータレイクなどの概念や構成を理解し、ビッグデータ環境での作業にも対応できるとよいでしょう。 プログラミングスキル データ分析の現場では、プログラミングを用いてデータの加工や分析を行うことが多いです。特にPythonやR言語、JavaScriptなどのプログラミング言語が広く使用されています。Pythonはその豊富なライブラリ(NumPy、Pandas、Scikit-learn等)により、データ処理から機械学習まで幅広いタスクに対応できる言語として人気があります。Rは統計解析に特化しており、複雑な統計モデルの構築に適している言語です。また、データの可視化にはMatplotlibやGGplot2などのライブラリを使用する能力も求められます。 プログラミングスキルを習得することで、大規模データセットの効率的な処理、カスタム分析の実行、自動化スクリプトの作成が可能となります。これにより、分析作業の生産性を大幅に向上できるでしょう。また、プログラミングスキルに加えて、Webページからのデータ収集や、HTMLの基本的な構造を理解しておくのもおすすめです。データを収集する際には、Windowsを含む一般的なOSでの作業に加え、サーバーサイドの知識も求められることがあります。また、データの可視化においては、インタラクティブなWebページを作成するスキルが重宝されます。Webサイトやウェブアプリケーションに関する知識も持っておくと、より幅広いデータ収集・データ分析にも対応できるでしょう。 分析ツールの活用スキル データアナリストには、さまざまな分析ツールを効果的に活用するスキルが求められます。代表的なツールとしては、Tableau、Power BI、Google Analytics、SAS、SPSSなどがあります。これらのツールを使用して、データの可視化、ダッシュボードの作成、リアルタイム分析などを行うスキルを身につけましょう。Tableauは直感的なインターフェースでデータの視覚化に優れ、Power BIはMicrosoft製品との連携が強みです。 Google Analyticsはウェブサイトのトラフィック分析に特化しており、SASやSPSSは高度な統計分析に適しています。これらのツールの仕様や機能を覚えて使いこなすことで、複雑なデータを分かりやすく表現し、意思決定者に効果的に情報を伝えられるでしょう。 データアナリストにおすすめの資格 データアナリストとしてのスキルアップを目指すなら、資格の取得がおすすめです。資格を取得することで、自身のスキルを客観的に証明できるだけでなく、データ分析に関するより深い知識が得られるというメリットがあります。データアナリストにおすすめの資格は以下のとおりです。 統計検定 情報処理技術者試験(基本/応用) データベーススペシャリスト試験 オラクルマスター 以下では、それぞれの資格についての概要を説明します。 統計検定 統計検定は、日本統計学会公認の資格で、統計学の知識とスキルを客観的に評価します。データアナリストにとって統計学は必須の知識であり、統計検定を取得することで統計的な思考力や分析能力の証明になります。統計検定は難易度別にグレード分けされているため、自身のレベルに合ったグレードを受験するのがおすすめです。初心者がデータ分析の基礎を学びたい場合は4級から、中級者や上級者が実践的な分析能力を証明したい場合は2級や1級を目指すと良いでしょう。 情報処理技術者試験(基本/応用) 情報処理技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施するITに関する国家資格です。データ分析を行う際には、コンピュータやソフトウェアに関する基礎知識も必要となります。情報処理技術者試験は、データ分析に必要なITインフラストラクチャーの理解や、プログラミング、セキュリティなどの幅広い知識を証明する資格です。情報処理技術者試験には、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験があり、レベルに応じて選択できます。 基本情報技術者試験は、ITエンジニア初心者向けの試験で、ITの基礎知識が幅広く出題されます。応用情報技術者試験では、より実践的な知識や応用力が試されるため、IT業界で活躍していきたい人におすすめな資格のひとつです。最初は基本情報技術者試験の取得を目指し、最終的には応用情報技術者試験の取得も目指しましょう。 データベーススペシャリスト試験 データベーススペシャリスト試験は、情報処理技術者試験のひとつであり、データベースに関する専門知識があることを証明する資格です。データアナリストは、企業が保有する膨大なデータの中から分析に必要なデータを抽出する必要があり、データベースに関する知識は欠かせません。データベーススペシャリスト試験では、データベースの設計、運用、管理といった幅広い知識が問われます。この資格を取得することで、データベースに関する深い理解を証明できるため、より高度なデータ分析やデータ処理を行うプロジェクトを担当できることもあるでしょう。 オラクルマスター オラクルマスターは、世界的に有名なデータベースソフトウェア「Oracle Database」に関する知識を証明する資格です。現在、多数の企業がOracle Databaseを採用しているため、Oracle Databaseに関する知識は大きな強みになります。オラクルマスターは、難易度や対象範囲に応じて、様々な資格が用意されています。データベースの基礎を学びたい場合は「Bronze」、データベース管理者を目指す場合は「Gold」など、自身のキャリアパスに合わせてレベルを選択すると良いでしょう。 データアナリストの将来性 データアナリストの将来性は非常に明るいと言えます。ビッグデータの重要性が増す中、企業はデータ駆動型の意思決定を重視しており、データアナリストの需要は今後も高まると予想されています。また、IoTの普及により、あらゆる産業でデータ分析のニーズが高まっています。医療、金融、小売、製造業など、幅広い分野でデータアナリストの活躍が期待されるでしょう。 さらに、データプライバシーやセキュリティの重要性が増す中、倫理的なデータ利用にも精通したアナリストの需要が高まり求人も増えると予測されます。データアナリストは、経験を積むことで、データサイエンティストやデータエンジニア、データコンサルタントなど、様々なキャリアパスが描ける職種です。積極的にスキルアップやキャリアアップを目指していくことで、自身の市場価値を高め、より良いキャリアを築いていきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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FORTRANの歴史|用途や特徴についても解説

序文:世界最初の高級言語 FORTRAN(フォートラン) FORTRAN(フォートラン)は1954年に、当時IBMで働いていたジョン・バッカス氏によって考案されたプログラミング言語です。分類としては高級言語に入り、世界最初の高級言語と言われています。 名称であるFORTRAN(フォートラン)はFORmula TRANslationの略であり、数値計算を得意としたプログラミング言語となっています。関数・複素数・配列表記など難しい数値計算にも対応しているため、当時ではそのような計算の場では重宝されたプログラミング言語です。 このFORTRAN(フォートラン)を考案したジョン・バッカス氏は数学者であり、計算機科学の分野を専門としています。アメリカでは有名な数学者であり、1975年にはアメリカ国家科学賞というこの受賞者にはノーベル賞受賞者もいるくらいの有名かつ偉大な賞や、1977年には計算機科学の分野で偉大な功績を残した者に送られるチューリング賞を受賞しています。 彼は1949年にコロンビア大学で数学の修士号を取得しており、1950年にIBMに入社し、3年間はSpeedcodingというIBMのコンピューターで動作するプログラミング言語の開発に勤しみ、その後にFORTRAN(フォートラン)を開発するためのチームを結成し、実際に開発に動いていました。 FORTRAN(フォートラン)は分類として、高級言語に入りますが、高級言語はより抽象度の高い記述を要するプログラミング言語であり、プロセッサに依存した処理を書く必要がなく、人が読みやすいプログラミング言語となっています。英語や記号を用いて記述することで、我々が普段話している自然言語に表記がなるべく近くなるという性質があります。 そして、その記述したコードをコンパイラやインタプリタなどで機械がわかるように翻訳してプログラムが実行されます。当時ではこのような高級言語は珍しかったですが、最近のプログラミング言語はほとんどが高級言語となっています。 テクフリでフリーランス案件を探してみる FORTRAN(フォートラン)の誕生:1954年にジョン・バッカス氏によって考案 続いてFORTRAN(フォートラン)の誕生についてです。FORTRAN(フォートラン)は1954年に、当時IBMで働いていたジョン・バッカス氏によって考案されました。当時は高級言語が存在せずに、人間にとっては読みにくいが、機械にとっては理解しやすい低水準言語が数多くあり、IBM内でのプログラム開発にもこの低水準言語が採用されていました。 そこで、ジョン・バッカス氏はIBM内のプログラムを高級言語で開発するために、まず高級言語を作ったらどうかと提案し、実際に世界初の高級言語であるFORTRAN(フォートラン)の開発に踏み切りました。FORTRAN(フォートラン)の開発チームは9名ほどで、実際に開発に取り掛かりました。 1956年にFORTRAN(フォートラン)の最初のマニュアルが作成され、その後の1957年にコンパイラが開発されました。この当時は低水準言語であるアセンブリ言語が開発に用いられる言語として主流になっていたため、新しく出てきたFORTRAN(フォートラン)は開発におけるパフォーマンスの点で難があり、普及していませんでした。 そのため、最適化コンパイラが初期の段階から開発がされました。その当時に主流だったアセンブリ言語と比べて、命令数が削減でき、プログラム実行の高速化を実現しました。そこで、膨大な計算が必要だった数学や計算機科学の分野と相性が良く、これらの分野を専門とするか科学者にFORTRAN(フォートラン)は使われはじめました。 FORTRAN(フォートラン)黎明期:多くの科学者に使われる 続いてFORTRAN(フォートラン)の黎明期についてです。FORTRAN(フォートラン)はプログラム実行速度の高速化や自然言語に近い表記である高級言語という利点から多くの科学者に使われるプログラミング言語となりました。 FORTRAN(フォートラン)はIBM1401版FORTRAN、FORTRANⅡ、FORTRANⅢ、FORTRANⅣ、FORTRAN66、FORTRAN77、FORTRAN90、FORTRAN95、FORTRAN2003、FORTRAN2008といったようにバージョンアップを続け進化を続けてきました。 FORTRAN66は1966年に制定されましたが、この際にFORTRANⅣを元にしたFORTRAN66と、FORTRANⅡを元にしたBasic FORTRANの2つがプログラミング言語として制定されました。このときメインで使われていたのはFORTRAN66です。 そして、FORTRAN66を更に改良しようという試みが現れ、その改良したものがFORTRAN77です。こちらは1978年に新たなFORTRAN(フォートラン)の標準としてリリースされました。FORTRAN77ではかなり多くの機能が付き、更に使いやすいFORTRAN(フォートラン)となりました。 その後にFORTRAN90が登場し、モジュールなどの機能が付き、構造化言語として進化しました。FORTRAN77では固定形式だったものの、FORTRAN90では自由形式となっています。そして、FORTRAN95はマイナーアップデートであり、今までと比べてあまり機能は使わないアップデートになりました。 FORTRAN(フォートラン)成長期:オブジェクト指向化やC言語との相互利用が可能に FORTRAN(フォートラン)はアセンブリ言語やCOBOLと並べて3大言語と言われていた時代がありましたが、2000代に入ると様々なプログラミング言語が登場し、今まで以上には使われなくなってしまいました。ただ、プログラミング言語としてFORTRAN(フォートラン)は2000年代に入ってから大きな成長を遂げています。 FORTRAN2003ではオブジェクト指向化やC言語との相互利用ができるようになります。この点はかなり大きな進歩であり、メジャーアップデートといえるでしょう。その後はマイナーでもないメジャーでもない並々のアップデートが続いていきます。 FORTRAN2008ではモジュール構造の追加や数学関数の補強などが行われ、計算処理の幅を更に広げるアップデートとなりました。 FORTRAN(フォートラン)の現在:計算機科学や数学などの分野で活躍 現在、FORTRAN(フォートラン)がどのように使われているか見ていきましょう。FORTRAN(フォートラン)はプログラム実行速度の速さから、膨大な計算処理が必要となる計算機科学や数学などの分野で使われることが多いと述べました。その傾向は今も変わらずにスーパーコンピュータ内でのプログラミング言語としてよく使われています。 実際にFORTRAN(フォートラン)が使われる用途として一番多いのが、大規模数値計算・シュミレーション(並列化)であり、続いて数値計算・シュミレーション(非並列化)、数値データ解析となっています。 スーパーコンピュータ内でのプログラミング言語としてはCやC++も使われることが多いです。また、FORTRAN(フォートラン)は計算処理に特化しているプログラミング言語であるので、グラフの描画ができず、その場合はCやC++が使われることが多くなっています。 このようにFORTRAN(フォートラン)で行っていたことが他のプログラミング言語でもできるようになったり、グラフなどの描画ができないということもあり、1990年代に比べて2000年代ではあまり使われなくなりました。ただ、FORTRAN(フォートラン)は未だに一定層の開発者から心を掴んでいるので、彼らからは使われていますし、今後も使われていくでしょう。 よくある質問 FORTRAN(フォートラン)とは? FORTRAN(フォートラン)はFORmula TRANslationの略で、数値計算を得意としたプログラミング言語のことです。世界最初の高級言語と言われています。 FORTRAN(フォートラン)は何に使われている? FORTRAN(フォートラン)はプログラムの実行速度が非常に速いので、膨大な量の計算処理や数値データ解析などに使われています。 まとめ:FORTRAN(フォートラン)はスーパーコンピュータ内で使われることが多いプログラミング言語 プログラム言語の歴史 <FORTRAN(フォートラン)編> というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか? 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。 FORTRAN(フォートラン)はFORmula TRANslationの略であり、数値計算を得意としたプログラミング言語 FORTRAN(フォートラン)が開発された当時は低水準言語であるアセンブリ言語しか無かったため、高級言語としてFORTRAN(フォートラン)が開発された FORTRAN(フォートラン)はプログラム実行速度の速さから、膨大な計算処理が必要となる計算機科学や数学などの分野で使われることが多い FORTRAN(フォートラン)はスーパーコンピュータ内で使われることが多いプログラミング言語なので、皆さんには馴染みが無いかもしれません。ただ、趣味として使ってみると学びがあると思います。みなさんも是非FORTRAN(フォートラン)に触れてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる
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