現在週5日はフリーランスエンジニア、週1日はシステム開発の副業もこなすK.Yさん。エンジニアの二足のわらじを履きながら、大学院で研究もこなすK.Yさんがフリーランスという立場を選択した理由とは?
ーフリーランスとして働こうと思ったきっかけは何でしょうか?
プログラマーとして独り立ちしても問題ないと思えるスキルを身につけたことがきっかけです。フリーランスエンジニアとして働く以前は約10年間ほど正社員として働いていましたが、様々な経験を積んだタイミングで同時に働き方を変えようと思い立ち、フリーランスに転向しました。
ーフリーランスになる前と後ではどのような変化がありましたか?
一番の大きな変化は事務作業が増えた点です。確定申告や経費の計上など、どのくらい事務仕事がフリーランスにとって重いのかが最初分からなかったため不安を感じていました。現在フリーランスになって3〜4年目ですが、自分で調べたり手続きを行ったりすることで慣れていきました。
ー今回稼働している案件の選定ポイントはなんだったのでしょうか?
現在メインで稼働している企業さんとは、稼働前からカジュアル面談を数回していました。その企業が行っている事業内容やフレームワーク、作っているシステムなどが今まで自分が経験してきたものや感覚とマッチしていたため、前の会社と契約終了のタイミングでジョインすることを決めました。
ーK.Yさんは現在副業をされていますが、以前はプログラミング講師の案件にも副業として就業されていました。それはどのような経緯だったのでしょうか?
以前副業として就業していた、週1日のプログラミング講師案件もアイデンティティーさんから紹介を受けた案件でした。今まで開発をメインとしていましたが、3ヶ月という短い期間であれば時間が確保できると思い案件を引き受けました。内容としては週1回・2時間の講義と、不定期に受講生から来る質問への対応です。今まで経験してきた開発とは違いますが、すっかり抜け落ちていた”プログラミングを学び始めたときの感覚”と再度接することができたので、自分にとって重要な経験となりました。
ーわれわれのようなエージェント会社に対してどのような印象を持っていますか?
まだ自力では案件を見つける力がないので、フリーランスとして経験が浅いうちに案件を紹介してくださるというのは助かっています。
ーエージェント会社を選ぶ際にどのような点を重要視していますか?
“呼吸が合うかどうか”を重視しています。私は案件を探したいペースや面談を受けたい頻度などの感覚が近いエージェントとは相性がいい、つまり呼吸があっていると考えているためその点を特に重視してエージェント選びを行っています。
ー当社のカウンセラーのご評価をお願いします。
小さなことでも何かあったときは気軽に相談させていただいているので助かっています。しかし、コロナ禍ということもあり仕方ない部分もありますが、リモートメインになってからは、以前定期的に開催されていたランチミーティングがなくなってしまいカウンセラーの方に相談する頻度が少し減ってしまいました
ーなぜアイデンティティー(テクフリ)を選んで頂けたのでしょうか?
正社員として現職中にエージェント数社と面談していましたが、私の当時の意向としてはフリーランスとして就業先が決まったら正社員で働いていた会社に退社を申し出るという形で動いていました。そのとき利用していた他のエージェントでは「この条件だとエージェントとしてはまだ動けない」という話だったため、先に動いてくれたアイデンティティーさんで先に決まりました。私が重視している”呼吸”が合ったのがアイデンティティーさんでした。
ーアイデンティティー(テクフリ)を通して稼働している会社のエンジニアさんはどのような方がいますか?
メインで稼働している企業さんでは、自分の担当している領域にフォーカスして働いている方が多い印象です。ジョインの時点でテストや開発など、分業制のようなイメージで役割が分かれていました。
ーアイデンティティー(テクフリ)に改善してほしい点は何でしょうか?
アイデンティティーさんが提供している各種サービスのブランディングの整備をしてほしいです。就業している方向けにテックキャリアパスポート(※1)、ITフリーランスコンソーシアム(※2)などのサービスを提供されていると思いますが、それぞれイメージとして結びつかず別のサービスという印象があるため、ブランディング等をして連携して使えるようにしていただきたいです。
※1 テックパスポート:identityからご参画いただいたエンジニア向けのサービス
※2 ITフリーランスコンソーシアム:ITフリーランスに安心安全にご就業頂くためのプログラム
ー今後どのようなキャリアプランを考えているのでしょうか?
現在メインで稼働している企業さんではユーザーから降りてくるサービスへの課題に対する運用や保守・開発などを主に行っているのですが、それをもう1〜2年こなして保守に関するノウハウや技術を身につけたいです。今後もフリーランスとして働き続けたいと考えているので、現在の案件が落ち着いたら新しい別の案件にチャレンジしたいです。
また、フリーランスエンジニアとは別に大学の研究室でシュミレーター開発を行っているので、それを元に論文を発表するのか、外部の者が利用できるように汎用性の高い状態に持っていくのかまだ現状分かりませんが、ある程度区切りのいいところまで研究に関わりたいと考えています。
ー現在注目している技術は何でしょうか?そしてそれは何故でしょうか?
NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)の技術に注目しています。現在は美術品のデジタルデータの取引という形で使われていますが、もう何年かすると違う使い道が模索され始めて、違う方向性に落ち着くんじゃないかなと予想しています。
ーそのような技術情報はどのように収集をしているのでしょうか?
求人をチェックして情報収集を行っています。自分がその案件に入る予定がなくても、求人情報を見ていると今世の中でどんな技術が求められているのかわかるので、求人はトレンドの技術がわかるという点でとても便利です。注目している技術でNFTを挙げたのも、NFTに関する求人を最近よく見かけるので気になって調べたことがきっかけでした。
ー最後にこれからフリーランスになる方にアドバイスをお願いします。
フリーランスになってみて正社員との一番の違いは、やはり事務手続きが増えることです。事務手続きが問題なくこなせる人はフリーランスの適性があると思うので、その点に自信がある方にはおすすめです。
語り手:K.Yさん
正社員として約10年間プログラマーとして働いたのち、テクフリを通しフリーランスエンジニアとして初稼働。現在サーバーサイドエンジニアとしてフリーランスエンジニアと副業を両立中。
取材者:
株式会社アイデンティティー
セールスマーケティング課 西銘夏生