海外での就業を終え、帰国後にフリーランスになることを選択したW.Hさん。今回は「フリーランスとして働こうと思ったきっかけ、企業探しの時に大事にしていたポイント、注目している技術」などについて伺いました。
ーフリーランスになる前はどのようなお仕事をされていましたか?
業種としては今と同じフロントエンドエンジニアとして働いていました。
ただし、場所がオーストラリアで、IR関連とかブランドのコミュニケーションを手がける会社でした。
新卒の時は日本で働いていたので、(オーストラリアで働いていた期間は)キャリアの半分くらいです。
ーフリーランスとして働こうと思ったきっかけは何でしょうか?
帰国後も正社員として働こうとしていたのですが、帰国とコロナ禍が始まる時期が見事に一致してしまって、社会情勢的にも難しくなっていました。
転職エージェントを使ったりしながら会社を探してはいたのですが、なかなかここで働きたいと思える会社がなく、ひとまずいろいろな会社を見てみようと思って、フリーになりました。
ただ、いずれ独立しようかなと考えてはいたので、順番が前後してしまったなというくらいです。
ーW.Hさんの中で、企業探しの時に大事にしていたポイントは何でしょうか?
企業を選ぶときは、働き方を重視していました。
前職は国が違って、働き方から何から違い、一度味わってしまうと戻れないものもあったので…笑
あとは、小さめの会社を2社経験していたので、大きめの会社を経験したいと思っていました。
ーフリーランスになるにあたって不安な点はありましたか?
やっぱり収入面で、継続して生活ができるのかどうかは不安でした。
あとはエージェントを経由するのであれば、実際お付き合いしないと、信頼できるのかどうかがわからない部分なので、不安ではありました。
ーフリーランスになる前と後ではどのような変化がありましたか?
正社員と違って自分の意思と技量に依存するところがかなり大きいです。
無責任に聞こえるかもしれないのですが、極論気に入らなければ別の案件を探せばいいと思っています。
ただ、それは企業側も同じで、自分のスキルが足りなかったり、お付き合いしていけないと思われたら切られてしまうと思うので。
「切れるものなら切ってみろ」くらいの精神でいけると、企業とWin-Winの関係になれるのかなと思います。
ー今回稼働している案件の選定ポイントはなんだったのでしょうか?
一つは、大企業で使われている技術や、その選定過程を見てみたかったというのがあります。
もう一つは、同時期に他からもオファーをいただいていたのですが、そちらが中小規模の企業だったので、こちら(稼働中の案件)を選びました。
ーどのような方、エンジニアさんがいますか?
チーム内で言うと、プロパーがマネージャーだけ日本人で、国籍はバラバラです。
そのため、チーム内では英語が公用語みたいになっていますが、チーム外では日本語で話した方が楽なので、日本語を使っています。
エンジニアの技量は、一定水準以上で結構高いです。
また、大きい企業なので、一つのプロジェクトで登場人物が多いです。
そのため、自分もあまり全容は掴めていないので、結構プロパーの意思確認を大事にしています。
ー我々のようなエージェント会社に対してどのような印象を持っていますか?
個人では受けられない仕事を受けることができたり、契約や請求周りの煩雑なことをやっていただいて助かっています。
ーアイデンティティー(テクフリ)の良い点はどのような点でしょうか?
全体というよりも、担当への印象になるのですが、かなりレスポンスが早いと思います。
レスの早さは信頼につながると思っているので、ありがたいです。
ー当社ではITフリーランスコンソーシアムという、ITフリーランスに安心安全にご就業頂くためのプログラムを提供していますが、今後どのようなサービスがあると嬉しいですか?
万が一の時のための保険、サポートが充実していると嬉しいかなと思います。
スキルアップは自分の仕事の一部だと思っているので、あってもいいかなとは思いますが、欲しいというほどではないです。
ー今後どのようなキャリアプランを考えているのでしょうか?
プランではなくポリシーなのですが、変化に対してきちんと適応していくということを重視しています。
そのため「5年後10年後にこうして行きたい」みたいなものは特に持っていないです。
ー注目している技術は何でしょうか?それはなぜでしょうか?
いちばん注目しているのはJamstack(ジャムスタック)です。
JavaScriptとAPIとMarkupの頭文字をとったもので、狭義的にはその3つなんですけど、最近はもっと広い意味で使われていて、注視しています。
海外で盛り上がっていて、一拍遅れて日本にも盛り上がりが来ています。
ー情報収集というのは海外の人とコミュニケーションを取る中でされているのでしょうか?
情報収集はコミュニケーションではなく、求人広告からしています。
エンジニア界隈では、それぞれ追いかけたい技術を追いかけたりしていると思うのですが、盛り上がるだけ盛り上がって「あれ?そういえばあの技術ってどうなったんだっけ…?」ということがよくあります。笑
そのため、実際に現場で使われている技術を知るには求人広告が一番早いのかなと思います。
日本の求人広告よりも、オーストラリアの方が募集要項が結構具体的に書かれていて、トレンドに上がっている技術名はピンポイントで出てきたりもするので、チェックしておくと早いです。
ー最後にこれからフリーランスになる方にアドバイスをお願いします
組織に所属するのと違って、(フリーランスは)向き不向きもあるので、やってみないとわからないのかなと思います。
また、賃貸の方で引越ししたい方は、先に済ませた方がいいです。
独立直後だと貸してくれないところも結構ありますし、審査でフリーランスという言葉に馴染みがなくて、フリーターですか?と聞かれたこともあったりしたので。笑