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初心者におすすめのRuby を使ってできること・できないことまとめ

2024.07.03

oinari

Ruby

目次

    Rubyはプログラミング初心者の方におすすめのプログラミング言語です。 初心者の方にもおすすめの理由は、Rubyという言語は、できることが多岐にわたる上に、日本初のプログラミング言語で文法がシンプルなため、初心者にとっても身につけやすい言語となっているからです。

    そんなRubyを使ってできる、または向いていない具体的な機能やサービスについてのご紹介を今回の記事を通してご紹介していきます。
    Rubyは、Matzこと、まつもとゆきひろ氏が1995年に公開された新しめのプログラミング言語で、アメリカのスタートアップ企業や世界中でも多くの人に使われている様々なサービスにもRubyが使われて開発されています。

    また、Rubyは今後の需要と将来性もあるプログラミング言語でもあります。 Rubyのプログラミングにおける将来性について詳しく書かれているものもありますので、以下の記事も是非合わせてご参照ください。

    「Rubyには将来性がある?現状から踏まえて検証してみた」

    この記事では、そんな汎用性のあるプログラミング言語であるRubyを使ってできる機能やサービス、またRubyでは開発が難しい機能やサービスを紹介していきます。

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    Rubyで開発できる機能

    Ruby機能

    Rubyで開発できる機能として、おもに以下の4つが挙げられます。

    • Webサイト上の基本的な機能
    • API (Application Programming Interface)
    • クローラー
    • スクレイピング

    それぞれについて、さらに詳しく説明していきます。

    Webサイト上の基本的な機能

    Rubyを使って開発できる主な基本的機能は多岐にわたります。例えば、ユーザー情報の登録と管理、ログイン機能、投稿機能、ランキング表示、予約や購入機能、商品の管理、検索機能、オンライン決済システム、お問い合わせフォームなどがあります。

    これらの機能は現代のWebサイトにおいて不可欠であり、多くの場合、大規模なサイトでも利用されています。特にRuby on Railsというフレームワークを使用することで、これらの機能を効率的に開発することが可能です。Ruby on Railsは、その設計上の優れた構造と豊富なライブラリによって、開発者がこれらの機能を比較的容易に実装できる環境を提供しています。

    API (Application Programming Interface)

    APIとは、異なるシステムやアプリケーション同士が情報を共有するためのインターフェースです。これにより、データの送受信や処理を効率的に行うことができます。Rubyは、その柔軟性と豊富なライブラリのおかげで、APIの開発にも広く活用されています。

    例えば、ウェブサービスが提供するAPIは、外部の開発者がその機能を利用してアプリケーションを拡張したり、他のサービスと連携したりすることが可能です。Rubyを使ってAPIを開発することで、データの取得や加工、送信などの処理を効率よく行えるため、多くの企業や開発者にとって重要なツールとなっています。

    また、Ruby on Railsというフレームワークを使えば、APIの設計や実装がさらに簡単になります。RESTfulなAPIを簡潔に記述できるため、開発効率の向上に寄与します。このようにして、Rubyは現代のソフトウェア開発において重要な役割を果たしており、API開発においても広く活用されています。

    クローラー

    クローラーは、Webサイト上の情報を自動的に収集し、それをデータベースなどに保存するためのプログラムです。このような機能は、Rubyを使用して実装することができます。Rubyの豊富なライブラリやフレームワークを活用することで、クローラーを効率よく作成できます。

    例えば、特定のWebページから情報を抽出してデータベースに保存するクローラーを開発する場合、Rubyのスクレイピング用ライブラリやデータベース操作ライブラリを組み合わせることで、作業の自動化や効率化を図ることができます。これにより、定期的な情報収集や大量データの処理を効率的に行うことが可能になります。

    さらに、Rubyの柔軟性と可読性の高さが、クローラーの開発においても利点となります。コードをシンプルに記述できるため、メンテナンス性が高く、新しい要件に応じた修正や拡張が容易です。このようにして、Rubyはクローラー開発においても優れた選択肢として広く活用されています。

    スクレイピング

    スクレイピングは、Web上の情報を収集し、それを加工して新たな形で利用する技術です。クローラーとは異なり、収集した情報を分析・加工して利用者に提供することが特徴です。例えば、ニュース集約サービスや価格比較サイトなどで広く利用されています。

    Rubyを使用してスクレイピング機能を開発することで、特定のWebサイトからデータを抽出し、必要な情報を選別して処理するシステムを構築することができます。Rubyには優れたスクレイピング用ライブラリが豊富にあり、例えばNokogiriやMechanizeなどがあります。これらのライブラリを活用することで、HTML解析やWebページの操作を効率的に行うことができます。

    また、Rubyの柔軟性とシンプルな構文により、スクレイピングプログラムの開発が比較的容易に行えます。Webページの構造の変化にも対応しやすく、定期的なデータ更新や自動化処理にも適しています。そのため、Rubyを使ったスクレイピングは、さまざまな情報収集や分析のニーズに応える強力なツールとして広く活用されています。

    Rubyで開発できるサービス

    Ruby開発

    Rubyで開発できるおもなサービスとして、以下のものが挙げられます。

    • ショッピングサイトなどのWebサービス
    • ブログサイト
    • SNSサイト
    • ゲーム
    • チャットボット

    これらの機能の実装は、1から独自で作るよりもRuby on Rails というフレームワークがあるため、そちらを使うとより簡単に機能を実装することができます。
    Ruby on Railsの詳しい説明と、その将来性・人気について以下の記事で詳しく解説しておりますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

    「Ruby on Railsの将来性と人気について」

    ショッピングサイトなどのWebサービス

    Ruby on Railsを使用することで、クレジットカード決済を含むショッピングサイトを効率的に開発できます。例えば、spreeやsolidusというライブラリを活用することで、はじめから決済機能などを作る必要がないため、スキルが高くなくてもショッピングサイトを作ることができます。
    これにより、開発者はスピーディーにショッピングカートや注文管理システムを実装できます。また、Ruby on Railsの豊富なプラグインやGem(ライブラリ)を活用することで、商品管理や在庫管理、顧客管理など、ショッピングサイトに必要な多くの機能を容易に統合することができます。

    さらに、Ruby on RailsのMVC(Model-View-Controller)アーキテクチャにより、開発プロセスが効率化され、コードの保守性も高められます。これにより、開発者はビジネスロジックとユーザーインターフェースの分離が容易になり、柔軟でスケーラブルなショッピングサイトの開発が可能となります。

    ブログサイト

    Rubyを使用することで、ブログサイトの開発にも柔軟性とスケーラビリティがもたらされます。一般的にはWordPressでの開発が主流ですが、Rubyを活用することでさらなる拡張やカスタマイズが容易になります。特に大規模なブログサイトの場合、Ruby on Railsを利用することでシステム拡張や新機能の追加がスムーズに行えます。

    さらに、Rubyのコミュニティやオープンソースの活発さもあり、ブログサイトに特化したGemやツールが豊富に提供されています。これにより、開発者は柔軟で高機能なブログサイトを効率的に構築し、運営することができます。
    そのため、Rubyを使用したブログサイトの開発は、大規模な規模拡大や機能追加が見込まれる場合に特に適しており、将来的な運営の拡張性や保守性を考慮した選択肢として注目されています。

    SNSサイト

    Rubyは、その柔軟性と効率性から、主要なSNSサイトの開発に広く採用されています。具体的には、Twitter、Facebook、クックパッド、食べログ、Wantedly、Github、Airbnb、Huluなどがその代表例です。これらのSNSサイトは、ユーザーが大量のデータを扱い、リアルタイムでのインタラクションを可能にすることが求められます。Rubyはその動的な特性と、Ruby on Railsフレームワークによる開発効率の高さから、これらの要件に応じたサービスを提供するのに適しています。

    たとえば、Twitterは日々多くのツイートをリアルタイムに処理し、ユーザーのタイムラインを即座に更新する必要があります。そのため、スケーラブルで高速なサーバーサイド処理が要求されますが、Ruby on Railsはこのような要件に対応する能力を持ち合わせています。また、FacebookやAirbnbなどは、大規模なユーザーベースと複雑なデータ管理システムを必要としますが、Rubyの豊富なライブラリや拡張性の高さが、これらのサービスの開発と運営を支えています。

    さらに、クックパッドや食べログのような食品関連のSNSサイトでは、レシピや口コミ情報の管理が重要ですが、Rubyの柔軟なデータモデル設計と、コミュニティによるサポート体制が、これらのサイトの機能を支えています。Rubyを使用したSNSサイトの開発は、多様なユーザー体験と大規模なデータ処理が求められる場合においてその特性を最大限に活用できる選択肢として、広く使用されているのです。

    ゲーム

    Rubyは、ゲーム開発においても活用されており、特にGosuというライブラリが注目されています。Gosuは、RubyとC++に対応したゲーム開発用のライブラリであり、オープンソースで提供されています。このライブラリは、macOSやWindowsなどの多くのプラットフォームで利用可能です。Gosuを使用することで、Ruby開発者は比較的容易に2Dゲームを制作することができます。そのため、小規模なインディーゲームや教育目的のプログラミング学習にも広く利用されています。また、GosuはC++で実装されており、パフォーマンスが必要な部分ではC++の力を借りることができます。

    さらに、Rubyの特性であるシンプルさや柔軟性が、ゲーム開発のプロトタイピングや素早い開発に役立ちます。これにより、多様なゲームジャンルの制作が可能となり、開発者はよりクリエイティブなアイデアを実現できます。したがって、RubyとGosuを組み合わせたゲーム開発は、プラットフォームの制約を超えて、クロスプラットフォームでのゲームの開発を可能にしています。

    チャットボット

    Rubyを使用したチャットボット開発には、Litaという強力なライブラリが利用されています。Litaは、様々なプラグインが提供されており、さまざまな用途に応じたカスタマイズが可能です。Litaを使うことで、Ruby開発者は柔軟で拡張性の高いチャットボットを簡単に構築することができます。例えば、SlackやHipChat、IRCなど、さまざまなプラットフォームでのチャットボットの作成が可能です。Litaのプラグインを活用することで、自動応答、情報取得、タスク管理などの機能をチャットボットに追加することができます。

    Litaはオープンソースであり、活発なコミュニティによってメンテナンスされています。これにより、新しい機能の追加やバグ修正が迅速に行われ、開発者は最新の技術を取り入れたチャットボットを提供することができます。Rubyを用いたチャットボット開発は、そのシンプルで読みやすい言語特性に加えて、Litaという豊富なプラグインが提供する柔軟性と拡張性によって、効率的で革新的な解決策を提供します。これにより、企業や個人は顧客対応の自動化や業務効率化を進めることができ、ユーザーエクスペリエンスの向上にも貢献します。

    Rubyで開発できない機能

    Rubyできない

    以下の2つは、Rubyを使って開発することが難しいと言われています。

    1. スマホアプリ開発(SwiftやJavaの方が優れている)
    2. WEBデザイン(HTMLやJavascript、CSSが必要)

    それぞれについて詳しくご紹介します。

    スマホアプリ開発

    Rubyでの開発には向いていない分野の一例として、スマホアプリの開発があります。スマホアプリの開発には、JavaやSwift、Unityといった専門的なプログラミング言語やフレームワークが一般的に使用されています。これらの言語は、それぞれAndroidやiOSのネイティブアプリ開発に特化しており、プラットフォームの機能を最大限に活用することができます。

    一方で、Rubyは主にWebアプリケーションやサーバーサイドの開発に適しており、スマホアプリのようなネイティブな機能を活かした開発には向いていません。特に、ハードウェアとの直接的な連携や高度なグラフィックス処理が必要な場合には、Rubyでは効率的な開発が難しい場合があります。したがって、スマホアプリの開発を行う場合には、JavaやKotlin、SwiftやObjective-C、またはUnityといった専門的なツールや言語を選択することが一般的です。これにより、ユーザー体験やパフォーマンスにおいて最適化されたアプリを提供することが可能となります。

    Webデザイン

    Rubyでの開発には向いていない分野の例として、Webデザインがあります。Webデザインにおいては、主にHTML、JavaScript、CSSといった言語やテクノロジーが中心となります。これらの技術は、ウェブページのレイアウトやデザイン、インタラクティブな要素の実装に特化しており、特にフロントエンド開発に適しています。

    一方で、Rubyは主にサーバーサイドの開発に特化しており、動的なコンテンツ生成やデータベースの操作に強みを持ちます。しかし、Webデザインの領域では、ビジュアル面やユーザーインターフェースの設計、アニメーションやレスポンシブデザインの実装などが求められます。これらの作業にはHTMLやCSS、JavaScriptなどが直接的に必要であり、Rubyではそれらの役割を十分に果たすことが難しい場合があります。そのため、Webデザインの観点から見ると、Rubyはあまり適していないと言えます。Webデザインを主に行いたい場合には、HTMLやCSS、JavaScriptを中心としたフロントエンド技術の学習や、デザインツールの習得が必要です。これにより、より魅力的で使いやすいウェブページを作成することが可能となります。

    Rubyの学習方法

    Ruby学習方法

    Rubyは、他のプログラミング言語よりも文法が簡単で初心者の方でも勉強しやすく、汎用性もあるため将来性もあるプログラミング言語です。
    そんなRubyの学習方法は、以下の方法をおすすめします。

    プログラミング教室

    Rubyはその豊富な機能と産業での普及度から、多くのプログラミング教室で学ぶことができます。プログラミング教室では、専門の講師による指導のもとで、学習の進捗や理解度を即座に確認しながら学ぶことができます。これにより、自己学習よりも効率的にプログラミングスキルを習得することが可能です。
    Rubyのプログラミング教室では、初心者から上級者まで対応したコースやカリキュラムが用意されており、基礎から応用まで幅広い内容を学ぶことができます。特にRuby on Railsを用いたWebアプリケーション開発の学習が人気であり、実践的なプロジェクトにも取り組むことができます。

    また、プログラミング教室では個別の相談やグループでのディスカッションも行われるため、他の学習者との情報交換やアイデアの共有が活発化します。これにより、学習意欲を高めながら実践的なスキルを身につけることができるでしょう。総じて言えば、プログラミング教室はRubyを学ぶための効果的な手段であり、専門の指導や集中的な学習環境が学習効果を高める要因となります。

    学習サイト

    独学でも自分のペースで勉強をすすめることができるため、自身の好みの教材やサイトを使って勉強をすることができます。現在では、様々なサイトや動画でもRubyの解説がされているため、解説を見ながら同時に進めて学んでいくことが可能です。
    おすすめの勉強サイトは、ProgateやUdemyなどで簡単に勉強することができます。また、おすすめの動画サイトは、Ruby開発者でもあるまつむらゆきひろさんの「ミニツク」や「Paiza」という動画で学べるサイトです。

    まとめ

    Rubyまとめ

    以上、Rubyのできる機能とサービスのご紹介とRubyでは難しい機能、サービスのご紹介でした。
    今回の記事のまとめとして、Rubyは、

    1. ショッピングサイトやSNSサイト、ブログサイトなどの広いWebサイトの分野におけるサービスを開発できる。
    2. 以上のサービスをRuby on Railsというフレームワークを使って初心者でも簡単に開発できる。
    3. 一方で、スマホアプリ開発やAIなどの自動解析ツールの開発にはRuby言語は向いていない。

    ということとなります。
    以上のように、Rubyは広い分野におけるサービスを開発できる汎用性と将来性もある、初心者の方にもおすすめのプログラミング言語です。
    この記事を通して、Ruby言語でできることとできないことの理解と、Rubyを始めるきっかけや勉強の参考としてお役に立ちましたら幸いです。
    また、記事中に紹介したRubyの現状と今後の将来性の記事と、Ruby on Railsの詳しい説明と人気について書かれている2つの記事も再度合わせてご覧ください。

    「Rubyには将来性がある?現状から踏まえて検証してみた」

    「Ruby on Railsの将来性と人気について」

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