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Pythonフレームワークのおすすめ7選【2024年最新版】

2024.10.25

oinari

Python

目次

    近年、人気のあるプログラミング言語のひとつとしてPythonが注目されています。PythonはWebアプリケーション開発だけでなく、データ解析や人工知能(AI)開発にも活用できる言語です。この記事ではPythonのフレームワークについて解説していきます。最後まで読んでいただければ、開発目的に沿ったフレームワークの選定に役立てられるでしょう。

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    おすすめPythonフレームワーク7選

    Pythonフレームワークおすすめ

    目的によって有用なPythonフレームワークについて、その特徴を解説していきます。

    Django

    Djangoは2005年にリリースされたフレームワークで、ワシントンポストやNASAで利用されています。Webアプリケーション開発に利用されている、多機能フレームワークです。Pythonのフレームワークの中でもトップレベルで人気度が高く、どれから学ぶべきか分からない場合、Djangoを選んでおけば間違いないでしょう。また、Djangoは利用者が多いため、分からないことがあっても調べれば解決方法が見つかりやすいというのも初心者にやさしい点です。
    Django公式サイト

    Flask

    Flaskは2010年にリリースされたフレームワークです。Flaskの大きな特徴は、最低限の機能のみをまとめたフレームワークであり、多機能なDjangoとは正反対の性能をしています。一見すると、Djangoに性能で劣っているように見えますが、コンパクトにまとめられているので分かりやすく、処理が軽いという利点を持っています。

    また、Flaskは最小限の機能でまとめられているため、他のフレームワークに比べて自由がきくというのも人気の理由です。しかし、機能が少ないので、必要なものは自分で用意しなければならないという見方もでき、開発工数がかかってしまう点には注意が必要でしょう。
    Flask公式サイト

    Bottle

    Bottleは2009年にリリースされたWebアプリケーションフレームワークです。前述のFlaskよりもさらにシンプルであり、Bottleはひとつのファイルで構成されています。シンプルすぎるため複雑なアプリケーション開発には不向きではありますが、学習コストはとても低いので、小規模な開発などに使われています。
    Bottle公式サイト

    Tornado

    Tornadoは2009年にリリースされたWebアプリケーションフレームワークです。Tornadoの特徴は、非同期フレームワークがある点です。処理の際にI/O処理(入出力処理)を後回しにすることで、同時に多数の処理をすることが可能になっています。長時間の接続が必要とされる、ユーザー向けのアプリケーション開発をする方に向いているフレームワークです。
    Tornado公式サイト

    Pyramid

    Pyramidは、小規模から大規模開発を満遍なくカバーしているフレームワークです。コンパクトさを持ちながらも、さまざまなモジュールを組み合わせることで、大規模開発にも対応できるようになっています。
    Pyramid公式サイト

    Plone

    PloneはWebアプリ用フレームワークでありながら、企業向けCMSでもあるという、少し変わったPythonフレームワークです。フルスタックフレームワークに近く、Plone1つに多くの機能が備わっています。特にPloneは、データベースも備えているという点が特徴的です。Ploneを使う場合、MySQLなどのデータベース管理システムを別途使わなくても良くなります。現時点では日本語の情報が少ないため、英語ができないと勉強しにくいかもしれませんが、今後日本でも流行する可能性はあるので、興味のある方は学習を始めておくのも良いでしょう。
    Plone公式サイト

    web2py

    web2pyは勉強用として開発されたPythonフレームワークです。勉強用であるためPythonフレームワークの中でも習得難易度が低く、覚えることも少ないのが特徴です。他のPythonフレームワークを学んだものの途中で挫折してしまった、という方は、web2pなら習得できるかもしれません。また、勉強用とはいえセキュリティを強化するための機能も含まれていて本格的なのも特徴です。web2pyを求められる案件数は多いわけではないですが、最近ではアジャイル開発用としても使われています。
    web2py公式サイト

    Pythonフレームワークを利用するメリット

    Pythonフレームワークメリット

    Pythonを使う上で、フレームワークを利用することにはいろいろなメリットがあります。
    この記事では、以下の5つのメリットについて紹介していきます。

    • 開発スピードが上がる
    • コードの統一性を保持(多人数開発にも対応しやすくなる)
    • バグの減少
    • セキュリティ面の不安を減らせる
    • フリーランスとして仕事が取りやすくなる

    開発スピードが上がる

    MVP開発やリーンスタートアップという言葉が注目されているように、IT/Web業界では特に、サービスを高速で市場に投下することが重要です。Pythonのフレームワークを利用するのとしないのでは、開発スピードにかなりの差が生じます。

    例えばPythonのフレームワークには、データベースアクセスの機能やログイン機能、フォーム作成機能などが備わっているのですが、それらをフレームワークなしでエラー無く完成させるには、かなりの時間を要してしまうのです。

    コードの統一性を保持(多人数開発にも対応しやすくなる)

    プログラミングに限らず全ての仕事にいえますが、コードの書き方にはその人の個性やクセがでます。
    経験、スキル、年齢、性格、キャリアなど様々な要因によって差が生じるのですが、人が書いたコードを修正するのは、かなり大変な作業です。
    フレームワークを利用すれば、コードの統一性を保持させることができます。
    統一性を保持することにより、多人数開発にも対応しやすくなるでしょう。

    バグの減少

    Pythonのフレームワークは基本的に大人数のエンジニアに利用されています。そのため、バグがあったとしてもすでに発見され解決されていることが多いです。
    それらのバグが少ないフレームワークを利用して開発を進めると、開発をしたプログラムもバグが少なくなる可能性が高まるといえます。

    セキュリティ面の不安を減らせる

    Pythonフレームワークを使うことは、セキュリティ面の不安を減らすことにもつながります。
    Webアプリは不特定多数の人が使うものなので、Webアプリ経由でユーザーの個人情報を抜き取られるなどの攻撃を受けることがないように、セキュリティを強化しなくてはいけません。
    個人情報が抜き取られてしまうと、何億円もの損害が発生する可能性もあります。
    ただ、セキュリティの穴が一切ないようにプログラムを構築するのは大変ですし、デバッグの手間もかかってくるでしょう。
    Pythonフレームワークを使えば、あらかじめセキュリティ対策が備わったプログラムを活用できるため、セキュリティ対策が容易になります。

    フリーランスとして仕事が取りやすくなる

    Pythonの中規模、大規模以上案件では、フレームワークが利用されていることがほとんどです。
    特にDjango、Flaskの2つは人気のフレームワークとなっており、使える人材と使えない人材では、Pythonエンジニアとして仕事を獲得する難易度に差が生じるでしょう。

    Pythonフレームワークを使用するデメリット

    Pythonフレームワークデメリット

    一方で、Pythonフレームワークを使用することのデメリットは次の4点が挙げられます。

    • 学習期間が必要
    • イレギュラーに対応できないことがある
    • 開発現場によって使われるフレームワークは異なる
    • フレームワークなしでプログラミングできなくなる

    学習期間が必要

    フレームワークを使いこなすにはPythonの理解がある前提で、最低でも数週間は学習をする必要があります。
    概要を抑えられても、細かい要望を実現しようとすると学習に更に時間がかかることはよくあります。特に使用者が多くないフレームワークの場合、情報量が少なく学習が難しいこともあるでしょう。
    また、ドキュメントは基本的に英語で書かれていることが多いため、英語ができないとスムーズに学習を進められない可能性があります。

    イレギュラーに対応できないことがある

    フレームワークはいわゆる「よくある機能」を開発する際には有用です。
    しかし、前例が少ない機能を開発したい場合、対応できないことが多々あります。
    フレームワークは決められたルールに則ってサービスを開発していかなければならないため、イレギュラーが多発するようなサービスではフレームワークを利用しないほうが作りやすいことがあるのです。
    ただ、PyramidやFlaskのように最小限の機能で構成されたフレームワークは、他のライブラリと組み合わせて使えるため比較的自由度が高いです。
    このようなPythonフレームワークを使うという手もあるでしょう。

    開発現場によって使われるフレームワークは異なる

    Pythonエンジニアは場合によっては、複数のフレームワークを学ばないといけなくなる可能性があります。
    開発現場によって使われるフレームワークは異なるため、転職する際は新しいフレームワークを1から学ぶ必要が出てくるのです。
    特に、フリーランスエンジニアとして働く場合、参画する案件によってフレームワークが変わるため、最低でも2〜3つはPythonフレームワークを習得したいところです。
    とはいえ、いきなり多くのフレームワークを学ぶことは簡単ではないというのも事実です。
    まずは多く使われているフレームワークを優先的に勉強すると良いでしょう。

    フレームワークなしでプログラミングできなくなる

    Pythonフレームワークを使い続けていると、フレームワークなしでプログラミングできなくなってしまう可能性もあります。
    フレームワークでの開発に慣れてしまい、1からプログラムを構築するとなると、どこから手を付けて良いのか分からなくなるエンジニアも多いです。
    Python案件にはフレームワークをまったく使わないものや、その企業独自のフレームワークを使うものもあります。
    そういった案件に参画できないとなると、案件へ参画する機会を失ってしまいます。
    Pythonフレームワークを使わずにWebアプリのログイン画面や会員登録画面などを作成する練習も、ある程度は必要になってくるでしょう。

    まとめ

    pythonフレームワークまとめ

    この記事では、Pythonのフレームワークについて解説してきました。Pythonがプログラミング言語の中で人気を獲得していく以上、フレームワークの必要性も同時にあがってきます。適切なフレームワークを採用することで作業効率を上げて、より良い開発ライフを送りましょう!

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