Go言語は、近年利用者が増加していて、トレンドのプログラミング言語のひとつと言えるでしょう。
その理由は、Go言語が、高速で効率的なコードを生成できる、学習が簡単、そして大規模なソフトウェアを構築するのに適しているためです。
また、Go言語には効率的にアプリケーションを開発するためのフレームワークも多数存在しています。
そのため、
「Go言語のフレームワークって何があるの?」
「たくさんあってどのフレームワークを使えばいいかわからない…」
といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。
そこで、この記事ではGo言語のフレームワークについて解説していきます。
最後まで読んでいただければ、どのフレームワークを学習すれば良いかわかるでしょう。
Go言語について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
2022年3月版 人気のプログラミング言語ベスト20 第5位:Go
Go言語は、Googleによって開発されたプログラミング言語です。
シンプルな構文と高い効率性を備え、システムプログラミングやウェブアプリケーションの開発に適しています。
Go言語は静的型付け言語でありながら、コードの記述が直感的であり、メモリ管理やゴルーチンと呼ばれる軽量スレッドを備えた並行処理が得意です。
これにより、高いパフォーマンスとスケーラビリティを実現し、大規模なシステムでも効果的に動作します。
また、Go言語はクロスコンパイルに対応しており、MacからWindowsやLinux向けのバイナリを作成することも可能です。
さらに標準ライブラリも豊富に提供されており、ファイル操作やネットワーク処理、データベース処理などを簡単に定義できる点もメリットと言えるでしょう。
このような特徴があることから、Go言語は小規模から大規模なアプリケーション開発において多くの開発者が使用しているプログラミング言語になります。
Go言語のフレームワークとは、Go言語を利用して開発をする際に必要な基本機能をまとめたソフトウェアのことです。
フレームワークには、ある程度決まったルールが存在しています。
そのため、誰が書いても理解がしやすいのがメリットです。
また、自分で1から書くと数百行必要なコードが、フレームワークを使うと数十行で解決するのも魅力です。
フレームワークと似た言葉としてライブラリがありますが、両者の違いは「制御の反転があるかどうか」という点です。
ライブラリの場合、プログラムを動かす主導権はプログラマーが書いたコードにあります。
一方で、フレームワークの場合、プログラマーが書いたコードはフレームワークによって制御されるものです。
つまり、ライブラリは主導権がエンジニア側にあり、フレームワークは主導権がフレームワーク側にあるという点が特徴です。
Go言語を使用するにあたって、フレームワークを利用すると以下のようなメリットがあります。
という4つのメリットについて紹介していきます。
MVP開発やリーンスタートアップという言葉が注目されているように、IT/Web業界では特に、サービスを高速で市場に投下することが重要です。
Go言語のフレームワークを利用するのとしないのでは、開発スピードにかなりの差が生じます。
Go言語はその設計自体がシンプルで、並行処理が得意なため、効率的な開発が可能です。これにより、アプリケーション開発において直面する多くの課題に対して、効果的な解決策を提供することができるでしょう。
例えばGo言語のフレームワークには、スマートフォンのアプリや、サーバー、ドローンの開発機能などが備わっているのですが、それらをフレームワークなしでエラー無く完成させるには、かなりの時間を要してしまうのです。
このようにGo言語のフレームワークは開発スピードを向上させ、高速開発を実現するのに役立ちます。
プログラミングに限らず全ての仕事にいえますが、コードの書き方にはその人の個性やクセがでます。
経験、スキル、年齢、性格、キャリアなど様々な要因によって差が生じるのですが、人が書いたコードを修正するのは、かなり大変な作業です。
フレームワークを利用すれば、コードの統一性を保持できます。
これによって、コードレビューやデバッグ作業が容易となり、プロジェクトの効率を高めることができます。
特に、大規模なプロジェクトやアジャイル開発では、様々な開発者がコードに触れることが多く、統一されたコードがプロジェクトの成功には必要不可欠となります。
コードの統一性を保持することにより、多人数による大規模な開発にも対応しやすくなるでしょう。
Go言語のフレームワークは多くのエンジニアに利用されています。
そのため、バグはすでに解決されていることが多いです。
それらのバグが少ないフレームワークを利用して開発を進めることで、開発をしたプログラムもバグが少なくなる可能性が高まります。
また、Go言語のフレームワークは、定期的なアップデートと改善を受けるため、最新のセキュリティ基準や最適化された機能を維持することが可能です。
これにより、安全で効率的なコードを書くことができます。
Go言語の中規模、大規模以上案件では、フレームワークが利用されていることがほとんどです。
特にEchoは人気のフレームワークとなっているため、Go言語エンジニアとして仕事を獲得したい場合は、習得しておくと良いでしょう。
Echoを習得することで、Go言語でWebアプリケーションを効率的に開発できます。
また、Echoは人気のあるフレームワークであるため、Echoを習得することで、フリーランスとして仕事が取りやすくなるといえるでしょう。
Go言語は、現在注目されているプログラミング言語であり、今後も需要が高まると予想されます。
そのため、Echoを含む主要なGo言語のフレームワークを習得することは、フリーランスとしてのキャリアを強化することに繋がり、継続的な仕事の獲得にも役立つでしょう。
Echoのように人気があるGoのフレームワークを習得し、より多くの案件を獲得できるエンジニアを目指してみてください。
一方で、Go言語フレームワークを使用することのデメリットとして、以下の2点が挙げられます。
詳しく見ていきましょう。
フレームワークを使いこなすにはGo言語の理解がある前提で、最低でも数週間は学習する必要があります。
概要を抑えられても、細かい要望を実現しようとすると調査に更に時間がかかることはよくあります。
使用者が少ないフレームワークの場合は情報量が少なく、調査が難しいこともあります。
また、ドキュメントは基本的に英語で書かれていることが多いです。
フレームワークの仕様を理解するために英語力が求められることもあると覚えておきましょう。
フレームワークはいわゆる「よくある機能」を開発する際には有用です。
しかし、前例が少ない機能を開発したい場合、対応できないことが多々あります。
フレームワークは決められたルールに則ってサービスを開発していかなければならないため、イレギュラーが多発するようなサービスではフレームワークを利用しないほうが作りやすいことがあるのです。
ここからは、人気のフレームワークや、目的によって有用なGo言語フレームワークについて解説していきます。
Echoは軽量のWebフレームワークとして知られています。
Ginよりも高速処理が可能で、拡張性も高くなっているので、注目度が増しているフレームワークです。
Echoは、シンプルさが特徴です。コードが簡潔で読みやすく、初心者にもわかりやすくなっています。
また、公式ドキュメントも充実しているので、学習しやすいフレームワークとしても人気です。
Revelは、JavaのPlay Frameworkを元に作成された、フルスタックフレームワークです。
Revelひとつで基本が揃います。
処理速度が速く、効率的に処理を行えるところが特徴です。
コミュニティが活発で、学習コストが抑えられているため、習得難易度は高くはありません。
初心者でも習得しやすいフレームワークとしておすすめです。
GinはGo言語の初期から存在するフレームワークです。
軽量で高速なフレームワークであり、多くの機能を備えています。そのため、Go言語でWebアプリケーションを開発する際に、Ginがよく使用されているシーンを見ることも少なくないのではないでしょうか。
Ginは、軽量なフレームワークであるため、メモリ使用量が少なく、パフォーマンスが向上するという特徴があります。
また、高速なフレームワークであるため、リクエスト処理が高速です。
Ginは、多くの機能を備えているため、Webアプリケーションを簡単に開発できます。
古くからあるため、多くのユーザーに使用されているフレームワークです。
BeegoはRubyのSinatraを元に作成された、フルスタックフレームワークです。
Webアプリケーション・APIの開発機能や自動テスト機能を備えています。
多機能のため、はじめてGo言語で大規模なアプリケーションを開発するという人におすすめです。
Gojiはnet/httpと互換性を持っているフレームワークです。
このため、ルーティングやHTTP通信といった既存のnet/httpの知識を活用できるというメリットがあります。
GojiはGinの次に高速処理が可能と言われているフレームワークです。
高速処理によってリクエストの処理性能を最大化し、ユーザーエクスペリエンスを向上できます。
Gojiは、小規模から中規模のプロジェクトに向いており、スケーラビリティとパフォーマンスを重視する開発者に好まれているフレームワークです。
irisは最速のフレームワークを謳っているフレームワークです。
デバイスに左右されず利用可能であるため、スマートフォンからデスクトップまで、さまざまなデバイスでも高速に動作するという特徴を持っています。
また、irisはドキュメント量が豊富なことでも有名です。
情報量が多く学習しやすいフレームワークなので、初めてGo言語のフレームワークを学習する人にもおすすめなフレームワークともいえるでしょう。
GocraftはGo言語のWebフレームワークのひとつで、Webアプリケーションのバックエンド処理を定義するのに適したフレームワークとして、人気です。
Gocraftは、高速でスケーラブルなルーティング機能とミドルウェアのパッケージを提供しています。
また、静的型付けをサポートするために、データ型の値を別のデータ型に変換するキャスティングや、プログラムが自身の構造や情報を解析し、実行時にデータ型やメンバーにアクセスするリフレクションを使っている点も特徴のひとつです。
Aeroは、パフォーマンスを重視したWebフレームワークです。
このフレームワークの特徴は、処理速度の速さです。
最適化されたHTTPサーバーを通じて高速なレスポンスを実現します。
小規模ながらも、高性能なアプリケーションを開発する際に最適で、リソースの使用効率に優れていると言えるでしょう。
また、Aeroは簡潔なAPIとシンプルな設定で使いやすさを追求しているため、Go言語初学者にも扱いやすいフレームワークとして注目されています。
Mangoは、モジュール性と拡張性を特徴とするフレームワークです。
このフレームワークは、「プラグアンドプレイ」方式のモジュールシステムを採用しており、必要な機能を柔軟に追加、変更することができます。
Mangoは特に中規模から大規模のアプリケーション開発に適しており、多様なライブラリとの組み合わせにより、複雑なビジネス要件に対応可能です。
さらに、コミュニティが提供する豊富なドキュメントとサポートは、開発プロセスを容易にし、生産性を向上させることができるでしょう。
Gorillaは、Go言語のフレームワークの中でも特に強力なルーティング機能を持つフレームワークです。
このフレームワークは、高度にカスタマイズ可能なルーティングとディスパッチ機能を提供し、大規模なRESTful APIの開発に適しています。
また、Gorillaはセッション管理、ログイン認証、クロスサイトリクエスト対策などのセキュリティ機能も充実しており、安全性の高いアプリケーションを構築するのに役立つでしょう。
その堅牢性と柔軟性から、企業レベルのアプリケーション開発に広く採用されています。
Go言語フレームワークは将来性が高く、多くの開発者や企業に採用されています。
中でも、EchoやRevel、Ginは注目されているフレームワークです。
これらのフレームワークは、Go言語のエコシステムにおいて、様々な場面で使用されています。
Echoのような高速で軽量なフレームワークは、リアルタイム処理やスケーラブルなアプリケーションの需要増加に伴い、ますます重要になってくるでしょう。
一方、Revelはフルスタックの機能を提供することで、開発の複雑さを減少させ、生産性の向上を図ることが可能です。
Ginは、古くからあるフレームワークですが、シンプルさとパフォーマンス等のバランスが優れているため、多様なプロジェクトでの採用が期待されてます。
最近では、クラウド最適化されたアプリケーションやマイクロサービスが主要な開発トレンドのひとつです。
Go言語フレームワークは、これらと相性が良いため、今後も伸び続けるでしょう。
また、Go言語はGoogleが開発したこともあり、コミュニティが活発です。
そのため、Go言語フレームワークに関しても将来性が期待されています。
Go言語は、その効率的な並行処理、高速性、シンプルな構文などの特徴から、多くの企業やプロジェクトで注目を集めています。
企業やプロジェクトが新たな技術を導入し、ビジネス価値を最大化する一環として、Go言語を活用する案件が増えています。
あなたの希望やスキルにあった案件がないか、ぜひこちらからチェックしてみてください。
この記事では、Go言語のフレームワークについて解説してきました。
Go言語のフレームワークとは、Go言語を利用して開発をする際に必要な基本機能をまとめたソフトウェアのことです。
Go言語のフレームワークを活用するメリットは以下のとおりです。
・開発スピードが上がる
・コードの統一性を保持(多人数開発にも対応しやすくなる)
・バグの減少
・フリーランスとして仕事が取りやすくなる
また、おもなGo言語フレームワークとしては以下が挙げられます。
Go言語がトレンドになって、利用者が増えていくと、フレームワークの必要性も高まります。
適切なフレームワークを採用することで、より効率的な開発を行いましょう。
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