C++とはC言語がベースとなっているプログラミング言語です。
C言語が拡張されてオブジェクト指向言語となっているため、Javaなど他のオブジェクト指向言語と同じようにオブジェクトの要素を引き継ぐことが可能です。
開発されたのは1983年であり既に30年以上の歴史があるプログラミング言語ですが、現在でもIT業界では一定の需要があります。
またC++にはいくつかの種類があります。
その中でも代表的なC++には、Microsoft Visual C++とBorland C++があります。
Microsoft Visual C++はWindows OSのパソコンへアプリケーションをインストールする際にシステム要件として求められることがあるため、Windowsユーザーには比較的馴染みがあるプログラミング言語だといえるでしょう。
Borland C++はボーランド社が開発した、パッケージするためのものでC++をコンパイルする機能が提供されています。
テクフリでフリーランス案件を探してみるC++は開発から30年以上経過しているプログラミング言語ではありますが、規格は定期的に改良されており、2017年12月にはISO/IEC 14882:2017が公開されています。
国内でもC++の需要はあるため、C++を習得するならできるだけ新しいバージョンのC++を学ぶことが大切です。
ではそんなC++にはどのような特徴があるのか、順番に見ていきましょう。
スマートフォンアプリの開発といえば、JavaやSwiftが近年のトレンドですが、C++で開発することもできます。
統合開発環境を用意することでAndroidアプリの開発もできるため、スマートフォンアプリの開発をメインにしていきたい場合は習得する価値はあるといえるでしょう。
C++は金融機関や保険会社など大きな企業の業務システムの開発に利用されているケースが少なくありません。
C++はOSを制御できるプログラミング言語でもあり実行速度にも信頼性があるからです。
そのためC++を習得すれば、大規模な業務システムの改修や保守関係の仕事に対応できる可能性が高くなります。
C++は大規模な開発に携わりたい場合にも有用なプログラミング言語だといえるでしょう。
Apple製品やMacOSのアプリ開発にはObjective-Cが多く活用されてきました。
SwiftはObjective-Cと比較するとセミコロンが不要であること、そして高速なコンパイラが採用されているという違いがあります。
そのためObjective-Cによるアプリ開発よりも、シンプルにコーディングできるという特徴があります。
C++はゲームエンジニアの募集で必須スキルとして求められることがあります。
C++はゲーム開発でも利用されているプログラミング言語だからです。
オンラインゲームやAndroidアプリのゲーム開発の現場で活躍したい場合にもC++は有用です。
参考:Microsoft「Microsoft Visual C++のダウンロード」
Microsoft「C++ 言語リファレンス」
C++は国内だけでなく世界的に利用されているプログラミング言語です。
また、30年以上前に開発されたプログラミング言語であるため、C++に関連した情報や教材は充実しています。
C++は簡単なプログラミング言語ではありませんが、学習するために必要な情報は手に入れやすいプログラミング言語だといえるでしょう。
そして長く利用され続けていることは、それだけC++によって開発された業務システムやアプリケーションも存在していることを意味しています。
実際に大規模な業務システムの改修や保守の案件ではC++が必須スキルとして記載されていることが少なくありません。
C++は1983年に開発されたプログラミング言語ではありますが、2023年現在でも需要は続いているのです。
しかしJavaやJavaScript、PythonやPHPなど現在多くの開発現場で主流となっているプログラミング言語と比べると、求人案件の数は少なくなります。
そのため将来性について考えるなら他の言語を習得することを前提に考えた方が活躍の幅は広くなるといえるでしょう。
ではC++のスキルを習得してエンジニアとして活躍した場合、どの程度の報酬が見込めるのでしょうか。
C++の技術を習得してからフリーランスエンジニアとして独立できれば月収は50万円~90万円程度が見込めます。
この報酬は弊社が提供しているマッチング案件提供サイト、テクフリに掲載されているC++のスキルが必要なエンジニアの月額報酬です。
月額報酬100万円以上の案件が存在するSwiftやRubyと比較すると、安く見えるかもしれませんがエンジニア全体の平均年収から考えれば低い金額ではありません。
経済産業省が公表している「IT関連産業の給与等に関する実態調査」では、C++ の技術を含むと考えられる、SE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)の平均年収は603.9万円です。
IT保守(顧客向け業務システムの保守・サポート)の平均年収は592.2万円です。
フリーランスは正社員のように長期に渡り業務があることを約束されているわけではありませんが、フリーランスとして独立できれば、平均以上の給与を稼ぐことは難しくありません。
参考:経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査」
テクフリでフリーランス案件を探してみるC++は自動車業界や金融、保険など規模の大きな業務システムを有する企業からは現状でも一定のニーズがあります。
今後すぐにこういったニーズが失われることは考えにくいため、C++は将来性がまだあるプログラミング言語だといえるでしょう。
ではここでGithubの公開ページに掲載されている「Top languages over time」からC++がどの程度使用されているのか、見ていきましょう。
ランキングに多少の波はありますが、2014年から2016年まではRubyに次ぐ6位の使用状況です。
しかし2017年と2018年には5位となりPHPに次ぐランキングに位置しています。
この結果から分かることは、C++の使用状況や人気は決して落ち目ではないということです。
RubyやObjective-Cは一時期と比較すると使用状況に陰りがありますが、C++はむしろ使用状況が増えているのです。
今回参照したTop languages over timeは世界的な統計の結果となるため、国内の状況が同じとは限りません。
それでも少なくとも世界的な視野で見ればC++はまだまだ将来性があるといえるのではないでしょうか。
参考:Github「Top languages over time」
Github「Top languages over time」のランキングで述べたようにC++の需要は充分にありますが、給与が将来今以上に水準が上がることにはあまり期待できません。
なぜなら、プログラム言語の需要は時代の流れによって変化するものであり、他のプログラム言語の需要が高まることで、C++の需要が下がる可能性を否定することはできないからです。
しかしC++はマイクロソフトが開発した言語であるため、一定の需要は残り続けると予想することができます。
C++を習得するだけでは平均年収を大きく上回ることは期待できませんが、プロジェクトリーダーの経験やマネジメントスキルの習得によって、管理者としてより高い年収を目指すことも可能となります。
ではここで参考として経済産業省の「IT関連産業の給与等に関する実態調査」が公開しているIT業界の職種別の平均年収を見ていきましょう。
C++の技術が関連する職種だと考えられるSE/プログラマの年収は603.9万円です。
それに対してプロジェクトマネージャは891.5万円です。
これらの年収からC++の技術を習得してプロジェクトマネージャとしての管理業務もできるようになれば、堅実に高い年収を目指すことができるといえるでしょう。
C++はWeb系だけでなく組み込み系の開発にも利用できる対応範囲が広いプログラミング言語であり、長く安定した需要があるプログラミング言語です。
そのためC++は今後も需要が見込めるプログラミング言語だと考えることができます。
またC++の技術を習得して転職活動をする際は、実務経験があれば転職活動は比較的すみやかに進めることができます。
実務未経験となるとポートフォリオの作成など入念な面接対策が必要となりますが、ある程度のキャリアを形成することができれば転職市場でも評価されるようになります。
しかしIT業界の技術の需要は日進月歩で変化するため、将来性について考慮することや市場の変化に敏感になることは欠かせません。
C++の技術を身につけてエンジニアとしてのキャリアを考えるなら、ただ技術を磨くだけでなく市場の動向に合わせて学習を続ける姿勢も大切になるといえるでしょう。
テクフリでフリーランス案件を探してみるC++の将来性について、良くある質問を3つまとめました。
C++とはC言語がベースとなっているプログラミング言語です。
開発されたのは1983年であり既に30年以上の歴史があるプログラミング言語ですが、現在でもIT業界では一定の需要があります。
C言語が拡張されてオブジェクト指向言語となっているため、Javaなど他のオブジェクト指向言語と同じようにオブジェクトの要素を引き継ぐことが可能です。
C++の特徴は「C++はスマートフォンアプリの開発で利用できる」「C++は企業の業務システムで利用されている」「C++はコーディングをシンプルにできる」「C++はゲームエンジニアとして活躍できる」の4つが大きく挙げられます。
C++は国内だけでなく世界的に利用されているプログラミング言語で、大規模な業務システムの改修や保守の案件ではC++が必須スキルとして記載されていることが少なくありません。
しかしJavaやJavaScript、PythonやPHPなど現在多くの開発現場で主流となっているプログラミング言語と比べると、求人案件の数は少なくなります。
そのため将来性について考えるなら他の言語を習得することを前提に考えた方が活躍の幅は広くなるといえるでしょう。
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