フリーランスとして働いている方の中には、エンジニアとして週に何日か決めてプロジェクトに参画している、デザイナーとして複数社のデザイン関連の業務を請けているといったように、様々な職種で、様々な雇用形態で働いている方がいるでしょう。
この記事に興味のない方は「自分で仕事を取る」といった営業的なマインドが既にある方だと思います。ですが、そうはいっても現時点でのノウハウや人脈だけで、フリーランスを継続することは非常に難しい場面に直面することがあります。そうなる前にあえて予防線を張り、選択肢を増やすことは、けして無駄ではありません。
今回は「仕事を探すときはどんな方法があるか」に焦点を合わせ、多角的な見地から検証していきます。「これって、当たり前だろ」なところから改めて検証し、自分なりの長所を活かした方法をみつけることが、フリーランスとして継続し成功する道になると言えます。
フリーランスにおすすめの仕事の探し方について今回はお伝えしていきますが、まずはエンジニアとデザイナーに共通する仕事の探し方についてお伝えしていきます。一般的に考えられる方法は「求人検索・案件検索サイトの活用」や「知人や過去に仕事をした人に連絡を取ってみる」縁故です。こちらは「フリーランスなのに仕事がない…。そんな不安を抱えた時の解決策」で紹介しています。ここではその他の方法を3点挙げてみます。
仕事の探し方1は起業塾・セミナーへの参加です。
中小企業関連の団体が地域において起業塾・セミナーを開催していることが多いです。
例えば、東京都中小企業振興公社が運営するTOKYO起業塾では、東京都内在住の方または都内で起業を予定される方に、起業を円滑に進めるための様々な支援メニューを提供しています。
ここでは、創業時に必要な知識や注意すべきことを入門コースと実践コースの2つを元に指導しています。
受講料は2000円〜10000円ほどとなっており、1日コースから8日コースまであるので、受講することにお金・時間の面でコストはかからないと言えます。
ここの起業塾では参加者や講師との交流を受講中に行うことで、仕事の発注者や他のフリーランスの方と繋がることができる可能性があります。
参加することで、必ずしも仕事の受注に繋がるというわけではありませんが、受講内容はフリーランスとしても役に立つものですし、参加して損はしないはずです。
仕事の探し方2はFacebookの活用です。Facebookはソーシャルネットワーキングサービスであり、実名でプロフィールを公開することが一般的なサービスとなっています。
ここでは、企業経営者やフリーランスの方が参加しているグループがある他、その人達に直接メッセージを送ることができるので、Facebookを営業活動ツールとして利用しているフリーランスの方は多くいます。
また、グループ内ではイベントの作成も行えるため、企業経営者やフリーランスの方が参加する懇親会や、勉強会などもあるので、人脈が増やすことができるでしょう。
フリーランスの方はFacebookにてメッセージをやり取りする場合も多いので、Facebookをやっていない方は始めておいて損はないです。
フリーランスとして活動する上での情報収集や、仕事に関する広告を打つこともできますので、営業活動としてもコミュニケーションツール、情報収集ツールとしてもFacebookを使うことができます。
仕事の探し方3は企業のサイトへ直接問い合わせるということです。非常にシンプルな方法ですが、これで仕事を請け負える場合もあります。
企業のホームページにアクセスすると、お問い合わせのメニューがあるはずです。そこから、自分がフリーランスとして活動している旨を伝え、仕事に関する提案を行うことが良いでしょう。
提案の際には、いきなり料金の話はせず、自分自身がサイトのどの部分を直し、売上を上げることに直結できるのかということを伝えましょう。
いきなり料金の話をしてしまっては、お金のことしか考えていないのかと相手から思われてしまうので、まず相手目線で相手が何を欲しているか、何を課題として考えているかという点を自分で考え、解決策を提案してみましょう。
そうすることで、直接問い合わせにて仕事を受注できる可能性がグンと上がります。
ここまで、フリーランスの全職種に共通する仕事の探し方についてお伝えしてきましたが、ここではエンジニアに絞って、エンジニアの方がどのような仕事の探し方をすれば、仕事が見つかるのかということをお伝えしていきます。
フリーランスエンジニアにおすすめの仕事の探し方1つ目はテックブログの実施です。
これはネットでフリーランスエンジニアの方のテックブログを検索してみるとわかるのですが、フリーランスエンジニアの方が更新しているテックブログを見てみると、「どうやってフリーランスエンジニアになれば良いのか?」「フリーランスエンジニアとして売上を上げる・スキルアップをするにはどうしたら良いのか?」「エンジニアとしての技術関連」の3つが主に記事の内容として書かれていることが多いです。
「どうやってフリーランスエンジニアになれば良いのか?」という部分では、自分自身の経験について書かれている方が多いです。
やはりフリーランスエンジニアのテックブログでは、フリーランスに憧れているサラリーマンの方も多く見ている場合が多いので、自分自身がどのようにフリーランスになったのかということを記事にして、PV数を集めるということが多いです。
また、そのような経験を書くことで、仕事をお願いしようと思っているクライアントへの自己紹介の代わりにもなり、仕事へ繋がりやすいです。
「フリーランスエンジニアとして売上を上げる・スキルアップをするにはどうしたら良いのか?」という部分では、フリーランスエンジニアとして活動を始めたはいいものの、なかなか仕事が取れずに売上が出ず、困っているフリーランスエンジニアの方向けに自分自身がどう売上を上げ、スキルを上げてきたかを書かれている方が多いです。
これに関しては、フリーランスエンジニアとして活動し始めた方中心にPV数を集め、サイトの認知向上に繋げることができる場合が多いです。
最後に、「エンジニアとしての技術関連」ですが、自分自身がどういった技術を扱えるのかということを、技術関連の記事を書くことによってアピールできます。そして、エンジニアとしての技術関連を超えて、そのような技術を用いてどのようなものが作れるのかということを紹介している記事もあります。
そうすることで、クライアント先が特定の技術に理解がある方を探している場合に、テックブログ経由で仕事をお願いすることがあります。
例えば、基幹業務システムの技術関連のテックブログを書いている場合に、テックブログ経由で同じようなシステムの開発案件の相談が入ることがあります。このように仕事の受注に繋がるため、エンジニアとしての技術関連についてテックブログで記事にする方が多いです。
テックブログにおいてこのような内容を掲載することで、仕事の受注に繋がりやすくなります。
フリーランスエンジニアが仕事を受注するためには様々な方法があります。例えば、自分の周りの知人や、前職の上司・前職のクライアントなどですが、自分の周りの知人が仕事を発注できるような業務している、独立をしても仕事に繋げられるような前職の上司・前職のクライアントがいるという状態で無ければ、直接的に仕事を受注することは非常に難しいです。
そこで、テックブログを書くことで検索エンジン経由やSNS経由で仕事の受注につなげようという方が多いです。
もちろんテックブログで仕事を受注することも非常に難しいですが、テックブログは24時間代わりに動いてくれる営業ツールとなりますし、自分から営業に動く必要がないので、テックブログから仕事受注ができれば最適と言えるでしょう。
フリーランスエンジニアにおすすめの仕事の探し方2つ目はテック系のカンファレンスへの参加です。
テック系のカンファレンスとは、テクノロジーに関する情報や研究の報告会のことを指します。
例えば、サンフランシスコ現地で最新のVR技術を目にしたエンジニアが語る最新の生の情報共有会、エンジニアとして働くにあたって生産性を上げられたポイントなど、エンジニアとして働くにあたって、役に立つ情報の共有会がテック系のカンファレンスにあたります。
テック系のカンファレンスは様々な企業・団体によって開催されていますし、年度ごとに開催予定のテック系のカンファレンス予定をまとめてくれている方もいます。
ConnpassやTechplayなどのエンジニア向けイベント投稿サイトにて、開催予定のテック系のカンファレンスが確認できます。また、テック系のカンファレンスを既に開催した企業や団体では、そのカンファレンスの様子がブログに書かれている場合も多くあるので、ぜひ一度チェックしてみてください。
ちなみに、テック系のカンファレンスに参加することで、なぜ仕事に繋がるかというと、同じくテック系のカンファレンスに参加した参加者や、テック系のカンファレンス主催者と繋がることができる懇親会やWrap up Partyがあるカンファレンスが多くあり、人と繋がることで仕事を紹介してもらえる可能性があるからです。
テック系のカンファレンスの参加者には、IT企業の経営者の方がいる、フリーランスエンジニアとして仕事を発注することが出来る方が多くいる場合もあります。また、テック系のカンファレンス主催者と繋がることで企業の仕事を紹介してもらえたり、雇ってもらえたりといった場合もあるでしょう。
実際にテック系のカンファレンスは採用目的で開かれている場合も多いので、仕事の受注や採用に至ることも多くあるでしょう。
ここまで、フリーランスの全職種に共通する仕事の探し方についてお伝えしてきましたが、ここではデザイナーに絞って、デザイナーの方がどのような仕事の探し方をすれば、仕事が見つかるのかということをお伝えしていきます。
フリーランスデザイナーにおすすめの仕事の探し方1つ目はポートフォリオの公開です。
ポートフォリオとは、自分はこのような作品を作れるという相手に伝えるための、作品集です。
デザイン系の職種の場合は、フリーランスや会社員に関係なく、ポートフォリオの出来によって受注や採用が決まる場合が多いです。ポートフォリオは、案件を探す場合に、デザイナーにとっては非常に重要な要素となります。
ポートフォリオでは、自分自身の作品について公開するわけですが、ただ自分の作品を公開するだけでは多くの人目につきませんし、仕事の受注に繋げることは難しいでしょう。
そこで、LinkedinやWantedlyなどのソーシャルリクルーティングサービスを利用し、そこでのプロフィール欄にポートフォリオを公開することで、ポートフォリオサイトが多くの人目につくように工夫しておきましょう。
これらのソーシャルリクルーティングサービスでは、職務経歴、学歴、スキルセット、制作を公開することで、企業の人事から声がかかる場合があります。
自己紹介やヘッドラインの部分にはフリーランスであることを明記して、リクルーターや仕事を発注したいと考えている人の目に留まる用にプロフィールを設定しておきましょう。
また、ポートフォリオを公開したら、常に新しいデザインを学ぶように努め、ポートフォリオサイトを更新するようにしましょう。ポートフォリオサイトは単純に自分の作品製作実績をアピールするのみならず、作品によって自分自身の得意領域を発信する場にもなります。
デザイナーは、作品をポートフォリオサイトに公開するのみならず、どうしたらよりポートフォリオサイトを見てもらえるのか?どうしたらより作品集が見やすくなり、相手に伝わりやすいか?といったように考えなければならない観点が多くあるので、日常から様々なことに目を向ける必要があります。
フリーランスデザイナーにおすすめの仕事の探し方2つ目はクラウドソーシングの活用です。
フリーランスの方は全員が全員しっかりとした人脈があり、その人脈から仕事に繋げることができるというわけではないはずです。また、ブログやポートフォリオサイトを運営しているからと言って、必ずしもそのブログやサイトが多くの方の目に触れられるわけではないです。
人脈があまり無い方には無い方向けの仕事の取り方があります。それがクラウドソーシングの活用です。フリーランスの方向けのクラウドソーシングサービスが存在しており、仕事の発注者にこちらからメッセージを送る場合と仕事の発注者から仕事の相談がくる場合があります。
そして、お互いが提示した条件に同意した場合に、契約が結ばれ、業務委託という形で仕事を受けることができます。
クラウドソーシングの活用によって、実践的にビジネススキルが身につけられます。
単に、デザインの成果物を納品するだけではなく、クライアントへのメッセージでの伝え方、コミュニケーションの取り方を学べる・スケジュール調整や見積り作成といったビジネス面での業務を行えるといったように、様々な点に目を向ける必要があるので、多くの能力が身につきます。
ぜひ作品を作るだけではなく、クラウドソーシングサービスを活用することで、実践的な力を身につけることに着眼点を置いてみると良いでしょう。
今回はエンジニア・デザイナーの方向けにどのように仕事を探したら良いのか?ということをお伝えしていきました。
エンジニアの場合はテックブログの実施と、テック系のカンファレンスへの参加がエンジニア特有の仕事の探し方とお伝えしました。
しかし、テックブログより仕事を請けるためにはブログのPV数を上げる必要があり、それは記事の質や記事の数によるものであり、短期間でPV数を上げることは非常に難しいです。
また、テック系のカンファレンスは一ヶ月の間にそう多くは開催されていないですし、カンファレンスの参加に予定を合わせる必要もあります。カンファレンスに参加する毎に仕事が見つかるわけでもないので、参加することで仕事が受注できると、大きく期待はしないほうが良いでしょう。
そして、デザイナーの場合はポートフォリオの公開と、クラウドソーシングの活用がデザイナー特有の仕事の探し方とお伝えしました。
ただ、エンジニアのテックブログと同じくデザイナーの場合でも、ポートフォリオを公開したところでクライアントの目に付かないことも多いですし、ポートフォリオを公開しただけでは仕事に結びつかないことがほとんどです。
また、クラウドソーシングによる仕事の受注では単価が低い・自分自身が請けたい仕事がないという場合も多数あります。これらだけでは、なかなかデザイナーの方も仕事を請けるには厳しいといった状況です。
そこで、おすすめしたいのがエージェントの活用です。フリーランスの方向けのエージェントが存在しており、このエージェントに登録することで業務委託という形で仕事を受けることができます。
クラウドソーシングサイトとは異なり、エージェントに自分自身の請けたい仕事の相談ができるという点や、クラウドソーシングサイトに載っている案件よりもより高額な案件が多いという点がエージェントでは、優れています。
当サイトでも、フリーランスエンジニア・クリエイターのための案件情報サイトテクフリを運営しています。
テクフリは、10年以上の業界経験を活かし、ただのお仕事紹介ではなくバリューアップをコンセプトに手厚いサポートでご支援しております。
現在は正社員として働いているが、フリーランスエンジニアになりたいと考えている方、逆にフリーランスエンジニアから正社員に戻りたいと考えている方どちらにもエージェントが対応し、ご相談にのらせていただきます。
もちろん、単なる情報収集目的でも構いません。60秒ほどで登録ができるので、ぜひテクフリをチェックしてみてください。
フリーランスの仕事はこう探す!エンジニア・デザイナーを中心とした仕事の探し方 というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか? 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。
エンジニア・デザイナー向けの仕事のとり方についてお伝えしてきましたが、いきなりブログ運営やポートフォリオの公開など、ハードルが高いと感じた方も多いのではないでしょうか。
今回挙げた方法でも仕事が取れるか不安という方は、ぜひテクフリにてご相談ください。わからないことや不安なことへのご相談はもちろん、経験豊富なエージェントが手厚いサポートをいたします。
3つの質問に答えるだけで、フリーランスエンジニアとしての単価相場を算出します。 スキルやご経験にマッチする案件もあわせてご紹介いたしますので、気軽にご活用ください! ※単価相場の算出に個人情報の回答は必要ございません。