「自分がフリーランスエンジニアになったら単価はいくらなんだろう・・・」
そう考えているエンジニアの方は多いのではないでしょうか。
フリーランスエンジニアは、会社に勤めるエンジニアよりも一層、個人のスキルを武器にして仕事を獲得することが多いです。そのため周囲の人材との比較が難しくなり、今の単価が妥当なのかを判断するのが困難になるものです。
今回は、現在の身につけているスキルや職種などから、フリーランスに転身した場合の平均単価がわかるとともに、単価相場の高いフリーランスエンジニアになるための実践方法をご紹介します。
フリーランスエンジニアにとっての単価相場や平均年収は、さまざまな要素によって決まります。エンジニア自身のスキル・実績に、クライアント企業の規模、そのときのトレンドや運によっても単価は上下するものです。
今回は参考として、「テクフリ」に登録された全人材/案件および、その他当社が所有する全案件/全人材データを調査対象とした、スキル別と職種別の単価相場を表したグラフを元に紹介します。
2022年1月現在のテクフリの所有するデータを元にした、スキル別のフリーランスエンジニアの単価相場です。テクフリではGo言語案件の平均単価が最も高く、PythonやRubyなど人気の言語は70万以上となっています。
2022年1月現在のテクフリの所有するデータを元にした、職種別のフリーランスエンジニアの単価相場です。
テクフリではITコンサルタント案件の平均単価が最も高いです。また、開発エンジニア系の案件では、iOS/Androidエンジニアやインフラエンジニアが高くなっています。
まず、正社員からフリーランスエンジニアに転身する場合、最低でも1.3倍以上収入が上がることでフリーランスになる意味が見えます。その理由として、正社員の場合は社会保険など正社員の給与額面に記載されない正社員の実際の年収、つまり会社が負担している費用は最低でも年収の3割とされているからです。
求人ボックスの求人統計データによると、正社員・システムエンジニアの平均年収は506万とされているので、最低でも660万程度がフリーランスエンジニアに必要な年収となります。
では、単価の高いフリーランスエンジニアはどのようなスキルや条件を身につけているのでしょうか。
それは以下の3つの条件を身につけていると考えられます。
1つのプログラミング言語しか扱えないエンジニアよりも、複数の言語を習得しているエンジニアのほうが報酬は高くなります。独学で勉強していたレベルよりも、2〜3年の実務経験があるエンジニアのほうが優遇されるのも当然です。
フリーランスになると、どうしても毎日のタスクを消化することに一生懸命になってしまいがちですが、単価を上げて仕事の生産性を高めるためにも、勉強時間を確保してプログラミング言語を習得する余裕を持っておくべきなのです。
また、担当できる工程が広ければそれだけ単価がアップする傾向もあります。特にプロジェクトマネジメントやコンサルティングなど、豊富な知識や経験がなければできないような工程に携わることができるなら、それだけで高い評価が得られます。
身につけたい・学びたい技術があり、それはフリーランスという立場でないと叶えられない、という強い意思がある人にはぴったりです。成長意欲があれば、多少技術が足りなくとも少し単価の高い案件や目標の技術を扱える案件に参画している方は多くいます。逆に自らキャッチアップする力が足りないと途中退場になってしまうケースも非常に多いです。
実際にテクフリを利用して、フリーランスエンジニアとして参画中の方にインタビューした記事で、リアルな現場の声を見ることができます。
インタビュー記事はこちら
ここで求められるコミュニケーション力とは挨拶や言葉遣いなど最低限の礼儀に関することです。
フリーランスという立場はとても危うく、契約は信用の元に成り立つので、チームで動く案件などでは、とくにコミュニケーション力が必須となります。そこで評価されれば、チームに必要不可欠だと認められ、案件の継続などが見込まれるでしょう。
単価交渉する際にも、コミュニケーション力を駆使してうまく自分の実績をアピールすることで、希望通りの単価で仕事ができる可能性が高まります。「自分はコミュニケーションには自信がなくて…」というエンジニアも少なくありませんが、磨いておいて損はないスキルなのです。
ほかにもフリーランスエンジニアの単価を手っ取り早く上げる方法があります。それはフリーランス向けのエージェントを活用することです。
エージェントというのは、エンジニアとして働きたいあなたと、人材を求めている企業とをマッチングしてくれる存在です。エンジニアのスキルや希望単価をヒアリングして、その条件にマッチする企業や案件を紹介してもらえる仕組みとなっています。
エージェントを利用する際には、当然手数料(マージン)を支払わなければいけません。手数料が取られてしまうことに抵抗を覚える方は当然多いのですが、エンジニアにとって不得意な営業活動をエージェントに外注すると考えれば、それほど割高な出費にはなりません。
むしろ、苦手な営業活動に割く時間をゼロにして、全力で開発の仕事に打ち込めるようになれば、生産性が上がって単価がアップすることも十分考えられます。ですので、エージェントを利用するという選択肢は、デメリットよりもメリットが上回ることが多いのです。
信頼できるエージェントを一人でも見つけられれば、フリーランスエンジニアとしての働き方がかなり楽になってくるはずです。これまで使ったことがなかったという方も、ぜひ利用してみることをオススメします。
フリーランスエンジニアの単価相場としては、40〜79万円の幅に9割のエンジニアが属していると考えられます。ここまで単価相場が高いのは、社会保険料を天引きしていないことや、営業・事務などの雑務の報酬も上乗せされているからでしょう。
ここからさらに単価をアップさせていきたいなら、新たなプログラミング言語を学んだり、コミュニケーション力を磨くのが堅実です。もっと手っ取り早く報酬をあげたいなら、フリーランス向けのエージェントを利用してみてはいかがでしょうか。
3つの質問に答えるだけで、フリーランスエンジニアとしての単価相場を算出します。 スキルやご経験にマッチする案件もあわせてご紹介いたしますので、気軽にご活用ください! ※単価相場の算出に個人情報の回答は必要ございません。