フリーランスになりたての初心者の頃は、誰でも案件獲得に苦労して、不安な夜を過ごすものです。せっかく会社員をやめてフリーランスエンジニアになったのに、月収10万円にも満たない…なんて話も珍しくありません。
とはいえ、できることならフリーランスになった直後から安定して継続的に稼ぎたいものですよね。そこでこの記事では、フリーランス初心者向けに案件選びの極意をお伝えしていきます。
フリーランスになると、さまざまな試練が待ち受けることになります。働く時間や場所が自由になるためにメリハリをつけにくくなり、自分に甘い人は堕落した生活に陥ってしまいやすくなります。
特に初心者の場合は収入が安定しないことがほとんどなので、お金の不安からくるプレッシャーも大きなものとなるでしょう。毎月の収支がマイナスになり、貯金残高がどんどん減っていくさまを見るのは、心理的に大きなストレスとなってしまいます。
周囲の目というストレス源も忘れてはいけません。私たちの親世代にとってはフリーランスとして働くということにネガティブな印象を持つことが多くなります。「年金が減るのに、なんで自営業になるんだ」「会社に居続けたほうが安心だろうのに」と、親や知人・友人から要らぬアドバイスを受けることは珍しくありません。
そうしたストレスが大きくなれば、仕事の進行にも影響が出てきます。お金や人間関係など悩みのタネを多く抱えていれば、自然と仕事の生産性も落ちてしまうからです。ですので、フリーランスになったらまずは、お金や人間関係のトラブルを解決して、安心して仕事に取り組める環境を作る必要があります。
そのためには単価の高い案件を獲得して、高い成果を残すことが一番の近道。月の収入が増えればお金の心配はなくなりますし、親や知人・友人を説得する材料にもなります。フリーランス初心者にとっては、案件獲得のコツをつかむことが成功するための第一歩なのです。
フリーランス初心者が安定して案件を獲得するために、まず実践しておきたいポイントが3つあります。
会社の肩書がなくなるフリーランスにとっては、自分をいかに知ってもらうかというブランディングが重要になってきます。なのでまずは、フリーランスの自分を知ってもらうための名刺やSNSを作りましょう。
仕事専用のメールアドレスや、ネット環境を整えることもポイントです。自宅をオフィスの代わりにするというフリーランスは珍しくないですが、一人暮らしの女性など個人情報を発信するのが不安であれば、バーチャルオフィスを利用するのも手です。
集中して仕事に取り組めるような、仕事部屋を作っておけるとなお良いですね。プライベート空間と仕事用の空間をきっちりと区別できると、仕事の生産性が高まって安定収入にも結びつきます。
フリーランス初心者の場合は、まだまだその存在が知られておらず、発注したいと思っているクライアントがいてもあなたにたどり着くことができない状態です。そこで、ブログや公式サイトなどを作成して独立したことを知らせ、認知度を高めていきましょう。
クラウドソーシングサイトに登録したり、Githubに自分のコードを掲載したりして自己アピールするのもいいですね。フリーランス向けの勉強会などに出席してみると、意外な出会いがあって人脈が広がるかもしれません。
もし身の回りにフリーランスの先輩がいるのであれば、積極的に交流を深め、ときには仕事面で頼ってみましょう。大きなプロジェクトに参加させてもらえて、専門性の高いスキルを身につけるチャンスに恵まれることがあります。
フリーランスは、文字通り体が資本です。もし病気やけがで働けなくなってしまったら、その時点で収入がゼロになってしまいます。会社に勤めていれば代わりの社員が仕事を進めてくれるかもしれませんが、フリーランスになるとそうはいきません。
納期までに作業を終わらせることができなければクライアントからの信用を失うことになり、収入が大幅に落ちしてしまう可能性も出てくるでしょう。それを防ぐためには、普段から無理して働かないことがポイントになります。
「1日のうち午前中しか働かない」のように、仕事の時間とプライベートの時間を明確に区別することも有効です。毎日バランスの良い食事を心掛け、適度に体を動かして運動不足を予防することも忘れないようにしましょう。
フリーランス初心者が、いきなり大企業のプロジェクトに参画できることはまずありません。なんの実績も信用もないフリーランスが仕事を得るためには、まずクラウドソーシングサイトを活用するのがおすすめです。
クラウドソーシングサイトの場合は、単価がやや低めになってしまうのがネックになりますが、自分のペースで仕事を進めていけるのがメリット。案件数も豊富で、初心者でも取り組める作業はたくさんあります。
また、クラウドソーシング上で実績を積み重ねて信用を得れば、単価10万円を超える案件に携われることも珍しくなくなります。クラウドソーシングを使う上で発生するデメリットはほとんどありませんので、ぜひ活用してみましょう。
退職した会社にいた時から懇意にしているクライアントがいるのであれば、フリーランスになってからも同じクライアントから仕事を受けることにより、安定して稼ぎ続けることが可能になります。
すでに信頼関係ができあがっているクライアントとのやりとりになるため、ストレスが少なく安心して取引できるのも魅力です。クラウドソーシングではなかなか見つからない、高単価の案件になることも少なくないので、既存の人脈は大切にするのが賢明です。
フリーランスが案件を獲得する手段として、エージェントに相談するという方法も忘れてはいけません。エージェントに登録することで、自分の代わりに案件を探して獲得してきてくれるという利点があります。
いわばフリーランスとしての営業の仕事を、エージェントに外注するようなイメージですね。営業に自信がないエンジニアや、フリーランスになりたての初心者には重宝する存在です。
もちろん、エージェントを通すことによって手数料が発生してしまうので、可能な限り自分で営業して案件を探してくるほうが得になります。しかしエージェントを利用することで大手企業のプロジェクトに参加できたり、自分のスキルレベルにあった仕事を経験できたりと、メリットも少なくないのは事実です。
一度エージェントに登録したらずっと使い続けなければいけないというわけではありませんので、初心者のうちにエージェントを利用しておき、営業力や信用力がついてきたら自力で案件を探す…という方法に切り替えていくのもおすすめですよ。
フリーランス初心者は、新たに案件を獲得するのが難しいイメージがあります。しかしクラウドソーシングサイトや既存の人脈、あるいはエージェントといった手段を活用することによって、十分な収入を得ることが可能になります。
ここで紹介した方法を参考にして、フリーランス1年生からどんどん稼げるようになっていきましょう。
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