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PythonでWebアプリを作るには?必要な知識と実例でわかる開発の流れ

2025.10.08

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目次

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    Pythonは、シンプルで読みやすい文法を持つとして世界中の開発者から支持されているプログラミング言語です。その生産性の高さと豊富なライブラリにより、Webアプリ開発の分野では、初心者からプロフェッショナルまで幅広く活用されています。

    本記事では、PythonでWebアプリ開発を行うメリットから、必要な知識、そして実際の開発例まで、これからPythonでWebアプリ開発を始めようと考えている方に向けてわかりやすく解説します。

    Pythonでwebアプリ開発を行うメリット

    PythonでWebアプリ開発を行うメリットは以下のとおりです。

    • 開発効率が高い
    • エラーが起きにくい
    • フレームワークが豊富
    • 汎用性が高い
    • 学習コミュニティが活発

    以下では、それぞれについてさらに詳しく説明していきます。

    開発効率が高い

    Pythonの最大の特徴は、その開発効率の高さです。Pythonのコードは他のプログラミング言語と比較して非常にシンプルで、少ないコード量で多くの機能を実装できます。

    例えば、データベース接続、API作成、ファイル操作といったWebアプリケーションに必要な基本機能を、わずか数行のコードで実現できます。また、Pythonには豊富な標準ライブラリが用意されているため、外部パッケージに頼りすぎることなく開発を進められる点も魅力です。

    これらの特徴により、開発者は本質的な機能の実装に集中でき、短期間でWebアプリケーションを構築できます。

    エラーが起きにくい

    Pythonは動的型付け言語でありながら、コードの可読性が高く、エラーが起きにくい設計になっています。コードの記述ルールが明確であり、インデント(字下げ)によって構造が視覚的にわかりやすくなっている点が特徴です。

    また、pytestなどのテストフレームワークや、flake8などのLintツールが充実しているため、品質管理が行いやすい点もメリットとして挙げられます。エラーの発生率を低く抑えることで、安定したWebアプリケーションを運用できるといえるでしょう。

    フレームワークが豊富

    Pythonには、Webアプリケーション開発をサポートするさまざまなフレームワークが充実しています。フレームワークとは、Webアプリ開発に必要な共通の機能や構造があらかじめ組み込まれた「ひな形」のようなものです。これにより、開発者はゼロからすべてを構築するのではなく、効率的に開発を進められます。

    代表的なPythonのWebフレームワークには、以下のようなものがあります。

    • Django:大規模なWebアプリケーション開発に適したフルスタックフレームワークです。ユーザー認証、サイトマップ、管理画面など、Webアプリでよく使われる機能が豊富に搭載されており、堅牢なシステム構築が可能です。
    • Flask:軽量で自由度の高いマイクロフレームワークです。必要最小限の機能に絞られており、小規模なWebアプリやプロトタイプ開発に適しています。
    • Bottle:さらに軽量なマイクロフレームワークで、シングルファイルで動作することも可能です。

    これらのフレームワークから、開発するWebアプリケーションの種類や規模、要件に応じて最適なものを選択することで、より効率的かつ高品質な開発が可能です。
    フレームワークについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考にしてください。
    Pythonフレームワークのおすすめ7選

    汎用性が高い

    PythonはWebアプリだけでなく、データ分析、機械学習、IoT、デスクトップアプリ開発など幅広い分野で利用されています。

    このため、Webアプリケーションにデータ分析機能を追加したい場合、pandasライブラリでデータを処理し、グラフで可視化するだけで簡単に実現できます。また、機械学習モデルを組み込んでAI機能を搭載したり、画像処理機能を追加したりすることも、同じPython環境内で実現可能です。

    このように、Pythonは汎用性が高い言語です。そのため、将来的にアプリケーションの機能を拡張するときでも、新しい言語を学習する必要がなく、効率的に開発を進められます。また、エンジニアとしてのスキルの幅も広がり、キャリアの選択肢も増えるでしょう。

    学習コミュニティが活発

    Pythonには世界中に活発な学習コミュニティが存在し、初心者から上級者までさまざまなレベルの開発者が情報を共有しています。質問をすればすぐに回答が得られるため、問題解決までの時間を短縮できます。

    例えば、Stack OverflowやGitHub、Qiitaなどのプラットフォームでは、日々新しい情報やサンプルコードが共有されており、最新の技術トレンドや効率的な実装方法を学べます。また、オンラインで無料の学習リソースも豊富で、公式ドキュメントも日本語に翻訳されているため、日本語での情報収集も簡単に行える点も魅力といえるでしょう。

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    PythonでのWebアプリ開発に必要なこと

    Pythonを使ってWebアプリ開発に挑戦するには、いくつかの基本的な知識とスキルが必要です。ここでは、特に重要となる以下4つの要素を解説します。

    • Pythonの基礎知識
    • フレームワークの選定
    • データベースの理解
    • フロントエンドの技術

    Pythonの基礎知識

    Webアプリケーション開発を始める前に、Python言語そのものの基礎をしっかりと学ぶことが最も重要です。

    特に、以下の要素は確実に習得しておく必要があります。

    • 変数とデータ型:文字列、数値、リスト、辞書などの基本的なデータ型の操作方法を理解します。
    • 制御構文:条件分岐(if文)や繰り返し処理(for文、while文)など、プログラムの流れを制御する方法を学びます。
    • 関数:特定の処理をまとめて再利用するための関数を定義し、呼び出す方法を習得します。
    • クラスとオブジェクト:オブジェクト指向プログラミングの基本的な考え方であるクラスの定義や、オブジェクトの作成と操作を理解します。

    これらの知識があれば、Webアプリケーションの基本的な機能を実装する準備が整います。

    フレームワークの選定

    PythonにはDjangoやFlask、FastAPIなど、さまざまなWebフレームワークが存在します。開発するWebアプリケーションの目的や規模、求められる機能によって、最適なフレームワークを選定することが重要です。

    フレームワークを選定するときのポイントは以下の通りです。

    • 開発するアプリの種類と規模:大規模なSNSやEコマースサイトにはDjango、シンプルなタスク管理アプリやAPI開発にはFlaskやFastAPIが適しているなど、用途によって得意なフレームワークが異なります。
    • 必要な機能:ユーザー認証、データベース管理、管理画面など、Webアプリに搭載したい機能がフレームワークに組み込まれているか、容易に拡張できるかを確認します。
    • 学習コスト:初心者の場合は、ドキュメントが充実しており、学習リソースが豊富なフレームワークを選ぶと良いでしょう。
    • コミュニティの活発さ:問題が発生したときでもサポートを受けやすいように、活発なコミュニティがあるフレームワークを選ぶことも大切です。

    フレームワークの選定は、Webアプリ開発の効率性や、今後の運用、拡張性にも大きく影響するため、慎重に検討しましょう。

    データベースの理解

    Webアプリケーションの多くは、ユーザー情報やコンテンツなどのデータを保存し、必要に応じて取得・更新します。これらのデータを効率的に管理するために、「データベース」の知識が不可欠です。

    まずは、SELECT、INSERT、UPDATE、DELETEといったSQLの基本的な構文を理解し、テーブルの作成や関係性の定義ができるようになることが重要です。また、PythonのORMツール(Object-Relational Mapping)を使用することで、SQLを直接記述することなく、Pythonのオブジェクトとしてデータベースを操作できます。

    DjangoにはデフォルトでORM機能が搭載されており、FlaskではSQLAlchemyというライブラリがよく使用されます。データベース操作を効率的に行い、セキュリティの高いアプリケーションを構築できるように、これらのツールも扱えるようにしておきましょう。

    フロントエンドの技術

    Webアプリケーションは、ユーザーがWebブラウザを通じて直接操作する「フロントエンド」と、サーバー側でデータの処理やビジネスロジックを実行する「バックエンド」に分かれます。Pythonは主にバックエンド開発で用いられますが、ユーザーインターフェース(UI)を構築するためには、フロントエンドの技術も不可欠です。

    最近では、ReactやVue.jsといったJavaScriptのフレームワークもフロントエンド開発で広く利用されており、Pythonのバックエンドと連携させるケースも増えています。HTML、CSS、JavaScriptといった基本に加えて、これらのフレームワークも身に着けておくとよいでしょう。

    Pythonを使ったWebアプリ開発の例

    PythonはさまざまなWebアプリケーションの開発に利用されています。

    ここでは、Pythonがどのように活用されているかの具体例を見ていきましょう。

    SNS・コミュニティサイト

    Pythonは大規模なSNSやコミュニティサイトの開発にも活用されています。

    最も有名な例として、Instagramが挙げられます。Instagramは当初からDjangoフレームワークを使用して開発されており、現在も世界中の何億人ものユーザーに利用されているサービスです。

    DjangoやFlaskといったPythonフレームワークを使えば、SNSやコミュニティサイトに必要なユーザー認証、投稿・コメント機能、いいね機能などを実装できます。企業レベルの大規模サービスでもPythonが利用されていると覚えておきましょう。

    予約システム・業務管理システム

    会議室や美容院、イベントのチケットといったオンライン予約システムも、Pythonで実装可能です。

    多くの企業が社内の業務効率化のために、Pythonで予約システムや業務管理システムを開発しています。これらのシステムは、複雑な業務フローを自動化し、人的エラーを削減する効果があります。

    Pythonを使うとデータベース設計からビューの作成、レポート出力まで一貫して実装できるため、保守性が高い点が特徴です。

    Eコマースサイト

    オンラインで商品を販売するEコマースサイト(ECサイト)の構築にも、Pythonが使われることが多いです。商品の登録、在庫管理、決済処理、配送管理など、Eコマースに必要な複雑な機能を効率的に実装できます。

    Pythonを使えば、小規模なEコマースサイトから、大規模なオンラインストアまで、さまざまな要件に対応したWebアプリケーションを柔軟に開発できます。

    まとめ

    Pythonは、そのシンプルな文法と豊富なフレームワークやライブラリにより、多くのWebアプリケーション開発で使用されているプログラミング言語です。開発効率やエラーの起きにくさ、汎用性の高さ、そして活発な学習コミュニティといった多くのメリットがあり、プログラミング初心者の方から経験者まで、幅広い層におすすめできます。

    Pythonを使用したWebアプリ開発のスキルは、今後も需要が高まることが予想されており、キャリアアップや新しい挑戦を考えている人におすすめです。ぜひこの機会に、PythonでのWebアプリ開発に挑戦してみましょう。

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