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「フリーランスは特別なものではない」 待遇向上のためにSES企業正社員からフリーランスへ転向した38歳 O.Tさん

2023.02.07

t-asakura

フリーランスエンジニア

目次

    テクフリ ユーザーインタビューVo.14

    バックエンドエンジニア:O.Tさん

     

    SES企業の正社員からフリーランスへ転向したO.Tさん。
    今回は「フリーランスになるにあたって不安だった点、新しいスキルのキャッチアップ方法、今後のキャリアプラン」などについて伺いました。

     

    フリーランスエンジニアという職種を選んだ理由とは?

    ーフリーランスになる前はどのようなお仕事をされていましたか?

    SES企業の正社員としてSIerに常駐するシステムエンジニアをやっていました。
    SIer案件が中心だったので組み込みや、Javaを用いた業務系エンタープライズが多かったです。

     

    ーフリーランスとして働こうと思ったきっかけは何でしょうか?

    最初のきっかけは、正社員時代から待遇の向上を目指して、いくつかのSES系企業を渡り歩いていました。

     

    ある時、「客先常駐するのに必ずしも正社員である必要がない」と思ったのがきっかけでした。

     

    客先常駐なので年に数回しか会わない上長や、不明確な評価制度、興味を持てない案件にアサインされることもあって、SES系企業の正社員ってどうなんだろうと疑問を持っていました。
    その頃から、フリーランスという働き方を意識するようになりました。

     

    ー客先常駐が多くなると、所属している会社への帰属意識は薄れてきたりするのでしょうか?

    そうですね、私はとりわけ薄かったです。(笑)

     

    コミュニケーションは希薄だったし、しても意味がないと思っていました。

     

    知らない自社の人よりも、他社の同じ現場にいる人の方がつながりを感じていましたね。

     

    ーフリーランスになるにあたって不安な点はありましたか?

    正社員の時には、「フリーランスは高い技術力が必要」だったり、「継続的に案件を取り続ける営業力も必要」みたいな誤解をしていました。
    そのため、興味はあるけど実際にフリーランスになることはないな、と考えていました。

     

    しかし、同じ現場にいたフリーランスの先輩や、紹介してもらったエージェントに相談しているうちに、
    フリーランスがそこまで特別なものではないと気づきましたね。

     

    例えば、SIerでJavaの案件に常駐できていたので、フリーランスになってもJavaの案件に常駐することは簡単でした。
    加えて、当時所属していたSES企業から紹介される案件よりも、エージェントで探した方が案件の数が豊富で、その中から自分で選択できるメリットがありました。

     

    今考えると最初に抱いていた不安は杞憂でしたね。
    ただ、最初はやはり独立に対してリスキーだなと感じていました。

     

    ーフリーランスになる前と後ではどのような変化がありましたか?

    単純にフリーランスになって収入が増えて、生活にゆとりができました。

     

    ただし、年金や失業保険など、正社員とは社会保障が違うので、
    そのリスクはしっかりと考えておかないといけないなと思います。

    O.Tさんが案件を選定する際に重視しているポイントとは?

    ー今回稼働している案件の選定ポイントは何だったのでしょうか?

    まずは今までの経験が活かせるところですね。なので自分はバックエンド技術を軸にしています。

     

    それに加えて、今まではJavaがメインだったので、他のスキルに携われる案件を選ぶようにはしています。

     

    フリーになってからはLaravel、Railsなどのバックエンド技術と、React、TypeScriptのフロントエンド技術などを、選択して経験できています。

     

    ー少し脱線しますが、新しいスキルのキャッチアップはどのようにされているのでしょうか?

    Udemyだったり本だったりで基礎を学んだら、GitHubでリポジトリを探しています。
    大体こういう風に組んでいる、というコードを見て、書き方や慣例を学ぶ、という流れです。

     

    人のコードを見るのは大切だと思います。

     

    ーご参画先のエンジニアさんはどのような方が多いですか?

    イメージとしては、技術が好きなエンジニアが多いですね。
    土日でもコードを書いてコミットしているような人が結構います。

     

    私の場合は家族・子どもとの時間にしているので、土日もゴリゴリコードを書いている訳ではないんですけど……(笑)

    フリーランスエンジニア向けエージェント会社に抱く正直な印象

    ー我々のようなエージェント会社に対してどのような印象を持っていますか?

    自分にとっては本当に頼りになる存在ですね。

     

    営業だったり案件だったりは基本的にエージェントさんに任せて、
    自分はスキルや経験だけに注力したいです。

     

    そのため、自分としては、エージェントがいなければフリーランスエンジニアは成り立たないと思います。

    ITフリーランス専門エージェント【テクフリ】について

    ーアイデンティティー(テクフリ)の良い点はどのような点でしょうか?

    4社目なのですが、一番誠実だなと感じます。

     

    金銭面の条件が公平なので、納得感が違うなと思っています。

     

    ー当社ではITフリーランスコンソーシアムという、ITフリーランスに安心安全にご就業いただくためのプログラムを提供していますが、今後どのようなサービスがあると嬉しいですか?

    フリーランスは社会的信用が低くて、住宅ローンが弱いので、ローンや融資をサポートしてくれるようなサービスがあると嬉しいです。

     

    基本的にフリーランスのエンジニアは自分でやるという意識が強い人が多いと思うので、他はあまり思いつかないですね……(笑)

    O.Tさんの今後のキャリアプランとは?

    ー今後どのようなキャリアプランを考えているのでしょうか?

    バックだとかフロントだとかを問わず、モダンな技術に携わっていけたらいいなと思っています。

     

    あとは自分のキャリアの中でAWSやGCPのインフラスキルが足りていないので、そういった技術を触っていきたいです。

     

    そこまで触れるようになったら、新規のプロダクトの上流工程から携われるDevOpsエンジニアになってみたいです。

     

    ー注目している技術は何でしょうか?また、それはなぜでしょうか?

    TypeScriptに注目しています。

     

    バックエンドもフロントエンドもTypeScriptでやるという案件が増えてきているので、
    Web系エンジニアはTypeScriptを触れることが必要になってくると思います。

    これからフリーランスを目指す人へアドバイス

    ー最後に、これからフリーランスになる方にアドバイスをお願いします

    働き方を変えようと思う場合には、いろんな方に相談をすると思うのですが、フリーランス経験のある人やエージェントにも相談をしてみるべきだなと思います。

     

    フリーランスを知らない先輩などに相談すると、そういう方たちはフリーランスの実態を知らないこともあり、不安を煽られて迷ってしまうので、経験者に相談する方がいいのではないでしょうか。

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